PGA米国男子ツアー2020-2021シーズンにおける最新の賞金、FEDEXCUPポイント(Fedexcup Season Standings)のトップ10及び松山英樹・小平智のランキングと試合結果をまとめました。
・松山英樹
・小平智
- 2020-2021 賞金ランキング
- 2020-2021 FEDEXCUPポイントランキング
- 2020-2021 試合結果
- セーフウェイ・オープン
- 全米オープン
- コラレス・プンタカナ・リゾート & クラブ・チャンピオンシップ
- サンダーソンファームズ・チャンピオンシップ
- シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン
- ザ・CJカップ @ シャドークリーク
- ZOZOチャンピオンシップ @ シャーウッド
- バミューダ・チャンピオンシップ
- ビビント・ヒューストン・オープン
- マスターズ・トーナメント
- ザ・RSMクラシック
- ヒーロー・ワールドチャレンジ(中止)
- マヤコバ・ゴルフクラシック
- QBEシュートアウト
- セントリー・トーナメント of チャンピオンズ
- ソニー・オープン in ハワイ
- ザ・アメリカンエキスプレス
- ファーマーズ・インシュランス・オープン
- ウェイストマネジメント・フェニックス・オープン
- AT&Tペブルビーチ・プロ=アマ
- ザ・ジェネシス・インビテーショナル
- プエルトリコ・オープン
- WGC ワークデイ選手権 at ザ・コンセッション
- アーノルド・パーマー・インビテーショナル
- ザ・プレーヤーズ選手権
- ザ・ホンダクラシック
- WGC=デル・テクノロジーズ・マッチプレー
- コラレス・プンタカナ・リゾート & クラブ・チャンピオンシップ
- バレロ・テキサス・オープン
- マスターズ・トーナメント
- RBCヘリテージ
- チューリッヒ・クラシック of ニューオーリンズ
- バルスパー・チャンピオンシップ
- ウェルズファーゴ・チャンピオンシップ
- AT&Tバイロン・ネルソン
- 全米プロゴルフ選手権
- チャールズ・シュワブ・チャレンジ
- ザ・メモリアル・トーナメント
- パルメット・チャンピオンシップ at コンガリー
- 全米オープン
- トラベラーズ・チャンピオンシップ
- ロケット・モーゲージ・クラシック
- ジョン・ディア・クラシック
- バーバソル・チャンピオンシップ
- 全英オープン
- 3Mオープン
- オリンピック男子ゴルフ・コンペティション
- バラクーダ・チャンピオンシップ
- WGC=フェデックス・セントジュード・インビテーショナル
- ウィンダム・チャンピオンシップ
- ザ・ノーザントラスト
- BMWチャンピオンシップ
- ツアーチャンピオンシップ
2020-2021 賞金ランキング
※2021年8月29日時点
順位 | 選手名/国籍 | 獲得賞金 | 勝利 |
1 | ジョン・ラーム Jon Rahm スペイン(ESP) |
$7,705,933 | 1 |
2 | パトリック・キャントレー Patrick Cantlay アメリカ(USA) |
$7,638,805 | 3 |
3 | ブライソン・デシャンボー Bryson DeChambeau アメリカ(USA) |
$7,426,415 | 2 |
4 | コリン・モリカワ Collin Morikawa アメリカ(USA) |
$7,059,908 | 2 |
5 | ジャスティン・トーマス Justin Thomas アメリカ(USA) |
$6,537,153 | 1 |
6 | ジョーダン・スピース Jordan Spieth アメリカ(USA) |
$6,470,482 | 1 |
7 | ルイ・ウーストハイゼン Louis Oosthuizen 南アフリカ(RSA) |
$6,306,679 | 0 |
8 | ハリス・イングリッシュ Harris English アメリカ(USA) |
$6,200,481 | 2 |
9 | キャメロン・スミス Cameron Smith オーストラリア(AUS) |
$5,851,867 | 1 |
10 | エイブラハム・アンサー Abraham Ancer メキシコ(MEX) |
$5,816,565 | 1 |
18 | 松山 英樹 Hideki Matsuyama 日本(JPN) |
$4,963,594 | 1 |
147 | 小平 智 Satoshi Kodaira 日本(JPN) |
$671,889 | 0 |
2020-2021 FEDEXCUPポイントランキング
※2021年9月5日時点
順位 | 選手名/国籍 | ポイント | 勝利 |
1 | パトリック・キャントレー Patrick Cantlay アメリカ(USA) |
4,302 | 4 |
2 | トニー・フィナウ Tony Finau アメリカ(USA) |
3,564 | 1 |
3 | ブライソン・デシャンボー Bryson DeChambeau アメリカ(USA) |
3,189 | 2 |
4 | ジョン・ラーム Jon Rahm スペイン(ESP) |
3,063 | 1 |
5 | キャメロン・スミス Cameron Smith オーストラリア(AUS) |
2,821 | 1 |
6 | ジャスティン・トーマス Justin Thomas アメリカ(USA) |
2,371 | 1 |
7 | ハリス・イングリッシュ Harris English アメリカ(USA) |
2,248 | 2 |
8 | エイブラハム・アンサー Abraham Ancer メキシコ(MEX) |
2,241 | 1 |
9 | ジョーダン・スピース Jordan Spieth アメリカ(USA) |
2,232 | 1 |
10 | サム・バーンズ Sam Burns アメリカ(USA) |
2,214 | 1 |
22 | 松山 英樹 Hideki Matsuyama 日本(JPN) |
1,681 | 1 |
150 | 小平 智 Satoshi Kodaira 日本(JPN) |
287 | 0 |
2020-2021 試合結果
9月
セーフウェイ・オープン
(Yardage: 7,166 Par: 72)
夏は雨が少なく、冬は温暖な気候のワインの産地として知られ、ブドウ畑の中に作られたコースです。非常に狭いフェアウェイと奥行きのない難しいグリーン、強風が特徴の丘陵地を活かした高低差のある林間コースとなります。全体的にPar.3が難しく、Par.5が優しいのも特徴の1つで、ティーショットがカギを握ることになるでしょう。新シーズンも無観客での開催となる中、2020年9月10日(木)~9月13日(日)にかけて熱戦が繰り広げられた。
来週行われる全米オープンを控え、数多くのトッププレーヤーがスキップした中、セルヒオ・ガルシア、フィル・ミケルソン、ジョーダン・スピースと言った実力者も顔を揃えたフィールドのなか、熾烈な優勝争いが期待された。また、近年は開幕戦に優勝した選手がツアーチャンピオンシップ出場を獲得している。タイガー・ウッズ、松山英樹は不出場でした。
予選ラウンドの2日目は特徴と言われる強風もなく穏やかな天候に恵まれ、スコアを伸ばす展開となる。次週の全米オープン制覇に向け調整を行っているフィル・ミケルソンは順調に決勝ラウンドに進出する中、世界ランキング28位のシェーン・ローリー、セルヒオ・ガルシア、ジョーダン・スピースと言った実力者が予選を通過できず、早々に大会を去り、次週行われる全米オープンに向け不安が残る結果となった。予選ラウンドを終了し、初日、2日目とほぼ完璧なプレーを展開した24歳サム・バーンズが2位に2打差をつけ単独トップに立った。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ブライアン・スチュアード | -16 | 66 |
ジェームス・ハーン | -16 | 67 | |
キャメロン・パーシー | -16 | 68 |
4位(-15):K.ベンチュラ、H.ヒッグス、S.バーンズ
7位(-14):E.グリジョ、S.シンク、D.ギム、D.J.トレイハン、R.ノックス
からっとした穏やかで風の無いコースコンデションの中でスコアの伸ばし合いとなった大会3日目は、2日目に9番ホールでのダブルイーグル(アルバトロス)を含む(62)をマークした2019-2020シーズンランキング55位で新人王候補でもあるハリー・ヒッグスや2018年マスターズでローアマに輝いた注目の若手選手ダグ・ギムなど5打差の中に35人がひしめく大混戦となった。
明日もスコアの伸ばし合いが予想される中で、序盤と終盤3ホールでどれだけ伸ばせるかがカギとなる。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | スチュワート・シンク | -21 | 65 |
2 | ハリー・ヒッグス | -19 | 68 |
T3 | ドク・レッドマン | -18 | 62 |
チェズ・リービー | -18 | 66 | |
ケビン・ストリールマン | -18 | 67 | |
ブライアン・スチュアード | -18 | 70 | |
T7 | サム・バーンズ | –17 | 70 |
クリストファー・ベンチュラ | -17 | 70 | |
T9 | J.J.スポーン | -16 | 68 |
パット・ペレス | -16 | 69 | |
アクシェイ・バティア | -16 | 68 | |
ラッセル・ノックス | -16 | 70 | |
ジェームス・ハーン | -16 | 72 |
PGAツアー初優勝を狙う若手が上位を占めてスタートした最終日は、4日間通じて風もなく穏やかなコースコンデションの中で行われた。
やはり初優勝というプレッシャーが重くのしかかっていたのかトップタイでスタートした3選手(ブライアン・スチュアードは70、ジェームズ・ハーンは72、キャメロン・パーシーは74)がスコアを伸ばせず失速、その他の若手上位選手も思うようにスコアを伸ばせない中、2020-2021年シーズン開幕戦優勝を飾ったのは47歳スチュワート・シンク。
昔と変わらない美しく安定感のあるスウィングと落ち着いたコースマネジメントで序盤からスコアを伸ばし、8バーディ、1ボギー(65)をマークし逆転で優勝を手にした。スチュワート・シンクにとっては2009年全英オープン以来PGAツアー7勝目を挙げた。途中、奥さんの病気など苦しい時期が続きましたが、11年ぶりという本当に長い期間を乗り越えての優勝は素晴しかった。18番の2段モーションとなったウイニングパットにはドキッとしたが、大きくなった息子のレーガンのキャディーや勝利インタビューが家族全員というシンク家にとって最高の1日だった。
今大会の優勝により2022-2023シーズンまでの2年間のシード権が得られ、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオン、ザ・プレーヤーズ、2021マスターズ、PGAチャンピオンシップの出場権を獲得した。
また、2017年全米アマのチャンピオンに輝き、最終日(62)でラウンドした22歳ドク・レッドマン、飛距離のあり、ショートゲームにも定評がある24歳サム・バーンズ、ジョージ・ガンカスに才能を見いだされた秘蔵っ子18歳のレフティ、アクシャイ・バティア、24歳ダグ・ギム、23歳サヒス・ティーガラなど数多くの有望な若手が上位に顔を出し、今後の活躍が楽しみな大会となった。
全米オープン
(Yardage: 7,477 Par: 70)
コラレス・プンタカナ・リゾート & クラブ・チャンピオンシップ
(Yardage: 7,666 Par: 72)
コラレス(サンゴ礁)プンタ(岬)カナ(白い)と言われるように海岸沿いに作られた美しいコースは、2010年に開場され、塩分に強いシーサイドパスパラムと言う特有の芝とカリブ海から吹く強風が特徴のコースです。また、海岸沿いに面したホールが6つあり、特に16番、17番、18番の上がり3ホールには「デビルズ・エルボー(悪魔の肘)」と呼ばれる難関ホールが待ち受けていて、この上がり3ホールの攻略がカギとなるでしょう。フェアウェイが広く(キープ率平均で70%を超える)、ラフは短く、グリーンの傾斜も少なく、10.5フィート(PGAツアー平均11.5フィート)と遅く止まりやすくなっているので、スコアの伸びる大会となるでしょう。無観客での開催が続く中、2020年9月24日(木)~9月27日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
前週行われた全米オープンの翌週の大会と言うことで数多くのトッププレーヤーがスキップする中、2019-2020シーズン、初のトップ30に残ったマッケンジー・ヒューズ、期待の若手(開幕戦7位タイのサム・バーンズと同じく7位タイのクリストファー・ヴェンチュラ、ウィル・ゴードン、ダグ・ギム、18歳のアクシャイ・バティア)に全米オープンで6位タイに入り、まれに見るショットメーカーのウィル・ザラトリスや世界ランキング43位のヘンリク・ステンソンが顔を揃えたフィールドのなか、熾烈な優勝争いが期待された。タイガー・ウッズ、松山英樹は不出場でした。
予選ラウンドの2日間を通して特徴と言われる強風の影響もさほどなく、スコアを伸ばす展開となる中、素晴らしいプレーを見せたのが2020-2021シーズンは公傷制度での出場となる33歳ハドソン・スワフォード。初日、2日目とほぼ完璧なプレーを展開し2位に2打差をつけ単独トップに立った。2打差の2位タイにはルーク・リスト、ショーン・オヘアー、若手のジャスティン・サーがつけた。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | アダム・ロング | -17 | 64 |
2位(-15):H.スワフォード
3位(-14):M.ヒューズ
4位(-13):ザン・シンジュン
5位(-12):N.ラシュリー、S.オヘアー
7位(-11):A.ラヒリ、T.マクンバー、L.リスト、J.サー
大会3日目は比較的穏やかなコースコンデションの中で行われ、トップと3打差の5位タイからスタートしたアダム・ロングが8バーディ、0ボギーの(64)をマークし、通算17アンダー、2位に2打差をつけて単独トップに立った。単独2位には前日までトップだったハドソン・スワフォード。単独3位には2019-2020シーズン初のトップ30に入り、ツアーチャンピオンシップに出場したマッケンジー・ヒューズ。大会3日目は中堅・ベテランが上位に並ぶ中、最終日はどの様なプレーが展開されるのか楽しみです。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ハドソン・スワフォード | -18 | 69 |
2 | タイラー・マクンバー | -17 | 66 |
3 | マッケンジー・ヒューズ | -16 | 70 |
4 | ネイト・ラシュリー | -15 | 69 |
5 | アダム・ロング | -14 | 75 |
T6 | ジェームス・ハーン | -13 | 69 |
アニルバン・ラヒリ | –13 | 70 | |
T8 | ウィル・ザラトリス | -12 | 65 |
キャメロン・パーシー | -12 | 67 | |
ルーク・リスト | -12 | 71 |
最終日、時折強風が吹きつける中、大会3日目に素晴らしいプレーを見せトップでスタートしたアダム・ロングだったが昨日とは別人のようなプレー内容で2バーディ、5ボギー(75)を叩き、5位に終わった。昨年惜しくも1打差の2位に終わり今大会へのリベンジに燃えるマッケンジー・ヒューズは終盤まで優勝争いを展開するが、18番ホールでのボギーで今年も2打差の3位に終わった。
そんな中、優勝したのはハドソン・スワフォード。フロントナインからイーグルを含む5アンダーとし優位に展開したが、バックナインで崩れ、16番を終わって一時は3人が17アンダーで並ぶ中、17番でバーディを決め抜け出すと、18番でもプレッシャーのかかる2m強のパーパットをしっかり決めて、PGAツアー3年ぶりの2勝目を手にした。今大会の優勝により2022-2023シーズンまでの2年間のシード権が得られ、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオン、ザ・プレーヤーズ、2021マスターズ、PGAチャンピオンシップの出場権を獲得した。
また、18番ホールでバーディを奪い、最後まで優勝争いを繰り広げたタイラー・マクンバーは、キャリアベストとなる単独2位に入った。注目の若手ウィル・ザラトリスが最終日ベストスコアとなる(65)をマークし、8位タイに入った。これで前週の全米オープンの6位と2週連続のトップ10フィニッシュを飾り今後の活躍が注目されます。
10月
サンダーソンファームズ・チャンピオンシップ
(Yardage: 7,461 Par: 72)
比較的広く、フラットなフェアウェイでラフも浅く、グリーンもPGAツアー平均(11.5フィート)より少し速い程度であり、16番ホールを除くすべてのホールがチャンスとなる。例年通りスコアの伸ばし合いが予想される今大会は、2020年10月1日(木)~10月4日(日)にかけて熱戦が繰り広げられた。
今大会のフィールドは全米オープン3位のルイ・ウーストハイゼン、セルヒオ・ガルシア、ザック・ジョンソン、イム・ソンジェ、開幕戦を制したスチュワート・シンク、2019-2020シーズン新人王スコッティ・シェフラーといった実力者が顔を揃える中、日本からは約6カ月ぶりにPGAツアー復帰となる小平智が出場する。タイガー・ウッズ、松山英樹は不出場。
スコアを伸ばす展開となる中、予選ラウンドの2日間を終了し、素晴らしいプレーを見せたのが34歳ベテランのキーガン・ブラッドリー。初日、2日目(ベストスコア)とほぼ完璧なプレーで通算13アンダー、2位に2打差をつけ単独トップに立った。4打差の5位タイには期待の若手クリストファー・ヴェンチュラ、5打差の7位タイには久々にセルヒオ・ガルシアがつけた。約6カ月ぶりにPGAツアー復帰となる小平智は7オーバー(予選カットライン3アンダー)と崩れ、予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | キャメロン・デービス | -14 | 63 |
セルヒオ・ガルシア | -14 | 66 | |
J.T.ポストン | -14 | 69 |
4位(-13):B.スネデカー、K.ベンチュラ
6位(-12):A.ワイズ、D.マッカーシー、K.ブラッドリー
9位(-11):T.マクンバー、C.ホフマン
天候は晴れ、ほとんど風の無いコースコンデションの中でスタートした大会3日目は、単独トップのキーガン・ブラッドリーや上位勢のスコアが伸び悩む中、コースレコードタイ(62)に並びそうな素晴らしいプレーでトップに立ったのはキャメロン・デービス。出だしの1番ホールから5連続バーディを含む、1イーグル、7バーディ(63)をマークし、一気にトップタイに浮上した。
同じく14アンダートップタイに並んだのは2017年マスターズ以降優勝がないセルヒオ・ガルシアとJ.T.ポストン。長年、パッティングに苦しんでいるセルヒオ・ガルシアはパッティング時、目を閉じてヒットする瞬間に目をあけるプレーで注目を集めている。大混戦となった大会3日目が終了し、さほどフィールドの強くなく、トップランカーもいない中、6年連続初優勝が生まれるのか、復活優勝があるのか大会最終日も楽しみです。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | セルヒオ・ガルシア | -19 | 67 |
2 | ピーター・マルナティ | -18 | 63 |
3 | J.T.ポストン | -16 | 70 |
T4 | ヘンリク・ノーランダー | -15 | 65 |
キーガン・ブラッドリー | -15 | 69 | |
T6 | スコット・ストーリングス | -14 | 67 |
タイラー・マクンバー | -14 | 69 | |
チャーリー・ホフマン | -14 | 69 | |
デニー・マッカーシー | -14 | 70 | |
クリストファー・ヴェンチュラ | -14 | 71 | |
キャメロン・デービス | -14 | 72 |
天候晴れ、風もさほどない絶好のコンディションの中でスタートした最終日、9バーディ、0ボギー(63)のコースレコードタイ(62)に並びそうなプレーで一気にトップに立ち、クラブハウスリーダーとなったのは2016年チャンピオンのピーター・マルナティ。終始安定したプレーを展開し、結果として単独2位に入った。
優勝したのは2017年マスターズ・トーナメント以来の優勝を目指したセルヒオ・ガルシア。
フロントナインは8番でクリークに入れるなど、ショット・パッティングともに安定しない中、粘り強くプレーすると、15番で2オンに成功し約1mのイーグルパットを決めトップに並ぶと18番で約80cmにつけるスーパーショットを放ち、このホールバーディ。結果、19アンダーとしたセルヒオ・ガルシアが1打差でピーター・マルナティを逆転し、2017年マスターズ・トーナメント以来となるPGAツアー通算11勝目を手にした。2020-2021シーズンも3試合出場して2試合が予選落ちと不調が続いていただけに今大会の優勝が復調の兆しとなるでしょう。
シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン
(Yardage: 7,255 Par: 71)
ザ・CJカップ @ シャドークリーク
(Yardage: 7,527 Par: 72)
ZOZOチャンピオンシップ @ シャーウッド
(Yardage: 7,073 Par: 72)
バミューダ・チャンピオンシップ
(Yardage: 6,828 Par: 71)
6,828ヤードと距離は短めですが、起伏があり、グリーンも小さい。そして、海からの強い風が特徴となります。今大会から各日500人の観客が観戦する中、2020年10月29日(木)~11月1日(日)にかけて熱戦が繰り広げられた。
2週間後に控えているマスターズ・トーナメントもあることからそれほど強いフィールドとはならなかったが、開幕戦を制したスチュワート・シンクや中堅・有望な若手が参戦している。日本の松山英樹、小平智は不出場となった。
初日から特徴である強風もあり、距離が短い割にスコアが伸びない展開が続く中で2日間安定したプレーを見せたライアン・パーマーとウィンダム・クラークが通算8アンダーでトップに立った。2位以下も混戦で風の影響が強いコースだけに決勝ラウンドも大きな変動が見られそうだ。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ドク・レッドマン | -10 | 67 |
2位(-9):K.ヒコック、R.アーマー、W.クラーク
5位(-8):M.ジョーンズ、B.ゲイ、O.シュナイダージャンズ
8位(-7):A.シェンク、D.ギム、K.アフィバーンラト
天候はくもり、強い風が吹きつけるコースコンデションの中でスタートした大会3日目は、さほどスコアが伸びない展開でしたが、終始安定したプレーを見せたドク・レッドマンが通算10アンダーで単独トップに浮上した。2位以下も混戦で4打差の中に10人が並んだ。風が特徴のコースだけに最終日も最後まで分からない展開が繰り広げられるでしょう。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ブライアン・ゲイ | -15 | 64 |
2 | ウィンダム・クラーク | -15 | 65 |
3 | オリー・シュナイダージャンズ | -13 | 66 |
T4 | デニー・マッカーシー | -12 | 63 |
スチュワート・シンク | -12 | 64 | |
マット・ジョーンズ | -12 | 67 | |
ドク・レッドマン | -12 | 69 | |
T8 | デビッド・ハーン | -11 | 66 |
クレイマー・ヒコック | -11 | 69 | |
ライアン・アーマー | -11 | 69 |
天候晴れ、大会3日間に比べて風の無い絶好のコンディションの中でスタートした最終日は、スコアの伸ばし合いとなった。
単独トップのドク・レッドマン、ライアン・アーマー、クレイマー・ヒコックがスコアを伸ばせない中、9バーディ、2ボギー(64)という素晴しいプレーを見せた5位タイからスタートした48歳ブライアン・ゲイと7バーディ、1ボギー(65)をマークした2位タイからスタートした26歳ウィンダム・クラークが通算15アンダートップでホールアウトし、2人によるプレーオフとなった。
18番ホールで行われたプレーオフ1ホール目でお互いにバーディチャンスにつけ、先にバーディを奪ったブライアン・ゲイが7年ぶりPGAツアー5勝目を手にした。26歳ウィンダム・クラークの初優勝はならなかった。
11月
ビビント・ヒューストン・オープン
(Yardage: 7,432 Par: 70)
マスターズ・トーナメント
(Yardage: 7,475 Par: 72)
ザ・RSMクラシック
(Yardage: 7,005 Par: 70)
7,005ヤードと距離は短めですが、海からの強い風が特徴のシーサイドリンクスコースでの戦いが、2020年11月19日(木)~11月22日(日)にかけて熱戦が繰り広げられた。
マスタ-ズ・トーナメントが行われたオーガスタから車で3時間の距離と言うこともあり、多くのトップ選手が顔を揃える強力なフィールドとなった中、日本からは小平智が出場。
今大会は、予選2日間をプランテーションコース(par72)とシーサイドコース(par70)の2つのコースを使用するという変則的な予選での戦いとなった中、ロバート・ストレブが好調なプレーで2位に2打差をつけ通算14アンダーでトップに立った。日本の小平智はショット・パッティングともに精彩を欠き、通算7オーバーで予選落ちとなった。PGAツアー初優勝を飾ったコースと似ていただけに残念でした。また、前週のマスターズで2位タイに入り、期待されたイム・ソンジェも予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ロバート・ストレブ | -17 | 67 |
2位(-14):Z.ジョンソン、B.バーグーン
4位(-13):E.グリジョ
5位(-12):K.キスナー、K.スタンリー、C.ビジェガス
8位(-11):A.ランドリー、M.ニースミス、P.キザイア
決勝ラウンドに入り、シーサイドコースのみでの開催となった大会3日目は、天候は晴れ、7.5mの強い風が吹きつけるコースコンデションの中でスタートした大会3日目は、2日目にトップに立ったロバート・ストレブが着実にスコアを伸ばし通算17アンダー2位に3打差をつけてトップをキープした。
2位以下は混戦となっており、最終日のコースコンディションによってはビッグスコアが期待できるだけに最後まで分からない展開が繰り広げられるでしょう。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ロバート・ストレブ | -19 | 68 |
2 | ケビン・キスナー | -19 | 63 |
3 | キャメロン・トリンガーリ | -18 | 62 |
T4 | ベルント・ヴィースベルガー | -17 | 63 |
アンドリュー・ランドリー | -17 | 64 | |
T6 | ハリス・イングリッシュ | -16 | 62 |
カミロ・ビジェガス | -16 | 66 | |
カイル・スタンリー | -16 | 66 | |
ザック・ジョンソン | -16 | 68 | |
T10 | コーリー・コナーズ | -15 | 64 |
パットン・キザイア | -15 | 66 |
天候くもり、大会3日間に比べて4.4mと穏やかな風となった絶好のコンディションの中でスタートした最終日は、単独トップのロバート・ストレブのスコアが伸び悩む中で、7バーディ、0ボギー(63)という素晴しいプレーを見せたケビン・キスナーが通算19アンダーでトップに並び、2人によるプレーオフとなった。
18番ホールで行われたプレーオフ1ホール目最大のピンチを凌いだロバート・ストレブが2ホール目のセカンドショットであわやイーグルかと思われるスーパーショットを披露。楽々バーディを決めて、2014年の今大会以来、6年ぶりのPGAツアー2勝目を手にした。前回の優勝と同じくプレーオフによる勝利を挙げた。一方、プレーオフで敗れたケビン・キスナーはプレーオフ0勝5敗と意外な結果となった。
12月
ヒーロー・ワールドチャレンジ(中止)
(Yardage: 7,302 Par: 72)
マヤコバ・ゴルフクラシック
(Yardage: 7,017 Par: 71)
カリブ海に面し、周囲をマングローブで覆われた自然豊かなコースであり、PGAツアーの中では比較的距離の短いものの、風の強さによっては難易度が上がるコースとなっています。そんな中で2020年12月3日(木)~12月6日(日)にかけて熱戦が繰り広げられた。
今シーズン年内の公式戦は最後と言うことで、ジャスティン・トーマス、ブルックス・ケプカ、トニー・フィナウ、ハリス・イングリッシュ、リッキー・ファウラーなど、この時期の大会としては多くのトップ選手が顔を揃える強力なフィールドとなった中、日本からは小平智が出場した。
予選2日間を終えて、好調なプレーを披露したエミリアーノ・グリジョが2位に4打差をつけ通算13アンダーでトップに立った。2位タイには、今一歩、優勝に手が届かないトニー・フィナウがつけた。日本の小平智はショット・パッティングともに調子が良い内容とはいかなかったが、要所で粘りを見せて通算2アンダー、48位タイで予選を通過した。一方でブルックス・ケプカ、リッキー・ファウラーなどビッグネームの予選落ちも目立った。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | エミリアーノ・グリジョ | -16 | 68 |
2位(-15):T.ホージ
3位(-14):V.ホブランド
4位(-13):A.ロング
5位(-12):J.トーマス、P.ロジャース
7位(-11):L.グローバー、R.ノックス、A.ワイズ、T.フィナウ
比較的、風もなく、穏やかなコースコンデションの中でスタートした大会3日目は、2日目にトップに立ったエミリアーノ・グリジョが着実にスコアを伸ばし通算16アンダーとする中、ビッグスコアが連発。この日、62で回ったジャスティン・トーマスがトップと4打差の5位タイに浮上。また、63で回った、ヴィクトル・ホブランドが2打差の3位、アダム・ロングが3打差の4位に急浮上し、トップと5打差の中に10人がひしめく大混戦となった。小平智もスコアを伸ばし通算7アンダーで28位タイに浮上した。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ヴィクトル・ホブランド | -20 | 65 |
2 | アーロン・ワイズ | -19 | 63 |
T3 | アダム・ロング | -17 | 67 |
トム・ホージ | -17 | 69 | |
T5 | ハリス・イングリッシュ | -16 | 63 |
ビリー・ホーシェル | -16 | 64 | |
ルーカス・グローバー | -16 | 66 | |
T8 | ブレンドン・トッド | -15 | 66 |
トニー・フィナウ | -15 | 67 | |
カルロス・オルティス | -15 | 66 | |
エミリアーノ・グリジョ | -15 | 72 |
天候くもり、雨による中断を挟む中でスタートした最終日は、単独トップでスタートしたエミリアーノ・グリジョがスコアを落とす展開の中、7バーディ、1ボギー(65)という素晴しいプレーを見せたヴィクトル・ホブランドが、1イーグル、6バーディ、0ボギー(63)の素晴らしいプレーを見せたアーロン・ワイズを最終18番ホールのバーディで振り切り、通算20アンダーで優勝。PGAツアー2勝目を手にした。
小平智は最終日にスコアを伸ばすことが出来ず、通算6アンダー40位タイで大会を終えた。
QBEシュートアウト
(Yardage: 7,382 Par: 72)
太平洋に面し、木々と池を巧みに配置した美しいコースでグレッグ・ノーマン主催のダブルストーナメントが行われる。初日、2日目、最終日とプレー方式を変えてプレーするPGAツアー非公式の大会が2020年12月10日(金)~12月12日(日)にかけて熱戦が繰り広げられた。
12組24人のペアによる54ホールの変則ストロークプレーで優勝を争う。多くのバーディが見られる大会として楽しみも多い。日本からの出場選手はいません。
大会2日間を終えて、数多くのバーディが見られる中で、トップに立ったのは、ハリス・イングリッシュ/マット・クーチャーのペア。安定したプレーで他を寄せ付けず2位に5打差をつけて最終日を迎えた。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | H.イングリッシュ/M.クーチャー | -37 | 60 |
T2 | R.サバティーニ/K.ツウェイ | -28 | 61 |
R.グリフィン/M.ヒューズ | -28 | 62 | |
K.ナ/S.オヘア | -28 | 64 | |
T5 | B.ホーシェル/B.トッド | -26 | 62 |
C.チャンプ/T.フィナウ | -26 | 63 | |
L.ウーストハイゼン/B.ワトソン | -26 | 64 | |
8 | M.リーシュマン/C.スミス | -25 | 62 |
9 | D.バーガー/S.ストリッカー | -24 | 63 |
10 | R.パーマー/H.バーナーIII | -22 | 66 |
11 | A.アンサー/M.ウルフ | -21 | 64 |
12 | S.ムニョス/J.ニーマン | -18 | 68 |
トップからスタートしたH.イングリッシュ/M.クーチャー組が1イーグル10バーディ(60)と最終日のベストスコアでラウンドし、通算37アンダー、2位に9打差をつける圧勝で大会を制した。選手たちは今大会で2020年内の大会は終了し、2021年1月7日に始まるセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズに向け、ひと時の休暇となった。
1月
セントリー・トーナメント of チャンピオンズ
(Yardage: 7,596 Par: 73)
ソニー・オープン in ハワイ
(Yardage: 7,044 Par: 70)
ザ・アメリカンエキスプレス
①(Yardage: 7,147 Par: 72)
②(Yardage: 7,181 Par: 72)
①PGAウエスト・スタジアムコースは、ソルトン湖の北に位置し、山に囲まれた砂漠地帯の住宅地の中に造られ、名匠ピート・ダイによって1986年に設計されたコースは、アンジュレーションのきついフェアウェイ、速くて硬いアンジュレーションのあるグリーン、随所に配置された池やバンカー(特に16番ホールのグリーン左の深さ6mのバンカー)、全面バミューダ芝によって構成され、数々の名勝負を演出してきた名コースです。18ホール中、半数の9ホールが池が絡むホールとなっており、選手たちにプレッシャーを与える。特に、13番ホールと17番ホールの浮島のグリーンのPar3、左サイドに池が続く18番ホールと終盤に難易度が高いホールが続きます。
② ニクラス・トーナメント・コースは、ジャック・ニクラスによって設計され、美しく、戦略的にデザインされたコースとなっています。こちらも池とバンカーが巧みに配置され、特に、15番、18番ホールは難易度が高いホールとなっています。この代表的なコースで2021年1月21日(木)~1月24日(日)にかけて熱戦が繰り広げられた。
2週連続優勝を目指すケビン・ナ、世界ランキングの10位パトリック・キャントレーを始め、パトリック・リード、ブルックス・ケプカ、マシュー・ウルフ、イム・ソンジェ、トニー・フィナウ、スコッティ・シェフラー、リッキー・ファウラー、フィル・ミケルソンなど、いよいよ多くの世界ランカーが顔を揃える強力なフィールドとなった中、日本からは小平智が出場。
予選2日間を終えて、12バーディ、1ボギーと安定したプレーを披露したイム・ソンジェが2位に1打差をつけ通算11アンダーで単独トップに立った。特に、アプローチとパッティングが素晴しく、決勝ラウンドも楽しみな存在でしょう。2位タイには、トニ-・フィナウや同じ韓国出身のキム・シウら5人が並んだ。
トップから4打差の中に25人がひしめく大混戦となる中、日本の小平智は、初日3アンダーといい感じで滑り出し、2日目もカットライン上で粘り強いプレーを見せていたが、15番ホールでボギーを叩くと、バーディが必要となった18番ホールのティーショットを池に入れて万事休す。94位タイで予選落ちとなった。更に、2週連続優勝がかかったケビン・ナ、実力者パトリック・リード、ブルックス・ケプカ、大会ホストを務めるフィル・ミケルソン、期待の若手スコッティ・シェフラー、キャメロン・チャンプなどビッグネームの予選落ちも目立った。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | マックス・ホーマ | -15 | 65 |
キム・シウ | -15 | 67 | |
トニー・フィナウ | -15 | 67 |
4位(-14):R.ワレンスキー
5位(-13):R.ノックス、B.ハーマン、E.グリジョ
8位(-12):C.デービス、R.サバティーニ、C.サイファート、F.モリナリ、D.ギム
天候くもり、風も3.6m/sと穏やかなコンデションの中でスタートした大会3日目は、スコアの伸ばし合いとなった。
パッティングが好調で単独トップでスタートしたイム・ソンジェは、この日はショットが乱れ、9番ホールで2回も池に入れトリプルボギーを叩くなどスコアを落とし、10アンダー20位タイに後退するなど、上位勢のスコアが伸び悩む中、パッティングに冴えを見せ、4連続バーディを含む9バーディ、0ボギー、1ダブルボギー(65)でラウンドしたマックス・ホーマ、パッティングで苦労したものの、ショットに安定感を見せ、5バーディ、0ボギー(67)をマークしたキム・シウ、プレーに波があったが、3連続バーディを含む8バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(67)をマークし、最終組で唯一スコアを伸ばしたトニ-・フィナウの3人が通算15アンダーでトップに並んだ。トップから5打差に24人がひしめく大混戦で最終日を迎えることになった。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | キム・シウ | -23 | 64 |
2 | パトリック・キャントレー | -22 | 61 |
3 | キャメロン・デービス | -20 | 64 |
4 | トニー・フィナウ | -19 | 68 |
T5 | エイブラハム・アンサー | -15 | 66 |
マイケル・トンプソン | -15 | 66 | |
ダグ・ギム | -15 | 69 | |
T8 | アン・ビョンフン | -14 | 69 |
ポール・ケーシー | -14 | 69 | |
フランチェスコ・モリナリ | -14 | 70 | |
ブライアン・ハーマン | -14 | 71 |
天候晴れ、気温17.2℃、風2.2m/sと穏やかなコースコンデションの中でスタートした大会最終日もスコアの伸ばし合いとなる。
この日、最も素晴らしいプレーを見せたのはトップと4打差からスタートしたパトリック・キャントレー。ショット・パッティングともに好調で、特にパッティングは冴え、11バーディ、0ボギー(61)のコースレコードでラウンドし、通算22アンダーまで伸ばしたものの、1打及ばず2位で大会を終えた。
優勝したのは単独トップでスタートしたキム・シウ。4日間でたった2つのボギーという安定したプレーはこの日も健在で、前半から着実にスコアを伸ばすと、後半に入り、パトリック・キャントレーに一時トップを明け渡すものの、16番ホール・Par5できっちりバーディを奪い追いつくと、17番ホールで約5.8mのバーディパットを沈め再びトップに立つと、最終18番ホールもきっちりパーで締め、この日、8バーディ、0ボギー(64)、通算23アンダーで優勝。2017年のザ・プレーヤーズ選手権以来となる3年8カ月ぶり、PGAツアー3勝目を手にした。
単独3位には自己ベストでフィニッシュした25歳のキャメロン・デービス、単独4位には、またしても優勝のチャンスを逃したトニ-・フィナウが入った。
ファーマーズ・インシュランス・オープン
①(Yardage: 7,765 Par: 72)
②(Yardage: 7,258 Par: 72)
2月
ウェイストマネジメント・フェニックス・オープン
(Yardage: 7,261 Par: 71)
AT&Tペブルビーチ・プロ=アマ
(Yardage: 7,051 Par: 72)
PGAツアーの中では比較的距離が短いものの、今年は距離が延びた上にリンクス特有の海からの重たく強い風がプレーに影響を与えるでしょう。また、今大会は無観客の中、いつものプロ=アマ形式ではなく、プロのみ出場の4日間のストロークプレーで2021年2月11日(木)~2月14日(日)にかけて熱戦が繰り広げられた。
世界ランキング11位のパトリック・キャントレー、大会ホストを務めるフィル・ミケルソン、ジェイソン・デイ、リッキー・ファウラー、前週4位タイに入り復調の兆しがうかがえるジョーダン・スピースらが顔を揃える中、日本からは小平智が出場した。
予選2日間を終えて、ショット・パッティングともに好調なプレーを披露したジョーダン・スピースが2位に1打差をつけ通算12アンダーでトップに立った。1打差の単独2位には、ダニエル・バーガー、2打差の単独3位には、ヘンリク・ノーランダー、3打差の4位タイにはパトリック・キャントレーら3人が並んだ。
5試合連続出場となった小平智はショットの調子が良いものの、パッティングが決まらず、初日の遅れを取り戻すことが出来ず、カットラインに1打及ばず、イーブンパー・68位タイで予選落ちとなった。また、リッキー・ファウラー、フィル・ミケルソンも予選を通過できなかった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ジョーダン・スピース | -13 | 71 |
2位(-11):N.ラシュリー、T.ホージ、R.ノックス、P.キャントレー、D.バーガー
7位(-10):J.デイ、B.スチュアード、M.マクニーリー、P.ケーシー
天候晴れ時々くもり、気温11.0℃、風9.4m/sと肌寒く2日目よりも強い風の中でスタートした大会3日目は、それほどスコアが伸びない展開となった。
前週も4位タイ、今週も予選を終えてトップに立ったジョーダン・スピースは、この日も好調のパッティングからリズムを作り、前半を終えて2つスコアを伸ばす。しかし、後半に入り、ショットの乱れからスコアを3つ落とすが、16番セカンドを直接決めてイーグルを奪うと、この日1イーグル、3バーディ、4ボギー(71)とスコアを1つ伸ばし、通算13アンダー・単独トップで最終日を迎えた。
2打差の2位タイにはパトリック・キャントレー、ダニエル・バーガーら5人が2打差の通算11アンダーで並んだ。トップから5打差に15人がひしめく混戦となり、最後まで分からない展開が予想されます。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ダニエル・バーガー | -18 | 65 |
2 | マーベリック・マクニーリー | -16 | 66 |
T3 | パトリック・キャントレー | -15 | 68 |
ジョーダン・スピース | -15 | 70 | |
T5 | ポール・ケーシー | -14 | 68 |
ネイト・ラシュリー | -14 | 69 | |
T7 | チャーリー・ホフマン | -13 | 66 |
キャメロン・トリンガーリ | -13 | 67 | |
マックス・ホーマ | -13 | 68 | |
ジェイソン・デイ | -13 | 69 | |
ラッセル・ノックス | -13 | 70 |
天候くもり、気温11.0℃、風6.4m/sと肌寒く強風の中での大会最終日、単独トップでスタートしたジョーダン・スピースは、課題のティーショットに安定性を欠き、序盤からスコアを伸ばせない展開が続き、終盤、17番、18番と連続バーディを奪うものの、3打及ばず通算15アンダー・3位タイでフィニッシュ。2017年全英オープン以来のPGAツアー12勝目はならなかった。
終盤までもつれた優勝争いを制したのはダニエル・バーガー。トップと2打差でスタートすると、ショット・パッティングともに安定感があり、最終18番で見事にイーグルパットを決め、2イーグル、4バーディ、1ボギー(65)この日のベストスコアをマークし、逆転優勝。PGAツアー4勝目を手にした。
終盤、15番まで通算16アンダーでトップに並んでいたネイト・ラシュリーは16番セカンドショットのミスからアプローチが寄らず、まさかの4パット、トリプルボギーを叩いて優勝争いから後退。5位タイに終わった。
ザ・ジェネシス・インビテーショナル
(Yardage: 7,322 Par: 71)
プエルトリコ・オープン
(Yardage: 7,506 Par: 72)
今大会は、2008年から始まり、数多くのプレーヤーの成功の足がかりに役立っています。
フェアウェイはフラットでグリーンはアンジュレーションがあり、数多くのホールに池が絡むため、カリブ海からの強風によっては、選手たちを悩ますでしょう。正確なショットとマネジメント能力が求められるコースで2021年2月25日(木)~2月28日(日)にかけて熱戦が繰り広げられた。
同週にWGC at ザ・コンセッション(ゴルフ世界選手権)があるため、多くの世界トップランカーが不在となったフィールドだが、シード権がかかる選手なども多く参戦しています。日本からは、小平智が出場。上位進出に期待がかかります。
天候晴れ時々くもり、気温27.0℃、風速7.2m/sというコースコンデションの中でスタートした大会1日目、2012年「The McGladrey Classic」以来のPGAツアー優勝を狙う45歳トミー・ゲイニーが、9バーディ、2ボギー(65)でラウンドし、通算7アンダーでトップに立った。小平智は、2バーディ、0ボギー(70)通算2アンダー・37位タイで1日目を終えた。
大会2日目を終えて、ショット・パッティングともに好調なブランドン・ウーが、6バーディ、1ボギー(67)でラウンドし、通算11アンダーでトップに立った。小平智は、4バーディ、3ボギー(71)と大きくスコアを伸ばせず、通算3アンダー、トップと8打差の38位タイで決勝ラウンドに進んだ。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | グレイソン・マレー | -14 | 65 |
ラファエル・カンポス | -14 | 67 |
3位(-13):C.パーシー、B.グレース
5位(-12):A.パットナム、N.レデスマ、B.ウー
8位(-11):T.ポッター.Jr、J.ベガス
10位(-10):S.パワー
天候くもり、気温26.7℃、風8.1m/sと強い風の中でスタートした大会3日目は、スコアの伸ばし合いの展開となった。
2017年「Barbasol Championship」以来、PGAツアー2勝目を目指すグレイソン・マレーとPGAツアー初優勝を目指すラファエル・カンポスはともに素晴しいプレーを見せ、通算14アンダーでトップに並んだ。
予選を終えてトップだったブランドン・ウーは5バーディ、4ボギー(71)と1つしかスコアを伸ばせず、通算12アンダー、トップと2打差の5位タイに後退した。
日本人で出場している小平智は、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)と良いものの、パーオン率38.89% (7/18)と苦しみ、パッティングも入らず、4バーディ、2ボギー(70)とスコアを伸ばしたものの、通算5アンダー・32位タイで3日目を終えた。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ブランデン・グレース | -19 | 66 |
2 | ジョナッタン・ベガス | -18 | 65 |
T3 | グレイソン・マレー | -16 | 70 |
ラファエル・カンポス | -16 | 70 | |
T5 | ブライス・ガーネット | -15 | 65 |
アンドリュー・パットナム | -15 | 69 | |
T7 | ロブ・オッペンハイム | -14 | 67 |
ブランドン・ウー
|
-14 | 70 | |
テッド・ポッター.Jr | -14 | 69 | |
キャメロン・パーシー | -14 | 71 |
午後の天候は晴れ、気温26.7℃、風速7.2m/sというコンデションの中、決勝ラウンド最終日が行われた。
最終18番まで続いた接戦を制し、通算19アンダーで2016年「RBC Heritage」以来となるPGAツアー2勝目を飾ったのはブランデン・グレース。
1打差の2位タイからスタートしたブランデン・グレースは、17番セカンドショットを直接決めるなど、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率94.44% (17/18)とショットのクオリティが素晴しく、パッティングも要所で決め、最終2ホールでスコアを3つ伸ばし逆転。1イーグル、4バーディ、0ボギー(66)をマークした。
最終日ベストスコアタイの(65)をマークし、最終18番まで接戦を演じたジョナッタン・ベガスが1打差の通算18アンダー・単独2位に入った。
最終日トップタイからスタートしたグレイソン・マレーとラファエル・カンポスはともに大きくスコアを伸ばせず、通算16アンダー・3位タイで大会を終えた。
小平智は、出だしの1番でボギーを叩くなど波に乗れず、後半盛り返したものの、パッティングが決まらず、3バーディ、3ボギー(72)とスコアを伸ばせず、通算5アンダー・49位タイで大会を終えた。
WGC ワークデイ選手権 at ザ・コンセッション
(Yardage: 7,564 Par: 72)
3月
アーノルド・パーマー・インビテーショナル
(Yardage: 7,466 Par: 72)
ザ・プレーヤーズ選手権
(Yardage: 7,189 Par: 72)
ザ・ホンダクラシック
(Yardage: 7,125 Par: 70)
狭いフェアウェイ(特にフェアウェイを横切る小川には注意が必要です)とグリーンにはアンジュレーションがあり、巧みに配置された深いバンカーと14(戦略的)のホールに池が絡む非常に難しいコースとなっています。特に、11番、戦略的な14番、J.ニクラスの相性にちなんで「ベアトラップ」と呼ばれる(アンジュレーションのきついグリーンの15番、右ドッグレッグで3面に分かれているグリーンの16番、非常に小さなグリーンの17番)は特に難しく、ダブルドッグレッグの18番は、全てに池が絡む、難関ホールと言って良いでしょう。強風か吹くため、高いショット力と我慢強いメンタル、コースマネジメント能力が要求されます。2021年3月18日(木)~3月21日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
パワーランキング1位のダニエル・バーガー、前回優勝のイム・ソンジェ、直近2試合連続2位に入っているリー・ウェストウッド、アダム・スコット、ホアキン・ニーマン、ヘンリク・ステンソン、復活をかけるリッキー・ファウラー、フィル・ミケルソンが顔を揃えたフィールドとなった。日本からは、2021年「ソニー・オープン・イン・ハワイ」以来となる石川遼(主催者推薦)と「プエルトリコ・オープン」以来、3試合ぶりの小平智が出場。
天候くもり、グリーンが速く、横風の強い中でスタートした大会1日目、2014年「Shell Houston Open」以来、約7年ぶりのPGAツアー優勝を狙う40歳のベテラン、マット・ジョーンズ(オーストラリア)が、2番からの4連続バーディ、16番から上りの3ホールを3連続バーディとするなど、ショット・パッティングともに最高の出来で初日、9バーディ、0ボギー(61)で2012年のブライアン・ハーマンに並ぶコースレコードタイでラウンドし、通算9アンダー、2位に3打差をつけ単独トップに立った。2位タイにはアーロン・ワイズとラッセル・ヘンリーがつけた。
日本の小平智は、前半から素晴しいプレーを展開し、13番を終えて3アンダーとしたものの、14番、16番、17番と2ndショットがバンカ―に捕まると寄せきれずボギーとするなど上がり5ホールで3ボギーを叩き、初日、3バーディ、3ボギー(70)通算イーブンパー・43位タイと悔しいラウンドとなった1日目を終えた。一方の石川遼は、フェアウェイキープ率28.57% (4/14)、パーオン率22.22% (4/18)、パーオン時における平均パット2.000とショット・パッティングともに精彩を欠き、1バーディ、7ボギー、1ダブルボギー(78)と大きくスコアを落とし、通算8オーバー・135位タイと出遅れ、予選通過が厳しい状況となった。
優勝候補に挙がっていたダニエル・バーガーは大会を棄権した。
初日に続き、天候くもり、グリーンが速く、横風の強い中でスタートした大会2日目、単独トップのマット・ジョーンズ(オーストラリア)ら上位勢がスコアを伸ばせない中、2018年「AT&T Byron Nelson」以来、2勝目を狙う24歳アーロン・ワイズがショット・パッティングともに素晴しいプレーを見せ、2イーグルを含む5バーディ、3ボギー(64)でラウンドし、通算12アンダー、2位に3打差をつけ単独トップに立った。2位タイにはボギーフリーの1イーグル、6バーディ(62)と2日目のベストスコアをマークしたブランドン・ハジーとマット・ジョーンズがつけた。
日本の小平智は、3バーディ、4ボギー(71)通算1オーバー・58位タイで予選を通過し、決勝ラウンドに進出した。一方の石川遼は、ボギーの先行する苦しいスタートとなったが後半3バーディと盛り返し2日目はイーブンパーでラウンドしたものの、初日の出遅れが響き、通算8オーバー・117位タイで予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | マット・ジョーンズ | -10 | 69 |
2位(-7):J.B.ホームズ、A.ワイズ
4位(-6):C.T.パン、C.トリンガーリ、S.ライダー
7位(-5):K.ブラッドリー、イム・ソンジェ、R.ストレブ、Z.ジョンソン、B.ガーネット、S.シンク
天候晴れ時々くもり、気温23.9℃、風6.7m/sと強い風の中でスタートした大会3日目は、決勝ラウンドに進出した68人で行われた。
次第に風が強くなり、スコアが伸び悩む展開が続く中、単独トップに立ったのは、初日、コースレコードタイの「61」をマークした2014年「Shell Houston Open」以来、約7年ぶりのPGAツアー優勝を狙う40歳のベテラン、マット・ジョーンズ(オーストラリア)。
風が強く、難しいコースコンデションの中、「ベアトラップ」と呼ばれる15番、16番、17番をパープレーで終えるなど、ベテランらしい安定したプレーを見せ、3バーディ、2ボギー(69)でまとめ、通算10アンダー・2位に3打差をつけた。
3打差の2位タイには、J.B.ホームズと予選を終えてトップだったアーロン・ワイズが通算7アンダーで並んだ。アーロン・ワイズはショット・パッティングともに良くなく、5つスコアを落とした。
前回大会覇者のイム・ソンジェは、5アンダー・7位タイで3日目を終えた。
小平智は、初日、2日目とショットも好調で多くのチャンスを作っていたが、3日目の前半はショットが乱れスコアを4つ落とす苦しいスタートとなったが、8番のバーディをきっかけにショットのキレが戻ると、多くのバーディチャンスを活かして4バーディ、5ボギー(71)まで盛り返し、通算2オーバー・55位タイで3日目を終えた。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | マット・ジョーンズ | -12 | 68 |
2 | ブランドン・ハジー | -7 | 66 |
T3 | チェイス・サイファート | -6 | 64 |
ブレンダン・スティール | -6 | 65 | |
デニー・マッカーシー | -6 | 67 | |
ラッセル・ヘンリー | -6 | 68 | |
パン・チェンツェン | -6 | 70 | |
T8 |
アダム・ハドウィン
|
-5 | 68 |
カミロ・ビジェガス | -5 | 69 | |
ザック・ジョンソン | -5 | 70 | |
イム・ソンジェ | -5 | 70 | |
サム・ライダー | -5 | 71 | |
T36 | 小平 智 | +1 | 69 |
※石川 遼:+8 予選CUT
午後の天候は晴れ時々くもり、気温22.8℃、風速5.4m/sというコンデションの中、決勝ラウンド最終日が行われた。
大会3日目に比べると風も強くなく、「ベアトラップ」にとっては厳しくない風の条件となったため、スコアが伸びる展開になった。
難しいコンデションの中、大会を制したのは通算12アンダーで2014年「Shell Houston Open」以来、約7年ぶりのPGAツアー優勝を飾った40歳のベテラン、マット・ジョーンズ(オーストラリア)。
2位に3打差をつけ単独トップでスタートしたマット・ジョーンズは、出だしの1番、3番でバーディと幸先の良いスタートを切る。7番でボギー、8番では8.5mのパーパットを決め、最大のピンチを凌ぐと前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番で3パットのボギーとし、嫌な流れになったが、12番、13番とバーディを奪う。14番で再び3パットのボギーを叩くものの、フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率94.44% (17/18)とショットのクオリティが素晴しく、パッティングも要所で決め、この日、5バーディ、3ボギー(68)でラウンドし、2位に5打差をつける快勝でPGAツアー2勝目を飾った。
マット・ジョーンズは、ベテランらしい落ち着いたクレバーなプレーで素晴しいゲームプランを披露した。
水曜日までウェイトリスト(大会参加の順番待ち)に入っていたブランドン・ハジーが、6バーディ、2ボギー(66)でラウンドし、通算7アンダー・単独2位に入った。
2位タイからスタートしたJ.B.ホームズはショット・パッティングともに良くなく、スコアを9つ落とし
2オーバー・46位タイ、アーロン・ワイズは、10番での4パットからリズムを崩し、通算4アンダー・13位タイで大会を終えた。
前回大会優勝のイム・ソンジェは通算5アンダー・8位タイ、アダム・スコットは4アンダー・13位タイとなった。
小平智は、出だしの1番で素晴しいリカバリー・ショットを見せパーで発進すると、惜しいチャンスでパッティングが入らず、前半はスコアが動かずパー・プレーで折り返す。後半に入り、11番(この日は10番、11番が最も難しい)でアプローチが寄らず、ボギーが先行するが12番でバーディを奪い、バンスバックに成功。ベアトラップ(15番から17番)をパー・プレーで切り抜けると、最終18番の第3打をピンそば70.4cmにつける完璧なショットで楽々バーディ。本来のショットメイキングが戻って、この日、2バーディ、1ボギー(69)とPGAツアー屈指の難コースで4日間通じて初めてのアンダー・パーをマークし、通算1オーバー・36位タイで大会を終えた。
全体的にショットが良く、パッティングも悪くなかった。今後の試合が楽しみである。
WGC=デル・テクノロジーズ・マッチプレー
(Yardage: 7,108 Par: 71)
コラレス・プンタカナ・リゾート & クラブ・チャンピオンシップ
(Yardage: 7,666 Par: 72)
コラレス(サンゴ礁)プンタ(岬)カナ(白い)と言われるように海岸沿いに作られた美しいコースは、2010年に開場され、塩分に強いシーサイドパスパラムと言う特有の芝とカリブ海から吹く強風が特徴のコースです。また、海岸沿いに面したホールが6つあり、特に16番、17番、18番の上がり3ホールには「デビルズ・エルボー(悪魔の肘)」と呼ばれる難関ホールが待ち受けていて、この上がり3ホールの攻略がカギとなるでしょう。
フェアウェイが広く(キープ率平均で70%を超える)、ラフは短く、グリーンの傾斜も少なく、10.5フィート(PGAツアー平均11.5フィート)と遅く止まりやすくなっているので、スコアの伸びる大会となるでしょう。2020年9月に続き、2020-2021シーズン2回目の開催となる今大会が2021年3月25日(木)~3月28日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
世界ゴルフ選手権「デル・テクノロジーズ・マッチプレー」との同時開催と言うことで数多くのトッププレーヤー不在の中、PGAツアー4勝のチャーリー・ホフマンやトーマス・ピータース、前週2位に入ったブランドン・ハジーらが顔を揃えた。
日本からは小平智が2週連続出場。あまり強くないフィールドだけに、好調なショットを活かし、上位進出または優勝に期待したい。
やや風の強い中でスタートした大会1日目、コーン・フェリー・ツアー(下部ツアー)で5勝をあげているステファン・イエーガー(ドイツ)が、ショットとパッティングともに素晴しく、1イーグル、5バーディ、1ボギー(66)と1日を通じて安定したプレーを見せ、通算6アンダー、2位に1打差をつけ単独トップに立った。
2週連続出場の日本の小平智は、出だしの10番でボギー発進と前半スコアを1つ落として折り返すと、パーオン率38.89% (7/18)と後半も波に乗れず、3バーディ、5ボギー、1ダブルボギー(76)とスコアを落とし、通算4オーバー・112位タイと大きく出遅れた。
大会2日目、初優勝を狙うラファエル・カンポス、ファブリツィオ・ザノッティ、ジャスティン・サーの3人が安定したプレーで2日間60台をマークし、通算7アンダーでトップに並んだ。初日、単独トップに立ったコーン・フェリー・ツアー(下部ツアー)で5勝をあげているステファン・イエーガー(ドイツ)は、スコアを1つ落とし、通算5アンダー・6位タイに後退した。
日本の小平智は、2バーディ、1ボギー(71)と2日目はスコアを伸ばしたものの、初日の出遅れが響き、予選カットラインに2打及ばず、通算3オーバー・79位タイで予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ジョエル・ダーメン | -10 | 68 |
ラファエル・カンポス | -10 | 69 |
3位(-9):D.ウィレット、M.グリジック
5位(-8):E.グリジョ、T.ピータース
7位(-7):H.スワフォード、C.ホフマン、S.ストラカ、R.カストロ、G.マクドウェル、F.ザノッティ
71人で行われる決勝ラウンド(大会3日目)トップに立ったのは、ともにPGAツアー初優勝を狙う33歳ジョエル・ダーメン(アメリカ)と32歳ラファエル・カンポス(プエルトリコ)。
ジョエル・ダーメンは、後半に入り、ボギーフリーの4バーディと安定したプレーを見せ、ラファエル・カンポスも3日間60台をマークする素晴しいプレーを展開、ともに通算10アンダーで並んだ。
1打差の2位タイには、ダニー・ウィレットとマイケル・グリジックが通算9アンダーで並んだ。
風が強いのが特徴のコースだけに、大混戦となった最終日も最後まで目が離せない展開が予想される。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ジョエル・ダーメン | -12 | 70 |
T2 | サム・ライダー | -11 | 67 |
ラファエル・カンポス | -11 | 71 | |
T4 | グレーム・マクドウェル | -10 | 69 |
マイケル・グリジック | -10 | 71 | |
T6 | ハドソン・スワフォード | -9 | 70 |
エミリアーノ・グリジョ | -9 | 71 | |
8 |
ダニー・ウィレット
|
-8 | 73 |
T9 | ブライス・ガーネット | -7 | 68 |
ベン・マーティン | -7 | 69 | |
グレイソン・シグ | -7 | 69 | |
セップ・ストラカ | -7 | 72 |
※小平 智:+3 予選CUT
午前10時時点の天候は晴れ時々くもり、気温27.2℃、風速7.6m/sというコンデションの中、決勝ラウンド最終日が行われた。
コースの特徴でもある強風の吹きつける難しいコンデションの中、大会を制したのは通算12アンダー、PGAツアー初優勝を飾った33歳のジョエル・ダーメン(アメリカ)。
10アンダー、トップタイでスタートしたジョエル・ダーメンは、出だしの1番でバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ると、3番、4番、7番でもバーディを奪い、前半スコアを4つ伸ばして折り返す。後半に入ると一転、11番、14番でボギーとするなど、我慢のゴルフを強いられるが、4日間通して安定していたショットとパッティングで何とか逃げ切り、この日、4バーディ、2ボギー(70)をマークし、通算12アンダー、2位に1打差をつけ、PGAツアー初優勝を飾った。
2020-2021シーズンもここまで12試合に出場し、トップ10入り1回、予選落ち6回(直近3試合は全て予選落ち)と苦しいシーズンを送っていただけに嬉しい初優勝となった。
直近の2試合でトップ10入り2回と好調のサム・ライダーと最後まで優勝争うを演じたラファエル・カンポスが通算11アンダー・2位タイに入ったが、ともに初優勝とは届かなかった。
前回大会優勝のハドソン・スワフォードは、9アンダー・6位タイで大会を終えた。
日本の小平智は、予選落ちとなったものの、ショットの調子は良さそうなので、今後の試合に期待したい。
4月
バレロ・テキサス・オープン
(Yardage: 7,494 Par: 72)
マスターズ・トーナメント
(Yardage: 7,475 Par: 72)
RBCヘリテージ
(Yardage: 7,121 Par: 71)
例年マスタ-ズ・トーナメントの翌週に開催される大会(2019-2020シーズンを除く)として知られ、今回で53回目を迎える。1969年にスタートした第1回大会の初代王者はアーノルド・パーマー。他にジャック・ニクラス、トム・ワトソン、グレッグ・ノーマン、デービス・ラブⅢ世ら著名人が優勝を飾っているPGAツアーで最も有名なトーナメントの1つです。3年前の2018年に開催された50回目の記念大会では、小平智が日本人5人目となるPGAツアー優勝を飾っている。
林間コースから終盤2ホールは海沿いに抜けるコースは、大会創設時から使用され、各ホールとても狭くて、上空に枝がせり出しており、通称「エアー・ハザード」と言われています。7,121ヤードと距離は短いものの、高い木々によってセパレートされた狭いフェアウェイと空中にせり出した木の枝、狭く小さなグリーン、大小ユニークなバンカー、全てに池が絡む最高クラスのPar3(9番はハート形のグリーンが特徴、14番はキー・ホール)、一転、17番、18番は、リンクス特有の海風が吹きつけるなど戦略性を高めています。プレーヤーには色々な球筋のショットのクオリティ、繊細さ、想像力が求められます。また、フェアウェイとグリーンには、最新のセレブレーションバミューダ、ティフ・イーグルバミューダが使用されています。ショットメーカー有利な今大会は、2020-2021シーズン2021年4月15日(木)~4月18日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
コースレコード:61
コース設計:ピート・ダイ
フェアウェイ:バミューダ/ライ
グリーン:ティフイーグル/ポアトリビアリス
メジャー・トーナメント「マスタ-ズ・トーナメント」の翌週でありながら、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン、同9位で2連覇のかかるウェブ・シンプソン、同10位のパトリック・キャントレー、マスタ-ズ・トーナメント2位のウィル・ザラトリスなど比較的強力なフィールドとなる中、日本からは小平智が出場。
大会1日目、2020年「Sony Open in Hawaii」以来、PGAツアー3勝目を狙うキャメロン・スミス(オーストラリア)が、ボギーフリーとなる9バーディ(62)と自己ベストスコアをマークし、通算9アンダー、2位に1打差をつけ単独トップに立った。特に、パッティングが良さが際立った。1打差の2位には、開幕戦を制したスチュワ-ト・シンク、3打差の3位タイには、コリン・モリカワとマット・ウォレスが並んだ。
2018年大会で優勝した小平智は、10番からスタートし、前半をパープレーで折り返すと、2番でバーディを先行させたものの、その後、スコアを落とし、2バーディ、3ボギー(72)、通算1オーバー・81位タイと大きく出遅れた。ショットの良さに対してパッティングの出来が良くなくかみ合わなかった。
大会2日目、開幕戦を制したスチュワ-ト・シンクが1イーグル、6バーディと初日に続き「63」でラウンドし、ベテランらしい落ち着いたプレーで通算16アンダー2位に5打差をつけ単独トップに立った。単独2位には、コーリー・コナーズ、初日、単独トップに立ったキャメロン・スミスは、「71」とスコアを伸ばせず、通算9アンダー・4位タイに後退した。
初日1オーバー・79位タイと出遅れた小平智は、ショット、パッティングともに精彩を欠き、3バーディ、3ボギー(71)と2日目もスコアを伸ばせず、通算1オーバー・84位タイで3週連続、2020-2021シーズン9回目の予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | スチュワート・シンク | -18 | 69 |
2位(-13):C.モリカワ
3位(-12):E.グリジョ
4位(-11):M.ウォレス、イム・ソンジェ
6位(-10):W.シンプソン、M.フィッツパトリック、H.バーナーIII、C.コナーズ
10位(-9):C.ベズイデンホウト、D.バーガー、K.ストリールマン、M.マクニーリー、C.ホフマン、B.ハーマン、B.ホーシェル
グリーンが小さいことでも知られている(ペブルビーチ・ゴルフリンクスに次ぐ、PGAツアーで2番目に小さい)今大会は、4日間で27,000人(上限20%)の観客を入れて行われている。
天候晴れ、気温21.0℃、風速5.4m/sと3日間比較的穏やかなコンデションの中、決勝ラウンドに進出した65人で大会3日目が行われた。
3日目を終えて単独トップに立ったのは、36ホールで「126」、54ホールで「195」とコースレコードをマークし、2000年、2004年と今大会で優勝、今季の開幕戦を制した47歳のベテランのスチュワート・シンク。
3番でボギーが先行した直後の4番で7.mを決めてバーディ、続く5番もバーディを奪い、前半スコアを1つ伸ばして折り返すと、キーとなる10番から12番をパーで切り抜け、3日目を3バーディ、1ボギー(69)でラウンドし、通算18アンダー2位に5打差をつけた。後半はティーショットが左右にブレながらも粘りのプレーで凌いだ。また、14番では、40回目の挑戦で初バーディを奪った。
5打差の単独2位には、抜群のショット力を誇るコリン・モリカワが13番からの3連続バーディを含む、5バーディ、1ボギー(67)でラウンドし、通算13アンダーでつけた。
単独3位には、2016年の開幕戦で1勝、この年の新人賞を獲得したエミリアーノ・グリジョがスコアを2つ伸ばし、通算12アンダー6打差で3日目を終えた。
今季、フェアウェイキープ率、パーオン率が70%を超えるショット力で大躍進を成し遂げている(マスターズで秋10位タイ、春8位タイ)コーリー・コナーズは、通算10アンダー・6位タイ、スペシャル・テンポラリー・メンバーで出場15試合で14回の予選通過、トップ10入り6回、マスタ-ズ・トーナメント2位のウィル・ザラトリスは、7アンダー・21位タイで3日目を終えた。
最終日は、1997年にPGAツアー初優勝を飾ったスチュワート・シンクと1997年に生まれたコリン・モリカワの最終組となった。(スチュワート・シンクのキャディーを務める次男も1997年生まれである)
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | スチュワート・シンク | -19 | 70 |
T2 | ハロルド・バーナーIII | -15 | 66 |
エミリアーノ・グリジョ | -15 | 68 | |
T4 | マーベリック・マクニーリー | -13 | 67 |
コーリー・コナーズ | -13 | 68 | |
マシュー・フィッツパトリック | -13 | 68 | |
T7 | クリス・カーク | -12 | 67 |
コリン・モリカワ
|
-12 | 72 | |
T9 | キャメロン・スミス | -11 | 66 |
シェーン・ローリー | -11 | 66 | |
ラッセル・ヘンリー | -11 | 67 | |
ウェブ・シンプソン | -11 | 70 |
※小平 智:+1 予選CUT
午後の天候は晴れ時々くもり、気温23.9℃、風速4.5m/sというコンデションの中、決勝ラウンド最終日が行われた。
例年通りの日程に戻った今大会を制したのは通算19アンダーで今季開幕戦で優勝を飾った47歳のベテラン、スチュワート・シンク。
2位に5打差をつけ、余裕を持ったスタートとなったスチュワート・シンクは、出だしから幸先良くパー・プレーのスタートを切ると、スコアを伸ばしたい5番Par5できっちりバーディを奪い、前半スコアを1つ伸ばして折り返す。12番で最終日唯一のミスと言って良い2ndショットを奥にこぼしボギーとするものの、17番ではリードしながらもアグレッシブに攻めてバーディを奪うなど、前日乱れたティーショットを確実に修正し、抜群のロングパットでタップインを繰り返した。最終日、2バーディ、1ボギー(70)でラウンドし、2位に4打差をつける快勝でPGAツアー8勝目を飾った。
若い時から変わっていない美しいスウィングは健在で、ヘリテージでは3勝、ヘイル・アーウィンに次ぐ、2番目の最年長優勝となった
2位タイには、キャリア・ハイの順位となったハロルド・バーナーIIIとPGAツアー2勝目を狙ったエミリアーノ・グリジョが通算15アンダーで並び、大会を終えた。
通算13アンダー・4位タイには、若手のマーベリック・マクニーリー、今季大躍進を見せているコーリー・コナーズ、PGAツアー初優勝を目指すマシュー・フィッツパトリックが入った。
最終組でスタートし、PGAツアー5勝目を狙ったコリン・モリカワは、1番で幸先良くバーディでスタートしたものの、4番でバーディチャンスから3パットのボギーとすると、5番でバーディを取れず、ティーショット、2ndショットにも少しずつズレが生じ、その後はチャンスにもつけられない苦しいラウンドとなり、通算12アンダー・7位タイで大会を終えた。数少ないウィークポイントであるショートパットが今後の課題となるでしょう。
前回大会優勝のウェブ・シンプソンは通算11アンダー・9位タイ、ダスティン・ジョンソンは10アンダー・13位タイとなった。
チューリッヒ・クラシック of ニューオーリンズ
(Yardage: 7,425 Par: 72)
大会フォーマット
・2人1組のチームが80組160人が出場し、33位タイまでのチームが予選通過。
・PGAツアーの出場優先順位の高い選手から順番にパートナーを指名できる。
・それぞれの選手に優勝記録、2年のシード権、フェデックスカップポイント400が付与される。
「予選ラウンド1日目と決勝ラウンド3日目は〈Four-Ball〉方式」
・二人がそれぞれ自分のボールでプレーし、各ホールで成績の良い方のスコアを採用する。
「予選ラウンド2日目と決勝ラウンド最終日は〈Foursomes〉方式」
・1つのボールを同じチームの二人が交互にショットを行い、プレーをする。
2004年にピート・ダイによって設計(2019年、2020年に改修)され、その年にオープンしたパブリックコースで、全体的にフラットで湿地帯に広がる壮観な景色と100を超えるバンカーと5つの池が配置されています。特に特徴的な1オン可能な16番Par4と最も難しい17番Par3、18番Par5は、ホール全体の右サイドに池が効いており、チャレンジングなフィニッシングホールとなっています。2021年4月22日(木)~4月25日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
フェアウェイ/ラフ:バミューダ
グリーン:ティフ・イーグル/ポアトリビアリス/ベント
・トーナメントレコード:-27アンダー(261)
・コースレコード〈Four-Ball〉(60)
・コースレコード〈Foursomes〉(65)
マスタ-ズ・トーナメントで優勝争いを演じたザンダー・シャウフェレとパトリック・キャントレー、同期のコリン・モリカワとマシュー・ウルフ、2016年リオ・オリンピックで金・銀メダルを取ったジャスティン・ローズとヘンリク・ステンソン、飛ばし屋のトニ-・フィナウとキャメロン・チャンプなど、今大会でなければ見られない強豪同士の多彩な組み合わせが数多く実現しました。日本選手の出場はありません。
スコアの出やすい〈Four-Ball〉による大会1日目が行われ、(ヴィクトル・ホブランド/クリストファー・ヴェンチュラ)組と(ブライス・ガーネット/スコット・ストーリングス)組が、通算10アンダー、3位に1打差をつけトップに立った。1打差の3位タイには、飛ばし屋同士の組み合わせとなった(キャメロン・チャンプ/トニ-・フィナウ)組ら7組が並ぶ、大混戦となった。
ミスを少なくし、チームワークが重要な難しい方式〈Foursomes〉で行われた予選ラウンド2日目を終えて、飛ばし屋同士の組み合わせとなった(キャメロン・チャンプ/トニ-・フィナウ)組と(ヴィクトル・ホブランド/クリストファー・ヴェンチュラ)組が、通算13アンダーとスコアを伸ばし、3位に2打差をつけトップに立った。2打差の3位タイには、2016年リオ・オリンピックのメダリスト(ジャスティン・ローズ(金)/ヘンリク・ステンソン(銀))組と(バッバ・ワトソン/スコッティ・シェフラー)組が、通算11アンダーで並んだ。
3位以下も大混戦で、ビッグスコアの出る大会だけに、決勝ラウンドも期待が持てる。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ルイ・ウーストハイゼン シャール・シュワーツェル |
-19 | 63 |
2位(-18):M.リーシュマン/C.スミス、C.チャンプ/T.フィナウ
4位(-17):B.ワトソン/S.シェフラー、V.ホブランド/K.ヴェンチュラ
6位(-16):T.ピータース/T.ルイス、T.ダンカン/A.シェンク、K.ブラッドリー/B.スティール
天候晴れ時々くもり、気温30.6℃、風速7.6m/sというコースコンデションの中、33組による決勝ラウンド3日目が行われた。
3日目を終えて単独トップに立ったのは、2010年全英オープン覇者のルイ・ウーストハイゼンと2011年マスターズ覇者のシャール・シュワーツェルの南アフリカ出身ペア。
お互いに安定したショットとパッティングでミスが少なく、余裕のある展開から9バーディ、1ボギー(63)をマーク、通算19アンダー、2位に1打差をつけ、最終日に挑む。
1打差の2位タイには、コンビネーション抜群で、この日も9バーディ、1ボギー(63)をマークしたマーク・リーシュマンとキャメロン・スミスのオーストラリアコンビとキャメロン・チャンプのプレー内容が悪く、調子がかみ合わない中、トニ-・フィナウの頑張りで何とかスコアを5つ伸ばしたキャメロン・チャンプ/トニー・フィナウの飛ばし屋組が通算18アンダーで並んだ。
前回大会優勝のジョン・ラーム/ライアン・パーマー組を含め、トップから4打差の中に17組がひしめく大混戦となった決勝ラウンド3日目。最終日も終盤まで目が離せない展開が続く。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | マーク・リーシュマン キャメロン・スミス |
-20 | 70 |
2 | ルイ・ウーストハイゼン シャール・シュワーツェル |
-20 | 71 |
3 | リッチー・ワレンスキー ピーター・ユーライン |
-19 | 67 |
T4 | ビリー・ホーシェル サム・バーンズ |
-18 | 69 |
キース・ミッチェル ブラント・スネデカー |
-18 | 69 | |
キーガン・ブラッドリー ブレンダン・スティール |
-18 | 70 | |
7 | ジョン・ラーム ライアン・パーマー |
-17 | 70 |
T8 |
ダニー・ウィレット
ティレル・ハットン |
-16 | 69 |
トーマス・ピータース トム・ルイス |
-16 | 72 | |
バッバ・ワトソン スコッティ・シェフラー |
-16 | 73 |
午後の天候は晴れ時々くもり、気温23.9℃、風速1.8m/s、グリーンが硬く、止まらなくなっているコンデションの中、33組による決勝ラウンド最終日が行われた。
プレーオフの末、大混戦となった今大会を制したのは、PGAツアー5勝のマーク・リーシュマンとPGAツアー2勝のキャメロン・スミスのオーストラリア出身ペア。
奇数ホールのティーショットを担当するマーク・リーシュマン/キャメロン・スミスのペアは、前半からショット、パッティングともに安定し、7番のバーディから流れを掴み、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半は2バーディ、3ボギーと苦しみながらも、アンプレアブルがありながら13番をボギーで凌いだ場面と16番で池に入れながらアプローチを直接決めるなど粘りを見せ、この日、5バーディ、3ボギー(70)でラウンド、通算20アンダーでプレーオフに持ち込んだ。
プレーオフ1ホール目でしっかりパーをキープして優勝。最後まで安定したコースマネジメント、チームワークが素晴しかった。マーク・リーシュマンはPGAツアー6勝目、キャメロン・スミスは3勝目を飾った。優勝者それぞれにフェデックスカップポイント400、2年間のシード権、2021年全米プロ、2022年セントリー・トーナメントの出場権が付与された。
2位には、数多くのチャンスを掴みながら、ものにすることが出来なかった2010年全英オープン覇者のルイ・ウーストハイゼンと2011年マスターズ覇者のシャール・シュワーツェルの南アフリカ出身ペアが入った。特に、流れが変わるきっかけとなった10番、絶好のバーディチャンスだった13番、16番、ボギーとした17番が勝敗に大きく影響した。フォアサムでのスタートとなったプレーオフ1ホール目のティーショットを池に打ちこみ万事休す。優勝に手が届かなかった。
1打差の3位には、PGAツアー1勝のリッチー・ワレンスキーとコーンフェリーツアーで活躍している(2勝)ピーター・ユーラインが入った。前回大会覇者のジョン・ラーム/ライアン・パーマーが3打差の7位と追い上げた。
バルスパー・チャンピオンシップ
(Yardage: 7,340 Par: 71)
1971年にラリー・パッカードによって設計されたイニスブルック・リゾート・コッパーヘッド・コースは、起伏のある地形に造られた多くの木々に囲まれた林間コースであり、高低差のある狭いフェアウェイと小さなグリーン、多くのホールで自然を活かした池が絡むPGAツアーの中でも屈指の難コースと言われています。特に、13番の長いPar3、上り3ホール(PGAツアーで最もタフでタイトな16番、落下地点が非常に狭いPar3、打ち上げでアンジュレーションの強烈なグリーンを擁する18番Par4)は、「スネーク・ピット」と呼ばれ、PGAツアー屈指の難易度を誇る名物ホールとなっています。こんな難コースで2021年4月29日(木)~5月2日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
トーナメント・レコード
・266(-18)ビジェイ・シン(2004年)
コース・レコード
・(61)パドレイグ・ハリントン(2012年)
例年の3月開催から4月開催に日程がずれたこともあり、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン、同2位のジャスティン・トーマス、同7位のパトリック・リード、同8位のティレル・ハットン、若手期待のヴィクトル・ホブランド、イム・ソンジェ、ホアキン・ニーマン、前回大会覇者のポール・ケーシーら世界トップランカーが数多く出場し、強力なフィールドとなる中、日本からは、小平智が出場します。
大会1日目、2018年「BMW Championship」以来となるPGAツアー5勝目を狙うメジャー覇者(2011年全米プロ)キーガン・ブラッドリーが、パーオン率94.44% (17/18)、スクランブリング100.00%とショット、パッティングを含めたショートゲームに抜群の冴えを見せ、14番からの3連続バーディを含むボギーフリーとなる7バーディ(64)をマーク、通算7アンダー、2位に2打差をつけ単独トップに立った。注目のジャスティン・トーマスは、2アンダー・28位タイ、ダスティン・ジョンソンは、イーブンパー・66位タイからのスタートとなった。
10番からスタートした小平智は、11番、14番でバーディと幸先の良いスタートを切ったものの、15番で2オン3パットのダブルボギーを叩くなど、全体的にパッティングの出来が良くなく、3バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(71)とスコアを伸ばせず、通算イーブンパー・66位タイからのスタートとなった。
大会2日目、初日トップに立った2018年「BMW Championship」以来となるPGAツアー5勝目を狙うメジャー覇者(2011年全米プロ)キーガン・ブラッドリーとこの日のベストスコア(63)でラウンドしたサム・バーンズが通算12アンダーでトップタイに並び決勝ラウンド進出を決めた。
小平智は、2日目も1バーディ、2ボギー(72)とスコアを落とし、通算1オーバー・88位タイで4試合連続、今季10回目の予選落ちとなった。次週の活躍に期待したい。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | キーガン・ブラッドリー | -14 | 69 |
サム・バーンズ | -14 | 69 |
3位(-13):M.ホーマ
4位(-10):T.ポッター,Jr、A.アンサー、J.ニーマン、C.トリンガーリ
8位(-9):C.ホフマン
9位(-8):B.スネデカー、B.ワトソン、T.メリット
天候晴れ、気温27.7℃、風速3.1m/sと例年と異なり風も強くなく、グリーンも柔らかなコンデションの中、69人による決勝ラウンド3日目が行われ、スコアの伸ばし合いの展開となった。
3日目を終えてトップタイに並んだのは、メジャー覇者(2011年「全米プロゴルフ選手権」)で2018年「BMW Championship」以来となるPGAツアー5勝目を狙うキーガン・ブラッドリーとPGAツアー初優勝を目指す24歳のサム・バーンズ。
キーガン・ブラッドリーは、出だしの1番、5番でバーディを奪うなど、前半から安定感抜群のプレーを見せていたが、パッティングのミスにより11番、12番で絶好のバーディチャンスを活かせず、流れを失う。13番でボギーとし、流れが悪い中で迎えた14番も2ndショットをミスするが、難しいショートサイドのアプローチを直接決めてイーグルで息を吹き返した。18番はボギーとしたものの、この日1イーグル、2バーディ、2ボギー(69)でまとめ、通算14アンダーで最終日に挑む。
同じくトップに並ぶサム・バーンズは、1番Par5の2ndショットを79cmにつけイーグル、3番では10.5mのバーディパットを決めるなど、5ホールでスコアを4つ伸ばす最高のスタートを切ったが、11番Par5での取りこぼしから一気に流れが変わり、数多くのチャンスを活かせないまま、難しい16番、18番でボギーを叩き、1イーグル、2バーディ、2ボギー(69)とスコアを2つ伸ばすにとどまった。
今季2勝目を狙うマックス・ホーマが6番で138yの2ndショットを直接決めてイーグルを奪うなど、ショット・パッティングともに安定したプレーで1イーグル、5バーディ、2ボギー(66)とスコアを5つ伸ばし通算13アンダートップと1打差の単独3位に浮上した。
期待されたジャスティン・トーマスは、通算6アンダー・18位タイ、ダスティン・ジョンソンは、イーブンパー・60位タイで3日目を終えた。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | サム・バーンズ | -17 | 68 |
2 | キーガン・ブラッドリー | -14 | 71 |
T3 | ヴィクトル・ホブランド | -13 | 65 |
キャメロン・トリンガーリ | -13 | 68 | |
5 | エイブラハム・アンサー | -12 | 69 |
T6 | ボーン・テイラー | -10 | 68 |
マックス・ホーマ | -10 | 74 | |
T8 |
ルイ・ウーストハイゼン
|
-9 | 69 |
トロイ・メリット | -9 | 70 | |
ホアキン・ニーマン | -9 | 72 |
※小平 智:+1 予選CUT
午後16時時点での天候は晴れ時々くもり、気温29.4℃、風速5.4m/sというコンデションの中、決勝ラウンド最終日が行われた。
中盤までもつれた優勝争いを制したのは、PGAツアーに参戦して76試合目で初優勝を飾った24歳のサム・バーンズ。
最終日をトップタイでスタートしたサム・バーンズは、出だしの1番から連続バーディを奪うなど幸先の良いすべり出しを切ると、7番でも難しい7.9mのバーディパットを決めて波に乗ると前半スコアを2つ伸ばして折り返す。11番でバーディパットを決めてトップに並ぶと、続く13番Par3では難しいアングルからのパッティングをきっちり決めてパーをキープ、14番でバーディを決め、リードを3打差に広げると、難しい16番でバーディを奪い、勝負を決めた。最終日6バーディ、3ボギー(68)でまとめ、2位に3打差をつけPGAツアー初優勝を飾った。
4日間通じて抜群に良かったショットと安定したパッティングで、これまで最終日を3回トップで迎えながら3回とも逆転負けを喫していた苦い経験を払拭した素晴しい初優勝となった。
同じくトップタイからスタートしたキーガン・ブラッドリーは、出だしの1番でバーディ、5番、6番で連続バーディ、9番ではチップインバーディと最高の流れのまま前半スコアを3つ伸ばして折り返す。しかし、チャンスホールである11番でバーディが奪えずバーンズに並ばれると、13番Par3で池に打ち込み痛恨のダブルボギー、15番でも1.5mのパーパットを外すなど、後半はショット、特にパッティング(ショートパットをことごとく外す)で苦しみ、4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(71)とスコアを伸ばせず、通算14アンダー単独2位で大会を終えた。
キーガン・ブラッドリーは、PGAツアー4勝すべてが逆転での勝利であり、またしても最終日トップからの優勝とは成らなかった。
通算13アンダー・3位タイには、今季好調を維持しているヴィクトル・ホブランドと今季トップ10入り4回と好調なキャメロン・トリンガーリ、通算12アンダー・単独5位には、PGAツアー初優勝を狙ったエイブラハム・アンサーが入った。
期待されたジャスティン・トーマスは、通算7アンダー・13位タイ、今大会3連覇がかかっていたポール・ケーシーは、通算5アンダー・21位タイ、ダスティン・ジョンソンは、2アンダー・48位タイで大会を終えた。
5月
ウェルズファーゴ・チャンピオンシップ
(Yardage: 7,521 Par: 71)
半世紀以上の歴史を誇り、1961年に有名なゴルフコース・アーキテクトのジョージ・コブによって設計され、1986年にアーノルド・パーマー、1997年と2016年にトム・ファジオによって再設計・改修が行われたクエイル・ホロークラブは、2017年の全米プロゴルフ選手権が行われるなどPGAツアー屈指の難コースとして知られ、凄く長いホールと短いホールというメリハリのついた全長の長いコースでフェアウェイが狭く、左右のドッグレッグや14番以降の5ホールは池も絡む木々でセパレートされた林間コースです。特に通称「グリーンマイル」と呼ばれる終盤16番から18番にかけての3ホールは距離が長く、タイトで戦略的に池とクリークが絡み、複雑で硬いグリーンというPGAツアートップクラスの難関ホールとして有名です。2021年5月6日(木)~5月9日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
16番:ティーショットからグリーンまで左サイドが池
17番:池に囲まれた難しいPar3
18番:最も難易度が高く、ホールに沿って左サイドにクリークが流れる
トーナメント・レコード
・(-21)ロリー・マキロイ
コース・レコード
・(61)ロリー・マキロイ
芝種
・フェアウェイ/ラフ:バミューダ/ライ
・グリーン:バミューダ/ポアトリビアリス
翌々週にメジャー第2戦「全米プロ」が控えているということもあり、ジャスティン・トーマス、ザンダー・シャウフェレ、ブライソン・デシャンボー、パトリック・リード、ロリー・マキロイら世界トップランカーが揃った強力なフィールドとなりました。日本からは、小平智が出場します。
大会1日目を終えて単独トップに立ったのは、50歳のフィル・ミケルソン。安定したショットに加え、この日はパッティングが冴え、14番からの3連続を含む8バーディ、1ボギー(64)をマーク、通算7アンダー、2位に2打差をつけ単独トップに立った。2位タイには、韓国のイ・キョンフンと前週最後まで優勝争いを演じ、2位に入ったキーガン・ブラッドリーが通算5アンダーで並んだ。
1番からスタートした小平智は、7番2ndショットを池に入れるなどショットの出来はそれほど良くはなかったが、スクランブリングが88.89%と素晴しく、17番ではもったいないボギーを叩いたものの、要所でしっかりバーディを奪い、4バーディ、1ボギー(68)でラウンド、通算3アンダー・トップと4打差の10位タイと好調な滑り出しとなった。
予選ラウンド2日目を終えて、スコアを4つ伸ばし、PGAツアー初優勝を目指すマット・ウォレスとゲーリー・ウッドランド、パトリック・ロジャースの3人が通算6アンダーでトップタイに並んだ。1打差の単独4位タイにはPGAツアー初優勝を目指すクレイマー・ヒコックが通算5アンダーでつけた。通算4アンダー・5位タイには正確性ではなく、飛距離を活かした本来のプレースタイルに切り替えたロリー・マキロイを含む5人が並んだ。
10番からスタートした小平智は、11番でバーディを奪い、幸先良い出だしを見せ、前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り1番から3連続ボギーと苦しみながらもその後は粘りを見せ、3バーディ、4ボギー(72)とスコアを1つ落とすだけに抑え、通算2アンダー・トップと4打差の14位タイで3日目の決勝ラウンド進出を決めた。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | キース・ミッチェル | -9 | 66 |
2位(-7):R.マキロイ、G.ウッドランド
4位(-6):L.リスト
5位(-5):小平智、S.ストーリングス
7位(-4):J.ダフナー、V.ホブランド、K.スタンリー、P.リード、A.アンサー、M.ウォレス
天候くもり、気温22.8℃、風速4.9m/s、湿度33%と風も強いコンデションと距離のあるタフなセッティングの中、77人による決勝ラウンド3日目が行われた。
3日目を終えて単独トップに立ったのは、2019年「The Honda Classic」以来となるPGAツアー2勝目を狙うキース・ミッチェル。
風があり、グリーンがとにかく硬く、12.5フィートと速い状態の中、他のホールが難しいだけに10番、15番のPar5、1オン可能な14番で確実にバーディを取ることが大事となってきている。
トップと2打差の4アンダー・5位タイからスタートしたキース・ミッチェルは、6番までパープレーと無難な滑り出しを見せると、7番Par5で最初のバーディを奪うと難しい9番、後半に入って1オン可能な14番、難しい16番でバーディと持ち味の飛距離を活かしたプレーでスコアを伸ばし、ボギーフリーとなる5アンダー(66)と3日目のベストスコアをマーク、通算9アンダーで単独トップに躍り出た。特にティーショットのフェードの精度を高めた事とパターのシャフトが曲がっていたことに気付いて直したことが大きかった。
2打差の2位タイには、前半でスコアを4つ伸ばし、後半12番でダブルボギーを打ちながら3つ伸ばしたロリー・マキロイと2019年全米オープン以来の優勝を目指すゲーリー・ウッドランドが通算7アンダーで並んだ。二人とも復調の兆しが見え、特に、ロリー・マキロイは、ショットの調整によるキープ率(正確性重視)より本来の飛距離を活かしたプレーに切り替えたことで結果が付いてくるようになってきた。PGAツアー初優勝を飾った場所であり、今大会2勝、レコードを持っている相性の良い大会で復調なるか注目です。
5試合ぶりの予選通過を果たした小平智は、ボギーの後すぐにバーディを奪い流れを切らないなど、ショットクオリティが要求される難コースで、本来の持ち味であるショット力を活かし、ストローク・ゲイン・ザ・パッテイングでも3日間で7.364とパッテイングが素晴しく、ショット・パッテイングがかみ合ったPGAツアーチャンピオンとしてさすがのプレーを披露。7バーディ、4ボギー(68)とスコアを3つ伸ばし、通算5アンダートップと4打差の5位タイにつけ、PGAツアー2勝目に向け、最終組から2組前で最終日に挑む。
難コースなだけに十分優勝を狙える位置だけに、最後まで粘り強く頑張ってほしい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ロリー・マキロイ | -10 | 68 |
2 | エイブラハム・アンサー | -9 | 66 |
T3 | ヴィクトル・ホブランド | -8 | 67 |
キース・ミッチェル | -8 | 72 | |
5 | ゲーリー・ウッドランド | -7 | 71 |
T6 | マット・ウォレス | -5 | 70 |
パトリック・リード | -5 | 70 | |
ルーク・リスト
|
-5 | 72 | |
T9 | ブライソン・デシャンボー | -4 | 68 |
アーロン・ワイズ | -4 | 69 | |
T11 | 小平 智 | -3 | 73 |
午後16時時点での天候は晴れ、気温27.8℃、風速6.7m/s、湿度32%というコンデションの中、77人による決勝ラウンド最終日が行われた。
最終18番まで分からない展開の中、優勝争いを制したのは、2020年「World Golf Championships-HSBC Champions」以来、約1年6カ月ぶりの優勝を飾ったロリー・マキロイ。
最終日をトップと2打差の2位タイでスタートしたロリー・マキロイは、本来の飛距離を活かしたプレーに切り替えたことでフェアウェイキープ率21.43% (3/14)でありながらパーオン率77.78% (14/18)と安定したプレーを展開、3番、7番でバーディを奪い、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半11番、13番で長い距離のパーパットを決めるなどパッテイングで凌ぐと、チャンスホールである14番、15番で見事なバンカーショットでバーディを奪い後続との差を2打差に広げ、最終18番を迎える。ティーショットを右サイドのクリークそばに打ち込むものの、冷静なマネジメントでアンプレヤブルを選択。3オン2パットのボギーで凌ぎ、最終日4バーディ、1ボギー(68)でまとめ復活優勝。
2010年の自身の初優勝となった1回目、2015年のレコードを叩き出し、圧勝した2回目、そして2021年の復活となった3回目と今大会3勝、PGAツアー19勝目を飾った。
1打差の単独2位には、初優勝こそ出来なかったものの、15番、難しい16番と17番で3連続バーディを奪うなど、抜群のプレーを見せ、ボギーフリーとなる5バーディ、最終日のベストスコア(66)でラウンドしたエイブラハム・アンサーが入った。
今季好調を維持しているヴィクトル・ホブランドと単独トップでスタートしたキース・ミッチェルが通算8アンダー・3位タイ、復調の兆しが見えたゲーリー・ウッドランドが通算7アンダー・単独5位に入った。
優勝の期待もかかった小平智は、出だしの2番で3パットのダブルボギー、チャンスホールの7番で池に入れボギーとバーディを2つ奪ったものの、前半スコアを1つ落として折り返す。後半チャンスホールの14番、15番できっちりバーディを奪いトップ5も見えていたが、難しい17番Par3で池に入れてしまいダブルボギー。しかし、最終日4バーディ、2ボギー、2ダブルボギー(73)と最後まで粘り、通算3アンダー・11位タイと上位フィニッシュとなった。
ショット・パッテイングともにかみ合ってきているので、次週の「AT&Tバイロン・ネルソン」も期待したい。
AT&Tバイロン・ネルソン
(Yardage: 7,468 Par: 72)
全米プロゴルフ選手権
(Yardage: 7,876 Par: 72)
チャールズ・シュワブ・チャレンジ
(Yardage: 7,209 Par: 70)
全米プロゴルフ選手権の翌週に行われる今大会は、1946年からスタートして74回目を迎える歴史のあるトーナメントであり、同じコースで開催されています。
ゴルフ史上最高の1人とも言われるベン・ホーガンが連覇を含む最多5勝を挙げている事でも知られ、2003年にはLPGAツアー72勝を誇るアニカ・ソレンスタムが女子プレーヤーとして51年ぶりの出場を果たし話題を集めました。
1936年に設立されたコロニアル・カントリークラブは、1941年の全米オープン、1991年の全米女子オープンを開催している歴史のあるコースとなっています。
コースの全長は比較的短いがフェアウェイは狭く、左右から大きな木々がフェアウェイにまでせり出していて、フェアウェイからでも空中のハザードがかかります。また、ストレートなホールが1つもなく、左右のドッグレッグばかりのため、正確なショットが求められ、ショットメーカーに有利な林間コースとなっています。今大会は、2021年5月27日(木)~5月30日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
メジャー・トーナメントの翌週でありながら世界ランキング2位のジャスティン・トーマス、同5位のコリン・モリカワ、同8位のパトリック・リード、トニ-・フィナウ、ウィル・ザラトリス、ジョーダン・スピース、セルヒオ・ガルシアら世界トップランカーが数多く出場。更に、先週の「全米プロゴルフ選手権」を制したフィル・ミケルソンも出場と言うことで強力なフィールドとなりました。松山英樹、小平智2人の日本人選手の出場はありません。
大会1日目を終えてトップタイに並んだのは、ジョーダン・スピースとセルヒオ・ガルシア。10番スタートとなったジョーダン・スピースはショットの出来は今1つだったが、SG:PUTTING(4.239)が示すように3.0mから6.0mのパッテイングに加え、8番では21.8mのバーディパットを決めるなどパッテイングが素晴しく7番からの3連続を含むボギーフリーとなる7バーディ(63)をマークした。セルヒオ・ガルシアは、全体的にショット、パッテイングともに安定感があり、ショートゲームにも冴えを見せ、こちらもボギーフリーとなる1イーグル、5バーディ(63)をマーク、ともに通算7アンダー、2位に2打差をつけ最高のスタートを切った。
悪天候により約2時間26分の中断を余儀なくされる中、予選ラウンド2日目を終えて単独トップに立ったのはジョーダン・スピース。スクランブリング100%、3.0m前後のパッテイングに加え、3番では7.0m、14番でも6.3mのバーディパットを決めるなど、ショートゲームに抜群の冴えを見せ、2日目もボギーフリーとなる4バーディ(66)でラウンド、通算11アンダー単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。1打差の単独2位には、今季2勝目を狙うジェイソン・コクラック、3打差の3位タイには初日トップだったセルヒオ・ガルシアら3人が通算8アンダーで並んだ。
前週の全米プロゴルフ選手権を制したフィル・ミケルソンは、予選カットラインに1打及ばず、通算2オーバー・76位タイで大会を終えた。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ジョーダン・スピース | -15 | 66 |
2位(-14):J.コクラック
3位(-10):S.ガルシア
4位(-8):I.ポールター、S.ムニョス
6位(-7):B.トッド、E.コンプトン、P.キザイア
天候晴れ、気温28.9℃、風速3.1m/s、湿度50%と言うコース・コンデションの中、75人による決勝ラウンド3日目が行われた。
3日目を終えて単独トップに立ったのは、地元テキサス州出身で2016年大会以来2度目の優勝を狙うジョーダン・スピース。
単独トップでスタートしたジョーダン・スピースは、ティーショットが右サイドに曲がるなど安定感に欠けたものの、4番、6番でそれぞれ4.0m、6.6mのバーディパットを決めるなど、好調なパッテイングで前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入ると抜群のショット力と好調なパッテイングで3つスコアを伸ばし、6バーディ、2ボギー(66)でラウンド、通算15アンダー2位に1打差をつけ単独トップをキープした。
1打差の単独2位には、前半こそスコアを伸ばせなかったものの、平均飛距離325.3yを活かした高いパーオン率94.44% (17/18)を武器に後半スコアを4つ伸ばしたジェイソン・コクラックが通算14アンダーでつけた。
ジェイソン・コクラックは、PGAツアー10年目にして初優勝を飾った遅咲きの選手であるが、過去には2位に3回入るなど、優勝のチャンスはあった。
5打差の単独3位には、初日トップに立ったセルヒオ・ガルシアが3バーディ、1ボギー(68)とスコアを2つ伸ばし、通算10アンダーでつけた。
今大会はセルヒオ・ガルシアにとって、2001年大会の優勝者であり、PGAツアー初優勝を飾った大会でもある。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ジェイソン・コクラック | -14 | 70 |
2 | ジョーダン・スピース | -12 | 73 |
T3 | チャーリー・ホフマン | -10 | 65 |
パットン・キザイア | -10 | 67 | |
フアン・セバスチャン・ムニョス | -10 | 68 | |
イアン・ポールター | -10 | 68 | |
7 | トロイ・メリット | -7 | 65 |
T8 |
エミリアーノ・グリジョ
|
-6 | 68 |
ルーカス・グローバー | -6 | 68 | |
アダム・ハドウィン | -6 | 70 | |
ブライアン・ハーマン | -6 | 70 | |
カイル・スタンリー | -6 | 70 | |
ブレンドン・トッド | -6 | 71 |
午後15時時点での天候はくもり、気温23.3℃、風速3.6m/s、湿度64%というコンデションの中、75人による決勝ラウンド最終日が行われた。
ジョーダン・スピースとジェイソン・コクラックの二人による一騎打ちとなった最終日、優勝争いを制したのは、今季初優勝を飾っているジェイソン・コクラック。
最終日をトップと1打差の2位でスタートしたジェイソン・コクラックは、出だしの1番Par5のバンカーをミスし、ボギー、4番もボギーと苦しいスタートとなったものの、難しい5番、6番で連続バーディ、7番でバンカーからイージーミスでボギーとしながらも8番でバウンスバックに成功。前半をイーブンで折り返す。後半11番、13番でバーディを奪いトップに立つと、優勝のプレッシャーから15番2ndショットをミスして3パット、16番でもこの日悩まされたバンカーから寄らず連続ボギーと1打差まで詰め寄られるが、持ち味の飛距離を活かし、最後まで我慢のプレーを展開。最終日5バーディ、5ボギー(70)でまとめ、通算14アンダーで逆転優勝。
2021「THE CJ CUP @ SHADOW CREEK」以来となるPGAツアー2勝目を飾った。初優勝までに232試合(10年間)かかったが、2勝目は初優勝からわずか17試合目だった。
2打差の単独2位には、単独トップからスタートした地元のジョーダン・スピース。出だしの2番から3連続ボギーと良くないスタートとなったが、6番、9番(スーパーショット)でバーディを奪い、前半スコアを1つ落としトップタイで折り返す。しかし、後半に入ると、ティーショットが右サイドへ曲がり、アイアンショットの縦距離も合わず、チャンスを作れない展開の中、1打差まで詰め寄ったものの、最終18番で2ndショットを池に入れ、勝負はついた。
地元の大声援と優勝1回(2016年)、2位2回、8試合出場して6回トップ10入りと相性の良い大会でPGAツアー13勝目とはならなかった。
3位タイには、チャーリー・ホフマン、パットン・キザイア、フアン・セバスチャン・ムニョス、イアン・ポールターの4名が通算10アンダーで並んだ。
6月
ザ・メモリアル・トーナメント
(Yardage: 7,543 Par: 72)
パルメット・チャンピオンシップ at コンガリー
(Yardage: 7,655 Par: 71)
翌週に全米オープンを控える今大会は、予定されていた「RBC Canadian Open」が中止となったため、代わりの試合として行われる1回限りの大会となります。
トム・ファジオによって設計されたコンガリー・ゴルフクラブは、2017年にオープンし、2010年から2019年に設計された最高のゴルフコースに選ばれ、PGAツアー初開催となります。
左右のドッグレッグと長短のメリハリの利いたホールが多く、フェアウェイの周辺には広大な砂地が広がる独独の景観が特徴的であり、サンドベルトに造られているのでフェアウェイとグリーンともに硬く、フラットなフェアウェイはより転がり、少し小さめなグリーンは止まらないコースとなっています。また、今大会はバンカーはなく、すべてソールが出来るウェストエリアを採用しています。正確なショットとパッティング、マネジメント能力が要求されます。今大会は、2021年6月10日(木)~6月13日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
フェアウェイ/ラフ:バミューダ
グリーン:バミューダ
メジャー・トーナメントを翌週に控える中、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン、同7位のブルックス・ケプカ、同25位のイム・ソンジェら世界トップランカーが出場。日本からは小平智が4週間ぶりの出場となります。
大会1日目を終えてトップに立ったのは、PGAツアー初優勝を目指すウェス・ローチ。1番からスタートしたウェス・ローチは2番でバーディを奪うと続く3番もバーディ、4番ではイーグルと前半つコアを6つ伸ばして折り返す。後半も安定したプレーでこの日、1イーグル、6バーディ、1ボギー(64)をマークし、通算7アンダー、2位に1打差をつけ最高のスタートを切った。1打差の2位タイには、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンら4名が通算6アンダーで並んだ。
10番からスタートした小平智は、前半をイーブンパーで折り返すと、後半は2つスコアを伸ばし、初日、4バーディ、2ボギー(69)でラウンド、通算2アンダー・トップと5打差の31位タイと上々の滑り出しとなった。
予選ラウンド2日目を終えて、抜群の安定感でスコアを5つ伸ばし、PGAツアー2勝目を狙うチェッソン・ハドリーが通算11アンダー単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。2打差の単独2位には世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンが通算9アンダでつけた。
1番からスタートした小平智は、出だしの1番、2番で連続ボギー発進となったものの、9番でバーディを奪い、前半スコアを1つ落として折り返す。後半に入っても、ショットとショートゲームに安定性を欠いたものの、パッテイングでカバーし、この日、3バーディ、4ボギー(72)とスコアを1つ落とすだけに抑え、通算1アンダー29位タイで3日目の決勝ラウンド進出を決めた。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | チェッソン・ハドリー | -14 | 68 |
2位(-10):H.イングリッシュ
3位(-8):G.ヒーゴ
5位(-7):B.V.ペルト、T.ハットン、D.ジョンソン、T.リー
7位(-6):D.リー、L.ドナルド、J.ベガス、D.レッドマン、P.ぺレス、S.パワー
午後16時時点での天候晴れ、気温31.7℃、風速1.7m/s、湿度57%のコース・コンデションの中、68名による決勝ラウンド3日目が行われた。
悪天候によって順延となった3日目を終えて単独トップに立ったのは、2014年「Puerto Rico Open presented by seepuertorico.com」以来となるPGAツアー2勝目を狙うチェッソン・ハドリー。
単独トップでスタートしたチェッソン・ハドリーは、出だしの1番でボギーとティーショットを左右に曲げるなどショットに安定性を欠き、苦しい前半となりながらも好調なパッテイングで前半スコアを1つ落とすだけにとどめ折り返すと、後半は良くなったショットと好調なパッテイングで12番からの3連続を含む4つのバーディを奪い、4バーディ、1ボギー(68)でラウンド、通算14アンダー2位に4打差をつけ単独トップをキープした。
4打差の単独2位には、全体的にショット・パッテイングともに安定感のあるプレーを見せたハリス・イングリッシュが、5バーディ、1ボギー(67)とこの日もスコアを4つ伸ばし、通算10アンダーでつけた。
6打差の単独3位には、ヨーロピアンツアーでわずか26試合の出場でありながら3勝を挙げている南アフリカの22歳ガリック・ヒーゴ(レフティー)が通算8アンダーでつけた。
7打差の5位タイには、ベテラン46歳のボー・ヴァン・ペルトと5番Par5で12.9m、15番で19.1m、16番で107yを直接決めるなどこの日3つのイーグルを奪ったティレル・ハットン、下部・3部ツアーを主戦場としてマンデーから勝ち上がってきたテイン・リー、不調が続いている世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンが通算7アンダーで並んだ。
3戦連続の決勝ラウンド進出を決めた小平智は、出だしの2番、3番で連続バーディを奪うなど、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番、13番(ティーショットが池)でボギーを叩き、スコアを落としたものの、16番、18番でバーディを奪い返し、3日目は5バーディ、2ボギー(68)でラウンド、通算4アンダー・20位タイで最終日を迎える。
3週間ぶりの試合となったが、ショットも安定し、パッテイングともかみ合って良い状態でのプレーを続けているだけに、最終日も上位進出(トップ5、トップ10)に大いに期待したい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ガリック・ヒーゴ | -11 | 68 |
T2 | ハドソン・スワフォード | -10 | 66 |
ドク・レッドマン | -10 | 67 | |
ジョナサン・ベガス | -10 | 67 | |
ティレル・ハットン | -10 | 68 | |
ボー・ヴァン・ペルト | -10 | 68 | |
チェッソン・ハドリー | -10 | 75 | |
T8 |
ライアン・アーマー
|
-9 | 64 |
デビッド・リプスキー | -9 | 67 | |
T10 | マシュー・フィッツパトリック | -8 | 66 |
エリック・ファン・ロイエン | -8 | 68 | |
パット・ペレス | -8 | 69 | |
ダスティン・ジョンソン | -8 | 70 | |
T19 | 小平 智 | -6 | 69 |
午後16時時点での天候は晴れ時々くもり、気温26.1℃、風速4.0m/s、湿度74%というコース・コンデションの中、68名による決勝ラウンド最終日が行われた。
最終18番ホールまでもつれた優勝争いを制したのは、ヨーロピアンツアーでわずか26試合の出場でありながら3勝を挙げている南アフリカの22歳ガリック・ヒーゴ(レフティー)。
最終日をトップと6打差の3位でスタートしたガリック・ヒーゴは、出だしの3番、4番でバーディを奪い、10アンダーとスコアを伸ばすものの、6番、9番をボギーとし、前半をイーブンで折り返す。後半に入り、12番Par5でイーグル、14番では7.0mのバーディパットを決め、17番ではフェスキューに打ち込みながら見事なリカバリーを見せてパーで凌ぐなど、持ち味の飛距離に加え、アイアンショットのキレやショートゲームも素晴しく、最終日も1イーグル、3バーディ、2ボギー(68)と4日間すべて60台をマーク、通算11アンダーで逆転優勝を飾った。
ガリック・ヒーゴ(PGAツアー非会員)は、PGAツアー2試合目での初優勝(1988年以来2試合目で勝った記録)を飾り、来週の全米オープンに挑むことになった。
単独トップからスタートし、前半でスコアを1つ落としながらも12番でバーディ、13番から15番までピンチがありながら凌ぎ、2打差のリードを保っていたものの、プレッシャーからショットが曲がり、16番からまさかの3連続ボギーで優勝を逃したチェッソン・ハドリーら6名が通算10アンダー・2位タイで並んだ。
不調が続いている世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンは、13番までは良い流れのゴルフを見せていたものの、16番ではショットが曲がり、3パットのトリプルボギーとするなど、大きくスコアを伸ばせず、通算8アンダー・10位タイで大会を終えた。
小平智は、5番までに3つスコアを伸ばすなど、好調な出だしから前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入り、13番でバーディを奪ったものの、16番でボギーを叩き、最終日は4バーディ、2ボギー(69)でラウンド、通算6アンダー・19位タイで大会を終えた。
小平智は、4日間通じてSG: APPROACH TO THE GREENが2.432、SG: PUTTINGが5.645と素晴しく、ティーショットを含むショットとパッティングがかみ合ってきた。スクランブリングが58.33%の課題を克服して、残り試合でトップ10以上の活躍に期待したい。
全米オープン
(Yardage: 7,652 Par: 71)
トラベラーズ・チャンピオンシップ
(Yardage: 6,841 Par: 70)
全米オープンの翌週に行われる今大会は、1952年にスタートし、70回目を迎える歴史あるトーナメントです。
2016年大会では、5位タイに入ったジム・フューリックが最終日にコースレコード12アンダー(58)を記録しています。
1928年にミドルタウン・ゴルフクラブとしてオープンし、エッジウッド・カントリークラブとして知られるTPCリバーハイランズは、1982年にピート・ダイによって再設計され、1989年に有名なゴルフコース・アーキテクトのボビー・ウィードとPGAによって再び設計されました。
PGAツアーの中でも特に短いコースであり、多くの木々によってセパレートされたフェアウェイと多くの湖や池が絡む、美しく、アグレッシブなレイアウトが特徴的なコースとなっています。特に、終盤の15番から17番にかけての3ホールは、すべて池が絡むトリッキーなホールとなっており、正確なショットとパッティング、マネジメント能力が要求されます。今大会は、2021年6月24日(木)~6月27日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
フェアウェイ:ベントグラス/ポアナ
ラフ:ケンタッキーブルーグラス/フェスキュー
グリーン:ベントグラス/ポアナ
メジャー・トーナメントの翌週に行われる大会ではあるが、世界ランキング2位で連覇を狙うダスティン・ジョンソン、同6位のブライソン・デシャンボー、同7位のパトリック・キャントレー、同8位のブルックス・ケプカ、同9位のパトリック・リードと言った世界ランキングトップ10プレーヤーも出場、また、今大会3勝を挙げているバッバ・ワトソンや2勝のフィル・ミケルソンとスチュワ-ト・シンク、前週のメジャーで上位に入ったプレーヤーが出場する強力なフィールドとなりました。日本からは来シーズンのシード権獲得を目指す小平智が出場します。
大会1日目を終えてトップに並んだのは、PGAツアー初優勝を目指すクレイマー・ヒコックと小平智。クレイマー・ヒコックは、ショットとパッテイングがかみ合い、この日、8バーディ、1ボギー(63)をマークした。10番からスタートした小平智は、フェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パーオン時における平均パット(1.4672)とショット・パッテイングともにほぼ完璧なプレーを見せた。ハイライトとなった2番Par4で残り80yを直接決めたショットは最高だった。8番Par3でボギーを叩き、PGAツアーでのキャリアハイとなる(62)はならなかったものの、初優勝した2018年「RBCヘリテージ」の第2ラウンドに並ぶ、1イーグル、6バーディ、1ボギー(63)をマークし、通算7アンダー、2位に1打差をつけ最高のスタートを切った。
予選ラウンド2日目を終えて、単独トップに立ったのは、今季トップ10入り2回、予選落ち7回と近年結果が出ていないジェイソン・デイ。2日目はショット・パッテイングともに抜群の安定感でスコアを伸ばし、ボギーフリーとなる8バーディ(62)でラウンド、通算9アンダー単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。1打差の2位タイにはスコアを4つ伸ばしたバッバ・ワトソンと初日トップだったクレイマー・ヒコックが通算8アンダで並んだ。
1番からスタートした小平智は、出だしの2番、4番でボギー、8番ではティーショットを池に入れ、ダブルボギー、前半スコアを4つ落として折り返す。後半に入り、11番、15番でバーディを奪い、盛り返すものの、2日目はショット・パッテイングともに安定性を欠き、2バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(72)とスコアを2つ落とし通算5アンダー予選は通過したものの、20位タイに後退した。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | クレイマー・ヒコック | -10 | 68 |
バッバ・ワトソン | -10 | 68 |
3位(-9):C.スミス、R.ヘンリー、J.デイ
6位(-8):H.イングリッシュ、B.ガーネット、イ・キョンフン
9位(-7):D.ジョンソン、M.ジョーンズ、R.ストレブ、B.ハーマン、B.デシャンボー、小平智、M.ハバード、T.メリット
午後16時時点での天候は晴れ時々くもり、気温30.0℃、風速6.4m/s、湿度68%のコース・コンデションの中、79名による決勝ラウンド3日目が行われた。
3日間で最も風が強くなった3日目を終えてトップに並んだのは、初日からトップを維持しているクレイマー・ヒコックとPGAツアー初優勝を飾った2010年、2015年、PGAツアーでの最後の優勝となった2018年と3回の優勝を誇り、今大会との相性が抜群のバッバ・ワトソン。
3日目も安定したプレーを見せるクレイマー・ヒコックは、5番でバーディを奪い、前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番でバーディ、14番、15番で連続バーディを奪い、12アンダーまでスコアを伸ばすものの、上りの17番、18番で連続ボギー、4バーディ、2ボギー(68)でラウンド、通算10アンダー2位に1打差をつけ、トップで3日目を終えた。
バッバ・ワトソンは、出だしの2番、3番で連続バーディ、7番でもバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半は11番でボギー、14番から17番にかけてボギーとバーディを繰り返す出入りの激しいプレーでスコアを1つ落としたものの、5バーディ、2ボギー(68)でまとめ、クレイマー・ヒコックとともに通算10アンダーでトップに並んだ。
1打差の3位タイには、(66)をマークしたキャメロン・スミスと全米オープンでも活躍したラッセル・ヘンリー、3日目をトップでスタートしたジェイソン・デイが通算9アンダーで並んだ。
初日(63)をマークしトップに立つなど好調を維持している小平智は、3番、6番でバーディを奪い、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番、15番1オン可能な優しいPar4(ティーショットが池)でボギーを叩くなど、ボギーが先行するものの、何とかイーブンパーで凌ぎ、3日目は4バーディ、2ボギー(68)でラウンド、通算7アンダー・トップと3打差の9位タイの好位置で最終日を迎える。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ハリス・イングリッシュ | -13 | 65 |
2 | クレイマー・ヒコック | -13 | 67 |
3 | マーク・リーシュマン | -12 | 64 |
4 | エイブラハム・アンサー | -11 | 65 |
T5 | ケビン・キスナー | -10 | 63 |
ブルックス・ケプカ | -10 | 65 | |
ハンク・レビオダ
|
-10 | 66 | |
ブライアン・ハーマン | -10 | 67 | |
ブライス・ガーネット | -10 | 68 | |
T10 | ボー・ホスラー | -9 | 64 |
セップ・ストラカ | -9 | 66 | |
ジェイソン・デイ | -9 | 70 | |
T36 | 小平 智 | -4 | 73 |
午後16時時点での天候は晴れ時々くもり、気温28.9℃、風速6.3m/s、湿度63%というコース・コンデションの中、68名による決勝ラウンド最終日が行われた。
8ホール(1949年「MOTOR CITY OPEN」の11ホールに次ぐ長さ、8回は過去5回あります)に及ぶプレーオフでの激闘を制したのは、2021年1月に行われた「Sentry Tournament of Champions」以来、今季2勝目を飾ったハリス・イングリッシュ。
トップと2打差の6位タイからスタートしたハリス・イングリッシュは、安定したティーショットとSG: PUTTING(3.343)と好調なパッテイングで出だしの1番、5番、8番でバーディを奪い、、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、13番Par5、16番でバーディパットを決め、17番でボギーを叩くものの、18番で8.4mのバーディパットを決めて、最終日6バーディ、1ボギー(65)でラウンド、通算13アンダークラブハウスリーダーでホールアウト。結果的にプレーオフに持ち込んだ。
初日からトップをキープし、PGAツアー初優勝に向け、最終日最終組でスタートしたクレイマー・ヒコックは、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率77.78% (14/18)と安定したショットで出だしの1番と7番でバーディを奪い、前半でスコアを伸ばして折り返す。後半の11番でボギーを叩くものの、13番でバーディを奪う。そして、1打ビハインドで迎えた18番2ndショットを2.5mにつけると冷静に決めてバーディ。4バーディ、1ボギー(67)をマークし、通算13アンダー土壇場でプレーオフに持ち込んだ。
18番と17番を使って行われたプレーオフは、2ホール目にクレイマー・ヒコックのバーディパットが惜しくも外れる中、バンカーの縁の目玉のピンチからパーをセーブしたハリス・イングリッシュ。4ホール目にはピンチを凌ぎ、5ホール目には絶好のバーディチャンスを活かせないクレイマー・ヒコック。6ホール目に決着かと思われたが、ハリス・イングリッシュが絶好のバーディチャンスを外し、クレイマー・ヒコックが長いパーパットを決めて、お互いに譲らずに迎えた8ホール目、下りの難しいバーディチャンスを決められなかったクレイマー・ヒコックに対して、比較的優しいバーディパットを決めたハリス・イングリッシュが今季2勝目、PGAツアー4勝目を飾った。初日からトップをキープしてきたクレイマー・ヒコックだったが、初優勝はお預けとなった。
12アンダー単独3位には、ボギーフリーとなる6バーディ(64)でラウンドしたマーク・リーシュマン、11アンダー単独4位には、7バーディ、2ボギー(65)をマークしたエイブラハム・アンサーが入った。
7アンダートップと3打差の9位タイからスタートし、優勝の期待がかかった小平智だったが、SCRAMBLINGが40.00%、SG: PUTTING(-2.799)とパッテイングを含むショートゲームが良くなく、2番、14番で3パット、4番、7番、17番ではアプローチをよせきれずとショットとパッテイングがかみ合わず、11番、13番でバーディを奪ったものの、最終日は2バーディ、5ボギー(73)とスコアを3つ落とし、通算4アンダー・36位タイで大会を終えた。
初日からトップに立つなど、優勝の可能性も十分あっただけに残念な結果に終わってしまったが、残りの試合で何とか125位以内のシード権確保できることに期待したい。
7月
ロケット・モーゲージ・クラシック
(Yardage: 7,370 Par: 72)
ジョン・ディア・クラシック
(Yardage: 7,268 Par: 71)
1971年の初開催から50回目を迎える今大会は、2年ぶりの開催となります。
全英オープンを翌週に控えた今大会の優勝者には、全英オープン出場権が与えられるため、最後のチケットを賭けた熱い戦いが繰り広げられる。
2013年には当時19歳のジョーダン・スピースがプレーオフを制し、PGAツアー初優勝、2017年には、ブライソン・デシャンボーがPGAツアー初優勝を飾るなど、後にトッププロへと羽ばたいて行った大会でもある。
D.A.ウェイブリングによって設計されたコースは、木々によってセパレートされた林間コースで、高低差がありながらも全体的にフラットなフェアウェイとアンジュレーションのあるグリーン、数多くのバンカーが特徴的です。今大会は、2021年7月8日(木)~7月11日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
次週に全英オープンを控えているため、それほど強くないフィールドとなる中、全英オープンを回避して、東京オリンピックに標準を合わせているイム・ソンジェ、キム・シウ、前週優勝のキャメロン・デービス、日本からは小平智が出場します。
大会1日目を終えてトップタイに並んだのは、ショット・パッテイングともにかみ合った素晴しいプレーを見せたセバスチャン・ムニョスとチェッソン・ハドリー。前半スコアを2つ伸ばして折り返したセバスチャン・ムニョスは後半に入っても安定したプレーを見せ、14番からの上がりを5連続バーディで締め、この日9バーディ、1ボギー(63)をマークし、通算8アンダー、2位に1打差をつけ最高のスタートを切った。チェッソン・ハドリーもボギーフリーとなる8バーディ(63)をマークし、好スタートを切った。
小平智は、ショットの出来がそれほど良くなく、パッテイングで踏ん張り、5バーディ、3ボギー(69)でラウンド、通算2アンダーで初日を終えた。
予選ラウンド2日目を終えて、単独トップに立ったのは、PGAツアー初優勝を目指すルーク・リスト。ショット・パッテイングともに抜群の安定感でスコアを伸ばし、ボギーフリーとなる8バーディ(63)でラウンド、通算13アンダー単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。1打差の単独2位には初日トップに立ち2日目もスコアを4つ伸ばした通算12アンダーとスコアを伸ばしたセバスチャン・ムニョス。3位タイ・通算11アンダーには7名が並んだ。
1番からスタートした小平智は、スコアを2つ落として前半2オーバーで折り返す。後半3バーディで一時スコアを縮めたものの、この日はショット・パッテイングともに精彩を欠き、通算イーブンパー・112位タイで2週連続の予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | セバスチャン・ムニョス | -16 | 67 |
2位(-15):B.ハジー
3位(-14):S.ブラウン、A.ロング、C.チャンプ、K.ナ、R.ムーア
8位(-13):M.マクニーリー、J.ベガス、C.リービー、L.リスト
午後15時時点での天候は雨のちくもり、気温20.0℃、風速4.0m/s、湿度93%のコース・コンデションの中、72名による決勝ラウンド3日目が行われた。
決勝ラウンド3日目を終えてトップに立ったのは、PGAツアー1勝のセバスチャン・ムニョス。
予選ラウンド2日間に比べ、3日目はショットの安定性が低くなったものの、好調なパッティングを見せるセバスチャン・ムニョスは、2番、3番を連続バーディと幸先良いスタートを切ると、4番、6番をボギーとするが、8番でバーディを奪い前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番、13番、16番でバーディを奪い、この日は6バーディ、2ボギー(67)でラウンド、通算16アンダー2位に1打差をつけ、単独トップで3日目を終えた。
単独2位には、好調を維持しているブランドン・ハジー。3日目はショット・パッテイングともに安定したプレーで前半スコアを2つ伸ばして折り返すと後半もスコアを2つ伸ばし、この日も5バーディ、1ボギー(67)でまとめ、通算15アンダートップと1打差で3日目を終えた。
2打差の3位タイには、実力者のケビン・ナや調子が上がらないキャメロン・チャンプら5名が通算14アンダーで並び、3打差の8位タイには、2日目までトップに立っていたルーク・リストら4名が通算13アンダーで並んだ。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ルーカス・グローバー | -19 | 64 |
T2 | ライアン・ムーア | -17 | 68 |
ケビン・ナ | -17 | 68 | |
T4 | アダム・シェンク | -16 | 67 |
ルーク・リスト | -16 | 68 | |
スコット・ブラウン | -16 | 69 | |
セバスチャン・ムニョス
|
-16 | 71 | |
T8 | ハンク・レビオダ | -15 | 65 |
シーマス・パワー | -15 | 66 | |
ブライアン・スチュアード | -15 | 67 |
※小平 智:E 予選CUT
午後16時時点での天候はくもり時々雨、気温20.0℃、風速6.7m/s、湿度87%というコース・コンデションの中、72名による決勝ラウンド最終日が行われた。
最終日ベストスコアタイとなる(64)でラウンドし、2011年の「Wells Fargo Championship」以来、PGAツアー4勝目を飾ったのは、2009年全米オープンチャンピオンのルーカス・グローバー。
トップと4打差の12位タイからスタートしたルーカス・グローバーは、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率77.78% (14/18)、パーオン時における平均パット(1.429)とショット・パッテイングともにほぼ完璧なプレーで出だしの1番、2番で連続バーディを奪い、幸先の良いスタートを切ると、8番でもバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番でボギーを叩いたものの、続く12番から4連続バーディを奪いトップに立つと、17番でもしっかりバーディパットを決めて最終日8バーディ、1ボギー(64)でラウンド、通算19アンダー約10年ぶりの優勝を飾った。
2位タイには、PGAツアー6勝目を狙ったライアン・ムーアと同じくPGAツアー6勝目と、今季2勝目を狙ったケビン・ナが通算17アンダーで入った。
トップと3打差の4位タイには、トップでスタートしたセバスチャン・ムニョスら4名が並んだ。
小平智は、2週連続の予選落ちとなり、厳しい状況が続いているが、残り4試合ではあるが、シード権の確保に期待したい。
バーバソル・チャンピオンシップ
(Yardage: 7,304 Par: 72)
2015年からスタートしケンタッキー州で唯一行われている今大会は、2年ぶりの6回目の開催と歴史の浅いトーナメントとなっています。
優勝者には、フェデックスカップポイント:300と2年間のシード権、2022年の全米プロゴルフ選手権、ザ・プレーヤーズ選手権への出場権が付与されます。
1987年にオープンしアーサー・ヒルズによって設計されたコースは、高低差がありながらも全体的にフラットなフェアウェイとアンジュレーションのあるグリーン、要所に池が配置されたケンタッキー州で最高のゴルフコースの1つです。フェアウェイ・グリーンはベントグラス、ラフはケンタッキーブルーグラスとなっています。
今大会は、2021年7月15日(木)~7月18日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
同時期に全英オープンが開催されているため、有力選手の出場はありませんが、シード権をかけた選手たちによる戦いが繰り広げられます。日本からは小平智が出場します。
日没サスペンデッドによる順延となった大会1日目を終えてトップタイに並んだのは、2016年「Zurich Classic of New Orleans」以来となるPGAツアー2勝目を目指すブライアン・スチュアードとウィル・グリマー。パッテイングに冴えを見せたウィル・グリマーは、ボギーフリーとなる1イーグル、6バーディ(64)をマークし、通算8アンダー、2位に1打差をつけ最高のスタートを切った。ブライアン・スチュアードも9バーディ、1ボギー(64)をマークし好スタートを切った。
小平智は、ショット・パッテイングともに良い状態だったが、唯一16番Par3でティーショットを左サイドのバンカーに入れ、グリーンオーバーからアプローチをミスするなどダブルボギーを叩く。その後は持ち直しバーディを5つ奪うなど、初日7バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(68)でラウンド、通算4アンダーで初日を終えた。
予選ラウンド2日目を終えて、単独トップに立ったのは、PGAツアー2勝目を目指すJ.T.ポストン。ショット抜群のキレを見せスコアを伸ばし、ボギーフリーとなる6バーディ(66)でラウンド、通算13アンダー単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。トップと4打差の中に21名が並ぶ大混戦となった。
1番からスタートした小平智は、幸先よくバーディでスタートし抜群のショットで数多くのチャンスを作るものの、2日目はパッテイングに苦労し結果的にショットとパッテイングがかみ合わず、4バーディ、1ボギー(69)通算7アンダートップと6打差の31位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
3日目以降の活躍に期待したいです。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | J.T.ポストン | -19 | 66 |
2位(-18):L.リスト
3位(-17):J.ハーン、J.ブラムレット
5位(-16):D.マクニーリー、S.パワー
7位(-15):J.ダフナー、D.アーンスト、D.ハーン、B.ホーグ、R.アーマー
午後17時時点での天候は晴れ時々くもり、気温27.2℃、風速4.0m/s、湿度69%というコース・コンデションの中、76名による決勝ラウンド3日目が行われた。
悪天候による約2時間の中断を余儀なくされる中、決勝ラウンド3日目を終えて単独トップに立ったのは、2019年「Wyndham Championship」以来となるPGAツアー2勝目を目指すJ.T.ポストン。
2日間でボギーは初日の1つのみと好調なアイアンショットとパッティングで着実にスコアを伸ばしてきたJ.T.ポストンは、出だしの1番で3.0mのバーティパットを決めて幸先の良いスタートを切ると、5番Par5では3rdショットを61cmにつけバーディ、7番Par3では4.5mのバーティパットを決めるなど前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番Par3では7.7m、11番Par5では3rdショットを74cmにつけ連続バーディ、15番Par5でもバーディを奪い、3日目も2日目に続いてボギーフリーとなる6バーディ(66)でラウンド、通算19アンダー2位に1打差をつけ、単独トップで3日目を終えた。
単独2位には、前週の「John Deere Classic」で4位タイに入り、好調を維持しているルーク・リスト。3日目はフェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率83.33% (15/18)と安定したショットを活かし前半スコアを2つ伸ばして折り返すと後半も10番からの3連続バーディを含む5つのバーティを奪い、3日目も2日目に続いてボギーフリーとなる7バーディ(65)でラウンド、通算18アンダートップと1打差で3日目を終えた。
2打差の3位タイには、2日目に2イーグル、8バーディのコースレコード(60)を叩き出したPGAツアー3勝目を目指すジェームス・ハーンとPGAツアー初優勝を目指すジョセフ・ブラムレットが通算17アンダーで並んだ。トップと5打差の中に17名がひしめく混戦となった。
3試合ぶりの決勝ラウンド進出を決めた小平智は、3日間通じてショットは素晴しく、3日目もフェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率88.89% (16/18)と安定しているものの、SG: PUTTING(-1.356)とパッテイングに苦労し思うようにスコアを伸ばせない展開が続いた。しかし、3日目も5バーディ、1ボギー(68)とスコアをまとめ、通算11アンダー・22位タイで3日目を終えた。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | シーマス・パワー | -21 | 67 |
2 | J.T.ポストン | -21 | 70 |
T3 | アニルバン・ラヒリ | -20 | 65 |
サム・ライダー | -20 | 65 | |
T5 | パトリック・ロジャース | -19 | 67 |
ヘンリク・ノーランダー | -19 | 67 | |
ライアン・アーマー
|
-19 | 68 | |
ミト・ペレイラ | -19 | 67 | |
ジェームス・ハーン | -19 | 70 | |
ルーク・リスト | -19 | 71 | |
T20 | 小平 智 | -15 | 68 |
午後12時時点での天候は晴れ時々くもり、気温24.4℃、風速4.5m/s、湿度68%というコース・コンデションの中、76名による決勝ラウンド最終日が行われた。
6ホールに及ぶプレーオフでの激闘を制したのは、直近の2試合で2週連続トップ10入りを果たし好調を維持していたアイルランドのシーマス・パワー。
トップと3打差の5位タイからスタートしたシーマス・パワーは、フェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率83.33% (15/18)と安定したショットを武器に出だしの1番でバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ると2つのPar5(5番と8番)で着実にバーディを奪う。9番でボギーを叩いたものの、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入っても安定感のあるプレーで11番Par5でバーディ、16番では4.3mのバーディパットを決め、最終18番では86cmにつける完璧なショットから楽々バーディを奪い、最終日6バーディ、1ボギー(67)でラウンド、通算21アンダー・クラブハウスリーダーでホールアウト。J.T.ポストンとのプレーオフに持ち込んだ。
19アンダー単独トップでスタートしたJ.T.ポストンは、パーオン率83.33% (15/18)と4日間通じても安定したアイアンショットで出だしの2番でバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ると、5番Par5では6.1mのパットを決めてイーグル、6番をボギーとしたものの、続く7番、8番で連続バーディを奪い、前半でスコアを4つ伸ばして折り返す。後半の11番Par5でバーディを奪い、14番終了時点では24アンダー2位に4打差をつけた。しかし、迎えた15番Par5でティーショットを左に曲げてOBとすると、このホールまさかのダブルボギー。続く16番Par3でも8.6mから3パットのボギーを叩き、わずか2ホールで一気にスコアを3つ落とし、最終日1イーグル、4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(70)でホールアウト。通算21アンダーで並び、プレーオフとなった。
18番と9番を使って行われたプレーオフは、1ホール目にJ.T.ポストンが絶好のバーディチャンスにつける中、シーマス・パワーがグリーン手前のラフからチップインバーディを決めてこのホールを分けると、2ホール目、3ホール目はお互いに譲らずパー。4ホール目には絶好のバーディチャンスを活かせないシーマス・パワー。5ホール目もお互いに譲らずに迎えた6ホール目、ティーショットを右サイドの池に入れ、3打目もグリーンに乗らずボギーとしたJ.T.ポストンに対して、確実に2オンに成功したシーマス・パワーがプレーオフを制し、PGAツアー初優勝を飾った。J.T.ポストンは、最終日の15番とプレーオフの6ホール目のティーショットのミスが悔やまれる結果となった。
20アンダー3位タイには、8バーディ、1ボギー(65)でラウンドしたアニルバン・ラヒリとボギーフリーとなる7バーディ(65)をマークしたサム・ライダーが入った。
フェアウェイキープ率76.79% (43/56)と全体10位タイ、パーオン率80.56% (58/72)と全体5位タイと4日間通じて抜群のショット力を見せた小平智は、最終日も安定したショット力で数多くのバーティチャンスを掴むものの、パーオン時における平均パットが1.786(4日間通じても1.776で全体の80位タイ)とショットとパットがかみ合わず、2番1.7m、5番1.4m、11番4.4m、13番3.7m、18番2.8mと絶好のバーティパットをことごとく外した。最終日は5バーディ、1ボギー(68)でラウンド、通算15アンダー・20位タイで大会を終えた。十分優勝が狙えただけに惜しい大会となった。
しかし、4日間通じて60台をマークするなど結果も安定してきているだけに残り3試合、最後まで思い切って頑張ってもらいたいし期待しています。
全英オープン
(Yardage: 7,189 Par: 70)
3Mオープン
(Yardage: 7,431 Par: 71)
2019年に初開催となる第1回大会が行われ、今大会で3回目の開催となる歴史の浅いトーナメントとなっています。過去2大会の優勝スコアは2019年が21アンダー、2020年が19アンダーとハイスコアの展開が続いています。
優勝者には、フェデックスカップポイント:500と2年間のシード権、2022年の全米プロゴルフ選手権、ザ・プレーヤーズ選手権への出場権が付与されます。
2000年にアーノルド・パーマーによって設計され、2018年にスティーブ・ウェンズによって改修が行られたコースは、自然の起伏のある地形と調和され、細かなアンジュレーションのあるフェアウェイとグリーン、特徴的なバンカー、18ホール中15ホールで池が絡むなどユニークで戦略的なホールが多く、ショット、マネジメント能力が要求されます。
フェアウェイ・グリーンはベントグラス、ラフはケンタッキーブルーグラスとフェスキューとなっています。
今大会は、2021年7月22日(木)~7月25(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
東京オリンピックを次週に控える中、世界ランキング2位のダスティン・ジョンソンを始め、前週の「全英オープン」で最後まで優勝争いを演じた同9位のルイ・ウーストハイゼン、同13位のパトリック・リード、トニ-・フィナウ、バッバ・ワトソンらトッププレーヤーが参戦、日本からは小平智が出場します。
悪天候による順延となった大会1日目を終えてPGAツアー4勝目を狙うジョナサン・ベガスとPGAツアー初優勝を目指すロジャー・スローン、PGAツアー3勝目を狙うトロイ・メリット、不調が続く中、復活が待たれるリッキー・ファウラーの4名が通算7アンダーでトップに並んだ。
悪天候による影響を受け、ショット・パッティングともに精彩を欠いた小平智は、3バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(72)でホールアウト。通算1オーバーで1日目を終えた。
予選ラウンド2日目を終えて、ショット・パッティングともに安定したプレーでボギーフリーとなる6バーディ(65)をマークしたアダム・ハドウィンと11番からの4連続バーディを含むボギーフリーとなる6バーディ(65)をマークしたライアン・アーマーが通算10アンダーで並び、決勝ラウンド進出を決めた。
小平智は、2日目もショットとパッテイングがかみ合わず、18番では池に3回打ち込むなど9打も叩き、1バーディ、3ボギー、1other(77)とスコアを落とし通算7オーバーで予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | キャメロン・トリンガーリ | -12 | 66 |
2位(-11):G.ウッドランド、M.マクニーリー
4位(-10):P.ペレス、C.チャンプ、J.ウォーカー、C.シュワーツェル、C.リービー、J.ベガス、R.スローン、R.アーマー
午後13時時点での天候は晴れ、気温29.4℃、風速5.4m/s、湿度42%というコース・コンデションの中、72名による決勝ラウンド3日目が行われた。
決勝ラウンド3日目を終えて単独トップに立ったのは、2015年「Franklin Templeton Shootout [with Jason Day]」以来となるPGAツアー2勝目を目指すキャメロン・トリンガーリ。
出だしの1番、2番で連続バーディと上々な滑り出しを切ったキャメロン・トリンガーリは、その後も安定したプレーでパーをキープし前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入り、12番Par5で2ndショットを1.0mにつけるとイーグルパットを着実に決める。さらに16番でもバーディを奪い、3日目はボギーフリーとなる1イーグル、3バーディ(66)でラウンド、通算12アンダー2位に1打差をつけ、単独トップで3日目を終えた。
出だしの1番でダブルボギーを叩きながら、続く2番から3連続バーディ、6番、7番でも連続バーディと一気に盛り返し、後半もスコアを1つ伸ばしたゲーリー・ウッドランドとパッティングでは精彩を欠いたものの、安定したショットで3日目ボギーフリーとなる3バーディ(68)でラウンドしたマーベリック・マクニーリーが通算11アンダー・2位タイで並んだ。
2打差の4位タイには、復活を期すキャメロン・チャンプなど8名が通算10アンダーで並んだ。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | キャメロン・チャンプ | -15 | 66 |
T2 | ルイ・ウーストハイゼン | -13 | 66 |
ジョナサン・ベガス | -13 | 68 | |
シャール・シュワーツェル | -13 | 68 | |
5 | キース・ミッチェル | -12 | 67 |
T6 | ミト・ペレイラ | -11 | 67 |
アダム・ハドウィン
|
-11 | 68 | |
ブライアン・スチュアード | -11 | 69 | |
イ・キョンフン | -11 | 69 | |
ライアン・アーマー | -11 | 70 |
※小平 智:+7 予選CUT
午後13時00分時点での天候は晴れ、気温31.1℃、風速5.4m/s、湿度26%というコース・コンデションの中、72名による決勝ラウンド最終日が行われた。
最後まで混戦となった今大会を制したのは、今季23試合でトップ10入り2回、予選落ち11回、直近の6試合でも4回の予選落ちと苦戦を強いられていたキャメロン・チャンプ。
トップと2打差の4位タイからスタートしたキャメロン・チャンプは、フェアウェイキープ率42.86% (6/14)は低かったものの、パーオン率88.89% (16/18)、SCRAMBLING:100.0%、パーオン時における平均パット(1.688)とアイアンショット・パッテイングを含むショートゲームが安定しており、出だしの1番で幸先の良いバーディを奪うと、4番、8番でもバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入って11番、16番でバーディを奪いスコアを伸ばすと、最終日ボギーフリーとなる5バーディ(66)をマーク、通算15アンダーで逆転優勝。PGAツアー3勝目を飾った。
2位タイには、前週の「全英オープン」でも最後まで優勝争いを演じ、好調を維持しているルイ・ウーストハイゼンとPGAツアー4勝目を狙ったジョナサン・ベガス、2011年「マスタ-ズ・トーナメント」チャンピオンのシャール・シュワーツェルが通算13アンダーで並んだ。
ブライソン・デシャンボーの代替プレーヤーとして急きょ東京オリンピックへの出場が決まったパトリック・リードと復調が待たれるリッキー・ファウラーが通算6アンダー・34位タイで大会を終えた。一方、期待された世界ランキング2位のダスティン・ジョンソンは予選落ちとなった。
来季のシード権獲得に向けて粘りを見せたい小平智だったが、悪天候などの影響もあり、スコアを伸ばすことが出来ずに予選落ち。厳しい状況が続く中、残り2試合でのシード権の確保に期待したい。
オリンピック男子ゴルフ・コンペティション
(Yardage: 7,447 Par: 71)
オリンピックのゴルフ競技として前回のリオデジャネイロ・オリンピックから112年ぶりに復活。
今大会は、各国の代表選手60名による予選なし4日間72ホールのストロークプレーによって争われる。
1929年に開場した歴史のある日本でも屈指の名門コースとして知られる霞ヶ関カントリークラブは、比較的フラットなフェアウェイと複数の面から構成される複雑なグリーンが特徴的な木々によってセパレートされた林間コースとなっています。
今大会は、2021年7月29日(木)~8月1(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
全英オープンを制したコリン・モリカワやロリー・マキロイなど世界トッププレーヤーが出場する中、日本からはマスタ-ズ・トーナメントを制した松山英樹と星野陸也が出場します。
大会1日目を終えて単独トップに立ったのは、PGAツアー直近の3試合で全て予選落ちとゴルフの状態が良くないセップ・ストラカ。初日はショット・パッティングともに素晴しくボギーフリーとなる8バーディ(63)をマーク、通算8アンダーでホールアウト。1打差の単独2位には、日本でも活躍しているジャズ・ジェーンワタナノンドが通算7アンダーでつけた。
松山英樹は、前半はスコアを3つ伸ばしたものの、後半はスコアを伸ばせず、通算2アンダー・20位タイ、星野陸也は、6番でダブルボギーを叩くなど出入りの激しいプレーでスコアを伸ばせず、通算イーブンパー・41位タイで初日を終えた。
大会2日目を終えて単独トップに立ったのは、世界ランキング5位のザンダー・シャウフェレ。6番Par4、14番Par5で2つのイーグルを奪うなど、2イーグル、6バーディ、2ボギーと2日目のベストスコア(63)をマーク、通算11アンダー・2位に1打差をつけ2日目を終えた。単独の2位には、スコアを4つ伸ばしたカルロス・オルティス、2打差の単独3位には、日没サスペンデッドで2日間に渡るラウンドながら、ボギーフリーとなる7バーディ(64)をマークした松山英樹が通算9アンダーでつけた。星野陸也は、スコアを3つ伸ばし通算3アンダー・24位タイに順位を上げた。
大会3日目
首位 | ザンダー・シャウフェレ | -14 | 68 |
2位(-13):松山英樹
3位(-12):P.ケーシー、C.オルティス
5位(-11):S.ムニョス、R.マキロイ、M.ペレイラ、S.ストラカ
9位(-10):T.フリートウッド、S.ローリー
午後12時00分時点での天候は晴れ、気温31.1℃、風速2.0m/s、湿度63%というコース・コンデションの中、60名による大会3日目が行われた。
3日目を終えて単独トップに立ったのは、アメリカ代表のザンダー・シャウフェレ。
出だしの1番から5番までパープレーの滑り出しとなったザンダー・シャウフェレは、6番でバーディ、7番をボギーとするものの、続く8番でバーディを奪い、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半も11番、15番、18番でバーディを奪い、3日目は5バーディ、2ボギー(68)でラウンド、通算14アンダー2位に1打差をつけ、単独トップで3日目を終えた。
1打差の単独2位には、日本代表の松山英樹。出だしの1番でボギーを叩くものの、続く2番、3番で連続バーディ、6番、8番でも確実にバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半は数多くのチャンスを作りながら17番のバーディ1つに終わり、3日目は5バーディ、1ボギー(67)でラウンド、通算13アンダーで3日目を終えた。
2打差の3位タイには、イギリス代表ののポール・ケーシーとメキシコ代表のカルロス・オルティスが通算12アンダーで並び、5位タイには、コロンビア代表のセバスチャン・ムニョス、アイルランド代表のロリー・マキロイ、チリ代表のミト・ペレイラ、オーストリア代表のセップ・ストラカが通算11アンダーで並んだ。
星野陸也は、出だしの1番でボギー、2番でバーディを奪うものの、その後はスコアを伸ばせず、前半を折り返す。後半も14番Par5でティーショットを右のブッシュに入れてダブルボギーを叩くなど、1日を通じてショットが安定しないまま流れを掴めず、3日目は1バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(73)とスコアを2つ落とし、通算1アンダー・46位タイに後退した。
大会最終日
金 | ザンダー・シャウフェレ | -18 | 67 |
銀 | ロリー・サバティーニ | -17 | 61 |
銅 | パン・チェンツェン | -15 | 63 |
T4 | コリン・モリカワ | -15 | 63 |
ミト・ペレイラ | -15 | 67 | |
セバスチャン・ムニョス | -15 | 67 | |
ロリー・マキロイ
|
-15 | 67 | |
松山 英樹 | -15 | 69 | |
ポール・ケーシー | -15 | 68 | |
T10 | ホアキン・ニーマン | -14 | 65 |
キャメロン・スミス | -14 | 66 | |
セップ・ストラカ | -14 | 68 | |
T38 | 星野 陸也 | -6 | 66 |
午前11時00分時点での天候は晴れ、気温32.2℃、風速2.2m/s、湿度58%というコース・コンデションの中、60名による大会最終日が行われた。
終盤までもつれた混戦を制し金メダルを獲得したのは、PGAツアー4勝を誇る世界ランキング5位のアメリカ代表ザンダー・シャウフェレ。
2位に1打差をつけ単独トップで迎えたザンダー・シャウフェレは、1番、2番連続バーディで好スタートを切ると、5番と8番のPar5でも着実にバーディを重ね、前半はショット・パッティングともに危なげないプレーでスコアを4つ伸ばして折り返す。しかし、後半に入ると前半とは対照的にティーショットが左右にブレてフェアウェイをキープ出来ない苦しい展開を強いられ、12番、13番とパーセーブに成功するものの、14番ではティーショットを右サイドのブッシュに打ち込みアンプレアブル。5打目をピンそばによせて何とかボギーで凌ぐ。17番でバーディを奪い、1打リードして迎えた18番でティーショットを右サイドに曲げるトラブル。2ndショットは出すだけとなるが、残り98.2yの3rdショットをバックスピンでピンそばにつけパーセーブ。後半は苦しみながら最終日も5バーディ、1ボギー(67)とスコアを4つ伸ばし、通算18アンダー2位に1打差をつけ優勝。オリンピック金メダルを手にした。
ザンダー・シャウフェレ自身、2019年「Sentry Tournament of Champions」以来2年7カ月ぶりの優勝であり、最終日をトップで迎えて初の逃げ切り優勝となった。
最終日、PGAツアー6勝で45歳ベテランのスロバキア代表ロリー・サバティーニが1イーグル、10バーディ、2ボギー(61)と言うショット・パッティングともに抜群のプレーを見せ、通算17アンダーで銀メダルを獲得した。
通算15アンダーで並んだ7名によるプレーオフは、2組に分かれて行われた1ホール目でボギーを叩いた松山英樹とポール・ケーシーが脱落、5名1組となった続く2ホール目は全員がパーセーブ、3ホール目にスーパーショットでバーディを奪ったパン・チェンツェンとコリン・モリカワによる4ホール目、2ndショットがバンカーで目玉となりアプローチを寄せきれずボギーを叩いたコリン・モリカワに対して、アプローチをしっかり寄せてパーをセーブしたパン・チェンツェンが銅メダルを獲得した。
単独2位からスタートした松山英樹は、序盤からパーで凌ぐ展開の中、5番、6番で絶好のバーティチャンスを活かせない。7番で最初のバーティを奪うものの、チャンスの8番Par5でティーショットをミスするなどまさかのボギー。しかし、難しい9番でピンそばにつけバーディを奪い前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番、12番でピンに絡む完璧なショットから連続バーディを奪うものの、続く13番でティーショットがバンカー、2ndショットもダフりまたしてもバンカーで結果ボギー。14番Par5で2オンに成功し楽々バーディを奪うものの、続く15番で3パットのボギー、16番、17番、18番でもバーディチャンスを活かせず、5バーディ、3ボギー(69)とスコアを伸ばせず、プレーオフにも敗れ、通算15アンダー・4位タイでメダルには届かなかった。
星野陸也は、ショットの出来が良くボギーフリーとなる5バーディ(66)でラウンド、通算6アンダー・38位タイで初出場のオリンピックを終えた。
バラクーダ・チャンピオンシップ
(Yardage: 7,425 Par: 71)
1999年に初開催となる第1回大会が行われ、今大会で23回目のを迎えるトーナメントは、WGC(世界ゴルフ選手権)と同週に行われるため、来シーズンのシード権を争う選手たちによって激しい戦いが行われます。
2006年には、日本の宮里優作が1ラウンドで2度のホールインワンを決め(PGAツアー史上2人目の快挙)、2019年にはPGAツアールーキーのコリン・モリカワがプロデビュー6戦目で初優勝を飾り、その後大活躍を成し遂げた大会としても知られています。
優勝者には、フェデックスカップポイント:300と2年間のシード権、2022年の全米プロゴルフ選手権、ザ・プレーヤーズ選手権への出場権が付与されます。
今大会は、それぞれのスコアをポイントに換算し、その合計ポイントで順位が争われます。
【各ポイント】
・イーグル:+5
・バーディ:+2
・パー:±0
・ボギー:-1
・ダブルボギー:-3
2004年に帝王ジャック・ニクラスによって設計され、同年にオープンしたコースは、森林と牧草地にあるシエラネバダ山脈に囲まれた海抜1,829mに位置し、比較的フラットなフェアウェイとグリーン、95個にも及ぶ数多くのバンカーと6つの池が絡む木々に囲まれた林間コースとなっています。
【芝種】
・フェアウェイ:ベントグラス/ポアナ
・ラフ:ベントグラス
・グリーン:ベントグラス/ポアナ
今大会は、2021年8月5日(木)~8月8(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
世界ランキング50位以内のプレーヤーは、同週行われるWGC(世界ゴルフ選手権)に出場するため、来期のシード権を競うプレーヤーによるフィールドとなります。日本からは残り2戦でシード権確保を目指す小平智が出場します。
予選ラウンド1日目を終えて単独トップに立ったのは、「2021年 Corales Puntacana Resort & Club Championship」でPGAツアー初優勝を飾ったジョエル・ダーメン。安定感のあるショットとパッティングでスコアを伸ばし、ボギーフリーとなる8バーディ(63)をマーク、+16ポイントと最高のスタートを切った。
シード権確保のため、上位進出が必須となっている小平智は、2番から3連続バーディを奪うなど、ショットの出来は良いものの、パッティングに精彩を欠き、4バーディ、3ボギー(70)とポイントを伸ばせず、+5ポイントの42位タイと出遅れた。
予選ラウンド2日目を終えて単独トップに立ったのは、直近の5試合で予選落ち4回と調子を落としていた「2016年 Frys.com Open」以来となるPGAツアー2勝目を目指すエミリアーノ・グリジョ。安定感のあるショットとパッティングでスコアを伸ばし、ボギーフリーとなる1イーグル、6バーディ(63)をマーク、+29とポイントを伸ばし2位に2ポイント差をつけ決勝ラウンド進出を決めた。
シード権確保のため、上位進出が必須となっている小平智は、2日目はボギーフリーとなる3バーディ(68)でラウンドしたものの、ショットの好調さに対してパッティングがかみ合わず、わずか6ポイントの追加に終わり、予選は通過したものの、通算11ポイント・54位タイに後退した。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | アダム・シェンク | +38 | +11 |
2位(+34):E.V.ロイエン、A.パットナム
4位(+33):S.ピアシー、J.ダーメン
6位(+31):E.グリジョ
7位(+30):T.ペンドリス
8位(+29):S.オヘア、B.テイラー
10位(+28):V.ウィーリー
午後13時時点での天候は晴れ時々くもり、気温31.7℃、風速1.3m/s、湿度12%というコース・コンデションの中、70名による決勝ラウンド3日目が行われた。
決勝ラウンド3日目を終えて単独トップに立ったのは、PGAツアー初優勝を目指すアダム・シェンク。
出だしから落ち着いたプレーを見せるアダム・シェンクは、3番で最初のバーディを決めると5番、6番で連続バーディを奪い、前半6ポイントを追加し上々な滑り出しを切る。後半に入り、10番でボギーを叩くものの、3日目もフェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パーオン時における平均パット(1.667)とショット・パッティングが安定し12番、14番、18番とバーディを奪い、6バーディ、1ボギー(66)でラウンド、通算38ポイント・トップで3日目を終えた。
4ポイント差の2位タイには、南アフリカのエリック・ファン・ロイエンとアンドリュー・パットナム、5ポイント差の4位タイには、スコット・ピアシーとジョエル・ダーメンが並んだ。
54位タイからスタートした小平智は、3日目も好調なショットとパッティングがかみ合わず、ボギーフリーとなる3バーディ(68)でラウンドしたものの、6ポイントを追加するだけにとどまり、+17ポイント・49位タイで3日目を終えた。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | エリック・ファン・ロイエン | +50 | +16 |
2 | アンドリュー・パットナム | +45 | +11 |
3 | スコット・ピアシー | +44 | +11 |
4 | アダム・シェンク | +43 | +5 |
5 | ブランドン・ハジー | +41 | +18 |
6 | ロジャー・スローン | +40 | +14 |
T7 |
ゲーリー・ウッドランド
|
+38 | +12 |
ジョエル・ダーメン | +38 | +5 | |
T9 | ビンセント・ウィーリー | +36 | +8 |
ショーン・オヘア | +36 | +7 | |
T47 | 小平 智 | +23 | +6 |
午前9時00分時点での天候は晴れ時々くもり、気温20.6℃、風速0.5m/s、湿度28%というコース・コンデションの中、70名による決勝ラウンド最終日が行われた。
混戦となった戦いを制し、PGAツアー初優勝を飾ったのは、南アフリカの31歳エリック・ファン・ロイエン。
トップと4ポイント差の2位タイからスタートしたエリック・ファン・ロイエンは、4日間を通じてフェアウェイキープ率71.43% (40/56)、パーオン率77.78% (56/72)、パーオン時における平均パット(1.554)とショット・パッテイングともに安定しており、最終日も8番でイーグルを奪うなど、好調なプレーでスコアを伸ばし、1イーグル、6バーディ、1ボギー(64)をマーク、通算50ポイントをあげ、逆転でPGAツアー初優勝を飾った。
単独の2位には、出だしの1番から4番にかけて1イーグル、3バーディと+11ポイントを重ねたものの、その後は、ポイントを伸ばせなかったアンドリュー・パットナムが入り、ボギーフリーとなる1イーグル、3バーディ(66)でラウンドしたスコット・ピアシーが通算44ポイントで3位に入った。
来季のシード権獲得に向けて粘りを見せたい小平智だったが、最終日はパッティングに対してショットの調子が良くなく、4日間通じてショットとパッティングがかみ合わず、終盤ダブルボギーを叩くなど、思うようにポイントを稼げずに通算23ポイント・47位タイで大会を終えた。
WGC=フェデックス・セントジュード・インビテーショナル
(Yardage: 7,233 Par: 70)
ウィンダム・チャンピオンシップ
(Yardage: 7,131 Par: 70)
ザ・ノーザントラスト
(Yardage: 7,410 Par: 71)
BMWチャンピオンシップ
(Yardage: 7,542 Par: 72)
9月
ツアーチャンピオンシップ
(Yardage: 7,346 Par: 70)
コメント