2022年1月26日(水)~1月29日(土)にかけてアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴにあるトーリー・パインズ・ゴルフコース(Torrey Pines GC)のサウス・コース(South Course)とノース・コース(North Course)の2つのコースを使って開催される2021-2022シーズンの第13戦「ファーマーズ・インシュランス・オープン(Farmers Insurance Open)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは、松山英樹が出場
※松山英樹は、2014年大会の初出場から9年連続9回目の出場となります。
ファーマーズ・インシュランス・オープン
名門トーリー・パインズ・ゴルフコース(Torrey Pines GC)が舞台となる今大会は、1952年「サンディエゴ・オープン」としてスタートし、70回目を迎える歴史を持ち、タイガー・ウッズが4連覇(2005年~2008年)を含む7勝、フィル・ミケルソンが2連覇(2000年~2001年)を含む3勝を挙げている大会としても知られています。また1999年大会では、タイガー・ウッズがトーナメント・レコードとなる22アンダーで優勝を飾っています。
前回大会は、初日から最終日の中盤まで混戦模様が続いた中、持ち味のショートゲームとパッティングで抜け出したパトリック・リードが、大会初優勝を飾っています。
今大会は、2つのコースを使用して予選ラウンド、決勝ラウンドを行います。
・サウス・コースは、予選ラウンドを共催し、決勝ラウンドを行います。
・ノース・コースは、予選ラウンドを共催します。
優勝者には、2023-2024シーズンまでの2年間のシード権、フェデックスカップポイントが500ポイントと4つのトーナメント(セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ、ザ・プレーヤーズ選手権、マスタ-ズ・トーナメント、全米プロゴルフ選手権)の出場権が付与されます。
世界ランキング1位のジョンラームや2021年10月以来、約3か月ぶりの試合となる同4位のダスティン・ジョンソン、同6位のジャスティン・トーマス、同7位のザンダー・シャウフェレ、同9位のブライソン・デシャンボーら世界ランキングトップ10から6名、更に、サム・バーンズやジョーダン・スピース、ブルックス・ケプカといったメジャー・チャンピオン、前回大会覇者のパトリック・リードなど、前回大会同様、強力なフィールドとなりました。
日本からは、2021-2022シーズン2勝の松山英樹が、2014年大会の初出場から9年連続9回目の出場となります。2014年は16位タイ、2018年は12位タイ、2019年には3位タイという結果を残していますが、予選落ちも2回(2015年、2016年)と結果の相性は良いとは言えません。
【パワー・ランキング】
1位:ジョン・ラーム
2位:松山 英樹
3位:ザンダー・シャウフェレ
4位:パトリック・リード
5位:マーク・リーシュマン
6位:サム・バーンズ
7位:ウィル・ザラトリス
8位:フランチェスコ・モリナリ
9位:ライアン・パーマー
10位:ジャスティン・トーマス
11位:マックス・ホーマ
12位:トニー・フィナウ
13位:ブライソン・デシャンボー
14位:ジャスティン・ローズ
15位:ラント・グリフィン
ファーマーズ・インシュランス・オープン 開催会場
【アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ】
トーリー・パインズ・ゴルフコース(Torrey Pines GC)の中にある①、②で行われます。
コース | Yardage | Par | ラウンド | |
① | サウス・コース (South Course) |
7,765 | 72 | 予選・決勝 |
② | ノース・コース (North Course) |
7,258 | 72 | 予選 |
アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴにある名門「トーリー・パインズ・ゴルフコース」は〈サウス・コース〉と〈ノース・コース〉と言う2つの有名なコースで構成される市営のゴルフコースです。
〈サウス・コース〉
1957年にウィリアム・P・ベルとウィリアム・F・ベルによって設計され、2001年と2019年にリース・ジョーンズによって改修・再設計されたコースは、2021年「全米オープン」も開催された難コースとしても知られています。
〈ノース・コース〉
2016年にトム・ワイスコフによって改修され、サウス・コースよりも風光明媚として有名です。コースの北端が、トーリー・パインズ州立保護区に隣接しています。
PGAツアー最長の上、狭いフェアウェイ、アンジュレーションのある小さなグリーン、巧みに配置された82個のバンカーが特徴であり、近年、距離が伸びたことで、更に難しさを増したコースとなりました。海岸線の美しい景色が印象的な一方、海からの強風など、ショットの正確性、パッティング、メンタルすべてに高いクオリティが求められます。
【特徴のあるホール】
・3番Par3:ラホーヤを見下ろすコース上のすべてのPar3の中で最も美しいシグネチャーホール。
・12番Par4:500yを越える最も難しく、タフなホール
・18番Par5:素晴しいクロージングホール。池は「デブリンのビラボン」と呼ばれている。
【芝の種類】
・フェアウェイ:キクユ芝/ライ
・ラフ:キクユ芝/ライ
・グリーン:ポアナ
Hole | Yardage | Par |
1 | 451 | 4 |
2 | 389 | 4 |
3 | 201 | 3 |
4 | 490 | 4 |
5 | 454 | 4 |
6 | 564 | 5 |
7 | 462 | 4 |
8 | 177 | 3 |
9 | 615 | 5 |
10 | 454 | 4 |
11 | 225 | 3 |
12 | 505 | 4 |
13 | 621 | 5 |
14 | 437 | 4 |
15 | 480 | 4 |
16 | 227 | 3 |
17 | 443 | 4 |
18 | 570 | 5 |
OUT | 3,803 | 36 |
IN | 3,962 | 36 |
Total | 7,765 | 72 |
サウス・コースに比べ、距離も短く、フラットで狭いフェアウェイ、アンジュレーションのあるグリーンは健在ながら、全体的に優しいコースとなっています。終盤の15番、16番は海岸線の美しい景色が印象的なホールと言えます。一方で、海からの強風が吹けば、コースの難易度は一気に増すため、正確なショットとマネジメント能力が重要となってくるでしょう。
【特徴のあるホール】
・2番Par4:最も距離のあるホール。
・12番Par3:谷越えの距離のあるホール。
・15番Par3:ラホーヤと太平洋の壮大な景色が美しい、打ち下ろしのシグネチャーホール。
・16番Par4:左側に太平洋が広がる美しいホール。
・18番Par4:コースで最もタフなホール。
【芝の種類】
・フェアウェイ:キクユ芝/ライ
・ラフ:キクユ芝/ライ
・グリーン:ベント
Hole | Yardage | Par |
1 | 421 | 4 |
2 | 495 | 4 |
3 | 241 | 3 |
4 | 479 | 4 |
5 | 525 | 5 |
6 | 416 | 4 |
7 | 322 | 4 |
8 | 214 | 3 |
9 | 556 | 5 |
10 | 536 | 5 |
11 | 339 | 4 |
12 | 203 | 3 |
13 | 459 | 4 |
14 | 451 | 4 |
15 | 202 | 3 |
16 | 393 | 4 |
17 | 520 | 5 |
18 | 486 | 4 |
OUT | 3,669 | 36 |
IN | 3,589 | 36 |
Total | 7,258 | 72 |
※2022年大会 HOLE LOCATIONS
ファーマーズ・インシュランス・オープン スケジュール
2022年1月26日(木)~1月29日(日)
1月26日(水) 大会1日目(予選ラウンド)
1月27日(木) 大会2日目(予選ラウンド)
1月28日(金) 大会3日目(決勝ラウンド)
1月29日(土) 大会最終日(決勝ラウンド)
ファーマーズ・インシュランス・オープン 賞金
【賞金総額】
$8,400,000
【優勝賞金 】
$1,512,000
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した156名の出場選手は、PDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2022年1月23日時点
ジョン・ラーム(Jon Rahm)
国籍:スペイン
生年月日:1994年11月10日(27歳)
身長:188.0cm
体重:99.8kg
① PGAツアー:6勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2014年の世界アマチュア選手権で優勝、2015年には、世界アマチュア・ランキング1位とマーク H.マコーマック・メダルを受賞、更に、2015年と2016年には、史上初となる男子のアマチュアゴルファーで最高の選手に授与されるベン・ホーガン・アワードを2回受賞、2016年の全米オープンでローアマチュアを獲得するなど、アマチュア時代から活躍し、スペシャル・テンポラリー・メンバーとして、2015-2016シーズンから世界最高峰の舞台であるPGAツアーに参戦、PGAツアーで7年目のシーズンを迎えます。
本格参戦となった2016-2017シーズンの「Farmers Insurance Open」で初優勝を飾ると、2019-2020シーズンには、「the Memorial Tournament presented by Nationwide」と「BMW Championship」を含む年間2勝をあげ、4年連続4回目のツアーチャンピオンに出場しました。
その後もPGAツアーとヨーロピアンツアーで活躍を見せる中、2020-2021シーズンの6月に行われたメジャー・トーナメント「全米オープン」でメジャー初タイトルを獲得、セベ・バレステロス以来となるスペイン勢2人目の世界ランキング1位を経験するなど、世界屈指のプレーヤーとなっています。
恵まれた体格から生み出されるパワーを活かし、コンパクトなスウィングながら平均309.0yの飛距離と安定感抜群のアイアンショット、メンタル面の充実により世界のトップにまで上り詰めました。
2020-2021シーズンは、平均飛距離19位(309.0y)パーオン率2位(71.93%)と抜群のショット力を活かしたプレーで1ラウンドあたりのバーディ数(4.51)平均スコア1位(69.300)と高いスコアリング・アベレージを誇っています。
2021-2022シーズンは、3試合に出場し、2位1回を含むトップ10入り1回、トップ25入り2回と順調なスタートを切っています。
2017年大会の初出場から6年連続6回目の出場となる今大会での成績は、2017年大会の優勝、2019年大会の5位タイ、2020年大会の2位、2021年大会の7位タイと抜群の成績を残しています。
パワーランキングは、1位。
ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年10月25日(28歳)
身長:177.8cm
体重:79.4kg
① PGAツアー:4勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
アマチュア時代の2014年にカリフォルニア州・アマチュア・チャンピオンに輝き、2015年からPGAツアーの下部組織に当たるKORN FERRY TOURに参戦し、2016-2017シーズンから世界最高峰の舞台であるPGAツアーに戦いの場を移し、PGAツアーで6年目のシーズンを迎えます。
ルーキー・イヤーとなった2016-2017シーズンの7月に行われた「The Greenbrier Classic」でPGAツアー初優勝を飾ると、プレーオフ・シリーズの最終戦「TOUR Championship」も制し、優勝2回を含むトップ10入り4回を成し遂げ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
その後も、2019年大会の「World Golf Championships-HSBC Champions」や「Sentry Tournament of Champions」で勝利を掴み、ビッグマッチに絶大な力を発揮するとともに、4勝すべてが逆転での勝利であることから、勝負強さも持ち合わせています。
2021年に開催された「東京オリンピック」では、ゴールド・メダリストに輝き、残りは、毎年期待されながら手が届かないメジャー・トーナメントの優勝になるでしょう。
PGAツアーの選手としては小柄ながら、安定したスウィングから放たれる300.0yを超す平均飛距離とアイアンショットのキレ、安定感のあるパッティングとすべてにおいて高いレベルのクオリティを維持しています。
2020-2021シーズンは、平均飛距離22位タイ(307.6y)、SG:APPROACH THE GREEN(0.650)で14位、SG:PUTTING(0.480)で16位、SG:TEE-TO-GREEN(1.004)で17位、SG:TOTAL(1.484)で5位とバランスの取れた結果を残しています。
2021-2022シーズンは、3試合に出場し、トップ10入りはありませんが、トップ25入り2回と順調なスタートを切っています。
2016年大会の初出場から7年連続7回目の出場となる今大会での成績は、前回の2021年大会では2位タイに入ったものの、4回の予選落ちと決して相性の良い大会とは言えません。
パワーランキングは、3位。
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
国籍:日本(愛媛県)
生年月日:1992年2月25日(29歳)
身長:180.3cm
体重:89.8kg
① PGAツアー:8勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:1勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2010年アジア・パシフィックア・マチュアで日本人として初優勝を含む2連覇を達成し、2011年マスタ-ズ・トーナメントで日本人初のローアマチュアを獲得するなどアマチュア時代から活躍し、2013-2014シーズンから世界最高峰の舞台であるPGAツアーに参戦、日本人最高のプレーヤーとしてPGAツアーで9年目のシーズンを迎えます。
本格参戦となった2013-2014シーズンの「the Memorial Tournament presented by Nationwide Insurance」で初優勝を飾り、3年間のシード権を獲得。2016-2017シーズンには、世界ゴルフ選手権で優勝したアジア人初のプレーヤーとなり、年間3勝をあげ、世界ランキング2位まで上り詰めました。
その後、通算5勝を飾る活躍を見せる中、2020-2021シーズン4月に行われたメジャー・トーナメント「マスターズ・トーナメント」で初のタイトルを獲得し、日本人初の男子メジャー・チャンピオンになりました。更に、ケリー・ミドルコフ(アメリカ)、ジャック・ニクラス(アメリカ)、ベン・クレンショー(アメリカ)、タイガー・ウッズ(アメリカ)、フィル・ミケルソン(アメリカ)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)に次ぐ、ロー・アマチュア獲得からチャンピオンになった7番目のプレーヤーとなりました。
また、ダスティン・ジョンソンに次いで、デビュー以来、8年連続でツアーチャンピオンシップに進出し、大記録と言える素晴しい成績を残しています。
抜群の精度を誇るアイアンショットは健在でPGAツアー屈指の実力を誇るショットメーカー。更に、アプローチのクオリティも高く、多彩なショットでスコアメイクに繋げます。
2020-2021シーズンは、平均飛距離62位(299.9y)フェアウェイキープ率80位(62.25%)パーオン率69位(67.03%)とショットは良し悪しが頻繁に見られ、SG:パッティング(-0.433)とパッティングが決まらない印象でした。
2021-2022シーズンは、6試合に出場し、「ZOZOチャンピオンシップ」と「Sony Open in Hawaii」の優勝2回を含むトップ10入り3回と素晴らしいスタートを切っています。
2014年大会の初出場から9年連続9回目の出場となる今大会での成績は、2019年大会に3位タイに入っています。
パワーランキングは、2位。
サム・バーンズ(Sam Burns)
国籍:アメリカ
生年月日:1996年7月23日(25歳)
身長:185.4cm
体重:83.9kg
① PGAツアー:2勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
アマチュア時代の2017年に「アーノルド・パーマー・カップ」の代表に選ばれ、PGAツアー「バーバソル・チャンピオンシップ」では6位タイに入るなど活躍し、2018年からPGAツアーの下部組織に当たるKORN FERRY TOURに参戦し、1勝を挙げ、2018-2019シーズンから世界最高峰の舞台であるPGAツアーに戦いの場を移し、PGAツアーで4年目のシーズンを迎えます。
ルーキー・イヤーとなった2018-2019シーズンにトップ10入り3回、予選通過16回でフェデックスカップポイントランキングで94位に入り、プレーオフの資格を得る活躍を見せました。
その後も、安定した成績を残し、2020-2021シーズンには、バルスパー・チャンピオンシップでPGAツアー初優勝を飾り、3年連続となるプレーオフ進出を決めています。(2018-2019シーズンは、怪我によってプレーオフには出場していません。)
持ち味の飛距離を活かしたゴルフに加え、アイアンショットとパッティングに安定感が増し、高いレベルのクオリティとなっています。
2020-2021シーズンは、平均飛距離33位タイ(305.3y)、SG:APPROACH THE GREEN(0.458)で30位ながら、SG:PUTTING(0.579)で9位、SG:TOTAL(1.248)で14位とパッティングが冴え、バーディ・アベレージでも4.43の5位という結果を残しています。
2021-2022シーズンは、初戦となる「サンダーソン・ファームズ・チャンピオンシップ」で25歳2か月10日と87試合目という速さで2度目のPGAツアー優勝を果たすなど、5試合に出場し、優勝1回を含むトップ10入り3回、世界ランキング上下の基準となるトップ25入り5回と好スタートを切っています。
2019年大会の初出場から4年連続4回目の出場となる今大会での成績は、前回大会での18位タイが最高成績となっています。
パワーランキングは、6位。
Will Zalatoris(ウィル・ザラトリス)
国籍:アメリカ
生年月日:1996年8月16日(25歳)
身長:188.0cm
体重:74.8kg
① PGAツアー:0勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
アマチュア時代の2014年に全米ジュニア・アマチュア・チャンピオンに輝き、PGAツアーの下部組織に当たるKORN FERRY TOURの2019-2020シーズン「 TPC Colorado Championship at Heron Lakes」で初優勝を飾っています。
2020-2021シーズンは、PGAツアー非会員でありながら11月にスペシャル・テンポラリー・メンバーとしてPGAツアーに参戦、4月の「マスタ-ズ・トーナメント」での2位を含むトップ10入り8回と素晴らしい活躍によって1,296のFedExCupポイントを集め、2021-2022シーズンのフルタイム・メンバーシップを獲得すると共にPGAツアー2020-2021シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
スペシャル・テンポラリー・メンバーでの受賞は、2001年のチャールズ・ハウエルIII以来、19年ぶりとなります。
2021-2022シーズン最も活躍が期待されるプレーヤーの1人となるでしょう。
すらりとした長身から放たれる飛距離とキレのあるアイアンショットには定評があり、スコアを組み立てるショットメーカー。しかし、パッティングを含むショートゲームに課題が残されています。
2020-2021シーズンは、平均飛距離23位(307.4y)パーオン率17位(69.54%)とキレのあるアイアンショットは良かったが、SG:パッティング(-0.066)とショットに比べ、パッティングが決まっていませんでした。
2021-2022シーズンは、6試合に出場し、前週6位タイとトップ10入り1回、トップ25入り3回とまずまずのスタートとなっています。
2018年大会の初出場から2年連続3回目の出場となる今大会での成績は、前回大会の7位タイが最高成績となります。
パワーランキングは、7位。
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ファーマーズ・インシュランス・オープンのテレビ放送
【BS放送】NHK BS1で3日目・最終日のラウンドをライブ放送予定!!
【CS放送】ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
【動画配信】GOLFTVが全ラウンドLIVE配信!!
生:生中継
【BS放送】NHK BS1
1月29日(土) 第3日
- 08:00~09:50 (101ch) 生
- 09:50~10:00 (SUB102ch) 生
※延長あり
1月30日(日) 第4日(最終日)
- 08:00~09:50 (101ch) 生
- 09:50~10:00 (SUB102ch) 生
※延長あり
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
1月27日(木) 第1日
- 02:30~06:30 生
1月28日(金) 第2日
- 05:00~09:00 生
1月29日(土) 第3日
- 05:00~10:15 生
※延長あり
1月30日(日) 第4日 (最終日)
- 04:30~10:15 生
※延長あり
【動画配信】GOLFTV
全ラウンド生中継ライブ配信 ※日本時間
1月27日(木) 第1日
- 02:30~09:00 生
1月28日(金) 第2日
- 02:00~09:00 生
1月29日(土) 第3日
- 01:00~10:00 生
1月30日(日) 第4日 (最終日)
- 01:00~10:00 生
【GDOサイトで無料ライブ配信】
1月27日(木) 第1日
- 02:30~05:30 生
1月28日(金) 第2日
- 05:00~08:00 生
ファーマーズ・インシュランス・オープン 試合結果
コース | Yardage | Par | ラウンド | |
① | サウス・コース (South Course) |
7,765 | 72 | 予選・決勝 |
② | ノース・コース (North Course) |
7,258 | 72 | 予選 |
大会1日目(予選ラウンド)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
【①サウス・コース】
1番ホールスタート
09:10(02:10)
S.ピアシー/ノ・スンヨル/W.ザラトリス
09:20(02:20)
松山英樹/J.ニーマン/J.デイ
09:30(02:30)
P.ミケルソン/M.リーシュマン/P.リード
10:40(03:40)
J.ラーム/J.トーマス/D.ジョンソン
10番ホールスタート
09:30(02:30)
J.ハーマン/J.T.ポストン/M.ウルフ
09:40(02:40)
T.グーチ/C.オルティス/C.リービー
10:40(03:40)
L.グリフィン/M.トレーナー/S.シェフラー
【②ノース・コース】
1番ホールスタート
09:30(02:30)
イム・ソンジェ/C.デービス/M.トンプソン
10番ホールスタート
09:20(02:20)
S.バーンズ/M.レアード/C.ホフマン
09:30(02:30)
M.ホーマ/D.バーガー/B.ケプカ
09:40(02:40)
J.スピース/B.デシャンボー/R.ファウラー
10:30(03:30)
R.パーマー/F.モリナリ/P.キザイア
10:40(03:40)
H.スワフォード/T.フィナウ/X.シャウフェレ
※時差:日本は17時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月26日(水)の09:00だと日本時間1月27日(木)の02:00あたり、現地時間1月26日(水)の11:00だと日本時間1月27日(木)の04:00になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 | ビリー・ホーシェル(NC) | -9 | 63 |
2 | マイケル・トンプソン(NC) | -8 | 64 |
T3 | ステファン・イエーガー(NC) | -7 | 65 |
ケビン・ツウェイ(NC) | -7 | 65 | |
T5 | リッキー・ファウラー(NC) | -6 | 66 |
ダグ・ギム(NC) | -6 | 66 | |
フランチェスコ・モリナリ(NC) | -6 | 66 | |
ジョン・ラーム(SC) | -6 | 66 | |
T9 | ルーク・リスト(SC) | -5 | 67 |
アーロン・ワイズ(NC) | -5 | 67 | |
ロバート・ストレブ(NC) | -5 | 67 | |
ディラン・フリテッリ(NC) | -5 | 67 | |
パン・チェンツェン(NC) | -5 | 67 | |
サム・バーンズ(NC) | -5 | 67 | |
マーティン・レアード(NC) | -5 | 67 | |
ダニエル・バーガー(NC) | -5 | 67 | |
ビル・ハース(NC) | -5 | 67 | |
サヒス・ティーガラ(NC) | -5 | 67 | |
ニック・ハーディ(NC) | -5 | 67 | |
マイケル・グリジック(NC) | -5 | 67 | |
キャメロン・ヤング(NC) | -5 | 67 | |
ピーター・マルナティ(SC) | -5 | 67 | |
マーベリック・マクニーリー(NC) | -5 | 67 | |
ジャスティン・ローズ(NC) | -5 | 67 | |
ライアン・パーマー(NC) | -5 | 67 | |
トニー・フィナウ(NC) | -5 | 67 | |
キャメロン・トリンガーリ(SC) | -5 | 67 | |
アーロン・ライ(NC) | -5 | 67 | |
テイラー・ペンドリス(NC) | -5 | 67 | |
オースティン・スマザーマン(NC) | -5 | 67 | |
T96 | 松山 英樹(SC) | E | 72 |
(SC):サウス・コース
(NC):ノース・コース
【詳細】
松山 英樹
3バーディ、3ボギー(72)
10時00分時点での天候は、晴れ時々くもり、気温15.6℃、湿度64%、風速0.5m/s(西北西)というコース・コンディションの中、156名による予選ラウンド1日目が行われた。
トップ10の中に30名がひしめく大混戦となった予選ラウンド1日目を終えてトップに立ったのは、PGAツアー6勝を誇るビリー・ホーシェル。
初日、ノース・コースからのスタートとなったビリー・ホーシェルは、難しい出だしの1番と2番のPar4で連続バーディを奪うと、難易度の高い3番Par3をパーで通過。その後も比較的優しい5番と9番のPar5及び7番のPar4でバーディを奪うなど、安定感のあるプレーで前半スコアを5つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番Par5ではスコアを伸ばせなかったものの、11番Par4と12番Par3で連続バーディ、14番Par4と最も難易度の優しかった17番Par5でもバーディ、最終18番Par4をパーで終え、初日ボギーフリーとなる9バーディ(63)でラウンド、フェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パーオン時における平均パット(1.467)とショットとパッティングがかみ合った素晴しいプレーでスコアを9つ伸ばし、トップで初日を終えた。
トップのビリー・ホーシェルと同じく、ノース・コースをラウンドしたマイケル・トンプソンが、前半から確実にスコアを伸ばし、ボギーフリーとなる8バーディ(64)をマークし、8アンダー・トップと1打差の2位で初日のラウンドを終えた。
ノース・コースをラウンドした選手たちが上位を占める中、世界ランキング1位のジョン・ラームは、1番Par4で3.5mのバーディパットを決めて幸先の良いスタートを切ると、3番Par3と4番Par4で絶好のバーディチャンスを外したものの、6番Par5では2オンに成功し、楽々バーディ。9番Par5でも2.7mのバーディパットを決めるなど、2つのPar5で確実にスコアを伸ばして折り返す。後半は、距離のある難しい11番Par3で9.4mのパットを決めてバーディを先行させるが、12番Par4では3打目のアプローチが寄せきれずボギー、13番Par5と14番Par4でそれぞれ1.8mと4.1mを決めて連続バーディを奪うものの、15番Par4でティーショットを右サイドに曲げてボギーと出入りの激しい展開となる中、最終18番Par5で残り280yの2打目をピン奥3.8mにつけ、右に曲がるラインを読み切り、イーグルを奪取。安定感のあるプレーで1イーグル、6バーディ、2ボギー(66)をマーク、サウス・コースをラウンドした選手で唯一、5位タイ以内に入り、初日のラウンドを終えた。
サウス・コースをラウンドしたジャスティン・トーマスとダスティン・ジョンソン、ノース・コースをラウンドしたザンダー・シャウフェレは、4アンダー・31位タイ、ノース・コースをラウンドしたジョーダン・スピースとブライソン・デシャンボーはともに2アンダー・53位タイで初日を終えた。
サウス・コースからスタートした松山英樹は、1番Par4でティーショットを大きく左サイドに曲げると、3打目のアプローチも寄せきれず、3.5mのパーパットも外してボギーと出だしでつまずく。続く2番Par4で3.9mを決めてバーディを奪ったものの、4番Par4でフェアウェイからの2打目を左に曲げてショートサイドからのアプローチも寄らずボギー、チャンスホールの6番Par5でスコアを伸ばせず、迎えた7番Par4では、またしてもティーショットを左に曲げてバンカー、3打目のアプローチもミスしてボギー、9番Par5でバーディを奪ったものの、前半スコアを1つ落として折り返す。後半は、チャンスも少なく、スコアを伸ばせない展開が続く中、最終18番Par5でピンまで91yの3打目を62cmにつけてバーディフィニッシュ。左足のすねの怪我の影響からか、前半は、さほど良いスタートではなかったものの、後半はプレーも良くなり、3バーディ、3ボギー(72)のイーブンパー・96位タイで初日のラウンドを終えた。
大会2日目(予選ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
【①サウス・コース】
1番ホールスタート
09:20(02:20)
R.パーマー/F.モリナリ/P.キザイア
09:30(02:30)
H.スワフォード/T.フィナウ/X.シャウフェレ
10:20(03:20)
S.バーンズ/M.レアード/C.ホフマン
10:30(03:30)
M.ホーマ/D.バーガー/B.ケプカ
10:40(03:40)
J.スピース/B.デシャンボー/R.ファウラー
10番ホールスタート
10:30(03:30)
イム・ソンジェ/C.デービス/M.トンプソン
【②ノース・コース】
1番ホールスタート
09:30(02:30)
L.グリフィン/M.トレーナー/S.シェフラー
10:30(03:30)
J.ハーマン/J.T.ポストン/M.ウルフ
10:40(03:40)
T.グーチ/C.オルティス/C.リービー
10番ホールスタート
09:30(02:40)
J.ラーム/J.トーマス/D.ジョンソン
10:10(03:10)
S.ピアシー/ノ・スンヨル/W.ザラトリス
10:20(03:20)
松山英樹/J.ニーマン/J.デイ
10:30(03:30)
P.ミケルソン/M.リーシュマン/P.リード
※時差:日本は17時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月27日(木)の09:00だと日本時間1月28日(金)の02:00あたり、現地時間1月27日(木)の11:00だと日本時間1月28日(金)の04:00になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 | アダム・シェンク(NC) | -13 | 62 |
ジョン・ラーム(NC) | -13 | 65 | |
ジャスティン・トーマス(NC) | -13 | 63 | |
4 | キャメロン・トリンガーリ(NC) | -12 | 65 |
5 | ピーター・マルナティ(NC) | -11 | 66 |
T6 | アーロン・ライ(SC) | -9 | 68 |
アレックス・スモーリー(NC) | -9 | 62 | |
ルーク・リスト(NC) | -9 | 68 | |
キム・シウ(NC) | -9 | 64 | |
ジェイソン・デイ(NC) | -9 | 65 | |
サヒス・ティーガラ(SC) | -9 | 68 | |
T35 | 松山 英樹(NC) | -5 | 67 |
(SC):サウス・コース
(NC):ノース・コース
【詳細】
松山 英樹
1イーグル、6バーディ、3ボギー(67)
予選CUTライン:-3
B.デシャンボー、R.ファウラー、S.バーンズ、T.フィナウ、B.ケプカ、F.ミケルソン、J.スピースは、予選落ちとなりました。
10時00分時点での天候は、晴れ、気温17.8℃、湿度32%、風速1.3m/s(北北西)というコース・コンディションの中、156名による予選ラウンド2日目が行われた。
予選ラウンド2日目を終えてトップに並んだのは、今季キャリア・ベストの3位タイをマークし、PGAツアー初優勝を目指すアダム・シェンクと世界ランキング1位のジョン・ラーム、そして世界ランキング6位のジャスティン・トーマス。
ノース・コースの1番Par4からスタートしたアダム・シェンクは、難しい出だしの3ホールをパーで通過すると、4番Par4から6連続となる怒涛のバーディ・ラッシュで前半スコアを6つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番Par5と11番Par4でバーディを奪い、8連続バーディを記録。16番Par4と17番Par5でもバーディを奪い、2日目は、ボギーフリーとなる10バーディ(62)でラウンド、フェアウェイキープ率が28.57% (4/14)ながら、パーオン率88.89% (16/18)、パーオン時における平均パット(1.563)とアイアンショットとパッティングでスコアを10つ伸ばし、通算13アンダートップタイで決勝ラウンド進出を決めた。
ノース・コースの10番Par5からのスタートとなったジョン・ラームは、出だしの2ホールで連続バーディを奪う幸先の良いスタートを切ると、13番Par4でバーディ、16番Par4と17番Par5でもバーディ、18番Par4でボギーを叩いたものの、前半からスコアを伸ばし折り返す。後半に入り、1番Par4からの5ホールをパーで通過して迎えた6番Par4でバーディを奪うと、続く7番Par4と8番Par3でもバーディ、最終となった9番Par5ではバーディを奪えず、4連続とは成らなかったものの、2日目も8バーディ、1ボギー(65)とスコアを7つ伸ばし、通算13アンダートップタイで決勝ラウンドに進んだ。
ノース・コースの10番Par5からスタートしたジャスティン・トーマスは、出だしの2ホールで連続バーディを奪うと、13番Par4でバーディ、16番Par4と17番Par5でもバーディを奪い、前半スコアを5つ伸ばして折り返す。後半に入り、難しい2番Par4でバーディ、そして5番Par5からは、3連続バーディとパーオン率83.33% (15/18)のアイアンショットとパーオン時における平均パット(1.667)の安定したパッティングで、ボギーフリーとなる9バーディ(63)をマークし、通算13アンダーで決勝ラウンド進出を決めた。
ノース・コースをラウンドしたダスティン・ジョンソンは、7アンダー・17位タイ、連覇を目指したパトリック・リードは、6アンダー・23位タイ、ジョーダン・スピースとブライソン・デシャンボーは、予選落ちとなった。
ノース・コースでのラウンドとなった松山英樹は、出だしの10番Par5でバーディと幸先の良いスタートを切ると、14番Par3でアプローチを直接決めてバーディを奪うなど、17番Par5までに4連続バーディ。ビッグスコアが期待されたが、18番Par4でボギーを叩くと、後半の4番Par4でもボギー、5番Par5で2オンに成功し、イーグルを奪ったものの、続く6番Par4でボギーとリズムに乗れない。最終となる9番Par5でバーディを奪ったものの、パーオン率61.11% (11/18)とアイアンショットの出来が良くなく、前半良かった流れが、風が強くなって調子が落ちた2日目は、1イーグル、6バーディ、3ボギー(67)とスコアを5つ伸ばすにとどまり、通算5アンダー・35位タイでラウンドを終えた。
トップに並んだ3名を含めトップ5は、いずれもノース・コースでスコアを伸ばした選手となった。
大会3日目(決勝ラウンド)
天候:くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
【①サウス・コース】
1番ホールスタート
10:00(03:00)
N.テイラー/M.リーシュマン/P.リード
10:40(03:40)
D.ジョンソン/W.ザラトリス/J.ニーマン
11:40(04:40)
A.シェンク/J.ラーム/J.トーマス
10番ホールスタート
09:40(02:40)
パン・チェンツェン/松山英樹/D.バーガー
10:00(03:00)
C.チャンプ/X.シャウフェレ/K.ブラッドリー
※時差:日本は17時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月28日(金)の09:30だと日本時間1月29日(土)の02:30あたり、現地時間1月28日(金)の11:40だと日本時間1月29日(土)の04:40になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ウィル・ザラトリス(SC) | -14 | 65 |
ジェイソン・デイ(SC) | -14 | 67 | |
T3 | アーロン・ライ(SC) | -13 | 68 |
ジョン・ラーム(SC) | -13 | 72 | |
T5 | イム・ソンジェ(SC) | -12 | 68 |
キャメロン・トリンガーリ(SC) | -12 | 72 | |
ジャスティン・トーマス(SC) | -12 | 73 | |
T8 | マーベリック・マクニーリー(SC) | -11 | 67 |
ビリー・ホーシェル(SC) | -11 | 69 | |
ライアン・パーマー(SC) | -11 | 69 | |
キム・シウ(SC) | -11 | 70 | |
キャメロン・ヤング(SC) | -11 | 64 | |
T57 | 松山 英樹(SC) | -4 | 73 |
(SC):サウス・コース
(NC):ノース・コース
【詳細】
松山 英樹
1ボギー(73)
11時00分時点での天候は、くもり、気温20.6℃、湿度20%、風速0.5m/s(北)というコース・コンディションの中、79名による決勝ラウンド3日目が行われた。
決勝ラウンド3日目を終えてトップに並んだのは、前週の大会で今季最高の6位タイに入り、調子が上がってきたPGAツアー初優勝を目指すウィル・ザラトリスと今大会2勝を挙げ、2018年5月に行われた「Wells Fargo Championship」以来となる約3年8カ月ぶりのPGAツアー13勝目を狙う元世界ランキング1位のジェイソン・デイ。
例年になく、穏やかでグリーンも止まるコンディションの中、1番Par4でティーショットを左サイドのバンカーに入れ、2打目もグリーン奥に外しながらパーセーブに成功したウィル・ザラトリスは、距離の短い2番Par4で、ピンまで残り39yの2打目を直接決めてイーグルを奪い勢いに乗ると、4番Par4でも2.7mのパットを決めてバーディ。6番Par5ではショートサイドからのバンカーショットを寄せきれず、7番Par4でもピンハイからの2.3mのバーディパットを外し、チャンスを逃したものの、8番Par3では、奥のピンを果敢に攻めて4.4mのバーディパットを決めると、9番Par5では2オンに成功、イーグルとは成らなかったものの、連続バーディとし、前半スコアを5つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番Par4では、左サイドの深いラフから低く抑えた2打目をピンハイ2.7mにつけ3連続バーディ。11番Par3ではティーショットをグリーン左のショートサイドに外したものの、左足がバンカー内に入る難しいライからのアプローチを10cmによせ、最大のピンチを切り抜ける。13番Par5で2オンに成功しながら3パットのパーとチャンスを活かせなかったものの、14番Par4でピン奥2.8mのパットを決めてバーディ。その後も17番Par4の1.3mのバーディパットを外すなど、チャンスを活かせなかったものの、最終18番Par5のピンチをパーで凌ぎ、1イーグル、5バーディ(65)をマーク、安定したショットとパッティングでスコアを7つ伸ばし、通算14アンダートップタイで3日目のラウンドを終えた。
トップと4打差の6位タイからスタートしたジェイソン・デイは、4番Par4で2.3mのバーディパットを決めると、5番Par4と6番Par5でのショットが乱れてのピンチ、7番Par4と8番Par3での絶好のバーディチャンスをともにパーで通過し、迎えた9番Par5で確実にバーディを奪い、前半を折り返す。後半に入り、ショットが乱れる中で迎えた12番Par4でもショットが乱れ、最初のボギーを叩いたものの、13番Par5でバウンスバックに成功。その後、16番Par3で8.4mの大きく左に曲がるラインを見事に読み切りバーディを奪うと、17番Par4では2打目をバックスピンでピンそば76cmにつけバーディ、最終18番Par5でもグリーン奥からの難しいバンカーショットを3.3mにつけ、上り3ホールで3連続バーディフィニッシュ。6バーディ、1ボギー(67)でラウンドし、通算14アンダートップタイで3日目のラウンドを終えた。
トップと1打差の3位タイには、初日から着実にスコアを伸ばし、3日目も6バーディ、2ボギー(68)とスコアを4つ伸ばしたPGAツアールーキーのアーロン・ライと10番Par4でダブルボギーを叩きながらも我慢のゴルフを展開し、3バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(72)でラウンドした、このコースを得意(2017年にPGAツアー初優勝、2021年の全米オープン優勝)とする世界ランキング1位のジョン・ラームが通算13アンダーで並んだ。
トップと2打差の5位タイには、今季1勝のイム・ソンジェとPGAツアー319試合目(2位4回)で初優勝を狙うキャメロン・トリンガーリ、世界ランキング6位のジャスティン・トーマスが通算12アンダーで並んだ。また、通算11アンダー・8位タイにつけたマーベリック・マクニーリーが8番Par3でホールインワンを達成した。
トップと8打差の35位タイからスタートした松山英樹は、出だしの10番Par4でティーショットを大きく右に曲げたものの、4.8mのパットを決めてパーをセーブ。13番Par5では強烈なバックスピンでピン手前4.5mにつけるもバーディは奪えずパー。14番Par4のフェアウェイからの2打目と16番Par3のティーショットをショートサイドに外すものの、見事なリカバリーでパーセーブ。17番Par4では2打目を1.9mにつけたものの、活かせずパー。18番Par5もティーショットを右に外してパーと前半はスコアが動かず折り返す。後半に入り、3番Par3でアプローチを寄せきれず、最初のボギー。その後7番Par4で左足下がりの難しいライから低く出した見事なアプローチを見せる場面もあったものの、フェアウェイから左に曲げるなど、ショットに精彩を欠き、3日目は1ボギー(73)と終始、流れの良くない展開が続き、通算4アンダー・57位タイに後退した。
大会最終日(決勝ラウンド)
天候:くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
【①サウス・コース】
1番ホールスタート
11:20(04:20)
J.トーマス/M.マクニーリー/B.ホーシェル
11:30(04:30)
J.ラーム/イム・ソンジェ/C.トリンガーリ
11:40(04:40)
W.ザラトリス/J.デイ/A.ライ
10番ホールスタート
10:20(03:20)
松山英樹/R.サバティーニ/G.シグ
※時差:日本は17時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月29日(土)の09:30だと日本時間1月30日(日)の02:30あたり、現地時間1月29日(土)の11:40だと日本時間1月30日(日)の04:40になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ルーク・リスト(SC) | -15 | 66 |
2 | ウィル・ザラトリス(SC) | -15 | 71 |
T3 | ジョン・ラーム(SC) | -14 | 71 |
キャメロン・トリンガーリ(SC) | -14 | 70 | |
ジェイソン・デイ(SC) | -14 | 72 | |
T6 | ホアキン・ニーマン(SC) | -13 | 67 |
ジャスティン・ローズ(SC) | -13 | 68 | |
パット・ペレス(SC) | -13 | 68 | |
イム・ソンジェ(SC) | -13 | 71 | |
アーロン・ライ(SC) | -13 | 72 | |
T30 | 松山 英樹(SC) | -8 | 68 |
(SC):サウス・コース
(NC):ノース・コース
【詳細】
松山 英樹
5バーディ、1ボギー(68)
12時00分時点での天候は、くもり、気温19.4℃、湿度21%、風速2.2m/s(西北西)というコース・コンディションの中、79名による決勝ラウンド最終日が行われた。
2打差の中に10名がひしめく大混戦となった最終日、ともにPGAツアー初優勝を狙うルーク・リストとウィル・ザラトリスの2名によるプレーオフを制し、初優勝を飾ったのは、アメリカの37歳ルーク・リスト。
スタートホールの1番Par4でティーショットを左サイドに大きく曲げながらパーセーブに成功したルーク・リストは、3番Par3でフリンジから4.1mの下りのバーディパットを決めると、4番Par4では2打目を1.7mにつけバーディ、5番Par4で5.0mのバーディパットを決めると、6番Par5では3打目をバンカーから寄せて4連続バーディ。その後のチャンスは活かせなかったが、前半スコアを4つ伸ばして折り返す。後半も出だしからショットが乱れる中、12番Par4でバンカーからの3打目を直接決めてバーディを先行させると、中盤は耐えながら16番Par3でティーショットをピンそば1.4mにつけバーディ、17番Par4でティーショットを右に曲げてボギーとしたものの、最終18番Par5で奥から下りの3.9mの右に曲がるラインを読み切りバーディ。最終日7バーディ、1ボギー(66)でラウンド、クラブハウス・リーダーでフィニッシュし、プレーオフに進んだ。
ともにティーショットを右サイドのバンカーに入れ、3打目勝負となったプレーオフ1ホール目、ピン手前4.1mのバーディパットを外したウィル・ザラトリスに対して、残り131yをギャップウェッジのバックスピンでピンそば28cmにつけるスーパーショットを放ち、バーディパットを決めたルーク・リストがPGAツアー初優勝を飾った。
最終日をトップタイで迎えたウィル・ザラトリスは、出だしの1番Par4でティーショット、2打目をバンカーに打ち込みボギースタート。3番Par3と4番Par4でチャンスを逃して迎えた5番Par4で2打目をピンそば1.7mにつけバーディを奪うと、続く6番Par5でも2オンに成功し連続バーディ。前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、12番Par4で前下がりの難しいライからの2打目をグリーンに乗せてピンチを凌ぎ、流れに乗るかと思われたが、13番Par5でチャンスを活かせないまま、その後はチャンスらしいチャンスもなく、最終18番Par5を迎え、3打目をピン手前2.5mにつけるものの、ウィニングパットが惜しくも決まらず、最終日2バーディ、1ボギー(71)とスコアを1つしか伸ばせず、通算15アンダーでフィニッシュ。ルーク・リストとのプレーオフ1ホール目で敗れ、PGAツアー初優勝は成らなかった。
1打差の3位タイには、出だしの2ボギーを7番Par4からの3連続で盛り返したものの、後半は1バーディ、1ボギーとスコアを伸ばせなかった世界ランキング1位のジョン・ラームと3バーディ、1ボギー(70)でラウンドし、今季2度目のトップ10フィニッシュとなったキャメロン・トリンガーリ、ピンまで残り118yをバックスピンで直接決めてイーグルを奪い、一時トップタイに並ぶなど復調を見せたジェイソン・デイの3名が通算14アンダーで並んだ。
4アンダー・57位タイからスタートした松山英樹は、11番Par3と12番Par4で惜しいパットを外すなど、出だしの4ホールをパーで通過し迎えた15番Par4で3打目のアプローチを直接決めてバーディを奪うと、17番Par4では2打目をピンそば58cmにつけてバーディ、続く18番Par5でも2オンに成功、連続バーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半の2番Par4で2.8mのバーディチャンスから3パットのボギーを叩く。その後は6番と9番のPar5でバーディを奪い、最終日は5バーディ、1ボギー(68)とスコアを4つ伸ばし、通算8アンダー・30位タイで4日間の大会を終えた。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREENS IN REGULATION
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
LD:LONGEST DRIVE
(最大飛距離)
PPG:PUTTS PER GIR
(パーオン時の平均パット数)
1位
ルーク・リスト(Luke List)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
77.78% (14/18) |
316.8y (338.0y) |
1.571 |
ROUND2 | 50.00% (7/14) |
72.22% (13/18) |
309.0y (314.0y) |
1.769 |
ROUND3 | 50.00% (7/14) |
72.22% (13/18) |
314.5y (325.0y) |
1.615 |
ROUND4 | 57.14% (8/14) |
72.22% (13/18) |
316.0y (324.0y) |
1.923 |
TOTAL | 51.79% (29/56) |
73.61% (53/72) |
314.0y (338.0y) |
1.717 |
RANK | T75 | T21 | 17/T37 | T40 |
2位
ウィル・ザラトリス(Will Zalatoris)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) |
72.22% (13/18) |
295.3y (363.0y) |
1.846 |
ROUND2 | 21.43% (3/14) |
88.89% (16/18) |
304.0y (306.0y) |
1.750 |
ROUND3 | 78.57% (11/14) |
77.78% (14/18) |
323.5y (341.0y) |
1.933 |
ROUND4 | 35.71% (5/14) |
83.33% (15/18) |
303.7y (323.0y) |
1.643 |
TOTAL | 44.64% (25/56) |
80.56% (58/72) |
306.6y (363.0y) |
1.793 |
RANK | T111 | T4 | 47/4 | 103 |
3位タイ
ジョン・ラーム(Jon Rahm)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
83.33% (15/18) |
321.4y (334.0y) |
1.600 |
ROUND2 | 28.57% (4/14) |
94.44% (17/18) |
319.0y (320.0y) |
1.588 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
323.1y (337.0y) |
1.750 |
ROUND4 | 50.00% (7/14) |
66.67% (12/18) |
330.3y (348.0y) |
1.786 |
TOTAL | 55.36% (31/56) |
80.56% (58/72) |
323.4y (348.0y) |
1.672 |
RANK | T55 | T4 | 4/17 | 22 |
3位タイ
キャメロン・トリンガーリ(Cameron Tringale)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
61.11% (11/18) |
287.9y (346.0y) |
1.545 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
88.89% (16/18) |
291.5y (299.0y) |
1.563 |
ROUND3 | 50.00% (7/14) |
66.67% (12/18) |
284.2y (324.0y) |
1.750 |
ROUND4 | 57.14% (8/14) |
66.67% (12/18) |
282.1y (336.0y) |
1.750 |
TOTAL | 57.14% (32/56) |
70.83% (51/72) |
286.4y (346.0y) |
1.647 |
RANK | T41 | T38 | 143/T20 | T12 |
3位タイ
ジェイソン・デイ(Jason Day)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) |
72.22% (13/18) |
299.3y (318.0y) |
1.769 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
72.22% (13/18) |
305.0y (312.0y) |
1.462 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
77.78% (14/18) |
306.5y (337.0y) |
1.636 |
ROUND4 | 42.86% (6/14) |
61.11% (11/18) |
316.6y (328.0y) |
1.643 |
TOTAL | 53.57% (30/56) |
70.83% (51/72) |
306.9y (337.0y) |
1.627 |
RANK | T63 | T38 | T45/T40 | 4 |
30位タイ
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
66.67% (12/18) |
297.0y (311.0y) |
1.750 |
ROUND2 | 71.43% (10/14) |
61.11% (11/18) |
328.0y (356.0y) |
1.545 |
ROUND3 | 57.14% (8/14) |
61.11% (11/18) |
295.8y (325.0y) |
1.846 |
ROUND4 | 71.43% (10/14) |
72.22% (13/18) |
320.0y (325.0y) |
2.000 |
TOTAL | 66.07% (37/56) |
65.28% (47/72) |
310.2y (356.0y) |
1.787 |
RANK | 13 | T81 | 28/T5 | T94 |
優勝したルーク・リストは、数値的には飛びぬけて良かったわけではないが、要所を抑えたプレーが目立った。2位となったウィル・ザラトリスは、抜群のショット力を見せたが、課題でもあるパッテイングが最後決まらなかった。3位タイに入った3名は、バランスの良い数値となっています。松山英樹は、パーオン率とパッテイングが低かった。
※2022年大会(2021-2022シーズン)
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