2020年10月8日(木)~10月11日(日)にかけてアメリカ・ペンシルベニア州ニュータウン・スクウェアにあるアロニミンク・ゴルフクラブで開催されるプロ選手のみが出場できるメジャー・トーナメント「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、放送予定を紹介します。
LPGA米国女子ツアー2020シーズンの最終メジャー大会「全米女子オープンゴルフ」はこちらの記事をご覧ください。
畑岡奈紗、渋野日向子、河本結、野村敏京
KPMG全米女子プロゴルフ選手権
LPGAの歴史の中で2番目に長いトーナメントとして、毎年6月下旬に開催されるメジャー・トーナメントの1つです。大会の特徴としては、オープン競技とは違い、プロゴルフ選手のみが参加可能であるため、大会全体としてレベルの高い試合が展開されます。また、全米オープンが忍耐が要求されるコースセッティングになるのに対して、今大会はプロゴルフ選手の技術力の勝負が要求されるコースセッティングになり、アグレッシブな試合が展開されます。
また、1977年日本選手として初のメジャー・タイトルを獲得した樋口久子、1991年には18番のバーディパットが外れ、惜しくも2位タイに終わった岡本綾子、2018年大会では、畑岡奈紗が最終日に驚異の追い上げを見せトップに立ったがプレーオフで敗れ、日本人42年ぶりのメジャー・トーナメント制覇に手が届かなかった非常に惜しい大会となったように日本選手との相性が良い大会として知られ、今大会も多く日本選手にも期待がかかります。
KPMG全米女子プロゴルフ選手権 開催会場
【アメリカ・ペンシルベニア州ニュータウン・スクウェア】
アロニミンク・ゴルフクラブ(Yardage: 6,577 Par: 70)
アメリカ・ペンシルベニア州ニュータウン・スクウェアにある「アロニミンク・ゴルフクラブ」は、学術都市として知られるフィラデルフィアから西に約35km、車で約34分の場所にあり、1896年に建築家:ドナルド・ロスによって設立されたコースでは1962年のPGAチャンピオンシップ、1977年の全米アマチュア選手権、2003年のキッチンエイドシニアPGAチャンピオンシップ、2010年、2011年のPGAツアーのAT&Tナショナル、そして2018年のBMWチャンピオンシップと数多くの大会を開催してきた名門コースです。更に2026年にはPGAツアーのメジャー・トーナメントの1つであるPGAチャンピオンシップの開催も決まっています。コースの特徴は、2017年にコースが改修され、100個程のフェアウェイバンカーと大きくなったグリーンとなっています。狭く起伏の激しいフェアウェイと数多くのバンカーが配置されていて、特に10番ホールは狭いフェアウェイとグリーン周りの湖、11番ホールは20個、12番ホールは12個のバンカーが点在している。14番、15番ホールもフェアウェイが狭く、17番ホールPar3は手前から湖に向かって傾斜している難しいホールとなっている。グリーンもアンジュレーションがきつくなっています。セカンドショットは打ち上げ、ショートホールは打ち下ろしとなっており、ドナルド・ロスの特徴が前面に出ているコースといえます。コース攻略にはティーショットが重要とされるコースと言えるでしょう。
Hole | Yardage | Par |
1 | 419 | 4 |
2 | 372 | 4 |
3 | 407 | 4 |
4 | 427 | 4 |
5 | 143 | 3 |
6 | 375 | 4 |
7 | 377 | 4 |
8 | 204 | 3 |
9 | 522 | 5 |
10 | 420 | 4 |
11 | 393 | 4 |
12 | 435 | 4 |
13 | 354 | 4 |
14 | 185 | 3 |
15 | 440 | 4 |
16 | 520 | 5 |
17 | 172 | 3 |
18 | 412 | 4 |
OUT | 3,246 | 35 |
IN | 3,331 | 35 |
Total | 6,577 | 70 |
KPMG全米女子プロゴルフ選手権 スケジュール
2020年10月8日(木)~11日(日)
10月 8日(木) 大会1日目 予選ラウンド
10月 9日(金) 大会2日目 予選ラウンド
10月10日(土) 大会3日目 決勝ラウンド
10月11日(日) 大会最終日 決勝ラウンド
KPMG全米女子プロゴルフ選手権 賞金
【賞金総額】
430万ドル
【優勝賞金 】
64万5,000ドル
出場選手一覧
最終エントリーが確定した132名の出場選手はPDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2020年10月5日時点
ネリー・コルダ(Nelly Korda)
国籍:アメリカ
生年月日:1998年7月28日(22歳)
身長:177.8cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
父親のペトル・コルダはテニスの全豪オープンシングルス優勝を飾るなど、スポーツ一家に生まれ、現在は姉のジェシカと共にツアーに参戦している。恵まれた体格とパワーから生み出される飛距離はツアー屈指、2019年シーズンは安定した成績で常に上位に顔を出していた。AIG全英女子オープン以降、アメリカ本土に場所が移ってからは課題とされるアプローチとパッティングが改善され、3試合に出場して、3位タイ、ANAインスピレーションではプレーオフで負けたものの2位タイ、直前の大会で5位と抜群の成績を残している。今大会は世界ランキング1位のコ・ジンヨンが不出場と自身の好調さから優勝候補筆頭と言って良いでしょう。アメリカ本土での初優勝とメジャー初制覇に向けて注目です。
ダニエル・カン(Danielle Kang)
国籍:アメリカ
生年月日:1992年10月20日(27歳)
身長:167.6cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:1勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
ツアーの中でも約260y前後と平均的な飛距離ながら抜群のパーオン率を誇るショットメーカーです。また、アプローチ・パッティングのクオリティの高さ、メンタル面でも粘り強くプレーできるのも強さの1つでしょう。2020シーズンも優勝2回(2週連続)、トップ10入り4回と素晴らしい結果を残しています。AIG全英女子オ-プン以降、アメリカ本土に移ってからは上位には顔を出すものの優勝争いに絡むことが出来ていない。調子自体は悪くなく前週の大会をスキップして調整してきただけに2017年大会以来2度目のタイトル獲得なるか注目です。
ブルック・ヘンダーソン(Brooke M. Henderson)
国籍:カナダ
生年月日:1997年9月10日(23歳)
身長:非公開
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:9勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:1勝
・全米女子プロゴルフ選手権:1勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
細身の体格ながらしなやかな動きから繰り出される高弾道で曲がらない飛距離と切れ味の良いアイアンショットが持ち味です。また、淡々と表情を変えずにプレーするメンタルの強さも持ち合わせています。課題は何といってもパッティングになります。AIG全英女子オ-プン以降、上手く試合の調整を行い、ANAインスピレーションではプレーオフで負けたものの2位タイ、前週の大会でも6位タイと良い状態を保っている。2016年大会以来2度目のタイトル獲得に向け順調な仕上がりと言えるでしょう。
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
国籍:日本
生年月日:1999年1月13日(21歳)
身長:157.5cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
ショットの前に小刻みにジャンプする独特のルーティンを持ち、ツアー3勝を積み上げた原動力は日本選手に良くみられる様に100y以内のショットのクオリティの高さでしょう。アプローチやバンカーショット、パッティングにも定評があります。課題とされるティーショットに難がある上、平均的な飛距離だけにフェアウェイキープ率がスコアに大きく作用するでしょう。直近の3試合で4位、7位タイ(ANAインスピレーション)、4位と安定した結果を残しており、特に前週はトップに立つなど優勝争いを演じ仕上がりも順調と言える。メジャ-・タイトルに最も近づいた大会(2018年)だけに大会にかける思いも強いでしょう。十分、優勝を狙える位置にいると思います。
渋野 日向子(Hinako Shibuno)
国籍:日本
生年月日:1998年11月15日(21歳)
身長:167.0cm
体重:62.0kg
① LPGA米国女子ツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:1勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2019年のAIG全英女子オープンを制覇し、一気にスターダムに駆け上がった彼女の特徴は、体幹の強さを活かした安定したショットと強気な姿勢でしょう。課題はアプローチなどショートゲームのクオリティの向上にあるでしょう。ANAインスピレーションを51位タイで終えた後、LPGAツアーに参戦し、27位タイ、24位タイと予選を通過し、まずまずの結果を残している。コースコンデション、上位選手のコンデション、自身のプレーがかみ合えば上位争い、優勝争いに絡んでいけると思います。2つ目のメジャー・タイトルに向け期待が高まります。
KPMG全米女子プロゴルフ選手権のテレビ放送
WOWOWが全ラウンド生中継放送!!
【地上波】
放送はありません
【BS放送】WOWOW
全ラウンド生中継!!※日本時間
10月9日(金) 第1日 予選ラウンド
- 2:00~ プライム
10月10日(土) 第2日 予選ラウンド
- 2:00~ プライム
10月11日(日) 第3日 決勝ラウンド
- 0:00~ ライブ
10月11日(日) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 23:00~ ライブ
LPGA米国女子ツアー次の試合日程は?
KPMG全米女子プロゴルフ選手権 試合結果
(Yardage: 6,577 Par: 70)
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:05(21:05) 畑岡奈紗、L.ウェーバー、P.リンドベリ
08:16(21:16) A.ジュタヌガーン、C.カー、パク・インビ
08:38(21:38) L.トンプソン、S.ルイス、G.ホール
12:50(01:50) M.プレッセル、渋野日向子 、A.ヴァン・ダム
13:01(02:01) N.コルダ、リディア・コ、C.ハル
10番ホールスタート
08:10(21:10) B.ラング、K.スピルコバ、河本結
12:45(01:45) チョン・インジ、野村敏京、C.ブティエ
13:07(02:07) B.ヘンダーソン、H.グリーン 、D.カン
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約13時間(サマータイム)で計算すると現地時間10月8日(木)の8:00だと日本時間10月8日(木)の21:00あたり、現地時間10月8日(木)の12:00だと日本時間10月9日(金)の1:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 | ブリタニー・リンシコム | -3 | 67 |
ケリー・タン | -3 | 67 | |
3T | シドニー・クラントン | -2 | 68 |
ダニエル・カン | -2 | 68 | |
リディア・コ | -2 | 68 | |
リネア・ストロム | -2 | 68 | |
カルロタ・シガンダ | -2 | 68 | |
ギャビー・ロペス | -2 | 68 | |
9T | マチルダ・カストレン | -1 | 69 |
エイミー・ヤン | -1 | 69 | |
アンナ・ノルドクビスト | -1 | 69 | |
ペルニラ・リンドベリ | -1 | 69 |
渋野日向子:( E) 13位タイ 5バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(70)
河本結: (+2) 40位タイ 3バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(72)
畑岡奈紗: (+2) 40位タイ 1バーディ、3ボギー(72)
野村敏京: (+4) 73位タイ 3バーディ、5ボギー、1ダブルボギー(74)
2020年シーズン3戦目となるメジャー・トーナメントは舞台をアメリカ東海岸ニューヨーク州の隣ペンシルベニア州に移し、天候晴れ、気温16℃、5.0m/sという肌寒いコンデションの中で行われた。大会1日目、トップに立ったのはメジャー2勝、35歳ベテランのブリタニー・リンシコムとケリー・タン。ブリタニー・リンシコムはフェアウェイキープ率(9/14)ながらパーオン率(17/18)、平均飛距離282.0yと難しいとされるホールでの追い風にも助けられ、4バーディ、1ボギー(67)トータル3アンダーでホールアウトした。ケリー・タンもフロントナインでは苦労するが、バックナインでしっかりバーディを先行させ5バーディ、2ボギー(67)トータル3アンダーでトップに並んだ。1打差の2位タイには2017年大会以来2度目のタイトルを目指すダニエル・カン、3つ目のメジヤー・タイトルを目指すリディア・コら6人がつけた。日本勢はバックナインに入り、4パットのダブルボギーを打つなど苦しみながらも最終18番ホールでバーディを奪った渋野日向子がトップと3打差の13位タイ、河本結と畑岡奈紗がトップと5打差の40位タイ、野村敏京は終盤16、17番ホールで3つも大きくスコアを崩し4オーバー73位タイと出遅れた。トップと5打差の中に54人がひしめく大混戦となった1日目だったが、2日目以降どのような展開が繰り広げられるか予想できない中、世界トップランカー達と日本選手の素晴らしいプレーに期待したい。
天候:くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:05(21:05) チョン・インジ、C.ブティエ、野村敏京
08:27(21:27) D.カン、H.グリーン 、B.ヘンダーソン
12:50(01:50) 河本結、K.スピルコバ、B.ラング
10番ホールスタート
08:10(21:10) A.ヴァン・ダム、渋野日向子 、M.プレッセル
08:21(21:21) C.ハル、N.コルダ、リディア・コ
12:45(01:45) 畑岡奈紗、L.ウェーバー、P.リンドベリ
12:56(01:56) パク・インビ、C.カー、A.ジュタヌガーン
13:18(02:18) S.ルイス、L.トンプソン、G.ホール
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約13時間(サマータイム)で計算すると現地時間10月9日(金)の8:00だと日本時間10月9日(金)の21:00あたり、現地時間10月9日(金)の12:00だと日本時間10月10日(土)の1:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 | キム・セヨン | -4 | 65 |
2T | ジェニファー・クプチョ | -3 | 65 |
アンナ・ノルドクビスト | -3 | 68 | |
カルロタ・シガンダ | -3 | 69 | |
ダニエル・カン | -3 | 69 | |
6T | ローレン・スティーブンソン | -2 | 68 |
アシュリー・ブハイ | -2 | 68 | |
リネア・ストロム | -2 | 70 | |
リディア・コ | -2 | 70 | |
ケリー・タン | -2 | 71 |
畑岡奈紗: (+1) 19位タイ 3バーディ、2ボギー(69)
河本結: (+2) 24位タイ 3バーディ、3ボギー(70)
渋野日向子:(+5) 46位タイ 2バーディ、7ボギー(75)
野村敏京: (+6) 62位タイ 3バーディ、5ボギー(72)
予選CUTライン:+6
日本選手4人は決勝ラウンドへ進出しました。
大会2日目も天候は晴れていますが風もあり、肌寒いコンデションの中で行われた。トップに立ったのは世界ランキング7位・LPGAツアー通算10勝・メジヤー・初タイトルを目指すキム・セヨン。多くの選手が硬くて速く、アンジュレーションのあるグリーンでのパッティングに苦労する中、パーオン率94.44%(17/18)のショットとパット数30という安定した素晴らしいプレーを展開し、4番ホールから4連続バーディを含む7つのバーディを奪い、7バーディ、2ボギー(65)と大会2日目のベストスコアタイをマークし、通算4アンダーで単独トップに躍り出た。2位タイには2018年に世界No.1アマチュアに与えられる「マコーマックメダル」を受賞し、2019年「オーガスタナショナル女子アマチュア」で初代チャンピオンに輝いたジェニファー・クプチョや2017年大会チャンピオンで2020シーズン・ツアー優勝2回、トップ10入り4回と好調なダニエル・カンら4人が並んだ。特に、ジェニファー・クプチョはフェアウェイキープ率85.71%(12/14)、パーオン率100.00%(18/18)と素晴らしプレーを披露し、5バーディ、0ボギー(65)でキム・セヨンと同じく大会2日目のベストスコアタイをマークした。2打差の6位タイ位はリディア・コ、4打差の14位タイには2016年チャンピオンのブルック・ヘンダーソンらがつけた。日本勢は終盤で2連続ボギーを叩いたが、ショットの出来は良くなかったが粘りのプレーを見せた畑岡奈紗がトップと5打差の19位タイ、畑岡奈紗とは対照的に終盤2連続バーディでホールアウトした河本結がトップと6打差の24位タイにつけた。大会初日、上々の滑り出しを見せた渋野日向子は、ショット・パッティング共に精彩を欠き、凌ぐのがやっとといった苦しいプレーでスコアを5つ落とし、トップと9打差の46位タイに後退。野村敏京もショットに苦しんだが粘りを見せ予選通過を決めた。アンダーパーが13人だけというとても難しいコースコンデションだけに3日目以降も目が離せない展開が予想されます。引き続き、世界トップランカー達と日本選手の素晴らしいプレーに期待したい。
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
07:38(20:38) 河本 結、L.トンプソン、M.サグストロム
08:33(21:33) 畑岡 奈紗、エイミー・ヤン、M.ハリガエ
09:06(22:06) J.E.シャドフ、B.ヘンダーソン、G.ロペス
09:50(22:50) キム・セヨン、J.クプチョ、D.カン
10番ホールスタート
08:16(21:16) 渋野 日向子、H.グリーン、A.イン
09:11(22:11) ジェニー・シン、M.スタックハウス、野村 敏京
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約13時間(サマータイム)で計算すると現地時間10月10日(土)の8:00だと日本時間10月10日(土)の21:00あたり、現地時間10月10日(土)の12:00だと日本時間10月11日(日)の1:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | キム・セヨン | -7 | 67 |
2T | アンナ・ノルドクビスト | -5 | 68 |
ブルック・ヘンダーソン | -5 | 65 | |
4 | パク・インビ | -4 | 66 |
5 | ビアンカ・パグダンガナン | -3 | 65 |
6T | ジェニファー・クプチョ | -2 | 71 |
カルロタ・シガンダ | -2 | 71 | |
ギャビー・ロペス | -2 | 68 | |
ミナ・ハリガエ | -2 | 66 | |
10 | 畑岡 奈紗 | -1 | 68 |
畑岡奈紗: ( -1) 10位 3バーディ、1ボギー(68)
河本結: (+6) 44位タイ 1バーディ、5ボギー(74)
野村敏京: (+8) 55位タイ 3バーディ、5ボギー(72)
渋野日向子:(+11) 73位タイ 1バーディ、3ボギー、Other(+4)(76)
天候晴れ、気温17℃、2.8m/sという予選ラウンド2日間に比べ少し緩やかになった風の中で行われた。大会3日目(決勝ラウンド)、単独トップに立ったのは2日目に続き、世界ランキング7位・LPGAツアー通算10勝・メジヤー・初タイトルを目指すキム・セヨン。引き続き安定したショットと好調なパッティング(パット数29)で6バーディ、3ボギー(67)でまわり、通算7アンダーで単独トップをキープした。2打差の2位タイには2009年大会チャンピオンのアンナ・ノルドクビストと2016年大会チャンピオンのブルック・ヘンダーソンがつけた。特に、ブルック・ヘンダーソンはパーオン率が94.44%(17/18)と素晴らしく、5バーディ、0ボギー(65)と大会3日目のベストスコアタイをマークした。3打差の4位には2013年、2014年、2015年大会チャンピオンのパク・インビがつけ、歴代チャンピオンが追いかける展開となった。日本勢では、しり上がりに調子が出てきた畑岡奈紗がショット・パッティングともに安定しトップと6打差の単独10位につけた。特にパッティングがスコアの大事なカギとなっていた。一方で河本結はパッティングに苦労し、6オーバー44位タイ、野村敏京も8オーバー55位タイ、渋野日向子は、出だしの10番ホールでダブルパーと叩くなど精彩を欠き、スコアを6つ落とし最下位(73位タイ)となった。PGAが主催する大会だけあって、結果オーライは通用せず、コースマネジメントを含めたミスに対してはペナルティ、正確なプレーにはボーナスが与えられるコースセッティングは選手たちの技術を見る上でも楽しい大会となっている。
天候:くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:16(21:16) N.コルツ・マドセン、C.ハル、畑岡 奈紗
08:27(21:27) C.シガンダ、G.ロペス、J.クプチョ
08:38(21:38) パク・インビ、B.パグダンガナン、M.ハリガエ
08:49(21:49) A.ノルドクビスト、キム・セヨン、B.ヘンダーソン
09:00(22:00) ミンジー・リー、渋野 日向子、P.タヴァタナキット
10番ホールスタート
07:59(20:59) 河本 結、C.ブティエ、A.ジュタヌガーン
09:05(22:05) M.スタックハウス、野村 敏京、チェラ・チョイ
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約13時間(サマータイム)で計算すると現地時間10月11日(日)の8:00だと日本時間10月11日(日)の21:00あたり、現地時間10月11日(日)の12:00だと日本時間10月12日(月)の1:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | キム・セヨン | -14 | 63 |
2 | パク・インビ | -9 | 65 |
3T | 畑岡 奈紗 | -7 | 64 |
カルロタ・シガンダ | -7 | 65 | |
5 | アンナ・ノルドクビスト | -4 | 71 |
6 | ブルック・ヘンダーソン | -3 | 72 |
7T | チャーリー・ハル | -1 | 69 |
ジェニファー・クプチョ | -1 | 71 | |
9T | ローレン・スティーブンソン | E | 68 |
ブリタニー・リンシコム | E | 69 | |
ギャビー・ロペス | E | 72 | |
ビアンカ・パグダンガナン | E | 73 |
畑岡奈紗: ( -7) 3位タイ 1イーグル、4バーディ(64)
河本結: (+6) 48位タイ 2バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(73)
渋野日向子:(+11) 58位タイ 3バーディ、3ボギー(70)
野村敏京: (+18) 73位 2バーディ、8ボギー、2ダブルボギー(80)
変則的なスタート時間となった大会最終日は、天候くもり、気温18℃、1.7m/sと少し肌寒い中スタートした。この日も素晴らしいプレーを見せたのが単独トップでスタートしたキム・セヨン。フェアウェイキープ率こそ57.14%(8/14)と4日間で最も低かったが、パーオン率も良く、何といっても好調なパッティング(パット数26)が光った。特に、速くてアンジュレーションのあるグリーンの攻略は4日間を通して素晴らしく、結果、最終日に7バーディ、0ボギー(63)と言う4日間のベストスコアを叩き出しメジャー・初タイトルを手にした。PGAツアー通算11勝目に花を添えた。単独の2位にはパク・インビ、3位タイにはカルロタ・シガンダ、5位にはアンナ・ノルドクビスト、9位タイにはブリタニー・リンシコムと中堅、ベテランの活躍も光った大会となった。日本勢では、畑岡奈紗が優勝したキム・セヨンに次いで2番目となる1イーグル、4バーディ、0ボギー(64)と素晴らしいプレーを見せ3位タイでフィニッシュ。今大会との相性の良さがうかがえた結果となった。他は、河本結が48位タイ、渋野日向子が58位タイ、野村敏京が73位という結果に終わった。
STATISTICS
キム・セヨン(Sei Young Kim)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 85.71% (12/14) | 83.33% (15/18) | 260.0y |
ROUND2 | 71.43% (10/14) | 94.44% (17/18) | 266.0y |
ROUND3 | 78.57% (11/14) | 77.78% (14/18) | 260.0y |
ROUND4 | 57.14% (8/14) | 83.33% (15/18) | 278.0y |
TOTAL | 73.21% (41/56) | 84.72% (61/72) | 266.0y |
パク・インビ(In Bee Park)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 92.86% (13/14) | 72.22% (13/18) | 252.0y |
ROUND2 | 71.43% (10/14) | 66.67% (12/18) | 231.0y |
ROUND3 | 85.71% (12/14) | 83.33% (15/18) | 255.0y |
ROUND4 | 92.86% (13/14) | 88.89% (16/18) | 262.0y |
TOTAL | 85.71% (48/56) | 77.78% (56/72) | 250.0y |
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) | 72.22% (13/18) | 284.0y |
ROUND2 | 64.29% (9/14) | 72.22% (13/18) | 277.0y |
ROUND3 | 78.57% (11/14) | 72.22% (13/18) | 271.0y |
ROUND4 | 50.00% (7/14) | 77.78% (14/18) | 287.0y |
TOTAL | 66.07% (37/56) | 73.61% (53/72) | 280.0y |
カルロタ・シガンダ(Carlota Ciganda)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) | 83.33% (15/18) | 258.0y |
ROUND2 | 78.57% (11/14) | 94.44% (17/18) | 268.0y |
ROUND3 | 50.00% (7/14) | 88.89% (16/18) | 257.0y |
ROUND4 | 92.86% (13/14) | 83.33% (15/18) | 285.0y |
TOTAL | 66.07% (37/56) | 87.50% (63/72) | 267.0y |
河本 結(Yui Kawamoto)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) | 66.67% (12/18) | 258.0y |
ROUND2 | 57.14% (8/14) | 61.11% (11/18) | 247.0y |
ROUND3 | 78.57% (11/14) | 77.78% (14/18) | 246.0y |
ROUND4 | 78.57% (11/14) | 61.11% (11/18) | 275.0y |
TOTAL | 67.86% (38/56) | 66.67% (48/72) | 256.0y |
渋野 日向子(Hinako Shibuno)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 92.86% (13/14) | 83.33% (15/18) | 289.0y |
ROUND2 | 64.29% (9/14) | 55.56% (10/18) | 246.0y |
ROUND3 | 78.57% (11/14) | 77.78% (14/18) | 264.0y |
ROUND4 | 64.29% (9/14) | 61.11% (11/18) | 275.0y |
TOTAL | 75.00% (42/56) | 69.44% (50/72) | 268.0y |
野村 敏京(Harukyo Nomura)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) | 61.11% (11/18) | 251.0y |
ROUND2 | 64.29% (9/14) | 50.00% (9/18) | 252.0y |
ROUND3 | 57.14% (8/14) | 77.78% (14/18) | 250.0y |
ROUND4 | 71.43% (10/14) | 33.33% (6/18) | 235.0y |
TOTAL | 58.93% (33/56) | 55.56% (40/18) | 247.0y |
※FWキープ率:フェアウェイキープ率
優勝したキム・セヨンと畑岡奈紗を比較してみても数値的には遜色ない結果が出ていたが、フェアウェイキープ率にしてもパーオン率においても10%近くの差が出ていた。他の日本人プレーヤも良かったが、良い時と悪い時の差がトップ選手に比べて格段に大きかった。また平均飛距離に関しても、トータルは上回っているが、キャリーの差も感じた。
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