2023年2月23日(木)~2月26日(日)にかけてアメリカ・フロリダ州パーム・ビーチ・ガーデンズにあるPGAナショナル・リゾート(PGA National Resort)のチャンピオン・コース(The Champion)で開催される2022-2023シーズンの第17戦「ザ・ホンダ・クラシック(The Honda Classic)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本勢では小平智が出場します。
※小平智:2019年大会の初出場から5大会連続5回目の出場
ザ・ホンダ・クラシック
1972年にジャッキー・グリーソン・インベラリー・クラシックとしてスタートし、1982年からホンダが冠スポンサーを務め、1984年からホンダ・クラシックに大会名が変更され、今回で51回目を迎える歴史のあるトーナメントとなっています。
また、今回を最後にホンダがメインスポンサーを務めた「ザ・ホンダ・クラシック」としては、42年間の歴史に幕を閉じます。
風が強いことでも知られる今大会は、トップ選手の出場が少ないことから、直近の5大会でも3名のPGAツアー初優勝が出ています。
第1回大会を制したのは、PGAツアー16勝を誇り、マスターズで4度の2位と1973年の全英オープン・チャンピオンでコース設計者としても大成功を収めたトム・ワイスコフ。リー・トレビノやラリー・ネルソンと言ったレジェンドも優勝者に名を連ねる中、唯一の連覇を達成したジャック・ニクラス(1977年-1978年)とジョニー・ミラー(1980年、1983年)が最多2回の優勝を飾っています。
前回大会は、ベアトラップと呼ばれる最も難易度の高い3ホールの1つである16番Par4でトップに並び、雨が強くなってきた最終18番Par5で2オンからバーディを奪うなど、最終日に6バーディ、2ボギー(66)でラウンドしたセップ・ストラカが難コースを攻略し、逆転でPGAツアー初優勝を飾っています。
会場となるのは、「PGAナショナル・リゾート(PGA National Resort)のチャンピオン・コース(The Champion)」になります。
ウェスト・パーム・ビーチ・エリアにはグレードの高いコース数多くあり、代表的なコースとしては、ジャック・ニクラス設計のプライベートコース「ベアーズ・クラブ(The Bear’s Club)」やタイガー・ウッズが拠点としている「メダリスト・ゴルフクラブ(Medalist Golf Club)」があります。
今大会の賞金総額は$8,400,000、優勝者にはFEDEXCUP POINTS:500ポイントと2025年シーズンまでの2年間のシード権、2024年シーズンの「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」「ザ・プレーヤーズ選手権」「マスターズ」「全米プロゴルフ選手権」の出場権が付与される予選・決勝ラウンドを含む4日間72ホールのストローク・プレーで行われます。
世界ランキングトップ20からは、同18位で歴代優勝者でもあるイム・ソンジェと同19位のビリー・ホーシェルの2名だけとなったものの、シェーン・ローリーや連覇を狙うセップ・ストラカ、今季初優勝を飾った好調のアダム・スベンソンと言ったツアー優勝経験者も出場する中、多くの選手にチャンスがあるフィールドとなっています。
日本勢では過去4試合で3回の予選落ちを喫するなど、結果は残せていない小平智が出場します。
※世界ランキングは2023年2月20日時点
【パワー・ランキング】
1位:イム・ソンジェ
2位:シェーン・ローリー
3位:デニー・マッカーシー
4位:マット・クーチャー
5位:クリス・カーク
6位:ビリー・ホーシェル
7位:セップ・ストラカ
8位:アダム・スベンソン
9位:ハリス・イングリッシュ
10位:ロビー・シェルトン
11位:テイラー・ペンドリス
12位:リー・ホッジス
13位:アン・ビョンフン
14位:アレックス・ノレン
15位:ダニー・ウィレット
ザ・ホンダ・クラシック 開催会場
【アメリカ・フロリダ州パーム・ビーチ・ガーデンズ】
PGAナショナル・リゾート・チャンピオン・コース
(PGA National Resort The Champion)
コース | Yardage | Par |
チャンピオン・コース (The Champion) |
7,125 | 70 |
フロリダ州マイアミから北に進んだ美しいリゾート地のパーム・ビーチ・ガーデンズにある「PGAナショナル・リゾート」は、〈チャンピオン・コース〉〈パーマー・コース〉〈ファジオ・コース〉〈エステート・コース〉〈マッチ・コース〉〈ステープル・コース〉の6つのコースで構成されたゴルフクラブです。
国際都市マイアミから北に位置する会場のある高級リゾート地パーム・ビーチは、大西洋沿いに数多くのビーチが続き、豪華なリゾートホテルが立ち並び、ワース・アベニューやクレマチス・ストリートと言った人気スポットでショッピングやグルメが楽しめます。また、広大な施設に様々な種類の動物が生息しているライオン・カントリー・サファリも訪れることができます。
〈チャンピオン・コース〉
1981年にトム・ファジオとジョージ・ファジオによって設計され、2002年と2014年、そして2018年にジャック・ニクラスによって改修されたコースは、フェアウェイとラフがバミューダ、グリーンがティフイーグル・バミューダとなっており、狭いフェアウェイ(特にフェアウェイを横切る小川には注意が必要です)と大きなグリーンにはアンジュレーションがあり、巧みに配置された深いバンカーと戦略的な14のホールに池が絡む、PGAツアー屈指の難コースとして知られています。
【特徴のあるホール】
・5番Par3:距離があり、池の絡むホール。
・11番Par4:最も難易度の高いホールの1つ。
・14番Par4:パッティングが重要な難易度の高いホール。
・15番Par3:トリッキーなPar3。
・16番Par5:最も難易度の高いホールの1つ。
・17番Par3:非常に小さなグリーン。
【芝の種類】
・フェアウェイ:セレブレーション・バミューダ
・ラフ:ティフスポーツ・バミューダ/ペレニアル・ライ
・グリーン:ティフイーグル・バミューダ
Hole | Yardage | Par |
1 | 365 | 4 |
2 | 464 | 4 |
3 | 538 | 5 |
4 | 395 | 4 |
5 | 217 | 3 |
6 | 479 | 4 |
7 | 226 | 3 |
8 | 427 | 4 |
9 | 421 | 4 |
10 | 508 | 4 |
11 | 450 | 4 |
12 | 438 | 4 |
13 | 388 | 4 |
14 | 465 | 4 |
15 | 179 | 3 |
16 | 434 | 4 |
17 | 175 | 3 |
18 | 556 | 5 |
OUT | 3,532 | 35 |
IN | 3,593 | 35 |
Total | 7,125 | 70 |
ザ・ホンダ・クラシック スケジュール
2023年2月23日(木)~2月26日(日)
2月23日(木) 大会1日目(予選ラウンド)
2月24日(金) 大会2日目(予選ラウンド)
2月25日(土) 大会3日目(決勝ラウンド)
2月26日(日) 大会最終日(決勝ラウンド)
ザ・ホンダ・クラシック 賞金
【賞金総額】
$8,400,000
【優勝賞金 】
$1,512,000
※全選手の獲得賞金は大会終了後に下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載します。
歴代優勝者
ザ・ホンダ・クラシックの過去10大会の優勝者を紹介します。
最多優勝回数は、唯一の連覇を達成しているジャック・ニクラスとジョニー・ミラーの2回となります。
前回大会を制したのは、PGAツアー初優勝を飾ったセップ・ストラカでした。
年 | 優勝者 |
2022 | セップ・ストラカ |
2021 | マット・ジョーンズ |
2020 | イム・ソンジェ |
2019 | キース・ミッチェル |
2018 | ジャスティン・トーマス |
2017 | リッキー・ファウラー |
2016 | アダム・スコット |
2015 | パドレイグ・ハリントン |
2014 | ラッセル・ヘンリー |
2013 | マイケル・トンプソン |
出場選手一覧
最終エントリーが確定した144名の出場選手は、PDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2023年2月20日時点
イム・ソンジェ (Sungjae Im)
国籍:韓国
生年月日:1998年3月30日(24歳)
身長:182.9cm
体重:90.7kg
① PGAツアー:2勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
松山英樹に憧れて2016年から2017年まで日本ツアーで活躍し、2018年にはPGAツアーの下部組織にあたる「KORN FERRY TOUR」で2勝を挙げ「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、2018-2019シーズンから世界最高峰の舞台であるPGAツアーに参戦し、5年目のシーズンを迎えます。
本格参戦となった2018-2019シーズンには35試合に出場し、優勝こそなかったものの、トップ10入り7回、トップ25入り16回と素晴らしい成績を残し、ツアー・ルーキーとして最終戦のツアーチャンピオンシップに出場、フェデックスカップを19位タイで終えて「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した日本人にも馴染みのあるプレーヤーの1人です。
これは、スチュワート・シンクに続き、コーン・フェリー・ツアーとPGAツアーの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を連続して受賞した史上2人目の快挙となります。
2年目となる2019-2020シーズンの3月に行われた「The Honda Classic」で初優勝を飾ると、優勝1回と2位1回を含むトップ10入り7回と結果を残し、2021-2022シーズンの10月に行われた「Shriners Children’s Open」でツアー2勝目、優勝1回と2位3回を含むトップ10入り9回の活躍で4年連続の最終戦となるツアーチャンピオンシップに出場を果たし、フェデックスカップを2位タイ以上で終えたアジア人初のプレーヤーとなりました。
1シーズンで30試合以上こなす体力とゆっくりとした独特のテークバックから正確なショットを放つショットメーカーであり、パッティングにも定評があります。
2021-2022シーズンは、平均飛距離71位(303.7y)フェアウェイキープ率27位(65.51%)パーオン率9位(70.83%)スクランブリング5位(66.02%)平均パット(1.762)とショット・アプローチが安定していました。
2022-2023シーズンは、9試合に出場し、トップ10入り3回、トップ25入り5回と安定した成績を残しています。
5大会連続5回目の出場となる今大会での最高成績は2020年大会での優勝となっています。PGAツアー初優勝を飾った思い出の地で今季の初勝利なるか注目されます。
最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!
ザ・ホンダ・クラシックのテレビ放送
【BS放送】BSJapanextで3日目・最終日のラウンドを無料ライブ放送!!
【CS放送】ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
【動画配信】U-NEXTが全ラウンド独占LIVE配信!!
生:生中継
【BS放送】BSJapanext
2月26日(日) 第3日
- 06:00~08:30 (263ch) 生
2月27日(月) 第4日(最終日)
- 06:00~08:30 (263ch) 生
〈PGAハイライト〉
- 2/27(月) 21:00~21:30
〈サキヨミPGA〉
- 2/27(月) 21:30~22:00
【動画配信】つながるジャパネット
※無料公式アプリ「つながるジャパネット」で同時配信
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
2月24日(金) 第1日
- 04:00~08:00 生
2月25日(土) 第2日
- 04:00~08:00 生
2月26日(日) 第3日
- 03:00~08:00 生
※延長あり
2月27日(月) 第4日 (最終日)
- 03:00~08:00 生
※延長あり
※スカパー!からゴルフネットワークを視聴する方法は公式サイトスカパー!でご確認下さい。
【動画配信】U-NEXT
全ラウンド独占ライブ配信 ※日本時間
2月23日(木) 第1日
- 20:15~ 生
2月24日(金) 第2日
- 20:15~ 生
2月25日(土) 第3日
- 20:15~ 生
2月26日(日) 第4日 (最終日)
- 20:15~ 生
※U-NEXTを視聴する方法は公式サイトU-NEXTでご確認下さい。
ザ・ホンダ・クラシック 試合結果
コース | Yardage | Par |
チャンピオン・コース (The Champion) |
7,125 | 70 |
最終日(決勝ラウンド)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
12:00(02:00)
A.スベンソン/R.シェルトン
13:05(03:05)
T.ダンカン/S.ストラカ
13:15(03:15)
B.テイラー/アン・ビョンフン
13:25(03:25)
J.サー/S.ローリー
13:35(03:35)
C.カーク/E.コール
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間2月26日(日)の06:50だと日本時間2月26日(日)の20:50、現地時間2月26日(日)の13:35だと日本時間2月27日(月)の03:35になります。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
最終日(決勝ラウンド)
優勝 | クリス・カーク | -14 | 69 |
2 | エリック・コール | -14 | 67 |
3 | テイラー・ダンカン | -12 | 66 |
4 | ライアン・ ジェラール | -10 | 67 |
T5 | ベン・マーティン | -9 | 68 |
セップ・ストラカ | -9 | 68 | |
ベン・テイラー | -9 | 70 | |
ジャスティン・サー | -9 | 71 | |
シェーン・ローリー | -9 | 70 | |
T10 | ディラン・ウー | -8 | 66 |
デビッド・リングマース | -8 | 67 |
14時00分時点での天候は晴れ時々くもり、気温29.4℃、湿度44%、風速3.6m/s(東北東)というコース・コンディションの中、80名による決勝ラウンド最終日が行われた。
エリック・コールとのマッチレースとなった最終日、プレーオフまで縺れた戦いを制したのは、2014-2015シーズン「クラウン・プラザ・インビテーショナル・アット・コロニアル」以来、約7年9か月ぶりのPGAツアー5勝目を目指すクリス・カーク。
出だしの1番Par4で5.3mの左に曲がるラインを決めてバーディを先行させたクリス・カークは、ティーショットを大きく右に曲げるミスからボギーを叩いたものの、ショートサイドからのバンカーショットをよせた3番Par5でバウンスバックに成功すると、8番Par4で10.5mのバーディパットを決め、スコアを2つ伸ばして前半を終える。後半に入り、1打差に詰め寄られた13番Par4でティーショットを右に曲げるミスからショートサイドからの難しい3打目のアプローチをよせきれず、ボギーを叩いてトップの座を明け渡すと、16番Par4で5.8mを決めて再び単独トップに躍り出たものの、最終18番Par5で2打目を池に打ち込み、5.0mのパーパットも決めきれずボギーでホールアウト。最終日は4バーディ、3ボギー(69)とスコアを1つ伸ばすに留まり、通算14アンダーでフィニッシュ。エリック・コールとのプレーオフに進んだ。
18番Par5で行われたプレーオフ1ホール目、ティーショットを右に曲げながら、3打目をピンそば41cmにつけたクリス・カークが、2打目をグリーン奥の難しいバンカーに打ち込み、3.3mのバーディパットを外したエリック・コールを退け、4勝目を飾った最後のPGAツアー勝利から179戦目にして約7年9か月ぶりのPGAツアー5勝目を飾った。
34歳と遅咲きのツアールーキーで初優勝を目指すエリック・コールは、ショートサイドからのバンカーショットをよせた3番Par5と3.1mを決めた4番Par4、そして21.3mと距離のあるトリプルブレークラインを読み切った5番Par3で3連続バーディを奪うと、続く6番Par4で2打目を池に打ち込みボギーを叩いたものの、11番Par4で4.0mを決めてバーディ。その後、13番Par4で2.1mをバーディパットを決めて単独トップに立ったものの、15番Par3のティーショットをショートサイドのバンカーに入れ、アプローチもよせきれずボギーを叩くと、トップタイで迎えた最終18番Par5ではバーディで優勝という場面での3打目のアプローチをよせきれず、パーでホールアウト。5バーディ、2ボギー(67)とスコアを3つ伸ばし、通算14アンダー・トップタイでフィニッシュしたものの、クリス・カークとのプレーオフに敗れ、PGAツアー初優勝は成らなかった。
マンデーから勝ち上がってきたライアン・ジェラールが、1イーグル、2バーディ、1ボギー(67)とスコアを3つ伸ばし、通算10アンダー・単独4位に入った。
大会連覇が懸ったセップ・ストラカは、通算9アンダー・5位タイで大会を終えた。
3日目(決勝ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:51(21:51)
W.シンプソン/G.ヒーゴ/J.ベガス
08:02(22:02)
J.T.ポストン/A.ワイズ/J.ハーマン
10:46(00:46)
A.ノバク/イム・ソンジェ/T.ペンドリス
10:57(00:57)
H.エンディコット/S.ストラカ/D.リングマース
11:46(01:46)
C.ヤング/A.シェンク/C.ハドリー
11:57(01:57)
M.ウォレス/Z.ジョンソン/アン・ビョンフン
12:08(02:08)
B.ガーネット/T.ダンカン/T.ゴヤ
12:19(02:19)
B.テイラー/B.マーティン/E.コール
12:30(02:30)
J.サー/C.カーク/R.ジェラール
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間2月25日(土)の07:30だと日本時間2月25日(土)の21:30、現地時間2月25日(土)の12:30だと日本時間2月26日(日)の02:30になります。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
3日目(決勝ラウンド)
首位 | クリス・カーク | -13 | 66 |
2 | エリック・コール | -11 | 66 |
3 | ジャスティン・サー | -10 | 70 |
T4 | シェーン・ローリー | -9 | 65 |
ベン・テイラー | -9 | 69 | |
T6 | アン・ビョンフン | -8 | 67 |
テイラー・ダンカン | -8 | 68 | |
T8 | セップ・ストラカ | -7 | 66 |
キャメロン・パーシー | -7 | 66 | |
ブライス・ガーネット | -7 | 70 | |
ベン・マーティン | -7 | 70 | |
ライアン・ジェラール | -7 | 71 |
14時00分時点での天候は晴れ、気温28.3℃、湿度48%、風速4.5m/s(東)というコース・コンディションの中、80名による決勝ラウンド3日目が行われた。
決勝ラウンド3日目を終えて単独トップに立ったのは、2014-2015シーズン「クラウン・プラザ・インビテーショナル・アット・コロニアル」以来、約7年9か月ぶりのPGAツアー5勝目を目指すクリス・カーク。
3番Par5で94cmのバーディパットを外した直後の4番Par4で4.8mを決めてバーディを先行させたクリス・カークは、8番Par4で2打目をピンそば1.7mにつけてバーディ。更に折り返した11番と12番のPar4でそれぞれ8.4mと3.4mを決めて連続バーディを奪うと、ティーショットを右に曲げるミスから3打目のアプローチもよせきれなかった13番とグリーン奥のフリンジから3パットを喫した16番のPar4でボギーを叩いたものの、5.5mを決めた17番Par3と救済後の3打目のアプローチを2.0mによせた最終18番Par5で連続バーディフィニッシュ。フェアウェイキープ率57.14% (8/14)、パーオン率72.22% (13/18)、SG: Putting(2.313)とパッティングに冴えを見せ、6バーディ、2ボギー(66)でラウンド、通算13アンダーまでスコアを伸ばし、2位に2打差をつけ単独トップで3日目を終えた。
1971年の全米女子アマチュアで優勝し、1973年のLPGAツアーでルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、グリーンの妖精と呼ばれたローラ・ボーの息子であるエリック・コールは、6番Par4で5.5mのバーディパットを決めて幸先の良いスタートを切ると、折り返した10番Par4でも5.8mを決めてバーディ。2打目をピンそば18cmにつけるスーパーショットからバーディを奪った直後の14番Par4で2打目を左サイドに曲げるミスからボギーを叩いたものの、5.7mを決めた16番Par4と2オンに成功した最終18番Par5でバーディを奪ってホールアウト。フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率66.67% (12/18)、SG: Putting(2.379)と安定したプレーで5バーディ、1ボギー(66)でラウンド、トップと2打差の通算11アンダー・単独2位で3日目を終えた。
トップと3打差の単独3位には、12番Par4でピンまで残り153yの2打目を直接決めてイーグルを奪ったものの、1イーグル、2ボギー(70)とスコアを伸ばせなかったジャスティン・サーがつけた。
トップと6打差と開きはあるものの、出だしの1番Par4から4連続バーディを奪うなど、3日目に6バーディ、2ボギー(66)とスコアを伸ばした連覇を目指すセップ・ストラカが8位タイまで浮上した。
2日目(予選ラウンド)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
06:50(20:50)
A.クック/D.マッカーシー/H.レビオダ
07:34(21:34)
J.B.ホームズ/A.ロング/C.カーク
07:45(21:45)
R.ノックス/D.ウィレット/D.レッドマン
12:18(02:18)
J.T.ポストン/S.ストラカ/A.ワイズ
12:29(02:29)
W.シンプソン/S.ローリー/R.パーマー
12:40(02:40)
B.ホーシエル/J.ベガス/C.ビジェガス
10番ホールスタート
07:01(21:01)
小平智/B.ハース/ミンウ・リー
07:34(21:34)
A.スベンソン/イム・ソンジェ/M.クーチャー
12:40(02:40)
C.ホフマン/K.ヒコック/R.シェルトン
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間2月24日(金)の06:50だと日本時間2月24日(金)の20:50、現地時間2月24日(金)の13:46だと日本時間2月25日(土)の03:46になります。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
2日目(予選ラウンド)
首位 | ジャスティン・サー | -10 | 64 |
2 | クリス・カーク | -9 | 62 |
T3 | ライアン・ ジェラール | -8 | 63 |
ベン・テイラー | -8 | 65 | |
T5 | ベン・マーティン | -7 | 64 |
エリック・コール | -7 | 66 | |
ブライス・ガーネット | -7 | 64 | |
T8 | テイラー・ダンカン | -6 | 67 |
タノ・ゴヤ | -6 | 66 | |
T10 | マット・ウォレス | -5 | 68 |
ザック・ジョンソン | -5 | 67 | |
アン・ビョンフン | -5 | 65 | |
カーソン・ヤング | -5 | 70 | |
アダム・シェンク | -5 | 68 | |
チェッソン・ハドリー | -5 | 66 | |
T90 | 小平 智 | +3 | 68 |
【詳細】
小平 智
1イーグル、4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(68)
予選CUTライン:+1
小平智、D.マッカーシー、M.クーチャー、H.イングリッシュは予選落ちとなりました。
13時00分時点での天候は晴れ時々くもり、気温28.9℃、湿度55%、風速4.0m/s(東)というコース・コンディションの中、142名(2名棄権)による予選ラウンド2日目が行われた。
日没サスペンデッドとなった予選ラウンド2日目を終えて単独トップに立ったのは、PGAツアー初優勝を目指すジャスティン・サー。
トップと1打差の4位タイで2日目を迎えたジャスティン・サーは、2番Par4で1.3mのパーパットを外しボギーが先行したものの、3.1mを決めた6番Par4のバーディでスタート時のスコアに戻すと、4.6mのミドルパットを決めた8番、8.7mと8.3mのロングパットを決めた9番と折り返した10番、更に2打目をピンそば1.8mにつけた11番の4つのPar4で4連続バーディ。その後も8.7mと距離のある右に曲がるラインを読み切った13番Par4と3打目をバックスピンで2.4mにつけた最終18番Par5でバーディを奪うなど、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率72.22% (13/18)、SG: Putting(3.883)と素晴らしいパッティングで7バーディ、1ボギー(64)でラウンド、通算10アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップに浮上した。
トップと1打差の単独2位には、ショットからパッティングに至るまで安定感抜群のプレーを見せ、ボギーフリーで2日目のベストスコアとなる1イーグル、6バーディ(62)をマークしたPGAツアー5勝目を目指すクリス・カークが、通算9アンダーでつけた。
トップと1打差の3位タイには、ともにPGAツアー初優勝を目指し、1イーグル、6バーディ、1ボギー(63)でラウンドしたライアン・ ジェラールと6バーディ、1ボギー(65)とスコアを5つ伸ばしたベン・テイラーが、通算8アンダーで並んだ。
大会連覇を目指すセップ・ストラカは、スコアを2つ伸ばすに留まり、通算3アンダー・22位タイ、パワーランキング1位で今大会の世界ランキング最上位のイム・ソンジェは、2バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(71)とスコアを1つ落とし、通算2アンダー・29位タイに後退した。
予選通過に向け、巻き返しが期待された小平智だったが、出だしの10番Par4で3打目のアプローチのミスからボギーを叩くと、2打目を1.6mにつけた11番Par4でバウンスバックに成功するものの、12番Par4でも3打目のアプローチをよせきれずボギー。更に14番Par4では、パーオンからまさかの4パットを喫し、ダブルボギーを叩くなど、序盤から大きくつまずく。その後、5.7mのバーディパットを決めた16番Par4と2打目をピンそば1.4mにつけ、イーグルを奪った18番Par5、そして6.8mを決めた2番Par4とバンカーからの3打目をよせた3番Par5で連続バーディを奪うなど、盛り返したものの、上り6ホールでスコアを伸ばせずホールアウト。フェアウェイキープ率100.00% (14/14)、パーオン率77.78% (14/18)に対して、スクランブリング50.00% (2/4)、SG: Putting(-1.439)と課題とされるショートゲームとパッティングに精彩を欠き、1イーグル、4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(68)でフィニッシュ、通算3オーバー・90位タイで今季2度目の予選落ちとなった。
1日目(予選ラウンド)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:45(21:45)
C.ホフマン/K.ヒコック/R.シェルトン
11:56(01:56)
小平智/B.ハース/ミンウ・リー
12:29(02:29)
A.スベンソン/イム・ソンジェ/M.クーチャー
10番ホールスタート
07:23(21:23)
J.T.ポストン/S.ストラカ/A.ワイズ
07:34(21:34)
W.シンプソン/S.ローリー/R.パーマー
07:45(21:45)
B.ホーシエル/J.ベガス/C.ビジェガス
11:45(01:45)
A.クック/D.マッカーシー/H.レビオダ
12:29(02:29)
J.B.ホームズ/A.ロング/C.カーク
12:40(02:40)
R.ノックス/D.ウィレット/D.レッドマン
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間2月23日(木)の06:50だと日本時間2月23日(木)の20:50、現地時間2月23日(木)の13:46だと日本時間2月24日(金)の03:46になります。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
1日目(予選ラウンド)
首位 | ジョセフ・ブラムレット | -5 | 65 |
ビリー・ホーシェル | -5 | 65 | |
カーソン・ヤング | -5 | 65 | |
T4 | ピアスソン・クーディ | -4 | 66 |
ジャスティン・サー | -4 | 66 | |
T6 | ベン・テイラー | -3 | 67 |
テイラー・ダンカン | -3 | 67 | |
アダム・シェンク | -3 | 67 | |
アドリアン・メロンク | -3 | 67 | |
マット・ウォレス | -3 | 67 | |
ライアン・ブレーム | -3 | 67 | |
イム・ソンジェ | -3 | 67 | |
エリック・コール | -3 | 67 | |
T128 | 小平 智 | +5 | 75 |
【詳細】
小平 智
1バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(75)
13時00分時点での天候は晴れ時々くもり、気温28.9℃、湿度56%、風速4.5m/s(東南東)というコース・コンディションの中、144名による予選ラウンド1日目が行われた。
日没サスペンデッドの影響を受けた予選ラウンド1日目を終えてトップタイに並んだのは、キャリア115試合で優勝は無いものの、今季トップ10入り2回をマークしているジョセフ・ブラムレットとPGAツアー8勝目を狙うビリー・ホーシェル、そしてPGAツアー初優勝を目指すカーソン・ヤングの3名。
PGAツアー初優勝を目指すジョセフ・ブラムレットは、出だしの10番Par4で8.8mのバーディパットを決めて幸先の良いスタートを切ると、14番Par4でも3.5mを決めてバーディ。その後、15番と17番のPar3でのチャンスを活かせなかったものの、前半を2アンダーで折り返すと、3打目のアプローチを確実によせた3番Par5と13.1mと距離のある左に曲がるラインを読み切った5番Par3でバーディ。更に上りの9番Par4でも4.3mのバーディパットを決めるなど、フェアウェイキープ率57.14% (8/14)、パーオン率72.22% (13/18)、スクランブリング100.00% (5/5)、SG: Putting(2.931)とショートゲームとパッティングが素晴らしく、ボギーフリーとなる5バーディ(65)でラウンド、5アンダー・トップタイで初日を終えた。
11番Par4で9.2mの左に大きく曲がるラインを読み切り、バーディを先行させたビリー・ホーシェルは、13番Par4でも9.3mを決めてバーディ。その後、15番Par3でショートサイドからのバンカーショットをよせきれずボギーを叩いたものの、18番Par5で1.9mを決めてバーディを奪い、前半を良い形で折り返すと、グリーン右サイドのラフからのアプローチを確実によせた3番Par5と2打目をピンそば79cmにつけた4番Par4、ティーショットを1.9mにつけた5番Par3で3連続バーディ。その後の上り4ホールはパープレーでまとめてホールアウト。フェアウェイキープ率50.00% (7/14)、パーオン率77.78% (14/18)、スクランブリング75.00% (3/4)、SG: Putting(1.793)とショットからパッティングに至るまで安定したプレーを見せ、6バーディ、1ボギー(65)でラウンド、5アンダー・トップタイで初日を終えた。
12番Par4で5.3mを決めてバーディスタートとなったカーソン・ヤングは、14番Par4でも4.8mを決めてバーディ。続く15番Par3でティーショットをショートサイドのバンカーに入れ、アプローチもよせきれずボギーを叩いたものの、16番Par4で4.5mのバーディパットを決めてバウンスバックに成功すると、フリンジからの3打目をよせた18番Par5と2.4mを決めた1番Par4で連続バーディ。その後、5番Par3でのチャンスと6番Par4でのピンチをともにパーで通過し迎えた7番Par3のティーショットを終えた時点で日没サスペンデッド。翌日に持ち越された初日のラウンドも上りの9番Par4で9.0mを決めてバーディフィニッシュ。フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率66.67% (12/18)、スクランブリング83.33% (5/6)、SG: Putting(4.155)とパッティングに冴えを見せ、6バーディ、1ボギー(65)でラウンド、5アンダー・トップタイで初日を終えた。
トップと1打差の4位タイには、ピアスソン・クーディとジャスティン・サーのいずれもPGAツアー初優勝を目指す若手の2名が4アンダーで並んだ。
パワーランキング1位で今大会の世界ランキング最上位のイム・ソンジェは、4バーディ、1ボギー(67)でラウンドし、3アンダー・6位タイと好位置で初日を終えた。
日本勢として唯一出場している小平智は、出だしの4ホールをパーで通過し迎えた5番Par3でティーショットを池に打ち込むミスからダブルボギーを叩くと、続く6番Par4では3打目のアプローチをよせきれずボギー。前半から大きくつまずくと、折り返した11番Par4で2打目をピンそば2.0mにつけバーディを奪ったものの、3パットを喫した13番と3打目のアプローチをよせきれなかった14番のPar4で連続ボギー。更に16番Par3でも3パットのボギーを叩くなど、フェアウェイキープ率57.14% (8/14)、パーオン率72.22% (13/18)、スクランブリング40.00% (2/5)、SG: Putting(-2.866)とショートゲームとパッティングに精彩を欠き、1バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(75)の5オーバー・128位タイと初日から大きく出遅れた。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREENS IN REGULATION
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
LD:LONGEST DRIVE
(最大飛距離)
PPG:PUTTS PER GIR
(パーオン時の平均パット数)
1位
クリス・カーク(Chris Kirk)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
66.67% (12/18) |
287.1 ydsy (310 ydsy) |
1.833 |
ROUND2 | 78.57% (11/14) |
88.89% (16/18) |
290.3 ydsy (317 ydsy) |
1.563 |
ROUND3 | 57.14% (8/14) |
72.22% (13/18) |
296.0 ydsy (311 ydsy) |
1.692 |
ROUND4 | 57.14% (8/14) |
72.22% (13/18) |
310.2 ydsy (326 ydsy) |
1.538 |
TOTAL | 61.4% (35/57) |
75.34% (55/73) |
295.7 ydsy (326 ydsy) |
1.636 |
RANK | 43 | 7 | T54/T53 | 3 |
2位
エリック・コール(Eric Cole)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
55.56% (10/18) |
291.8 ydsy (310 ydsy) |
1.600 |
ROUND2 | 50.00% (7/14) |
83.33% (15/18) |
304.5 ydsy (324 ydsy) |
1.800 |
ROUND3 | 78.57% (11/14) |
66.67% (12/18) |
306.3 ydsy (329 ydsy) |
1.545 |
ROUND4 | 64.29% (9/14) |
61.11% (11/18) |
311.9 ydsy (333 ydsy) |
1.667 |
TOTAL | 63.16% (36/57) |
67.12% (49/73) |
303.2 ydsy (333 ydsy) |
1.673 |
RANK | 35 | 32 | 31/T32 | 8 |
3位
テイラー・ダンカン(Tyler Duncan)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
61.11% (11/18) |
295.2 ydsy (304 ydsy) |
1.636 |
ROUND2 | 92.86% (13/14) |
66.67% (12/18) |
295.8 ydsy (319 ydsy) |
1.750 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
66.67% (12/18) |
308.4 ydsy (324 ydsy) |
1.733 |
ROUND4 | 64.29% (9/14) |
83.33% (15/18) |
298.0 ydsy (324 ydsy) |
1.833 |
TOTAL | 75% (42/56) |
69.44% (50/72) |
299.3 ydsy (324 ydsy) |
1.740 |
RANK | T2 | T23 | 45/T58 | T30 |
90位タイ(予選カット)
小平 智(Satoshi Kodaira)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
72.22% (13/18) |
285.3 ydsy (307 ydsy) |
2.077 |
ROUND2 | 100.00% (14/14) |
77.78% (14/18) |
282.0 ydsy (310 ydsy) |
1.786 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 78.57% (22/28) |
75% (27/36) |
283.7 ydsy (310 ydsy) |
1.926 |
RANK | T7 | T15 | T121/T99 | 121 |
優勝したクリス・カークは、2ndショットとパッティングの数値が素晴らしく、2位のエリック・コールは、パッティングが良く、3位のテイラー・ダンカンは、ショットが安定していた。小平智は、ショットは良かったものの、ショートゲームとパッティングの数値が低かった。
全選手の結果
※2023年大会(2022-2023シーズン)
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