LPGA米国女子ツアー2021年シーズンにおける最新の賞金、CMEポイント(Race To CME Globe Season)のトップ10及び畑岡奈紗・河本結を含む日本人選手のランキングと試合結果をまとめました。
・畑岡奈紗、河本結、野村敏京、横峯さくら、上原彩子、山口すず夏、笹生優花
・渋野日向子(メジャー5大会、スポンサー推薦を含むスポット参戦)
※笹生優花の国籍は、LPGA公式サイトをもとにしています。
※河本結が「2021年 Honda LPGA Thailand」をもって主戦場をLPGAツアーから国内ツアーに移すこととなりました。
- 2021 賞金ランキング
- 2021 CMEポイントランキング
- 2021 タイトル獲得選手
- 2021 試合結果
- ダイヤモンド・リゾート・トーナメント of チャンピオンズ
- ゲインブリッジ LPGA
- LPGAドライブ・オン選手権 at ゴールデン・オカラ
- キア・クラシック
- ANAインスピレーション
- ロッテ選手権
- ヒューゲル=エアー・プレミア・LA オープン
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- CMEグループ・ツアー選手権
2021 賞金ランキング
※2021年シーズン最終順位
順位 | 選手名/国籍 | 獲得賞金 | 勝利 |
1 | コ・ジンヨン Jin Young Ko 韓国(KOR) |
$3,502,161 | 5 |
2 | ネリー・コルダ Nelly Korda アメリカ(USA) |
$2,382,198 | 4 |
3 | 畑岡 奈紗 Nasa Hataoka 日本(JPN) |
$1,901,081 | 2 |
4 | ミンジー・リー Minjee Lee オーストラリア(AUS) |
$1,542,332 | 1 |
5 | リディア・コ Lydia Ko ニュージーランド(NZL) |
$1,530,629 | 1 |
6 | 笹生 優花 Yuka Saso フィリピン(PHI) |
$1,517,876 | 1 |
7 | パティ・タヴァタナキット Patty Tavatanakit タイ(THA) |
$1,393,437 | 1 |
8 | アリヤ・ジュタヌガーン Ariya Jutanugarn タイ(THA) |
$1,260,430 | 2 |
9 | アンナ・ノルドクビスト Anna Nordqvist スウェーデン(SWE) |
$1,258,467 | 1 |
10 | レクシー・トンプソン Lexi Thompson アメリカ(USA) |
$1,254,423 | 0 |
118 | 上原 彩子 Ayako Uehara 日本(JPN) |
$81,287 | 0 |
158 | 河本 結 Yui Kawamoto 日本(JPN) |
$23,352 | 0 |
179 | 横峯 さくら Sakura Yokomine 日本(JPN) |
$3,893 | 0 |
184 | 野村 敏京 Harukyo Nomura 日本(JPN) |
$3,373 | 0 |
ー | 山口すず夏 suzuka yamaguchi 日本(JPN) |
$0 | 0 |
2021 CMEポイントランキング
※2021年シーズン最終順位
順位 | 選手名/国籍 | ポイント | 勝利 |
1 | コ・ジンヨン Jin Young Ko 韓国(KOR) |
3,520.150 | 4 |
2 | ネリー・コルダ Nelly Korda アメリカ(USA) |
3,420.600 | 4 |
3 | リディア・コ Lydia Ko ニュージーランド(NZL) |
2,754.850 | 1 |
4 | パティ・タヴァタナキット Patty Tavatanakit タイ(THA) |
2,327.800 | 1 |
5 | パク・インビ Inbee Park 韓国(KOR) |
2,095.950 | 1 |
6 | アリヤ・ジュタヌガーン Ariya Jutanugarn タイ(THA) |
2,080.150 | 2 |
7 | レクシー・トンプソン Lexi Thompson アメリカ(USA) |
1,844.150 | 0 |
8 | ブルック・ヘンダーソン Brooke M. Henderson カナダ(CAN) |
1,817.000 | 1 |
9 | ミンジー・リー Minjee Lee オーストラリア(AUS) |
1,778.650 | 1 |
10 | 畑岡 奈紗 Nasa Hataoka 日本(JPN) |
1,714.580 | 2 |
16 | 笹生 優花 Yuka Saso フィリピン(PHI) |
1,468.200 | 1 |
118 | 上原 彩子 Ayako Uehara 日本(JPN) |
152.600 | 0 |
155 | 河本 結 Yui Kawamoto 日本(JPN) |
37.700 | 0 |
178 | 野村 敏京 Harukyo Nomura 日本(JPN) |
3.200 | 0 |
178 | 横峯 さくら Sakura Yokomine 日本(JPN) |
3.200 | 0 |
ー | 山口すず夏 suzuka yamaguchi 日本(JPN) |
0 | 0 |
2021 タイトル獲得選手
タイトル名 | 選手名/国籍 | ポイント |
CMEポイントランキング RACE TO CME GLOBE SEASON |
コ・ジンヨン Jin Young Ko 韓国(KOR) |
3,520.15 |
タイトル名 | 選手名/国籍 | アベレージ |
ベア・トロフィー VARE TROPHY |
リディア・コ Lydia Ko ニュージーランド(NZL) |
69.329 |
タイトル名 | 選手名/国籍 | ポイント |
ロレックス・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー ROLEX PLAYER OF THE YEAR |
コ・ジンヨン Jin Young Ko 韓国(KOR) |
211 |
タイトル名 | 選手名/国籍 | ポイント |
ロレックス・ルーキー・オブ・ザ・イヤー LOUISE SUGGS ROLEX ROOKIE OF THE YEAR |
パティ・タヴァタナキット Patty Tavatanakit タイ(THA) |
1,211 |
タイトル名 | 選手名/国籍 | ポイント |
ロレックス・アニカ・メジャー・アワード ROLEX ANNIKA MAJOR AWARD |
パティ・タヴァタナキット Patty Tavatanakit タイ(THA) |
80 |
タイトル名 | 選手名/国籍 | アベレージ |
AON リスク・リワード・チャレンジ AON RISK REWARD CHALLENGE |
ハナ・グリーン Hannah Green オーストラリア(AUS) |
-0.938 |
タイトル名 | 選手名/国籍 | 獲得賞金 |
賞金女王 OFFICIAL MONEY |
コ・ジンヨン Jin Young Ko 韓国(KOR) |
$3,502,161 |
※ベア・トロフィーは、平均ストロークNo.1のプレーヤーに贈られ、70ラウンドの条件を満たしたプレーヤーが対象となります。
2021 試合結果
1月
ダイヤモンド・リゾート・トーナメント of チャンピオンズ
(Yardage: 6,630 Par: 71)
今大会のフィールドはLPGA米国女子ツアー過去3年(2018-2020)の優勝者の中からネリー・コルダ、ダニエル・カン、前回チャンピオンのギャビー・ロペス、レクシー・トンプソンら25人がエントリー。角界のセレブリティ53人と共にラウンドを行います。日本人選手の参加はありません。
風もなく穏やかな天候の中でスタートし、2日間を終えて単独トップに立ったのは、ダニエル・カン。初日、2日目とショット、パッティングともに、ほぼ完璧なプレーで13バーディ、0ボギーの通算13アンダー、2位に2打差をつけ単独トップに立った。2打差の単独2位にはネリー・コルダ。3位タイには復調に兆しが見えつつあるチョン・インジと前回チャンピオンのギャビー・ロペス、単独5位にはジェシカ・コルダがつけた。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ダニエル・カン | -21 | 63 |
2位(-19):J.コルダ
3位(-15):N.コルダ
4位(-13):チョン・インジ
5位(-12):B.M.ヘンダーソン
6位(-11):C.ナイト
7位(-10):A.スタンフォード
8位 (-9):B.リンシコム、C.ブティエ、S.ポポフ、G.ロペス
天候雨のちくもり、気温19℃、風も3.1m/sというコンデションの中でスタートした大会3日目は、2020年シーズンの平均ストローク1位で初日からショット・パッティングともに安定したプレーを見せたダニエル・カンがこの日も8バーディ、0ボギー(63)をマークし、通算21アンダーで3日間、ボギー無しと抜群の安定感を見せつけトップをキープした。2打差の単独2位には、2年間苦しいシーズンを送り、復調の兆しの見えつつあるジェシカ・コルダがつけた。この日のプレーはショット・パッティングともに完璧で、特にバックナインは1イーグル、7バーディ(28)を叩き出す(唯一のパーは13番ホールのPar5)など、この日、1イーグル、9バーディ(60)の大会レコードでラウンドし、通算19アンダーとした。単独3位には、通算15アンダーでネリー・コルダ、単独4位には、復調の兆しが見えるチョン・インジがつけた。スコアの伸ばし合いとビッグスコアが出る大会となっただけに最終日の展開にも期待したい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ジェシカ・コルダ | -24 | 66 |
2 | ダニエル・カン | -24 | 68 |
3 | ネリー・コルダ | -22 | 64 |
4 | チョン・インジ | -17 | 67 |
5T | アンジェラ・スタンフォード | -16 | 65 |
シャイアン・ナイト | -16 | 66 | |
7T | レクシー・トンプソン | -14 | 65 |
ブリタニー・リンシコム | -14 | 66 | |
9 | ブルック・ヘンダーソン | -13 | 70 |
10 | ソフィア・ポポフ | -12 | 68 |
天候くもりのち晴れ、気温26℃、風も2.2m/sという穏やかなコースコンデションの中でスタートした大会最終日、3日間ボギーなしの素晴らしいプレーを見せ、単独トップのダニエル・カンはフロントナインで2バーディを奪うなど2位に3打差をつけ、バックナインに入ると、3打差の2位タイで追うジェシカ・コルダと6打差を追う3位のネリー・コルダ姉妹の強烈な追い上げによって三つ巴のまま終盤を迎えた。そんな中、この日、10番ホールからの4連続バーディを含む7バーディ、0ボギー(64)をマークしたネリー・コルダだったが、大会を通して課題のパッティングに苦しみ、通算22アンダーで優勝には届かなかった。2人に絞られた優勝争いはダニエル・カンが得意のパッティングに精彩を欠き、バックナインで1つしかスコアを伸ばせない中、ジェシカ・コルダはショットに安定感を見せ、4バーディを奪い、ともに24アンダーで並び、2年連続プレーオフに突入した。18番ホール・Par3で行われたプレーオフ1ホール目に約7.6mのバーディパットを決めたジェシカ・コルダが、ダニエル・カンを振り切り大会レコードで優勝。2018年のホンダLPGAタイランド以来となるツアー通算6勝目を手にした。韓国のチョン・インジが単独4位に入り、優勝したジェシカ・コルダと共に復活の兆しが見えた。
2月
ゲインブリッジ LPGA
(Yardage: 6,647 Par: 72)
開幕戦を制したジェシカ・コルダや世界ランキング1位のコ・ジンヨン、同2位のキム・セヨン、同4位のネリー・コルダ、同5位のダニエル・カンらトップ10から8人が出場する強力なフィールドとなる中、日本からは畑岡奈紗・野村敏京が出場。また、LPGAツアー72勝のアニカ・ソレンスタムが13年ぶりに出場。
天候晴れ、気温26.0℃、風速5.0m/sと言うコンデションの中でスタートした大会1日目、2018年「LPGA MEDIHEAL Championship」以来のPGAツアー16勝目を狙うリディア・コが、1イーグル、6バーディ、1ボギー(65)でラウンドし、通算7アンダーでトップに立った。畑岡奈紗は、5バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(70)通算2アンダー・16位タイ、野村敏京は1バーディ、3ボギー、2ダブルボギー(78)通算6オーバー・115位タイで1日目を終えた。
大会2日目も天候晴れ、気温28.0℃、風速2.8m/sと言うコンデションの中でスタートし、リディア・コがスコアを3つ伸ばし、通算10アンダー2位に1打差をつけてトップを維持した。単独の2位には好調なネリー・コルダ、3打差の4位には復調の兆しが見えるチョン・インジがつけた。畑岡奈紗は、3バーディ、3ボギー(72)とスコアを伸ばせず、通算2アンダー・27位タイに後退、野村敏京は通算8オーバーで予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ネリー・コルダ | -13 | 68 |
2位(-12):P.タヴァタナキット
3位(-10):A.イン、コ・ジンヨン、L.コ
6位(-9):L.トンプソン、チェラ・チョイ
8位(-8):B.M.ヘンダーソン、M.スティーン、チョン・インジ
天候晴れ、気温28.0℃、風5.0m/sというコンデションの中でスタートした大会3日目は、スコアの伸ばし合いの展開となった。
2021年シーズン開幕戦も3位に入り、好調を維持しているネリー・コルダが課題とされるパッティングには苦しんだものの、ショットに関しては素晴しく、5バーディ、1ボギー(68)でラウンドし、通算13アンダーで単独トップに立った。
LPGAツアー初優勝を目指す21歳のパティ・タヴァタナキット(タイ)が16番からの3連続バーディを含む7バーディ、1ボギー(66)をマークし、1打差の単独2位に浮上した。
3日目のベストスコアをマークしたエンジェル・インと世界ランキング1位のコ・ジンヨン、予選を終えてトップだったリディア・コがトップと3打差の通算10アンダー・3位タイで並んだ。
畑岡奈紗は、スタートの1番でボギーといきなりつまずくと、短いパットとアプローチに苦しみ、3バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(74)とスコアを崩し、通算イーブンパー・49位タイに後退した。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ネリー・コルダ | -16 | 69 |
2T | レクシー・トンプソン | -13 | 68 |
リディア・コ | -13 | 69 | |
4 | コ・ジンヨン | -11 | 71 |
5T | サラ・ケンプ | -10 | 69 |
パティ・タヴァタナキット | -10 | 74 | |
7 | エンジェル・イン | -9 | 73 |
8T | ジェニー・シン | -8 | 68 |
ソフィア・ポポフ | -8 | 70 | |
ステイシー・ルイス | -8 | 71 | |
アシュリー・ブハイ | -8 | 71 | |
マリッサ・スティーン | -8 | 72 | |
チョン・インジ | -8 | 72 | |
チェラ・チョイ | -8 | 73 |
天候は晴れ、気温29.0℃、風速6.7m/sというコンデションの中、決勝ラウンド最終日が行われた。
開幕2戦目を制したのは、開幕戦も3位に入り、好調を維持したまま4日間安定したプレーを続けたネリー・コルダ。
単独トップからスタートしたネリー・コルダは、2番、5番、6番でバーディを取り、前半スコアを3つ伸ばすと、後半はすべてパープレーでラウンドした。フェアウェイキープ率50.00% (7/14)とあまり良くなかったが、パーオン率66.67% (12/18)、25パットと要所を抑えたプレーで3バーディ、0ボギー(69)でラウンドし、通算16アンダーで2021年シーズン初優勝、2019年「Taiwan Swinging Skirts LPGA presented by CTBC」以来となるPGAツアー4勝目を飾った。また、自身初のアメリカ本土での優勝となった。
3打差の通算13アンダー・2位タイには、最終日スコアを伸ばしたレクシー・トンプソンと2日目までトップに立っていたリディア・コが入った。
単独4位には、通算11アンダーでコ・ジンヨンが入り、3日目素晴しいプレーを見せ、単独2位からスタートしたパティ・タヴァタナキットがスコアを落としたものの、通算10アンダー・5位タイでフィニッシュした。
畑岡奈紗は、出だしの10番でボギーを叩き、前半をイーブンで折り返すと、後半も2つスコアを落とし3バーディ、5ボギー(74)とスコアを崩し、通算2オーバー・52位タイで大会を終えた。ショットのキレ、アプローチ、パッティングとまだまだ本調子ではない4日間のプレーだった。
3月
LPGAドライブ・オン選手権 at ゴールデン・オカラ
(Yardage: 6,526 Par: 72)
第3戦も世界ランキング上位選手が顔を揃える中、日本からは畑岡奈紗・野村敏京、山口すず夏が出場した。
天候晴れ、気温12.0℃、風速2.2m/sと言うコンデションの中でスタートした大会1日目、2週連続優勝を狙うネリー・コルダ、ジェニファー・クプチョ、オースティン・アーンストの3人が5アンダーでトップに並んだ。日本の畑岡奈紗と野村敏京は3オーバー・86位タイ、山口すず夏は4オーバー・100位タイと大きく出遅れて1日目を終えた。
大会2日目も天候晴れ、気温15.0℃、風速4.4m/sと言うコンデションの中でスタートし、初日好スタートを切ったジェニファー・クプチョとオースティン・アーンストが2日目も好調なプレーを展開し、ともにスコアを5つ伸ばし、通算10アンダー2位に2打差をつけてトップを維持した。単独の3位には、この日のベストスコア(65)をマークしたカルロタ・シガンダ、好調なネリー・コルダが単独4位につけた。日本の野村敏京は通算3オーバー・72位タイ、畑岡奈紗は、通算6オーバー・98位タイ、山口すず夏は、通算7オーバー・104位で予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | オースティン・アーンスト | -13 | 69 |
2位(-12):J.クプチョ
3位(-7):A.ヴァレンズエラ、P.タヴァタナキット、J.コールマン
6位(-5):D.カン、C.シガンダ
8位(-4):チョン・インジ、B.アルトマーレ、A.ブハイ
天候くもり、気温16.0℃、風6.2m/sというコンデションの中でスタートした大会3日目。
LPGAツアー3勝目を狙うオースティン・アーンストが3日間好調なプレーを維持し、4バーディ、1ボギー(69)でラウンドし、通算13アンダーで単独トップに立った。
1打差の単独の2位には、LPGAツアー初優勝を目指す23歳ジェニファー・クプチョがつけた。
LPGAツアー初優勝を目指す21歳のパティ・タヴァタナキット(タイ)が今週も好調なプレーを見せ、トップと6打差の3位タイに並んだ。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | オースティン・アーンスト | -15 | 70 |
2 | ジェニファー・クプチョ | -10 | 74 |
3 | ジェニー・コールマン | -8 | 71 |
4 | チョン・インジ | -7 | 69 |
5 | アルバン・ヴァレンズエラ | -6 | 73 |
6T | レオナ・マグワイア | -5 | 70 |
ダニエル・カン | -5 | 72 | |
8T | チャーリー・ハル | -4 | 70 |
メーガン・カン | -4 | 70 | |
ジェイ・マリー・グリーン | -4 | 70 | |
ジェニファー・チャン | -4 | 71 | |
ジェシカ・コルダ | -4 | 71 | |
リディア・コ | -4 | 71 |
天候は晴れ、気温18.0℃、風速5.0m/sというコンデションの中、決勝ラウンド最終日が行われた。
開幕3戦目を制したのは、前週は予選落ちながら、今大会は2日目からトップを維持し続けたオースティン・アーンスト。
単独トップでスタートしたオースティン・アーンスは、前半4番から4連続バーディを奪うなど、スコアを4つ伸ばす。後半に入り12番、13番と連続ボギーでプレーにブレが出る場面もあったが、4日間を通してショット、パッティングともに安定し、この日も、4バーディ、2ボギー(70)でラウンドし、通算15アンダー・2位に5打差をつける圧勝で2021年シーズン初優勝。LPGAツアー3勝目を飾った。
5打差の通算10アンダー・2位には、終盤まで優勝争いを演じた若手の23歳ジェニファー・クプチョが入った。一時は3打差まで追い上げたが、15番Par3で池に入れて初優勝はついえた。
単独3位には、通算8アンダーでジェニー・コールマン、単独4位には、通算7アンダーで復調の兆しが見えつつあるチョンインジ、単独5位にはアルバン・ヴァレンズエラが入った。
畑岡奈紗、野村敏京、山口すず夏の日本勢3人は、予選落ちで早々に大会を後にした。
キア・クラシック
(Yardage: 6,609 Par: 72)
2021年最初のメジャー・トーナメント「ANAインスピレーション」を次週に控え、多くの世界ランキング上位選手が出場を予定しており、日本からは畑岡奈紗・野村敏京、上原彩子、山口すず夏が出場。
天候くもり、気温13.0℃、風速5.0m/sと言う時折雨が降る肌寒く、風の強いコンデションの中でスタートした大会1日目は、難しいコンデションの中、ショット・パッティングともに安定感のあったパク・インビが6バーディ、0ボギー(66)ボギーフリーのベテランらしい落ち着いたプレーを展開し、単独トップに立った。1打差の2位には、2019年シーズン最終戦以来となるLPGAツアー出場のキム・ヒョージュがつけた。
日本の畑岡奈紗は池に入れたり、ロストボールからトリプルボギーを叩くなど、ショット・パッティングともに精彩を欠き、通算7オーバー・134位タイと大きく出遅れた。上原彩子はベテランらしい安定したプレーを見せ、通算イーブンパー・29位タイ、野村敏京は1オーバー・50位タイ、山口すず夏は5オーバー・116位タイで1日目を終えた。
天候晴れ、気温16.0℃、風速5.0m/sと初日に比べ、良くなったコース・コンデションの中でスタートした大会2日目もショット・パッティングともに安定感のあったパク・インビが4バーディ、1ボギー(69)と着実にスコアを伸ばし、通算9アンダーでトップをキープした。1打差の2位には、2020年「全英女子オ-プン」チャンピオンのソフィア・ポポフ、3打差の3位にはメリッサ・リード、4打差の4位には2020年シーズン最終戦以来となるLPGAツアー出場のキム・ヒョージュがつけた。
日本の畑岡奈紗は、スコアを1つ伸ばしたものの、通算6オーバー・96位タイで予選落ちとなり、来週開催されるメジャー「ANAインスピレーション」に不安を残す結果となった。上原彩子はベテランらしい安定したプレーを見せ、通算1オーバー・37位タイで予選を通過、野村敏京は4オーバー・77位タイ、山口すず夏は8オーバー・119位タイで予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | パク・インビ | -12 | 69 |
2位(-7):ハー・ミジョン、ミンジー・リー、M.リード
5位(-6):M.サグストロム、L.トンプソン、コ・ジンヨン
8位(-5):A.オルソン、B.M.ヘンダーソン、キム・ヒョージュ
天候晴れ、気温18.0℃、風4.4m/sというコンデションの中、76人による決勝ラウンドが行われた。
大会3日目もショット・パッティングともに抜群の安定感を見せたパク・インビが4バーディ、1ボギー(69)でラウンドし、3日間トップを譲らず、通算12アンダー、2位に5打差をつけトップをキープした。
5打差の2位タイには、ハー・ミジョン、ミンジー・リー、メリッサ.リードの3人が通算7アンダーで並んだ。
6打差の5位タイには、この日、8アンダー(64)とスコアを大きく伸ばしたマデリーン・サグストロムとレクシー・トンプソン、世界ランキング1位のコ・ジンヨンが並んだ。
日本勢で唯一、決勝ラウンドに進出した上原彩子は、ベテランらしい落ち着いたプレーで4バーディ、1ボギー(69)をマーク、通算2アンダー・22位タイと上位を狙える位置で最終日を迎えた。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | パク・インビ | -14 | 70 |
2T | エイミー・オルソン | -9 | 68 |
レクシー・トンプソン | -9 | 69 | |
4 | コ・ジンヨン | -8 | 70 |
5T | キム・ヒョージュ | -7 | 70 |
ミンジー・リー | -7 | 72 | |
7T | ステイシー・ルイス | -6 | 65 |
ダニエル・カン | -6 | 69 | |
ウェイリン・スー | -6 | 70 | |
10T | ネリー・コルダ | -5 | 69 |
ブルック・ヘンダーソン | -5 | 72 | |
12T | 上原 彩子 | -4 | 70 |
・野村敏京:+4 予選CUT
・畑岡奈紗:+6 予選CUT
・山口すず夏:+8 予選CUT
天候は晴れ、気温23.0℃、風速5.0m/sというコンデションの中、決勝ラウンド最終日が行われた。
メジャー初戦を翌週に控える中で前哨戦を制したのは、ベテランのパク・インビ(韓国)。
2位に5打差をつけ余裕のある中、単独トップでスタートしたパク・インビは、落ち着いたプレーから7番でバーディを先行させると前半でスコアを2つ伸ばす。後半に入り12番、13番と連続ボギーとしたものの、1オン可能な16番Par4(247.0y)で1オンに成功。ロングパットを沈めてイーグルを奪うと4日間を通してショット、パッティングともに安定し、ベテランらしい落ち着いたプレーでこの日も、1イーグル、3バーディ、3ボギー(70)でラウンドし、通算14アンダー・2位に5打差をつける圧勝で2021年シーズン初優勝。初日からトップを譲らず完全優勝を成し遂げ、LPGAツアー21勝目を飾った。
9アンダー・5打差の2位タイには、エイミー・オルソンとレクシー・トンプソン、8アンダー単独4位には、世界ランキング1位のコ・ジンヨンが入った。
2021シーズン好調を維持しているネリー・コルダは5アンダー・10位タイに入り、翌週のメジャー初戦に向け、まずまずの結果となった。
日本勢で唯一、決勝ラウンドに進出した上原彩子は、飛距離の無さを正確なショットとアプローチ、パッティングでカバーし、4バーディ、2ボギー(70)でラウンド、通算4アンダー・12位タイという好成績で大会を終えた。
4月
ANAインスピレーション
(Yardage: 6,769 Par: 72)
ロッテ選手権
(Yardage: 6,563 Par: 72)
ヒューゲル=エアー・プレミア・LA オープン
(Yardage: 6,447 Par: 71)
HSBC世界女子選手権
(Yardage: 6,740 Par: 72)
5月
ホンダ LPGA タイランド
(Yardage: 6,528 Par: 72)
ブルーベイ LPGA(中止)
(Yardage: 6,675 Par: 72)
ピュア・シルク選手権
(Yardage: 6,379 Par: 71)
バンク・オブ・ホープ LPGA マッチプレー
(Yardage: 6,777 Par: 72)
6月
全米女子オープン
(Yardage: 6,457 Par: 71)
LPGA メディヒール選手権
(Yardage: 6,589 Par: 72)
2018年にスタートし、3回目の開催となるまだまだ歴史の浅い今大会。
1922年に設立されたレイク・マーセド・ゴルフクラブは、ウィリー・ロックによって1923年に設計され、その後、4回にも及ぶ改修が行われています。
太平洋からの海風と起伏のあるホール、池がないのが特徴的なコースとなっています。今大会は、2021年6月10日(木)~6月13日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
メジャー・トーナメントの翌週ではあるが、世界ランキング2位のパク・インビ、同3位で前回大会覇者のキム・セヨン、先週のメジャーで逆転負けを喫したレクシー・トンプソン、同11位のリディア・コら世界トップランカーが出場。日本からは上原彩子、野村敏京、山口すず夏の3名が出場。
大会1日目を終えてトップに立ったのは、LPGAツアー初優勝を目指すレオナ・マグワイア。前半からショット・パッテイングともに安定したプレーを続け、初日、9バーディ、2ボギー(65)をマーク、通算7アンダー、2位に1打差をつけ最高のスタートを切った。1打差の2位には、タイのジャスミン・スワンナプラが通算6アンダーつけた。
上原彩子は、通算3オーバー・83位タイ、野村敏京と山口すず夏が、通算6オーバー・128位タイで初日を終えた。
予選ラウンド2日目を終えて、好調なパッテイングを活かし、スコアを6つ伸ばし、PGAツアー6勝目を狙うダニエル・カンが通算7アンダー単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。1打差の2位タイにはローレン・キムと初日トップだったレオナ・マグワイアが通算6アンダーで並んだ。
初日に比べ、パッテイングの改善が見られた野村敏京がスコアを4つ伸ばし、通算2オーバー・52位タイ、上原彩子が通算4オーバー・70位タイで3日目の決勝ラウンド進出を決めた。一方、山口すず夏は、11オーバー・128位タイで予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ミン・リー | -9 | 68 |
2位(-7):M.カストレン、L.キム
4位(-6):A.ヴァレンズエラ、キム・アリム
6位(-5):L.ウェーバー、ジェニー・シン、J.クプチョ、J.コールマン、D.カン
午後16時時点での天候はくもり、気温19.0℃、風速8.8m/s、湿度74%のコース・コンデションの中、78人による決勝ラウンド3日目が行われた。
3日目を終えて単独トップに立ったのは、LPGAツアー初優勝を狙う台湾の26歳ミン・リー。
5アンダートップと2打差でスタートしたミン・リーは、出だしの1番でバーディ発進、6番でボギーとしたものの、9番できっちりバーディを奪い、前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半も安定したショットとショートゲームでパープレーを続ける中、終盤15番、17番、18番と長いバーディパットを決め、3日目5バーディ、1ボギー(68)でラウンド、通算9アンダー2位に2打差をつけ単独トップで最終日を迎える。
2打差の2位タイには、ともにLPGAツアー初優勝を目指すマチルダ・カストレン(フィンランド)とローレン・キム(アメリカ)が、通算7アンダーで並んだ。
3打差の4位タイには、アルバン・ヴァレンズエラ(スイス)と2020年の全米女子オープン覇者のキム・アリムが通算6アンダーで並んだ。
4打差の6位タイには、3日目を単独トップでスタートしながらショットが安定せず、出入りの激しいプレーを展開、最終18番では、バンカーからクラブハウスに打ち込みOBを叩き、ダブルボギーとするなどスコアを2つ落としたダニエル・カンら5名が通算5アンダーで並んだ。
上原彩子は、18番でバーディチャンスをものに出来なかったものの、ショット・パッテイングともに安定したプレーを見せ、3日目は4バーディ、1ボギー(69)でラウンド、通算1オーバー・39位タイに順位を上げた。野村敏京は、イーグルあり、ダブルボギーありと出入りの激しいプレーで1イーグル、3バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(73)とスコアを1つ落とし、通算3オーバー・57位タイと順位を落とした。
最終組でラウンドする3名はともに優勝経験がなく、最後まで分からない展開が予想されます。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | マチルダ・カストレン | -14 | 65 |
2 | ミン・リー | -12 | 69 |
3T | ハナ・グリーン | -8 | 66 |
ユ・ソヨン | -8 | 67 | |
5T | セリーヌ・ブティエ | -7 | 64 |
ダニエル・カン | -7 | 70 | |
ジェニー・シン | -7 | 70 | |
ジェニー・コールマン
|
-7 | 70 | |
9T | ジョディ・エワート・シャドフ | -6 | 65 |
エンジェル・イン | -6 | 69 | |
レオナ・マグワイア | -6 | 70 | |
リディア・コ | -6 | 70 | |
64T | 野村 敏京 | +4 | 73 |
68T | 上原 彩子 | +7 | 78 |
・山口すず夏:+11 予選CUT
午後16時時点での天候はくもり、気温18.0℃、風速7.0m/s、湿度72%というコース・コンデションの中、78名による決勝ラウンド最終日が行われた。
最終18番ホールまでもつれた優勝争いを制したのは、フィンランドの26歳マチルダ・カストレン。
最終日をトップと2打差の2位タイからスタートしたマチルダ・カストレンは、出だしの1番から抜群のショットのキレを見せ、3連続バーディを奪い、一気に単独トップに浮上すると、5番Par5では2ndショットをピンそばに寄せイーグル、9番でもきっちりバーディを奪い、前半スコアを6つ伸ばして単独トップで折り返す。後半に入り、バーディこそ奪えない展開が続くものの、飛距離とフェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率88.89% (16/18)の素晴らしいショットで安定感抜群のプレーを見せ、最終日ボギーフリーとなる1イーグル、5バーディ(65)マーク、通算14アンダーで逆転優勝を飾った。
マチルダ・カストレンは、終始、危なげないプレーでフィンランド人として初のLPGAツアー優勝を飾った。
単独トップからスタートしたミン・リーも安定したショットとパッテイングでスコアを伸ばし、16番を終えて12アンダートップと1打差まで迫ったものの、17番Par3で3パットのボギーを叩き、一歩後退。最終18番で果敢に2オンを狙いイーグルチャンスにつけたが、惜しくも入らず、初優勝に2打及ばず通算12アンダー・2位で大会を終えた。
3位タイには、今季好調を維持しているハナ・グリーンと復調してきているユ・ソヨンが通算8アンダーで並んだ。
今季初の予選通過を果たした野村敏京は、ティーショットに安定性を欠き、出入りの激しいプレーでスコアを2つ落とし、通算4オーバー・64位タイ、上原彩子は、ショットに加え、パット数32とパッテイングでも精彩を欠き、通算7オーバー・68位タイで大会を終えた。
マイヤー LPGA クラシック
(Yardage: 6,556 Par: 72)
KPMG全米女子プロゴルフ選手権
(Yardage: 6,740 Par: 72)
7月
ボランティアズ・オブ・アメリカ・クラシック
(Yardage: 6,459 Par: 71)
2013年にスタートし、今大会で9回目の開催となり、パク・インビが初代チャンピオンとして2勝を飾っています。また、2017年には、野村敏京が大会を制し、LPGAツアー3勝目を飾ったことでも知られています。
ルイスビル湖の湖畔に位置するオールド・アメリカン・ゴルフクラブは、建築家トリップ・デービスとジャスティン・レナードによって設計された1920年から1930年のアメリカ初期のコースとリンクスコースを感じさせられるゴルフコースとなっています。また、湖畔の景色と自然に配慮した穏やかな環境のコースでもあります。
フェアウェイは比較的フラットながら左右のドッグレッグホールが多く、フェアウェイバンカーも数多く配置され、後半は池が絡むホールが多いのが特徴的なコースとなっています。正確なショットが求められます。今大会は、2021年7月1日(木)~7月4日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
世界ランキング2位のコ・ジンヨン、同4位のキム・セヨン、同6位のキム・ヒョージュら世界トップランカーが出場。日本からは上原彩子、山口すず夏の2名が出場。
予選ラウンド1日目を終えてトップに立ったのは、世界ランキング2位のコ・ジンヨン。安定したショットと好調なパッテイング(平均パット数24)で、ボギーフリーとなる1イーグル、6バーディ(63)をスコアを8つ伸ばし、通算8アンダー、2位に1打差をつけ最高のスタートを切った。1打差の2位タイには、同じ韓国のイ・ジョンウン6とチョン・インジが通算7アンダーで並んだ。
上原彩子は、ショット・パッテイングともにあまり調子は良くなかったが、ボギーフリーとなる2バーディ(69)でラウンド、通算2アンダー・33位タイ、山口すず夏は、ショットの出来が良くなく、4バーディ、5ボギー(72)と出入りの激しいプレーでスコアを伸ばせず、通算1オーバー・88位タイで初日を終えた。
予選ラウンド2日目を終えて、初日から安定したショットと好調なパッテイングを見せるマチルダ・カストレンが、2日目も安定したプレーでボギーフリーとなる5バーディ(66)とスコアを5つ伸ばし、通算10アンダー単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。1打差の2位タイには初日トップのコ・ジンヨン、2打差の3位にはイ・ジョンウン6と韓国勢がつけた。
上原彩子は出だしのバーディと好スタートを切ったものの、その後はパッテイングに苦労し、ボギーが先行する苦しい展開となる中、スコアを1つ落とすだけにおさめて通算1アンダー・40位タイで3日目の決勝ラウンド進出を決めた。一方、山口すず夏は、2日目もボギーが先行する苦しいラウンドとなり、スコアを3つ落として通算5オーバー・111位タイで予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | コ・ジンヨン | -14 | 66 |
2位(-13):E.ヘンセライト、M.カストレン
4位(-10):イ・ジョンウン6
5位(-9):A.スタンフォード、A.ベラク
7位(-8):S.ルイス、P.レト、チョン・インジ、G.ロペス
午後17時時点での天候はくもり、気温28.0℃、風速5.0m/s、湿度53%のコース・コンデションの中、78人による決勝ラウンド3日目が行われた。
日没サスペンデッドによりスタート時間が変更があった中、3日目を終えて単独トップに立ったのは、世界ランキング2位のコ・ジンヨン。
トップと1打差の2位タイからスタートしたコ・ジンヨンは、出だしの1番でバーディ発進、6番でもバーディを奪い、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入り、13番でバーディ、15番の261y1オン可能なPar4の2ndショットを直接決めてイーグルを奪うなど、3日間通じて安定したショットとパッテイングでスコアを伸ばし、3日目も1イーグル、3バーディ(66)とボギーフリーのラウンドで通算14アンダー・2位に1打差をつけ単独トップに立った。
1打差の2位タイには、15番でイーグルを奪うなど、1イーグル、6バーディ、1ボギーと3日目のベストスコアタイとなる(64)をマークしたエスター・ヘンセライトと今季2勝目を狙うマチルダ・カストレン(フィンランド)が、通算13アンダーで並んだ。
4打差の単独4位には、出入りの激しいプレーながら16番からの上がり3ホールを3連続バーディで締めくくったイ・ジョンウン6が通算10アンダーでつけた。
上原彩子は、3日目もパット数(31)とパッテイングが決まらず、2バーディ、3ボギー(72)とスコアを1つ落とし、通算イーブンパー・51位タイに後退した。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | コ・ジンヨン | -16 | 69 |
2 | マチルダ・カストレン | -15 | 69 |
3 | ギャビー・ロペス | -14 | 65 |
T4 | エマ・タリー | -12 | 63 |
アナ・ベラク | -12 | 68 | |
エスター・ヘンセライト | -12 | 72 | |
7 | イ・ジョンウン6 | -11 | 70 |
T8 |
キム・ヒョージュ
|
-10 | 67 |
セリーヌ・エルバン | -10 | 67 | |
キム・ミンジ | -10 | 68 | |
セリーヌ・ブティエ | -10 | 68 | |
T32 | 上原 彩子 | -3 | 68 |
・山口すず夏:+5 予選CUT
午後16時時点での天候は晴れ、気温31.0℃、風速3.6m/s、湿度44%というコース・コンデションの中、78名による決勝ラウンド最終日が行われた。
最終18番ホールを迎えて1打差と接戦となった優勝争いを制したのは、世界ランキング2位のコ・ジンヨン。
14アンダー単独トップでスタートしたコ・ジンヨンは、出だしの1番、2番で連続バーディを奪い、幸先よくスタートを切ると、4番でもロングパットを決めてバーディ、5番Par3でボギーを叩き、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番でロングパットを決めてバーディとするものの、続く11番Par3でまたしてもボギー。この日は、フェアウェイキープ率64.29% (9/14)、パーオン率66.67% (12/18)とショットは決して良くなかったものの、14番に見られたようにショートゲームの上手さを活かした粘りのプレーで後半はパーセーブを続け、4バーディ2ボギー(68)とスコアをまとめ、通算16アンダー・1打差でマチルダ・カストレンを振り切り、今季初優勝、LPGAツアー8勝目を飾った。
1打差2位タイからスタートしたマチルダ・カストレンは、持ち味のショットのキレとメンタルの強さを活かして出だしの5ホールをパープレーで通過すると、6番Par5、8番でバーディを奪い、トップと1打差のまま前半を折り返す。後半もチャンスを活かせないまま迎えた15番で課題でもある短いパーパットを外しボギーとし、トップとの差が2打差に広がると、17番Par5でバーディを奪ったものの、1打及ばず、通算15アンダー2位でホールアウト。今季2勝目はならなかった。
爆発力のあるギャビー・ロペスが7バーディ、1ボギー(65)をマークして通算14アンダーで3位に入り、ボギーフリーとなる8バーディと最終日のベストスコア(63)でラウンドしたエマ・タリーが、アナ・ベラク、エスター・ヘンセライトとともに通算12アンダー・4位タイに入った。
10番ホールからのスタートとなった上原彩子は、出だしでバーディを奪ったものの、続く12番、13番と連続ボギー、15番、17番でバーディと奪うが、18番でボギーと前半は出入りの激しいプレーでスコアを伸ばせず折り返す。後半に入っても、パット数(26)とパッテイングが決まり、3番、6番、9番とバーディを奪い、6バーディ、3ボギー(68)でホールアウト。通算3アンダー・32位タイで4日間を終えた。
マラソン LPGA クラシック
(Yardage: 6,578 Par: 71)
1984年にグレンガリー・カントリークラブ(現在のストーンオーク・カントリークラブ)で最初に開催され、1988年にハイランド・メドウズ・ゴルフクラブに移り、今大会で36回目の開催となります。韓国のスーパースターであるパク・セリが大会最多となる5回の優勝を飾ってることでも知られ、直近の10年間では、2014年と2016年にリディア・コが2回の優勝を飾っています。
1925年にサンディ・アルベスによって設計されたハイランド・メドウズ・ゴルフクラブは、北東から南西にかけてテンマイル川が横断しています。フェアウェイは比較的フラットで狭く、グリーン周りには大小難しいバンカーも数多く配置されているため、正確なショットとベントとポアナのグリーンの攻略がカギとなります。今大会は、2021年7月8日(木)~7月11日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
世界ランキング3位のパクインビ、同5位のダニエル・カン、同7位のブルック・ヘンダ-ソン、同8位の笹生優花ら世界ランキングトップ10から4人の出場に加え、日本からは畑岡奈紗、上原彩子、山口すず夏の3名が出場。
予選ラウンド1日目を終えてトップに立ったのは、畑岡奈紗。フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率100.00% (18/18)、パット数26とショット・パットがかみ合った素晴しいプレーで15番からの6連続バーディを含む10個のバーティを奪い、ボギーフリーとなる10バーディ(61)でラウンド、スコアを10つ伸ばし、通算10アンダー、2位に4打差をつけ最高のスタートを切った。4打差の2位には、ローレン・スティーブンソン、5アンダー・3位タイには好調なマチルダ・カストレンら3名が並んだ。
笹生優花は、パッテイングがなかなか決まらず、1バーディ、1ボギー(71)のラウンドで通算イーブンパー・65位タイのスタート、上原彩子は、ショットに加え、パット数(34)とパッテイングにも精彩を欠き、通算5オーバー・130位タイ、同じくショット・パッテイングに精彩を欠いた山口すず夏は、通算6オーバー・137位タイと大きく出遅れた。
予選ラウンド2日目を終えて、初日10アンダーで飛び出した畑岡奈紗が、13番までにスコアを2つ落とす苦しい展開を強いられながら14番からの4連続バーディで息を吹き返し、2日目も6バーディ、2ボギー(69)とスコアを2つ伸ばし、通算12アンダー単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。2打差の2位にはボギーフリーとなる5バーディ(66)をマークしたミナ・ハリガエが通算10アンダーでつけた。
笹生優花は、前半6バーディと一気にスコアを伸ばしたが、後半に入り、スコアを2つ落として7バーディ、3ボギー(67)通算4アンダー・28位タイで決勝ラウンド進出を決めた。上原彩子は、初日と打って変わってショット・パッテイングともにかみ合ったプレーを見せ、ボギーフリーとなる4バーディ(67)でラウンド、スコアを4つ伸ばしたものの、予選カットラインに1打及ばず、通算1オーバー・80位タイで予選落ち、山口すず夏も2日目にスコアを1つ落として通算7オーバー・132位タイで予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | 畑岡 奈紗 | -19 | 64 |
2位(-13):E.ゾコル、M.ハリガエ
4位(-12):E.ヘンセライト
5位(-11):笹生 優花、エイミー・ヤン、A.アーンスト、C.マッソン、
9位(-10):S.ルイス、B.リンシコム、D.カン、J.スワンナプラ、J.クプチョ、G.ピラー
午後13時時点での天候はくもり、気温24.0℃、風速2.8m/s、湿度59%のコース・コンデションの中、79人による決勝ラウンド3日目が行われた。
3日目を終えて単独トップに立ったのは、LPGAツアー4勝目を目指す畑岡奈紗。
12アンダー2位に2打差をつけ単独トップでスタートした畑岡奈紗は、2番でバーディチャンスを活かして幸先の良いスタートを切る。続く3番でボギーを叩くものの、フェアウェイキープ率88.10% (37/42)、パーオン率88.89% (48/54)、3日間の平均パット数(27)と大会を通じて抜群の安定感を見せるショットとパッテイングで5番、7番、9番でバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番から13番にかけてチャンスがありながらも活かせない展開が続く中、14番でピン奥につけるショットから確実にバーディを奪う。続く15番でも2ndショットをピンそばにつけ楽々バーディ、17番Par5では2オンに成功し楽々バーディ、最終18番Par5では、3rdショットのアプローチを大きくオーバーさせるものの、難しいダブル・ブレイクラインを読み切り連続バーディと3日目も8バーディ、1ボギー(64)でラウンド、通算19アンダー・2位に6打差をつけ単独トップで3日目を終えた。
パッテイングも良かったが、ショートサイドのピンポジションを積極的に狙っていけるなどショットの良さが光った。
6打差の2位タイには、ともにLPGAツアー初優勝を目指すエリザベス・ゾコルとミナ・ハリガエが通算13アンダーで並んだ。単独4位には、直近の試合でも上位に入るなど好調を維持しているエスター・ヘンセライトが通算12アンダーでつけた。
笹生優花は、4番、5番で連続バーディでスタートすると、6番をボギーとするものの、9番260yにセッティングされたPar4で1オンに成功、パッテイングも決まり1イーグル。前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入っても3日目のパット数(24)が物語るように5.0mから6.0mのパットが良く決まり、10番、12番、14番とバーディを奪いスコアを伸ばす。17番ではショットをピンそば、18番ではロングパットを決めるなど上がり2ホールを連続バーディ。3日目は1イーグル、7バーディ、2ボギー(64)でラウンドし、通算11アンダー・5位タイに浮上した。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | 畑岡 奈紗 | -19 | 64 |
T2 | エリザベス・ゾコル | -13 | 67 |
ミナ・ハリガエ | -13 | 68 | |
4 | エスター・ヘンセライト | -12 | 67 |
T5 | 笹生 優花 | -11 | 64 |
エイミー・ヤン | -11 | 65 | |
オースティン・アーンスト | -11 | 66 | |
キャロライン・マッソン
|
-11 | 66 | |
T9 | ステイシー・ルイス | -10 | 65 |
ブリタニー・リンシコム | -10 | 67 | |
ダニエル・カン | -10 | 68 | |
ジャスミン・スワンナプラ | -10 | 68 | |
ジェニファー・クプチョ | -10 | 69 | |
ジェリーナ・ピラー | -10 | 69 |
・上原彩子:+1 予選CUT
・山口すず夏:+7 予選CUT
悪天候に見舞われた大会最終日は、コンデション不良によるプレー中断後の再開が不可能となったため、午後16時に中止となりました。
これにより、3日目までトップに立っていた畑岡奈紗が、通算19アンダーで2019年3月に行われた「Kia Classic」以来、約2年3か月ぶりの優勝。LPGAツアー4勝目を飾った。
初日からポーラ・クリーマーが持つコースレコード「60」に迫る自己ベスト「61」をマークするなど、ショット・パッテイングともに素晴しいプレーを披露した。
笹生優花は、通算11アンダー・5位タイで大会を終えた。
ダウ・グレイト・レイクス・ベイ・インビテーショナル
(Yardage: 6,277 Par: 70)
2019年に新設され、2年ぶり2回目の開催となる今大会は、144名のプレーヤーによる2人1組のペアで戦うフォーサムとフォーボールを交互に繰り返す72ホールのストロークプレー形式で競うLPGAツアー唯一のチーム戦となります。
〈Four-Ball〉方式
・二人がそれぞれ自分のボールでプレーし、各ホールで成績の良い方のスコアを採用する。
〈Foursomes〉方式
・1つのボールを同じチームの二人が交互にショットを行い、プレーをする。
1928年にギルバート・A・カリーによって設計された歴史あるミッドランド・カントリークラブは、1970年、1990年、2018年に改修が行われ、現在に至っています。フェアウェイは比較的フラットで木々によってセパレートされた林間コースとなっています。コースを南北に走るスネーク川と18番ホールのアイランド・グリーンを囲む風光明媚な池が特徴的と言えます。
今大会は、2021年7月14日(水)~7月17日(土)にかけて熱戦が繰り広げられる。
【主なペアリング】
・山口ずず夏/ソン・ユジョン
・アリヤ・ジュタヌガーン/モリヤ・ジュタヌガーン
・ブルック・ヘンダ-ソン/チョン・インジ
・ユ・ソヨン/パク・インビ
・レクシー・トンプソン/畑岡奈紗
・ダニエル・カン/リディア・コ
・ネリー・コルダ/ジェシカ・コルダ
・ミンジー・リー/笹生優花
ミスの少なさとチームワークが重要な難しい方式〈Foursomes〉で行われた予選ラウンド1日目を終えて、今季安定感抜群のプレーを見せている(N.コルダ/J.コルダ)組と大会連覇を狙う(C.クラントン/J.スワンナプラ)組、ボギーフリーとなる5バーディでラウンドした(P.アナナルカルン/A.アショク)組と(J.ホリス/L.スティーブンソン)組が通算5アンダーでトップに並んだ。(畑岡奈紗/L.トンプソン)組と(ミンジー・リー/笹生優花)組は、ともに1アンダー・14位タイでのスタートとなった。一方、(ソン・ユジョン/山口すず夏)組は、1バーディ、5ボギー(74)通算4オーバー・60位タイと出遅れた。
ビッグスコアの出やすい〈Four-Ball〉による予選ラウンド2日目が行われ、(アリヤ・ジュタヌガーン/モリヤ・ジュタヌガーン)の姉妹組がボギーフリーとなる11バーディ(59)を叩き出し、通算14アンダー・2位に2打差をつけ、7位タイから一気にトップに浮上した。単独2位にはこちらもボギーフリーとなる1イーグル、5バーディ(63)でラウンドした(P.アナナルカルン/A.アショク)組が通算12アンダーでつけた。(畑岡奈紗/L.トンプソン)組は、スコアを7つ伸ばし通算8アンダー・13位タイ、(ミンジー・リー/笹生優花)組は、スコアを5つ伸ばし通算6アンダー・23位タイで予選を通過した。一方、(ソン・ユジョン/山口すず夏)組は、スコアを1つ伸ばしたものの、通算3オーバー・68位で予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | シドニー・クラントン ジャスミン・スワンナプラ |
-15 | 65 |
パジャレー・アナナルカルン アディティ・アショク |
-15 | 67 |
3位(-14):C.シガンダ/M.リード
4位(-13):キム・アリム/Y.ノー、ハー・ミジョン/イ・ジョンウン6、A.ジュタヌガーン/M.ジュタヌガーン
7位(-10):M.リー/笹生優花、M.ファッシ/S.ルイス、N.コルダ/J.コルダ、パク・ヒヨン/J.ソング、B.アルトマーレ/A.イン、B.ラング/B.リンシコム、C.カー/S.メドウ、B.パグダンガナン/S.シュメルツェル
天候晴れ時々くもり、気温24.0℃、湿度73%、風速4.4m/sというコース・コンデションの中、41組による決勝ラウンド3日目が行われた。
3日目を終えて単独トップタイに並んだのは、大会連覇を目指すシドニー・クラントン/ジャスミン・スワンナプラ組とLPGAツアー初優勝を目指すパジャレー・アナナルカルン/アディディ・アショク組。
シドニー・クラントン/ジャスミン・スワンナプラ組は、風の強い中でも粘り強くプレーし、前半スコアを2つ伸ばして折り返すと、後半に入ってもお互いのバランスが良く、終盤にかけてショットとパッティングが冴え、3日目はボギーフリーとなる5バーディ(65)をマーク、3日間連続の(65)で通算15アンダー、トップタイで最終日を迎える。
トプと2打差の2位からスタートしたパジャレー・アナナルカルン/アディディ・アショク組は、お互いに安定したプレーとコンビネーションを見せ、ボギーフリーとなる3バーディ(67)でまとめ、トップタイで最終日に挑む。
1打差の通算14アンダー単独3位には、カルロタ・シガンダ/メル・リード、2打差の通算13アンダー・4位タイには、トップからスタートしたジュタヌガーン姉妹とキム・アリム/イエリミ・ノー組、ハー・ミジョン/イ・ジョウン6組が並んだ。
トップと5打差の通算10アンダー・7位タイには、ミンジー・リー/笹生優花組とコルダ姉妹ら8組がつけ、畑岡奈紗/レクシー・トンプソン組が通算9アンダー・15位タイにつけた。
最終日は、ビッグスコアの出やすい〈Four-Ball〉によるストロークプレーだけに、最後まで目が離せない展開が続くでしょう。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | アリヤ・ジュタヌガーン モリヤ・ジュタヌガーン |
-24 | 59 |
2 | シドニー・クラントン ジャスミン・スワンナプラ |
-21 | 64 |
T3 | キム・アリム イエリミ・ノー |
-19 | 64 |
パジャレー・アナナルカルン アディティ・アショク |
-19 | 66 | |
5 | ミンジー・リー 笹生 優花 |
-18 | 62 |
T6 | カン・ヘジ エイミー・ヤン |
-17 | 62 |
ブリタニー・アルトマーレ エンジェル・イン |
-17 | 63 | |
クリスティ・カー
ステファニー・メドウ |
-17 | 63 | |
ハー・ミジョン イ・ジョンウン6 |
-17 | 66 | |
10 | ブリタニー・ラング ブリタニー・リンシコム |
-16 | 64 |
午後の天候は晴れ、気温27.0℃、湿度48%、風速5.3m/sというコース・コンデションの中、41組による決勝ラウンド最終日が行われた。
終盤までもつれた大混戦を制し、第2回大会の優勝を飾ったのは、LPGAツアー11勝のアリヤとLPGAツアー1勝のモリヤのジュタヌガーンの姉妹。
予選ラウンド2日目でも示した通りビッグスコアの出やすい〈Four-Ball〉方式に絶対の自信を持つアリヤとモリヤのジュタヌガーン姉妹は、ショット、パッティングともに安定し息の合ったプレーで序盤から流れを掴み、前半スコアを5つ伸ばして折り返す。後半に入っても10番から4連続バーディを含む6つのバーティでスコアを伸ばし2日目同様、最終日もボギーフリーとなる11バーディ(59)と最終日のベストスコアをマーク、通算24アンダー3日目の4位タイから逆転で勝利を手にした。大会を通じて最後まで安定したコースマネジメント、チームワークが素晴しかった。
アリヤ・ジュタヌガーンはLPGAツアー12勝目、アリヤ・ジュタヌガーンはLPGAツアー2勝目を飾った。
通算21アンダー・3打差の2位には、後半追い上げを見せたものの、前半スコアを伸ばせなかったことが響いた大会連覇を狙ったシドニー・クラントンとジャスミン・スワンナプラのペアが入った。5打差の3位タイには、キム・アリム/イエリミ・ノー組とトップでスタートしお互いにLPGAツアー初優勝を目指したパジャレー・アナナルカルンとアディティ・アショクが通算19アンダーで入った。
2番、12番で2回も2ndショットを直接決めたミンジー・リーが笹生優花を引っ張る形でスコアを伸ばし、通算18アンダー・5位に入った。畑岡奈紗/レクシー・トンプソン組は、同じホールで同じようにバーディを奪うなどお互いのスコアを補う形が取れず、通算14アンダー・12位タイで大会を終えた。
アムンディ・エビアン・チャンピオンシップ
(Yardage: 6,527 Par: 71)
ISPS ハンダ・ワールド・インビテーショナル
①(Yardage: 6,549 Par: 73)
②(Yardage: 6,461 Par: 72)
今回が初開催となる今大会は、LPGAツアーと男女のヨーロピアンツアーの共催であり、男女各144名が出場し第2ラウンドまでは2つのコースを使用して行われます。
4日間72ホールのストロークプレーで行われますが、予選カットが2回行われ、最終ラウンドは40名前後のプレーヤーのみが残る厳しい戦いとなります。
・第2ラウンド終了時点で上位60位タイまでのプレーヤーが第3ラウンドに進出
・第3ラウンド終了時点で上位35位タイまでのプレーヤーが最終ラウンドに進出
①ガルゴルム・キャッスル・ゴルフクラブは、北アイルランドで最高のコースの1つであり、サイモン・ギッドマンによって1997年に設計されたコースは、所々木々によって囲まれでおり、メイン川とブレイド川に隣接していることから多数の池も絡むため、穏やかな起伏のフェアウェイが狭く圧迫感が感じられる。ティーショットの正確性が求められます。
② ネイ湖の畔に位置するマセリーン・ゴルフクラブは、1895年にオープンした歴史と伝統のあるアイルランド最高のゴルフコースの1つであり、起伏のある狭いフェアウェイと小さなグリーン、適切に配置されたバンカーがあり、正確なショットが求められるコースとなっています。
この代表的な2つのコースで2021年7月29日(木)~8月1日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
東京オリンピックを翌週に控え、世界トップランカー不在の中、前週のメジャー・トーナメント「アムンディ・エビアン・チャンピオンシップ」で優勝争いを演じたイ・ジョンウン6やイエリミ・ノー、若手期待のアタヤ・ティティクルなどが出場しています。日本選手の出場はありません。
予選ラウンド1日目を終えてトップタイに並んだのは、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パット数26とショット・パットがかみ合った素晴しいプレーで1番から4番までで1イーグル、3バーティを奪うなど、1イーグル、6バーディ、1ボギー(66)をマークしたチェラ・チョイとパット数24とパッティングが冴えたジェニファー・クプチョ、ショット・パッティングともに素晴しいプレーを見せ、ボギーフリーとなる1イーグル、5バーディ(66)でラウンドした3名が通算7アンダーで初日を終えた。
予選ラウンド2日目を終えて、単独トップに立ったのは、パッティングに冴えを見せ、9バーディ、2ボギー(65)をマークしたエマ・タリーが2位に3打差をつける13アンダーで決勝ラウンド進出を決めた。2位タイには、初日トップに立ったチェラ・チョイとジェニファー・クプチョがともにスコアを3つ伸ばし、通算10アンダーで並んだ。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | パジャレー・アナナルカルン | -13 | 66 |
ジェニファー・クプチョ | -13 | 70 | |
エマ・タリー | -13 | 73 |
4位(-12):チェラ・チョイ
5位(-10):A.ティティクル
6位(-9):W.メーチャイ、スヒョン・オー
8位(-8):L.ナーゲル、S.ケンプ、R.オトゥール、M.ハリガエ、C.ハル
午後14時時点での天候はくもり、気温14.0℃、風速5.3m/s、湿度79%のコース・コンデションの中、64名による決勝ラウンド3日目が行われた。
混戦模様の中、3日目を終えてトップタイに並んだのは、ともにLPGAツアー初優勝を目指すパジャレー・アナナルカルンとジェニファー・クプチョ、エマ・タリーの3名。
出だしの3番でイーグルを奪い、幸先の良いスタートを切ったパジャレー・アナナルカルンは、6番、8番でボギーを叩くものの、9番でバーディ奪い、前半スコアを1つ伸ばして折り返すと、後半はパット数23とパッティングが冴え、10番からの4連続バーディを含む6バーディを奪い、3日目1イーグル、7バーディ、2ボギー(66)をマーク、通算13アンダーでラウンドを終えた。
3打差の2位タイからスタートしたジェニファー・クプチョは、数多くのチャンスを掴みながらパッティングが決まらず、5バーディ、2ボギー(70)とスコアを3つ伸ばすにとどまった。
単独トップからスタートしたエマ・タリーは、11番からの3連続バーディがあったものの、全体的にショットに安定感を欠き、9番Par5でダブルボギーを叩くなどスコアを伸ばせず通算13アンダーで3日目を終えた。
1打差の単独4位には、初日トップに立ったチェラ・チョイがボギーフリーとなる2バーディ(71)でラウンド、通算12アンダーでつけた。
3打差の単独の5位には、出入りの激しいプレーながら、飛距離を活かしたプレーで2イーグルを奪うなど、スコアを3つ伸ばしたアタヤ・ティティクルがつけた。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | パジャレー・アナナルカルン | -16 | 70 |
2 | エマ・タリー | -16 | 70 |
3 | ジェニファー・クプチョ | -15 | 71 |
4 | アタヤ・ティティクル | -13 | 70 |
T5 | シドニー・マイケルズ | -12 | 67 |
ミナ・ハリガエ | -12 | 69 | |
チェラ・チョイ | -12 | 73 | |
T8 |
ペルニラ・リンドベリ
|
-11 | 66 |
サラ・ケンプ | -11 | 70 | |
ウィチャネ・メーチャイ | -11 | 71 |
午後13時00分時点での天候はくもり、気温17.0℃、風速4.5m/s、湿度67%というコース・コンデションの中、40名による決勝ラウンド最終日が行われた。
プレーオフにまでもつれた激闘を制し、LPGAツアー初優勝を飾ったのは、タイの22歳パジャレー・アナナルカルン。
出だしの1番でバーディ、続く3番、4番で連続バーディと幸先の良いスタートを切ったパジャレー・アナナルカルンだったが、6番でティーショットを左に曲げるトラブルでトリプルボギーを叩き、一気にスコアを3つ落とす。しかし、8番でチップインバーディ、9番もバーディを奪い、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。この日もパット数23と安定したパッティングで13番でバーディ、16番をボギーとしスコアを落とすものの、続く17番でバーディを奪ってトップに並ぶと、最終日も7バーディ、1ボギー、1トリプルボギー(70)とスコアを3つ伸ばし、通算16アンダーでホールアウト。プレーオフに持ち込んだ。
出だしの4ホールで3つのバーディと好スタートを切ったエマ・タリーは、6番でボギーを叩くものの、8番、9番連続バーディで前半スコアを4つ伸ばし単独トップで折り返す。しかし、後半は12番でボギーが先行すると14番、15番で連続ボギーを叩き、トップを明け渡す。しかし、17番でバーディを奪い、最終日7バーディ、4ボギー(70)でラウンド、通算16アンダーでパジャレー・アナナルカルンとのプレーオフに持ち込んだ。
プレーオフ1ホール目、お互いにティーショットをバンカーに入れながら3オンに成功。2パットのパーで分ける。2ホール目の3rdショットをミスし、アプローチでもグリーンを捉えられず、ボギーとしたエマ・タリーに対して、しっかり3オンに成功し2パットのパーをセーブしたパジャレー・アナナルカルンがLPGAツアー初優勝を飾った。
出だしの1番、2番で連続バーディと幸先の良いスタートを切ったジェニファー・クプチョは、6番で2ndショットをクリークに打ち込みボギー。9番からの3連続バーディで1打差をつけ、一気に単独トップに立ったものの、16番でボギーを叩き、17番でトップに並ばれると、18番Par5でラフからの3rdショットを左サイドの池に打ち込み、まさかのボギー。最終日5バーディ、3ボギー(71)とスコアを2つ伸ばしたものの、終盤のボギーが響き、通算15アンダー・3位で大会を終えた。
単独4位には、パット数34とパッティングに苦労したものの、最終日も4バーディ、1ボギー(70)とスコアを3つ伸ばした注目のアタヤ・ティティクルが通算13アンダーで入った。
8月
オリンピック女子ゴルフ・コンペティション
(Yardage: 6,648 Par: 71)
オリンピックのゴルフ競技として前回のリオデジャネイロ・オリンピックから112年ぶりに復活。
今大会は、各国の代表選手60名による予選なし4日間72ホールのストロークプレーによって争われる。
1929年に開場した歴史のある日本でも屈指の名門コースとして知られる霞ヶ関カントリークラブは、比較的フラットなフェアウェイと複数の面から構成される複雑なグリーンが特徴的な木々によってセパレートされた林間コースとなっています。
今大会は、2021年8月4日(水)~8月7(土)にかけて熱戦が繰り広げられる。
「全米女子プロゴルフ選手権」を制した世界ランキング1位のネリー・コルダ、同2位のコ・ジンヨン、同3位で前回大会の金メダリストのパク・インビ、同4位のキム・セヨン、前々週の「アムンディ・エビアン・チャンピオンシップ」でメジャー初優勝を飾ったミンジー・リー、「ANAインスピレーション」を制したパティ・タヴァタナキット、「全米女子オープン」を制しフィリピン代表として出場する笹生優花、リディア・コ、アリヤ・ジュタヌガーンなど世界のトッププレーヤーが数多く出場する強力なフィールドとなりました。
日本からは、世界ランキング11位で今季LPGAツアー1勝を飾っている畑岡奈紗と2021年の国内ツアーで5勝目を飾っている世界ランキング28位の稲見萌寧が出場します。
大会1日目を終えてトップに立ったのは、スウェーデン代表の28歳マデリーン・サグストロム。気温37.8℃という酷暑の中、出だしの1番でバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ると、前半スコアを4つ伸ばして折り返す。後半は10番でのバーティ1つに終わったものの、ショット・パットがかみ合った素晴しいプレーでボギーフリーとなる5バーディ(66)でラウンド、通算5アンダー、2位に1打差をつけ最高のスタートを切った。1打差の2位タイには、今季メジャー1勝を含むLPGAツアー3勝を飾っている世界ランキング1位のネリー・コルダとインド代表のアディティ・アショクが通算4アンダーで並んだ。2打差の3位タイには、今季LPGAツアー初優勝を飾り、好調を維持しているフィンランド代表のマチルダ・カストレンと世界ランキング2位のコ・ジンヨン、スペイン代表のカルロタ・シガンダが並んだ。
畑岡奈紗は、出だしの1番をボギーとしたものの、6番、8番で連続バーディを奪い、前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半の10番で3パットのボギー、12番でも3パットのダブルボギーとスコアを崩したものの、14番からの3連続バーディで盛り返し通算1アンダー・16位タイで初日を終えた。
稲見萌寧も3番、4番連続ボギーの後はパッティングで苦しんだものの、ショットで安定したプレーを見せ、通算1アンダー・16位タイで初日を終えた。
笹生優花は、ショット・パッティングともに良くなく、2バーディ、5ボギー(74)通算3オーバー・47位タイと出遅れた。
酷暑に中、大会2日目を終えてトップに立ったのは、世界ランキング1位のネリー・コルダ。抜群のショット力と好調なパッティングでバーディを量産。5番から1イーグルを含む4バーディを奪い、前半スコアを6つ伸ばして折り返すと、後半も12番からの3連続バーディを含む5バーディで17番を終えて、2位に6打差をつける独走態勢を築く。しかし、(59)も見えた最終18番でティーショットを左に曲げ、3rdショットもミスし痛恨のダブルボギー。1イーグル、9バーディ、1ダブルボギー(62)でラウンド、通算13アンダー2位に4打差をつけ2日目を終えた。
2位タイには、N.K.マドセンとE.K.ペダーセンのデンマーク勢とA.アショクが9アンダーで並んだ。
日本勢は稲見萌寧が1イーグル、5バーディ、1ボギー(65)をマークし通算7アンダー・6位タイ、畑岡奈紗が4バーディ、1ボギー(68)通算4アンダー・11位タイに浮上した。笹生優花は、5バーディ、2ボギー(68)とスコアを伸ばし通算イーブンパー・34位タイに順位を上げた。
大会3日目
首位 | ネリー・コルダ | -15 | 69 |
2位(-12):A.アショク
3位(-10):L.コ、H.グリーン、E.K.ペダーセン、稲見萌寧
7位(-8):畑岡奈紗、M.サグストロム、N.K.マドセン
10位(-7):M.カストレン、フォン・シャンシャン、S.メドウ、キム・セヨン、コ・ジンヨン、リン・シユ
午前9時00分時点での天候は晴れ、気温29.5℃、風速2.0m/s、湿度82%というコース・コンデションの中、60名による大会3日目が行われた。
混戦模様の中、3日目を終えて単独トップをキープしたのは、今季3勝を飾っている世界ランキング1位のネリー・コルダ。
出だしから安定したプレーで6番ホール終了時点で3つスコアを伸ばし独走態勢を築いたネリー・コルダだったが、8番Par5でまさかのボギー、後半に入っても思うようなプレーが出来ない中、何とか粘りを見せ、3バーディ、1ボギー(69)とスコアを2つ伸ばし通算15アンダー2位に3打差をつけ、3日目を終えた。
3打差の2位には、3日目も好調なパッティングを活かし、5バーディ、2ボギー(68)とスコアを3つ伸ばしたアディティ・アショクが通算12アンダーでつけた。
3位タイには、前回大会銀メダルでボギーフリーとなる5バーディ(66)をマークしたリディア・コとメジャー覇者のハナ・グリーン、シーズンを通じてパッティングに課題はあるものの、飛距離を活かしたプレーが武器のエミリー・クリスティン・ペダーセン、日本で行われる優位性を活かして初日から安定したプレーを続けている稲見萌寧が通算10アンダーで並んだ。
畑岡奈紗は、6バーディ、2ボギー(67)とスコアを4つ伸ばし通算8アンダー・7位タイ、笹生優花も5バーディ、1ボギー(67)で通算4アンダー・20位タイに順位を上げた。
大会最終日
金 | ネリー・コルダ | -17 | 69 |
銀 | 稲見 萌寧 | -16 | 65 |
銅 | リディア・コ | -16 | 65 |
4 | アディティ・アショク | -15 | 68 |
T5 | ハナ・グリーン | -13 | 68 |
エミリー・クリスティン・ペダーセン | -13 | 68 | |
7 |
ステファニー・メドウ
|
-12 | 66 |
8 | フォン・シャンシャン | -11 | 67 |
T9 | 笹生 優花 | -10 | 65 |
キム・セヨン | -10 | 68 | |
コ・ジンヨン | -10 | 68 | |
リン・シユ | -10 | 68 | |
畑岡 奈紗 | -10 | 69 | |
ナンナ・コルツ・マドセン | -10 | 69 |
午前8時00分時点での天候はくもり、気温28.0℃、風速1.0m/s、湿度75%というコース・コンデションの中、60名による大会最終日が行われた。
終盤までもつれた大混戦を制し金メダルを獲得したのは、今季メジャー1勝を含む3勝、LPGAツアー6勝を誇る世界ランキング1位のアメリカ代表ネリー・コルダ。
2位に3打差をつけ単独トップで迎えたネリー・コルダは、出だしの2番でバーディを奪い、好スタートを切るものの、その後は中々チャンスをものに出来ない中で迎えた7番Par3。ティーショットを左のショートサイドに外すと、難しいアプローチながら2打目、3打目とグリーンに乗らず、4打目でようやくよせてダブルボギー、8番、9番で連続バーディを奪ったものの、一気に流れを失った。後半も10番でバーディを奪いながら11番でボギーと流れを掴めず、13番でバーディを奪い単独トップに立ったものの、その後は苦しいゴルフを展開。しかし、最終18番をパーで上がり、最終日を5バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(69)でまとめ、通算17アンダー2位に1打差をつけ優勝。オリンピック金メダルを手にした。
銀・銅メダルをかけた争いは、最終日に12番からの4連続バーディを含む9バーディ、3ボギー(65)をマークした稲見萌寧と前半2番からの4連続バーディを含む9バーディ、3ボギー(65)でラウンドしたリディア・コが通算16アンダーで並び、順位を決めるプレーオフとなった。1ホール目、ティーショットをバンカーに入れ、アプローチを寄せきれずボギーを叩いたリディア・コに対して、てパーをセーブした稲見萌寧が銀メダルを獲得、リディア・コは銅メダルを獲得し2大会連続のメダリストとなった。
初日から安定したショットと好調なパッティングで2位をキープしていたインド代表のアディティ・アショクは、最終日も5バーディ、2ボギー(68)とスコアを伸ばしながら1打及ばず通算15アンダー単独4位で大会を終えた。
バックナインで1イーグル、4バーディ(29)を叩き出し、最終日1イーグル、5バーディ、1ボギー(65)をマークした笹生優花と3バーディ、1ボギー(69)と大きくスコアを伸ばせなかった畑岡奈紗は、ともに10アンダー・9位タイで大会を終えた。
トラスト・ゴルフ・スコットランド女子オープン
(Yardage: 6,584 Par: 72)
2017年の初開催から5回目を迎える歴史の浅いトーナメントとなっています。初代チャンピオンは、韓国のイ・ミヒャンで第2回大会は、タイのアリヤ・ジュタヌガーン、第3回大会は、韓国のハー・ミジョン、そして前回大会覇者は、アメリカのステイシー・ルイスが3年ぶりの優勝を飾っています。
2020年にクライブ・クラークによって設計され、オープンしたスコットランドで最も新しいダンバーニー・リンクスは、「ゴルフの聖地」であるセントアンドリュースから南にわずか数分の場所に位置しています。細かなうねりがあるものの、比較的広いフェアウェイとアンジュレーションのある速さはないが硬いグリーン、リンクス特有の137個のポットバンカーや数ホールに絡むクリークがあり、海からの強風によってコースの難易度が大きく変化するため、正確で多彩なショットとパッティングがカギとなるでしょう。
今大会は、2021年8月12日(木)~8月15日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
次週のメジャー「AIG全英女子オープン」の前哨戦となる今大会には、東京オリンピックで銅メダルを獲得したリディア・コや世界ランキング8位の笹生優花、同13位のパティ・タヴァタナキット、2018年大会覇者のアリヤ・ジュタヌガーンらが出場します。
予選ラウンド1日目を終えてトップに立ったのは、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パット数24とティーショットとパッティングに安定感のあるプレーを見せたミケーレ・トムソンが、1イーグル、7バーディ、2ボギー(65)でラウンドし通算7アンダー、2位に2打差をつけ最高のスタートを切った。2打差の2位タイには、アン・ヴァン・ダム、笹生優花、ジャスミン・スワンナプラの3名が通算5アンダーで並んだ。
笹生優花は、6番Par3で4パットのダブルボギーを叩くなどパッティングに苦しんだものの、風もなく穏やかな天候の中、好調なショットで8バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(67)とスコアを伸ばし、通算5アンダーで初日を終えた。
予選ラウンド2日目を終えて単独トップに立ったのは、2018年大会覇者のアリヤ・ジュタヌガーン。12番、13番で連続バーディ、15番から17番で3連続バーディと4つあるPar5で確実にバーディを奪い、2日目7バーディ、1ボギー(66)でラウンドし通算9アンダー2位に3打差をつけ決勝ラウンド進出を決めた。2位タイには、イングランドのチャーリー・ハルと東京オリンピックで5位に入ったエミリー・クリスティン・ペダーセン、直近の試合でも単独4位に入るなど好調を維持しているアタヤ・ティティクルが通算6アンダーで並んだ。
笹生優花は、出だしの3番、5番、6番で一気に3つスコアを落としたものの、その後は持ち直し2日目は4バーディ、4ボギー(72)とスコアを伸ばせなかったものの、粘りのプレーで通算5アンダー・5位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ライアン・オトゥール | -9 | 68 |
チャーリー・ハル | -9 | 69 | |
アリヤ・ジュタヌガーン | -9 | 72 |
4位(-8):A.ブハイ、A.ティティクル
6位(-6):A.ノルドクビスト
7位(-5):L.コ、C.ブティエ、M.アレックス、Y.ノー、K.マクドナルド
午後14時30分時点での天候は晴れ、気温19.0℃、風速7.5m/s、湿度54%のコース・コンデションの中、71名による決勝ラウンド3日目が行われた。
3日目を終えてトップに並んだのは、LPGAツアー初優勝を目指すライアン・オトゥールと「2016年 CME Group Tour Championship」以来となるLPGAツアー2勝目を目指すチャーリー・ハル、今季3勝目、LPGAツアー13勝目を狙らうアリヤ・ジュタヌガーンの3名。
フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率88.89% (16/18)、と安定感のあるショットを見せたライアン・オトゥールは、ボギーを2つ叩くものの、常にバーディが先行する展開から後半15番Par5でイーグルを奪い、1イーグル、4バーディ、2ボギー(68)と平均パット数(31)ながらスコアを4つ伸ばし通算9アンダーで3日目を終えた。
序盤からショット・パッティングともに安定感のあるプレーを見せたチャーリー・ハルは、15番までボギーフリーの4バーディとスコアを伸ばす。続く16番でボギーを叩いたものの、4バーディ、1ボギー(69)通算9アンダーでラウンドを終えた。
単独トップでスタートしたアリヤ・ジュタヌガーンは、出だしの2番でバーディ、8番、9番でも連続バーディと前半スコアを2つ伸ばして折り返す。しかし、10番でダブルボギー、12番、15番をバーディとしたものの、あがりの17番、18番で連続ボギーと後半崩れ、5バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(72)とスコアを伸ばせず、通算9アンダーでライアン・オトゥール、チャーリー・ハルとともに何とかトップタイで3日目を終えた。
1打差の4位タイには、6バーディ、1ボギー3日目のベストスコア(67)をマークしたアシュリー・ブハイと直近の試合でも単独4位に入るなど好調を維持しているアタヤ・ティティクルが通算8アンダーで並んだ。
5アンダー・5位タイからスタートした笹生優花は、出だしの1番で奥からのアプロ―チがよらずボギーを叩くと、9番でもボギー、後半に入って11番、12番も連続ボギーとし一気にスコアを落とす。終盤15番、16番で連続バーディを奪ったものの、2バーディ、4ボギー(74)とスコアを2つ落とし通算3アンダー・15位タイに後退した。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ライアン・オトゥール | -17 | 64 |
T2 | リディア・コ | -14 | 63 |
アタヤ・ティティクル | -14 | 66 | |
4 | アリヤ・ジュタヌガーン | -13 | 68 |
5 | チャーリー・ハル | -12 | 69 |
6 | アリー・ユーイング | -11 | 63 |
T7 | エスター・ヘンセライト | -9 | 66 |
イ・ジョンウン6
|
-9 | 66 | |
セリーヌ・ブティエ | -9 | 68 | |
マリナ・アレックス | -9 | 68 | |
イエリミ・ノー | -9 | 68 |
午後14時00分時点での天候は晴れ、気温18.0℃、風速3.9m/s、湿度65%というコース・コンデションの中、71名による決勝ラウンド最終日が行われた。
混戦となった最終日、冷静なプレーでリードを保ち、優勝を飾ったのは、LPGAツアー未勝利の34歳ライアン・オトゥール。
9アンダー・トップタイからスタートしたライアン・オトゥールは、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率100.00% (18/18)と安定感抜群のショット力で出だしの1番、2番で連続バーディを奪うと、4番、7番、9番もバーディとし前半スコアを5つ伸ばして折り返す。後半も13番と15番のPar5でしっかりバーディを奪い、17番でも長いバーディパットを決めるなど終始、LPGAツアーでの優勝経験がないとは思えない冷静なプレーを展開し最終日ボギーフリーとなる8バーディ(64)をマーク、通算17アンダー2位に3打差をつけ、LPGAツアー参戦11年目にして初優勝を飾った。
2位タイには、266.0yに設定された17番の1オン可能なPar4でイーグルを奪うなど、ショット・パッティングともに素晴しいプレーを見せ、1イーグル、7バーディのコースレコードタイとなる(63)をマークした東京オリンピック銅メダリストのリディア・コと出だしの2番から3連続バーディを奪うなど前半前半スコアを5つ伸ばしながら、10番で3パット、トップに並んだ直後の14番でも短いパーパットを外すなど肝心な所でボギーを叩き、終盤の16番からの3ホールでのバーディチャンスも活かせなかったアタヤ・ティティクルが通算14アンダーで並んだ。
通算13アンダー単独4位には、2番Par5でイーグルを奪うなど、1イーグル、3バーディ、1ボギー(68)とまずまずのラウンドだったアリヤ・ジュタヌガーン、通算12アンダー単独5位には、チャーリー・ハル、通算11アンダー単独6位には、1イーグル、8バーディ、1ボギーとリディア・コと同じコースレコードタイとなる(63)をマークしたアリー・ユーイングが入った。
笹生優花は、7番までに3バーディと素晴らしいスタートを切ったものの、8番でアプローチをミスしボギー、9番もボギーとし前半を折り返す。後半は持ち味の飛距離を活かしたプレーで着実にバーディを奪い、7バーディ、3ボギー(68)でラウンド、通算7アンダー・15位タイで大会を終えた。
AIG全英女子オープン
(Yardage: 6,850 Par: 72)
カナディアン・パシフィック女子オープン(中止)
(Yardage: 6,709 Par: 72)
9月
ソルハイムカップ
(Yardage: 6,903 Par: 72)
今大会は、LPGA米国女子ツアーとLET欧州女子ツアーそれぞれ12名の代表選手による対抗戦として、2年に1度、奇数年に開催される団体戦です。
1990年からスタートし17回目を迎える今大会の対戦成績は、LPGA米国女子ツアーが2回の3連覇を含む10勝、LET欧州女子ツアーが6勝とLPGA米国女子ツアーがリードしています。2019年の前回大会は、LET欧州女子ツアーが制し今大会に連覇がかかります。
各チームは、12名の代表選手と1名のキャプテン、3名のアシスタント・キャプテンで構成され、1日目と2日目は、午前のセッションで〈Foursomes〉、午後のセッションで〈Four-Ball〉、3日目は〈Singles〉で勝敗を決める3日間競技となっています。
〈Four-Ball〉方式
・二人がそれぞれ自分のボールでプレーし、各ホールで成績の良い方のスコアを採用する。
〈Foursomes〉方式
・1つのボールを同じチームの二人が交互にショットを行い、プレーをする。
〈Singles〉方式
・マッチプレーによる個人戦。
1919年にドナルド・ロスによって設計されたコースは、比較的フラットながら狭いフェアウェイと小さくアンジュレーションのあるグリーン、85個のバンカーと深いラフが特徴的であり、ティーショットの精度が求められます。
4回の全米オープン(1920年、1931年、1957年、1979年)と2回のPGAチャンピオンシップ(1986年、1993年)を開催した歴史と伝統のあるコースで2021年9月4日(土)~9月6日(月)にかけて熱戦が繰り広げられた。
大会1日目
〈Foursomes〉ポイント | チーム名 | ポイント | |
0.5 | アメリカ | ヨーロッパ | 3.5 |
ポイント | チーム名 | ポイント | |
2.0 | アメリカ | ヨーロッパ | 2.0 |
大会1日目、2人1組による8試合が午前と午後に分かれて2つの方式で行われ、ヨーロッパが5.5ポイントと獲得しリードして終えた。
大会2日目
〈Foursomes〉ポイント | チーム名 | ポイント | |
3.0 | アメリカ | ヨーロッパ | 1.0 |
ポイント | チーム名 | ポイント | |
1.5 | アメリカ | ヨーロッパ | 2.5 |
大会2日目も2人1組による8試合が午前と午後に分かれて2つの方式で行われ、アメリカが4.5ポイントと獲得し2.0ポイントまで追い上げて終了。
大会3日目(最終日)
〈Singles〉ポイント | チーム名 | ポイント | |
6.0 | アメリカ | ヨーロッパ | 6.0 |
ポイント | チーム名 | ポイント | |
13.0 | アメリカ | ヨーロッパ | 15.0 |
大会3日目、それぞれ12名のプレーヤーによるシングルスのマッチプレーが行われ、お互いに譲らず、6.0ポイントずつ分け合う展開となり、3日間の合計ポイントでLET欧州女子ツアーがLPGA米国女子ツアーを破り2連覇を達成、通算対戦成績を7勝10敗とした。
キャンビア・ポートランド・クラシック
(Yardage: 6,658 Par: 72)
1972年、ポートランド・レディース・クラシックとしてスタート。メジャー・トーナメントを除き、LPGAツアーで最も長く開催され、50回目を迎える歴史と伝統を誇る大会です。
2000年代に入り、アニカ・ソレンスタム(2002、2003)とブルック・ヘンダーソン(2015、2016)が連覇を達成しています。また、1986年に岡本綾子、2010年に宮里藍、2012年には宮里美香が優勝を飾るなど、日本人選手にも相性の良い大会となっています。
1992年、ピーター・ヤコブセンによって設計され、高低差と起伏のあるフェアウェイ、深いラフ、ポアナ芝でありながら速いグリーン、10ホールにかかるウォーター・ハザードとバンカーが絡む戦略的なコースとなっています。2021年9月16日(木)~9月19日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
世界ランキング・トップ10からは、世界ランキング2位のコ・ジンヨン、同9位のブルック・ヘンダ-ソンの2名、他にはP.タヴァタナキットやA.ジュタヌガーン、ハナ・グリーン、イ・ジョウン6、イエリミ・ノーと言った実力者も出場します。日本からは畑岡奈紗、山口すず夏の2名が出場。
天候は晴れていたものの、12時時点で気温17.0℃、北風3.6m/sと肌寒いコンディションと難しいコース・セッティングの中、予選ラウンド1日目を終えてトップタイに並んだのは、安定したショットとパッティングで5バーディ、1ボギー(68)でラウンドした今季LPGAツアー初優勝を飾ったパジャレー・アナナルカルンとフェアウェイキープ率100%と好調なショットで7番Par4で2打目を直接決めてイーグルを奪うなど、1イーグル、5バーディ、3ボギー(68)でラウンドしたスコットランドのジェンマ・ドライバーグ、先週のソルハイムカップでも活躍したカルロタ・シガンダの3名が4アンダー、2位に1打差をつけ、初日を終えた。1打差の2位タイには、コ・ジンヨンら6名が通算3アンダーで並んだ。
畑岡奈紗は、4番でバーディと幸先の良いスタートを切ったものの、6番でアプローチを寄せきれずボギー、後半10番、13番でバーディを奪い、その後は14番から3連続パー(15番Par5では2打目をクリークに落とす)でピンチを凌ぐなど、3バーディ、2ボギー(71)でラウンド、1アンダー・15位タイで初日を終えた。フェアウェイキープ率78.57% (11/14)は良かったものの、パーオン率33.33% (6/18)、パット数23が示すようにアイアンショットとショートゲームが良くなく、パッティングで凌いだ初日となった。
今季9試合に出場しすべて予選落ちと苦しいシーズンが続いている山口すず夏は、パーオン率44.44% (8/18)とまだまだショットが安定していないものの、3バーディ、3ボギー(72)でまとめ、イーブンパー・28位タイとまずまずのスタートを切った。
風のある中、予選ラウンド2日目を終えてトップに立ったのは、安定したショットとパッティングで6バーディ、1ボギー(67)でラウンド、通算8アンダーまでスコアを伸ばした世界ランキング2位のコ・ジンヨン。1打差の通算7アンダー・2位には、終盤上がり3ホールで3連続バーディを奪ったスコットランドのジェンマ・ドライバーグ、先週のソルハイムカップでも活躍したカルロタ・シガンダがスコアを1つ伸ばし、通算5アンダー・3位につけた。
畑岡奈紗は、一時3アンダーまでスコアを伸ばしたものの、その後はパッティングに苦労し(パット数:35)4つのボギーを叩き、2バーディ、4ボギー(74)とスコアを2つ落とし、通算1オーバー・23位タイに後退した。
初日をイーブンパー・28位タイで終え、今季初の予選通過に期待がかかった山口すず夏だったが、3パットやクリークに打ち込むなど、ショット、パッティングにともに精彩を欠き、2バーディ、4ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギー(79)と崩れ、通算7オーバー・78位タイで予選落ち、今シーズンは終了となった。
大会3日目(決勝ラウンド)
※悪天候により中止となりました。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | コ・ジンヨン | -11 | 69 |
T2 | イ・ジョンウン | -7 | 69 |
スヒョン・オー | -7 | 69 | |
4 | ペリーヌ・デラクール | -5 | 69 |
T5 | パティ・タヴァタナキット | -4 | 69 |
エスター・ヘンセライト | -4 | 70 | |
カルロタ・シガンダ | -4 | 73 | |
T8 | ジェニファー・クプチョ | -3 | 68 |
ジェニファー・ソング | -3 | 68 | |
アシュリー・ブハイ | -3 | 69 | |
アン・ヴァン・ダム | -3 | 71 | |
イ・ジョンウン6 | -3 | 73 | |
パジャレー・アナナルカルン | -3 | 73 | |
ジェンマ・ドライバーグ | -3 | 76 | |
T20 | 畑岡 奈紗 | -1 | 70 |
・山口すず夏:+7 予選CUT
午後12時00分時点での天候はくもり、気温16.0℃、湿度78%、風速3.1m/sというコース・コンディションの中、77名による決勝ラウンド最終日が行われた。
悪天候により3日間54ホールに短縮となった50回の節目を迎えた記念大会を制したのは、LPGAツアー8勝で世界ランキング2位のコ・ジンヨン。
2位に1打差をつけ、8アンダー単独トップでスタートしたコ・ジンヨンは、いくつかのバーディチャンスを逃すものの、6ホールを無難にパープレーで通過すると、7番で距離のあるスライスラインを読み切り最初のバーディを奪う。続く8番でのピンチをパーで凌いで前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番で絶好のバーディチャンスを決めることは出来なかったが、続く難易度の高い11番でバーディ、最終18番でもバーディを奪い、無理のない冷静なプレーとコースマネージメントで最終日ボギーフリーとなる3バーディ(69)でラウンド、通算11アンダー2位に4打差をつけ、2021年シーズン2勝、LPGAツアー9勝目を飾った。
4打差の2位タイには、最終18番でイーグルを奪い、3アンダー(69)でラウンドした韓国のイ・ジョンウンと4バーディ、1ボギー(69)でラウンドしたオーストラリアのスヒョン・オーというお互いにLPGAツアー初優勝を目指した2名が通算7アンダーで並んだ。
通算5アンダー単独の4位には、最終日も3つスコアを伸ばしたペリーヌ・デラクール、通算4アンダー・5位タイには、メジャー・チャンピオンのパティ・タヴァタナキットとドイツのエスター・ヘンセライト、スペインのカルロタ・シガンダが並んだ。
出だしの1番Par5で4オン2パットのボギーと幸先の良くないスタートとなった畑岡奈紗は、4番Par3でバーディを奪い、スコアを戻したものの、6番でロングパットを大きくオーバーし3パットのボギーを叩き、前半スコアを1つ落として折り返す。後半に入り、ピンを果敢に攻める積極的なプレーとパッティングで11番、15番でバーディを奪う。17番Par3で1stパットを約5.0mオーバーして3パットのボギーを叩いたものの、最終18番Par5でガードバンカーからの3打目を直接決めてイーグル。最終日は1イーグル、3バーディ、3ボギー(70)でラウンド、通算1アンダー・20位タイで大会を終えた。
ウォルマートNWアーカンソー選手権
(Yardage: 6,438 Par: 71)
2007年に第1回大会がスタートし、今大会で15回目を迎える3日間トーナメントとなっています。
2010年、2011年と台湾のヤニ・ツェンが連覇を果たし、韓国勢が6回優勝、2012年には宮里藍、2018年には畑岡奈紗がLPGAツアー初優勝を飾るなど、日本人選手を含むアジア勢にとって相性の良い大会となっています。
1990年、ドン・セフレストが設計し、2009年にランディ・ヘッケンケンパーによって改修され、細かなアンジュレーションがある狭いフェアウェイと大きなグリーン、そしてアイランドグリーンの15番Par3に代表されるように、16ホールにかかるウォーター・ハザードが特徴的であり、戦略性に富んだ美しい景観のプライベート・コースとなっています。ここで2021年9月24日(金)~9月26日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
2週連続優勝を狙う世界ランキング2位のコ・ジンヨン、同4位のキム・セヨン、同5位のリディア・コなど世界ランキングトップ10から7名が出場、他にもレクシー・トンプソンやA.ジュタヌガーン、イ・ジョウン6なども出場する強力なフィールドとなっています。日本からは畑岡奈紗、笹生優花、野村敏京の3名が出場します。
予選ラウンド1日目を終えてトップタイに並んだのは、2020年の全米女子オープン覇者で抜群の飛距離とパーオン率94.44% (17/18)と安定したアイアンショットでボギーフリーとなる1イーグル、6バーディ(63)でラウンドしたキム・アリムと同じくパーオン率94.44% (17/18)と安定したアイアンショットでボギーフリーとなる8バーディ(63)でラウンドしたベテラン39歳のキャサリン・カーク、フェアウェイキープ率92.31% (12/13)と安定したティーショットとパット数(26)のパッティングでボギーフリーとなる8バーディ(63)でラウンドした35歳のジ・ウンヒ。
日本勢では、11番Par3でホールインワンを達成するなど好調なショットでボギーフリーの6アンダーでラウンドした畑岡奈紗が5位タイ、4バーディ、2ボギー(69)と無難なスタートとなった笹生優花と久々の試合となった野村敏京が2アンダー・44位タイで初日を終えた。
予選ラウンド2日目を終えてトップタイに並んだのは、2021年アムンディ・エビアンチャンピオンシップの覇者で抜群の飛距離とフェアウェイキープ率92.31% (12/13)、パーオン率88.89% (16/18)と安定したショットとパッティングで前半からスコアを伸ばし、ボギーフリーとなる8バーディ(63)でラウンドしたミンジー・リーと6番Par3でホールインワンと史上5人目となる2日間連続のホールインワンを達成するなど抜群のショット力を見せ、1イーグル、5バーディ、1ボギー(65)でラウンドした畑岡奈紗が通算12アンダーで決勝ラウンド最終日に進んだ。
笹生優花は、安定感のプレーでボギーフリーとなる6バーディ(65)でラウンドし、通算8アンダー・9位タイまで浮上、一方で久々の出場となった野村敏京は、3バーディ、5ボギー(73)とスコアを2つ落とし、カットラインに1打及ばず、通算イーブンパー・88位タイで予選落ちとなった。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | 畑岡奈紗 | -16 | 67 |
T2 | ジ・ウンヒ | -15 | 67 |
ミンジー・リー | -15 | 68 | |
T4 | 笹生優花 | -14 | 65 |
ダニエル・カン | -14 | 65 | |
T6 | ステイシー・ルイス | -12 | 66 |
コ・ジンヨン | -12 | 67 | |
T8 | ユ・ソヨン | -11 | 62 |
レクシー・トンプソン | -11 | 65 | |
チェラ・チョイ | -11 | 66 | |
リンゼイ・ウェーバー | -11 | 66 | |
アディティ・アショク | -11 | 67 | |
モリヤ・ジュタヌガーン | -11 | 68 | |
パジャレー・アナナルカルン | -11 | 69 | |
イ・ジョンウン6 | -11 | 70 |
・野村敏京:E 予選CUT
11時00分時点での天候は晴れ、気温25.0℃、湿度44%、風速5.3m/sというコース・コンディションの中、86名(1名棄権)による決勝ラウンド最終日が行われた。
最終18番まで縺れた優勝争いを制したのは、2021年シーズン1勝、LPGAツアー4勝の畑岡奈紗。
トップタイでスタートした畑岡奈紗は、出だしの1番、2番で連続バーディを奪うと4番でもバーディ、7番Par5では2オンに成功し、2パットのバーディと前半は危なげないプレーでスコアを4つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番Par3では奥の傾斜を上手く使い、ピンによせバーディ。しかし、13番で2打目をショットサイドに外すとアプローチが大きくオーバー、返しのパーパットがかなり強かったが、カップの縁に当たるラッキーでボギーで留める。その後はパッティングがショートする場面が多く、最終18番Par5でも2オンに成功しながら3パットのパーとスコアを伸ばせなかったものの、粘りのプレーで5バーディ、1ボギー(67)でラウンド、通算16アンダー2位に1打差をつけ逃げ切り、2021年シーズン2勝目、LPGAツアー5勝目を飾った。
パーオン率94.44% (17/18)とアイアンショットに関しては、ほぼ完璧だったが、パット数(33)とパッティングの課題も見えたプレーだった。
1打差の2位タイには、初日から安定したプレーを見せ、最終日もボギーフリーとなる1イーグル、2バーディ(67)とスコアを伸ばしたジ・ウンヒと安定感抜群のショット力で5バーディ、3ボギー(68)でラウンドしたミンジー・リーが通算15アンダーで並んだ。
14アンダー・4位タイには、笹生優花と7バーディ、1ボギー(65)をマークしたダニエル・カン、12アンダー・6位タイには、ステイシー・ルイスと2週連続優勝を狙ったコ・ジンヨン、11アンダー・8位タイには、出だしの2番Par5でボギーが先行しながら、その後10バーディを奪い、最終日のベストスコア(62)でラウンドしたユ・ソヨンら8名が並んだ。
8アンダー・9位タイからスタートした笹生優花は、6番でバーディ、7番Par5でイーグルを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番で3パットのボギーを叩いたものの、続く12番でバーディを奪い、バウンスバックに成功。14番Par5ではOBを叩き、ボギーとするものの、15番Par3でまたしてもバウンスバックに成功。終盤17番でバーディ、18番Par5では2打目をピンそばにつけ、この日、2つ目のイーグルで締め、2イーグル、4バーディ、2ボギー(65)でラウンド、通算14アンダーまでスコアを伸ばし、4位タイで大会を終えた。
10月
ショップライトLPGAクラシック
(Yardage: 6,190 Par: 71)
1986年にシービューにて第1回大会が開催され、その後、1988年から1997年にかけて10年間、サマーズ・ポイントのグレート・ベイ・カントリークラブに移ったものの、1998年からは、再びシービューでの開催となっています。
1986年にアトランティックシティLPGAクラシックとしてスタートし、1992年にショップライトLPGAクラシックに変更されています。
また、今大会は4日間72ホールで争われた1990年と2020年を除いて、3日間54ホールのトーナメントとして争われます。
近年では、2021年のAIG全英女子オープンを制したアンナ・ノルドクビストが、2015年、2016年と連覇を果たしています。また、日本勢では、2010年に宮里藍16アンダーで優勝を飾っています。
1914年、ヒュー・ウィルソンとドナルド・ロスによって設計され、1998年にロバート・カップ・ジュニアによって改修されたコースは、海からの強風が吹きつけるリンクスタイプのコースであるため、林などは無く、フェアウェイから小さなグリーンに至るまで複雑なアンジュレーションが特徴となっています。また、93個ものバンカーとグリーンでのポアナ芝がプレーに影響を与えるでしょう。2021年10月1日(金)~10月3日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
世界ランキング1位のネリー・コルダ、同6位のリディア・コ、同9位で前週2位タイのミンジー・リーを除く世界ランキングトップ10から7名が出場、他にもレクシー・トンプソンやA.ジュタヌガーン、過去2連覇を達成しているアンナ・ノルドクビストなども出場する強力なフィールドとなっています。日本からは2週連続優勝を狙う畑岡奈紗、笹生優花、野村敏京、横峯さくらの4名が出場します。
予選ラウンド1日目を終えてトップタイに並んだのは、安定感のあるプレーでボギーフリーとなる1イーグル、4バーディ(65)をマークし、LPGAツアー初優勝を狙うイングランドの33歳ジョディ・エワート・シャドフと好調なパッティングで1イーグル、5バーディ、1ボギー(65)をマークし、前週8位タイと復調の兆しが見え始めた31歳ユ・ソヨンが6アンダーと好スタートを切った。1打差の3位タイには、コ・ジンヨン、マチルダ・カストレン、ブルック・ヘンダーソン、パク・インビら8名が並んだ。
日本勢では、出だしの10番でボギーを叩きながらも前半粘りのプレーで凌ぎ、後半4つのバーディを奪うなど5バーディ、1ボギー(67)でラウンドした笹生優花が4アンダー・11位タイ、ショットに対してパッティングに苦労し、後半は出入りの激しいプレーながら4バーディ、2ボギー(69)とスコアをまとめた畑岡奈紗と5バーディ、3ボギー(69)でラウンドした野村敏京が2アンダー・29位タイ、前半3パットのダブルボギーを叩くなどスコアを落としながら、後半3バーディと盛り返し、4バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(70)でラウンドした横峯さくらが1アンダー・51位タイで初日を終えた。
予選ラウンド2日目を終えてトップタイに並んだのは、冷静で安定感のあるプレーでボギーフリーとなる6バーディ(65)をマークし、今季3勝目を狙う世界ランキング2位のコ・ジンヨンと8月19日の「AIG Women’s Open」以来となるトーナメントながら得意のパッティングで7バーディ、1ボギー(65)とスコアを伸ばした世界ランキング3位のパク・インビが通算11アンダーで2日目を終えた。単独の3位には、こちらもボギーフリーとなる6バーディ(65)をマークしたメジャー・チャンピオンのパティ・タヴァタナキットが通算9アンダーでつけた。
日本勢では、イーグルあり、ダブルボギーありと出入りの激しいプレーながら1イーグル、4バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(70)とスコアを1つ伸ばした笹生優花が通算5アンダー・16位タイ、15番でダブルボギーを叩いたものの、3番から3連続バーディで巻き返した横峯さくらが通算2アンダー45位タイで予選を通過した。一方で2週連続優勝を狙った畑岡奈紗は、パット数35とパッティングを含むショートゲームで苦戦し、1バーディ、4ボギー(74)とスコアを崩し、通算1オーバー、2バーディ、4ボギー、2ダブルボギー(77)と大きくスコアを落とし通算4オーバーでホールアウトした野村敏京とともに予選落ちとなった。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | セリーヌ・ブティエ | -14 | 63 |
T2 | ブルック・ヘンダーソン | -13 | 64 |
コ・ジンヨン | -13 | 69 | |
パク・インビ | -13 | 69 | |
5 | マリア・ファッシ | -12 | 64 |
6 | パティ・タヴァタナキット | -11 | 69 |
T7 | ポーラ・レト | -10 | 65 |
ジェイ・マリー・グリーン | -10 | 66 | |
スヒョン・オー | -10 | 68 | |
ジョディ・エワート・シャドフ | -10 | 68 | |
ブリタニー・リンシコム | -10 | 69 | |
T19 | 笹生 優花 | -7 | 69 |
T64 | 横峯 さくら | -1 | 72 |
・畑岡奈紗:+1 予選CUT
・野村敏京:+4 予選CUT
11時00分時点での天候は晴れ、気温27.0℃、湿度56%、風速2.8m/sというコース・コンディションの中、72名(1名棄権)による決勝ラウンド最終日が行われた。
大混戦となった最終日、最終組のホールアウトまで誰が勝つか分からない展開の中、優勝争いを制したのは、2019年2月の「ISPS Handa Vic Open」以来、2年8カ月ぶりの優勝を飾ったセリーヌ・ブティエ。
トップと5打差の10位タイからスタートしたセリーヌ・ブティエは、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率77.78% (14/18)、パット数(26)と数多くのプレーヤーが小さく複雑な傾斜のある難しいグリーンに苦戦する中、ショットとパッティングがかみ合った素晴しいプレーを見せ、着実にバーディを奪い、前半スコアを6つ伸ばして折り返すと、後半も16番、18番でバーディを奪い、ボギーフリーとなる8バーディ、最終日のベストスコア(63)でラウンド、通算14アンダー2位に1打差をつけ逆転優勝、LPGAツアー2勝目を飾った。
1打差の2位タイには、優勝したセリーヌ・ブティエ同様、安定感のあるプレーでボギーフリーとなる7バーディ(64)をマークしたブルック・ヘンダーソンとお互いに難しいグリーンに最後まで苦しんだ世界ランキング2位のコ・ジンヨンと世界ランキング3位のパク・インビが通算13アンダーで並んだ。
12アンダー・5位には、1イーグル、6バーディ、1ボギー(64)でラウンドしたメキシコの23歳マリア・ファッシ、11アンダー・6位には、最終組でラウンドしながら5バーディ、3ボギーとスコアを伸ばせなかったパティ・タヴァタナキットが入った。
上位進出の期待がかかった笹生優花は、3番Par5でイーグルを奪い、幸先の良いスタートを切ったものの、6番で3パットのボギーを叩くなど、パーオン率94.44% (17/18)とショットの良さに対して、パット数(34)とパッティングに精彩を欠き、最終日は1イーグル、2バーディ、2ボギー(69)でラウンド、通算7アンダー・19位タイで大会を終えた。
久々の出場で決勝ラウンド進出を決めた横峯さくらは、2バーディ、3ボギー(72)と1つスコアを落とし、通算1アンダー・64位タイで大会を終えた。
コグニザント・ファウンダーズ・カップ
(Yardage: 6,612 Par: 71)
2011年にRRドネリーLPGAファウンダーズ・カップとして初開催され、10回目を迎える今大会は、まだまだ歴史が浅く、2021年からはコグニザント・ファウンダーズ・カップとしてスタートしています。
また、今大会は4日間72ホールのトーナメントとして争われ、2011年と2014年にカリー・ウェブが2回の優勝を飾っているものの、直近の5大会では、韓国勢が4回優勝しています。
1931年、ドナルド・ロスによって設計され、LPGAツアー初開催となるコースは、距離が長く、比較的広いフェアウェイに対してラフが深く、大きくてアンジュレーションのあるポアナ芝のグリーン、87個ものバンカー、巧みに配置された池と小川など難易度が高くなっています。また、とても美しいコースでもあり、2021年10月7日(木)~10月10日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
世界ランキング8位のリディア・コ、同10位のキム・ヒョージュを除く世界ランキングトップ10から8名が出場する強力なフィールドとなっています。日本からは畑岡奈紗、笹生優花、横峯さくらの3名が出場します。
予選ラウンド1日目を終えて、8アンダーでトップに立ったのは、フェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パット数(25)と安定したプレーで9バーディ、1ボギー(63)をマークした世界ランキング2位のコ・ジンヨン。トップと3打差の5アンダー単独2位には、LPGAツアー2勝目を目指すドイツのサンドラ・ガル、4打差の3位タイには、世界ランキング1位のネリー・コルダら6名が並んだ。
日本勢では、ショットに安定感を見せた笹生優花が、ボギーフリーとなる4バーディ(67)の4アンダー・3位タイ、アイアンショットに対してパッティングで凌ぎながら3バーディ、1ボギー(69)とスコアをまとめた畑岡奈紗が2アンダー・21位タイ、復帰2戦目となる横峯さくらが、4バーディ、3ボギー(70)の1アンダー・55位タイで初日を終えた。
日没サスペンデッドとなった予選ラウンド2日目を終えて、パット数(31)とパットが決まらなかったものの、フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率88.89% (16/18)と初日に続き安定したショット力で4バーディ、1ボギー(68)とスコアを3つ伸ばした世界ランキング2位のコ・ジンヨンが通算11アンダーでトップに立った。トップと2打差の9アンダー単独2位には、2日目にスコアを5つ伸ばした同じ韓国のユ・ソヨン、4打差の単独3位には、LPGAツアー初優勝を狙うリンゼイ・ウェーバーが通算7アンダーでつけた。
日本勢では、初日に続きパットが決まらなかったものの、4バーディ、3ボギー(70)とスコアを1つ伸ばした笹生優花が、5アンダー・9位タイ、2日目もショットに対してパッティングで苦しんだ畑岡奈紗が3バーディ、5ボギー(73)とスコアを落としたものの、通算イーブンパー・57位タイで予選を通過した。一方、復帰2戦目となる横峯さくらは、3ボギー(74)とスコアを3つ落とし、カットラインに1打及ばず通算2オーバー・79位タイで予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | コ・ジンヨン | -13 | 69 |
2位(-9):E.ゾコル、笹生 優花、L.ウェーバー、ユ・ソヨン
6位(-7):N.コルダ、C.マッソン、M.ファッシ、L.トンプソン、P.デラクール
12時00分時点での天候はくもり、気温18.0℃、湿度74%、風速4.0m/sというコース・コンディションの中、78名による決勝ラウンド3日目が行われた。
3日目を終えてトップをキープしたのは、世界ランキング2位で今季2勝目、LPGAツアー9勝を誇り、直近の5試合でも優勝2回を含むトップ10入り4回と抜群の成績を残しているコ・ジンヨン。
予選ラウンド2日間と同様にフェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率83.33% (15/18)と安定感のあるショットを見せたコ・ジンヨンは、パット数(31)とパッティングが決まらず、前半からスコアを伸ばせない展開が続く中、粘りのプレーで後半スコアを2つ伸ばし、4バーディ、2ボギー(69)でホールアウト、通算13アンダー・単独トップをキープしたまま3日目を終えた。
4打差の2位タイには、安定したショットとパッティングで7バーディ、1ボギーとスコアを伸ばし、3日目のベストスコアとなる(65)でラウンドしたエリザベス・ゾコルと終盤17番でボギーを叩いたものの、5バーディ、1ボギー(67)と安定したプレーでスコアを4つ伸ばした笹生優花、リンゼイ・ウェーバーが通算9アンダー並んだ。
6打差の6位タイには、5バーディ、2ボギー(68)でラウンドした世界ランキング1位のネリー・コルダとレクシー・トンプソンら5名が通算7アンダーで並んだ。
イーブンパー・57位タイからスタートした畑岡奈紗は、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率88.89% (16/18)と好調なショットに加え、パット数(29)とショットとパッティングがかみ合ったプレーで3日目は、ボギーフリーとなる5バーディ(66)でラウンドし、通算5アンダー・17位タイに浮上した。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | コ・ジンヨン | -18 | 66 |
2 | キャロライン・マッソン | -14 | 64 |
3 | エリザベス・ゾコル | -11 | 69 |
T4 | イ・ジョンウン6 | -10 | 67 |
笹生 優花 | -10 | 70 | |
T6 | ギャビー・ロペス | -9 | 65 |
キム・アリム | -9 | 67 | |
ジェシカ・コルダ | -9 | 68 | |
リンゼイ・ウェーバー | -9 | 71 | |
ユ・ソヨン | -9 | 71 | |
T51 | 畑岡 奈紗 | -1 | 75 |
・横峯 さくら:+2 予選CUT
12時00分時点での天候は雨、気温17.0℃、湿度88%、風速3.6m/sというコース・コンディションの中、78名による決勝ラウンド最終日が行われた。
雨の中での戦いとなった最終日、優勝争いを制したのは、冷静で隙のないプレーを見せ、直近の5試合でも抜群の成績を残しているコ・ジンヨン。
初日からトップをキープしているコ・ジンヨンは、出だしから確実にパーをセーブする無難な立ち上がりを見せる中、6番で最初にバーディ、8番Par5でも長いパットを決めてバーディ、9番のピンチも安定感のあるショットとパッティングで凌ぎ、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入り、キレのあるショットと安定したパッティングで12番、13番と連続バーディ、終盤グリーンに水が溜まるなど、コース・コンディションも悪くなる中、15番Par5、16番では長いスライスラインを読み切り連続バーディ、17番ではボギーを叩いたものの、最終18番をパーで終え、6バーディ、1ボギー(66)と最終日もキレのあるショットと安定感のあるパッティング、冷静な判断力とすべてに高いクオリティを見せ、スコアを5つ伸ばし、通算18アンダー2位に4打差をつけ優勝、LPGAツアー節目となる10勝目を飾った。
コ・ジンヨンは、初日から1度もトップを譲らないワイヤー・トゥ・ワイヤー(完全優勝)で今大会初の連覇を達成し、60台でのラウンドも連続14ラウンドに伸ばし、アニカ・ソレンスタムが持つLPGAツアーの記録に並んだ。
4打差の2位には、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率88.89% (16/18)、パット数(27)とショットとパッティングがかみ合った素晴しいプレーで、ボギーフリーとなる7バーディと最終日のベストスコア(64)をマークしたキャロライン・マッソンが、通算14アンダーで入った。
11アンダー・3位には、初優勝を狙ったエリザベス・ゾコル、10アンダー・4位タイには、イ・ジョンウン6と笹生優花が並んだ。
トップと4打差の2位と好位置につけ、最終日最終組でラウンドした笹生優花は、出だしの3番でバンカーからの3打目がまさかのトップ、そこから3パットのダブルボギーと苦しいスタートとなった。その後も耐えるプレーを強いられる中、8番Par5でバーディ、9番で短いパーパットを外しボギー。前半スコアを2つ落として折り返す。後半に入ってショットとパッティングが良くなり、11番、13番、15番とバーディを奪い、4バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(70)でホールアウトした。
上位進出の期待がかかった畑岡奈紗だったが、出だしの2番でトリプルボギーを叩くなど、その後も安定感に欠けるプレーでスコアを落とし、前半スコアを5つ落として折り返す。後半に入り、全てのホールでパーオンするなどショットは安定したものの、課題とされるパッティングが入らず、最終日は2バーディ、3ボギー、1トリプルボギー(75)でホールアウト。通算1アンダー・51位タイで大会を終えた。
ビュイックLPGA上海(中止)
(Yardage: 6,691 Par: 72)
BMWレディース選手権
(Yardage: 6,726 Par: 72)
2019年に第1回大会が開催され、2年ぶり2回目の開催となる今大会は、秋のアジア・シリーズの一環としてのトーナメントとなります。
また、今大会は84名(LPGA:50名、KLPGA:30名、スポンサー推薦:4名)による予選カットなしの4日間72ホールのトーナメントとして争われ、第1回大会となった2019年は、韓国のジャン・ハナが、アメリカのダニエル・カンとのプレーオフを制し、初代チャンピオンに輝いています。
2002年のアジア大会でオープンし、2018年に改修が行われた木々によってセパレートされた林間コースは、距離が長いものの、比較的広いフェアウェイとアンジュレーションのある大きなグリーン、バンカーと池が巧みに配置され、特に、アイランド・グリーンとなる6番Par3、11番Par4、15番Par5、16番Par3は、池の絡むホールとなっています。2021年10月21日(木)~10月24日(日)にかけて熱戦が繰り広げられる。
直近の6試合で優勝3回を含むトップ10入り5回、また、60台でのラウンドも連続14ラウンドに伸ばし、アニカ・ソレンスタムが持つLPGAツアーの記録に並んでいる世界ランキング2位のコ・ジンヨンを始め、同3位のパク・インビ、同4位のキム・セヨン、同6位のミンジー・リー、同8位のリディア・コ、同10位のダニエル・カンら世界ランキングトップ10から6名が出場するフィールドとなっています。日本人選手の出場はありません。
気温13℃、冷たい雨が降るコンディションの中、大会1日目を終えて、8アンダーでトップに立ったのは、パーオン率83.33% (15/18)、パット数(25)とショットとパッティングがかみ合ったプレーで9バーディ、1ボギー(64)とスコアを伸ばしたアン・ナリン。トップと1打差の7アンダー・2位タイには、パク・ジュヨンとボギーフリーのラウンドを見せたチョン・インジ、2打差の4位タイには、前回大会プレーオフで敗れ、リベンジに燃えるダニエル・カンら3名が6アンダーで並んだ。
60台でのラウンド記録の更新がかかっていた世界ランキング2位のコ・ジンヨンは、パッティングに精彩を欠き、3バーディ、2ボギー(71)とスコアを伸ばせず、連続記録は14でストップした。
初日と打って変わって絶好のコンディションとなった大会2日目を終えて、トップに並んだのは、KLPGAツアーを主戦場とする韓国のイム・ヒジョンとアン・ナリン。初日に続きフェアウェイキープ率100.00% (14/14)、アイアンショットとパッティングがかみ合ったプレーを見せたイム・ヒジョンは、6バーディ(66)と初日に続きボギーフリーのラウンド、トップからスタートしたアン・ナリンも4バーディ、1ボギー(69)とスコアを3つ伸ばし、通算11アンダーで2日目を終えた。
1打差の3位タイには、ダニエル・カンとチョンインジ、2打差の5位には、連続60台の記録は途絶えたものの、ボギーフリーとなる8バーディと2日目のベストスコア(64)でラウンドしたコ・ジンヨンがつけた。
大会3日目
首位 | イム・ヒジョン | -18 | 65 |
2位(-14):コ・ジンヨン、アン・ナリン
4位(-13):ユ・ヘラン、D.カン
6位(-12):ミンジー・リー、チョン・インジ
8位(-11):A.リー、M.ジュタヌガーン
10位(-10):イ・ダヨン、パク・ヒヨン
12時00分時点での天候は晴れ、気温21.0℃、湿度42%、風速3.1m/sというコース・コンディションの中、84名による大会3日目が行われた。
大会3日目を終えてトップに立ったのは、世界ランキング41位でKLPGAツアーを主戦場とし、同ツアーで4勝を飾っている韓国の21歳イム・ヒジョン。
初日、2日目とフェアウェイキープ率100.00% (28/28)、パーオン率86.11% (31/38)、平均パット(28)とショットとパッティングがかみ合った素晴しいプレーでボギーフリーのラウンドを見せているイム・ヒジョンは、出だしの2番でバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ると、4番Par5と6番Par3で安定したショットからバーディを奪い、8番では距離のあるパットを決めてバーディ。チャンスホールの9番Par5ではアプローチをミスし、パーとしたものの、前半スコアを4つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番Par5で確実にバーディを奪うと、その後も危なげのないプレーを続け、16番Par3と17番Par4でも好調なショットから連続バーディ。3日目もボギーフリーとなる7バーディ(65)でラウンド、安定感抜群のショットとパッティングで3日間ボギーフリーの完璧なプレーを見せ、通算18アンダー・2位に4打差をつけ、単独トップをキープしたまま3日目を終えた。
4打差の2位タイには、初日出遅れたものの、2日目、3日目とボギーフリーのラウンドでスコアを伸ばした2週連続優勝の期待がかかる世界ランキング2位のコ・ジンヨンとKLPGAツアー2勝のアン・ナリンが通算14アンダーで並んだ。
5打差の4位タイには、14番までに8ストローク伸ばし、一時トップに立ちながら、15番Par5で3打目を池に打ち込むなどダブルボギーを叩き、リズムを失ったユ・ヘランとダニエル・カンが通算13アンダーで並んだ。
2位以下には、実力者も多く、優勝争いは、最後までわからない展開となるでしょう。
大会最終日
優勝 | コ・ジンヨン | -22 | 64 |
2 | イム・ヒジョン | -22 | 68 |
T3 | リディア・コ | -17 | 64 |
キム・アリム | -17 | 64 | |
イ・ダヨン | -17 | 65 | |
アン・ナリン | -17 | 69 | |
T7 | チョン・インジ | -16 | 68 |
ユ・ヘラン | -16 | 69 | |
9 | アリソン・リー | -15 | 68 |
T10 | オ・ジヒョン | -14 | 65 |
ダニエル・カン | -14 | 71 |
12時00分時点での天候は晴れ、気温19.0℃、湿度46%、風速0.3m/sというコース・コンディションの中、84名による大会最終日が行われた。
終盤、トップに追いつき、2名によるプレーオフを制したのは、2大会連続LPGAツアー11勝目を狙う世界ランキング2位のコ・ジンヨン。
トップと4打差の2位タイからスタートしたコ・ジンヨンは、出だしの2番から3連続バーディを奪い、リズムを掴むと、7番では2打目をピンハイにつけてバーディ、8番では距離のあるバーディパットを決めてトップを捉えると、9番Par5でも2オンに成功し、3連続バーディ。前半スコアを6つ伸ばし、トップで折り返す。後半に入り、Par5(11番、15番)では、スコアを伸ばせなかったものの、12番でバーディを奪い、単独トップに立つ。その後、1打リードを許した中、17番でバーディを奪い、トップを捉えると、最終日はボギーフリーとなる8バーディ(64)でラウンド、通算22アンダーでホールアウト、プレーオフに持ち込んだ。
4打差をつけてスタートしたイム・ヒジョンは、4日間通じて安定したショットとパッティングを見せ、序盤からコ・ジンヨンの追い上げにも冷静に対処し、6番、9番でバーディを奪い、前半追いつかれながらもトップタイで折り返すと、後半に入り、一時トップを譲ったものの、14番ではスーパーショットからバーディ、15番でも難しい右から曲がるラインを読み切り連続バーディを奪い、単独トップに立つ。終盤、追いつかれたものの、最終日もボギーフリーとなる4バーディ(68)でラウンド、コ・ジンヨンと並んでプレーオフに持ち込んだ。
18番ホールで行われたプレーオフ1ホール目、距離のあるバーディパットを外したイム・ヒジョンに対して、フェアウェイからの2打目をピンハイにつけるスーパーショットで楽々バーディを奪ったコ・ジンヨンが逆転勝利。安定感抜群のショットとパッティング、そして勝負強さを見せ、2大会連続優勝、今季4勝目、LPGAツアー11勝目を飾った。
惜しくも敗れたイム・ヒジョンでしたが、フェアウェイキープ率96.43% (54/56)というティーショットを含むショットの安定感とパッティングで4日間ボギーフリーという素晴しいラウンドを見せた。
5打差の3位タイには、ボギーフリーの8バーディ(64)をマークしたリディア・コとダブルボギーを叩きながら10バーディ(64)を叩き出したキム・アリム、イ・ダヨン、アン・ナリンが通算17アンダーで並び、大会を終えた。
スウィンギング・スカートLPGA台湾選手権(中止)
(Yardage: 6,437 Par: 72)
11月
TOTOジャパン・クラシック(中止)
(Yardage: 6,608 Par: 72)
ペリカン女子選手権
(Yardage: 6,353 Par: 70)
CMEグループ・ツアー選手権
(Yardage: 6,556 Par: 72)
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