2021年10月14日(木)~10月17日(日)にかけてアメリカ・ネバダ州ラスベガスにあるザ・サミット・クラブ(The Summit Club)で開催される2021-2022シーズンの第4戦「ザ・CJカップ @ サミット(THE CJ CUP @ SUMMIT)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは松山英樹が出場
※松山英樹は、2019年大会の初出場から4年連続4回目の出場となります。
ザ・CJカップ @ サミット
2017年(2018年大会)からアジア・シリーズとして韓国で初開催され、今大会で5回目を迎える、まだまだ歴史の浅い大会。新型コロナウイルスの影響により、コースは変更されたものの、前回大会に続き、ネバダ州ラスベガスでの開催となります。初代チャンピオンは、ジャスティン・トーマスで2020年大会でも優勝を飾るなど、2回の優勝を成し遂げています。2019年はメジャー4勝を誇るブルックス・ケプカ、前回大会は、ジェイソン・コクラック(当時35歳)がPGAツアー初優勝を飾っています。
2020-2021シーズンのフェデックスカップポイントランキング上位60名や韓国ツアー、アジアンツアーの上位選手など78名のみが出場できる招待大会であり、予選カットなしの4日間トーナメントとなります。
優勝者には、2023-2024シーズンまでの2年間のシード権、フェデックスカップポイントが500ポイントと4つのトーナメント(セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ、ザ・プレーヤーズ選手権、マスタ-ズ・トーナメント、全米プロゴルフ選手権)の出場権が付与されます。
今大会からシーズンをスタートさせるトッププレーヤーも多く、世界ランキング2位のダスティン・ジョンソンや同3位のコリン・モリカワを始め、同5位のザンダー・シャウフェレ、同6位で今大会2回の優勝を誇るジャスティン・トーマスら世界ランキングトップ10から7名、トップ20で見ても15名が出場する強力なフィールドとなっています。
日本からは、松山英樹が2週連続の出場となります。
【パワー・ランキング】
1位:コリン・モリカワ
2位:ダスティン・ジョンソン
3位:ジャスティン・トーマス
4位:ザンダー・シャウフェレ
5位:マーク・リーシュマン
6位:イム・ソンジェ
7位:トニー・フィナウ
8位:ルイ・ウーストハイゼン
9位:サム・バーンズ
10位:ティレル・ハットン
11位:ブルックス・ケプカ
12位:ロリー・マキロイ
13位:シェーン・ローリー
14位:ヴィクトル・ホブランド
15位:キャメロン・スミス
ザ・CJカップ @ サミット 開催会場
【アメリカ・ネバダ州ラスベガス】
ザ・サミット・クラブ(The Summit Club)
コース | Yardage | Par |
ザ・サミット・クラブ (The Summit Club) |
7,431 | 72 |
「ザ・サミット・クラブ」は、2017年に有名な建築家トム・ファジオによって設計され、ラスベガスの郊外、車で西に約20分、レッド・ロック・キャニオンの麓の砂漠地帯に造られた砂漠と緑のコントラストが見事に調和した素晴らしいプライベート・コースとなっています。
【特徴のあるホール】
・11番Par4:人工湖が美しい。
・16番Par3:風が影響を受ける打ち下ろし。
・18番Par5:特徴的な細長いグリーン。
【芝の種類】
・フェアウェイ:ティフフェイⅡバミューダグラス/ペネニアル・ライグラス
・ラフ:ティフフェイⅡバミューダグラス/ペネニアル・ライグラス
・グリーン:ドミネーター・ベントグラス
Hole | Yardage | Par |
1 | 377 | 4 |
2 | 192 | 3 |
3 | 597 | 5 |
4 | 430 | 4 |
5 | 366 | 4 |
6 | 614 | 5 |
7 | 138 | 3 |
8 | 491 | 4 |
9 | 438 | 4 |
10 | 508 | 4 |
11 | 235 | 3 |
12 | 360 | 4 |
13 | 480 | 4 |
14 | 550 | 5 |
15 | 458 | 4 |
16 | 182 | 3 |
17 | 435 | 4 |
18 | 580 | 5 |
OUT | 3,643 | 36 |
IN | 3,788 | 36 |
Total | 7,431 | 72 |
ザ・CJカップ @ サミット スケジュール
2021年10月14日(木)~10月17日(日)
【予選カットなし】
10月14日(木) 大会1日目
10月15日(金) 大会2日目
10月16日(土) 大会3日目
10月17日(日) 大会最終日
ザ・CJカップ @ サミット 賞金
【賞金総額】
$9,750,000
【優勝賞金 】
$1,755,000
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した78名の出場選手は、PDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2021年10月10日時点
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
国籍:日本(愛媛県)
生年月日:1992年2月25日(29歳)
身長:180.3cm
体重:89.8kg
① PGAツアー:6勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:1勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2010年アジア・パシフィックア・マチュアで日本人として初優勝を含む2連覇を達成し、2011年マスタ-ズ・トーナメントで日本人初のローアマチュアを獲得するなどアマチュア時代から活躍し2013-2014シーズンから世界最高峰の舞台であるPGAツアーに参戦、日本人最高のプレーヤーとしてPGAツアーで9年目のシーズンを迎えます。
本格参戦となった2013-2014シーズンの「the Memorial Tournament presented by Nationwide Insurance」で初優勝を飾り、3年間のシード権を獲得。2016-2017シーズンには、世界ゴルフ選手権で優勝したアジア人初のプレーヤーとなり、年間3勝をあげ、世界ランキング2位まで上り詰めました。
その後、通算5勝を飾る活躍を見せる中、2020-2021シーズン4月に行われたメジャー・トーナメント「マスターズ・トーナメント」で初のタイトルを獲得し、日本人初の男子メジャー・チャンピオンになりました。更に、ケリー・ミドルコフ(アメリカ)、ジャック・ニクラス(アメリカ)、ベン・クレンショー(アメリカ)、タイガー・ウッズ(アメリカ)、フィル・ミケルソン(アメリカ)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)に次ぐ、ロー・アマチュア獲得からチャンピオンになった7番目のプレーヤーとなりました。
また、ダスティン・ジョンソンに次いで、デビュー以来、8年連続でツアーチャンピオンシップに進出し、大記録と言える素晴しい成績を残しています。
抜群の精度を誇るアイアンショットは健在でPGAツアー屈指の実力を誇るショットメーカー。更に、アプローチのクオリティも高く、多彩なショットでスコアメイクに繋げます。
2020-2021シーズンは、平均飛距離62位(299.9y)フェアウェイキープ率80位(62.25%)パーオン率69位(67.03%)とショットは良し悪しが頻繁に見られ、SG:パッティング(-0.433)とパッティングが決まらない印象でした。
2021-2022シーズンは、2試合に出場し、開幕戦が6位タイと好スタートを切ったものの、前週は2日目以降スコアを伸ばせず、67位タイという結果に終わりました。
4年連続4回目の出場となる今大会での成績は、2020年大会に3位タイに入る好成績を残しています。
最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!
ザ・CJカップ @ サミットのテレビ放送
【BS放送】NHK BS1で3日目・最終日のラウンドをライブ放送!!
【CS放送】ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
【動画配信】GOLFTVが全ラウンドLIVE配信!!
生:生中継
【BS放送】NHK BS1
10月17日(日) 第3日
- 07:00~09:00 (SUB102ch) 生
10月18日(月) 第4日(最終日)
- 07:00~08:49 (101ch) 生
- 08:49~09:00 (SUB102ch) 生
※延長あり
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
10月15日(金) 第1日
- 06:00~09:00 生
10月16日(土) 第2日
- 06:00~07:00 生
10月17日(日) 第3日
- 06:00~07:00 生
10月18日(月) 第4日 (最終日)
- 06:00~09:15 生
※延長あり
【動画配信】GOLFTV
全ラウンド生中継ライブ配信 ※日本時間
10月14日(木) 第1日
- 23:15~翌09:00 生
10月15日(金) 第2日
- 23:15~翌09:00 生
10月17日(日) 第3日
- 06:00~09:00 生
10月18日(月) 第4日 (最終日)
- 06:00~09:00 生
【GDOサイトで無料ライブ配信】
10月15日(金) 第1日
- 06:00~08:00 生
10月16日(土) 第2日
- 06:00~08:00 生
ザ・CJカップ @ サミット 試合結果
コース | Yardage | Par |
ザ・サミット・クラブ (The Summit Club) |
7,431 | 72 |
大会1日目
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:56(23:56)
H.イングリッシュ/C.スミス/P.ケーシー
08:20(00:20)
M.リーシュマン/S.シンク/S.ローリー
08:32(00:32)
W.シンプソン/A.スコット/S.ムニョス
08:44(00:44)
M.ホーマ/A.アンサー/カン・ソンフン
09:13(01:13)
イム・ソンジェ/C.モリカワ/松山英樹
09:25(01:25)
J.コクラック/R.マキロイ/J.トーマス
11:42(03:42)
S.バーンズ/キム・シウ/T.ハットン
11:54(03:54)
J.スピース/B.ケプカ/L.ウーストハイゼン
12:06(04:06)
V.ホブランド/D.ジョンソン/X.シャウフェレ
※時差:日本は16時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間10月14日(木)の07:20だと日本時間10月14日(木)の23:20あたり、現地時間10月14日(木)の12:30だと日本時間10月15日(金)の04:30になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目
首位 | ロバート・ストレブ | -11 | 61 |
2 | キース・ミッチェル | -10 | 62 |
3 | ハリー・ヒッグス | -8 | 64 |
T4 | ハドソン・スワフォード | -7 | 65 |
セルヒオ・ガルシア | -7 | 65 | |
ヴィクトル・ホブランド | -7 | 65 | |
T7 | アーロン・ワイズ | -6 | 66 |
ジョナサン・ベガス | -6 | 66 | |
キャメロン・スミス | -6 | 66 | |
松山 英樹 | -6 | 66 | |
スコッティ・シェフラー | -6 | 66 | |
イアン・ポールター | -6 | 66 | |
リッキー・ファウラー | -6 | 66 | |
ジョーダン・スピース | -6 | 66 |
【詳細】
松山 英樹
6バーディ(66)
12時00分時点での天候は、晴れ、気温20.0℃、湿度19%、風速2.7m/s(北東)というコース・コンディションの中、78名による大会1日目が行われた。
大会1日目を終えてトップに立ったのは、2021年の「The RSM Classic」以来となるPGAツアー3勝目を狙う34歳のロバート・ストレブ。
フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率72.22% (13/18)、パーオン時における平均パットが1.308とショットとパッティングがかみ合った素晴しいプレーを見せたロバート・ストレブは、出だしの1番で2.1mのバーディパットを決めて幸先の良いスタートを切ると、続く2番もバーディ、3番Par5では2オンに成功し、3.7mのパットを決めてイーグル、4番は5.3m、5番は2打目を1.1m、6番Par5では2オンと3連続バーディを奪うなど、6ホールでスコアを7つ伸ばす圧巻のプレーを披露、前半を7アンダーで折り返す。後半に入り、11番でティーショットのミスから初めてのボギーを叩いたものの、続く12番から3連続バーディを奪うなど、流れを失うことなく、16番では6.2m、最終18番でも確実にバーディを重ね、SG: PUTTINGが3.634、SG: TEE TO GREENが4.302、SG: TOTALで7.940とほぼ完璧なプレーで1イーグル、10バーディ、1ボギーと自己ベストを2打更新するコースレコード(61)でラウンド、11アンダートップで初日を終えた。
トップと1打差の2位には、2試合連続予選落ちを喫しているキース・ミッチェルが、フェアウェイキープ率64.29% (9/14)ながら、パーオン率83.33% (15/18)、パーオン時における平均パットが1.400と安定したアイアンショットとパッティングで3番からの5連続バーディを含むボギーフリーとなる10バーディ(62)でラウンドし、10アンダーと好スタートを切った。
3打差の3位には、9バーディ、1ボギー(64)でラウンドしたPGAツアー初優勝を狙うハリー・ヒッグスが8アンダーでつけた。
7アンダー・4位タイには、PGAツアー3勝目を狙うハドソン・スワフォードと2017年「マスターズ・トーナメント」覇者でPGAツアー11勝を誇るセルヒオ・ガルシア、世界ランキング15位のヴィクトル・ホブランドが並んだ。
6アンダー・7位タイには、キャメロン・スミスや松山英樹、スコッティ・シェフラー、リッキー・ファウラー、ジョーダン・スピースら8名が並んだ。
パワーランキング1位のコリン・モリカワは、5アンダー・15位タイ、2週連続優勝の期待がかかる韓国のイム・ソンジェは、ロリー・マキロイと同じ4アンダー・26位タイ、パワーランキング3位で今大会3回目の優勝を狙うジャスティン・トーマスは、同4位のザンダー・シャウフェレとともに3アンダー・39位タイ、パワーランキング2位のダスティン・ジョンソンは、2オーバー・73位タイで初日を終えた。
2週連続出場の松山英樹は、スタートの1番でショートサイドのバンカーから上手く寄せてパー、続く2番もティーショットでグリーンを外したものの、しっかり寄せてパーと出だしの4ホールを無難にパープレーで終えると、5番で2打目を53cmにつけるスーパーショットを放ち、楽々バーディ。続く614yの6番Par5でも2オンに成功し連続バーディ。7番からの3ホールも4.0m前後のバーディチャンスにつけるなど安定したプレーで前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入り、難しい10番、11番をパーで切り抜けると、短い12番Par4で4.4mを決めてバーディ、14番Par5でも2オンに成功し、5.8mのイーグルパットは外したものの、確実にバーディ。16番Par3では1.5mにつけてバーディ、最終18番par5でも
確実にバーディを奪い、初日、ボギーフリーとなる6バーディ(66)でラウンド、トップと5打差の6アンダー・7位タイと好スタートを切った。
フェアウェイキープ率57.14% (8/14)ながら、序盤は、縦距離と方向性が安定しなかったアイアンショットもパーオン率77.78% (14/18)と後半安定し、SAND SAVES:100.00%を含むSCRAMBLING:100.00%と持ち味のショートゲームが機能したプレーだった。
大会2日目
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:44(23:44)
K.ミッチェル/I.ポールター/アン・ビョンフン
09:13(01:13)
J.スピース/B.ケプカ/L.ウーストハイゼン
09:25(01:25)
V.ホブランド/D.ジョンソン/X.シャウフェレ
10:37(02:37)
H.イングリッシュ/C.スミス/P.ケーシー
10:49(02:49)
R.ストレブ/C.オルティス/H.スワフォード
11:54(03:54)
イム・ソンジェ/C.モリカワ/松山英樹
12:06(04:06)
J.コクラック/R.マキロイ/J.トーマス
※時差:日本は16時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間10月15日(金)の07:20だと日本時間10月15日(金)の23:20あたり、現地時間10月15日(金)の12:30だと日本時間10月16日(土)の04:30になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目
首位 | キース・ミッチェル | -18 | 64 |
T2 | キム・ソンヒョン | -13 | 63 |
ジョーダン・スピース | -13 | 65 | |
ハリー・ヒッグス | -13 | 67 | |
アダム・スコット | -13 | 63 | |
T6 | リッキー・ファウラー | -12 | 66 |
ティレル・ハットン | -12 | 65 | |
T8 | イアン・ポールター | -11 | 67 |
エリック・ファン・ロイエン | -11 | 66 | |
ヴィクトル・ホブランド | -11 | 68 | |
アーロン・ワイズ | -11 | 67 | |
マッケンジー・ヒューズ | -11 | 62 | |
キャメロン・スミス | -11 | 67 | |
ポール・ケーシー | -11 | 65 | |
ロバート・ストレブ | -11 | 72 | |
T28 | 松山 英樹 | -8 | 70 |
【詳細】
松山 英樹
5バーディ、3ボギー(70)
12時00分時点での天候は、晴れ、気温20.6℃、湿度15%、風速5.8m/s(北東)というコース・コンディションの中、78名による大会2日目が行われた。
大会2日目を終えてトップに立ったのは、2019年の「The Honda Classic」以来となるPGAツアー2勝目を狙う29歳のキース・ミッチェル。
初日、安定したアイアンショットとパッティングでボギーフリーとなる10バーディ(62)の10アンダートップと1打差の2位と好スタートを切ったキース・ミッチェルは、出だしの1番から2打目を79cmにつけバーディスタートを切ると、3番Par5で2オンに成功し、18.1mのロングパットを決めてイーグル、5番でも1.7mにつけバーディ、8番では6.8m、9番では4.4mのパットを決めて連続バーディを奪い、前半は、ほほ完璧なプレーでスコアを6つ伸ばし折り返す。後半に入り、難しい11番Par3でティーショットを右に曲げ、ボギーを叩くものの、13番、14番で連続バーディを奪うなど、12番以降は、全く危なげないプレーで最終18番Par5も2オンに成功、確実にバーディを奪い、2日目もフェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率88.89% (16/18)、パーオン時における平均パットが1.625とショットとパッティングがかみ合った安定感抜群のプレーを見せ、1イーグル、7バーディ、1ボギー(64)とスコアを8つ伸ばし、今大会の36ホールでの新記録となる通算18アンダー(14アンダーを4つ上回る)2位に5打差をつけ2日目のラウンドを終えた。
5打差の2位タイには、ボギーフリーとなる1イーグル、7バーディ(63)をマークした韓国のキム・ソンヒョンと2イーグル、7バーディ、2ボギー(63)でラウンドしたアダム・スコットがともにスコアを9つ伸ばし、初日、3位と好位置につけたハリー・ヒッグスと2021-2022シーズン初戦となるジョーダン・スピースとともに通算13アンダーで並んだ。
12アンダー・6位タイには、復活が待たれるリッキー・ファウラーとティレル・ハットン、11アンダー・8位タイには、1イーグル、8バーディと2日目のベストスコア(62)をマークしたマッケンジー・ヒューズや初日トップに立ったロバート・ストレブ、ヴィクトル・ホブランドやキャメロン・スミスと言った若手ら8名が並んだ。
パワーランキング3位で今大会3回目の優勝を狙うジャスティン・トーマスは、通算8アンダー・28位タイ、2週連続優勝の期待がかかる韓国のイム・ソンジェは、パワーランキング1位のコリン・モリカワとともに通算7アンダー・35位タイ、パワーランキング2位のダスティン・ジョンソンは、通算4アンダー・55位タイで2日目を終えた。
14位タイのエイブラハム・アンサーが、14番Par5で残り250.0yから放った2打目がグリーン手前から転がり、グリーンに乗ると、大きく弧を描きながらカップに吸い込まれアルバトロスを達成した。
初日、6アンダー・7位タイと好スタートを切った松山英樹は、出だしの1番で2打目をショートサイドに外すと、2.0mのパーパットを決めきれずボギー、5番でバーディを奪ったものの、8番でもパーオンできずボギーと前半スコアを1つ落として折り返す。後半に入り、13番でボギーを叩き、スコアを2つ落として迎えた14番Par5で確実にバーディを奪うと、続く15番では、2打目を1.1mにつけ連続バーディ、17番、18番も連続バーディを奪い、5バーディ、3ボギー(70)とスコアを2つ伸ばし、通算8アンダー・28位タイで2日目を終えた。
前半はアイアンショットの距離感やショートゲームに苦労し、スコアを伸ばせなかったものの、終盤、盛り返した展開だった。
大会3日目
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:07(01:07)
イム・ソンジェ/C.モリカワ/S.シェフラー
10:00(02:00)
C.オルティス/S.ムニョス/松山英樹
11:53(03:53)
H.ヒッグス/A.スコット/R.ファウラー
12:05(04:05)
K.ミッチェル/キム・ソンヒョン/J.スピース
※時差:日本は16時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間10月16日(土)の06:50だと日本時間10月16日(土)の22:50あたり、現地時間10月16日(土)の12:05だと日本時間10月17日(日)の04:05になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目
首位 | リッキー・ファウラー | -21 | 63 |
2 | ロリー・マキロイ | -19 | 62 |
T3 | エイブラハム・アンサー | -18 | 63 |
ロバート・ストレブ | -18 | 65 | |
アダム・スコット | -18 | 67 | |
T6 | ティレル・ハットン | -17 | 67 |
キース・ミッチェル | -17 | 73 | |
T8 | キャメロン・スミス | -16 | 67 |
イアン・ポールター | -16 | 67 | |
T10 | サム・バーンズ | -15 | 66 |
アーロン・ワイズ | -15 | 68 | |
エリック・ファン・ロイエン | -15 | 68 | |
ハリー・ヒッグス | -15 | 70 | |
T64 | 松山 英樹 | -6 | 74 |
【詳細】
松山 英樹
1バーディ、3ボギー(74)
13時00分時点での天候は、晴れ、気温23.9℃、湿度10%、風速4.0m/s(東北東)というコース・コンディションの中、78名による大会3日目が行われた。
大会3日目を終えてトップに立ったのは、2020-2021シーズン、フェデックスカップポイントランキングで134位に終わり、自身のキャリアで初めてプレーオフ・シリーズの権利がある125位以内に入れず、2021-2022シーズンに復活をかけるPGAツアー5勝目のリッキー・ファウラー。
3日目もフェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率100.00% (18/18)と安定感抜群のショットと硬くて速いグリーンに対しても安定したパッティング・ストロークを見せたリッキー・ファウラーは、出だしから危なげのないスタートを切ると、3番Par5での最初のバーディを皮切りに、続く4番では3.4m、5番では1.6m、6番Par5でも確実にバーディを奪い、4連続バーディ、8番でも5.4mを決めてバーディと前半スコアを5つ伸ばして折り返す。後半に入り、難しい10番、11番をしっかりパーで切り抜けると、360yの12番Par4で1オンに成功し、楽々バーディ、14番Par5でも2オンに成功し、難なくバーディ、16番par3では5.5mを決めてバーディ、最終18番Par5も2オンに成功し、イーグルパットは外したものの、バーディでフィニッシュ。3日目もまったく危なげのないプレーを見せ、ボギーフリーとなる9バーディ(63)でラウンドし、通算21アンダー・2位に2打差をつけ、単独トップで3日目を終えた。
トップと2打差の単独2位につけたロリー・マキロイは、3番Par5で確実にバーディを奪うと、持ち味のショット力に加え、パッティングに冴えを見せ、5連続バーディ。9番でもフリンジから5.0mのバーディパットを決めるなど、前半スコアを6つ伸ばし、波に乗ると、後半も12番、14番でバーディ、そして最終18番Par5では、2オンに成功し、6.8mを決めてイーグル。1イーグル、8バーディと3日目のベストスコア(62)をマークし、通算19アンダーとし、一気に優勝争いに浮上。ライダーカップでは、期待されながら全く活躍できなかったが、永久シードの条件の1つである20勝へ、あと1勝と迫り、絶好の位置で最終日を迎える。
トップと3打差の3位タイには、ロリー・マキロイと同組でラウンドし、全く異なるプレースタイルながら、パッティングを含むショートゲームが特徴であるエイブラハム・アンサーが、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率77.78% (14/18)、パーオン時における平均パットが1.357と持ち味を活かしたプレーで1イーグル、8バーディ、1ボギー(63)とスコアを9つ伸ばし、初日、コースレコードの(61)でラウンドしたロバート・ストレブとショットのキレが戻ってきたアダム・スコットとともに通算18アンダーで並んだ。
2位に5打差をつけトップでスタートしたキース・ミッチェルは、8番、9番と連続ダブルボギーを叩くなど、スコアを1つ落とし、ティレル・ハットンとともに通算17アンダー・6位タイで3日目を終えた。
8アンダー・28位タイからスタートした松山英樹は、出だしからバーディチャンスにつけ、3番で最初のバーディを奪う。その後は、数多くのチャンスを得ながらパッティングが決まらず、前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、難しい10番、11番をパーで切り抜けるものの、12番でティーショットをクリークに打ち込みボギー、続く13番は3パットのボギー、最も難易度の優しい14番Par5では、2打目をウェストエリアに打ち込み、まさかの3連続ボギー、15番では2.1m、最終18番もチャンスを活かせず、1バーディ、3ボギー(74)とスコアを2つ落とし、通算6アンダー・64位タイに後退した。
特にパッティングは、SG: PUTTINGが-4.006と決まらなかった。
大会最終日
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:23(23:23)
P.リード/松山英樹/イ・ジェギョン
08:45(00:45)
D.ジョンソン/T.ホージ/X.シャウフェレ
11:02(03:02)
H.ヒッグス/C.モリカワ/R.ヘンリー
11:26(03:26)
K.ミッチェル/C.スミス/I.ポールター
11:38(03:38)
R.ストレブ/A.スコット/T.ハットン
11:50(03:50)
R.ファウラー/R.マキロイ/A.アンサー
※時差:日本は16時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間10月17日(日)の06:50だと日本時間10月17日(日)の22:50あたり、現地時間10月17日(日)の11:50だと日本時間10月18日(月)の03:50になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日
優勝 | ロリー・マキロイ | -25 | 66 |
2 | コリン・モリカワ | -24 | 62 |
T3 | キース・ミッチェル | -22 | 67 |
リッキー・ファウラー | -22 | 71 | |
T5 | テイラー・グーチ | -21 | 62 |
サム・バーンズ | -21 | 66 | |
アーロン・ワイズ | -21 | 66 | |
アダム・スコット | -21 | 69 | |
T9 | イム・ソンジェ | -20 | 64 |
ゲーリー・ウッドランド | -20 | 65 | |
ハリー・ヒッグス | -20 | 67 | |
キャメロン・スミス | -20 | 68 | |
ロバート・ストレブ | -20 | 70 | |
T59 | 松山 英樹 | -10 | 68 |
【詳細】
松山 英樹
5バーディ、1ボギー(68)
14時00分時点での天候は、晴れ、気温26.1℃、湿度12%、風速3.6m/s(南東)というコース・コンディションの中、78名による大会最終日が行われた。
ロースコアによる大混戦を制し、キャリアの節目の1つでもある永久シードの条件の1つとなるPGAツアー20勝目を飾ったのはロリー・マキロイ。
※永久シード:PGAツアー20勝と15シーズンのプレー。
2番Par3で3.4mを決めてバーディ、続く3番Par5も2オンに成功し、楽々バーディと幸先の良いスタートを切ったロリー・マキロイは、4番で3パットのボギーを叩いたものの、6番Par5、8番でバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、難しい10番でピンチを迎えながらもパーセーブに成功すると、1オン可能な12番Par4ではティーショットをフリンジまで運び、2パットのバーディ、14番Par5では、グリーン手前のフェアウェイから10.6mのパットを直接決めてイーグル。その後は、再三のバーディチャンスを逃したものの、最終日は、持ち味の飛距離とショット力を活かしたプレーで1イーグル、5バーディ、1ボギー(66)とスコアを6つ伸ばし、通算25アンダー・2位に1打差をつけ、逆転優勝。永久シードの獲得とともに、2021-2022シーズン、幸先の良いスタートを切った。
フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率88.89% (16/18)、パーオン時における平均パットが1.500とショット・パッティングともに安定したプレーを見せたコリン・モリカワが、3番からの4連続バーディを含む7バーディ(29)と前半からスコアを伸ばし、後半も1イーグル、1バーディとスコアを伸ばし、最終日1イーグル、8バーディ(62)をマーク、優勝に1打及ばなかったものの、通算24アンダー・2位に入った。
3位タイには、2日目までほぼ完璧なプレーでトップをキープしたキース・ミッチェルと最終日トップでスタートし、序盤で確実にスコアを伸ばしながら、6番Par5でフェアウェイからの2打目をネイティブ・エリアに打ち込み、4オン。1.1mのボギーパットも外し、3パットで痛恨のダブルボギー。これにより完全に流れを失い、復活優勝とは成らなかったリッキー・ファウラーが並んだ。
最終日、コリン・モリカワとともに1イーグル、8バーディ(62)をマークしたテイラー・グーチが5位タイ、2イーグル、7バーディとコースレコードタイとなる(61)をマークしたエミリアーノ・グリジョが18位タイまで大きく順位を上げた。
6アンダー・64位タイからスタートした松山英樹は、出だしの1番から2打目を1.5mにつけるショットでバーディを奪うと、3番Par5では3打目の難しいアプローチを寄せきれなかったものの、2.8mを決めてバーディ、5番も2打目を2.1mにつけバーディ、その後も7番、9番など数多くのチャンスを掴みながら、3.0m前後のパットが決まらず、前半はスコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番Par3で最初のボギーを叩き、ボールを池に投げ入れるという感情を出す場面もあるなど、良い流れで来ていただけに残念な結果となったものの、13番、14番で連続バーディ、その後も15番で2.8m、16番ではピン手前1.7mにつけながらチャンスを活かせず、最終18番Par5も2オンに成功するも、20.3mのイーグルパットから3パットのパーとショットの出来に対して3日目に引き続き、終始、パッティングに苦労し、5バーディ、1ボギー(68)とスコアを4つ伸ばしたものの、通算10アンダー・59位タイでPGAツアー200戦目となる節目の大会を終えた。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREENS IN REGULATION
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
LD:LONGEST DRIVE
(最大飛距離)
PPG:PUTTS PER GIR
(パーオン時の平均パット数)
1位
ロリー・マキロイ(Rory McIlroy)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
66.67% (12/18) |
314.7y (347.0y) |
1.583 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
61.11% (11/18) |
329.4y (350.0y) |
1.727 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
88.89% (16/18) |
315.8y (360.0y) |
1.667 |
ROUND4 | 71.43% (10/14) |
83.33% (15/18) |
325.1y (354.0y) |
1.625 |
TOTAL | 66.07% (37/56) |
75.00% (54/72) |
321.2y (360.0y) |
1.648 |
RANK | T38 | T33 | 4/T14 | 19 |
2位
コリン・モリカワ(Collin Morikawa)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 85.71% (12/14) |
83.33% (15/18) |
304.1y (333.0y) |
1.733 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
66.67% (12/18) |
305.0y (344.0y) |
1.583 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
83.33% (15/18) |
313.0y (326.0y) |
1.500 |
ROUND4 | 78.57% (11/14) |
88.89% (16/18) |
294.0y (331.0y) |
1.600 |
TOTAL | 73.21% (41/56) |
80.56% (58/72) |
304.0y (344.0y) |
1.603 |
RANK | T11 | T7 | 45/T52 | 4 |
3位タイ
キース・ミッチェル(Keith Mitchell)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
83.33% (15/18) |
316.4y (357.0y) |
1.400 |
ROUND2 | 85.71% (12/14) |
88.89% (16/18) |
306.8y (348.0y) |
1.625 |
ROUND3 | 42.86% (6/14) |
72.22% (13/18) |
319.6y (334.0y) |
1.688 |
ROUND4 | 64.29% (9/14) |
88.89% (16/18) |
308.0y (363.0y) |
1.846 |
TOTAL | 64.29% (36/56) |
83.33% (60/72) |
312.7y (363.0y) |
1.633 |
RANK | T42 | T4 | T16/11 | T11 |
3位タイ
リッキー・ファウラー(Rickie Fowler)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
88.89% (16/18) |
324.0y (345.0y) |
1.688 |
ROUND2 | 78.57% (11/14) |
83.33% (15/18) |
305.8y (354.0y) |
1.667 |
ROUND3 | 78.57% (11/14) |
100.00% (18/18) |
323.5y (354.0y) |
1.857 |
ROUND4 | 85.71% (12/14) |
77.78% (14/18) |
328.4y (348.0y) |
1.667 |
TOTAL | 80.36% (45/56) |
87.50% (63/72) |
320.4y (354.0y) |
1.714 |
RANK | T2 | 1 | 5/T24 | T45 |
59位タイ
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
77.78% (14/18) |
304.4y (322.0y) |
1.714 |
ROUND2 | 71.43% (10/14) |
72.22% (13/18) |
316.5y (339.0y) |
1.692 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
66.67% (12/18) |
315.5y (338.0y) |
1.813 |
ROUND4 | 50.00% (7/14) |
88.89% (16/18) |
314.5y (340.0y) |
2.000 |
TOTAL | 60.71% (34/56) |
76.39% (55/72) |
312.7y (340.0y) |
1.800 |
RANK | T53 | T24 | T16/T63 | 72 |
優勝したロリー・マキロイは、持ち味の飛距離とアイアンショットのキレに加え、SG: PUTTINGが6.028で1位とパッティングが素晴しかった。2位のコリン・モリカワは、ショットに関しては世界トップレベルの高いクオリティを維持しており、加えて今大会は、唯一の課題とされるパッティングでも4位と安定していた。3位のキース・ミッチェルは、持ち味の飛距離を活かしたショット力とパッティングがかみ合ったプレーを見せ、同じく3位のリッキー・ファウラーは、フェアウェイキープ率2位タイ、パーオン率1位、SG: TEE TO GREENも1位とショット力は素晴しかったが、パッティングに課題が残った。松山英樹は、ショットに関しては比較的安定していたが、パッティングに関しては、入らなかったと言って良いでしょう。
全選手の結果
※2022年大会(2021-2022シーズン)
コメント