2021年5月20日(木)~5月23日(日)にかけてアメリカ・サウスカロライナ州キアワ・アイランドにあるキアワ・アイランド・ゴルフ・リゾート=ザ・オーシャン・コース(Kiawah Island Golf Resort – The Ocean Course)で開催される2020-2021シーズン第34戦メジャー・トーナメント「全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは松山英樹、金谷拓実、星野陸也の3名が出場。
※松山英樹:2013年から9年連続9回目の出場
※金谷拓実:初出場
※星野陸也:初出場
全米プロゴルフ選手権
1916年にマッチプレー方式での初開催となったPGA of Americaが運営する「PGAチャンピオンシップ(the PGA Championship)」は、1958年からストローク方式での仕様で行われています。また、他のメジャー・トーナメントとは違い、プロゴルファーのみが出場可能であるため、大会全体としてレベルの高い試合が展開されます。
勝者には、1916年から授与されているワナメーカー・トロフィー、5年間のシード権とフェデックスカップポイントが600与えられます。
また、今大会は、砂地を活かしたコースでの開催と言うことで、バンガーとの区別がし難いことから、バンカを含むすべての砂地をウェストエリア(ソールが出来る)として扱われます。
第103回全米プロゴルフ選手権の舞台となる「キアワ・アイランド・ゴルフ・リゾート=ザ・オーシャン・コース」での開催は、2012年の第94回大会以来2回目となります。2012年大会は、当時22歳のロリ-・マキロイが2位に8打差(全米プロゴルフ選手権における最大優勝差を更新)をつけ、通算13アンダーで圧勝しました。
世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン、同2位のジャスティン・トーマス、同3位のジョン・ラーム、同4位のブライソン・デシャンボー、同5位のザンダー・シャウフェレ、前回大会優勝の同6位のコリン・モリカワを始め、同27位のマシュー・ウルフを除くトップ30がすべて出場と数多くのトップ・プレーヤーによる最高峰のゴルフが展開されます。
【パワー・ランキング】
1位:ロリー・マキロイ
2位:ブライソン・デシャンボー
3位:ヴィクトル・ホブランド
4位:ザンダー・シャウフェレ
5位:ジャスティン・トーマス
6位:ジョン・ラーム
7位:マーク・リーシュマン
8位:ダニエル・バーガー
9位:マシュー・フィッツパトリック
10位:ウェブ・シンプソン
11位:ジョーダン・スピース
12位:キャメロン・スミス
13位:コリン・モリカワ
14位:キーガン・ブラッドリー
15位:ルイ・ウーストハイゼン
16位:コーリー・コナーズ
17位:ダスティン・ジョンソン
18位:シャール・シュワーツェル
19位:サム・バーンズ
20位:ウィル・ザラトリス
日本からはマスタ-ズ・チャンピオンでメジャー連覇の期待がかかる世界ランキング15位の松山英樹、同76位の金谷拓実、同100位の星野陸也が出場します。
松山英樹は、2016年は4位タイ、2017年は5位タイながら、一時トップに立つなど最後まで優勝争いを演じました。
金谷拓実と星野陸也は、初出場となりますが、若い力を存分に発揮して予選突破から上位フィニッシュそして優勝を目指して頑張ってほしいです。
全米プロゴルフ選手権 開催会場
【アメリカ・サウスカロライナ州キアワ・アイランド】
キアワ・アイランド・ゴルフ・リゾート(Kiawah Island Golf Resort)
コース | Yardage | Par |
ザ・オーシャン・コース (The Ocean Course) |
7,876 | 72 |
アメリカ・サウスカロライナ州キアワ・アイランドにあるキアワ・アイランド・ゴルフ・リゾート=ザ・オーシャン・コースは、豊かな歴史と古い建築、有名なレストラン、美しい環境で知られるチャールストンから南西に約40Kmの距離にあり、島の最東端に位置しています。
1991年の「ライダーカップ」を主催するために世界的建築家ピート・ダイと妻アリスによって設計され、ワールドカップ(1997年、2003年)と2007年全米プロシニア選手権そして2012年大会以来2回目となる全米プロゴルフ選手権が開催されます。
アメリカでトップ・パブリック・コースの1つとしてランクされており、世界で最もチャレンジングなコースの1つとして知られています。
また、全てのホールからキアワの美しい海岸線の景色を遮ることなく、見ることが出来るのも特徴となります。
【特徴のあるホール】
・4番Par4:ティーショットの精度が求められ、フロントナインで最も難易度が高い。
・12番Par4:ティーショットがカギ。
・13番Par4:ホールの右サイド全体を流れる運河が特徴のバックナインで最も難易度が高い。
・14番Par3:最も美しく、最も危険なホール。
・17番Par3:終盤の池越え。
・18番Par4:最高難易度を誇るPar4。
【芝の種類】
・フェアウェイ:シーショア・パスパラム
・ラフ:バミューダ/ライ
・グリーン:シーショア・パスパラム
Hole | Yardage | Par |
1 | 396 | 4 |
2 | 557 | 5 |
3 | 390 | 4 |
4 | 484 | 4 |
5 | 207 | 3 |
6 | 490 | 4 |
7 | 579 | 5 |
8 | 198 | 3 |
9 | 514 | 4 |
10 | 447 | 4 |
11 | 593 | 5 |
12 | 484 | 4 |
13 | 497 | 4 |
14 | 238 | 3 |
15 | 466 | 4 |
16 | 608 | 5 |
17 | 223 | 3 |
18 | 505 | 4 |
OUT | 3,815 | 36 |
IN | 4,061 | 36 |
Total | 7,876 | 72 |
全米プロゴルフ選手権 スケジュール
2021年5月20日(木)~5月23日(日)
5月20日(木) 大会1日目(予選ラウンド)
5月21日(金) 大会2日目(予選ラウンド)
5月22日(土) 大会3日目(決勝ラウンド)
5月23日(日) 大会最終日(決勝ラウンド)
全米プロゴルフ選手権 賞金
【賞金総額】
$12,000,000
【優勝賞金 】
$2,160,000
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した156名の出場選手はPDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2021年5月16日時点
ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)
国籍:アメリカ
生年月日:1984年6月22日(36歳)
身長:193.0cm
体重:86.2kg
① PGAツアー:24勝
② メジャー・トーナメント:2勝
・マスターズ:1勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:1回(2020)
恵まれた体格から軽く300yを超す平均飛距離と正確性を持って長年PGAツアーのトップで活躍し、イーグル率、バーディ率、スコアのアベレージも高いランキングを維持しています。
これまでメジャータイトルに縁がないことで知られていたが、2016年の全米オープン優勝を機に常にメジャー大会の優勝候補に名前を連ねる一方で、過去4回メジャー・トーナメントの最終日をトップでスタートしながら、4回とも逆転を許し、優勝を逃しているというビッグトーナメントにおいて勝負弱い面も見せていました。
しかし、2019-2020シーズンに初の年間王者に輝くと、2020年11月に行われたマスターズで初優勝を飾り、メジャー2勝目を手にすると名実ともに世界NO1に君臨しています。
2020-2021シーズンも11試合に出場し、優勝1回を含むトップ10入り4回と抜群の成績を上げていますが、直近の6試合は、前回大会覇者として挑んだマスタ-ズ・トーナメントで予選落ちを喫するなど、トップ15入り1回と思うような結果を残すことが出来ていません。
7年連続12回目の出場となる今大会は、2019年と2020年に2年連続2位(2020年は最終日単独トップでスタートしながら逆転負け)、トップ10入り6回と抜群の成績を残していますが、未だ優勝には手が届いていません。メジャー3勝目、キャリア・グランドスラムに王手をかけるか注目です。
パワーランキングは17位。
ジャスティン・トーマス(Justin Thomas)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年4月29日(28歳)
身長:177.8cm
体重:72.6kg
① PGAツアー:13勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:1勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2017年、松山英樹との優勝争いを制し、全米プロゴルフ選手権初優勝、メジャー初タイトルを獲得した実力者です。
4日間の中でビッグスコアを出せる爆発力に加え、近年は安定性も出てきていますが、メンタル面の弱さからくるのか1度勢いを落とすと立て直せず一気に崩れる傾向は未だ残っています。
2020-2021シーズンも14試合に出場し、優勝1回を含むトップ10入り5回とまずまずの成績を残していますが、直近の3試合ではトップ10入りはありません。
2015年の初出場から2年連続6回目の出場となる今大会は、ハイライトとなった2017年のメジャー・トーナメント初制覇と2018年の6位タイと素晴らしい成績を残しています。
パワーランキングは5位。
ジョン・ラーム(Jon Rahm)
国籍:スペイン
生年月日:1994年11月10日(26歳)
身長:188.0cm
体重:99.8kg
① PGAツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
恵まれた体格とパワーでコンパクトなスウィングながら平均300ヤードの飛距離を飛ばし、安定した成績で常に上位に顔を出しています。
メンタル面の充実により、2019-2020シーズンには世界ランキング1位も経験しています。
2020-2021シーズンも15試合に出場し、優勝こそ無いもののトップ10入り9回とまずまずの成績を残していますが、直近の2試合では予選落ちと34位タイとなっています。
5年連続5回目の出場となる今大会での成績は、58位タイ、4位タイ、予選落ち、13位タイと良し悪しにばらつきがあります。メジャー・トーナメント初優勝に向け期待がかかります。
パワーランキングは6位。
ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年10月25日(27歳)
身長:177.8cm
体重:79.4kg
① PGAツアー:4勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
PGAツアーの選手としては小柄ながら300yを超す平均飛距離と安定したスウィングに定評があります。
PGAツアーでは、すでに4勝をマークしており、その内の3勝が2017年のTOUR Championship、2019年のWGC-HSBC Champions、Sentry Tournament of Championとビッグマッチに絶大な力を発揮しています。また、4勝すべてが逆転での勝利と言うことで勝負強さも持ち合わせているショットメーカー。
しかし、毎年期待されながらメジャー・トーナメントの優勝には手が届いていません。
2020-2021シーズンは、14試合に出場してトップ10入り6回と安定した成績を残しています。直近の3試合でも最後まで優勝争いを演じたマスタ-ズで3位タイ、11位タイ、14位タイと安定したプレーを見せています。
5年連続5回目の出場となる今大会は、初出場となった2017年の予選落ちから35位タイ、16位タイ、2020年の10位タイと着実に順位を上げています。メジャー・トーナメントでの初優勝が待たれるプレーヤーの1人です。
パワーランキングは4位。
ブライソン・デシャンボー (Bryson DeChambeau)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年9月16日(27歳)
身長:185.4cm
体重:106.7kg
① PGAツアー:8勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
ゴルフに対するユニークな考え方(アイアンの長さがすべて6アイアンと同じ)と強力なフィジカル・トレーニングによって筋力が9kg増と強靭な体へと変貌をとげ、再開後に約20y伸びた平均飛距離を武器に、2019-2020シーズンは驚異的(平均飛距離322.1yと1位マーク)な数値を記録しました。
更に、ショートゲーム・パッティングも良くなり、全体的にウィークポイントが無くなった新しいゴルフ・スタイル(圧倒的な飛距離のアドバンテージによるゴルフの変化)を確立すると、難コースを攻略し、1人だけ別次元の強さを見せ、2020-2021シーズン最初の2020年全米オープンの初タイトルを手にしました。
2020-2021シーズンは、12試合に出場して優勝2回を含むトップ10入り6回、予選落ち1回と素晴らしい成績を残しています。また、優勝した「アーノルドパーマー・インビテーショナル」では、池越えのPar5で果敢に1オンに挑戦するなど、アグレッシブなプレーで観客を魅了しています。しかし、直近の4試合ではショットの安定性を欠き、トップ10入りがわずか1回、他は40位台2回、50位台1回と精彩を欠いています。
2017年の初出場から5年連続5回目の出場となる今大会は、2020年に4位タイに入ったものの、2018年、2019年は予選落ちと全体的に良い結果は残せていません。今大会のコースは全長が長く飛距離も求められるため、注目度は抜群です。
パワーランキングは2位。
コリン・モリカワ(Collin Morikawa)
国籍:アメリカ
生年月日:1997年2月6日(24歳)
身長:175.3cm
体重:72.6kg
① PGAツアー:4勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:1勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
日系4世で2018-2019シーズン6月にプロ転向し、PGAツアーに参戦すると、タイガ-・ウッズが1997年8月に記録した25戦連続予選通過の最長記録に次ぐ22戦連続予選通過するなど目覚ましい活躍をみせ、メジャー・トーナメント「全米プロゴルフ選手権」を含む3勝をあげています。
平均的な飛距離と身長175.3cmと決して大きくはない体格でありながらプレーに自信と品を感じ、技術的にクオリティが高く、メンタルもポジティブで平常心で戦える力を持ち合わせていて、マネジメントに関してもクレバーさを感じさせ、将来が期待される逸材です。
プロ転向後、わずが29試合目、しかもメジャートーナメント2戦目でメジャー・タイトル「全米プロゴルフ選手権」を獲得しました。一方、唯一のウィークポイントはパッティングになります。
2020-2021シーズンは、14試合に出場し、優勝1回を含むトップ10入り4回と2021年に入り成績が安定してしてきています。また、タイガー・ウッズ以来となる25歳を前にしてのメジャー・トーナメントと世界ゴルフ選手権の覇者となったことでモチベーションも上がっています。直近の3試合を見ると「マスタ-ズ・トーナメント」では18位タイ、「RBC Heritage」で7位タイに入ったものの、「Zurich Classic of New Orleans」では予選落ちと結果に波があります。
2回目の出場となる今大会は、前回大会優勝者として2連覇がかかる大会であり、注目される中でどの様なプレーを見せるのか楽しみです。
パワーランキングは13位。
ロリー・マキロイ(Rory McIlroy)
国籍:北アイルランド
生年月日:1989年5月4日(32歳)
身長:177.8cm
体重:72.6kg
① PGAツアー:19勝
② メジャー・トーナメント:4勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:1勝
・全米プロゴルフ選手権:2勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:2回(2016,2019)
PGAツアーの選手としては小柄ながら抜群の飛距離と見惚れるほどの素晴しいスウィングで観客を魅了しています。
2018-2019シーズン最終戦のツアー・チャンピオンシップの覇者で年間王者に輝いています。
シーズン後半に入り、ショットの調整によるキープ率(正確性重視)より本来の飛距離を活かしたプレーに切り替えたことで結果が付いてくるようになり、2週前の「Wells Fargo Championship」で2020年「World Golf Championships-HSBC Champions」以来、約1年6カ月ぶりの優勝を飾りました。
2020-2021シーズンに入り、9月の全米オープンでは8位タイ、11月のマスターズでは5位タイながらPGAツアーでは13試合に出場し、優勝1回を含むトップ10入り5回とシーズン後半に入り、復調の兆しが見え、2週前には約1年6カ月ぶりの優勝を飾り、好調を維持しています。
2009年の初出場で3位に入るなど13年連続13回目の出場となる今大会との相性は抜群に良く、優勝2回(2012年、2014年)、3位タイ2回(2009年、2010年)と優勝を含むトップ10入り6回を記録しています。特に、2012年は2位に8打差をつける圧勝で大会初優勝を果たしています。近年はあまり良い成績を残せていませんが、復活優勝を果たした直後の今大会への期待は高いでしょう。
パワーランキングは1位。
ヴィクトル・ホブランド (Viktor Hovland)
国籍:ノルウェー
生年月日:1997年9月18日(23歳)
身長:177.8cm
体重:74.8kg
① PGAツアー:2勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2018-2019シーズンにマスタ-ズと全米オープンのローアマチュアを獲得し、世界アマチュアランキング1位を経験したノルウェーの23歳。
PGAツアーメンバーとなった2019-2020シーズンに22歳の若さで2020年「Puerto Rico Open」を制し、PGAツアー初優勝(ノルウェー初)を飾ると、勢いのまま、ツアー・チャンピオンシップにツアールーキーで進みました。
飛距離もある程度出ますし、抜群のショット力とアプローチ力を活かすショットメーカー。全体的にムラの少ないプレーを見せます。
2020-2021シーズンは、16試合に出場して優勝1回を含むトップ10入り6回、トップ15入り9回、予選落ち1回と素晴らしい成績を残しています。直近の2試合ではともに3位に入るなど好調を維持しています。
2年連続2回目の出場となる今大会での成績は、初出場となった2020年大会の33位タイが最高成績となっています。未だメジャー・トーナメントでトップ10入りはないが、2020年のコリン・モリカワのような活躍が十分期待できる若手プレーヤーの1人でしょう。
パワーランキングは3位
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
国籍:日本(愛媛県)
生年月日:1992年2月25日(29歳)
身長:180.3cm
体重:89.8kg
① PGAツアー:6勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:1勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
日本人最高のプレーヤーとしてPGAツアーで8年目のシーズンを迎えます。
抜群の精度を誇るアイアンショットは健在でツアー屈指の実力を誇るショットメーカー。
2019-2020シーズンに復調の兆しが見えてはいたが、2020-2021シーズンに入って18試合に出場し、y優勝1回を含むトップ10入り2回、予選落ち3回という結果となっています。
2021年に入ってからは全体的にショット・パッティングともに良くなってきており、マスタ-ズ・トーナメントでも、抜群のショートゲームを見せていました。
9回目の出場となる今大会は、4位タイ(2016年)、5位タイ(2017年)に入っています。特に、2017年は、一時トップに立つなどチャンスがありました。「マスタ-ズ・トーナメント」というメジャータイトルを獲得し、どの様なプレーでメジャ2勝目に挑むのか、楽しみです。
パワーランキングは選出されず。
ジョーダン・スピース (Jordan Spieth)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年7月27日(27歳)
身長:185.4cm
体重:79.4kg
① PGAツアー:12勝
② メジャー・トーナメント:3勝
・マスターズ:1勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:1勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:1回(2015)
2009年と2011年に「全米ジュニア・アマチュア」を制し、タイガー・ウッズ以来2人目となる複数回優勝を成し遂げ、世界アマチュアランキング1位にも輝きました。
プロ転向後の2013年には、10代で「ジョン・ディア・クラシック」を制するなど初優勝1回を含むトップ10入り9回という歴史に残るルーキー・パフォーマンスを披露し、新人王に輝きました。
2015年には、タイガー・ウッズの大会記録に並ぶ通算18アンダーで「マスタ-ズ・トーナメント」を初制覇すると、「全米オープン」も初制覇、メジャー・トーナメント2勝を含む、歴史的なシーズン5勝を挙げ、世界ランキング1位、2015年の年間王者、年間最優秀選手の栄光を手にしました。
2016年の「マスタ-ズ・トーナメント」では、まさかの展開で連覇を逃したが、2017年には「全英オープン」のタイトルを獲得し、メジャー通算3勝を挙げる活躍を見せていましたが、2018年のトレーニング中に右手を怪我し、グリップの形を変えたことによる影響で思ったようなスウィングが出来なくなり、スランプに陥りました。しかし、2021年に入り、結果が付いてくるようになると、確固たる自信を取り戻し、元のグリップに戻したスウィングに自信が持てるようになりました。
プレースタイルの特徴でもあるセンスを感じるショートゲームの上手さとパッティングはPGAツアー屈指であり、観客を魅了します。一方でドライバー・ショットの精度が課題とされています。
2020-2021シーズンは、16試合に出場して優勝1回を含むトップ10入り7回、予選落ち4回とシーズントータルでは、結果にばらつきが目立ちますが、2021年に入ると10試合に出場し、トップ10入り7回(優勝1回)と完全復活に近い状態になったと言えるでしょう。
9回目の出場となる今大会は、1シーズンでメジャー・トーナメント3勝目を目指し、絶好調で迎えた2015年大会の2位と2019年の3位タイという成績を残しています。
今大会の目標は何といっても優勝することであり、それによりキャリア・グランドスラムが達成されますので大注目の1人です。
パワーランキングは11位。
海外メジャー4大会(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権)のタイトルをすべて獲得すること。
【キャリア・グランドスラム達成した選手】
●ジーン・サラゼン(アメリカ)
●ベン・ホーガン(アメリカ)
●ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)
●ジャック・ニクラウス(アメリカ)
●タイガー・ウッズ(アメリカ)
【キャリア・グランドスラム達成に必要なタイトル】
◎ロリー・マキロイ(マスタ-ズ)
◎フィル・ミケルソン(全米オープン)
◎ジョーダン・スピース(全米プロゴルフ選手権)
全米プロゴルフ選手権のテレビ放送
【地上波】連日放送予定!!
【BS放送】BSテレ東が連日放送予定!!
【CS放送】ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
生:生中継
【地上波】テレビ東京
【BS放送】BSテレ東
テレビ東京、BSテレ東で連日放送!
(★:【地上波】テレビ東京 )
(☆:【BS放送】BSテレ東)
5月21日(金) 第1日
- 1:00~4:23 ★ 生
- 4:23~5:45 ★ 生
- 4:23~7:55 ☆ 生
5月22日(土) 第2日
- 3:35~4:23 ★ 生
- 4:23~6:00 ★ 生
- 4:23~8:00 ☆ 生
5月23日(日) 第3日
- 3:15~7:00 ★ 生
- 7:00~8:00 ☆ 生
5月24日(月) 第4日(最終日)
- 3:11~4:30 ★ 生
- 4:30~8:15 ★ 生
※9:11まで延長あり - 8:53~9:54 ☆ 生
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
5月21日(金) 第1日
- 0:30~2:00 生
- 2:00~8:00 生
※延長あり
5月22日(土) 第2日
- 1:00~2:00 生
- 2:00~8:00 生
※延長あり
5月22日(土) 第3日
- 22:00~23:00 生
- 23:00~翌8:00 生
※延長あり
5月23日(日) 第4日 (最終日)
- 22:00~23:00 生
- 23:00~翌8:00 生
※延長あり
【動画配信】GOLFTV
全ラウンド生中継ライブ配信 ※日本時間
5月21日(金) 第1日
- 2:00~8:00 生
5月22日(土) 第2日
- 2:00~8:00 生
5月22日(土) 第3日
- 23:00~翌8:00 生
5月23日(日) 第4日 (最終日)
- 23:00~翌8:00 生
全米プロゴルフ選手権 試合結果
コース | Yardage | Par |
ザ・オーシャン・コース (The Ocean Course) |
7,876 | 72 |
大会1日目(予選ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
08:28(21:28)
S.シンク/A.ノレン/H.イングリッシュ
09:12(22:12)
星野陸也/D.マッカーシー/M.ゲデス
12:52(01:52)
A.アンサー/M.ホーマ/S.バーンズ
13:03(02:03)
C.コナーズ/M.フィッツパトリック/T.フィナウ
13:14(02:14)
P.ミケルソン/P.ハリントン/J.デイ
13:25(02:25)
P.リード/J.ラーム/T.フリートウッド
13:36(02:36)
G.ウッドランド/C.スミス/J.ローズ
13:47(02:47)
D.バーガー/S.ストリッカー/B.ホーシェル
13:58(02:58)
W.シンプソン/J.スピース/W.ザラトリス
14:09(03:09)
S.ローリー/D.ジョンソン/S.ガルシア
14:20(03:20)
P.キャントレー/M.クーチャー/T.ピータース
10番ホールスタート
07:38(20:38)
A.スコット/T.ハットン/R.ファウラー
08:22(21:22)
L.ウェストウッド/X.シャウフェレ/V.ホブランド
08:33(21:33)
R.マキロイ/B.ケプカ/J.トーマス
08:44(21:44)
C.モリカワ/松山英樹/B.デシャンボー
14:37(03:37)
金谷拓実/B.クック/M.ヒューズ
※時差:日本は13時間(サマータイム)進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間5月20日(木)の7:00だと日本時間5月20日(木)の20:00あたり、現地時間5月20日(木)の14:42だと日本時間5月21日(金)の3:42あたりになると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 | コーリー・コナーズ | -5 | 67 |
2T | キーガン・ブラッドリー | -3 | 69 |
ヴィクトル・ホブランド | -3 | 69 | |
ブルックス・ケプカ | -3 | 69 | |
アーロン・ワイズ | -3 | 69 | |
サム・ホースフィールド | -3 | 69 | |
キャメロン・デービス | -3 | 69 | |
8T | キャメロン・トリンガーリ | -2 | 70 |
マーティン・レアード | -2 | 70 | |
コリン・モリカワ | -2 | 70 | |
フィル・ミケルソン | -2 | 70 | |
ブランデン・グレース | -2 | 70 | |
ゲーリー・ウッドランド | -2 | 70 | |
ケビン・ストリールマン | -2 | 70 | |
イム・ソンジェ | -2 | 70 | |
41T | 松山 英樹 | +1 | 73 |
77T | 金谷 拓実 | +3 | 75 |
97T | 星野 陸也 | +4 | 76 |
【詳細】
松山英樹
3バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(73)
金谷拓実
2バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(75)
星野陸也
1バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(76)
午前9時00分時点での天候は晴れ、気温24.0℃、湿度73%、風速5.4m/sというコース・コンデションの中、予選1日目が行われた。
初日を終えて単独トップに立ったのは、2020-2021シーズンのマスターズ(秋10位タイ、春8位タイ)、ザ・プレーヤーズ選手権7位と大舞台で結果を残し、今季トップ10入り7回と安定したプレーを見せ、PGAツアー2勝目を狙うコーリー・コナーズ。
1番ティーからスタートしたコーリー・コナーズは、2番Par5でしっかりバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ると、5番Par3では10.8mのパッテイングを決め、7番でも完璧な3rdショットから楽々バーディ、9番をボギーとしたものの、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半も15番で17.0mのパットを決めバーディ、2つのPar5を確実にバーディに繋げるなど、持ち味のショット力と3.690(STROKES GAINED – PUTTING)と素晴らしいパッテイングでPGAツアー屈指の難コースを攻略。6バーディ、1ボギー(67)でラウンド、通算5アンダー2位に2打差をつけ、最高の滑り出しを切った。
2打差の2位タイには、直近の2試合で優勝争いを含むトップ5入り2回と好調な2011年大会チャンピオンのキーガン・ブラッドリーと直近2試合でともに3位タイと好調を維持しているヴィクトル・ホブランド、出だしの10番でダブルボギーと苦しいスタートとなりながら6バーディを奪うなど盛り返した2018年、2019年チャンピオンのブルックス・ケプカら6人が通算3アンダーで並んだ。
3打差の8位タイには、前回大会覇者のコリン・モリカワと2005年に今大会を制し、難しいバックナインを4アンダー(32)でラウンドしたフィル・ミケルソン、復調の兆しが見えつつあるゲーリー・ウッドランド、イム・ソンジェら8人が通算2アンダーで並んだ。
復活を期すリッキー・ファウラーと今季2勝ベテランのスチュワ-ト・シンク、マスターズ2位のウィル・ザラトリスが通算1アンダー・16位タイ、今季2勝のブライソン・デシャンボー、ジョン・ラーム、キャメロン・スミスが通算イーブンパー・31位タイにつけるなどトップから5打差の中に40人がひしめく大混戦となる中、パワーランキング1位のロリー・マキロイ、2017年大会チャンピオンのジャスティン・トーマスが通算3オーバー・77位タイ、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンが通算4オーバー・97位タイと出遅れた。
メジャー連勝の期待がかかる松山英樹は、出だしの11番でバーディを奪い、幸先の良いスタートとなったが、続く12番で3パットのボギー、16番では難しいアプローチを寄せてパー、17番でも3.7mのバーディパットを決めきれず、18番では3パットのボギーと前半スコアを1つ落として折り返す。後半は、3番でショートサイドに外し、アプローチをミス、ダブルボギーとするものの、2番と7番のPar5でしっかりバーディを奪い、アプローチのミスや2回の3パットがありながら初日、3バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(73)でラウンド、通算1オーバー・41位タイで初日を終えた。
初出場となった金谷拓実は、13番でバーディと幸先の良いスタートを切ったものの、難しい15番、16番でスコアを3つ落とすなど通算3オーバー・77位タイ、星野陸也は、先にダブルボギーを叩く苦しいスタートとなったが後半持ち直し、通算4オーバー・97位タイで初日を終えた。
大会2日目(予選ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:12(22:12)
M.ヒューズ/B.クック/金谷拓実
13:03(02:03)
A.スコット/T.ハットン/R.ファウラー
13:47(02:47)
V.ホブランド/L.ウェストウッド/X.シャウフェレ
13:58(02:58)
J.トーマス/B.ケプカ/R.マキロイ
14:09(03:09)
B.デシャンボー/C.モリカワ/松山英樹
10番ホールスタート
07:27(20:27)
S.バーンズ/M.ホーマ/A.アンサー
07:38(20:38)
T.フィナウ/C.コナーズ/M.フィッツパトリック
07:49(20:49)
J.デイ/P.ハリントン/P.ミケルソン
08:00(21:00)
T.フリートウッド/P.リード/J.ラーム
08:11(21:11)
C.スミス/G.ウッドランド/J.ローズ
08:22(21:22)
B.ホーシェル/S.ストリッカー/D.バーガー
08:33(21:33)
W.ザラトリス/J.スピース/W.シンプソン
08:44(21:44)
S.ローリー/D.ジョンソン/S.ガルシア
08:55(21:55)
M.クーチャー/P.キャントレー/T.ピータース
13:53(02:53)
S.シンク/H.イングリッシュ/A.ノレン
14:37(03:37)
D.マッカーシー/星野陸也/M.ゲデス
※時差:日本は13時間(サマータイム)進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間5月21日(金)の7:00だと日本時間5月21日(金)の20:00あたり、現地時間5月21日(金)の14:42だと日本時間5月22日(土)の3:42あたりになると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 | フィル・ミケルソン | -5 | 69 |
ルイ・ウーストハイゼン | -5 | 68 | |
3 | ブルックス・ケプカ | -4 | 71 |
4T | ブランデン・グレース | -3 | 71 |
クリスティアン・ベズイデンホウト | -3 | 70 | |
松山 英樹 | -3 | 68 | |
7T | コーリー・コナーズ | -2 | 75 |
ゲーリー・ウッドランド | -2 | 72 | |
ケビン・ストリールマン | -2 | 72 | |
イム・ソンジェ | -2 | 72 | |
ポール・ケーシー | -2 | 71 | |
138T | 星野 陸也 | +15 | 83 |
142T | 金谷 拓実 | +17 | 86 |
【詳細】
松山英樹
6バーディ、2ボギー(68)
星野陸也
0バーディ、7ボギー、2ダブルボギー(83)
金谷拓実
0バーディ、6ボギー、1ダブルボギー、1other(9打)(86)
予選CUTライン:+5
星野陸也、金谷拓実、D.ジョンソン、J.トーマス、X.シャウフェレは予選落ちとなりました。
午後13時00分時点での天候は晴れ、気温27.0℃、湿度62%、風速7.2m/sというコース・コンデションの中、予選2日目が行われた。
予選ラウンド2日目を終えてトップタイに並んだのは、PGAツアー44勝、2005年に今大会を制している50歳のフィル・ミケルソンと2010年の全英オープンを制しているルイ・ウーストハイゼン。
10番ティーからのスタートとなったフィル・ミケルソンは、11番Par5でしっかりバーディを奪い、幸先の良いスタートを切るが、13番2ndショットを池に入れボギーとすると、難しい17番(2.8m)と18番(1.6m)のパーパットを外し連続ボギー。前半スコアを2つ落として折り返す。しかし、初日同様に後半(1番から9番)安定したティーショットと2番、4番で1.5m、11番0.3m以内につけるキレのあるショット、9番の6.9mのパッテイングなど素晴しいプレーを見せ、6バーディ、3ボギー(69)でラウンド、決勝ラウンド進出を決めた。
1番からスタートしたルイ・ウーストハイゼンは、出だしでバーディ、4番で10.3mのバーディパットを決めるなど、Par5でスコアを伸ばせなかったものの、前半スコアを3つ伸ばして折り返すと、後半も11番、12番で連続バーディ、その後は、安定したショートゲームでピンチを凌ぎ、5バーディ、1ボギー2日目のベストスコアタイとなる(68)をマークし、フィル・ミケルソンとともに通算5アンダーでトップタイで決勝ラウンド進出を決めた。
1打差には、2018年・2019年と今大会2連覇を達成しているブルックス・ケプカ。直近の2試合は予選落ちと調子の上がっていないブルックス・ケプカだったが、7番と11番Par5でそれぞれ12.6m、5.7mのイーグルパットを決めるなど、パッティングを含めたショートゲームに冴えを見せ、2イーグル、1バーディ、4ボギー(71)とスコアを1つ伸ばし、通算4アンダー単独3位に浮上した。
2打差の4位タイには、今季2勝目を狙うブランデン・グレースとクリスティアン・ベズイデンホウトの南アフリカ勢、メジャー・トーナメント連勝を狙う松山英樹が通算3アンダーで並んだ。
3打差の7位タイには、初日単独トップに立ったコーリー・コナーズ、復活を期すゲーリー・ウッドランド、イム・ソンジェら5人、4打差の12位タイには、今季2勝でフェデックスカップポイント1位のブライソン・デシャンボー、若手のホアキン・ニーマンら7人が並んだ。
前回大会覇者のコリン・モリカワはスコアを3つ落とし、マスターズ2位のウィル・ザラトリスらと並び通算1オーバー・25位タイに後退、パワーランキング1位のロリー・マキロイは世界ランキング3位のジョン・ラームとともに3オーバー・39位タイ、キャリア・グランドスラムがかかるジョーダン・スピースは、スコアを3つ落とし、通算4オーバー・50位タイに後退した。
世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン、同2位のジャスティン・トーマス、同4位のザンダー・シャウフェレ、マスターズ・チャンピオンのセルヒオ・ガルシアとアダム・スコットは通算6オーバーで予選落ちとなった。
1オーバー・41位タイからのスタートとなった松山英樹は、2番Par5でしっかりバーディを奪うと、6番、7番で抜群のショット力を活かし、それぞれピンそば1.1m、2.5mにつけ連続バーディと前半スコアを2つ伸ばして折り返すと、後半はすべてフェアウェイをキープするなどティーショットの安定感は抜群で前半同様ショットもキレ、10番、11番、13番でも、それぞれピンそば1.9m、1.7m、1.4mにつけバーディと素晴らしいプレーを披露、6バーディ、2ボギーと2日目のベストスコアタイとなる(68)でラウンドし、通算3アンダー・4位タイに浮上。メジャー連勝に向け、絶好の位置で決勝ラウンドを迎える。ティーショットを含むショットが安定していて数多くのチャンスを作り出していた。
初出場となった星野陸也と金谷拓実は、(83)と(86)とともに大きく崩れ、通算15オーバー・138位タイ、通算17オーバー・142位タイで予選落ちとなった。金谷拓実は17番で池に2回打ち込むなど9打を叩き、星野陸也とともにバーディなしの悔しい結果となった。
大会3日目(決勝ラウンド)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
12:00(01:00)
A.アンサー/C.モリカワ
12:20(01:20)
B.ワトソン/W.ザラトリス
12:40(01:40)
K.ブラッドリー/V.ホブランド
13:10(02:10)
C.ホフマン/B.デシャンボー
13:30(02:30)
H.ヒッグス/J.ニーマン
14:00(03:00)
K.ストリールマン/イム・ソンジェ
14:10(03:10)
G.ウッドランド/C.コナーズ
14:20(03:20)
松山英樹/C.ベズイデンホウト
14:30(03:30)
B.グレース/B.ケプカ
14:40(03:40)
P.ミケルソン/L.ウーストハイゼン
※時差:日本は13時間(サマータイム)進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間5月22日(土)の7:40だと日本時間5月22日(土)の20:40あたり、現地時間5月22日(土)の14:40だと日本時間5月23日(日)の3:40あたりになると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
※全選手のスタート時間は下記をご覧ください
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | フィル・ミケルソン | -7 | 70 |
2 | ブルックス・ケプカ | -6 | 70 |
3 | ルイ・ウーストハイゼン | -5 | 72 |
4 | ケビン・ストリールマン | -4 | 70 |
5T | クリスティアン・ベズイデンホウト | -3 | 72 |
ブランデン・グレース | -3 | 72 | |
7T | ブライソン・デシャンボー | -2 | 71 |
ホアキン・ニーマン | -2 | 71 | |
ゲーリー・ウッドランド | -2 | 72 | |
10T | ポール・ケーシー | -1 | 73 |
イム・ソンジェ | -1 | 73 | |
コーリー・コナーズ | -1 | 73 | |
23T | 松山 英樹 | +1 | 76 |
【詳細】
松山英樹
3バーディ、5ボギー、1ダブルボギー(76)
午後14時00分時点での天候は晴れ時々くもり、気温25.6℃、湿度66%、風速4.0m/sというコース・コンデションの中、81名による決勝ラウンド3日目が行われた。
予選の2日間に比べて比較的穏やかな天候となった決勝ラウンド3日目を終えてトップをキープしたのは、PGAツアー44勝、2005年に今大会を制している50歳のフィル・ミケルソン。
最終組でスタートしたフィル・ミケルソンは、キレのある抜群のショット力でピンそばにつけ、2番、3番連続バーディを奪うと、6番では5.1mのバーディパットを決めるなど、ほぼ完璧な内容で前半スコアを4つ伸ばし折り返す。後半に入り、10番で2.1mのバーディパットを決めて10アンダーとし、2位に5打差をつけたが、12番ティーショットを難しいフェアウェイバンカーに入れて、このホールをボギーとすると、続く13番でもティーショットを池に入れるなど乱れ、ダブルボギー。一気にスコアを3つ落とす。その後もティーショットに安定性が無いものの、プレーに粘りを見せ、5バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(70)でスコアをまとめ、通算7アンダー単独トップで最終日を迎える。
フィル・ミケルソンは、3日間ともに前半と後半で全く異なるプレー内容だったが、メジャー通算6勝目に向け、最終日は1日通して安定したプレーが出来るかがカギとなるでしょう。
1打差には、2018年・2019年と今大会2連覇を達成しているブルックス・ケプカ。飛距離を活かしたショット力を武器にゲームを進めるものの、バーディの後ボギーと中々波に乗れず、スコアを伸ばせないまま前半終了。後半に入り、ティーショットがすべてフェアウェイをキープする安定感を見せ、5バーディ、3ボギー(70)とスコアを2つ伸ばし、通算6アンダー単独2位に浮上した。
2打差の5アンダー単独3位には、2010年の全英オープンを制している38歳のルイ・ウーストハイゼン、3打差の4アンダー単独4位には、2014年「Travelers Championship」以来となるPGAツアー3勝目を狙う42歳のケビン・ストリールマン、今季2勝目を狙うブランデン・グレースとクリスティアン・ベズイデンホウトの南アフリカ勢が通算3アンダー・5位タイで並び、トップ5はアメリカ勢と南アフリカ勢のともに3名ずつが占めた。
5打差の7位タイには、今季2勝でフェデックスカップポイント1位のブライソン・デシャンボー、若手のホアキン・ニーマン、復活を期すゲーリー・ウッドランドが通算2アンダーで並んだ。
3日目のベストスコアタイとなる(68)でラウンドしたジョーダン・スピース、まだまだ本来の調子を取り戻せていないリッキー・ファウラーが通算イーブンパ・13位タイに浮上した。
トップと2打差の通算3アンダー・4位タイと絶好の位置からスタートした松山英樹は、2日間バーディの2番Par5をパーとすると、続く3番ティーショットを左に曲げボギーが先行する。
しかし、すぐに4番、5番で抜群のショット力を活かし、それぞれピンそば2.1m、4.3mにつけ連続バーディ、7番では見事なアプローチから4.5mのパーパットを決める。8番ではティーショットをピンそば1.2mにつけ楽々バーディと前半スコアを2つ伸ばし、通算5アンダー・2位タイに浮上。
しかし、後半に入ると流れが一変、11番Par5の3打目(残り124y)をショートサイドの難しい位置に落とすと2.2mのパーパットを外しボギー、続く12番では1stパットを打ちすぎて3パットのボギー。
悪い流れは止まらず、13番では、ティーショットを左ラフ、2ndショットも左サイドのブッシュに打ち込むなど4オン2パットのダブルボギー、14番Par3では、グリーンに止めきれず奥の下まで転がり落ち、難しいアプローチも寄せきれずボギー。11番からの4ホールでスコアを5つ落とす結果となってしまった。
その後は、15番、16番、17番とパープレーで通過したが、相性の良くない18番では初日に続き3パットするなど3日間すべてボギーを喫し、3バーディ、5ボギー、1ダブルボギー(76)を叩き、通算1オーバートップと8打差の23位タイに後退した。また、スクランブリングが42.86%とショートゲームにも冴えが見られなかった。
風の状況では展開が目まぐるしく変わるので、最後まで期待したい。
大会最終日(決勝ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
11:50(00:50)
松山英樹/M.レアード
13:10(02:10)
T.フィナウ/P.キャントレー
13:20(02:20)
R.ファウラー/J.スピース
13:40(02:40)
C.コナーズ/イム・ソンジェ
13:50(02:50)
G.ウッドランド/P.ケーシー
14:00(03:00)
J.ニーマン/B.デシャンボー
14:10(03:10)
B.グレース/C.ベズイデンホウト
14:20(03:20)
松山英樹/C.ベズイデンホウト
14:30(03:30)
L.ウーストハイゼン/K.ストリールマン
14:40(03:40)
P.ミケルソン/B.ケプカ
※時差:日本は13時間(サマータイム)進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間5月23日(日)の7:30だと日本時間5月23日(日)の20:30あたり、現地時間5月23日(日)の14:30だと日本時間5月24日(月)の3:30あたりになると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
※全選手のスタート時間は下記をご覧ください
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | フィル・ミケルソン | -6 | 73 |
2T | ルイ・ウーストハイゼン | -4 | 73 |
ブルックス・ケプカ | -4 | 74 | |
4T | シェーン・ローリー | -2 | 69 |
パドレイグ・ハリントン | -2 | 69 | |
ハリー・ヒッグス | -2 | 70 | |
ポール・ケーシー | -2 | 71 | |
8T | エイブラハム・アンサー | -1 | 65 |
ジャスティン・ローズ | -1 | 67 | |
コリン・モリカワ | -1 | 68 | |
ジョン・ラーム | -1 | 68 | |
ウィル・ザラトリス | -1 | 70 | |
スコッティ・シェフラー | -1 | 70 | |
トニー・フィナウ | -1 | 71 | |
リッキー・ファウラー | -1 | 71 | |
ケビン・ストリールマン | -1 | 75 | |
23T | 松山 英樹 | +1 | 72 |
【詳細】
松山英樹
4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(72)
午後14時00分時点での天候は晴れ、気温27.8℃、湿度62%、風速4.5m/sというコース・コンデションの中、81名による決勝ラウンド最終日が行われた。
メジャー大会史上最長となるモンスターコースで行われた今大会を制したのは、メジャー5勝を含むPGAツアー44勝、2005年に今大会を制している50歳のフィル・ミケルソン。
最終組単独トップでスタートしたフィル・ミケルソンは、出だしの1番を3パットのボギーとし、いきなりトップを明け渡すものの、続く2番で楽々バーディを奪い、再び単独トップに立つ。3番で砲台の難しいグリーンに対し、アプローチが寄せきれずボギーとするが、5番Par3でウェストエリア(バンカー)から直接決めてバーディ、6番でボギーを叩き、6アンダーでブルックス・ケプカに並ばれるものの、7番Par5でしっかりバーディを奪い、1ホールごとに目まぐるしくトップが入れ替わる展開となった前半をスコアを落とさず7アンダーで折り返す。
後半に入り、10番でティーショットから完璧なプレーでバーディを奪うなど、12番を終えて8アンダーで一時2位との差を5打に広げた。しかし、13番で絶好のフェアウェイから右サイドの池に入れボギー、14番ではグリーン手前からアプローチを寄せるが2.6mのパーパットを決められず連続ボギー、15番でもチャンスを決めきれず6アンダー、2位との差が2打に縮まった。16番でバーディを奪い、突き放すと続く17番でボギーとしながらも最後まで粘りのプレーでトップを譲らず、最終日5バーディ、6ボギー(73)とスコアをまとめ、通算6アンダーで逃げ切り今大会2回目の優勝を飾った。
フィル・ミケルソンは、1968年の全米プロゴルフ選手権でジュリアス・ボロスがマークした48歳4か月18日のメジャー最年長優勝記録を50歳で更新、初優勝から30年後に優勝と記録を更新するなど、メジャー6勝、PGAツアー45勝目を手にした。
フィル・ミケルソンは、270週世界ランキング2位と言う凄い記録も持っています。
更に、5年間の4大メジャー・トーナメントへの出場権も手にした。
2打差の2位タイには、前半からチャンスを作りながら活かせず、後半13番で池に入れ、ダブルボギーを叩くなど、ショット・パッテイングともに安定性を欠いた2010年の全英オープンを制している38歳のルイ・ウーストハイゼンと終盤追い上げるものの、Par5でダブルボギーを含む3つもスコアを落とすなど終始、出入りの激しいプレーとなった2018年・2019年と今大会2連覇を達成しているブルックス・ケプカが通算4アンダーで並んだ。
4打差の2アンダー4位タイには、2019年の全英オープンを制している34歳のシェーン・ローリーと8月31日で50歳を迎える2007年、2008年の全英オープン、2008年の全米プロゴルフ選手権とメジャー3勝のパドレイグ・ハリントンのアイルランド勢、ボギーフリーとなる2バーディ(70)でラウンドしたハリー・ヒッグス、ポール・ケーシーの4名が入った。
5打差の8位タイには、前回大会覇者のコリン・モリカワ、世界ランキング3位のジョン・ラーム、2021年マスターズ2位のウィル・ザラトリス、まだまだ本来の調子を取り戻せていないリッキー・ファウラーら9名が通算1アンダーで並んだ。
キャリア・グランドスラムのかかったジョーダン・スピースは、通算2オーバー・30位タイ、ブライソン・デシャンボーは、通算3オーバー・38位タイで大会を終えた。
通算1オーバー・23位タイからのスタートとなった松山英樹は、2番でティーショットをネイティブ・エリアに打ち込みペナルティとなるなど5オン2パットのダブルボギーとなるものの、続く3番でバーディ、6番では、チップインバーディを奪うなど前半スコアを1つ落として折り返す。後半11番でボギーとPar5で4つ落としたが、15番、17番と完璧なショットでバーディを奪い、最終日はイーブンパーでフィニッシュし、大会を終えた。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREENS IN REGULATION
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
LD:LONGEST DRIVE
(最大飛距離)
PPG:PUTTS PER GIR
(パーオン時の平均パット数)
1位
フィル・ミケルソン(Phil Mickelson)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) |
55.56% (10/18) |
320.2y (363.0y) |
1.500 |
ROUND2 | 78.57% (11/14) |
66.67% (12/18) |
302.6y (345.0y) |
1.583 |
ROUND3 | 50.00% (7/14) |
72.22% (13/18) |
313.5y (342.0y) |
1.727 |
ROUND4 | 50.00% (7/14) |
61.11% (11/18) |
316.3y (366.0y) |
1.769 |
TOTAL | 55.36% (31/56) |
63.89% (46/72) |
313.1y (366.0y) |
1.652 |
RANK | T101 | T12 | 21/T43 | 6 |
2位タイ
ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
61.11% (11/18) |
294.0y (336.0y) |
1.636 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
72.22% (13/18) |
298.0y (361.0y) |
1.615 |
ROUND3 | 35.71% (5/14) |
77.78% (14/18) |
300.3y (314.0y) |
1.750 |
ROUND4 | 42.86% (6/14) |
66.67% (12/18) |
320.0y (372.0y) |
1.929 |
TOTAL | 51.79% (29/56) |
69.44% (50/72) |
303.1y (372.0y) |
1.740 |
RANK | T122 | T2 | T55/T22 | 43 |
2位タイ
ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 35.71% (5/14) |
72.22% (13/18) |
305.3y (354.0y) |
1.615 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
61.11% (11/18) |
326.7y (375.0y) |
1.818 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
311.9y (332.0y) |
1.600 |
ROUND4 | 50.00% (7/14) |
55.56% (10/18) |
323.1y (364.0y) |
1.714 |
TOTAL | 53.57% (30/56) |
66.67% (48/72) |
316.7y (375.0y) |
1.688 |
RANK | T107 | T9 | T11/T18 | 13 |
23位タイ
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
72.22% (13/18) |
298.8y (334.0y) |
1.923 |
ROUND2 | 78.57% (11/14) |
77.78% (14/18) |
295.4y (369.0y) |
1.643 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
61.11% (11/18) |
305.6y (342.0y) |
1.778 |
ROUND4 | 42.86% (6/14) |
50.00% (9/18) |
291.8y (359.0y) |
1.909 |
TOTAL | 62.50% (35/56) |
65.28% (47/72) |
297.9y (369.0y) |
1.809 |
RANK | T48 | 11 | 85/T31 | 90 |
138位タイ(予選CUT)
星野 陸也(Rikuya Hoshino)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
55.56% (10/18) |
294.5y (315.0y) |
2.100 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
50.00% (9/18) |
304.5y (325.0y) |
1.778 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 64.29% (18/28) |
52.78% (19/36) |
299.5y (325.0y) |
1.947 |
RANK | T20 | T95 | 71/T115 | T134 |
142位タイ(予選CUT)
金谷 拓実(Takumi Kanaya)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
33.33% (6/18) |
296.3y (333.0y) |
1.667 |
ROUND2 | 42.86% (6/14) |
33.33% (6/18) |
271.9y (330.0y) |
2.167 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 46.43% (13/28) |
33.33% (12/36) |
284.1y (333.0y) |
1.917 |
RANK | T138 | T143 | T137/145 | T130 |
優勝したフィル・ミケルソンは、安定した飛距離とパーオン率、パッティングを含めたショートゲームが4日間通じて安定していた。2位のルイ・ウーストハイゼンは、パッテイングに苦労し、安定したショットを活かせなかった。ブルックス・ケプカは、飛距離、ショット、パッテイングとバランスよく安定していたが、優勝には届かなかった。松山英樹、安定したショット力とアプローチが割と良かった。予選落ちとなった星野陸也と金谷拓実は、ともにショットが上手くいかず、特にパッテイングに苦労していた。
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