【予選プールA】ラグビ-ワ-ルドカップ2019日本大会結果・全試合をみた興奮と感動の記録

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ラグビーワールドカップ2019日本大会

予選プールA(アイルランド・スコットランド・日本・ロシア・サモア)の試合結果

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プールA勝敗表

チーム +/- BP 勝点
日本(A1位) 4 0 0 +53 3 19
アイルランド(A2位) 3 0 1 +94 4 16
スコットランド 2 0 2 +64 3 11
サモア 1 0 3 -70 1 5
ロシア 0 0 4 +141 0 0
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日本 30 – 10 ロシア

会場

東京スタジアム

2019年9月20日(金)

観客数 45,745人

試合結果
日本 30 - 10 ロシア
ボーナスポイント 1獲得
勝ち点 5
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
松島 幸太朗
試合内容

大観衆が詰めかけた東京スタジアムの開幕戦の雰囲気に緊張を隠し切れない日本は、試合の入りが良くなくキックオフのボールをリーチ姫野がキャッチミス、ハイボ-ルの処理を誤るなどのミスを連発し、その後も動きが硬く浮足立つ日本代表は、試合開始わずか5分足らずで先制トライを許す。

日本も1トライ返すものの細かなミスが多くなかなか波に乗れない。

前半は終始、相手にプレッシャーを与える場面やブレイクダウン(混戦)でのハードワ-クが遅れるのでロシア代表に攻め込まれる場面も多かったが、日本代表がリードして前半終了。

後半、日本は攻守に安定した動きを見せていたが、田村だけはキックも弱気な場面が多々見られ、試合全体に入って行けてないように思えた。

また、この試合を通して終始ハイボ-ルのディフェンス能力の低さが課題として挙げられる。

今回は 30-10 、BP1 で日本代表が勝利したが、今後、ランク上位チ-ムとの対戦では確実に弱点として責められるので、早急の修正が求められるだろう。

ロシアは戦前の予想より遥かに良い出来だったのではないだろうか。

スクラム・キックと素晴しかったと思う。

残りの試合も楽しみですし、8年後位は楽しみなチ-ムではないだろうか。 

スタッツ

 

アイルランド 27 – 3 スコットランド

会場

横浜国際総合競技場

2019年9月22日(日)

観客数 63,731人

試合結果
アイルランド 27 – 3 スコットランド
ボーナスポイント 1獲得
勝ち点 5
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
CJ・スタンダ-
試合内容

プ-ルA最大の頂上対決となる注目カードの試合を観戦しようと、横浜国際総合競技場に集まった観衆は、63,731人。

試合前から小雨が降り、気温、湿度が高い状況でも北半球のチ-ム同士の対戦とあってヨーロッパの雰囲気が感じられ、日本で行われている事さえ忘れる程の雰囲気の中、キックオフされた試合は、静かなキックの応酬から一転、攻守が激しく入れ替わる展開になり前半5分、ラインブレイクからスコットランド陣内に攻め込んだアイルランドが最後はFWで押し込んで先制トライ。

アイルランドはディフェンスでも前から素早いプレッシャーをかけ、キックも効果的に使いスコットランドの速いテンポからのカウンタ-攻撃を封じることに成功している。

更にラインアウトからモ-ルで押込みトライを挙げると主導権は完全にアイルランドが奪った。

前半21分に司令塔セクストンが痛めた。

スコットランドもペナルティゴ-ルで3点返すものの、ミスからの自軍ポ-ルに当たる不運も重なり3つ目のトライを許す。

キックプランも上手くいかず、前半は19-3でアイルランドが盤石の試合展開を見せた。

後半開始序盤はスコットランドも本来の持ち味を出しつつアタックを展開したが大事なところでミスが出てなかなか得点できない状況が続く。

後半56分、コンテストキックから生じたアンストラクチャ-状態を制したアイルランドが4トライ目を奪ってこれでBPを獲得し、更に試合を優位に進める。

60分過ぎからはスコットランドに勢いもなくなり、両チ-ムの交代選手にも差が出た感じになり後半終了。27-3のスコアでアイルランドが終始、力の差を見せつけた試合となった。

アイルランドはセクストンの怪我は気になる所ですが、ハイパントキックの精度も抜群で日本戦に向けて攻守に盤石ではないだろうか。

スコットランドはブレイクダウン、サポ-トの遅さなど課題が多くありますが、早く修正して本来のテンポの速いラグビ-を見せてくれることを期待したいですね。

また、この試合でも見られたが上位チ-ムのハイパントのキック精度、処理の高さは素晴しい。

スタッツ

 

ロシア 9 – 34 サモア

会場

熊谷ラグビー場

2019年9月24日(火) 

観客数 22,564人

試合結果
ロシア 9 – 34 サモア
ボーナスポイント 1獲得
勝ち点 5
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
アラパティ・レイウア
試合内容

この試合もほぼ満員の東の聖地、熊谷ラグビ-場での初戦は、世界最大の国土を持ち夏は短く、冬は極寒とかすロシアと7つの島から成り国土が小さく熱帯海洋気候で一年の平均気温が27度の南の島サモアの対戦。

両チ-ムは初対戦となるのでどのような試合になるか楽しみです。

この試合を中3日で戦うロシアはフィジカル・メンタルが非常に辛いと思われる。(通常、中3日は考えられない)

先発と控えが3日前の日本戦と同じことには驚いた。

サモアは初戦の緊張感のなか、立ち上がりに注目したい。

サモアの戦いの舞踊「シバタウ」でスタジアムは一気に戦いのモードに突入し前半がキックオフされた。

試合はロシアが自分たちの得意なキッキングゲ-ムとフィジカルの強さを活かしたアタックを展開すれは、サモアも自陣からバッックスの走力を活かす徹底したワイドアタックで応戦する展開で進む中、前半15分にラインアウトのタ-ンオ-バ-から両サイドに展開して最後は右隙にトライを決めて5点先制する。

ロシアはキックとフィジカルを使って反撃。

ラインアウトが全く合ってないサモア代表はセットピ-スでもロシアに押される。

徐々にミスが出てきたサモアは18分、25分にペナルティゴールを決められ6-5と逆転を許す。

ロシアはブレイクダウンを使った遅行な攻めを展開し上手く体力の消耗を抑えて前半を終了する。

25分すぎに肩から上の危険なタックルで2人のシンビンによる10分間の退場者を出したサモアロシアの効果的なアタックに付き合う形となり本来の展開ができない前半となってしまった。後半開始早々、サモアが得意のアタックを展開しトライ。

この時、中心選手アモサが首に掛かるハイタックルを受け、左膝十字靱帯断裂の重傷を負ってしまった。(ロシア選手は即シンビンで退場)

サモアにとって、あまりにも大きな代償となってしまった。

その後、立て続けにトライを取ったサモアが試合を優位に進める。

気温、湿度が高く中3日ということもありロシアはフィジカル、メンタルともに消耗しきった状態になってしまった。

終盤にも今日6つ目のトライを奪ったサモアが34-9初戦を飾った。

この試合では、気温、湿度の関係からハンドリングエラ-が多くみられ、残念なことに危険なタックル(肩から上えのタックル)が3回も見られ、サモアアモサ選手が今シ-ズン絶望の怪我を負ったことは非常に残念だ。

スタッツ

 

日本 19 – 12 アイルランド

会場

小笠山総合運動公園エコパスタジアム

2019年9月28日(土)

観客数 47,813人

試合結果
日本 19 – 12 アイルランド
日本 勝ち点 4
アイルランド 勝ち点 1
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
堀江 翔太
試合内容

日本にとってプール戦最大の難敵を迎える重要な試合を声援しようと小笠山総合運動公園エコパスタジアムは桜のジャ-ジに身を包んだサポ-タ-でほぼ埋め尽くされた。試合前から凄い熱気に包まれ、選手入場からボルテ-ジは上がりナショナルアンセムが終わるとスタジアムの熱気は最高潮に達した。

両国の国歌が大合唱される光景は最高に素晴しく日本でラグビ-ワ-ルドカップが開催されて本当に良かったと思う。

日本が2015年南アフリカ戦以来再びアップセットを起こし、世界を驚かせることができるのか注目の戦いは、前半開始からアイルランドはFW陣を使ってアタックを仕掛け、日本は速いテンポのアタックというように両チ-ムとも持ち味を発揮した立ち上がりとなり、3分、日本は速いテンポのパス回しからサイドに展開し、グラバ-キックでトライチャンスを掴むも得点にはならず。

更に5分ペナルティを貰うも田村のキックが外れ先制点にはならない。

このキックは良くなく試合中どこまで修正できるかがカギとなりそうだ。

日本も速い出足と低いタックルでアイルランドFWのアタックを防いでいたが徐々にペナルティをが増え、13分、アドバンテ-ジからキックパスでトライを許してアイルランドが先制する。

日本は17分 ペナルティゴールで3点をかえすが、20分 アイルランドが2つ目のトライを決めて9点差にリ-ドを広げる。

日本は焦ることなく自分たちのスタイルを展開し、自陣でミスが増えたアイルランドに対して2つのペナルティゴ-ルを決めて12-9とし前半終了。

日本はキックを多用せず、ポゼッションを意識した展開を予定通り行った感じだった。
一方、アイルランドは本来のハイパントを織り交ぜながらのアタックが見られずに後半に変化があるのか注目したい。

後半が始まっても日本は前半同様、キックを多用せずポゼッションを重視していくと48分位からアイルランドの動きが鈍くなり始めた。

この試合も日本特有の高温多湿の影響が出ていることは間違いないように思われる。
49分、スクラムでペナルティをして敵陣約10mからのラインアウトを日本がスチ-ルし、難を逃れた。

このプレ-がこの試合の流れを完全に変えたと思います。アイルランドにとっては痛恨のミスだったように思う。

その後も激しくアタックを仕掛けるアイルランドに対して粘り強くタックルディフェンスする日本のプレ-は素晴しかった。

フィットネスの面で完全に上回ってきた日本は58分敵陣のスクラムからアタックを仕掛け、サイドに展開し福岡が逆転のトライを挙げる。

アイルランドもアタックを仕掛けるが、スタンドオフにアイデアがなく単調なアタックが続く。
スタンドオフのストックトンの不在が大きかったのは間違いない。

フィットネスの差は歴然で、アイルランドは肝心なところでミスを連発し、日本は得点こそ奪えなかったものの最後までチャンスを作り、ディフェンス面でも粘り強くタックルを繰り返していた(2015年大会の南アフリカ戦を思い起こさせた)。

最後はアイルランドがタッチに逃れて試合終了。

19-12で日本がまたしても世界を驚かすアップセットをやってのけました。

日本は終始自分たちのプレ-が実行でき、素晴しいフィットネスのもと最後まで素晴しいプレ-を見せました。

特にリ-チ マイケルは危なくなりそうな場面を察知し相手攻撃の芽を摘んだプレ-は素晴しいかった。

また、日本の低い体勢で正しく行われたタックルに最大限の賛辞を贈りたいと思います。(他の試合ではハイタックルによる負傷や退場が多い)

アイルランドはハイパントを使った攻撃があまり見られず、本来のプレ-が見られなかったように思う。

最後、フィジカル的に限界のなか無理なアタックをすることなく7点差負けのBP1を獲得したことは素晴しい判断だと思う。

長く世界のトップにいるからこそ分かる勝ち点1の重要さではないでしょうか。

スタッツ

 

スコットランド 34 – 0 サモア

会場

神戸市御崎公園球技場

2019年9月30日(月)

観客数 27,586人

試合結果
スコットランド 34 – 0 サモア
ボーナスポイント 1獲得
勝ち点 5
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
ジョニ-・グレイ
試合内容

日本がアイルランドに勝利したことにより、混沌となったプ-ルA。

スコットランドサモアの一戦は両チ-ムにとって非常に重要な試合となった。特にスコットランドはアイルランドとの初戦を落としているだけにBPを含めた勝利が必須となった。

一方、サモアも過去スコットランドとは接戦を演じており、この試合での勝利は第2回大会以来のトーナメント進出に大きく前進できるチャンスである。

開閉式の神戸市御崎公園球技場だが今大会は屋根をすべて閉じた状態で試合を行うため、日本特有の気候と満員の観客の熱気でスタジアムには熱がこもり非常に蒸し暑い状態になった。

この状態が試合にどのように影響していくのかもこの試合のガキの1つでしょう。

日本の勝利で勇気をもらったサモアが、上位のスコットランド相手にどのような戦いを見せるのか、プレッシャーのかかる条件付きの勝利に対してスコットランドがどのようなプレ-をするのか非常に楽しみです。

試合前のサモアの戦闘舞踊「シバタウ」で一気に気持ちが高まった中、前半キックオフ。

立ち上がりからスコットランドが本来のラグビ-(ピッチを広く使って速いテンポでボ-ルを回す)を展開すると、8分、ペナルティゴ-ルを決めて先制する。

その後は、スコットランドがやや優勢にゲームを展開するもサモアもフィジカルを活かしたアタックと粘り強いディフェンスで対抗し、一進一退の攻防が続くが、29分にSOフィン・ラッセルからの長いキックパスをWingショ-ン・マイトランドが左隅にトライを決める。

キック精度の素晴らしさが生んだトライだと思う。

更に33分、足が止まったサモアを後目にSOフィン・ラッセルの突破からパスをつなぎ最後は中央に2つ目のトライ。

37分にはラインアウトからすぐ仕掛け、FBスチュア-ト・ホッグが約50mのドロップゴ-ルを決める。

20-0スコットランドリードで前半終了。

スコットランドはキックを多用してから戦い方が良くなった印象。

対してサモアはコンデションの悪さ(高温多湿)に足が止まりキックチェイスの遅さ、戻りの悪さが目立った印象を受けた。

後半開始からサモアも果敢にアタックを仕掛けていくが、スコットランドのディフェンスと自分たちのミスによりチャンスを活かせない。

後半も両チ-ムにハンドリングエラ-が目立ちチャンスを潰すなか、56分、モールを押し込みペナルティトライで3つ目。

1人少ないサモアに対して優位に試合を進めるスコットランドはBPを取りに果敢に攻め込むがサモアディフェンスの前に得点できない。

実を結んだのは74分、サイドラインを攻め上がったWingショ-ン・マイトランドがゴールライン手前でノックオンしたが、(サモア選手の反則がなければトライである)またしてもペナルティトライで4トライ目。

このまま試合終了34-0でスコットランドが快勝、これでBPを獲得したスコットランドは貴重な勝ち点5を獲得した。

サモアは退場者もだし、これで通算4枚目のイエロ-カ-ド。

次節に不安が残る試合となった。

懸念されていた日本特有の気候が完全に影響し、終始、両チ-ムに早々の体力低下の選手が続出、ハンドリングエラ-が多発し地面にあるボ-ルを掴むときもノックオンするぐらいボ-ルが滑った(通常はほとんどあり得ない)状態が起こった。

屋根をすべて閉じた状態は必要なのか、過酷なコンデションの改善が求められなければ、質の高いプレ-を見ることが出来ない事態が起こるかもしれないですね。

スタッツ

 

アイルランド 35 – 0 ロシア

会場

神戸市御崎公園球技場

2019年10月3日(木)

観客数 26,856人

試合結果
アイルランド 35 – 0 ロシア
ボーナスポイント 1獲得
勝ち点 5
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
リ-ス・ラドック
試合内容

日本がアイルランドを破ったことで混沌としてきたプ-ルA。

アイルランドにとっては何としても勝ち点5がほしい状況で迎えた3戦目は、場所を神戸市御崎公園球技場に移してのロシアとの対戦となった。

中4日ということもあり前節からメンバ-11人を変更してきたアイルランドがメンタル面のショックを払拭できているのか注目。

ロシアとしてもこの試合を落とすとプ-ル戦敗退が決定するので勝利が欲しいところです。

コンデションのアドバンテ-ジ(中8日)を活かして勇敢な戦いを期待したい。

また、開閉式の屋根が閉じていることでのスタジアム内のコンデション(湿度、蒸し暑さ、大観衆の熱気)が試合に与える影響も気になるところです。

試合開始から積極的にキックを使ってくるアイルランドは、1分、敵陣ラインアウトからパスを回すとFBロブ・カ-ニ-がラインブレイクから一気に突破して約45mを走って先制トライを挙げる。

その後ロシアアイルランドの攻撃を粘り強いディフェンスでゲインさせず、攻撃はキックを使ってチャンスを掴んでいく。

しかし、12分安易なキャッチミスからボ-ルを奪われると、自陣22m付近から相手SOジョナサン・セクストンの見事なグラバ-キックを拾われて中央に2つ目もトライを許してしまう。

その後もアイルランドはSOジョナサン・セクストンの精度の高いキックと的確な状況判断、視野の広い戦術眼で回りのプレ-ヤ-を効果的に使っていく。

日本戦との大きな違いはやはりここにあったことがこの試合で良く感じられた。

完全に主導権を握ったアイルランドは怒涛のアタックを仕掛けるが、最後の所でロシアの粘り強いディフェンスの前に追加点が奪えない。

反則が続きシンビンで14人になったロシアに対して34分、敵陣5mスクラムからボール出しが乱れたもののFW陣がパワ-で押し込んで3つ目のトライを挙げる。

前半は3つのトライを挙げたアイルランドが21-0とリードして終了。

アイルランドはキックも効果的に使い、常に相手陣でプレ-する本来のラグビ-が出来て盤石だった。

明らかに日本戦とは全く違ったチ-ムのようでした。

ロシアに関してはSOラミル・ガイシンのキックによって何度か敵陣に入ることが出来たが、効果的なアタックを行うことが出来なかった。

後半からSOジョナサン・セクストンに代わり日本戦でタクトを振ったSOジャック・カ-ティ-が入った。

司令塔を変えたことにより試合がどう動くのか非常に楽しみです。

開始直後からアイルランドが攻め込むが、ロシアもしっかりディフェンスし譲らない。

更に効果的なキックやスクラムでペナルティを奪うなどアイルランドに対抗する。

しかし、10分に危険な反則を犯し、またしてもシンビンで14人となってしまう。

数的に優位に立ちながらロシアの懸命なディフェンスと自らの単調な攻撃で得点を奪えない。

トライへの糸口が見出せないアイルランドでしたが61分、一瞬のスキをついてSOジャック・カ-ティ-が相手ディフェンスの裏にショ-トキックを蹴るとそれに反応した味方11番がパスを繋ぎ最後はWingアンドリュ-・コンウェイが約50mの独走トライを決める。

アイルランドにとっては重要な4トライ目となり、BPを獲得した。

75分にも自陣からパスを繋いで5つ目のトライ。

35-0でアイルランドが勝利しました。

スコア-は離れましたが、ロシアの粘りある懸命なディフェンスと最後まで戦い姿勢に感動しました。キックから後の攻撃が増えれば期待の持てるチ-ムになるでしょう。

SOラミル・ガイシンは可能性を感じる選手だったと思います。

アイルランドセクストンの存在が非常に大きいと感じましたが、交代で入ったジャック・カ-ティ-が指揮した後半を見る限りでは先の試合に不安が残ります。(単調な攻撃)

前半と後半で全く違った攻撃になってしまった。

ハンドリングエラ-やハイボ-ルの処理が悪く、高温多湿の影響もあるとは思うが、修正が急務でしょう。

スタッツ

 

日本 38 – 19 サモア

会場

豊田スタジアム

2019年10月5日(土)

観客数 39,695人

試合結果
日本 38 – 19 サモア
ボーナスポイント 1獲得
勝ち点 5
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
レメキ ロマノ ラヴァ
試合内容

日本がプ-ル戦2連勝で迎えた3戦目は、舞台を豊田スタジアムに移してのサモアとの対戦である。

豊田スタジアムは日本の勝利を信じる観客によって赤と白の桜色に染められていた。

日本にとっては格下のサモアとの対戦だけに、BPを含む勝ち点5が欲しいところです。

一方、サモアは中4日といタイトスケジュールですが、何とか勝利を得て1995年以来の決勝トーナメント進出を果たしたいところです。

前節と同様、大観衆の歌声と共に国歌斉唱がスタジアム内に響き渡る光景は圧巻でした。

一瞬の静寂が流れ、サモアの試合前の舞踊「シバタウ」が披露されると、熱気は一気に歓声へと変わった。

前半開始2分、日本の速いテンポの攻撃が機能するとサモアの反則で得たペナルティゴールをしっかり決めて3点を先制する。

更に攻勢をかける日本は7分、自陣からタ-ンオ-バ-で敵陣深く入るとラインアウトからチャンスを掴み、またもサモアの反則で得たペナルティゴールを決めて6-0と点差を広げる。

9分、サモアも日本の反則から3点を返す。

更に15分、サモアがペナルティゴールを決めて6-6の同点。

ポゼッションと速いテンポの日本とブレイクダウン時の強烈なフィジカルのサモアとお互いの特徴の出た展開が続く中、23分サモアの反則でペナルティを得てSO田村が今日3つ目のペナルティゴ-ルを成功。

規律に難のあるサモアは24分稲垣に対しての危険なタックルにより「イエロ-カ-ド」10分間の退場処分を受ける。

27分、Flankerリーチ マイケルのタ-ンオ-バ-からWing松島幸太朗がラインブレイクで大きくゲインすると最後はCentreラファエレ ティモシ-がトライ。

16-6とリードを広げる。

数的有利な状況での日本のアタックは中々止めることが難しいと相手に感じさせる程、日本のアタックは素晴しい。

33分、日本の反則によりサモアがペナルティゴ-ルを決めて16-9、日本が1トライ差リードで前半終了。

日本は攻撃に関しては普段通りの展開ですが、ブレイクダウン時の修正が必要です。

サモアとしてもロ-スコアの展開は良しではないでしょうか。

後半開始4分、日本はブレイクダウンで反則を与えると3点を返されるが、慌てることなく冷静に試合を展開していくと10分にペナルティゴ-ルを決めて19-12にすると、54分、SO田村のグラバ-キックからチャンスを得た日本はラインアウトモ-ルを押込み2つ目のトライを挙げる。

56分、サモアはキックオフのボ-ルをスチ-ルすると一挙に敵陣深く攻め込むが日本のディフェンスラインを破れず、アドバンテ-ジを貰っても雑なプレ-でチャンスを潰す。(日本のジャッカルが良いというよりもサモアの攻撃が雑)

その後は、サモアも体力が落ちることなく粘り強い戦いを見せ膠着状態が続く。

そして、72分、日本の反則を機にサモアは敵陣5mからのラインアウトを繰り返してトライを挙げる。

サモアの反撃もここまで75分に福岡、80分+4分に松島がトライを挙げた日本がBPも獲得し、38-19で勝利した。

日本は格下相手に苦労したが予定通りの勝ち点5で3連勝。

余程の事がない限り(集中が空回りしてペナルティを連発する)プールA1位は確実でしょう。
(全スコットランドの試合内容を見た限りレイドロ-の調子も悪く、中3日というタイトスケジュール、主力を休養させても移動等の負荷は変わらない)

ただ懸念として、相手スタ-タ-の大幅変更です。

前回大会から今回に至るまで事前に周到な準備(予想スタメンへの対策、情報収集、試合展開)をしてきた日本が試合の中でこの状況にどう対応していくのか不安でもあり、楽しみでもあります。

プール戦敗退が決まったサモアですが、フィットネスも含め良く戦ったとは思いますが規律を守れない戦いを繰り返してしまいました。

この戦い方が続くと最終戦はもちろん今後もきつい試合が続くでしょう。

何とか修正して素晴しい試合を展開してほしいです。

スタッツ

 

スコットランド 61 – 0 ロシア

会場

小笠山総合運動公園エコパスタジアム

2019年10月9日(水)

観客数 44,123人

試合結果
スコットランド 61 – 0 ロシア
ボーナスポイント 1獲得
勝ち点 5
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
アダム・ヘイスティングス
試合内容

プ-ル戦も終盤を迎え各チ-ムの順位が気になるなか、小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われるスコットランドロシアには日本の順位に影響を及ぼすスコットランドが登場するということで大勢の観客が訪れた。

スコットランドは当然のことながら主力を温存(14人を変更)させ中3日で迎える日本戦に備える布陣を敷いた。

一方、ロシアはラグビーワ-ルドカップ初勝利を挙げるため万全の布陣で試合に臨むこととなった。

BPを含む勝ち点5を獲得するというプレッシャーのなかで控え選手で構成されたスコットランドが勝利できるかが注目された。

前半開始早々、ロシアがフェ-ズを重ねて攻撃を仕掛けるものの、ポゼッションをしているだけでラインを少しずつ下げられる。

キックも効果的でなく徐々に自陣でのプレ-時間を強いられると13分、反則による自陣10mのセンタ-スクラムからサインプレ-で突破されスコットランドSOアダム・ヘイスティングスに先制トライを許す。

17分にはセンタ-ライン付近でボ-ルを持ったSOアダム・ヘイスティングスがグラバ-キックを更に足にかけてインゴ-ルに持ち込むと、自ら押さえてスコットランドが2つ目のトライを挙げる。

21分にはSOアダム・ヘイスティングスの絶妙なキックにより敵陣深く攻め込むと、ロシアの自陣5mラインアウトから出たパスを、SHジョ-ジ・ホーンがインタ-セプトしそのまま押さえて早くも3つ目のトライを挙げる。

その後もスコットランドが優位に試合を進めるが得点できずに21-0で前半終了。

スコットランドは肝心な所でハンドリングエラ-が出るなど今一つでしたが結果として3トライ奪って後半に良い形で入れるのではないでしょうか。

ロシアに関してはプレ-自体に雑な面が目立ち、タックルミスも多く思うようにいかない展開でした。

後半開始早々44分、ロシアの不用意なキックを自陣22m付近でキャッチしたWingダルシ-・グラハムが、カウンタ-で敵陣7mまで一気にロシアディフェンスを突破すると、最後はパスを受けたSHジョ-ジ・ホーンがトライを挙げる。

これで4トライ目となりBPも獲得した。

50分には敵陣ラインアウトからモ-ルで押し込んで最後はHookerジョ-ジ・タ-ナ-が抜け出して5つ目のトライ。

55分はグラバ-キックからインゴ-ルのボールをWingトミ-・シ-モアが押さえてトライ。

キックも決まり37-0と点差を広げる。

プレッシャーから解放されたスコットランド選手は若さと持ち味を十分に発揮して、58分にはカウンタ-から一気に突破してSHジョ-ジ・ホーンがトライ。

63分、完全に足が止まったロシアに対して見事なパス回しをみせて、最後はHジョ-ジ・ホーンがこの試合で自身4つ目となるトライを挙げたかに見えたが、スロ-フォア-ドでノートライの判定を受けるものの、74分にFlankerジョン・バ-クレ-、77分はHookerマキナリ-がトライを決めてト-タル9トライを挙げたスコットランドが、61-0の圧勝でロシアに勝利し勝ち点5を獲得した。

ロシアはストロングポイントでもあるセットピ-スで単純なミスを繰り返し、キックの精度も悪く前半からスコットランドの精度の高いキックで背走させられる展開を強いられ後半は完全に体力低下から足が止まってしまった。

今大会は4連敗に終わり4年後に向けて課題(チ-ム、個人のスキルの向上)の多い大会となった。スコットランドはハンドリングエラ-が多かったもののこの試合での目標を達成したことに意義があった。

4日後の日本戦に向けて良い状態で臨めるのではないでしょうか。

スタッツ

 

アイルランド 45 – 7 サモア

会場

東平尾公園博多の森球技場

2019年10月12日(土) 

観客数 17,967人

試合結果
アイルランド 75 – 7 サモア
ボーナスポイント 1獲得
勝ち点 5
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
ジョ-ダン・ラ-マ-
試合内容

大型の台風19号の接近で、開催が危ぶまれていた東平尾公園博多の森球技場での最終戦、アイルランドサモアの一戦は天候による影響がないことから予定通り行われることとなり、試合を楽しみにしていた観客は安堵と共に続々とスタジアムに詰めかけ、試合前にはファンの交流があるなど和やかな雰囲気に包まれていた。

ここまで2勝1敗勝ち点11のアイルランドはこの試合に、BPを含む勝利をすると決勝トーナメント進出が決定するためモチベ-ションは高いと感じた。

一方、サモアはプール戦4位で敗退が決定しているだけに、どこまでプライドと誇りをもって戦えるかがカギとなった。

スタジアムには緑のレプリカを着たファンが目立ち、アイルランドのナショナルアンセムの大合唱がスタジアムに響き渡った。

試合前に今大会最後となるサモアの舞踊「シバタウ」が披露されると観客からは大きな歓声と拍手が送られた。

試合の入りはお互いにキックを蹴り合う様子見だったが、サモアの弱点でもある規律不足からペナルティを与えると3分、アイルランドは敵陣5mラインアウトからモ-ルを押込みHookerロ-リ-・ベストが押さえて先制トライを挙げる。

先制を許したサモアは直後の5分、Hookerセイララ・ラムが危険なタックル(ハイタックル)でイエローカード「シンビン」で10分間の一時退場を受ける。

現代ラグビーに対応できず規律を守れないサモアを最後まで露呈してしまった。

規律を守れないサモアはペナルティから簡単に自陣22m内に入られると8分、ラインアウトから展開され、最後はPropタイグ・ファ-ロングに強引に突破され早くも2つ目のトライを献上し14-0と大きくリ-ドされた。

サモアはセットピ-スでも苦戦を強いられるが持ち前のフィジカルを前面に出して粘りを見せる。

しかし、20分にアイルランドはラインアウトからボ-ルを展開するとFBジョ-ダン・ラ-マ-のラインブレイクからパスを受けたSOジョナサン・セクストンがインゴ-ルに飛び込んで3つ目のトライを挙げる。

25分、サモアはペナルティを利用してこの試合初めて敵陣5m付近まで入り込むとラインアウトからFWで押し込み最後はNumber Eightジャック・ラムが個人の力で強引にトライを奪う。

直後の28分、ル-ズボ-ルの奪い合いの中でアイルランドのCentreバンディ・アキのタックルが相手の顎にヒットし、レッドカ-ド「一発退場」処分。

アイルランドにとっては21-5と大きくリ-ドしているとはいえ、残り52分を14人で戦うことになった。

ただ、判定の一貫性という点において疑問が残る結果となった。(この試合で起きた2つのハイタックルの状況での判断の違いが判らない)

数的優位を活かしたいサモアはパスを回し攻撃を仕掛けるが単純ミスを連発し得点を奪えない。

このまま前半終了かと思われた38分、アイルランドは左隅の敵陣5mスクラムからショ-トサイドに走り込んだSOジョナサン・セクストンがパスを受けるとディフェンスを振り切り4つ目のトライ。

これでBPも獲得し前半終了。

26-5でアイルランドがリード。

アイルランドはBPを獲得したことにより数的不利はあるものの余裕をもって後半を迎えられるでしょう。

サモアは単純ミスと不用意な反則を減らし数的優位を活かした攻撃に期待したいです。

後半開始から数的不利を感じさせない攻撃を仕掛けるアイルランドは、47分、FWを前面に押し出した攻撃で敵陣深く入り込み、ゴール前でサモアの反則を誘うと、SHコ-ナ-・マレ-の素晴らしいパスを受けたFBジョ-ダン・ラ-マ-が右サイドにトライ。

その後も数的不利を全く感じさせないアイルランドはFWを軸にサモア陣内深くで攻め続けると反則を連発するサモアにイエロ-カ-ド「シンビン」10分間の一時退場が出される。

更にFWを中心に攻めるがSOジョナサン・セクストンが交代すると攻めのオプションがなく単調な攻撃ばかりでトライを奪えない。

しかし、64分にスクラムからやっとFWで押込みトライ。

69分にグラバ-キックに反応したWingコンウェイがインゴ-ルで押さえて7つ目のトライを挙げる。

結果は47-5でアイルランドの圧勝に終わった。

アイルランドは14人になってからも終始、試合の主導権を維持し、すべての面においてサモアを圧倒した。

これで決勝トーナメント進出が決定したがCentreバンディ・アキの出場停止が濃厚なのとSOジョナサン・セクストンが不在になってからの攻撃面のオプション不足をいかにカバ-出来るかが上位進出への鍵となるだろう。

一方、この試合でも攻守に良いところはほとんどなかったサモアはこれで全日程を終了し大会を去ることになったが、大会を通してイエロ-カ-ドが最多となるなど規律を守れないことが露呈してしまった。

抜本的な改善がなされないと今後ますます厳しい状況に置かれるのは間違いないだろう。

東平尾公園博多の森球技場での3試合が終了し、大勢の観客が訪れ楽しめたことは素晴しかったが、ラグビーワールドカップ日本大会でフィ-ルドの芝がめくれる事態が発生したことは残念でした。

日本 28 – 21 スコットランド

会場

横浜国際総合競技場

2019年10月13日(日)

観客数 67,666人

試合結果
日本 28 – 21 スコットランド
ボーナスポイント 1獲得 
日本 勝ち点 5 
スコットランド 勝ち点 1(7点差以内の負け)
マスタ-カ-ド プレ-ヤ- オブ ザ マッチ
福岡 堅樹
試合内容

24日間にも及んだプ-ル戦も最終日最終戦を迎え、最後の決勝トーナメント進出枠を争う日本スコットランドの試合を観戦に、横浜国際総合競技場には大観衆が押し寄せた。

台風の影響で中止も検討された中での開催は両チーム、観客にとって良かったと思います。

中7日で進出条件でも圧倒的に有利な日本が中3日で、勝利が絶対条件となるスコットランドを相手にフィットネス、メンタルでの大きなアドバンテ-ジを活かして余裕を持った試合展開を繰り広げられるか大いに注目されます。

スコットランドはラグビーワールドカップの歴史で、ティア2のチームに負けたことがないので誇りとプライドを持って戦うでしょう。

キックオフのボ-ルから日本の積極的な攻撃の意思が感じ取れた。

しかし、気持ちが入りすぎてスコットランドにペナルティを与えると、敵陣深いラインアウトからサイドに展開され、更にSOフィン・ラッセルの絶妙なキックから逆サイドに大きく振られFWで起点を作られると、最後はSOフィン・ラッセルが中央に走り込んで先制トライを挙げる。

その後は日本がボ-ルを保持し敵陣深くに攻め込むが、Flankerジェイミ-・リッチ-の素晴らしい個人スキル(ジャッカルも含む)の前に何度もチャンスを奪われ、なかなか得点することが出来ない。

日本の弱点(ディフェンスラインから積極的に突っかかられるとフィジカルが弱い分ボ-ルは保持できるがラインが下がる)を付かず、受けに回るディフェンスを繰り返すスコットランドは、勢いよく前に出るFWに押され、急に変化するボ-ル回しに付いていけず、防戦一方の展開を強いられると17分、ショ-トサイドに並んだWing2人の見事な動きで、最後はWing松島幸太朗がインゴ-ルに飛び込みトライ。

25分には自陣からフェ-ズを重ね、最後はHooker堀江 翔太のオフロ-ドパスを受けたSecond Rowジェ-ムス・ムーアが、更にオフロ-ドパスで繋いでFBウィリアム・トゥポウが1人かわしてからのオフロ-ドパスを受けとったProp稲垣 啓太が中央に飛び込んで勝ち越しのトライを挙げる。

FWの可能性を感じられた素晴しいトライで今大会の1シ-ンに残るでしょう。

敵陣でしっかり戦うことが出来ている日本は余裕をもって試合を進める一方、序盤以降全く上手くいかずフラストレーションの溜まったスコットランド

前半終了間際の39分、日本はサイドに展開し、Centreラファエレ ティモシ-のグラバ-キックを受けたWing福岡 堅樹が快足を飛ばして独走トライ。

21-7で日本が大きくリ-ドして前半終了。

日本はSO田村 優が2本のペナルティゴールを外すなど雑な面も見えたが、ポゼッションとテリトリ-でスコットランドを圧倒した素晴しい前半でした。

スコットランドは内容も点差もどうしようもない前半だった。

後半は気持ちを切り替えて1トライずつ返していくしかないでしょう。

後半開始から入りの良かったスコットランドだったが、42分、不用意な動きから孤立するとWing福岡 堅樹にボールを奪われ約50mの独走トライを許す。

これで日本は3トライ3ゴール差に広げ、更に4トライでBPも獲得し決勝トーナメント進出を確実にした。

決定的な痛恨のトライを献上したスコットランドの決勝トーナメント進出は絶望的となった。(残り37分で日本無得点で最低4トライ4ゴ-ル1ペナルティゴ-ルが必要なため)

残りの時間は日本がどのようなプレ-をしていくのか、スコットランドが敗退決定でも勝利のためにどこまで頑張れるかが注目となるでしょう。

その後は一進一退の攻防が行われる中、45分にNumber Eight姫野が相手に肘打ちを浴びせ、47分にはFBウィリアム・トゥポウがバックドロップをするというレッドカ-ドでもおかしくない悪質で危険なタックルを行うがノ-ペナルティの判定。

全試合の判定の状況からも不可解で疑問の残る判定だった。

49分、スコットランドはFlankerジェイミ-・リッチ-の強烈なラインブレイクからのビッグゲインを起点にして、FWでピックアンドゴ-を繰り返し最後はPropWP・ネルが押込みトライ。

54分にもクイックスロ-に対するディフェンスが甘い日本は簡単に展開されると、個人スキルの低さから個々人のコンタクトの場面で競り負け、至る所でゲインを許すと最後は途中出場のPropザンダ-・ファ-ガソンにトライを許し、ゴ-ルも決められ21-28と1トライ差に詰め寄られる。

その後は両チ-ムが一進一退の攻防を繰り返す展開が最後まで続き、終わってみれば28-21で日本が勝利し決勝トーナメント進出を決めた。

目標とする決勝トーナメント進出を決めた日本だが、特に後半は単調な攻撃に終始した感じはぬぐえない。

上記でも書いたように弱点を突かれれば攻撃に迫力もなく、ディフェンスに関してはSO田村 優のディフェンス能力の低さへの戦術的な対応と、4試合の疲労の蓄積によるパフォーマンスの低下への改善が必要でしょう。

スコットランドもゲームプランとしては最悪の前半になってしまった。

ここでこの試合は終わっていた。

Flankerジェイミ-・リッチ-というスタ-候補の発掘は大きな財産でしょう。

日本は南アフリカとの準々決勝では非常に厳しい戦いを強いられるでしょう。

その他結果

結果トップ準々決勝・準決勝・決勝
予選プールBニュージーランド
南アフリカ
イタリア
ナミビア
カナダ
予選プールCイングランド
フランス
アルゼンチン
アメリカ
トンガ
予選プールDオーストラリア
ウェールズ
ジョージア
フィジー
ウルグアイ
ラグビー
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