2022年11月10日(木)~11月13日(日)にかけてアメリカ・フロリダ州ベレルにあるペリカン・ゴルフクラブ(Pelican Golf Club)で開催される2022年シーズン第33戦「ペリカン女子選手権(Pelican Women’s Championship)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは、笹生優花、古江彩佳の2名が出場します。
※笹生優花:初出場
※古江彩佳:初出場
※笹生優花の国籍は、2022年シーズンから日本に登録が変更となりました。(LPGA公式サイトをもとにしています)
ペリカン女子選手権
2020年に第1回大会が開催され、今回で3回目を迎えるまだまだ歴史の浅いトーナメントとなっています。
初代チャンピオンに輝いたのは、当時、世界ランキング1位だったコ・ジンヨンを始め、数多くのトップ・プレーヤーが参戦する中、初日からトップをキープした韓国のキム・セヨン、4名によるプレーオフを制したネリー・コルダがシーズン4勝を挙げる活躍を見せて前回大会を制しています。
舞台となるのは、第1回大会から3年連続の開催となるペリカン・ゴルフクラブ(Pelican Golf Club)になります。
今大会は賞金総額:$2,000,000、CMEポイント:500、予選・決勝ラウンドを含む4日間72ホールのストローク・プレーで行われます。
【大会記録】
・LOWEST 18 HOLE:62(-8)
2021年:レオナ・マグワイア(Pelican Golf Club)
2021年:イ・ミヒャン(Pelican Golf Club)
・WINNING SCORE:263(-17)
2021年:ネリー・コルダ(Pelican Golf Club)
2021年:リディア・コ(Pelican Golf Club)
2021年:キム・セヨン(Pelican Golf Club)
2021年:レクシー・トンプソン(Pelican Golf Club)
世界ランキング2位のコ・ジンヨンを始め、同3位のリディア・コ、連覇のかかる同4位のネリー・コルダ、同6位のブルック・ヘンダーソンや同7位のレクシー・トンプソン、同8位のチョン・インジや同9位のキム・ヒョージュら世界ランキングトップ10から7名、更にジェニファー・クプチョや歴代チャンピオンのキム・セヨンなどトップ20から12名が出場する割と強力なフィールドとなっています。
日本からはいずれも初出場となる笹生優花とLPGAツアー・ルーキーの古江彩佳の2名が出場します。
世界ランキングは11月7日時点
ペリカン女子選手権 開催会場
【アメリカ・フロリダ州ベレル】
ペリカン・ゴルフクラブ(Pelican Golf Club)
コース | Yardage | Par |
ペリカン・ゴルフクラブ (Pelican Golf Club) |
6,341 | 70 |
アメリカ・フロリダ州の西海岸ベレル・ビーチの東、住宅街の中にあるペリカン・ゴルフクラブは、クラシカルとインフラストラクチャーが融合した美しいコースとなっています。
世界的な建築家ドナルド・ロスによって設計され、1925年にオープンした歴史のあるコースをもとに、2018年にボー・ウェリングによる大改修が行われ、豊かな緑と起伏のある地形を活かし、バミューダグラスの美しいフェアウェイと切れ目のないラフが特徴的なコースとなっています。
【特徴のあるホール】
・2番Par4:砲台グリーンの距離のあるミドルホール。
・8番Par4:距離のあるミドルホール。
・10番Par4:距離とうねりの強いグリーンが特徴的なミドルホール。
・16番Par4:フェアウェイ左サイドの木とグリーン左サイドの池。
・18番Par4:池の絡む難しいフィニッシングホール。
【芝の種類】
・フェアウェイ:ラティチュード・バミューダ
・ラフ:ラティチュード・バミューダ
・グリーン:ティフイーグル・バミューダ
ペリカン女子選手権 スケジュール
2022年11月10日(木)~11月13日(日)
11月10日(木) 中止
11月11日(金) 大会1日目(予選ラウンド)
11月12日(土) 大会2日目(予選ラウンド)
11月13日(日) 大会最終日(決勝ラウンド)
ペリカン女子選手権 賞金
【賞金総額】
$2,000,000
【優勝賞金 】
$300,000
※全選手の獲得賞金は大会終了後に下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載します。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した120名の出場選手は、PDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2022年11月7日時点
古江 彩佳(Ayaka Furue)
国籍:日本
生年月日:2000年5月27日(22歳)
身長:非公開
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
ナショナル・チームで腕を磨き、2019年の富士通レディースで優勝、JLPGAツアー史上7人目のアマチュア・チャンピオンに輝くなど、アマチュア時代から活躍し、プロ転向後も2019年1回、2020年3回、2021年3回とJLPGAツアーで7勝を挙げ、統合された2020-2021シーズンには「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に輝く活躍を見せ、2022年シーズンから世界最高峰の舞台であるLPGAツアーに参戦、ルーキーとして1年目のシーズンを迎えます。
初出場となった2020年シーズンの「全米女子オープン」では予選落ちを喫したが、2021年シーズンに行われた2つのメジャー・トーナメント「AIG全英女子オープン」と「アムンディ・エビアンチャンピオンシップ」では、それぞれ20位タイとキャリア最高の4位に入っています。
その後、2021年12月に行われたLPGA最終予選会(Qシリーズ)を7位で通過し、2022年シーズンのLPGAツアー・メンバーシップを獲得しました。
フェアウェイを外さない正確なティーショットと安定感のあるショートアイアン、そして最大の持ち味は、パッティングのクオリティの高さと言えるでしょう。
2021年シーズンの詳細データはありません。
2022年シーズンは25試合に出場し、優勝1回を含むトップ10入り4回、トップ25入り11回と安定感のあるプレーを続けています。
初出場となる今大会で今季2勝目に期待がかかります。
笹生 優花(Yuka Saso)
国籍:日本
生年月日:2001年6月20日(21歳)
身長:166.0cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:1勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2018年のアジアン・ゲームズ(アジア大会)にフィリピン代表の一員として出場し、ゴールド・メダルを獲得。翌年の2019年には、オーガスタ・ナショナル女子アマチュア・ゴルフ選手権で3位タイに入り、ガールズ・ジュニアPGAチャンピオンシップでは優勝を飾るなど、アマチュア時代から活躍し、プロ転向後の2020年には、JLPGAツアーで2勝を挙げる活躍を見せています。
その後、キム・アリム(2020年 全米女子オープン)、ソフィア・ポポフ(2020年 AIG全英女子オープン)、渋野日向子(2019年 AIG全英女子オープン)に続き、3年ぶりに非会員として、2021年の「全米女子オープン」でメジャー・トーナメント優勝という快挙を達成、LPGAツアー初勝利を飾り、これを機に、2021年シーズン途中から世界最高峰の舞台であるLPGAツアーに参戦、2年目のシーズンを迎えます。
LPGAツアーに本格参戦してからは、4回のトップ10フィニッシュを飾るなど、安定した成績を残しています。
身長は決して大きくないが、平均飛距離270ヤードを超える力強いティーショットと深いラフからでも方向性を出せる正確なアイアンショット、ショートゲームの多彩さなど高いレベルのゴルフを見せています。
2021年シーズンは、平均飛距離12位(271.95y)平均パット7位(29.09)サンドセーブ率1位(63.64%)1ラウンドあたりの平均スコア4位(69.36)と特徴が活かされた数値となっており、最終戦のCMEグループ・ツアーチャンピオンシップにも出場、賞金ランキングも6位、世界ランキングではトップ10に入るなど、素晴しい活躍を見せています。
2022年シーズンは24試合に出場し、トップ10入り4回、予選落ち7回と良い結果を残せていませんが、直近の2試合で連続トップ10入りと復調の兆しも見えてきています。
復調の兆しが見える中でどの様なプレーを見せるのか注目されます。
最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!
ペリカン女子選手権のテレビ放送
【BS放送】WOWOWが2日目を除く全ラウンド生中継放送!!
【動画配信】WOWOWオンデマンドで全ラウンドLIVE配信!!
【動画配信】GOLFTVが全ラウンドLIVE配信!!
【BS放送】WOWOW
2日目を除く全ラウンド生中継!! ※日本時間
WOWOWプライム:191ch
WOWOWライブ:192ch
生:生中継
11月11日(金) 中止
11月12日(土) 第1日
00:00~03:15
WOWOWライブ 生
11月13日(日) 第2日
03:30~7:00
WOWOWプライム (録画)
11月14日(月) 第4日 (最終日)
03:30~07:30
WOWOWライブ 生
【動画配信】WOWOWオンデマンド
WOWOWオンデマンド:ライブ配信
・11月12日(土) 00:00~03:14 同時配信
・11月11日(金) 21:20~26:22 専用カメラ(古江彩佳)
・11月13日(日) 03:30~06:49 同時配信
・11月12日(土) 21:00~26:04 専用カメラ(笹生優花)
・11月14日(月) 03:30~07:28 同時配信
・11月14日(月) 00:15~05:20 専用カメラ(笹生優花)
※日本人選手の専用カメラによる配信、見逃し配信についてはWOWOW公式サイトをご覧ください。
【動画配信】GOLFTV
全ラウンド生中継ライブ配信 ※日本時間
11月11日(金) 中止
00:00~03:00
11月12日(土) 第1日
00:00~03:00
11月13日(日) 第2日
03:00~06:00
11月14日(月) 第3日 (最終日)
03:00~06:00
ペリカン女子選手権 試合結果
コース | Yardage | Par |
ペリカン・ゴルフクラブ (Pelican Golf Club) |
6,341 | 70 |
大会1日目(予選ラウンド)
天候:くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:28(21:28)
キム・ヒョージュ/M.カストレン/古江彩佳
07:50(21:50)
B.M.ヘンダーソン/L.トンプソン/J.E.シャドフ
08:01(22:01)
J.クプチョ/G.ドライバーグ/P.レト
11:53(01:53)
ユ・ソヨン/笹生優花/エイミー・ヤン
10番ホールスタート
07:39(21:39)
P.タヴァタナキット/M.サグストロム/A.ジュタヌガーン
07:50(21:50)
N.K.マドセン/リン・シユ/M.カン
11:53(01:53)
キム・セヨン/C.ブティエ/R.オトゥール
12:04(02:04)
M.アレックス/L.マグワイア/チョン・インジ
12:15(02:15)
L.コ/N.コルダ/H.グリーン
12:26(02:26)
コ・ジンヨン/A.リー/G.ロペス
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月11日(金)の06:55だと日本時間11月11日(金)の20:55、現地時間11月11日(金)の12:59だと日本時間11月12日(土)の02:59になります。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 | マリア・ファッシ | -8 | 62 |
T2 | ティファニー・チャン | -6 | 64 |
レクシー・トンプソン | -6 | 64 | |
カルロタ・シガンダ | -6 | 64 | |
キム・ヒョージュ | -6 | 64 | |
イジ・ガブサ | -6 | 64 | |
T7 | ホン・イェウン | -5 | 65 |
アリセン・コープス | -5 | 65 | |
ギャビー・ロペス | -5 | 65 | |
ポーリーヌ・ルサン=ブシャール | -5 | 65 | |
ジャスミン・スワンナプラ | -5 | 65 | |
リゼット・サラス | -5 | 65 | |
T23 | 笹生 優花 | -2 | 68 |
T78 | 古江 彩佳 | +1 | 71 |
【詳細】
笹生 優花
4バーディ、2ボギー(68)
古江 彩佳
2バーディ、3ボギー(71)
10時00分時点での天候はくもり、気温25.0℃、湿度83%、風速3.6m/s(南南西)というコース・コンディションの中、119名(1名棄権)による予選ラウンド1日目が行われた。
予選ラウンド1日目を終えて単独トップに立ったのは、LPGAツアー初優勝を目指すメキシコの24歳マリア・ファッシ。
出だしから4ホール連続パーと無難なスタートを切ったマリア・ファッシは、5番と6番のPar4、距離の短い7番Par5で3連続バーディを奪い、一気に流れを掴むと、折り返した11番Par4と距離のあるパットを決めた13番Par4でバーディ、持ち味の飛距離を活かして2オンに成功した500yを越える14番Par5でピン手前からのミドルパットを決めてイーグル、更に17番Par4でも2打目をピンそばにつけバーディと順調にスコアを伸ばしてフィニッシュ。フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率88.89% (16/18)、パット数(27)と安定感のあるプレーを見せ、ボギーフリーとなる1イーグル、6バーディ(62)の大会レコードタイをマーク、8アンダー・単独トップで初日を終えた。
トップと2打差の2位タイには、世界ランキング7位で3年5か月ぶりのLPGAツアー12勝目を狙うレクシー・トンプソンや世界ランキング9位のキム・ヒョージュら5名が6アンダーで並んだ。
トップから4打差の中に17名がひしめく混戦となった初日、世界ランキング4位のネリー・コルダと今季の全米女子プロゴルフ選手権を制したチョン・インジがともに5バーディ、1ボギー(66)でラウンド、4アンダー・13位タイと上々の滑り出しを見せた。
3番Par3でバンカーショットがグリーンオーバー、ボギー先行のスタートとなった笹生優花だったが、距離の短い7番Par5と9番Par3でバーディを奪うと、折り返した12番Par3と13番Par4で連続バーディ。直後の14番Par5でボギーを叩き、その後の上がり4ホールでもスコアを伸ばせずフィニッシュしたものの、フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率55.56% (10/18)、パット数(25)の4バーディ、2ボギー(68)をスコアを2つ伸ばし、2アンダー・23位タイで初日を終えた。
4番Par4でアプローチから短いパーパットを外し、ボギースタートとなった古江彩佳は、7番Par5のチャンス、8番と折り返した10番のPar4でのピンチを含む6ホールをパーで通過し迎えた11番Par4で距離のあるバーディパットを決めたものの、続く12番Par3でショートサイドからのアプローチをよせきれずボギーを叩くと、15番Par3でも3パットのボギー。17番Par4で2打目をピンそばにつけバーディを奪った直後の最終18番Par4は2打目を池に打ち込みながらチップインパーでホールアウトしたものの、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率72.22% (13/18)、パット数(31)とショットとパッティングともに精彩を欠き、2バーディ、3ボギー(71)でラウンド、1オーバー・78位タイと出遅れた。
大会2日目(予選ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
06:55(20:55)
イ・ミヒャン/J.スワンナプラ/P.ルサン=ブシャール
07:28(21:28)
キム・セヨン/C.ブティエ/R.オトゥール
07:39(21:39)
M.アレックス/L.マグワイア/チョン・インジ
07:50(21:50)
L.コ/N.コルダ/H.グリーン
08:01(22:01)
コ・ジンヨン/A.リー/G.ロペス
12:04(02:04)
P.タヴァタナキット/M.サグストロム/A.ジュタヌガーン
12:15(02:15)
N.K.マドセン/リン・シユ/M.カン
10番ホールスタート
07:28(21:28)
ユ・ソヨン/笹生優花/エイミー・ヤン
11:53(01:53)
キム・ヒョージュ/M.カストレン/古江彩佳
12:15(02:15)
B.M.ヘンダーソン/L.トンプソン/J.E.シャドフ
12:26(02:26)
J.クプチョ/G.ドライバーグ/P.レト
12:37(02:37)
A.ツワイグ(アマ)/E.タリー/M.ファッシ
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月12日(土)の06:55だと日本時間11月12日(土)の20:55、現地時間11月12日(土)の12:59だと日本時間11月13日(日)の02:59になります。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 | アリセン・コープス | -10 | 65 |
T2 | マヤ・スターク | -9 | 63 |
レクシー・トンプソン | -9 | 67 | |
マリア・ファッシ | -9 | 69 | |
T5 | ネリー・コルダ | -8 | 66 |
カルロタ・シガンダ | -8 | 68 | |
T7 | アリー・ユーイング | -7 | 65 |
キム・ヒョージュ | -7 | 69 | |
T9 | アシュリー・ブハイ | -6 | 65 |
ブリタニー・ラング | -6 | 65 | |
リウ・ユ | -6 | 65 | |
ギャビー・ロペス | -6 | 69 | |
T20 | 笹生 優花 | -4 | 68 |
T36 | 古江 彩佳 | -2 | 67 |
【詳細】
笹生 優花
3バーディ、1ボギー(68)
古江 彩佳
4バーディ、1ボギー(67)
予選CUTライン:E
A.ジュタヌガーン、コ・ジンヨン、P.タヴァタナキットは予選落ちとなりました。
10時00分時点での天候は晴れ、気温27.0℃、湿度61%、風速2.8m/s(西南西)というコース・コンディションの中、117名(2名棄権)による予選ラウンド2日目が行われた。
予選ラウンド2日目を終えて単独トップに立ったのは、ツアールーキーでLPGAツアー初優勝を目指すアメリカの24歳アリセン・コープス。
トップと3打差の7位タイからスタートしたアリセン・コープスは、14番Par5でバーディを先行させると、16番Par4でバーディ、更に18番と折り返した1番のPar4で連続バーディ。その後も距離のある尾根越えの大きく右に曲がるラインを決めた4番と2打目をピンそばにつけた8番のPar4でバーディを奪うなど順調にスコアを伸ばす中、上りの9番Par3で3パットのボギーを叩いたものの、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率77.78% (14/18)、パット数(27)と安定したプレーで6バーディ、1ボギー(65)とスコアを5つ伸ばし、通算10アンダー・単独トップで予選ラウンドを終えた。
トップと1打差の2位タイには、今季ノンメンバーでLPGAツアー初優勝を飾ったことにより、ツアーカードを獲得し、8バーディ、1ボギー(63)と持ち味の爆発力で2日目のベストスコアをマークしたマヤ・スタークと世界ランキング7位で3年5か月ぶりのLPGAツアー12勝目を狙うレクシー・トンプソン、単独トップからスタートしたマリア・ファッシの3名が通算9アンダーで並んだ。
トップと2打差の5位タイには、ネリー・コルダとカルロタ・シガンダの実力者2名が通算8アンダーで並んだ。
11番Par4でグリーン奥からのアプローチをよせきれずボギースタートとなった笹生優花は、続く12番Par3でティーショットをピンハイにつけバウンスバックに成功。その後、13番と17番のPar4でのチャンス、折り返した4番と6番のPar4でのピンチ、2つある7番と14番のPar5のいずれもパーとスコアを伸ばせない展開が続く中、距離のある左に曲がるラインを読み切った8番Par4とピン奥からの下りの速いミドルパットを決めた9番Par3で連続バーディフィニッシュ。フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率77.78% (14/18)、パット数(30)とショットの良さに対して、パッティングを決めきれなかったものの、3バーディ、1ボギー(68)とスコアを2つ伸ばし、通算4アンダー・20位タイで予選ラウンドを終えた。
初日、1オーバー・78位タイと出遅れた古江彩佳は、出だしの4ホールをパーで通過し迎えた14番Par5で2打目のミスから2回のバンカーショットを強いられて5オン1パットのボギーと2日目もスコアを落とすスタートとなったものの、17番Par4で2打目をピンの根元につけバーディ、パープレーで折り返すと、5番Par4と2打目をピンそばにつけた7番Par5、そして上りの9番Par3でも2打目をピン奥につけバーディと後半スコアを3つ伸ばしフィニッシュ。フェアウェイキープ率100.00% (14/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パット数(29)の4バーディ、1ボギー(67)でラウンド、通算2アンダー・36位タイまで順位を上げて決勝ラウンド進出を決めた。
大会最終日(決勝ラウンド)
天候:くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:28(23:28)
I.ガブサ/古江彩佳
09:55(23:55)
ヘ・ムニ/L.コ
10:13(00:13)
チョン・インジ/P.ルサン=ブシャール
10:22(00:22)
笹生優花/H.グリーン
11:41(01:41)
A.ユーイング/キム・ヒョージュ
11:51(01:51)
N.コルダ/C.シガンダ
12:01(02:01)
L.トンプソン/M.ファッシ
12:11(02:11)
A.コープス/M.スターク
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月13日(日)の06:55だと日本時間11月13日(日)の20:55、現地時間11月13日(日)の12:11だと日本時間11月14日(月)の02:11になります。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ネリー・コルダ | -14 | 64 |
2 | レクシー・トンプソン | -13 | 66 |
3 | アリセン・コープス | -11 | 69 |
T4 | モルガン・メトロー | -9 | 64 |
ハナ・グリーン | -9 | 65 | |
ギャビー・ロペス | -9 | 67 | |
T7 | リゼット・サラス | -8 | 67 |
アリー・ユーイング | -8 | 69 | |
マリア・ファッシ | -8 | 71 | |
T10 | マチルダ・カストレン | -7 | 64 |
レオナ・マグワイア | -7 | 68 | |
マヤ・スターク | -7 | 72 | |
T13 | 笹生 優花 | -6 | 68 |
T48 | 古江 彩佳 | E | 72 |
【詳細】
笹生 優花
3バーディ、1ボギー(68)
古江 彩佳
2バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(72)
13時00分時点での天候はくもり、気温21.0℃、湿度81%、風速6.3m/s(北北西)というコース・コンディションの中、70名による決勝ラウンド最終日が行われた。
ネリー・コルダとレクシー・トンプソンによるマッチレースとなった最終日、終盤抜け出して今大会を制したのは、LPGAツアー8勝目を目指すネリー・コルダ。
1番Par4でバーディ先行の好スタートを切ったネリー・コルダは、3打目のアプローチをピンの根元によせた7番Par5と2打目をピンそばにつけた8番Par4で連続バーディを奪うと、折り返した10番と13番のPar4でもともに2打目をピンそばにつけバーディ。続く14番Par5でスコアを伸ばせず、トップタイで迎えた16番Par4で2打目をピンハイにつけたバーディで抜け出すと、続く17番Par4でもミドルパットを決めて連続バーディ。2打差のリードを保って迎えた最終18番Par4では2打目をグリーン左サイドに曲げるミスから3打目のアプローチもよせきれずボギーでホールアウトしたものの、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率88.89% (16/18)、パット数(28)とほぼ完璧なプレーで7ーディ、1ボギー(64)とスコアを6つ伸ばし、通算14アンダー・逆転で大会連覇を達成、LPGAツアー8勝目と共に世界ランキング1位に返り咲いた。
出だしの4ホールをパーと無難なスタートを切ったレクシー・トンプソンは、5番と2打目をピンそばにつけた6番のPar4、ミドルパットを決めた7番Par5、そして2打目をピンそばにつけた8番Par4で圧巻の4連続バーディを奪い、一気に単独トップに躍り出ると、短いパーパットを外した11番Par4とティーショットがグリーンの傾斜によって池まで転がり落ちた12番Par3で連続ボギーを叩き、トップを明け渡したものの、2打目をピンの根元につけた13番Par4とバンカー越えの3打目のアプローチを確実によせた14番Par5の連続バーディでバウンスバックに成功し、再びトップに並ぶ。しかし、その後の上がり4ホールでスコアを伸ばすことが出来ず、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率66.67% (12/18)、パット数(25)の6バーディ、2ボギー(66)とスコアを4つ伸ばしたものの、優勝に1打及ばず、通算13アンダー・単独2位でフィニッシュ、3年5か月ぶりのLPGAツアー12勝目は成らなかった。
通算11アンダー・単独3位には、単独トップからスタートしたアリセン・コープスが入った。
4番Par4で絶好のバーディチャンスを活かせなかったものの、出だしの5ホールをパーと無難なスタートを切った笹生優花は、6番Par4で2打目をピンハイにつけバーディ。続く7番Par5でスコアを伸ばせず、折り返した10番Par4で3打目のアプローチをよせきれずボギーを叩いたものの、2打目をピンそばにつけた13番Par4とグリーン手前からのバンカーショットをピンそばによせた14番Par5で連続バーディ。その後、上り4ホールをパーでホールアウト。フェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パット数(31)の3バーディ、1ボギー(68)と最終日もスコアを2つ伸ばし、通算6アンダー・13位タイで3日間に短縮となったトーナメントを終えた。
4番Par4で段の上からの距離のあるパットを決めてバーディを先行させた古江彩佳は、6番Par4でも2打目をピン奥につけバーディを奪い、順調にスコアを伸ばしたものの、3打目のアプローチをミスした8番Par4と折り返した10番Par4でボギー。その後、7ホールをパーで通過し迎えた最終18番Par4で2打目を池に打ち込み、4オン2パットのダブルボギーでホールアウト。フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率66.67% (12/18)、パット数(31)の2バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(72)とスコアを2つ落とし、通算イーブンパー・48位タイで3日間に短縮となったトーナメントを終えた。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREEN IN REG
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
PPR:PUTTS PER ROUND
(ラウンドあたりのパット数)
1位
ネリー・コルダ(Nelly Korda)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 100.00% (14/14) |
88.89% (16/18) |
270.0y | 30 |
ROUND2 | 100.00% (14/14) |
72.22% (13/18) |
270.0y | 28 |
ROUND3 | 92.86% (13/14) |
88.89% (16/18) |
282.0y | 28 |
TOTAL | 76.92% (30/39) |
88.89% (48/54) |
274.0y | 28 |
2位
レクシー・トンプソン(Lexi Thompson)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 92.86% (13/14) |
88.89% (16/18) |
270.0y | 29 |
ROUND2 | 85.71% (12/14) |
88.89% (16/18) |
278.0y | 31 |
ROUND3 | 85.71% (12/14) |
66.67% (12/18) |
290.0y | 25 |
TOTAL | 79.49% (31/39) |
87.04% (47/54) |
279.0y | 28 |
3位
アリセン・コープス(Allisen Corpuz)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 92.86% (13/14) |
83.33% (15/18) |
257.0y | 28 |
ROUND2 | 92.86% (13/14) |
77.78% (14/18) |
235.0y | 27 |
ROUND3 | 100.00% (14/14) |
77.78% (14/18) |
273.0y | 31 |
TOTAL | 82.05% (32/39) |
85.16% (46/54) |
255.0y | 28 |
13位タイ
笹生 優花(Yuka Saso)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
55.56% (10/18) |
263.0y | 25 |
ROUND2 | 78.57% (11/14) |
77.78% (14/18) |
259.0y | 30 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
83.33% (15/18) |
288.0y | 31 |
TOTAL | 66.67% (26/39) |
70.37% (38/54) |
270.0y | 28 |
48位タイ
古江 彩佳(Ayaka Furue)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 85.71% (12/14) |
72.22% (13/18) |
226.0y | 31 |
ROUND2 | 100.00% (14/14) |
83.33% (15/18) |
228.0y | 29 |
ROUND3 | 92.86% (13/14) |
66.67% (12/18) |
247.0y | 31 |
TOTAL | 79.49% (31/39) |
77.78% (42/54) |
233.0y | 30 |
優勝したネリー・コルダは、ショットからパッティングまで全てにおいて、ほぼ完璧な数値であり、2位のレクシー・トンプソンもネリー・コルダに引けを取らない素晴らしい数値だった。3位のアリセン・コープスもショット・パッティングともに良かった。13位タイの笹生優花は、ショットの精度が上がってきており、48位タイの古江彩佳は、ショットの数値が良かったものの、パッティングが決まっていなかった。
全選手の結果
※2022年大会(2022シーズン)
コメント