ANAインスピレーション2020 9月10日からの開催が決定!渋野日向子も参戦!テレビ放送予定と試合結果

ANAインスピレーション ゴルフ
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2020年9月10日(木)~9月13日(日)にかけてアメリカ・カリフォルニア州・ランチョミラージュのミッションヒルズ・カントリークラブ、ダイナショア・トーナメントコースで開催される2020年シーズン2戦目となるメジャー・トーナメント「ANAインスピレーション」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、放送予定を紹介します。

(2020.9.14)
出場した全選手の最終結果をPDFで掲載しました

(2020.9.13)
大会最終日、イ・ミリムがプレーオフを制し、メジャー初タイトルを獲得。

(2020.9.12)
大会3日目終了し、ブルック・ヘンダーソンとネリー・コルダがトップ

(2020.9.11)
大会2日目終了。畑岡奈紗、渋野日向子、河本結は予選通過。野村敏京と上原彩子は残念ながら予選落ちとなりました。

(2020.9.10)
大会1日目、渋野日向子は4バーディ、2ボギー(70)で回り、2アンダー畑岡奈紗と共にトップと4打差の19位タイでホールアウト。

(2020.9.9)
WOWOWの放送時間を更新しました。

(2020.9.9)
大会1日目のスタート時間を日本勢を中心に注目の組み合わせとして試合結果欄に掲載しています。

(2020.9.9)
出場選手104名が確定!
出場選手一覧はPDFで掲載

(2020.8.3)
WOWOWの放送予定を更新しました。


(2020.3.21)

2020年9月10日(木)~9月13日(日)の大会日程で開催することを発表
 
【日本人出場権獲得選手】
■2019年AIG全英女子オープン覇者:渋野日向子
■2017年のANA INSPIRATIONから2020年本戦前週までのLPGA大会優勝者:畑岡奈紗
■2019年全米女子オープン5位内:比嘉真美子
■2019年LPGAツアー賞金ランキング上位80名:横峯さくら、野村敏京、上原彩子
※河本結が出場

※青色マーカーの選手2名は今大会欠場
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ANAインスピレーション

毎年4月初旬に開催されるシーズン最初のメジャー・トーナメントの1つです。1972年に始まり今年で49年目を迎える名門のトーナメントであり、2014年までは「クラフト・ナビスコ選手権」として多くのファンに愛された大会です。大会の特徴としては、セレモニーで優勝者による18番グリーン横の「Poppie’s Pond(コンクリートで造られた人工の池)」へのダイブとバスローブを着てトロフィーを掲げることです。バスローブには日本の「今治タオル」が使われています。また、選手たちが18番グリーンに向かう橋で笑顔で観客とハイタッチを行う姿も今大会の特徴の1つです。

また、今大会は新型コロナウイルスの影響により9月中旬の開催となり、2020シーズン2番目のメジャー・トーナメントとなります。

ANAが冠スポンサーの今大会は日本での注目度も高く、渋野日向子、LPGA米国女子ツアーでの実績もある畑岡奈紗ら日本人選手たちの活躍にも期待したいところです。

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ANAインスピレーション 開催会場

【アメリカ・カリフォルニア州ランチョミラージュ】
ミッションヒルズ・カントリークラブ、ダイナ・ショア・トーナメント・コース
(Yardage: 6,865 Par: 72)

カリフォルニア州ランチョミラージュにある「ミッションヒルズ・カントリークラブ、ダイナショア・トーナメントコース」は、パーム・スプリングス国際空港から東に約10km、車で約12分の場所にあり、40年以上もメジャー・トーナメントで使用されている名門コースです。コースの特徴は、コースセッティングや風向きによって難易度が変化します。また、ストレートなホールが少なくドッグレッグが多いためティーショットの正確性が求められます。全体的に飛ばし屋に有利であることに変わりはありませんが、2019年優勝者コ・ジンヨンのように、状況変化に対応できる正確なショットとコースマネジメント能力が求められるでしょう。

ANAインスピレーション スケジュール

2020年9月10日(木)~13日(日)

9月10日(木) 大会1日目 予選ラウンド
9月11日(金) 大会2日目 予選ラウンド
9月12日(土) 大会3日目 決勝ラウンド
9月13日(日) 大会最終日 決勝ラウンド

ANAインスピレーション 賞金

【賞金総額】

 310万ドル 

【優勝賞金 】

 46万5,000ドル

【2位以下】

 2位:30万6,395ドル
 3位:22万2,268ドル
 4位:17万1,941ドル
 5位:13万8,394ドル

出場選手一覧

2020年9月9日時点でエントリーされた104名の出場選手はPDFをご覧ください。


注目選手

※選手情報及び世界ランキングは2020年9月7日時点

ダニエル・カン(Danielle Kang)
世界ランキング 2位
国籍:アメリカ
生年月日:1992年10月20日(27歳)
身長:167.6cm
体重:非公開

① LPGA米国女子ツアー:5勝

② メジャー・トーナメント:1勝
 ・ANAインスピレーション:0勝
 ・全米女子オ-プン:0勝
 ・全米女子プロゴルフ選手権:1勝
 ・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
 ・全英女子オープン:0勝

③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回

ツアーの中でも約260y前後と平均的な飛距離ながら抜群のパーオン率を誇るショットメーカーです。また、アプローチ・パッティングのクオリティの高さ、メンタル面でも粘り強くプレーできるのも強さの1つでしょう。2020シーズンも優勝2回(2週連続)、トップ10入り4回と素晴らしい結果を残しています。AIG全英女子オ-プンと前週の大会は結果は残せていないが、調子は悪くない。今大会は自身2つ目のメジャー・トーナメント制覇と世界ランキング2位(最上位)、優勝候補筆頭として活躍が大いに期待できる選手です。

ネリー・コルダ(Nelly Korda)
世界ランキング 3位
国籍:アメリカ
生年月日:1998年7月28日(22歳)
身長:177.8cm
体重:非公開

① LPGA米国女子ツアー:3勝

② メジャー・トーナメント:0勝
 ・ANAインスピレーション:0勝
 ・全米女子オ-プン:0勝
 ・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
 ・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
 ・全英女子オープン:0勝

③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回

父親のペトル・コルダはテニスの全豪オープンシングルス優勝を飾るなど、スポーツ一家に生まれ、現在は姉のジェシカと共にツアーに参戦している。恵まれた体格とパワーから生み出される飛距離はツアー屈指、2019年シーズンは安定した成績で常に上位に顔を出していた。しかし、課題とされるアプローチとパッティングが依然改善されないまま2020シーズンは成績不振に陥っている。アメリカ本土で行われた2週間前の大会では3位タイに入り、初のメジャー・トーナメント制覇に向け、調子を取り戻しつつある。

パク・ソンヒョン(Sung Hyun Park)
世界ランキング 4位
国籍:韓国
生年月日:1993年9月21日(26歳)
身長:非公開
体重:非公開

① LPGA米国女子ツアー:7勝

② メジャー・トーナメント:2勝
 ・ANAインスピレーション:0勝
 ・全米女子オ-プン:1勝
 ・全米女子プロゴルフ選手権:1勝
 ・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
 ・全英女子オープン:0勝

③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:1回(2017)

細身の体格ながらしなやかな動きから繰り出される高弾道で曲がらない飛距離と切れ味の良いアイアンショットが持ち味です。また、淡々と表情を変えずにプレーするメンタルの強さも持ち合わせています。課題は何といってもパッティングになります。2020年シーズンLPGAツアー最初の試合となるだけに試合勘などの不安要素は残るが、実績は十分なだけに圧倒的な飛距離と浮き沈みの激しいパッティングがかみ合えば、メジャー・タイトル3勝目も見えてくるでしょう。

畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
世界ランキング 7位
国籍:日本
生年月日:1999年1月13日(21歳)
身長:157.5cm
体重:非公開

① LPGA米国女子ツアー:3勝

② メジャー・トーナメント:0勝
 ・ANAインスピレーション:0勝
 ・全米女子オ-プン:0勝
 ・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
 ・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
 ・全英女子オープン:0勝

③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回

ショットの前に小刻みにジャンプする独特のルーティンを持ち、ツアー3勝を積み上げた原動力は日本選手に良くみられる様に100y以内のショットのクオリティの高さでしょう。アプローチやバンカーショット、パッティングにも定評があります。課題とされるティーショットに難がある上、平均的な飛距離だけにフェアウェイキープ率がスコアに大きく作用するでしょう。AIG全英女子オ-プンでは満足のいく試合が出来なかったが、アメリカ本土に舞台を移した2週間前の大会では28位タイと調子を上げてきている。初のメジャー・タイトルに期待がかかります。

渋野 日向子(Hinako Shibuno)
世界ランキング 14位
国籍:日本
生年月日:1998年11月15日(21歳)
身長:167.0cm
体重:62.0kg

① LPGA米国女子ツアー:1勝

② メジャー・トーナメント:1勝
 ・ANAインスピレーション:0勝
 ・全米女子オ-プン:0勝
 ・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
 ・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
 ・全英女子オープン:1勝

③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回

2019年のAIG全英女子オープンを制覇し、一気にスターダムに駆け上がった彼女の特徴は、体幹の強さを活かした安定したショットと強気な姿勢でしょう。課題はアプローチなどショートゲームのクオリティの向上にあるでしょう。AIG全英女子オ-プンでは強烈なコースコンデションとスウィング改造による影響で特徴であったショットの不安定さが際立った結果となった。約1カ月間の中でどの様な改善がされたのか、気になる所ではありますが期待したいです。

 

最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!

ANAインスピレーションのテレビ放送

WOWOWが全ラウンド独占生中継放送!!
地上波テレビ放送はありません

※畑岡奈紗・渋野日向子の専用カメラをWOWOWメンバーズオンデマンドでライブ配信

【地上波】

9月10日(木) 第1日 予選ラウンド

  • 放送はありません

9月11日(金) 第2日 予選ラウンド

  • 放送はありません

9月12日(土) 第3日 決勝ラウンド

  • 放送はありません

9月13日(日) 第4日(最終日) 決勝ラウンド

  • 放送はありません
【BS放送】WOWOW 

全日生中継!!※日本時間

WOWOWメンバーズオンデマンドにて畑岡奈紗、渋野日向子専用カメラでライブ配信

9月11日(金) 第1日 予選ラウンド

  • 1:00~5:15 プライム
  • 8:00~10:15 プライム
  • 0:30~オンデマンドでライブ配信

9月12日() 第2日 予選ラウンド

  • 1:00~5:15 プライム
  • 8:00~10:15 プライム
  • 0:10~ オンデマンドでライブ配信

9月12日(土) 第3日 決勝ラウンド

  • 3:00~7:30 プライム
  • 3:00~ オンデマンドでライブ配信

9月13日(日) 第4日(最終日) 決勝ラウンド

  • 3:00~8:00 プライム
  • 3:00~ オンデマンドでライブ配信

 

LPGA米国女子ツアー次の試合日程は?

ANAインスピレーション 試合結果

(Yardage: 6,865 Par: 72)

大会1日目
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
 12:33(4:33) C.イングリス、河本結
 12:42(4:42) 野村敏京、チョン・インジ
 12:51(4:51) 上原彩子、A.ムニョス
 13:18(5:18) 畑岡奈紗、パク・ソンヒョン
10番ホールスタート
 08:09(0:09) D.カン、A.ノルビクイスト
 08:18(0:18) リディア・コ、L.サラス
 08:27(0:27) L.トンプソン、B.ヘンダーソン
 08:36(0:36) 渋野日向子、H.グリーン

※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約16時間(サマータイム)で計算すると現地時間9月10日(木)の8:00だと日本時間9月11日(金)の0:00あたり、現地時間9月10日(木)の13:00だと日本時間9月11日(金)の5:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 ネリー・コルダ -6 66
2T チョン・インジ -5 67
  マデリーン・サグストロム -5 67
4T ナンナ・コルツ・マドセン -4 68
  ブルック・ヘンダーソン -4 68
  リウ・ユ -4 68
  ダニエル・カン -4 68
  ケリー・タン -4 68
9T イ・ミヒャン -3 69
  キム・セヨン -3 69
  パク・ソンヒョン -3 69
  メリッサ・リード -3 69
  ジョージア・ホール -3 69
  ハナ・グリーン -3 69
  クリスティン・ギルマン -3 69
  リディア・コ -3 69
  ブリタニー・リンシコム -3 69
  リン・シユ -3 69

畑岡奈紗: (-2) 19位タイ 2バーディ、0ボギー(70)
渋野日向子:(-2) 19位タイ 4バーディ、2ボギー(70)
河本結:  (-1) 33位タイ 1バーディ、0ボギー(71)
野村敏京:   (+2) 65位タイ 5バーディ、3ボギー、Other(+4)(74)
上原彩子:   (+5) 94位タイ 2バーディ、7ボギー(77)

2020年シーズン2戦目となるメジャー・トーナメントは舞台をアメリカ本土に移し穏やかなコンデションの中で行われた。大会1日目、トップに立ったのは2週間前の大会でも3位タイに入り、調子を取り戻しつつあるネリー・コルダ。フェアウェイキープ率(10/14)、パーオン率(14/18)、平均飛距離272.0yと素晴らしいプレーを見せ、7バーディ、1ボギー(66)トータル6アンダーでホールアウトした。2週間前の大会では決まらなかった不安の残るパッティングの出来次第では初タイトルも可能でしょう。1打差の2位タイにはメジャー2勝、復活をかけるチョン・インジとマデリーン・サグストロム、2打差の4位タイには2020年シーズン2勝、好調を維持しているダニエル・カン、3打差の9位タイには復帰してきた世界ランキングトップ10のキム・セヨン、パク・ソンヒョンの韓国勢を含む10人がつける大混戦となった。日本勢は畑岡奈紗と渋野日向子がトップと4打差の19位タイ、河本結がトップと5打差の33位タイと上々のスタートを切った一方で調子良くラウンドしていた野村敏京が最終18番でまさかの9打を叩き2オーバー65位タイ、上原彩子は5オーバー94位タイと出遅れた。コースコンデションも良く、大会1日目から各選手、数多くのバーディラッシュとなっていて2日目以降もスコアの伸ばし合いの展開が予想されます。渋野日向子はティーショットからパッティングまで安定しており、8番の長いパーパットを決めたことがスコアに繋がった。バミューダのラフに苦しむ場面もあったが、上々の滑り出しと言っていいでしょう。畑岡奈紗はショットの良さを活かし数多くのチャンスを作るもののパッティングに苦しんたラウンドとなり、河本結も終始粘りのプレーを強いられるプレーとなった。

 

大会2日目
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
 07:42(23:42) G.ホール、M.サグストロム
 12:15(4:15) K.タン、リン・シユ
 13:09(5:09) D.カン、A.ノルドクビスト
 13:18(5:18) リディア・コ、L.サラス
 13:27(5:09) L.トンプソン、B.ヘンダーソン
 13:36(5:36) 渋野日向子、H.グリーン
10番ホールスタート
 07:33(23:33) C.イングリス、河本結
 07:42(23:42) 野村敏京、チョン・インジ
 07:51(23:51) 上原彩子、A.ムニョス
 08:09(0:09) A.アーンスト、ミンジー・リー
 08:18(0:18) 畑岡奈紗、パク・ソンヒョン
 08:27(0:27) キム・セヨン、N.コルダ
 13:27(5:09) K.ギルマン、リウ・ユ
 
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約16時間(サマータイム)で計算すると現地時間9月11日(金)の7:00だと日本時間9月11日(金)の23:00あたり、現地時間9月11日(金)の13:00だと日本時間9月12日(土)の5:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 ネリー・コルダ -11 67
2 イ・ミリム -9 65
3T レクシー・トンプソン -7 67
  ナンナ・コルツ・マドセン -7 69
5T ケリー・タン -6 70
  チョン・インジ -6 71
7T キャサリン・カーク -5 67
  ガブリエラ・ラッフェルズ(アマ) -5 68
  クリスティーナ・キム -5 69
  マリア・フェルナンダ・トーレス -5 69
  キム・セヨン -5 70
  メリッサ・リード -5 70
  イ・ミヒャン -5 70
  ダニエル・カン -5 71
  リウ・ユ -5 71
  ブルック・ヘンダーソン -5 71

畑岡奈紗:  (-1)  36位タイ 3バーディ、4ボギー(73)
渋野日向子:(+1)  52位タイ 3バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(75)
河本結:     (+1)  52位タイ 3バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(74)
野村敏京:    (+6)  90位タイ 3バーディ、5ボギー、1ダブルボギー(76)
上原彩子:  (+11)102位   0バーディ、6ボギー(78)

予選CUTライン:+4
野村敏京と上原彩子は予選落ちとなりました。

大会2日目も風もなく、穏やかなコンデションの中で行われ、ネリー・コルダが2日目もショット(フェアウェイキープ率(13/14))・パッティング(特に11番~13番のパーパット)ともに冴えを見せ、5バーディ、0ボギー(67)と2日間連続の60台をマークし、トータル11アンダー単独トップでホールアウトした。2打差の単独2位には、7バーディ、0ボギー(65)という完璧なプレーでこの日のベストスコアをマークしたイ・ミリムがつけた。4打差の3位タイには、2014年に今大会(クラフトナビスコ選手権)を制しているレクシー・トンプソンと平均飛距離272.83y(4位)で2017年シメトラツアーで活躍し、2018年からLPGAツアーに参戦しているナンナ・コルツ・マドセンという見応えのある飛ばし屋2人が並んだ。5位以下にも実力者が顔を揃え、まだまだ混戦が続くでしょう。期待された日本勢ですが、この日もチャンスは作るものの、パッティングに苦しんだ畑岡奈紗が1アンダー36位タイ、我慢強く粘りのプレーを展開していた渋野日向子だったが、この日も速くて硬いグリーンとバミューダのラフに苦しめられ(18番サードショットがラフに対応できず池ポチャのダブルボギー)、こちらも思うようなプレーをさせてもらえない展開で我慢を強いられた河本結と共に、1オーバー52位タイと優勝争いから大きく後退した。野村敏京は初日の18番での4オーバー(2度の池ポチャ)が響き、2日間終始厳しいプレーを強いられた上原彩子と共に予選落ちとなり、大会を終えた。

 

大会3日目
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
 09:06(1:06) イ・ミヒャン、D.カン、リウ・ユ
 09:17(1:17) M.フェルナンダ・トーレス、M.リード、キム・セヨン
 09:39(1:39) N.コルツ・マドセン、K.タン、チョン・インジ
 09:50(1:50) N.コルダ、イ・ミリム、L.トンプソン
10番ホールスタート
 07:38(23:38) S.シュメルツェル、畑岡奈紗、L.コ
 08:44(0:44) ジ・ウンヒ、河本 結渋野 日向子
 
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約16時間(サマータイム)で計算すると現地時間9月12日(土)の7:00だと日本時間9月12日(金)の23:00あたり、現地時間9月12日(土)の13:00だと日本時間9月12日(土)の5:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
※全選手のスタート時間は下記をご覧ください
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 ブルック・ヘンダーソン -12 65
  ネリー・コルダ -12 71
3T キャサリン・カーク -10 67
  レクシー・トンプソン -10 69
  イ・ミリム -10 71
6 カルロタ・シガンダ -9 67
7T ステイシー・ルイス -8 67
  ローズ・ジャン(アマ) -8 68
  マリア・フェルナンダ・トーレス -8 69
  メリッサ・リード -8 69

畑岡奈紗: (-6) 14位タイ 5バーディ、0ボギー(67)
渋野日向子:(-4) 21位タイ 6バーディ、1ボギー(67)
河本結:    (+2) 58位タイ 4バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(73)

大会3日目(決勝ラウンド)に入り、2020年シーズン2戦目のメジャー・タイトル獲得に向け上位陣が熾烈な優勝争いを繰り広げる中、トップと6打差の7位タイからスタートしたブルック・ヘンダーソンが1イーグル、6バーティ、1ボギーと完璧なプレーを展開し、この日のベストスコアとなる(65)をマークして一気にトップタイに躍り出た。初日、2日目とほぼ完璧なプレーを見せ、単独トップからスタートしたネリー・コルダはフロントナインで池につかまるなどショットが乱れ、スコアを落としながら、バックナインでスコアを戻し(71)とスコアを1つ伸ばしトータル12アンダーでブルック・ヘンダーソンと並びトップで最終日を迎えることになった。2打差の3位タイには2014年に今大会(クラフトナビスコ選手権)を制しているレクシー・トンプソンがつけるなど、3日目の76名全選手の平均ストロークが(70.76)と言うような甘めのコースセッティングになれば、最後まで目が離せない展開が予想されます。決勝ラウンドに進出した畑岡奈紗は、今大会に限ったことではないがティーショットの出来の良さが結果としてパッティングまでの良いリズムを生みだし好スコアに結びついた。渋野日向子は決してショットが良いわけではなかったが、パッティングが素晴しく粘りのプレーを展開した。河本結もフロントナインで2ボギー、1ダブルボギーと苦戦したが持ち前の粘りのプレーでバックナインで見事立て直した。3選手ともに最終日は上位進出(トップ10入り)を目指して頑張ってほしいです。

 

大会最終日
天候:くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
 08:29(0:29) A.マクドナルド、C.キム、渋野 日向子
 08:51(0:51) リウ・ユ、畑岡奈紗、M.ジュタヌガーン
 09:24(1:39) L.トンプソン、イ・ミリム、C.シガンダ
 09:35(1:35) B.ヘンダーソン、N.コルダ、K.カーク
10番ホールスタート
 08:18(0:18) M.ファッシ、A.ヴァン・ダム、H.グリーン
 08:40(0:40) 河本 結、C.イングリス、A.オルソン
 
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約16時間(サマータイム)で計算すると現地時間9月13日(日)の7:00だと日本時間9月13日(日)の23:00あたり、現地時間9月13日(日)の13:00だと日本時間9月14日(月)の5:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
※全選手のスタート時間は下記をご覧ください
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 イ・ミリム -15 67
2T ブルック・ヘンダーソン -15 69
  ネリー・コルダ -15 69
4 レクシー・トンプソン -13 69
5 ステイシー・ルイス -12 68
6 リディア・コ -10 66
7T ミンジー・リー -9 67
  畑岡 奈紗 -9 69
  メリッサ・リード -9 71
  キャサリン・カーク -9 73

畑岡奈紗:  (-9)   7位タイ 5バーディ、2ボギー(69)
渋野日向子:(+2) 51位タイ 1バーディ、5ボギー、1ダブルボギー(78)
河本結:  (+7) 69位タイ 1バーディ、6ボギー(77)

大会最終日(決勝ラウンド)12アンダートップタイでスタートした最終組のブルック・ヘンダーソンと初日からトップを走り続けるネリー・コルダが序盤から安定したプレーでスコアを伸ばし一騎打ちの様相を見せたが、バックナインに入り、お互いに出入りのあるプレーでスコアを伸ばせずシーソーゲームの展開となる。そんな中、一気にトップに立ちクラブハウスリーダーとなったのが、2打差の3位タイからスタートしたイ・ミリム。淡々とプレーをする中、6番・16番・18番と3回ものチップインを決めた。特に18番は難しい下りのアプローチが強く入りオ-バーかと思われたがピンにガツンとあたりトップに並ぶ奇跡のイーグルを奪い。1イーグル、4バーティ、1ボギー(65)と完璧なプレーで一気にトップタイに並んだ。メジャー初タイトルがかかったネリー・コルダだったがミスはありながらも再三のチャンスをものに出来ずホールアウト。イ・ミリム、ネリー・コルダ、ブルック・ヘンダーソンの3人によるプレーオフでの決着となった。3人の最終日のプレーを象徴するかのようにネリー・コルダはティーショットをラフに入れてレイアップするがバーディは奪えず、ブルック・ヘンダーソンは短いバーディパットを左へ引っ掛ける痛恨のミスパット。そんな2人をよそにプレーオフ1ホール目に着実にバーティを奪ったイ・ミリムがメジャー・トーナメント初優勝、LPGAツアー通算4勝目を手にした。日本選手は畑岡奈紗がドロー、フェードといった球筋を上手く使いピンを攻略するなどトータル9アンダー7位タイでホールアウトした。一方、渋野日向子、河本結は深いラフ、速いグリーンに対応できず、スコアを大きく落とし大会を終えた。

また、今大会は全米アマ1位と2位による熾烈な戦いが展開され、8アンダーのLOWEST SCOREをマークした17歳ローズ・チャンがLOWEST AMATEURに輝いた。惜しくも7アンダーで一歩届かなかった20歳ガブリエラ・ラッフェルズと共に今後に楽しみな選手が出てきた。

STATISTICS

イ・ミリム(Mirim Lee)

  FWキープ率 パーオン率 平均飛距離
ROUND1 71.43% (10/14) 83.33% (15/18) 260.0y
ROUND2 64.29% (9/14) 77.78% (14/18) 269.0y
ROUND3 64.29% (9/14) 83.33% (15/18) 276.0y
ROUND4 57.14% (8/14) 61.11% (11/18) 272.0y
TOTAL 64.29% (36/56) 76.39% (55/72) 269.0y

 

ブルック・ヘンダーソン(Brooke M. Henderson)

  FWキープ率 パーオン率 平均飛距離
ROUND1 85.71% (12/14) 88.89% (16/18) 280.0y
ROUND2 42.86% (6/14) 66.67% (12/18) 274.0y
ROUND3 71.43% (10/14) 77.78% (14/18) 264.0y
ROUND4 50.00% (7/14) 88.89% (16/18) 292.0y
TOTAL 62.50% (35/56) 80.56% (58/72) 277.0y

 

ネリー・コルダ(Nelly Korda)

  FWキープ率 パーオン率 平均飛距離
ROUND1 71.43% (10/14) 77.78% (14/18) 272.0y
ROUND2 92.86% (13/14) 77.78% (14/18) 273.0y
ROUND3 78.57% (11/14) 83.33% (15/18) 280.0y
ROUND4 64.29% (9/14) 77.78% (14/18) 305.0y
TOTAL 76.79% (43/56) 79.17% (57/72) 282.0y

 

レクシー・トンプソン(Lexi Thompson)

  FWキープ率 パーオン率 平均飛距離
ROUND1 64.29% (9/14) 66.67% (12/18) 279.0y
ROUND2 78.57% (11/14) 83.33% (15/18) 300.0y
ROUND3 71.43% (10/14) 94.44% (17/18) 288.0y
ROUND4 42.86% (6/14) 61.11% (11/18) 304.0y
TOTAL 67.86% (38/56) 76.39% (47/72) 293.0y

 

畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)

  FWキープ率 パーオン率 平均飛距離
ROUND1 78.57% (11/14) 88.89% (16/18) 260.0y
ROUND2 50.00% (7/14) 72.22% (13/18) 253.0y
ROUND3 85.71% (12/14) 77.78% (14/18) 278.0y
ROUND4 85.71% (12/14) 77.78% (14/18) 308.0y
TOTAL 75.00% (42/56) 79.17% (57/72) 275.0y

 

渋野 日向子(Hinako Shibuno)

  FWキープ率 パーオン率 平均飛距離
ROUND1 57.14% (8/14) 66.67% (12/18) 251.0y
ROUND2 64.29% (9/14) 50.00% (9/18) 265.0y
ROUND3 64.29% (9/14) 66.67% (12/18) 264.0y
ROUND4 42.86% (6/14) 50.00% (9/18) 287.0y
TOTAL 57.14% (32/56) 58.33% (42/72) 267.0y

 

河本 結(Yui Kawamoto)

  FWキープ率 パーオン率 平均飛距離
ROUND1 57.14% (8/14) 61.11% (11/18) 237.0y
ROUND2 64.29% (9/14) 61.11% (11/18) 243.0y
ROUND3 71.43% (10/14) 72.22% (13/18) 257.0y
ROUND4 57.14% (8/14) 55.56% (10/18) 253.0y
TOTAL 62.50% (35/56) 62.50% (45/72) 247.0y

 

野村 敏京(Harukyo Nomura)

  FWキープ率 パーオン率 平均飛距離
ROUND1 35.71% (5/14) 38.89% (7/18) 223.0y
ROUND2 57.14% (8/14) 55.56% (10/18) 250.0y
ROUND3
ROUND4
TOTAL 46.43% (13/28) 47.22% (17/36) 236.0y

 

上原 彩子(Ayako Uehara)

  FWキープ率 パーオン率 平均飛距離
ROUND1 64.29% (9/14) 55.56% (10/18) 233.0y
ROUND2 71.43% (10/14) 44.44% (8/18) 224.0y
ROUND3
ROUND4
TOTAL 67.86% (19/28) 50.00% (18/36) 228.0y

※FWキープ率:フェアウェイキープ率

トップ3に入った選手と日本選手を比較してみると、畑岡奈紗に関しては数字的に見劣りするところはなく、ピンの位置によってドロー、フェードを巧みに使って攻略していた。一方、渋野日向子、河本結はフェアウェイキープ率、パーオン率ともに明らかな差が生じているように思います。また、上位選手たちがホールによって左右、高低のショットを使い分ける技術があるのに対して、常に同じ球筋だけというところがはっきりと表れていた。色んな技術を身に着けて今後頑張ってほしいです。

※STATISTICSは、LPGATOUR公式ホームページを参照

 

全選手の結果

出場した全選手のリザルトはPDFをご覧ください。

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