2021年11月11日(木)~11月14日(日)にかけてアメリカ・テキサス州ヒューストンにあるメモリアル・パーク・ゴルフコース(Memorial Park Golf Course)で開催される2021-2022シーズンの第8戦「ヒューレット・パッカード・エンタープライズ・ヒューストン・オープン(Hewlett Packard Enterprise Houston Open)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本人プレーヤーの出場はありません。
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ・ヒューストン・オープン
1946年に第1回大会「Houston Open」としてスタートし、74回目を迎える今大会の歴史は古く、また、2018年大会までは、シーズン最初のメジャー・トーナメント「マスターズ・トーナメント」の前哨戦として行われてきました。しかし、2019-2020シーズンからは、シーズン序盤の秋の開催へと日程が変更されています。
今大会は、4試合ぶりのアメリカ本土でのトーナメントとなります。
第1回大会ではバイロン・ネルソンが優勝、また、最多優勝は3回でカーティス・ストレンジ(1980年、1986年、1988年)とビジェー・シン(2002年、2004年、2005年)の2名となります。
優勝者には、2023-2024シーズンまでの2年間のシード権、フェデックスカップポイントが500ポイントと4つのトーナメント(セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ、ザ・プレーヤーズ選手権、マスタ-ズ・トーナメント、全米プロゴルフ選手権)の出場権が付与されます。
飛距離のあるプレーヤーが有利なコースではあるものの、グリーン周りの難しさを考慮すると、ショートゲームを得意とするプレーヤーやショットメーカーにもチャンスがあるコースと言えるでしょう。
【パワー・ランキング】
1位:サム・バーンズ
2位:スコッティ・シェフラー
3位:マシュー・ウルフ
4位:イム・ソンジェ
5位:キャメロン・スミス
6位:テイラー・グーチ
7位:ホアキン・ニーマン
8位:マーベリック・マクニーリー
9位:マーク・リーシュマン
10位:マッケンジー・ヒューズ
11位:アーロン・ワイズ
12位:カルロス・オルティス
13位:ティレル・ハットン
14位:ブルックス・ケプカ
15位:シーマス・パワー
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ・ヒューストン・オープン 開催会場
【アメリカ・テキサス州ヒューストン】
メモリアル・パーク・ゴルフコース(Memorial Park Golf Course)
コース | Yardage | Par |
メモリアル・パーク・ゴルフコース (Memorial Park Golf Course) |
7,412 | 70 |
テキサス州ヒューストンにある「メモリアル・パーク・ゴルフコース」は、アメリカでも有数の市営コースとして知られており、毎年60,000人以上のお客さんがプレーを楽しむ世界クラスのゴルフコースとなっています。また、テニスコートや練習場と言った色々な施設があり、市民の憩いの場にもなっています。
1936年にジョン・ブレデマスによって設計され、2019年に世界的に有名なゴルフコース・アーキテクトであるトム・ドークによって改修されたコースは、プロ・アマ問わず満足なプレーができる環境が整備されたコースとなっており、1963年以来、57年ぶり15回目の開催から2年連続16回目のトーナメント開催となります。
2020-2021シーズンのスクランブリングが難しいコースとして、全体の2位に入っています。
490yを越えるホールが5ホールもあり、グリーンの形状も複雑で、フェアウェイを狭くし、ラフを深くするとメジャー・トーナメントを開催できるほどのタフなコースとなっています。
【特徴のあるホール】
・4番Par4:距離のあるPar4。
・14番Par4:最もタフで難易度の高いホール。
・16番Par5:2020-2021シーズンで最も難易度が高いホール。
・17番Par4:池の絡むホール。
・18番Par4:距離のあるタフなPar4。
【芝の種類】
・フェアウェイ:419バミューダ
・ラフ:419バミューダ
・グリーン:ミニヴェルデ・バミューダ
Hole | Yardage | Par |
1 | 522 | 4 |
2 | 167 | 3 |
3 | 587 | 5 |
4 | 490 | 4 |
5 | 440 | 4 |
6 | 443 | 4 |
7 | 216 | 3 |
8 | 625 | 5 |
9 | 182 | 3 |
10 | 456 | 4 |
11 | 237 | 3 |
12 | 496 | 4 |
13 | 406 | 4 |
14 | 529 | 4 |
15 | 155 | 3 |
16 | 576 | 5 |
17 | 382 | 4 |
18 | 503 | 4 |
OUT | 3,672 | 35 |
IN | 3,740 | 35 |
Total | 7,412 | 70 |
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ・ヒューストン・オープン スケジュール
2021年11月11日(木)~11月14日(日)
11月11日(木) 大会1日目(予選ラウンド)
11月12日(金) 大会2日目(予選ラウンド)
11月13日(土) 大会3日目(決勝ラウンド)
11月14日(日) 大会最終日(決勝ラウンド)
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ・ヒューストン・オープン 賞金
【賞金総額】
$7,500,000
【優勝賞金 】
$1,350,000
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した132名の出場選手は、PDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2021年11月7日時点
トニー・フィナウ(Tony Finau)
国籍:アメリカ
生年月日:1989年9月14日(32歳)
身長:193.0cm
体重:90.7kg
① PGAツアー:2勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
立派な体格から繰り出される飛距離を武器に2015年にPGAツアーにデビューすると、2016年「Puerto Rico Open at Coco Beach」でツアー初優勝、素晴しいキャリアのスタートを飾りました。
一方で2020-2021年のレギュラーシーズン終了時点で8回も2位(内プレーオフ3回)に終わるなど勝負弱さが露呈していましたが、プレーオフ・シリーズ第1戦「THE NORTHERN TRUST」で2016年の最初の優勝から1,975日ぶり143試合目、PGAツアーのキャリア・スタート以来、31歳11か月9日の189試合目で、ようやく2度目のPGAツアータイトルを獲得しました。
ハーフトップまでしかバックスウィングしないコンパクトなスウィングが特徴ですが、実際は最後まで上がるバックスウィングでフルショットするとPGAツアーNo.1の飛ばし屋と言われ、フルショット時のデータは、ボール初速206マイル、キャリー383ヤードを記録しました。(200マイルを超えることと1マイル上げることはかなり大変である)
2020-2021シーズンは、ストローク・ゲインの(AROUND-THE-GREEN、TEE-TO-GREEN、TOTAL)でトップ20に入りなど、まずまずの結果だったと言えるでしょう。
2021-2022シーズンは、2試合に出場(ライダーカップを除く)予選は通過したものの、ともに45位タイと結果には繋がっていません。
2年連続6回目の出場となる今大会での成績は、2018年大会と2021年大会の24位タイが最高成績となっています。
パワーランキングは選出されていません。
サム・バーンズ(Sam Burns)
国籍:アメリカ
生年月日:1996年7月23日(25歳)
身長:185.4cm
体重:83.9kg
① PGAツアー:2勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
アマチュア時代の2017年に「アーノルド・パーマー・カップ」の代表に選ばれ、PGAツアー「バーバソル・チャンピオンシップ」では6位タイに入るなど活躍し、2018年からPGAツアーの下部組織に当たるKORN FERRY TOURに参戦し、1勝を挙げ、2018-2019シーズンから世界最高峰の舞台であるPGAツアーに戦いの場を移し、PGAツアーで4年目のシーズンを迎えます。
ルーキー・イヤーとなった2018-2019シーズンにトップ10入り3回、予選通過16回でフェデックスカップポイントランキングで94位に入り、プレーオフの資格を得る活躍を見せました。
その後も、安定した成績を残し、2020-2021シーズンには、バルスパー・チャンピオンシップでPGAツアー初優勝を飾り、3年連続となるプレーオフ進出を決めています。(2018-2019シーズンは、怪我によってプレーオフには出場していません。)
持ち味の飛距離を活かしたゴルフに加え、アイアンショットとパッティングに安定感が増し、高いレベルのクオリティとなっています。
2020-2021シーズンは、平均飛距離33位タイ(305.3y)、SG:APPROACH THE GREEN(0.458)で30位ながら、SG:PUTTING(0.579)で9位、SG:TOTAL(1.248)で14位とパッティングが冴え、バーディ・アベレージでも4.43の5位という結果を残しています。
2021-2022シーズンは、初戦となる「サンダーソン・ファームズ・チャンピオンシップ」で25歳2か月10日と87試合目という速さで2度目のPGAツアー優勝を果たすなど、3試合に出場し、優勝1回を含むトップ10入り2回と好スタートを切っています。
3年連続3回目の出場となる今大会での成績は、前回大会での7位タイが最高成績となっています。勢いに加え、安定感が出で来ているだけに注目です。
パワーランキングは1位。
最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ・ヒューストン・オープンのテレビ放送
【BS放送】NHK BS1で3日目・最終日のラウンドをライブ放送!!
【CS放送】ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
【動画配信】GOLFTVが全ラウンドLIVE配信!!
生:生中継
【BS放送】NHK BS1
11月14日(日) 第3日
- 04:00~06:10 (101ch) 生
- 06:10~07:00 (SUB102ch) 生
※延長あり
10月15日(月) 第4日(最終日)
- 04:00~05:00 (101ch) 生
- 05:00~06:00 (SUB102ch) 生
※延長あり
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
11月12日(金) 第1日
- 03:00~06:00 生
11月13日(土) 第2日
- 03:00~06:00 生
11月14日(日) 第3日
- 03:00~06:15 生
※延長あり
11月15日(月) 第4日 (最終日)
- 03:00~06:15 生
※延長あり
【動画配信】GOLFTV
全ラウンド生中継ライブ配信 ※日本時間
11月11日(木) 第1日
- 23:30~翌06:00 生
11月12日(金) 第2日
- 23:30~翌06:00 生
11月14日(日) 第3日
- 03:00~06:00 生
11月15日(月) 第4日 (最終日)
- 03:00~06:00 生
【GDOサイトで無料ライブ配信】
11月12日(金) 第1日
- 03:00~05:00 生
11月13日(土) 第2日
- 03:00~05:00 生
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ・ヒューストン・オープン 試合結果
コース | Yardage | Par |
メモリアル・パーク・ゴルフコース (Memorial Park Golf Course) |
7,412 | 70 |
大会1日目(予選ラウンド)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:54(00:54)
P.リード/J.ハー/A.スコット
10:05(01:05)
T.フィナウ/M.リーシュマン/M.ウルフ
10番ホールスタート
14:17(05:17)
C.トリンガーリ/S.シェフラー/R.スローン
14:39(05:39)
イム・ソンジェ/S.バーンズ/M.ホーマ
14:50(05:50)
C.スミス/B.ケプカ/T.ハットン
※時差:日本は15時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月11日(木)の09:10だと日本時間11月12日(金)の00:10あたり、現地時間11月11日(木)の15:45だと日本時間11月12日(金)の06:45になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 | マーティン・トレーナー | -5 | 65 |
ルーク・リスト | -5 | 65 | |
ラッセル・ヘンリー | -5 | 65 | |
テイラー・グーチ | -5 | 65 | |
マーク・リーシュマン | -5 | 65 | |
T6 | ウィンダム・クラーク | -4 | 66 |
アダム・ロング | -4 | 66 | |
ジェイソン・ダフナー | -4 | 66 | |
T9 | クレイマー・ヒコック | -3 | 67 |
ジェイソン・デイ | -3 | 67 | |
ケビン・ツウェイ | -3 | 67 | |
アンドリュー・パットナム | -3 | 67 | |
キース・ミッチェル | -3 | 67 | |
ベン・シルバーマン | -3 | 67 | |
ジョナサン・ベガス | -3 | 67 | |
ブライアン・ハーマン | -3 | 67 | |
ハンク・レビオダ | -3 | 67 |
13時00分時点での天候は晴れ時々くもり、気温20.6℃、湿度75%、風速4.9m/s(北)というコース・コンディションの中、132名による予選ラウンド1日目が行われた。
悪天候の影響を受け、日没サスペンデッドとなった予選ラウンド1日目を終えてトップに並んだのは、PGAツアー1勝のマーティン・トレーナー、PGAツアー初優勝を目指すルーク・リストとテイラー・グーチ、PGAツアー3勝のラッセル・ヘンリー、PGAツアー6勝のマーク・リーシュマン。
2021-2022シーズン、5試合に出場し、すべて予選落ちと苦しいシーズンの出だしとなっているマーティン・トレーナーは、フェアウェイキープ率が46.15% (6/13)ながら、安定したアイアンショットとSG: PUTTING(3.039)と良かったパッティングで前半からスコアを伸ばし、6バーディ、1ボギー(65)でラウンド、5アンダートップタイで初日を終えた。
PGAツアー初優勝を目指すルーク・リストは、出だしの3番でバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ると、6番、8番でもスコアを伸ばし、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半スタートの10番でボギーを叩いたものの、キレのあるアイアンショットでチャンスを掴むと、12番でバーディ、14番では、残り179.0yの2打目を直接決めてイーグルを奪うなど、初日は1イーグル、4バーディ、1ボギー(65)でホールアウト。トップタイに並んだ。
PGAツアー4勝目を狙うラッセル・ヘンリーは、フェアウェイキープ率76.92% (10/13)、パーオン率83.33% (15/18)、SG: PUTTING(3.477)とショットとパッティングがかみ合ったプレーで、6バーディ、1ボギー(65)とスコアを5つ伸ばし、トップタイで初日を終えた。
ルーク・リストと同じくPGAツアー初優勝を目指すテイラー・グーチは、ショットに対してパッティングに冴えを見せ、15番からの3連続バーディを含む7バーディ、2ボギー(65)でラウンド、トップタイでホールアウトした。
PGAツアー6勝のマーク・リーシュマンは、フェアウェイキープ率が46.15% (6/13)ながら、パーオン率77.78% (14/18)、パーオン時における平均パット(1.571)と安定したアイアンショットとパッティングで序盤からスコアを伸ばし、前半を4アンダーで折り返す。後半14番、15番で連続バーディを奪い、一時、単独トップに立ったものの、最終18番をボギーとし、初日は6バーディ、1ボギー(65)でラウンド、5アンダートップタイで初日を終えた。
3アンダー・18位には、イム・ソンジェやアダム・スコット、1アンダー・36位タイには、パワーランキング1位のサム・バーンズやトニ-・フィナウと言った実力者が並んだ。
大会2日目(予選ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:02(00:02)
C.トリンガーリ/S.シェフラー/R.スローン
09:24(00:24)
イム・ソンジェ/S.バーンズ/M.ホーマ
09:35(00:35)
C.スミス/B.ケプカ/T.ハットン
10番ホールスタート
08:40(23:40)
P.ぺレス/L.リスト/K.ヒコック
13:25(04:25)
K.スタンリー/J.ダフナー/R.ヘンリー
14:09(05:09)
P.リード/J.ハー/A.スコット
14:20(05:20)
T.フィナウ/M.リーシュマン/M.ウルフ
※時差:日本は15時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月12日(金)の08:40だと日本時間11月12日(金)の23:40あたり、現地時間11月12日(金)の15:15だと日本時間11月13日(土)の06:15になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 | マーティン・トレーナー | -10 | 65 |
2 | ケビン・ツウェイ | -9 | 64 |
3 | アダム・ロング | -7 | 67 |
T4 | クレイマー・ヒコック | -6 | 67 |
アダム・シェンク | -6 | 64 | |
スコッティ・シェフラー | -6 | 62 | |
T7 | ウィンダム・クラーク | -5 | 69 |
マックス・マクグリービー | -5 | 67 | |
マシュー・ニースミス | -5 | 67 | |
ケリー・クラフト | -5 | 67 | |
マーク・リーシュマン | -5 | 70 | |
マシュー・ウルフ | -5 | 67 |
予選CUTライン:+1
T.フィナウ、B.ケプカ、T.ハットン、J.ニーマンは予選落ちとなりました。
13時00分時点での天候は晴れ、気温23.3℃、湿度60%、風速3.6m/s(西北西)というコース・コンディションの中、132名(途中棄権4名)による予選ラウンド2日目が行われた。
2日間連続の日没サスペンデッドとなった予選ラウンド2日目を終えてトップに立ったのは、2019年「Puerto Rico Open」以来となるPGAツアー2勝目を目指すマーティン・トレーナー。
トップタイからスタートしたマーティン・トレーナーは、2日目もフェアウェイキープ率が53.85% (7/13)ながら、パーオン率88.89% (16/18)とキレのあるアイアンショットと安定したパッティングで、12番でピンそば38cmにつけバーディ、15番Par3では7.6m、17番では10.4mのロングパットを決めるなど、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入っても危なげないプレーを見せ、3番Par5で確実にバーディを奪うと、5番もバーディとし、2日目もショットとパッティングがかみ合った素晴しいプレーでボギーフリーとなる5アンダー(65)でラウンド、通算10アンダー・単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。
トップと2打差の9位タイからスタートしたケビン・ツウェイは、序盤の3番Par5で18.7mのイーグルパットを決めてリズムを掴むと、5番、7番、9番でもバーディを奪い、前半スコアを5つ伸ばして折り返す。後半に入り、13番で残り107.0yの2打目を直接決めるなど、ショットに対して安定したパッティングを見せ、2イーグル、3バーディ、1ボギー(64)でラウンドし、通算9アンダー・2位で決勝ラウンド進出を決めた。
トップと3打差の3位には、2日目にボギーフリーとなる3バーディ(67)でラウンドしたアダム・ロング、4打差の4位タイには、9バーディ、1ボギー、コースレコード(62)をマークしたスコッティ・シェフラーら3名が並んだ。
期待されたパワーランキング1位のサム・バーンズ、イム・ソンジェ、キャメロン・スミスは、思うようにスコアを伸ばせず2日目を終える中、トニ-・フィナウやブルックス・ケプカら実力者が予選落ちを喫した。
大会3日目(決勝ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
11:05(02:05)
L.グリフィン/S.バーンズ/A.パットナム
11:27(02:27)
K.クラフト/M.リーシュマン/M.ウルフ
11:38(02:38)
W.クラーク/M.マクグリービー/M.二―スミス
11:49(02:49)
K.ヒコック/A.シェンク/S.シェフラー
12:00(03:00)
M.トレーナー/K.ツウェイ/A.ロング
10番ホールスタート
09:59(00:59)
J.ダーメン/J.コクラック/R.ストレブ
10:10(01:10)
M.ヒューズ/H.ノーランダー/H.スワフォード
※時差:日本は15時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月13日(土)の09:59だと日本時間11月14日(日)の00:59あたり、現地時間11月13日(土)の12:00だと日本時間11月14日(日)の03:00になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | スコッティ・シェフラー | -7 | 69 |
T2 | ジョナサン・ベガス | -6 | 68 |
マシュー・ウルフ | -6 | 69 | |
クレイマー・ヒコック | -6 | 70 | |
マーティン・トレーナー | -6 | 74 | |
ケビン・ツウェイ | -6 | 73 | |
T7 | ジェイソン・コクラック | -5 | 66 |
ラッセル・ヘンリー | -5 | 68 | |
ルーク・リスト | -5 | 69 | |
T10 | ビンセント・ウィーリー | -4 | 65 |
マーク・リーシュマン | -4 | 71 | |
アダム・シェンク | -4 | 72 | |
アダム・ロング | -4 | 73 |
12時00分時点での天候は晴れ、気温16.7℃、湿度30%、風速3.6m/s(北)というコース・コンディションの中、67名による決勝ラウンド3日目が行われた。
決勝ラウンド3日目を終えてトップに立ったのは、2019-2020シーズンに「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、PGAツアー初優勝を目指すスコッティ・シェフラー。
予選ラウンド2日目にコースレコード(62)をマークし、一気に4位タイまで浮上してきたスコッティ・シェフラーは、タフなコンディションの中、4番で3.8mのバーディパットを決めて、幸先の良いスタートを切る。その後、パーをキープし、迎えた7番Par3でティーショットをショートサイドのバンカーに打ち込むと、2打目をピンに寄せきれずボギー。8番Par5も2.4mのバーディパットを決めきれず、パー。前半スコアを伸ばせず、折り返す。後半に入り、11番Par3で76cmのパーパットを外し、3パットのボギーを叩くものの、ハイライトとなった14番でグリーン手前、カップまで16.8mからのアプローチを直接決めてバーディを奪うと、続く15番Par3でも3.0mを決めて連続バーディ。フェアウェイキープ率53.85% (7/13)、パーオン率72.22% (13/18)、パーオン時における平均パット(1.923)と楽な展開ではなかったものの、上りの3ホールもパーで通過し、3バーディ、2ボギー(69)でラウンド、通算
7アンダー単独トップで3日目を終えた。
初めて単独トップで最終日を迎えるスコッティ・シェフラーにとって、技術面に加えて、メンタル面のコントロールが重要となってくるでしょう。
1打差の2位タイには、序盤からスコアを伸ばし、終盤スコアを落としたものの、粘り強いプレーを見せたPGAツアー3勝のジョナサン・ベガス、16番を終えて8アンダー・単独トップに立ちながら、1オン可能な17番Par4で2打目を池に入れ、ダブルボギーを叩いたマシュー・ウルフ、PGAツアー初優勝を目指すクレイマー・ヒコック、10アンダー単独トップでスタートしながら2バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(74)とスコアを4つ落としたマーティン・トレーナー、単独2位からスタートし、16番を終えて単独トップに立ったものの、17番で2打目のアプローチを池に入れボギー、最終18番もアプローチを寄せきれず連続ボギーを叩いた1986年の全米プロゴルフ選手権を制したボブ・ツウェイを父に持つケビン・ツウェイが通算6アンダーで並んだ。
5アンダー7位タイには、終盤上がりの2ホールで連続ボギーを叩いたものの、7バーディ、3ボギー(66)をマークしたジェイソン・コクラックら3名がならんだ。
4アンダー・10位タイには、タフなコンディションの中、7バーディ、2ボギー3日目のベストスコア(65)をマークしたビンセント・ウィーリーら4名が並んだ。
最終日は、PGAツアー屈指の難易度を誇るコースだけに、大混戦の中、最後まで誰が勝つか分からない展開となるでしょう。
大会最終日(決勝ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:04(00:04)
H.レビオダ/S.バーンズ/L.ホッジス
09:15(00:15)
W.クラーク/M.マクグリービー/C.スミス
09:26(00:26)
A.ロング/C.トリンガーリ/K.クラフト
09:37(00:37)
V.ウィーリー/M.リーシュマン/A.シェンク
09:48(00:48)
J.コクラック/R.ヘンリー/L.リスト
09:59(00:59)
K.ヒコック/M.トレーナー/K.ツウェイ
10:10(01:10)
S.シェフラー/J.ベガス/M.ウルフ
10番ホールスタート
08:53(23:53)
S.ティーガラ/H.ノーランダー/M.ホーマ
※時差:日本は15時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月14日(日)の08:09だと日本時間11月14日(日)の23:09あたり、現地時間11月14日(日)の10:10だと日本時間11月15日(月)の01:10になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ジェイソン・コクラック | -10 | 65 |
T2 | ケビン・ツウェイ | -8 | 68 |
スコッティ・シェフラー | -8 | 69 | |
4 | クレイマー・ヒコック | -7 | 69 |
T5 | ジョエル・ダーメン | -6 | 65 |
マーティン・トレーナー | -6 | 70 | |
T7 | ロバート・ストレブ | -5 | 65 |
サム・バーンズ | -5 | 67 | |
キャメロン・トリンガーリ | -5 | 68 | |
ラッセル・ヘンリー | -5 | 70 |
12時00分時点での天候は晴れ、気温23.3℃、湿度48%、風速4.0m/s(南南西)というコース・コンディションの中、67名による決勝ラウンド最終日が行われた。
中盤から終盤にかけて一気にスコアを伸ばし、大混戦となった最終日を制したのは、PGAツアー2勝を誇るジェイソン・コクラック。
トップと2打差の5アンダー・7位タイからスタートしたジェイソン・コクラックは、3番Par5で確実にバーディを奪うと、続く4番では、ラフからの2打目を10cmにつけるスーパーショットを放ち、連続バーディ。6番ではティーショットを大きく左に曲げ、2打目もグリーン奥に外すなど、安定感を欠き、ボギー。これで気持ちを切り替え、その後、7番Par3のチャンスと8番Par5でスコアを伸ばせなかったものの、前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番、11番でのチャンスと12番でのピンチをともにパーで通過すると、13番では、右に曲がる3.8m、513yと最もタフで難易度1位の14番Par4では、下りの7.1m、15番Par3では、1.8mにつけるショット、16番Par5では、3打目を1.6mにつけてバーディを奪うなど、ハイライトとなった4連続バーディで一気に抜け出し、上りの2ホールもパーをセーブ。フェアウェイキープ率69.23% (9/13)、パーオン率83.33% (15/18)、パーオン時における平均パット(1.600)とショットとパッティングがかみ合い、何といっても砲台グリーンの攻略に欠かせないアイアンショットが、SG: APPROACH TO THE GREEN(4.055)と素晴しく、最終日も6バーディ、1ボギー(65)でラウンド、通算10アンダーで逆転優勝。PGAツアー3勝目を飾った。
2打差の2位タイには、序盤から3番バーディ、4番ボギー、5番バーディ、6番ボギー、8番バーディ、10番ボギーと出入りの激しいプレーながら、中盤から終盤にかけて安定したプレーで1オン可能な13番と最終18番でバーディを奪い、5バーディ、3ボギー(68)とスコアを2つ伸ばしたケビン・ツウェイが通算8アンダーでスコッティ・シェフラーと並んで入った。
7アンダー単独トップでスタートしたスコッティ・シェフラーは、出だしの1番をボギーとしながらも3番Par5でバーディ、5番で下りのパットを決めてバーディ、8番Par5では3打目を確実に寄せてバーディと数多くのチャンスを掴み、スコアを伸ばしたいホールで確実に伸ばし、危なげないプレーで単独トップを維持し、後半へ折り返す。しかし、10番でパターを使った上って下る難しいアプローチを寄せきれずボギーとすると、続く11番でもアプローチも寄せきれず連続ボギー。12番、13番とピンチが続く中でパーをセーブしたものの、513yと最もタフで難易度1位の14番Par4で3打目のアプローチをミスしボギー。16番、18番でバーディを奪ったものの、15番、17番のチャンスを活かせず、最終日は5バーディ、4ボギー(69)とスコアを1つしか伸ばせず、通算8アンダー・ケビン・ツウェイと並んで2位タイでホールアウト。PGAツアー初優勝はならなかった。
単独の4位には、フェアウェイキープ率69.23% (9/13)、パーオン率50.00% (9/18)とショットは良くなかったものの、SG: PUTTING(4.163)とパッティングでカバーし、4バーディ、3ボギー(69)でラウンドした地元テキサスのクレイマー・ヒコックが通算7アンダーで入った。
2位タイからスタートしたマーティン・トレーナーは、11番Par3で21.7mのロングパットを決めてバーディを奪い、一時単独トップに立ったものの、中盤から終盤にかけて3ボギーと崩れ、スコアを伸ばせず、通算6アンダー・5位タイで大会を終えた。
マーティン・トレーナーと同じく最終組2位タイからスタートしたマシュー・ウルフは、序盤からボギーが先行する苦しい展開となる中、9番Par3で9番アイアンでのショットが手前から転がりホールインワンを達成。自身、PGAツアー初めてのホールインワンとなり、悪い流れを変えるショットとなるかと思われたが、後半もスコアを落とし、通算4アンダー・11位タイで大会を終えた。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREENS IN REGULATION
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
LD:LONGEST DRIVE
(最大飛距離)
PPG:PUTTS PER GIR
(パーオン時の平均パット数)
1位
ジェイソン・コクラック(Jason Kokrak)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 46.15% (6/13) |
77.78% (14/18) |
302.6y (324.0y) |
1.643 |
ROUND2 | 84.62% (11/13) |
77.78% (14/18) |
286.2y (326.0y) |
1.714 |
ROUND3 | 46.15% (6/13) |
61.11% (11/18) |
313.4y (329.0y) |
1.600 |
ROUND4 | 69.23% (9/13) |
83.33% (15/18) |
306.2y (329.0y) |
1.364 |
TOTAL | 61.54% (32/52) |
75.00% (54/72) |
302.1y (329.0y) |
1.593 |
RANK | T36 | T4 | 20/T54 | 2 |
2位タイ
ケビン・ツウェイ(Kevin Tway)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 61.54% (8/13) |
77.78% (14/18) |
301.8y (319.0y) |
1.857 |
ROUND2 | 61.54% (8/13) |
55.56% (10/18) |
296.3y (327.0y) |
1.300 |
ROUND3 | 53.85% (7/13) |
55.56% (10/18) |
309.7y (337.0y) |
1.643 |
ROUND4 | 69.23% (9/13) |
77.78% (14/18) |
312.6y (359.0y) |
1.800 |
TOTAL | 61.54% (32/52) |
66.67% (48/72) |
305.1y (359.0y) |
1.667 |
RANK | T36 | T26 | 11/7 | 6 |
2位タイ
スコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 46.15% (6/13) |
50.00% (9/18) |
301.6y (331.0y) |
1.556 |
ROUND2 | 69.23% (9/13) |
66.67% (12/18) |
303.0y (315.0y) |
1.333 |
ROUND3 | 53.85% (7/13) |
72.22% (13/18) |
300.7y (314.0y) |
1.636 |
ROUND4 | 61.54% (8/13) |
61.11% (11/18) |
314.0y (335.0y) |
1.923 |
TOTAL | 57.69% (30/52) |
62.50% (45/72) |
304.8y (335.0y) |
1.622 |
RANK | T54 | T60 | 12/T32 | T3 |
優勝したジェイソン・コクラックは、飛距離は勿論のこと、砲台グリーンに対するアイアンショットの安定感、グリーンの速さやアンジュレーションに対するパッティングが素晴しかった。2位タイに入ったケビン・ツウェイとスコッティ・シェフラーは、4日間を通じてパッティングが良かった。
※2022年大会(2021-2022シーズン)
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