2020年9月17日(木)~9月20日(日)にかけてアメリカ・ニューヨーク州ママロネックにあるウィンゲッド・フット・ゴルフクラブで開催される2020-2021シーズン最初のメジャー・トーナメント「全米オープンゴルフ選手権」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは松山英樹、石川遼、今平周吾、金谷拓実(世界アマチュア・ランキング1位)の4名が出場。
全米オープンゴルフ選手権
毎年6月中旬に開催される4大メジャー・トーナメントの1つです。大会の特徴としては、コースセッティングが非常に深いラフと狭いフェアウェイに調整され、ロースコアでの戦いが要求される。よって選手たちの「忍耐力」が試されるため「最強ゴルファー」の栄誉が与えられるトーナメントと言えるでしょう。今大会は、ティーショットの正確性とコースマネジメント(あえて傾斜のきつい難しい位置のグリーンにのせず、手前のフェアウェイにとどめる)が要求されることになるでしょう。
また、今大会は新型コロナウイルスの影響により9月中旬の時期に日程が変更された開催となり、2020-2021シーズン6大会行われるメジャー・トーナメントの最初の大会となります。
日本からは松山英樹、5年ぶりの出場となる石川遼、今平周吾、世界アマチュアランキング1位の金谷拓実(アマチュア)が出場します。また、50歳を迎えたフィル・ミケルソンが悔しい思い出の地(2006年大会ウィンゲッド・フット・ゴルフクラブで首位でスタートしたがスコアを崩して1打差の2位タイで終えた)で最も手にしたいタイトルと共にキャリア・グランドスラムを達成できるか楽しみです。
全米オープンゴルフ選手権 開催会場
【アメリカ・ニューヨーク州ママロネック】
ウィンゲッド・フット・ゴルフクラブ(Yardage: 7,477 Par: 70)
ニューヨーク州ママロネックにある「ウィンゲッド・フット・ゴルフクラブ」は、マンハッタンの中心部ミッドタウンから北東に約40km、車で約30分の場所にあり、全米オープンゴルフ選手権は今大会で6度目の開催となる名門コースである。コースの特徴は、距離が長く、タイトで硬く狭いフェアウェイと深いラフ、左右のドッグレッグホールが多い上、傾斜がすごくコンパクションが硬い超高速の受けグリーン(奥に外すと大変である)、絶妙に配置された数多くのクロスバンカー及びグリーン回りのガードバンカーも厄介である。また、グリーン周りは林が近いためセカンドショットのリスクも大きく、ショット、パッティング、コースマネジメント、メンタルのすべての要素において高いクオリティが求められます。ちなみに前回(2006年)開催された時の優勝スコアが5オーバーで、今大会の優勝スコアを8オーバーを考えられているコースセッティングはラフが深く、グリーンのコンパクションとスピードが凄くなることが予想されます。
Hole | Yardage | Par |
1 | 451 | 4 |
2 | 484 | 4 |
3 | 243 | 3 |
4 | 467 | 4 |
5 | 502 | 4 |
6 | 321 | 4 |
7 | 162 | 3 |
8 | 490 | 4 |
9 | 565 | 5 |
10 | 214 | 3 |
11 | 384 | 4 |
12 | 633 | 5 |
13 | 212 | 3 |
14 | 452 | 4 |
15 | 426 | 4 |
16 | 498 | 4 |
17 | 504 | 4 |
18 | 469 | 4 |
OUT | 3,685 | 35 |
IN | 3,792 | 35 |
Total | 7,477 | 70 |
全米オープンゴルフ選手権 スケジュール
2020年9月17日(木)~20日(日)
9月17日(木) 大会1日目 予選ラウンド
9月18日(金) 大会2日目 予選ラウンド
9月19日(土) 大会3日目 決勝ラウンド
9月20日(日) 大会最終日 決勝ラウンド
全米オープンゴルフ選手権 賞金
【賞金総額】
1,250万ドル
【優勝賞金 】
225万ドル
出場選手一覧
最終エントリーが確定した144名の出場選手はPDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2020年9月13日時点
ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)
国籍:アメリカ
生年月日:1984年6月22日(36歳)
身長:193.0cm
体重:86.2kg
① PGAツアー:23勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:1回(2020)
恵まれた体格から軽く300yを超す平均飛距離と正確性を持って長年PGAツアーの上位で活躍している。また、イーグル、バーディ、スコアのアベレージも高いランキングを維持している。これまでメジャータイトルに縁がないことで知られていたが2016年の全米オープン優勝を機に常にメジャー大会の優勝候補に名前を連ねる一方で過去4回メジャー・トーナメントの最終日をトップでスタートしながら、4回とも逆転を許し、優勝を逃しているというビッグトーナメントにおいて勝負弱い面もある。2019-2020シーズン終盤の全米プロゴルフ選手権からプレーオフシリーズは4試合中、優勝2回、2位2回と抜群の成績を残している。絶好調のまま迎える今大会のパワーランキングは1位。向かうところ敵なしの状態で2回目の全米オープンのタイトル獲得なるか楽しみです。
コリン・モリカワ(Collin Morikawa)
国籍:アメリカ
生年月日:1997年2月6日(23歳)
身長:175.3cm
体重:72.6kg
① PGAツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:1勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
日系4世で2018-2019シーズン6月にプロ転向し、PGAツアーに参戦すると、タイガ-・ウッズが1997年8月に記録した25戦連続予選通過の最長記録に次ぐ22戦連続予選通過するなど目覚ましい活躍をみせ、全米プロゴルフ選手権を含む3勝をあげている。平均的な飛距離と体格でありながらプレーに自信と品を感じ、技術的にクオリティが高く、メンタルもポジティブで平常心で戦える。マネジメントに関してもクレバーさを感じる将来が期待される逸材です。タフなコースセッティングの中、行われる全米オープンでは、ショットのクオリティ・強靭なメンタル・的確なコースマネジメントなど持ち味を十分に発揮できるでしょう。パワーランキングは2位。2015年のジョーダン・スピースのようなシーズンになる可能性があるでしょう。
ウェブ・シンプソン(Webb Simpson)
国籍:アメリカ
生年月日:1985年8月8日(35歳)
身長:188.0cm
体重:83.9kg
① PGAツアー:7勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2012年に初のメジャータイトルとなる全米オープンを制し、2018年にはプレーヤーズチャンピオンシップを制するなどビッグタイトルを獲得している。平均的な飛距離でありながら抜群のショット力とアプローチ力を活かすショットメーカーである。2019-2020シーズンも2勝を挙げ、好調を維持している。ドッグレッグが多く、フェアウェイキープが最も重要なファクターを占めるコースなだけに注目されるプレーヤーの1人でしょう。パワーランキングは4位。
ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年10月25日(26歳)
身長:177.8cm
体重:79.4kg
① PGAツアー:4勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
PGAツアーの選手としては小柄ながら300yを超す平均飛距離と安定したスウィングに定評があります。PGAツアーではすでに4勝をマークしており、その内の3勝が2017年のTOUR Championship、2019年のWGC-HSBC Champions、Sentry Tournament of Championとビッグマッチに絶大な力を発揮する。また、4勝すべてが逆転での勝利と言うことで勝負強さも持ち合わせているショットメーカー。初のメジャー・タイトルに向けて準備は整っているでしょう。パワーランキングは5位。
ブライソン・デシャンボー (Bryson DeChambeau)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年9月16日(26歳)
身長:185.4cm
体重:106.7kg
① PGAツアー:6勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
ゴルフに対するユニークな考え方(アイアンの長さがすべて6アイアンと同じ)と強力なフィジカルトレーニングによって筋力が9kg増と強靭な体へと変貌をとげ、再開後に約20y伸びた平均飛距離は驚異的(平均飛距離323.0yと1位マーク)、ショートゲーム・パッティングも良く、全体的にウィークポイントが無くなり、新しいゴルフスタイル(圧倒的な飛距離のアドバンテージによるゴルフの変化)がとてつもなく難しく厳しいコースセッティングに対応できるのか、そして今までの全米オープンでの攻略を覆すのか非常に楽しみです。
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
国籍:日本(愛媛県)
生年月日:1992年2月25日(28歳)
身長:180.3cm
体重:89.8kg
① PGAツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
日本人最高のプレーヤーとしてPGAツアーで8年目のシーズンを迎える。抜群の精度を誇るアイアンショットは健在でツアー屈指の実力を誇る。2019-2020シーズンから続いたショット・パッティングの不調も終盤の全米プロゴルフ選手権からプレーオフシリーズにかけてようやく抜け出しつつあるのが好材料。タフなコースコンデションの中でショットのクオリティとメンタル、的確なコースマネジメントが要求される全米オープンは、松山英樹にとってはチャンスです。大会1日目から2019-2020シーズンのプレーオフシリーズ第2戦BMWチャンピオンシップのような位置で戦えればタイトル獲得も見えてくるでしょう。パワーランキングは14位。
タイガー・ウッズ(Tiger Woods)
国籍:アメリカ
生年月日:1975年12月30日(44歳)
身長:185.4cm
体重:83.9kg
① PGAツアー:82勝
② メジャー・トーナメント:15勝
・マスターズ:5勝
・全米オープン:3勝
・全英オープン:3勝
・全米プロゴルフ選手権:4勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:2回(2007,2009)
ゴルフ界のスーパースター。実績は出場選手中No.1であり、すべてのプロゴルファー憧れの存在です。技術、メンタルすべてにおいて最高の選手です。最終日のウェアが最高です!(赤のシャツに黒のパンツ)飛距離において他を圧倒する程の存在ではなくなったものの正確なショット、パッティングは以前として素晴らしく何といってもファンを魅力するカリスマ性は健在である。年齢と若手の台頭により、タイトル獲得には厳しさもある中、どの様なプレーを見せてくれるか楽しみです。今大会は試合勘と腰痛の不安は残りますが、通算83勝目、メジャー・タイトル16勝目に向けて期待したいところです。
ドライビングレンジでターフを取らないスウィングは見応え十分です。
フィル・ミケルソン(Phil Mickelson)
国籍:アメリカ
生年月日:1970年6月16日(50歳)
身長:190.5cm
体重:90.7kg
① PGAツアー:44勝
② メジャー・トーナメント:5勝
・マスターズ:3勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:1勝
・全米プロゴルフ選手権:1勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
1991年、アマチュアとしてノーザン・テレコム・オープンを初制覇して以来(以降、29年間達成者はいない)、世界ゴルフ選手権(2018年WGCメキシコチャンピオンシップ)47歳8か月16日の最年長優勝を含む、PGAツアー44勝という輝かしい成績を挙げてきたレフティのスーパースター。勝負強さはピカいちの彼の実績に足りないものが、全米オープンゴルフ選手権のタイトルと年間王者の称号でしょう。今大会のコースは、2006年最終日最終組最終ホールを単独トップで迎えながらダブルボギーを叩き、優勝目前まで行きながら自滅し、2位に終わった舞台でもあり、自身ベント・ポアナを得意とするコースでもある。あれから14年が経ち50歳を迎えたフィル・ミケルソンが全米オープンゴルフ選手権初制覇とキャリア・グランドスラムの2つを手にすることができ、「アメリカ人の悲劇」が「アメリカ人の歓喜」へ変わるのか、注目です。前週の開幕戦では44位ながら10アンダーをマークし、状態も良さそうで期待したい。
海外メジャー4大会(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権)のタイトルをすべて獲得すること。
【キャリア・グランドスラム達成した選手】
●ジーン・サラゼン(アメリカ)
●ベン・ホーガン(アメリカ)
●ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)
●ジャック・ニクラウス(アメリカ)
●タイガー・ウッズ(アメリカ)
【キャリア・グランドスラム達成に必要なタイトル】
◎ロリー・マキロイ(マスタ-ズ)
◎フィル・ミケルソン(全米オープン)
◎ジョーダン・スピース(全米プロゴルフ選手権)
全米オープンゴルフ選手権のテレビ放送
CS放送ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
テレビ朝日系列の地上波にて連日放送
【地上波】テレビ朝日系列地上波にて放送
9月18日(金) 第1日 予選ラウンド
- 3:06~4:55
9月19日(土) 第2日 予選ラウンド
- 2:50~8:00
(一部地域を除く)
9月20日(日) 第3日 決勝ラウンド
- 2:00~8:00
9月21日(月) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 2:00~7:00
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
9月16日(水) 練習ラウンド
- 0:45~3:00(前半)
- 3:00~5:30(後半)
9月17日(木) 第1日 予選ラウンド
- 19:30~翌8:00
(※延長あり)
9月18日(金) 第2日 予選ラウンド
- 19:30~翌8:00
(※延長あり)
9月19日(土) 第3日 決勝ラウンド
- 21:00~翌8:30
(※延長あり)
9月20日(日) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 20:00~翌8:00
(※延長あり)
全米オープンゴルフ選手権 試合結果
(Yardage: 7,477 Par: 70)
天候:くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
07:56(20:56) 松山英樹、P.リード、J.スピース
08:07(21:07) C.モリカワ、J.トーマス、T.ウッズ
08:29(21:29) C.ハウエルIII、石川遼、M.ホーマ
12:54(01:54) J.ニーマン、イム・ソンジェ、C.チャンプ
13:16(02:16) B.デシャンボー、D.ジョンソン、T.フィナウ
13:27(02:27) P.ミケルソン、P.ケーシー、J.ラーム
13:38(02:38) R.ファウラー、M.ウルフ、V.ホブランド
10番ホールスタート
07:56(20:56) W.シンプソン、S.ガルシア、J.デイ
08:07(21:07) R.マキロイ、A.スコット、J.ローズ
13:05(02:05) M.フィッツパトリック、D.バーガー、B.グレース
13:38(02:38) B.ホーシェル、X.シャウフェレ、B.スネデカー
13:49(02:49) 今平周吾、アン・ビョンフン、金谷 拓実(アマ)
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約13時間(サマータイム)で計算すると現地時間9月17日(木)の8:00だと日本時間9月17日(木)の21:00あたり、現地時間9月17日(木)の13:00だと日本時間9月18日(金)の2:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目
首位 | ジャスティン・トーマス | -5 | 65 |
2T | パトリック・リード | -4 | 66 |
トーマス・ピータース | -4 | 66 | |
マシュー・ウルフ | -4 | 66 | |
5T | ロリー・マキロイ | -3 | 67 |
リー・ウェストウッド | -3 | 67 | |
ルイ・ウーストハイゼン | -3 | 67 | |
8T | ジェイソン・コクラック | -2 | 68 |
ブレンドン・トッド | -2 | 68 | |
ハリス・イングリッシュ | -2 | 68 | |
ラファ・カブレラ・ベロ | -2 | 68 | |
ホアキン・ニーマン | -2 | 68 | |
ザンダー・シャウフェレ | -2 | 68 |
T.ウッズ: (+3) 71位タイ 5バーディ、6ボギー、1ダブルボギー(73)
松山英樹:(+1) 33位タイ 2バーディ、3ボギー(71)
今平周吾:(+1) 33位タイ 3バーディ、4ボギー(71)
石川遼: (+2) 57位タイ 1バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(72)
金谷拓実:(+2) 57位タイ 2バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(72)
大会1日目、単独トップに立ったのは全米オープンとの相性は決して良くないジャスティン・トーマス。グリーンがソフトだったことはあるが、難しいコースセッティングの中でショット・パッティングともに素晴しく6バーティ、1ボギー(65)をマークし、トータル5アンダーとほぼ完璧なプレーを見せた。1打差の2位タイにはダブルボギーでのスタートながら7番ホールで全米オープン史上46個目のホールインワンを達成するなど1イーグル、4バーティ、1ダブルボギー(66)をマークしたパトリック・リード、トーマス・ピータース、PGAツアー2勝目を目指す若手のマシュー・ウルフがつけた。日本から出場の松山英樹はショットに関しては素晴しく安定感は抜群だったがパッティングで苦労していた感じがあった。石川遼は12番ホールのダブルボギーを除けはほぼ完璧なプレーだった。今平周吾、金谷拓実も良いプレーで大会1日目を終えた。予選通過に向けて2日目も頑張ってほしいです。キャリアグランドスラムの期待がかかったフィル・ミケルソンは9オーバーと大きく崩れ、予選通過は厳しくなった。グリーンがソフトだったとはいえ、難しくタフなコースセッティングの中で随所に素晴らしいプレーが展開され、2日目以降のプレーにも大いに期待したい。
天候:くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
07:45(20:45) M.フィッツパトリック、D.バーガー、B.グレース
08:18(21:18) B.ホーシェル、X.シャウフェレ、B.スネデカー
08:29(21:29) 今平周吾、アン・ビョンフン、金谷 拓実(アマ)
13:16(02:16) W.シンプソン、S.ガルシア、J.デイ
13:27(02:27) R.マキロイ、A.スコット、J.ローズ
10番ホールスタート
07:34(20:34) J.ニーマン、イム・ソンジェ、C.チャンプ
07:56(20:56) B.デシャンボー、D.ジョンソン、T.フィナウ
08:07(21:07) P.ミケルソン、P.ケーシー、J.ラーム
08:18(21:18) R.ファウラー、M.ウルフ、V.ホブランド
13:16(02:16) 松山英樹、P.リード、J.スピース
13:27(02:27) C.モリカワ、J.トーマス、T.ウッズ
13:49(02:49) C.ハウエルIII、石川遼、M.ホーマ
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約13時間(サマータイム)で計算すると現地時間9月18日(金)の8:00だと日本時間9月18日(金)の21:00あたり、現地時間9月18日(金)の13:00だと日本時間9月19日(土)の2:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目
首位 | パトリック・リード | -4 | 70 |
2 | ブライソン・デシャンボー | -3 | 68 |
3T | ラファ・カブレラ・ベロ | -2 | 70 |
ハリス・イングリッシュ | -2 | 70 | |
ジャスティン・トーマス | -2 | 73 | |
6 | ジェイソン・コクラック | -1 | 71 |
7T | トーマス・ピータース | E | 74 |
ザンダー・シャウフェレ | E | 72 | |
マシュー・ウルフ | E | 74 | |
ブレンドン・トッド | E | 72 | |
松山 英樹 | E | 69 |
T.ウッズ: (+3) 90位タイ 2バーディ、5ボギー、2ダブルボギー(77)
松山英樹:(E) 7位タイ 3バーディ、2ボギー(69)
今平周吾:(+5) 34位タイ 2バーディ、6ボギー(74)
石川遼: (+2) 50位タイ 0バーディ、4ボギー(74)
金谷拓実:(+7) 64位タイ 3バーディ、8ボギー(75)
予選CUTライン:+6
タイガ-・ウッズ、金谷拓実は予選落ちとなりました。
予選通過がかかる大事な2日目は、強風と高速で物凄いアンジュレーションのグリーンと言う初日とはまるで別のコースのようなコンディションで忍耐が求められる中、1イーグル、5バーディ、5ボギーで2日目のベストスコアとなる(68)をマークしたブライソン・デシャンボーが通算3アンダーでトップと1打差の単独2位に浮上した。トップに立ったのは初日から安定したプレーを展開し、この日も5バーディ、5ボギーと粘り強くプレーしたパトリック・リードが通算4アンダー単独トップで決勝ラウンド進出を決めた。単独トップからスタートしたジャスティン・トーマスはバックナインからフロントナインの1番にかけて5つスコアを大きく落としたが粘りを見せ、トップと2打差の通算2アンダー3位タイに踏みとどまった。他にも、3位タイのハリス・イングリッシュ、7位タイのザンダー・シャウフェレ、ブレンドン・トッドとショットメーカーが続いた。日本勢は、松山英樹がこの日もショット、パッティング、アプローチと素晴しく、特に3番のパーセーブは見事で、8番・9番の連続バーディに繋がった。大会3日目のアンダーパー3人のうちの1人で粘り強い素晴しいプレーだったと。金谷拓実は予選落ちとなってしまいましたが、メジャー・トーナメント初の予選通過となった今平周吾、全米プロゴルフ選手権で最終ホールボギーで1打及ばず予選落ちした石川遼が決勝ラウンド進出を決めた。大会3日目は更に厳しいコースコンデションが予想される中、3選手の粘り強い素晴しいプレーに期待したいです。一方で、この難しいコースコンデションにタイガ-・ウッズ、フィル・ミケルソン、ジョーダンスピース、全米プロゴルフ選手権覇者コリン・モリカワ、ディフェンディングチャンピオンのゲーリー・ウッドランド、トミー・フリートウッドといった実力者が予選通過できず大会を終えた。
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
09:06(22:06) 石川遼、P.キャントレー
10:56(23:56) 今平周吾、イム・ソンジェ
12:02(01:02) C.スミス、R.マキロイ
12:13(01:13) T.デトリー、D.ジョンソン
12:46(01:46) W.シンプソン、V.ホブランド
13:30(02:30) 松山英樹、B.ワトソン
13:41(02:46) B.トッド、M.ウルフ
13:52(02:52) X.シャウフェレ、T.ピータース
14:03(03:03) J.コクラック、J.トーマス
14:14(03:14) H.イングリッシュ、R.カブレラ・ベロ
14:25(03:25) B.デシャンボー、P.リード
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約13時間(サマータイム)で計算すると現地時間9月19日(土)の8:00だと日本時間9月19日(土)の21:00あたり、現地時間9月19日(土)の13:00だと日本時間9月20日(日)の2:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目
首位 | マシュー・ウルフ | -5 | 65 |
2 | ブライソン・デシャンボー | -3 | 70 |
3 | ルイ・ウーストハイゼン | -1 | 68 |
4T | 松山 英樹 | E | 70 |
ザンダー・シャウフェレ | E | 70 | |
ハリス・イングリッシュ | E | 72 | |
7 | ロリー・マキロイ | +1 | 68 |
8T | ザック・ジョンソン | +2 | 68 |
ヴィクトル・ホブランド | +2 | 70 | |
ラファ・カブレラ・ベロ | +2 | 74 |
松山英樹:(E) 4位タイ 6バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(70)
石川遼: (+10) 40位タイ 3バーディ、7ボギー(74)
今平周吾:(+13) 55位タイ 1バーディ、5ボギー、2ダブルボギー(78)
大会3日目(決勝ラウンド)は、昨日ほどの風はないものの、コースコンデションは厳しく、タフな条件のもとスタートされた。この日、最も輝きを見せたのがイーブンパー7位タイからスタートしたマシュー・ウルフ。ジョージ・ガンカスのもと完成された独特のスウィングを武器に、フェアウェイをほとんどキープすることが出来ないながら、6バーティ、1ボギー(65)をマークし、通算5アンダーで一気にトップに浮上した。単独の2位には、この日はショット・パッティングともにかみ合わなかったものの終わってみれば3バーディ、3ボギー(70)でまとめ、トップと2打差で最終日を迎えた。単独3位には4バーディ、2ボギー(68)と安定したプレーを見せた2010年全英オープンチャンピオンのルイ・ウーストハイゼンがつけた。4位タイには日本の松山英樹、ザンダー・シャウフェレ、ハリス・イングリッシュといったショットメーカーが顔を揃えた。松山英樹はこの3日間、ティーショット・ショット・パッティングがほぼ完璧に近いプレーを披露し、この日も14番までは素晴しかったが、15番からティーショットが乱れると17番では痛恨のダブルボギーを叩き、イーブンパに後退した。BMWチャンピオンシップの時ような最終日のプレーにならないように頑張ってほしいです。2019-2020年シーズンから好調のハリス・イングリッシュ、ビッグトーナメントにめっぽう強いザンダー・シャウフェレ、そして単独7位からスタートするロリー・マキロイなど最終日は最後まで目の離せない展開が予想される中、ルイ・ウーストハイゼンとロリー・マキロイのメジャー・タイトルホルダーと松山英樹を含め、メジャー・トーナメント初タイトルをかける選手たちによる熾烈な戦いが繰り広げられそうです。また、今平周吾、石川遼の両選手にも頑張ってほしいです。特に石川遼は3日目に世界ランキング11位のパトリック・キャントレー、最終日は世界ランキング12位アダム・スコットという素晴しい実力者とラウンド出来るので、次に繋がるものを掴んで頑張ってほしいです。
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:22(21:22) R.サバティーニ、今平周吾
10:01(23:01) 石川遼、A.スコット
12:24(01:24) J.ニーマン、W.シンプソン
12:46(01:46) R.カブレラ・ベロ、V.ホブランド
12:57(01:57) Z.ジョンソン、R.マキロイ
13:08(02:08) H.イングリッシュ、X.シャウフェレ
13:19(02:19) 松山英樹、L.ウーストハイゼン
13:30(02:30) B.デシャンボー、M.ウルフ
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約13時間(サマータイム)で計算すると現地時間9月20日(日)の8:00だと日本時間9月20日(日)の21:00あたり、現地時間9月20日(日)の13:00だと日本時間9月21日(月)の2:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日
優勝 | ブライソン・デシャンボー | -6 | 67 |
2 | マシュー・ウルフ | E | 75 |
3 | ルイ・ウーストハイゼン | +2 | 73 |
4 | ハリス・イングリッシュ | +3 | 73 |
5 | ザンダー・シャウフェレ | +4 | 74 |
6T | ダスティン・ジョンソン | +5 | 70 |
ウィル・ザラトリス | +5 | 71 | |
8T | トニー・フィナウ | +6 | 71 |
ジャスティン・トーマス | +6 | 72 | |
ウェブ・シンプソン | +6 | 73 | |
ザック・ジョンソン | +6 | 74 | |
ロリー・マキロイ | +6 | 75 |
松山英樹: (+8) 17位タイ 1バーディ、7ボギー、1ダブルボギー(78)
石川遼: (+18) 51位タイ 2バーディ、6ボギー、2ダブルボギー(78)
今平周吾:(+25) 61位 2バーディ、6ボギー、4ダブルボギー(82)
大会最終日は、4日間で最も風が強く、コースコンデションは厳しくタフな条件のもとスタートされた。最終日に最も輝きを見せたプレーを展開したのが3アンダー単独2位からスタートしたブライソン・デシャンボー。ゴルフに対するユニークな考え方と強力なフィジカルトレーニングによって、新しいゴルフスタイル(圧倒的な飛距離のアドバンテージによるゴルフの変化)を確立し、フェアウェイキープが重要視される中、この日もフェアウェイキープ率が6/14(42.86%)でありながら1イーグル、2バーティ、1ボギー(67)と最終日唯一のアンダーパーをマークし、通算6アンダー、2位に6打差をつける圧勝で初の全米オープンタイトルを獲得した。更に、全米アマと全米オープンを制し、タイガ-・ウッズ以来となる史上12人目の快挙を達成した。単独の2位には、この日単独トップからスタートしたマシュー・ウルフだったがショット・パッティングともにかみ合わず1イーグル、0バーディ、5ボギー、1ダブルボギー(75)を叩き、107年ぶりの初出場初優勝はならなかった。しかし、全米プロゴルフ選手権4位、全米オープン2位と今後に期待が持てる大会となった。単独3位には2バーディ、5ボギー(73)でまとめた2010年全英オープンチャンピオンのルイ・ウーストハイゼンが入った。初優勝の期待が大きかった日本の松山英樹はこれまでの3日間とは全く違いティーショット・パッティングに精彩を欠き、全く良いところが無く、1バーディ、7ボギー、1ダブルボギー(78)を叩き、通算8オーバー17位タイで大会を終えた。BMWチャンピオンシップでも同じだったが、3日間の我慢が体力・メンタル面に重くのしかかった様に思えた。メジャー・タイトルとともに2017年以来となるPGAツアー優勝を目指して頑張ってほしいし期待しています。メジャー初の決勝ラウンド進出を決めた今平周吾は11月のマスターズ・トーナメントに向けて、石川遼は国内賞金王のタイトル獲得に向けて頑張ってほしいです。
ブライソン・デシャンボーは今大会唯一の4日間オーバーパーを叩かなかった(69・68・70・67)プレーヤーとして完璧な勝利だったと思います。また、2019-2020シーズンの平均飛距離322.1y、フェアウェイキープ率57.37%という飛んで曲がらないティーショットに加え、以前から素晴しかったショートゲームやパッティングも良くウィークポイントの少ないプレーヤーになってきた。11月のマスターズ・トーナメントでのこのプレースタイルには大いに期待したいです。
STATISTICS
ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) | 66.67% (12/18) | 311.1y |
ROUND2 | 50.00% (7/14) | 66.67% (12/18) | 332.9y |
ROUND3 | 21.43% (3/14) | 61.11% (11/18) | 322.3y |
ROUND4 | 42.86% (6/14) | 61.11% (11/18) | 336.3y |
TOTAL | 41.07% (23/56) | 63.89% (46/72) | 325.6y |
RANK | T26 | T5 | 7 |
マシュー・ウルフ(Matthew Wolff)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) | 61.11% (11/18) | 332.5y |
ROUND2 | 28.57% (4/14) | 50.00% (9/18) | 313.2y |
ROUND3 | 14.29% (2/14) | 72.22% (13/18) | 344.4y |
ROUND4 | 50.00% (7/14) | 55.56% (10/18) | 344.1y |
TOTAL | 33.93% (19/56) | 59.72% (43/72) | 333.5y |
RANK | T49 | T9 | 2 |
ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) | 66.67% (12/18) | 328.5y |
ROUND2 | 28.57% (4/14) | 44.44% (8/18) | 301.0y |
ROUND3 | 35.71% (5/14) | 77.78% (14/18) | 312.4y |
ROUND4 | 35.71% (5/14) | 50.00% (9/18) | 284.6y |
TOTAL | 42.86% (24/56) | 59.72% (43/72) | 306.6y |
RANK | T21 | T9 | 38 |
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) | 66.67% (12/18) | 326.8y |
ROUND2 | 50.00% (7/14) | 55.56% (10/18) | 299.2y |
ROUND3 | 50.00% (7/14) | 72.22% (13/18) | 319.9y |
ROUND4 | 42.86% (6/14) | 38.89% (7/18) | 299.8y |
TOTAL | 53.57% (30/56) | 58.33% (42/72) | 311.4y |
RANK | T5 | T13 | 28 |
石川 遼(Ryo Ishikawa)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) | 50.00% (9/18) | 297.2y |
ROUND2 | 35.71% (5/14) | 61.11% (11/18) | 286.7y |
ROUND3 | 35.71% (5/14) | 44.44% (8/18) | 308.7y |
ROUND4 | 28.57% (4/14) | 33.33% (6/18) | 318.5y |
TOTAL | 35.71% (20/56) | 47.22% (34/72) | 302.7y |
RANK | T43 | T49 | 52 |
今平 周吾(Shugo Imahira)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 35.71% (5/14) | 55.56% (10/18) | 298.2y |
ROUND2 | 14.29% (2/14) | 55.56% (10/18) | 292.7y |
ROUND3 | 50.00% (7/14) | 27.78% (5/18) | 303.3y |
ROUND4 | 35.71% (5/14) | 50.00% (9/18) | 295.2y |
TOTAL | 33.93% (19/56) | 47.22% (34/72) | 297.3y |
RANK | T49 | T49 | 57 |
金谷 拓実(アマ)(Takumi Kanaya)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 28.57% (4/14) | 61.11% (11/18) | 279.1y |
ROUND2 | 21.43% (3/14) | 50.00% (9/18) | 292.6y |
ROUND3 | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― |
TOTAL | 25.00% (7/28) | 55.56% (20/36) | 285.9y |
RANK | ― | ― | ― |
タイガー・ウッズ(Tiger Woods)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) | 50.00% (9/18) | 317.7y |
ROUND2 | 35.71% (5/14) | 50.00% (9/18) | 319.4y |
ROUND3 | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― |
TOTAL | 39.29% (11/28) | 50.00% (18/36) | 318.6y |
RANK | ― | ― | ― |
※FWキープ率:フェアウェイキープ率
優勝したブライソン・デシャンボーと2位のマシュー・ウルフ、3位のルイ・ウーストハイゼンと松山英樹を比較すると、今大会はフェアウェイキープ率、パーオン率の差はほとんどありませんでしたが、上位3選手が平均パット1.7台に対して松山英樹は1.9台と全体の42位で差がありました。平均飛距離に関してトップ2選手とは10~20yの差があり、キャリーで言えば、更に差が大きかった。この差はコースマネジメントにも大きく影響を及ぼしたと言えるでしょう。3位のルイ・ウーストハイゼンとの差は経験が大きなファクターを占めていたように思います。パッティングに関しても、常に厳しい状況を強いられた松山英樹と比較的楽なタップインを繰り返した上位3選手とでは後半につれてメンタル面でのダメージの差となって表れたように思います。以下にストレスフリーな状態を大会初日から持続できるかが今後のポイントとなるように感じました。他の日本選手たちはフェアウェイキープ率、パーオン率、平均飛距離すべてにおいてレベルアップが求められます。
※STATISTICSは、PGATOUR公式ホームページを参照
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