2021年4月1日(木)~4月4日(日)にかけてアメリカ・カリフォルニア州ランチョ・ミラージュにあるミッションヒルズ・カントリークラブ、ダイナ・ショア・トーナメントコース(Mission Hills Country Club, Dinah Shore Tournament Course)で開催される2021年シーズン第5戦メジャー・トーナメント「ANAインスピレーション(ANA Inspiration)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは畑岡奈紗、渋野日向子ら7名が出場。
※畑岡奈紗(2018年から4年連続4回目の出場)
※渋野日向子(2020年から2年連続2回目の出場)
※河本結、野村敏京、上原彩子
※笹生優花、原英莉花(初出場)
ANAインスピレーション
毎年4月初旬に開催されるシーズン最初のメジャー・トーナメントの1つです。
1972年に始まり、1983年にメジャー・トーナメントに昇格し、今年で50年目を迎える名門のトーナメントであり、2014年までは「クラフト・ナビスコ選手権」として多くのファンに愛された大会です。
大会の特徴としては、セレモニーで優勝者による18番グリーン横の「Poppie’s Pond(コンクリートで造られた人工の池)」へのダイブとバスローブを着てトロフィーを掲げることです。(バスローブには日本の「今治タオル」が使われています)また、選手たちが18番グリーンに向かう橋で笑顔で観客とハイタッチを行う姿も今大会の特徴の1つです。
ANAが冠スポンサーの今大会は日本での注目度も高く、LPGA米国女子ツアーでの実績がある畑岡奈紗や渋野日向子ら日本人選手たちの活躍にも期待したいところです。
2021年シーズン最初のメジャー・トーナメントと言うことで、世界ランキング1位のコ・ジンヨンを始め、2週連続優勝を狙う同2位のパク・インビ、同3位のキム・セヨン、2021シーズン好調を維持している同4位のネリー・コルダら数多くの世界トップランカーが出場。また、エンジェル・インやパティ・タヴァタナキットと言った才能豊かな注目の若手も出場しています。
日本からは畑岡奈紗、渋野日向子ら7名が出場。
畑岡奈紗は2020年は7位タイに入ったものの、相性の良い大会とは言えませんが、渋野日向子らとともに優勝目指してほしいと思います。前週12位タイに入った上原彩子、野村敏京、直近の国内女子ツアーで2位に入った河本結、国内女子ツアーでは飛距離を活かしたプレーを見せる笹生優花や原英莉花の活躍にも期待したいところです。
ANAインスピレーション 開催会場
【アメリカ・カリフォルニア州ランチョ・ミラージュ】
ミッションヒルズ・カントリークラブ(Mission Hills Country Club)
コース | Yardage | Par |
ダイナ・ショア・トーナメントコース (Dinah Shore Tournament Course) |
6,769 | 72 |
カリフォルニア州ランチョミラージュにある「ミッションヒルズ・カントリークラブ、ダイナ・ショア・トーナメントコース」は、パーム・スプリングス国際空港から東に約10km、車で約12分の場所にあり、コーチェラ・バレーと言われる平原の中にある美しいゴルフコースです。また、絶景が見れる場所としても有名でハイキングや山登りも楽しめます。
1970年にデズモンド・ミュアヘッドによって設計され、コーチェラ・バレーで1番の評価を受けた名門コースです。また、フェアウェイ、ラフ、グリーン、バンカー、池によるコントラストが美しいです。一方で、風が吹くと一気に難しさが増す14番、15番、16番のティーショット、更に、今大会は無観客と言うことで18番のフェンスが撤去されました。アイランド・グリーンである18番の攻略がフェンスの撤去によってどのように影響するのか注目となります。
【トーナメント・レコード】
・「62」ロレーナ・オチョア(2006年)、リディア・コ(2021年)
【特徴のあるホール】
・6番:ティーショットがカギ。
・14番から16番:風の影響を受けるティーショット。
・18番Par5:アイランドグリーン。
【芝の種類】
・フェアウェイ/ラフ:バミューダ・ライグラス
・グリーン:バミューダ・ポアナ
Hole | Yardage | Par |
1 | 377 | 4 |
2 | 517 | 5 |
3 | 420 | 4 |
4 | 380 | 4 |
5 | 182 | 3 |
6 | 391 | 4 |
7 | 395 | 4 |
8 | 169 | 3 |
9 | 538 | 5 |
10 | 388 | 4 |
11 | 536 | 5 |
12 | 389 | 4 |
13 | 424 | 4 |
14 | 148 | 3 |
15 | 387 | 4 |
16 | 418 | 4 |
17 | 179 | 3 |
18 | 531 | 5 |
OUT | 3,369 | 36 |
IN | 3,400 | 36 |
Total | 6,769 | 72 |
ANAインスピレーション スケジュール
2021年4月1日(木)~4月4日(日)
4月1日(木) 大会1日目(予選ラウンド)
4月2日(金) 大会2日目(予選ラウンド)
4月3日(土) 大会3日目(決勝ラウンド)
4月4日(日) 大会最終日(決勝ラウンド)
ANAインスピレーション 賞金
【賞金総額】
$3,100,000
【優勝賞金 】
$465,000
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した119名の出場選手はPDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2021年3月28日時点
コ・ジンヨン(Jin Young Ko)
国籍:韓国
生年月日:1995年7月7日(25歳)
身長:非公開
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:7勝
② メジャー・トーナメント:2勝
・ANAインスピレーション:1勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:1勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:1回(2019)
2017年シーズンに非会員ながら「LPGA KEB Hana Bank Championship」に勝利し、2018年シーズンからLPGA米国女子ツアーに本格参戦すると、この年の1勝を皮切りに2019年シーズンにはメジャー・トーナメント2勝を含む4勝をあげ、一気に世界のトップへと駆け上がりました。
あらゆる状況の変化にも柔軟に対応可能なショットのクオリティの高さとコース・マネジメント能力、冷静な判断が可能な強いメンタルを持っています。
2021年シーズンは、3試合に出場し、トップ5入り2回、予選落ち1回と徐々に調子を上げています。前週行われたキア・クラシックでも4位に入るなど、ショットメーカーとしての実力を発揮しつつあります。
5回目の出場となる今大会は、2019年に優勝を飾っていて、世界ランキング1位であることからも優勝候補の筆頭と言って良いでしょう。
ネリー・コルダ(Nelly Korda)
国籍:アメリカ
生年月日:1998年7月28日(22歳)
身長:177.8cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:4勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
父親のペトル・コルダはテニスの全豪オープン・シングルス優勝、姉のジェシカはLPGAツアー6勝、弟のセバスチャンはテニスとスポーツ一家に生まれ、現在は姉のジェシカと共にLPGAツアーに参戦しています。
恵まれた体格とパワーから生み出される飛距離はツアー屈指であり、キレのあるショットでチャンスを演出しています。課題とされるアプローチとパッティングの改善が安定した成績へと繋がるでしょう。
2021年シーズンは4試合に出場して優勝1回、トップ10入り3回と絶好のスタートと切っています。ショットのキレは抜群と言って良いでしょう。
7回目の出場となる今大会は、2位タイ(2020年プレーオフ)が1回あるものの、あまり結果を残せていません。ショットのクオリティは良いだけに、前週同様、パッティングの出来がカギとなるでしょう。
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
国籍:日本
生年月日:1999年1月13日(22歳)
身長:157.5cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2016年に最年少18歳のアマチュアで日本女子オープンのタイトルを獲得すると2017年からLPGAツアーに参戦し、これまでにLPGAツアー3勝を挙げています。
ショットの前に小刻みにジャンプする独特のルーティンを持ち、ツアー3勝を積み上げた原動力は日本選手に良くみられる様に100y以内のショットのクオリティの高さでしょう。更に、アプローチやバンカーショット、パッティングにも定評があります。
平均的な飛距離だけに課題とされるティーショット出来(フェアウェイキープ率)がスコアに大きく作用するでしょう。
2021年シーズンは、3試合に出場して、予選落ち2回とプレー内容と結果に苦労しています。特に、1日で大きくスコアを崩す場面が多くみられ、パッティングにも精彩を欠いている感じが見られます。
4回目の出場となる今大会は、2020年に7位タイに入っていて相性の良い大会と言えるが、2大会連続予選落ちと言うことで、4日間プレー出来ていないことが影響を及ぼす可能性があります。
渋野 日向子(Hinako Shibuno)
国籍:日本
生年月日:1998年11月15日(22歳)
身長:167.0cm
体重:62.0kg
① LPGA米国女子ツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:1勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2019年のAIG全英女子オープンを制覇し、一気に注目の存在へと駆け上がりました。
平均的な飛距離ながら、体幹の強さを活かした安定したショットと強気な姿勢でチャンスを作り出しています。課題はアプローチなどショートゲームのクオリティの向上にあるでしょう。2021年シーズンは、長期スパンでのスウィング改造に取り組んでおり、テイクバック時のトップの位置を低くし、飛球線が狙った方向に飛び出していて、以前までの大きなドローによる左サイドへの曲がりの改善を図っています。
国内女子ツアーは、4試合出場して、トップ15入り3回と結果は、まずまずと言ったところでしょう。
2回目の出場となる今大会は、スウィング改造中と言うこともありますが、結果にこだわったプレーに期待したいです。
エンジェル・イン(Angel Yin)
国籍:アメリカ
生年月日:1998年10月3日(22歳)
身長:175.3cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:0勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
22歳でありながらLPGAツアー5年目を迎えるアメリカ期待の若手選手。過去、4シーズンは目立った活躍は出来ていませんが、2019年の全米女子オープンで2位タイに入り、注目を集めました。更に、ソルハイムカップ(2017年、2019年)アメリカ代表に選出されるなど実力も備えています。
2017年から2019年にかけてティーショットの平均飛距離(270.0yを超える)でトップ5に入るなど恵まれた体格を活かした力強いスウィングとバランスの良いアイアンショットが持ち味です。近年はパッティングの向上も見られ、ますます楽しみな存在となるでしょう。
2021年シーズンは3試合に出場してトップ10入り1回と優勝争いにも加わる活躍を見せ、好調なスタートを切ったが、直近の2試合はショットの安定性に欠けています。
5回目の出場となる今大会での成績は良くありませんが、期待したい選手です。
パティ・タヴァタナキット(Patty Tavatanakit)
国籍:タイ
生年月日:1999年10月11日(21歳)
身長:非公開
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:0勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2018年全米女子オープンでローアマチュア(5位タイ)を獲得するなど、若くして才能を開花させると2019年シーズンのシメトラ・ツアー(下部ツアー)では、3週連続優勝を果たし、平均スコア(69.382)、Par4の平均スコア(3.931)、Par5の平均スコア(4.583)で1位を獲得。2019年「Gaelle Truet Rookie of theYear」に選ばれ、賞金ランキング2位に入り、2020年シーズンからLPGAツアーに本格参戦しているタイ出身で注目の若手選手。
体格は決して大きくないが、ゆっくりとしたテイクバックから一気にフリ抜かれるティーショットの平均飛距離は2021シーズン3試合消化時点で269.63y(2位)とツアー屈指であり、飛んで曲がらない安定感を持っています。ショートゲームとパッティングもそつなくこなします。
2021年シーズンは3試合に出場して5位タイ、14位タイと優勝争いにも加わる活躍を見せ、好調なスタートを切りましたが、前週は、ティーショットが乱れ、パッティングも良くなく予選落ちを喫しています。
4回目の出場となる今大会は、26位タイ(2019年)が1回と結果には結びついていませんが、前週のゴルフの修正が出来ているかがカギとなるでしょう。注目したい選手の1人です。
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ANAインスピレーションのテレビ放送
【BS放送】WOWOWが全ラウンド独占生中継放送!!
【BS放送・動画配信】WOWOW
全ラウンド生中継!! ※日本時間
WOWOWオンデマンド:ライブ配信
WOWOWプライム:191ch
WOWOWライブ:192ch
生:生中継
☆:再放送
4月2日(金) 第1日
1:00~5:15
WOWOWライブ 生
1:00~
WOWOWオンデマンド 同時配信
8:00~10:15
WOWOWライブ 生
8:00~
WOWOWオンデマンド 同時配信
18:00~20:00
WOWOWライブ ☆
4月3日(土) 第2日
1:00~5:15
WOWOWライブ 生
1:00~
WOWOWオンデマンド 同時配信
8:00~10:15
WOWOWライブ 生
1:00~
WOWOWオンデマンド 同時配信
19:00~21:00
WOWOWプライム ☆
4月4日(日) 第3日
6:00~10:30
WOWOWライブ 生
6:00~
WOWOWオンデマンド 同時配信
19:00~21:00
WOWOWライブ ☆
4月5日(月) 第4日 (最終日)
6:05~11:00
WOWOWライブ 生
6:05~
WOWOWオンデマンド 同時配信
23:00~翌1:00
WOWOWライブ ☆
【動画配信】GOLFTV
全日程LIVE配信 ※日本時間
4月2日(金) 第1日
1:00~10:00
4月3日(土) 第2日
1:00~10:00
4月4日(日) 第3日
6:00~10:00
4月4日(日) 第4日 (最終日)
6:00~10:00
ANAインスピレーション 試合結果
コース | Yardage | Par |
ダイナ・ショア・トーナメントコース (Dinah Shore Tournament Course) |
6,769 | 72 |
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:32(23:32)
野村敏京/スヒョン・オー/S.メドウ
08:38(00:38)
P.タヴァタナキット/A.シャープ/A.イン
12:00(04:00)
原英莉花/B.パグダンガナン/イエリミ・ノー
12:22(04:22)
畑岡奈紗/G.ホール/A.ノルドクビスト
12:33(04:33)
コ・ジンヨン/S.ルイス/パク・インビ
12:44(04:44)
キム・アリム/J.クプチョ/D.カン
12:55(04:55)
キム・セヨン/J.コルダ/S.ポポフ
13:39(05:39)
ウェイリン・スー/A.リー/上原彩子
10番ホールスタート
07:10(23:10)
笹生優花/A.クラウター(アマ)/A.パーク
07:32(23:32)
渋野日向子/B.M.ヘンダーソン/H.グリーン
07:43(23:43)
フォン・シャンシャン/N.コルダ/M.リード
08:05(00:05)
ミンジー・リー/リディア・コ/M.サグストロム
08:16(00:16)
キム・ヒョージュ/A.スタンフォード/チョン・インジ
12:22(04:22)
N.K.マドセン/河本結/S.シュメルツェル
※全選手の組み合わせとスタート時間はPDFをご覧ください
※時差:日本は16時間(サマータイム)進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間4月1日(木)の7:10だと日本時間4月1日(木)の23:10あたり、現地時間4月1日(木)の13:39だと日本時間4月2日(金)の5:39になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目
首位 | パティ・タヴァタナキット | -6 | 66 |
2T | レオナ・マグワイア | -5 | 67 |
フォン・シャンシャン | -5 | 67 | |
4T | メーガン・カン | -4 | 68 |
モリヤ・ジュタヌガーン | -4 | 68 | |
アリヤ・ジュタヌガーン | -4 | 68 | |
アンナ・ノルドクビスト | -4 | 68 | |
8T | イ・ミリム | -3 | 69 |
ジェシカ・コルダ | -3 | 69 | |
ジェニファー・クプチョ | -3 | 69 | |
コ・ジンヨン | -3 | 69 | |
ジョージア・ホール | -3 | 69 | |
チャーリー・ハル | -3 | 69 | |
ブロンテ・ロー | -3 | 69 | |
笹生 優花 | -3 | 69 | |
30T | 河本 結 | -1 | 71 |
49T | 渋野 日向子 | E | 72 |
70T | 上原 彩子 | +1 | 73 |
85T | 野村 敏京 | +2 | 74 |
93T | 畑岡 奈紗 | +3 | 75 |
116T | 原 英莉花 | +6 | 78 |
【詳細】
笹生優花
4バーディ、1ボギー(69)
河本結
4バーディ、3ボギー(71)
渋野日向子
2バーディ、2ボギー(72)
上原彩子
1バーディ、2ボギー(73)
野村敏京
4バーディ、6ボギー(74)
畑岡奈紗
1バーディ、4ボギー(75)
原英莉花
1バーディ、5ボギー、1ダブルボギー(78)
午前9時時点での天候は晴れ、気温21.0℃、風速1.4m/sという風も全くなく、穏やかなコンデションの中、大会1日目が行われた。
大会1日目、トップに立ったのは、2021年シーズン第2戦で5位タイに入るなど注目の若手、タイの21歳でLPGAツアー初優勝を狙うパティ・タヴァタナキット。
1番からスタートしたパティ・タヴァタナキットは、砂漠地帯で飛距離は出やすいとはいえ、持ち味の飛距離(平均飛距離291.0y)とショットの安定性「パーオン率94.44% (17/18)」を活かしてバーディを量産、13番からの3連続バーディを含む、6バーディ、0ボギー(66)のボギー・フリーとほぼ完璧なプレーを見せ、最高の滑り出しを切った。
1打差の2位タイには、135週に渡り世界アマチュアランキング1位をキープし、リディア・コの記録を塗り替え、2021年シーズン第2戦で6位に入るなど好調でLPGAツアー初優勝を目指すレオナ・マグワイアと2019年シーズン最終戦以来、1年ぶりの試合となるフォン・シャンシャンがつけた。特にフォン・シャンシャンは、1年間クラブを触っていないにも関わらず、5バーディ、0ボギー(67)と素晴らしいプレーを見せた。
2打差の4位タイには、メーガン・カン、ジュタヌガーン姉妹、アンナ・ノルドクビストが並んだ。
3打差の8位タイには、前回大会覇者のイ・ミリム、2021年シーズン3試合に出場して4位が2回と好調な世界ランキング1位で2019年大会チャンピオンのコ・ジンヨン、開幕戦を制したジェシカ・コルダ、ジェニファー・クプチョ、そして、日本期待の若手19歳の笹生優花ら8人が並んだ。
2週連続優勝を狙うパク・インビ、リディア・コ、レクシー・トンプソンが通算2アンダー・16位タイ、優勝候補のネリー・コルダ、イ・ジョンウン6が1アンダー・30位タイにつけた。
日本から出場の笹生優花は、13番でピンそばにつけバーディ、15番でもロングパットを決めるなど、ショット・パッティングが安定していた。更に、高いボールで硬いグリーンを攻略し、Par5でイーグルチャンスに2回つけるなど、持ち味の飛距離を活かしたプレーと素晴しいショートゲームを披露、通算3アンダー・8位タイにつけた。
国内女子ツアーで好調を維持している河本結は、一時3アンダーまで伸ばすも、7番(アプローチのミス)、9番(深いラフからの無理なショット)でスコアを落とす。しかし、ショットとアプローチの悪さをパッティングでカバーし、通算1アンダー・30位タイで1日目を終えた。
渋野日向子は、ショットの出来はそれほど悪くなく、割とチャンスにつけていたが、パッティングが決まらず、イーブンパー・49位タイ、前週12位タイに入り、調子を上げてきた上原彩子は、終盤スコアを落としたものの、ベテランらしい落ち着いたプレーを見せ、通算1オーバー・70位タイ、野村敏京は、出入りの激しいプレーながらスコアを2つ落とすだけにとどめ、通算2オーバー・85位と粘った。
メジャー・トーナメント初優勝の期待のかかる畑岡奈紗は、2試合連続予選落ちと調子を落としている上に、テイクバックでのトップの位置の低さからくる左サイドへのミスショットや18番で池に入れるなどショット・パッティングともに精彩を欠き、通算3オーバー・93位タイ、初出場の原英莉花は、1番からティーショットを曲げ、4オン2パットのダブルボギーと苦しいスタートになると、その後もスコアを落とし、18番では、ラフからの2ndショットを無理に狙って池に入れるなど終始、ショット・パッティングともに精彩を欠き、通算6オーバー・116位タイと大きく出遅れた。
大会2日目も同じような風のない、穏やかなコンデションの中で行われると、スコアの伸ばし合いが予想されるので日本勢の好スコアに期待したい。
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:32(23:32)
N.K.マドセン/河本結/S.シュメルツェル
12:00(04:00)
笹生優花/A.クラウター(アマ)/A.パーク
12:22(04:22)
渋野日向子/B.M.ヘンダーソン/H.グリーン
12:33(04:33)
フォン・シャンシャン/N.コルダ/M.リード
12:55(04:55)
ミンジー・リー/リディア・コ/M.サグストロム
13:06(05:06)
キム・ヒョージュ/A.スタンフォード/チョン・インジ
10番ホールスタート
07:10(23:10)
原英莉花/B.パグダンガナン/イエリミ・ノー
07:32(23:32)
畑岡奈紗/G.ホール/A.ノルドクビスト
07:43(23:43)
コ・ジンヨン/S.ルイス/パク・インビ
07:54(23:54)
キム・アリム/J.クプチョ/D.カン
08:05(00:05)
キム・セヨン/J.コルダ/S.ポポフ
08:16(00:16)
イ・ミリム/A.アーンスト/A.ジュタヌガーン
08:49(00:49)
ウェイリン・スー/A.リー/上原彩子
12:22(04:22)
野村敏京/スヒョン・オー/S.メドウ
13:28(05:28)
P.タヴァタナキット/A.シャープ/A.イン
※全選手の組み合わせとスタート時間はPDFをご覧ください
※時差:日本は16時間(サマータイム)進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間4月2日(金)の7:10だと日本時間4月2日(金)の23:10あたり、現地時間4月2日(金)の13:39だと日本時間4月3日(土)の5:39になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目
首位 | パティ・タヴァタナキット | -9 | 69 |
2 | フォン・シャンシャン | -8 | 69 |
3 | モリヤ・ジュタヌガーン | -7 | 69 |
4T | チャーリー・ハル | -6 | 69 |
アンナ・ノルドクビスト | -6 | 70 | |
6T | リディア・コ | -5 | 69 |
ソフィア・ポポフ | -5 | 69 | |
パク・インビ | -5 | 69 | |
イ・ミリム | -5 | 70 | |
コ・ジンヨン | -5 | 70 | |
ジョージア・ホール | -5 | 70 | |
12T | 河本 結 | -4 | 69 |
笹生 優花 | -4 | 71 | |
44T | 畑岡 奈紗 | E | 69 |
72T | 渋野 日向子 | +2 | 74 |
96T | 上原 彩子 | +5 | 76 |
105T | 野村 敏京 | +6 | 76 |
113T | 原 英莉花 | +9 | 75 |
【詳細】
河本結
4バーディ、1ボギー(69)
笹生優花
4バーディ、3ボギー(71)
畑岡奈紗
6バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(69)
渋野日向子
2バーディ、4ボギー(74)
上原彩子
0バーディ、4ボギー(76)
野村敏京
1バーディ、5ボギー(76)
原英莉花
2バーディ、5ボギー(75)
予選CUTライン:+1
渋野日向子、上原彩子、野村敏京、原英莉花は予選落ちとなりました。
午前7時時点での天候は晴れ、気温19.0℃、風速2.0m/sという穏やかなコンデションの中、予選ラウンド2日目が行われた。
予選ラウンド2日目もトップを維持したのは、2021年シーズン第2戦で5位タイに入るなど注目の若手、タイの21歳でLPGAツアー初優勝を狙うパティ・タヴァタナキット。
パティ・タヴァタナキットは、スタートホールの10番でボギーと幸先の良くない流れながら、落ち着いたプレーでパーを重ねると、15番の残り約115yの2ndショットを直接決めてイーグルを奪取、続く16番もバーディを奪い、前半スコアを2つ伸ばして折り返すと、後半に入り、2番と4番(ロングパットを決めた)でバーディを決め、10アンダーまでスコアを伸ばす。7番でティーショットが曲がり、ショートサイドのバンカーも寄らずボギーとするものの、残りの2ホールをしっかりパーで上がり、2日目も1イーグル、3バーディ、2ボギー(69)でラウンドを終えた。2日目も終盤、風の強い中、持ち味の飛距離(平均飛距離339.0y)とショットの安定性「パーオン率77.78% (14/18)」に加え、パッティングも安定感抜群だった。
2019年のシメトラツアーで3勝を挙げ、キャリア初の36ホール終えてリーダーとなったツアー・ルーキーは、LPGAツアー・初タイトルに向け、決勝ラウンドに挑む。
単独2位には、20219年シーズン最終戦以来、1年ぶりの試合となるフォン・シャンシャンが、2日目も6バーディ、3ボギー(69)でラウンドし、通算8アンダーでつけた。
単独の3位には、堅実で粘り強いプレーを見せたモリヤ・ジュタヌガーンが通算7アンダーで追いかける展開となった。
3打差の6アンダー・4位タイには、チャーリー・ハルとアンナ・ノルドクビスト、4打差の5アンダー・6位タイには、リディア・コ、ソフィア・ポポフ、2週連続優勝を狙うパク・インビ、前回大会覇者のイ・ミリム、2021年シーズン3試合に出場して4位が2回と好調な世界ランキング1位で2019年大会チャンピオンのコ・ジンヨン、ジョージア・ホールと言った6人のメジャーチャンピオンが並んだ。
アマチュアで唯一出場した「2020年全英女子アマチュアチャンピオン」のアリーン・クラウターは3オーバー・80位タイで予選落ちとなった。
午前スタートでコース・コンデションが良い条件の中でラウンドし、4連続で2.0m前後のパーパットを決めるなど、この日もあまり良くないショットをパッティングでカバーした河本結と2日目も持ち味の飛距離を活かしたプレーと惜しいパットを外す場面もあったものの、安定したショートゲームを見せた笹生優花が通算4アンダー・12位タイにつけた。
2日目に積極的なプレーでバーディを重ね、2021年シーズン初の60台でラウンドした畑岡奈紗が通算イーブンパー・44位タイに順位を上げ、予選通過を果たした。悔やまれるのは、6番で課題とされるティーショットを池に打ち込みダブルボギーとしたことでしょう。
渋野日向子は、ショットの出来はそれほど悪くなく、割とチャンスにつけ、パッティングも良かったが、アプローチが長かったり、短かったりと課題がそのままスコアに繋がり、2バーディ、4ボギー(74)とスコアを2つ落とし通算2オーバー予選カットラインに1打及ばず、72位タイで予選落ちとなった。
初日、まずまずのスタートを切った上原彩子はスコアを4つ落とし、通算5オーバー・96位タイ、野村敏京も同じくスコアを4つ落とし、通算6オーバー・105位タイ、初出場の原英莉花は、1番から3パットをするなど、ショットに対してパッティングに精彩を欠き、この日もスコアを3つ落とし、通算9アンダー・113位タイで予選落ちとなり、大会を終えた。
決勝ラウンドに進出した3選手の好スコアに期待したい。
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
10:05(02:05)
畑岡奈紗/C.ブティエ
12:25(04:25)
D.ホルムクビスト/笹生優花
12:45(04:45)
N.K.マドセン/河本結
13:45(05:45)
P.タヴァタナキット/フォン・シャンシャン
※時差:日本は16時間(サマータイム)進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間4月3日(土)の7:55だと日本時間4月3日(土)の23:55あたり、現地時間4月3日(土)の13:45だと日本時間4月4日(日)の5:45になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目
首位 | パティ・タヴァタナキット | -14 | 67 |
2T | アリー・ユーイング | -9 | 66 |
イ・ミリム | -9 | 68 | |
4 | フォン・シャンシャン | -8 | 72 |
5T | パク・インビ | -7 | 70 |
チャーリー・ハル | -7 | 71 | |
7T | ギャビー・ロペス | -6 | 70 |
リディア・コ | -6 | 71 | |
コ・ジンヨン | -6 | 71 | |
モリヤ・ジュタヌガーン | -6 | 73 | |
39T | 河本 結 | -1 | 75 |
53T | 笹生 優花 | +1 | 77 |
61T | 畑岡 奈紗 | +2 | 74 |
【詳細】
河本結
2バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(75)
笹生優花
1バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(77)
畑岡奈紗
3バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(74)
午後14時時点での天候は晴れ、気温37.0℃、風速5.0m/sという風の強いコンデションの中、71人による決勝ラウンド3日目が行われた。
決勝ラウンド3日目もトップを維持したのは、2021年シーズン第2戦で5位タイに入るなど注目の若手、タイの21歳でLPGAツアー初優勝を狙うパティ・タヴァタナキット。
パティ・タヴァタナキットは、スタートホールの1番から3連続バーディと好スタートを切り、絶好の流れを作ると、風が強くなってきた4番からは、安定したショットとパッティングを武器に落ち着いたプレーでパーを重ね、9番でロングパットを決め、前半を4バーディとスコアを4つ伸ばし折り返す。後半に入って一段と風が強くなってきた中でも2ndショットをショートアイアンで打てる持ち味の飛距離(平均飛距離348.0y)とラフからでも高いボールでグリーン上に止められるショットの安定性「パーオン率77.78% (14/18)」に加え、パッティングも28パットと安定感抜群のプレーと落ち着いたメンタルの強さを見せ、3日目も7バーディ、2ボギー(67)でラウンドを終えた。
パティ・タヴァタナキットは、54ホール終了時点のベストスコアタイとなる通算14アンダー(202ストローク)をマークし、ジュリー・インクスター、エイミー・オルコット、カリー・ウェブに並ぶ4人目の完全優勝に向け、2位と5打差は大きなアドバンテージになるでしょう。
5打差の2位タイには、3日目のベストスコア(66)でラウンドしたアリー・ユーイングと前回大会覇者のイ・ミリムが通算9アンダーで並んだ。
単独の4位には、最終組でラウンドし、1バーディ、1ボギー(72)とスコアを伸ばせなかったフォン・シャンシャンが通算8アンダーでつけた。
7打差の7アンダー・5位タイには、2週連続優勝を狙うパク・インビとチャーリー・ハル、8打差の6アンダー・7位タイには、リディア・コ、2021年シーズン3試合に出場して4位が2回と好調な世界ランキング1位で2019年大会チャンピオンのコ・ジンヨンら4人が並んだ。
好位置でスタートした河本結は、前半を1バーディ、1ボギーと良い形で折り返すが、風が強くなった後半は、フェアウェイキープ率42.85% (6/14)と大会期間中ずっと良くないティーショットが乱れ、数少ないチャンスもパット数32と決められず、16番、17番と一気にスコアを落とし、2バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(75)とスコアを落とし、通算1アンダー・39位タイと順位を下げた。
河本結同様、好位置でスタートした笹生優花だったが、ショット、パッティングに精彩を欠き、特に後半の14番ティーショットを池に入れ、ダブルボギーを叩いてからは、粘りを見せることが出来ず、1バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(77)と大きくスコアを落とし、通算1オーバー・53位タイと大きく順位を落とした。
2番でOBを叩くなどテイクバックのトップの位置を気にしながらのラウンドとなった畑岡奈紗は、ショットの悪さに加え、アプローチでもミスが目立ち、3バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(74)の通算2オーバー・61位タイと苦しいラウンドとなった。ラウンド中は、各ホールをどのように攻略するかを考えなければならないところを、スウィングの事を考えている状況では好スコアを出すことは厳しいでしょう。
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
08:45(00:45)
N.B.ラーセン/畑岡奈紗
08:55(00:55)
L.トンプソン/笹生優花
10:05(02:05)
D.カン/河本結
13:25(05:25)
パク・インビ/C.ハル
13:35(05:35)
イ・ミリム/フォン・シャンシャン
13:45(05:45)
P.タヴァタナキット/A.ユーイング
※時差:日本は16時間(サマータイム)進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間4月4日(日)の7:55だと日本時間4月4日(日)の23:55あたり、現地時間4月4日(日)の13:45だと日本時間4月5日(月)の5:45になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日
優勝 | パティ・タヴァタナキット | -18 | 68 |
2 | リディア・コ | -16 | 62 |
3T | キム・セヨン | -11 | 66 |
ネリー・コルダ | -11 | 66 | |
ナンナ・コルツ・マドセン | -11 | 66 | |
フォン・シャンシャン | -11 | 69 | |
7T | コ・ジンヨン | -10 | 68 |
パク・インビ | -10 | 69 | |
アリー・ユーイング | -10 | 71 | |
10T | メーガン・カン | -9 | 67 |
モリヤ・ジュタヌガーン | -9 | 69 | |
イ・ミリム | -9 | 72 | |
28T | 河本 結 | -4 | 69 |
50T | 笹生 優花 | -1 | 71 |
67T | 畑岡 奈紗 | +4 | 74 |
【詳細】
河本結
4バーディ、1ボギー(69)
笹生優花
3バーディ、1ダブルボギー(71)
畑岡奈紗
3バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(74)
午後14時時点での天候は晴れ、気温35.0℃、風速2.8m/sという3日目に比べ、穏やかなコンデションの中、71人による決勝ラウンド最終日が行われた。
初日からトップを独走し、4日間通じて危なげなく完璧なプレーで2021年シーズン最初のメジャー・トーナメント「ANAインスピレーション」を制したのは、タイ出身で注目の若手、21歳パティ・タヴァタナキット。
3日間危なげなくプレーを続けてきたパティ・タヴァタナキットは、初優勝のかかる最終日も落ち着いたプレーでスタートホールの1番をパーで終えると続く2番Par5でグリーン奥のエッジからアプローチを直接決めてイーグル。出だしで素晴しいスタートを切ると、安定したプレーでパーを重ねる中、8番でバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。2位のリディア・コの猛烈な追い上げの前に2打差まで詰め寄られるが、12番でバーディを決めるなど、後半に入っても冷静で落ち着いたプレーでパーを積み重ね、追いすがるリディア・コを振り切り、そのままリードを保ったままフィニッシュ。前半から流れを掴み、持ち味の飛距離(平均飛距離313.0y)と高いパーオン率88.89% (16/18)」を武器に安定したプレーと動じないメンタルの強さを見せ、ボギーフリーとなる1イーグル、2バーディ(68)でラウンドし、LPGAツアー初優勝とともにメジャー初タイトルを手にした。
パティ・タヴァタナキットは、54ホール終了時点のベストスコアタイとなる通算14アンダー(202ストローク)を記録するなど4日間1度もトップを譲らす、1989年のジュリー・インクスター、1991年のエイミー・オルコット、2000年のカリー・ウェブに並ぶ、今大会4人目の完全優勝を達成した。
2打差の通算16アンダー・2位には、ボギーフリーの1イーグル、8バーディのコースレコードタイとなる(62)でラウンドした2016年チャンピオンのリディア・コが入った。スタートホールから正確なショットと驚異的なパッティング(パット数24)で、スコアを伸ばし、前半を29ストロークで折り返すと、8打差あったトップとの差を2打差まで詰めた。後半も数多くのチャンスを演出し、スコアを3つ伸ばしたものの、2度目の優勝には1歩及ばなかった。2013年から9年連続出場し、すべて予選通過、優勝1回(2016年)の大会で素晴しいパフォーマンスを披露した。
7打差の3位タイには、大会序盤に出遅れた世界ランキング3位のキム・セヨンと同4位のネリー・コルダ、ナンナ・コルツ・マドセン、1年ぶりとは思えないプレー・パフォーマンスを披露したフォン・シャンシャンが通算11アンダーで並んだ。
8打差の10アンダー・7位タイには、2週連続優勝を狙うパク・インビと2021年シーズン3試合に出場して4位が2回と好調な世界ランキング1位で2019年大会チャンピオンのコ・ジンヨン、最終組でラウンドし、思うようなプレーが出来なかったアリー・ユーイングが入った。
2連覇のかかったイ・ミリムは、通算9アンダー・10位タイで大会を終えた。
あまりプレッシャーのかからない位置からのスタートとなった河本結は、これまでの3日間とは違い、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率77.78% (14/18)とショットが安定し、調子の良かったパッティングを活かし、4バーディ、1ボギー(69)でラウンドし、通算4アンダー・28位タイに順位を上げて大会を終えた。
笹生優花は、11番Par5でダブルボギーを叩いたが、飛距離を活かしたゴルフで9番、18番のPar5ではきっちりバーディを奪うなど、3バーディ、1ダブルボギー(71)でラウンドし、通算イーブンパー・50位タイで大会を終えた。
畑岡奈紗は、課題とされるショット(ティーショットを含む)の出来が悪く、3バーディ、3ボギー、、1ダブルボギー(74)と最終日もスコアを2つ落とし、通算4オーバー・67位タイで大会を終えた。今後のシーズンにも影響が出るような内容となった。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREEN IN REG
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
PPR:PUTTS PER ROUND
(ラウンドあたりのパット数)
1位
パティ・タヴァタナキット(Patty Tavatanakit)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
94.44% (17/18) |
291.0y | 32 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
77.78% (14/18) |
339.0y | 29 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
348.0y | 28 |
ROUND4 | 78.57% (11/14) |
88.89% (16/18) |
313.0y | 30 |
TOTAL | 66.07% (37/56) |
84.72% (61/72) |
323.0y | 29 |
2位
リディア・コ(Lydia Ko)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
61.11% (11/18) |
261.0y | 26 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
55.56% (10/18) |
292.0y | 26 |
ROUND3 | 42.86% (6/14) |
66.67% (12/18) |
288.0y | 29 |
ROUND4 | 78.57% (11/14) |
77.78% (14/18) |
279.0y | 24 |
TOTAL | 66.07% (37/56) |
65.28% (47/72) |
280.0y | 26 |
28位タイ
河本 結(Yui Kawamoto)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
50.00% (9/18) |
269.0y | 26 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
66.67% (12/18) |
273.0y | 27 |
ROUND3 | 42.86% (6/14) |
66.67% (12/18) |
281.0y | 32 |
ROUND4 | 92.86% (13/14) |
77.78% (14/18) |
276.0y | 29 |
TOTAL | 62.50% (35/56) |
65.28% (47/72) |
275.0y | 28 |
50位タイ
笹生 優花(Yuka Saso)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
66.67% (12/18) |
288.0y | 29 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
50.00% (9/18) |
302.0y | 26 |
ROUND3 | 78.57% (11/14) |
44.44% (8/18) |
292.0y | 30 |
ROUND4 | 57.14% (8/14) |
66.67% (12/18) |
282.0y | 28 |
TOTAL | 62.50% (35/56) |
56.94% (41/72) |
291.0y | 28 |
67位タイ
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
66.67% (12/18) |
266.0y | 33 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
72.22% (13/18) |
291.0y | 27 |
ROUND3 | 85.71% (12/14) |
50.00% (9/18) |
282.0y | 27 |
ROUND4 | 50.00% (7/14) |
50.00% (9/18) |
291.0y | 29 |
TOTAL | 66.07% (37/56) |
59.72% (43/72) |
282.0y | 29 |
72位タイ(予選カット)
渋野 日向子(Hinako Shibuno)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 85.71% (12/14) |
66.67% (12/18) |
266.0y | 30 |
ROUND2 | 85.71% (12/14) |
50.00% (9/18) |
260.0y | 28 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 85.71% (24/28) |
58.33% (21/36) |
263.0y | 29 |
96位タイ(予選カット)
上原 彩子(Ayako Uehara)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
61.11% (11/18) |
235.0y | 30 |
ROUND2 | 42.86% (6/14) |
50.00% (9/18) |
256.0y | 30 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 53.57% (15/28) |
55.56% (20/36) |
245.0y | 30 |
105位タイ(予選カット)
野村 敏京(Haru Nomura)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
50.00% (9/18) |
260.0y | 29 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
33.33% (6/18) |
256.0y | 28 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 53.57% (15/28) |
41.67% (15/36) |
258.0y | 28 |
113位タイ(予選カット)
原 英莉花(Erika Hara)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
33.33% (6/18) |
278.0y | 29 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
77.78% (14/18) |
290.0y | 35 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 57.14% (16/28) |
55.56% (20/36) |
284.0y | 32 |
優勝したパティ・タヴァタナキットの抜群の飛距離とラフからでも高い球でグリーンをキャッチできるショット、安定したパッティングは、4日間を通じて他の選手を圧倒していた。河本結と畑岡奈紗はショット力、笹生優花は飛距離を活かすだけのショットの精度が良くなかった。パッティングは決められない場面もあったが、全体的には良かった。
※コースが砂漠地帯と言うことで、飛距離に関して普段より高い数値がで出ています。
全選手の結果
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