女子テニスWTAツアー2020年シーズン【PREMIER】の試合結果をまとめました。
ブリスベン・インターナショナル
アシュリー・バーティ、カロリーナ・プリスコバ、エリナ・スビトリーナ、ペトラ・クビトバなど世界ランキング上位選手が顔を揃える中、日本からは、大坂なおみが出場した。
優勝候補筆頭の第1シードのアシュリー・バーティが2回戦でストレート負け、第4シードのエリナ・スビトリーナも全く良いところがなく1回戦で大会を去ったが、大坂なおみは、フルセットの試合が多く苦戦を強いられる展開がつづくが、何とか勝ち上がり、他の上位シード選手同様、準決勝進出を決めた。
準決勝
P.クビトバ【5】 | 6 | 2 | 3 |
M.キーズ【8】 | 3 | 6 | 6 |
シード同士の対戦となった試合は、ここまでセットを落とさずに勝ち上がってきたマディソン・キーズがフルセットの末、逆転勝利で大会初の決勝進出を決めた。
N.大坂【3】 | 7 | 6 | 2 |
K.プリスコバ【2】 | 6 | 7 | 6 |
注目の対戦となった試合は好調なサーブを武器に第1セットを奪った大坂なおみだったが、第2セットでサービングフォーザマッチを迎えながらブレークバックを許し、タイブレークでこのセットを落とすと、第3セットは相手にペースを握られ逆転負け。フルセットの激闘を制したカロリーナ・プリスコバが2年連続の決勝進出を決めた。
決勝
M.キーズ【8】 | 4 | 6 | 5 |
K.プリスコバ【2】 | 6 | 4 | 7 |
ともに準決勝でフルセットの激闘を戦い、決勝まで勝ち上がってきた今大会初優勝を目指すマディソン・キーズと大会連覇がかかるカロリーナ・プリスコバとの対戦は2時間を超えるフルセットの戦いに勝利したカロリーナ・プリスコバが大会連覇を達成しWTAツアー通算16勝目を飾った。
アデレード・インターナショナル
世界ランキング1位のアシュリー・バーティのほか、シモナ・ハレプ、期待の若手ソフィア・ケニンなどが顔を揃えた。
早々にシード選手が大会を後にする展開のなか、第1シードのアシュリー・バーティは危なげなく準決勝に進出した。そんな中、19歳のダイアナ・ヤストレムスカが安定しプレーを見せ、ノーシードながら準決勝へと駒を進めた。
準決勝
A.バーティ【1】 | 3 | 6 | 7 |
D.コリンズ | 6 | 1 | 6 |
第1シードのアシュリー・バーティはリズムに乗れないまま第1セットを落とすが、第2、第3セットと本来の調子を取り戻し、3-6、6-1、7-6(7-5)のフルセットの末、ダニエル・コリンズから逆転勝ちを収め、決勝進出を果たした。
D.ヤストレムスカ | 6 | 7 |
A.サバレンカ【6】 | 4 | 6 |
ここまで1セットも落とさず勝ち上がってきた19歳のダイアナ・ヤストレムスカはこの日も第6シードのアリーナ・サバレンカを相手に6-4、7-6(7-4)のストレートで勝利し、決勝進出を決めた。
決勝
A.バーティ【1】 | 6 | 7 |
D.ヤストレムスカ | 2 | 5 |
第1シードのアシュリー・バーティとシード選手を次々に撃破し、ここまですべてストレートで勝ち上がってきた期待の若手19歳のダイアナ・ヤストレムスカの対戦となった決勝戦は、アシュリー・バーティが強烈なストロークと多彩なプレーで仕掛けてくるダイアナ・ヤストレムスカを寄せ付けず、6-2、7-5のストレートで完勝し、2020年シーズン初優勝。全豪オープンに弾みをつけた。
サンクト・ペテルブルグ・レディース・トロフィー
全豪オープン直後の大会と言うことで、あまり強力なフィールドではないものの、今大会連覇がかかるキキ・ベルテンスをはじめ、ベリンダ・ベンチッチ、ペトラ・クビトバら世界ランキング上位選手が顔を揃えた。
準々決勝までシード選手が順当に勝ち上がってきた中で、準決勝進出をかけた戦いが行われ、連覇のかかる第2シードのキキ・ベルテンス、第6シードのマリア・サッカリ、2020年シーズン、すでに1勝の第8シードのエレナ・リバキナ、ノーシードながら2020年シーズンの開幕戦を制したエカテリーナ・アレクサンドロワが準決勝進出を決めた。
準決勝
M.サッカリ【6】 | 6 | 5 | 1 |
E.リバキナ【8】 | 3 | 7 | 6 |
2020年シーズン、WTAツアー初優勝を飾るなど急成長を見せる20歳のエレナ・リバキナが長身を活かしたダイナミックなテニスでマリア・サッカリに逆転勝利を収め、決勝進出を決めた。
E.アレクサンドロワ | 1 | 6 | 1 |
K.ベルテンス【2】 | 6 | 4 | 6 |
今大会ここまで好調のエカテリーナ・アレクサンドロワと大会連覇を目指すキキ・ベルテンスの対戦はフルセットに持ち越まれたキキ・ベルテンスが、最後は実力の差を見せつけ6-1、4-6、6-1でエカテリーナ・アレクサンドロワを下し、2年連続決勝進出を決めた。
決勝
E.リバキナ【8】 | 1 | 3 |
K.ベルテンス【2】 | 6 | 6 |
第2シードのキキ・ベルテンスが6-1、6-3のストレートで第8シードの 好調エレナ・リバキナに快勝し、大会連覇を達成した。キキ・ベルテンスはWTAツアー通算10勝目を飾った。
敗れた20歳のエレナ・リバキナは、2個目のタイトル獲得はならなかった。
ドバイ・デューティフリー・テニス・チャンピオンシップス
世界ランキング2位のシモナ・ハレプ、2020年全豪オープン覇者で今季2勝のソフィア・ケニン、2020年全豪オープン準優勝のガルビネ・ムグルッサ、今季1勝を挙げているカロリーナ・プリスコバ、エリナ・スビトリーナ、アリーナ・サバレンカ、若手の有望選手18歳のアマンダ・アニシモバ、好調を維持している20歳のエレナ・リバキナなどが顔を揃える強力なフィールドのなか、熾烈な優勝争いが期待された。
大会はソフィア・ケニン、エリナ・スビトリーナ、アマンダ・アニシモバなどが1回戦で大会を去るなど、波乱もあったが、シード選手が、わりと順当に準々決勝まで勝ち上がった。そんな中、準決勝に進出したのは、世界ランキング2位のシモナ・ハレプ、準々決勝でガルビネ・ムグルッサを破ったジェニファー・ブレイディ、ベテランのペトラ・マルティッチ、1回戦でソフィア・ケニン、準々決勝でカロリーナ・プリスコバのシード選手を撃破した好調で勢いのある20歳のエレナ・リバキナとなった。
準決勝
S.ハレプ【1】 | 6 | 6 |
J.ブレイディ | 2 | 0 |
第1シードのシモナ・ハレプが予選から勝ち上がったジェニファー・ブレイディに隙を与えることなく快勝し、今大会自身2度目となる決勝進出を決めた。シモナ・ハレプは徐々に調子が良くなってきているので決勝は楽しみです。
P.マルティッチ【8】 | 6 | 6 |
E.リバキナ | 7 | 7 |
2020年シーズン絶好調の20歳のエレナ・リバキナが、ベテランのペトラ・マルティッチを相手に一歩も引かないプレーを見せ、前週のサンクト・ペテルブルグ・レディース・トロフィーに続く2020年シーズン4度目の決勝進出を決めた。
決勝
S.ハレプ【1】 | 3 | 6 | 7 |
E.リバキナ | 6 | 3 | 6 |
第1シードのシモナ・ハレプと2020年シーズン絶好調の20歳のエレナ・リバキナの対戦となった決勝戦は第1セットをエレナ・リバキナが先取。第2セットはシモナ・ハレプが取り返し、勝負はファイナルセットへ持ち込まれた。ファイナルセットはエレナ・リバキナがリードするものの、シモナ・ハレプが意地を見せ、約2時間30分にも及ぶ大接戦を制した第1シードのシモナ・ハレプが今季初優勝を飾り、WTAツアー通算20勝目を手にした。
2020年シーズン絶好調の20歳のエレナ・リバキナは、2週連続で決勝で敗れ、WTAツアー通算3勝目を手にすることはできなかった。
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