2022年3月10日(木)~3月13日(日)にかけてタイ・チョンブリーにあるサイアム・カントリークラブ(Siam Country Club)のパタヤ・オールドコース(Pattaya Old Course)で開催される2022年シーズン第5戦「ホンダLPGAタイランド(Honda LPGA Thailand)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは、畑岡奈紗、笹生優花、渋野日向子の3名が出場となります。
※畑岡奈紗:2017年大会の初出場から2大会連続4回目の出場
※笹生優花:初出場
※渋野日向子:2021年大会の初出場から2大会連続2回目の出場
※笹生優花の国籍は、2022年シーズンから日本に登録が変更となりました。(LPGA公式サイトをもとにしています)
ホンダLPGAタイランド
2006年に第1回大会「Honda LPGA Thailand」として初開催され、2007年からサイアム・カントリークラブ(Siam Country Club)のパタヤ・オールドコース(Pattaya Old Course)に場所を移し、15回目を迎える今大会は、近年LPGAツアーで目覚ましい活躍を見せるなど、素晴しいプレーヤーを輩出している豊かな歴史を持つタイで唯一のLPGA公式ツアー、そしてアジア・シリーズの最終戦として行われます。
【主なタイ出身のプレーヤー】
・パティ・タヴァタナキット(メジャー1勝)
・アタヤ・ティティクル(ルーキー)
・アリヤ・ジュタヌガーン(メジャー2勝を含むLPGAツアー12勝)
・モリヤ・ジュタヌガーン(LPGAツアー1勝)
・パジャレー・アナナルカルン(LPGAツアー2勝)
※2022年3月7日時点
2006年に行われた第1回大会は、韓国のハン・ヒウォンが優勝。2010年には日本の宮里藍が優勝し、後のLPGAツアー44年ぶりの開幕2連勝に繋がっています。最多優勝は韓国のエイミー・ヤンの3回(2015年、2017年、2019年)2021年の前回大会は、アリヤ・ジュタヌガーンが同国のアタヤ・ティティクルとの優勝争いを制し、母国での初優勝を飾っています。
第5戦の舞台となるのは、13回目の開催となるサイアム・カントリークラブ(Siam Country Club)のパタヤ・オールドコース(Pattaya Old Course)になります。
今大会は、賞金総額:$1,600,000、CMEポイント:500、67名のプレーヤーによって、4日間72ホール・予選カットなしのストロークプレーで行われます。
世界ランキング6位で開幕戦を制したダニエル・カンや前週2位タイに入った同8位のミンジー・リーなど、世界ランキングトップ10から4名がエントリー、更に前回大会覇者のアリヤ・ジュタヌガーンやパティ・タヴァタナキットなどタイ勢も多数出場します。
日本からは、世界ランキング8位の笹生優花と同9位の畑岡奈紗、渋野日向子の3名が出場します。
※世界ランキングは2022年3月7日時点
ホンダLPGAタイランド 開催会場
【タイ・チョンブリー】
サイアム・カントリークラブ(Siam Country Club)
コース | Yardage | Par |
パタヤ・オールドコース (Pattaya Old Course) |
6,576 | 72 |
チョンブリーの南に位置する「サイアム・カントリークラブ」は、〈オールド・コース〉〈プランテーション・コース〉〈ウォーターサイド・コース〉〈ローリングヒルズ・コース〉の4つの有名なコースから成る美しいコースであり、近郊にはスクンビット通りやパタヤ・ビーチがあります。
〈オールド・コース〉
日本人の和泉一介によって設計され、リー・シュミットによって改修されたコースは、LPGAツアー「ホンダLPGAタイランド」の舞台となっています。
〈プランテーション・コース〉
シュミット&カーリーデザイン株式会社によって設計され、2008年にオープンしたコースは、9ホールごとに名付けられたサトウキビ、タピオカ、パイナップルの27ホールで構成され、起伏のあるフェアウェイとグリーン、数多くのバンカーが特徴となっています。2009年にLPGAツアー「ホンダLPGAタイランド」、2015年に日本の国内男子とワンアジア共催の「シンハー・コーポレーション・タイランド・オープン」が開催されています。
〈ウォーターサイド・コース〉
世界的に有名なIMGゴルフコース・デザインによって設計され、池が絡む自然の地形を活かした美しく、チャレンジングなコースとなっており、オールド、プランテーションとは、まったく異なるデザインとなっています。
〈ローリングヒルズ・コース〉
多くの池と高いバンカーが特徴的であり、美しく独創的なコースとなっています。
起伏は少ないものの、ランディングエリアが狭いフェアウェイと大小さまざまな形のアンジュレーションのある砲台グリーン、101個のバンカーと池が巧みに配置された戦略的なコースレイアウトとなっている美しい木々によってセパレートされた林間コースであり、高低差のあるホールが多く、風の影響を受けやすいのも特徴の1つです。ティーショットを含めた正確なショットとショートゲーム、コースマネジメント能力が重要となってきます。
【トーナメント・レコード】
・72ホール:25アンダー、ジェシカ・コルダ(2018年)
【コース・レコード】
・18ホール:10アンダー(62)、ジェシカ・コルダ(2018年)
【特徴のあるホール】
・3番Par4:打ち上げのティーショット。
・15番Par4:チャレンジングでエキサイティングなホール。
・17番Par4:フェアウェイを2分するハザード。
・18番Par5:打ち上げの難しいフィニッシングホール。
【芝の種類】
・フェアウェイ:シーショア・パスパラム
・ラフ:バミューダ
・グリーン:バミューダ
Hole | Yardage | Meter | Par |
1 | 512 | 468 | 5 |
2 | 372 | 340 | 4 |
3 | 388 | 355 | 4 |
4 | 173 | 158 | 3 |
5 | 405 | 370 | 4 |
6 | 391 | 358 | 4 |
7 | 524 | 479 | 5 |
8 | 153 | 140 | 3 |
9 | 395 | 361 | 4 |
10 | 543 | 497 | 5 |
11 | 381 | 348 | 4 |
12 | 165 | 151 | 3 |
13 | 362 | 331 | 4 |
14 | 422 | 386 | 4 |
15 | 320 | 293 | 4 |
16 | 189 | 170 | 3 |
17 | 399 | 365 | 4 |
18 | 482 | 441 | 5 |
OUT | 3,313 | 3,029 | 36 |
IN | 3,263 | 2,982 | 36 |
Total | 6,576 | 6,011 | 72 |
ホンダLPGAタイランド スケジュール
2022年3月10日(木)~3月13日(日)
【予選カットなし】
3月10日(木) 大会1日目
3月11日(金) 大会2日目
3月12日(土) 大会3日目
3月13日(日) 大会最終日
ホンダLPGAタイランド 賞金
【賞金総額】
$1,600,000
【優勝賞金 】
$240,000
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した67名の出場選手は、PDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2022年3月7日時点
笹生 優花(Yuka Saso)
国籍:日本
生年月日:2001年6月20日(20歳)
身長:166.0cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:1勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2018年のアジアン・ゲームズ(アジア大会)にフィリピン代表の一員として出場し、ゴールド・メダルを獲得。翌年の2019年には、オーガスタ・ナショナル女子アマチュア・ゴルフ選手権で3位タイに入り、ガールズ・ジュニアPGAチャンピオンシップでは優勝を飾るなど、アマチュア時代から活躍し、プロ転向後の2020年には、JLPGAツアーで2勝を挙げる活躍を見せています。
その後、キム・アリム(2020年 全米女子オープン)、ソフィア・ポポフ(2020年 AIG全英女子オープン)、渋野日向子(2019年 AIG全英女子オープン)に続き、3年ぶりに非会員として、2021年の「全米女子オープン」でメジャー・トーナメント優勝という快挙を達成、LPGAツアー初勝利を飾り、これを機に、2021年シーズン途中から世界最高峰の舞台であるLPGAツアーに参戦、2年目のシーズンを迎えます。
LPGAツアーに本格参戦してからは、4回のトップ10フィニッシュを飾るなど、安定した成績を残しています。
身長は決して大きくないが、平均飛距離270ヤードを超える力強いティーショットと深いラフからでも方向性を出せる正確なアイアンショット、ショートゲームの多彩さなど高いレベルのゴルフを見せています。
2021年シーズンは、平均飛距離12位(271.95y)平均パット7位(29.09)サンドセーブ率1位(63.64%)1ラウンドあたりの平均スコア4位(69.36)と特徴が活かされた数値となっており、最終戦のCMEグループ・ツアーチャンピオンシップにも出場、賞金ランキングも6位、世界ランキングではトップ10に入るなど、素晴しい活躍を見せています。
2022年シーズンは、4試合に出場し、トップ10入り2回、予選落ち1回という結果となっています。
初出場となる今大会でどの様なプレーを見せるのか注目です。
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
国籍:日本
生年月日:1999年1月13日(23歳)
身長:157.5cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2015年と2016年のIMGアカデミー・世界ジュニア選手権で日本人初の2連覇を達成し、2016年の日本女子オープンで優勝、JLPGAのメジャー選手権で史上初のアマチュアで最年少18歳のチャンピオンに輝くなど、アマチュア時代から活躍し、2017年シーズンから世界最高峰の舞台であるLPGAツアーに参戦、6年目のシーズンを迎えます。
LPGAツアー2年目となる2018年シーズンの「Walmart NW Arkansas Championship presented by P&G」でトーナメント・レコードの通算21アンダーでツアー初優勝を飾ると、年間2勝をあげる活躍を見せ、獲得賞金も100万ドルを超えました。
その後、2019年シーズンには、「Kia Classic」でツアー3勝目、2021年シーズンも2勝を飾り、LPGAツアー通算5勝をあげるものの、2018年の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」と2021年の「全米女子オープン」でともにプレーオフで敗れるなど、メジャータイトルには、惜しくも手が届いていません。
ショットの前に小刻みにジャンプする独特のルーティンを持ち、ショートゲームとパッティングのクオリティの高さが持ち味です。一方でショットには課題が残っています。
2021年シーズンは、平均飛距離53位(260.67y)パーオン率49位(71.61%)平均パット26位(29.70)とショット・パッティングともに上位ではなく、1ラウンドあたりの平均スコア25位(70.46)だったものの、優勝2回と全米女子オープンでもプレーオフを戦うなど、5月以降は内容も良くなっていました。
2022年シーズンは、4試合に出場し、トップ10入り0回はなく、トップ25入り3回という結果となっています。
2017年大会の初出場から2大会連続4回目の出場となる今大会での結果は出ておらず、トップ25位以内にも1度も入っていません。
パティ・タヴァタナキット(Patty Tavatanakit)
国籍:タイ
生年月日:1999年10月11日(22歳)
身長:非公開
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:1勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
UCLAで7回の優勝とWGCAのオール・アメリカンのファースト・チームに2度選出、2018年の全米女子オープンで5位タイに入り、ローアマチュアを獲得するなど、アマチュア時代から活躍し、プロに転向した2019年からLPGAツアーの下部ツアーに当たるSymetra Tourに参戦、3週連続優勝を果たし、平均スコア(69.382)、Par4の平均スコア(3.931)、Par5の平均スコア(4.583)で1位を獲得。2019年の「Gaelle Truet Rookie of theYear」に選ばれ、賞金ランキングで2位に入り、2020年シーズンから世界最高峰の舞台であるLPGAツアーに戦いの場を移し、3年目のシーズンを迎えます。
LPGAツアー1年目は、14試合に出場し、トップ10入り1回、予選落ち7回と結果を残せなかったが、2年目となる2021年シーズンに才能が開花。4月に行われた「ANA Inspiration」で大会4人目となる完全優勝(wire-to-wire)を達成し、メジャー・トーナメント優勝という快挙とともに、LPGAツアー初優勝を飾りました。
その後も安定した活躍を続け、優勝1回を含むトップ10入り10回を記録し、「Lousie Suggs Rolex Rookie of the Year」と「Rolex ANNIKA Major award」を受賞しました。
体格は決して大きくないが、ゆっくりとしたテイクバックから一気にフリ抜かれるティーショットの平均飛距離は、ツアー屈指の270yを越え、飛んで曲がらない安定感も持っています。さらにショートゲームやパッティングも高いレベルにあります。
2021年シーズンは、平均飛距離8位(274.70y)に対して、パーオン率48位(71.62%)と低かったものの、平均パット11位(29.23)1ラウンドあたりの平均スコア11位(69.83)と高いスコアリング・アベレージを誇り、獲得賞金も100万ドルを超えました。
2022年シーズンは、4試合に出場し、トップ10入り1回、トップ25入り3回とまずまずのスタートを切っています。
2015年大会の初出場から2大会連続4回目の出場となる今大会での成績は、2021年大会の3位タイが最高成績です。
最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!
ホンダLPGAタイランドのテレビ放送
【BS放送】WOWOWが全ラウンド生中継放送!!
【動画配信】WOWOWオンデマンドで全ラウンドLIVE配信!!
【動画配信】GOLFTVが全ラウンドLIVE配信!!
【BS放送】WOWOW
全ラウンド生中継!! ※日本時間
WOWOWプライム:191ch
WOWOWライブ:192ch
生:生中継
3月10日(木) 第1日
13:00~17:15
WOWOWライブ 生
3月11日(金) 第2日
13:00~17:15
WOWOWライブ 生
3月12日(土) 第3日
13:30~17:30
WOWOWライブ 生
3月13日(日) 第4日 (最終日)
13:30~20:30
WOWOWライブ 生
【動画配信】WOWOWオンデマンド
WOWOWオンデマンド:ライブ配信
・3月10日(木) 13:00~17:15 同時配信
・3月10日(木) 10:55~16:20 専用カメラ(畑岡奈紗、渋野日向子)
・3月11日(金) 13:00~18:52 同時配信
・3月11日(金) 10:40~15:46 専用カメラ(畑岡奈紗、笹生優花、渋野日向子)
・3月12日(土) 13:30~19:06 同時配信
・3月12日(土) 11:20~16:28 専用カメラ(畑岡奈紗、笹生優花、渋野日向子)
・3月13日(日) 13:30~20:30 同時配信
・3月13日(日) 11:15~19:10 専用カメラ(畑岡奈紗、笹生優花、渋野日向子)
※日本人選手の専用カメラによる配信、見逃し配信についてはWOWOW公式サイトをご覧ください。
【動画配信】GOLFTV
全ラウンド生中継ライブ配信 ※日本時間
3月10日(木) 第1日
12:00~17:00
3月11日(金) 第2日
12:00~17:00
3月12日(土) 第3日
12:00~17:30
3月13日(日) 第4日 (最終日)
12:00~17:30
ホンダLPGAタイランド 試合結果
コース | Yardage | Par |
パタヤ・オールドコース (Pattaya Old Course) |
6,576 | 72 |
大会1日目
天候:くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
08:00(10:00)
A.イン/Y.ノー
09:00(11:00)
畑岡奈紗/チョン・インジ/W.メーチャイ
09:12(11:12)
H.グリーン/ユ・ソヨン/渋野日向子
09:24(11:24)
P.アナナルカルン/G.ロペス/イ・ジョンウン6
09:36(11:36)
M.ジュタヌガーン/D.カン/笹生優花
09:48(11:48)
P.タヴァタナキット/A.ティティクル/エイミー・ヤン
10:00(12:00)
B.M.ヘンダーソン/ミンジー・リー/A.ジュタヌガーン
10:12(12:12)
B.アルトマーレ/M.サグストロム/L.マグワイア
10番ホールスタート
08:00(10:00)
S.シュメルツェル/J.クプチョ
08:36(10:36)
C.ブティエ/E.K.ペダーセン/A.ブハイ
09:48(11:48)
立松里奈(アマ)/チェラ・チョイ/J.スワンナプラ
※時差:日本は2時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間3月10日(木)の08:00だと日本時間3月10日(木)の10:00あたり、現地時間3月10日(木)の10:12だと日本時間3月10日(木)の12:12になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目
首位 | スヒョン・オー | -9 | 63 |
畑岡 奈紗 | -9 | 63 | |
エスター・ヘンセライト | -9 | 63 | |
4 | リン・シユ | -8 | 64 |
T5 | ブルック・ヘンダーソン | -7 | 65 |
ナンナ・コルツ・マドセン | -7 | 65 | |
アリソン・リー | -7 | 65 | |
リンゼイ・ウェーバー | -7 | 65 | |
セリーヌ・ブティエ | -7 | 65 | |
ジェニファー・クプチョ | -7 | 65 | |
T17 | 渋野 日向子 | -5 | 67 |
T23 | 笹生 優花 | -4 | 68 |
【詳細】
畑岡 奈紗
9バーディ(63)
渋野 日向子
5バーディ(67)
笹生 優花
6バーディ、2ボギー(68)
11時00分時点での天候はくもり、気温30.0℃、湿度75%、風速1.4m/s(南西)というコース・コンディションの中、67名による大会1日目が行われた。
大会1日目を終えてトップタイに並んだのは、ともにLPGAツアー初優勝を目指すスヒョン・オー(オーストラリア)とエスター・ヘンセライト(ドイツ)そしてLPGAツアー5勝を誇る畑岡奈紗の3名。
出だしの10番Par5でバーディと好スタートを切ったスヒョン・オーは、12番Par3と13番Par4で連続バーディ、更に15番Par4と16番Par3でも連続バーディを奪い、前半スコアを5つ伸ばして折り返す。後半に入り、1番Par5でバーディを奪うなど流れを維持したまま、4ホールパーで迎えた6番Par4でバーディ、続く7番Par5と8番Par3でもバーディを奪い、初日はフェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率66.67% (12/18)ながら、パット数(22)とパッティングが冴え、ボギーフリーとなる9バーディ(63)をマーク、9アンダートップタイでラウンドを終えた。
前週の大会を良い形で終えた畑岡奈紗は、1番Par5でグリーンサイドバンカーからの3打目のアプローチをピンそばに寄せてバーディと好スタートを切ると、4番Par3ではロングパットを決めてバーディ、更に8番Par3でティーショットをピンそばにつけバーディを奪うと、続く9番Par4でもピンハイにつけたミドルパットを決めて連続バーディ、前半スコアを4つ伸ばし良い流れで折り返す。後半の10番Par5ではアプローチを寄せきれず、続く11番Par4ではバーディパットがカップに切られるなど、チャンスを活かせなかったものの、12番Par3で下りのミドルパットを決めてバーディを奪うと、最も難しい14番Par4でも2打目をピン手前につけバーディ、更に1オン可能な距離の短い15番Par4ではグリーン手前からのアプローチを寄せきれなかったものの、ミドルパットを決めて連続バーディ。残り2ホールとなった17番Par4でもピンハイからのミドルパットを決めてバーディを奪うと、最終18番Par5でも3打目をピンに寄せて連続バーディでフィニッシュ。フェアウェイキープ率100.00% (14/14)、パーオン率100.00% (18/18)、パット数(27)とショットとパッティングがかみ合ったほぼ完璧なプレーでボギーフリーとなる9バーディ(63)でラウンド、9アンダートップタイで初日を終えた。
今季ここまでの3試合で予選落ちが2回と思うような結果を残せていないエスター・ヘンセライトは、出だしの10番Par5でバーディを奪うと、12番Par3でもバーディ、更に15番Par4から3連続バーディを奪うなど、前半スコアを5つ伸ばして折り返す。後半も1番Par5で確実にバーディを奪うと、1ラウンドで2回目となる5番Par4からの3連続バーディで一気にスコアを伸ばし、初日はフェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率77.78% (14/18)、パット数(25)と安定したショットとパッティングでボギーフリーとなる9バーディ(63)をマーク、9アンダートップタイでラウンドを終えた。
1打差の単独4位には、ショットとパッティングがかみ合ったプレーでボギーフリーとなる8バーディ(64)をマークしたリン・シユ、開幕戦から好調を維持しているブルック・ヘンダーソンが7アンダー5位タイ、前週2位に入ったイ・ジョンウン6とダニエル・カンら6名が6アンダー・11位タイに並んだ。
ツアールーキーとして2戦目となる渋野日向子は、出だしの1番Par5でスコアを伸ばせなかったものの、続く2番Par4で2打目をピンそばにつけバーディを奪うと、4ホールをパーで通過し迎えた距離の短い7番Par5で2オンに成功、2段グリーンの下からの長い距離を確実に2パットで決めてバーディ、更に9番Par4の2打目をピンハイにつけ楽々バーディ、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半の10番Par5でアプローチのミスからスコアを伸ばせず、更に11番Par4と12番Par3でもチャンスを活かせないまま迎えた13番Par4でピン奥からの下りのパットを決めてバーディ、14番Par4ではティーショットを左に曲げ、2打目もグリーンを捉えられずピンチを迎えながらパーセーブに成功。1オン可能な距離の短い15番Par4でスコアを伸ばせずパー。17番Par4ではバーディ、最終18番Par5ではティーショット、2打目、3打目とミスが続いたものの、グリーン奥からの難しいアプローチを寄せてパーセーブ。初日はフェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率77.78% (14/18)、パット数(28)のボギーフリーとなる5バーディ(67)でラウンド、5アンダー・17位タイで初日を終えた。
1番Par5からボギースタートとなった笹生優花は、2打目が直接決まりそうなスーパーショットで楽々バーディを奪うと、6番Par4でボギーを叩いたものの、続く7番Par5でバウンスバックに成功、前半を2バーディ、2ボギーで折り返すと、後半の10番Par5でバーディ、12番Par4でもミドルパットを決めてバーディ、1オン可能な距離の短い15番Par4ではあわや入るか、というティーショットをピン奥につけ、イーグルこそ成らなかったものの、楽々バーディ。最終18番Par5の2打目を右サイドのスタンドに当てたものの、フリードロップの3打目を寄せてバーディフィニッシュ。初日はフェアウェイキープ率57.14% (8/14)、パーオン率72.22% (13/18)、パット数(27)の6バーディ、2ボギー(68)でラウンド、4アンダー・23位タイで初日を終えた。
大会2日目
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
08:12(10:12)
G.ロペス/イ・ジョンウン/笹生優花
08:48(10:48)
S.ルイス/L.リー/渋野日向子
09:48(11:48)
リン・シユ/J.クプチョ/C.ブティエ
10:00(12:00)
E.ヘンセライト/畑岡奈紗/スヒョン・オー
10番ホールスタート
08:24(10:24)
立松 里奈(アマ)/ミンジー・リー/A.アショク
08:36(10:36)
M.カストレン/E.K.ペダーセン/H.グリーン
09:00(11:00)
L.マグワイア/A.イン/Y.ノー
※時差:日本は2時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間3月11日(金)の08:00だと日本時間3月11日(金)の10:00あたり、現地時間3月11日(金)の10:00だと日本時間3月111日(金)の12:00になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目
首位 | 畑岡 奈紗 | -16 | 65 |
スヒョン・オー | -16 | 65 | |
T3 | セリーヌ・ブティエ | -15 | 64 |
ナンナ・コルツ・マドセン | -15 | 64 | |
5 | リン・シユ | -14 | 66 |
T6 | ジェニファー・クプチョ | -12 | 67 |
ブルック・ヘンダーソン | -12 | 67 | |
T8 | ミンジー・リー | -11 | 64 |
カルロタ・シガンダ | -11 | 67 | |
アリソン・リー | -11 | 68 | |
T15 | 渋野 日向子 | -9 | 68 |
T37 | 笹生 優花 | -6 | 70 |
【詳細】
畑岡 奈紗
7バーディ(65)
渋野 日向子
5バーディ、1ボギー(68)
笹生 優花
4バーディ、2ボギー(70)
11時00分時点での天候は晴れ、気温31.0℃、湿度73%、風速0.3m/s(西)というコース・コンディションの中、66名(1名棄権)による大会2日目が行われた。
終盤、約1時間40分の雷雨による中断があった中、大会2日目を終えてトップタイに並んだのは、初日からトップを走るLPGAツアー5勝を誇る畑岡奈紗とLPGAツアー初優勝を目指すオーストラリアのスヒョン・オーの2名。
初日を最高の形で終え、トップタイで2日目を迎えた畑岡奈紗は、出だしの1番Par5で2打目をグリーン手前まで運び、アプローチでは距離を残したものの、好調なパッテイングでバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ると、3番Par4で上りの左に曲がるミドルパットを決めてバーディ、続く4番Par3ではティーショットをピン手前につけ連続バーディを奪い単独トップに立つ。一時トップを譲ったものの、距離の短い7番Par5でグリーン手前のバンカーから寄せてバーディを奪い、再びトップに並ぶと、前半ボギーなしの4バーディで折り返す。後半の10番Par5でピンまで55yの3打目をピンそばにつけタップインバーディ、単独トップに立つ。更に14番Par4でも2打目をピンハイにつけバーディ、15番Par4の途中で雷雨による中断を余儀なくされたものの、最終18番Par5でバーディを奪い、フェアウェイキープ率こそ64.29% (9/14)と低かったものの、パーオン率83.33% (15/18)、パット数(26)とアイアンショットとパッテイングに冴えを見せ、2日目もボギーフリーとなる7バーディ(65)をマーク、スコアを7つ伸ばし通算16アンダー・トップタイでラウンドを終えた。
畑岡奈紗と同じくトップタイからスタートしたスヒョン・オーは、出だしの1番Par5でバーディを先行させると、7番Par5では右サイドからの難しいバンカーショットを完璧に寄せてバーディ、続く8番Par3では距離のある右に曲がるラインを読み切り連続バーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番Par5と12番Par3でバーディを奪うと、その後チャンスを活かせないまま迎えた最終18番Par5であわやダブルイーグルかと思われるスーパーショットをピンそばにつけ、タップインでイーグルを奪ってトップに並びホールアウト。フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パット数(27)とショット・パッティングともに安定したプレーを見せ、初日に続き2日目もボギーフリーとなる1イーグル、5バーディ(65)でラウンド、スコアを7つ伸ばし、通算16アンダートップタイでラウンドを終えた。
トツプと2打差の単独5位には、今季順調なスタートを切ったPGAツアー初優勝を目指す中国のリン・シユが7バーディ、1ボギー(66)でラウンドし、通算14アンダーでつけた。
トップと1打差の3位タイには、雷雨による中断を挟みながらも終盤上がりの4ホールを4連続バーディでフィニッシュするなど、10バーディ、2ボギーでラウンドしたセリーヌ・ブティエと後半は課題とされるパッティングに苦労したものの、前半持ち味である飛距離を活かしたプレーで8ホールで6つスコアを伸ばすなど、ボギーフリーとなる8バーディをマークしたナンナ・コルツ・マドセンがともに(64)をマークし、通算15アンダーで並んだ。
スタートホールの1番Par5でバーディが奪えなかった渋野日向子だったが、2番Par4の2打目をピン手前につけバーディを先行させる。5番Par4でグリーン左奥からのアプローチを寄せきれずボギーを叩いたものの、距離の短い7番Par5で2打目をグリーン奥まで運び、距離のあるフリンジからのイーグルパットは決まらなかったものの、楽々バーディ。前半は2バーディ、1ボギーとスコアを1つ伸ばし折り返す。後半に入り、10番Par5で3打目をピン手前につけバーディを奪うものの、その後は12番Par3と14番でティーショットと2打目をともにピンハイの絶好の位置につけるもバーディ成らず、16番Par3ではグリーン奥からの難しいアプローチをよせてパーをセーブするなど、6ホール連続でスコアを伸ばせず迎えた17番Par4で2打目をピンそばにつけタップインバーディ、続く最終18番Par5ではティーショットを大きく右サイドに曲げるものの、前方が開けていたこともあり、2打目をフリンジまで運ぶと、難しいアプローチを寄せて連続バーディフィニッシュ。2日目は、フェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率66.67% (12/18)、パット数(26)の5バーディ、1ボギー(68)とスコアを4つ伸ばし、通算9アンダー・15位タイでラウンドを終えた。
4アンダー・23位タイからスタートした笹生優花は、出だしの1番Par5でグリーンサイドバンカーからの3打目を寄せきれずバーディを逃すなど、6ホール連続パーで迎えた7番Par5で最初のバーディを奪い、前半を折り返す。後半の10番Par5でバーディを奪い、流れを掴むかと思われた矢先の14番Par4でティーショットを左のラフに入れると、グリーン手前からの3打目のアプローチも寄らずボギー。直後の15番Par4でバウンスバックに成功するものの、17番Par4でもアプローチを寄せきれずボギー、最終18番Par5では確実にバーディを奪いホールアウト。2日目は4バーディ、2ダブルボギー(70)とスコアを2つ伸ばしたものの、通算6アンダー・37位タイに後退した。
大会3日目
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:30(11:30)
J.ブンチャン/ユ・ソヨン/渋野日向子
09:42(11:42)
イ・ジョンウン6/E.ヘンセライト/H.グリーン
10:06(12:06)
B.M.ヘンダーソン/ミンジー・リー/C.シガンダ
10:18(12:18)
N.K.マドセン/リン・シユ/J.クプチョ
10:30(12:30)
畑岡奈紗/スヒョン・オー/C.ブティエ
10番ホールスタート
08:54(10:54)
E.タリー/K.パップ/笹生優花
09:06(11:06)
A.イン/ウェイリン・スー/立松 里奈(アマ)
※時差:日本は2時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間3月12日(土)の08:30だと日本時間3月12日(土)の10:30あたり、現地時間3月12日(土)の10:30だと日本時間3月12日(土)の12:30になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目
首位 | ナンナ・コルツ・マドセン | -21 | 66 |
T2 | リン・シユ | -20 | 66 |
セリーヌ・ブティエ | -20 | 67 | |
T4 | ギャビー・ロペス | -18 | 64 |
ブルック・ヘンダーソン | -18 | 66 | |
畑岡 奈紗 | -18 | 70 | |
T7 | アリソン・リー | -17 | 66 |
ジェニファー・クプチョ | -17 | 67 | |
T9 | ルーシー・リー | -16 | 64 |
ミンジー・リー | -16 | 67 | |
T11 | 渋野 日向子 | -15 | 66 |
T34 | 笹生 優花 | -9 | 69 |
【詳細】
畑岡 奈紗
3バーディ、1ボギー(70)
渋野 日向子
7バーディ、1ボギー(66)
笹生 優花
4バーディ、1ボギー(69)
11時30分時点での天候は晴れ、気温31.0℃、湿度72%、風速1.4m/s(西)というコース・コンディションの中、66名(1名棄権)による大会3日目が行われた。
2日目に続いて終盤、約1時間20分の雷雨による中断があった中、大会3日目を終えて単独トップに立ったのは、飛距離を活かしたプレーとメジャー・トーナメントなどの大舞台に強さを見せてきたものの、LPGAツアーでの優勝がないデンマークのナンナ・コルツ・マドセン。
トップと1打差の3位タイからスタートしたナンナ・コルツ・マドセンは、出だしの1番Par5と2番Par4で連続バーディと好発進を見せたものの、6番Par4と7番Par5、そして8番Par3と持ち味の飛距離とショット力で絶好のバーディチャンスを演出するも課題のパッティングが決まらず、7ホールパーで通過し前半を2バーディで折り返す。後半の10番Par5では飛距離を活かし2オンに成功、タップインバーディでスコアを伸ばすと、12番Par3と14番Par4でともにティーショットをミスしながらもピンチを凌ぐなど4ホールをパーで通過し迎えた1オン可能な15番Par4で1オンに成功し2パットのバーディを奪うと、雷雨による中断を挟んで迎えた17番Par4でバーディを奪うと、最終18番Par5でもイーグルチャンスから楽々バーディでホールアウト。フェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率88.89% (16/18)、パット数(31)と課題とされるパッティングに苦労したものの、安定したショットを活かし、ボギーフリーとなる6バーディ(66)でラウンド、通算21アンダー単独トップで3日目を終えた。
2日間の素晴しいラウンドによりトップタイで3日目を迎えた畑岡奈紗だったが、出だしの1番Par5で2打目をグリーン手前まで運び、難しいアプローチをピンそばに寄せたものの、短いバーディパットを外しパーと幸先の良くないスタートとなる中、2番Par4でミドルパットを決めてバーディ。その後はチャンスも少なく6ホールをパーで通過し迎えた9番Par4でティーショットをフェアウェイバンカーに打ち込むと、2打目もグリーン約50y手前の難しいバンカーに入れてボギー。前半は1バーディ、1ボギーとスコアを伸ばせずに折り返す。後半の10番Par5でも3打目のアプローチを寄せきれずパーと中々チャンスにつかず5ホールをパーで通過し迎えた15番Par4で1オンに成功しバーディを奪うと、17番Par4でもバーディ、最終18番Par5はパーでホールアウト。3日目はフェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率61.11% (11/18)、パット数(28)の3バーディ、1ボギー(70)とスコアを2つ伸ばすに留まり、通算18アンダー4位タイでラウンドを終えた。
3日目もスタートホールの1番Par5でチャンスを活かせずパーとフラストレーションの溜まるスタートとなった渋野日向子だったが、相性の良い2番Par4で距離のあるバーディパットを決めると、続く3番Par4でも下りの速い左に曲がるラインのミドルパットを決めて連続バーディ。距離の短い7番Par5でも3打目をピンそばにつけ楽々バーディ。前半スコアを3つ伸ばし折り返す。後半に入っても前半の勢いそのままに10番Par5の3打目をピン手前につけタップインバーディ、更に12番Par3でもミドルパットを決めてバーディ。13番Par4でグリーン左サイドからの難しいアプローチを寄せきれずボギーを叩いたものの、14番Par4では2打目をピンハイにつけバーディ、続く1オン可能な15番Par4でもグリーン手前からのアプローチを確実によせて連続バーディ。最終18番Par5では3打目をピンハイにつけながら惜しくもパーでホールアウト。フェアウェイキープ率50.00% (7/14)と左右にブレがありながらもパーオン率88.89% (16/18)、パット数(28)と好調なショットと要所での素晴しいパッティングで7バーディ、1ボギー(66)とスコアを6つ伸ばし、通算15アンダー・11位タイまで順位を上げて3日目のラウンドを終えた。
6アンダー・37位タイからスタートした笹生優花は、出だしの10番Par5でグリーン手前からの3打目のアプローチを寄せきれなかったものの、ミドルパットを決めてバーディを先行させると、12番Par3ではピン奥からの下りの速いミドルパットを決めてバーディ、その後4ホールをパーで通過し迎えた17番Par4でバーディを奪うと、18番Par5でもミドルパットを決めて連続バーディ。前半スコアを4つ伸ばして折り返す。後半に入り、3番Par4でのチャンスを活かせないなど、中々スコアを伸ばせない状況が続く中で迎えた6番Par4でグリーンサイドからの3打目のロブショットがピンを大きくオーバーしボギー、その後もスコアを伸ばせず、前半と打って変わって後半はスコアを1つ落としたものの、3日目はフェアウェイキープ率57.14% (8/14)、パーオン率77.78% (14/18)、パット数(28)の4バーディ、1ダブルボギー(69)とスコアを3つ伸ばし、通算9アンダー・34位タイでラウンドを終えた。
大会最終日
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:00(11:00)
H.グリーン/D.カン/A.ティティクル
09:24(11:24)
ミンジー・リー/渋野日向子/エイミー・ヤン
09:36(11:36)
A.リー/J.クプチョ/L.リー
09:48(11:48)
G.ロペス/B.M.ヘンダーソン/畑岡奈紗
10:00(12:00)
N.K.マドセン/リン・シユ/C.ブティエ
10番ホールスタート
08:00(10:00)
ウェイリン・スー/B.アルトマーレ/笹生優花
09:36(11:36)
M.アレックス/M.ハリガエ/立松 里奈(アマ)
※時差:日本は2時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間3月13日(日)の08:00だと日本時間3月13日(日)の10:00あたり、現地時間3月13日(日)の10:00だと日本時間3月13日(日)の12:00になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日
優勝 | ナンナ・コルツ・マドセン | -26 | 67 |
2 | リン・シユ | -26 | 66 |
3 | セリーヌ・ブティエ | -25 | 67 |
T4 | エイミー・ヤン | -23 | 64 |
ブルック・ヘンダーソン | -23 | 67 | |
T6 | キム・ヒョージュ | -22 | 65 |
ジェニファー・クプチョ | -22 | 67 | |
T8 | イ・ジョンウン6 | -20 | 64 |
アタヤ・ティティクル | -20 | 65 | |
ダニエル・カン | -20 | 66 | |
渋野 日向子 | -20 | 67 | |
T12 | 笹生 優花 | -19 | 62 |
畑岡 奈紗 | -19 | 71 |
【詳細】
渋野 日向子
1イーグル、4バーディ、1ボギー(67)
笹生 優花
1イーグル、8バーディ(62)
畑岡 奈紗
4バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(71)
11時30分時点での天候は晴れ、気温31.0℃、湿度74%、風速1.4m/s(南西)というコース・コンディションの中、66名(1名棄権)による大会最終日が行われた。
混沌とした状況で終盤には3日連続となる約2時間30分の雷雨による中断もある中、プレーオフまでもつれた戦いを制したのは、LPGAツアー初優勝を目指すデンマークのナンナ・コルツ・マドセン。
3日目を終えて、通算21アンダー単独トップに立ち、1番Par5でグリーン左サイドからのアプローチを直接決めてイーグル、続く2番Par4でもバーディと出だしの2ホールで3つ伸ばす絶好のスタートを切ったナンナ・コルツ・マドセンは、4ホールをパーで通過し迎えた2オン可能な7番Par5のティーショットを大きく右に曲げると2打目は出すだけ、3打目もショートサイドのバンカー、難しいバンカーショットも寄らず、まさかのボギーを叩いたものの、8番Par3でピン右サイドからのミドルパットを決めてバーディ、更に9番Par4でもティーショットを左サイドのラフに打ち込んだものの、2打目でグリーンを捉え、距離のある下りの右に曲がる難しいラインを読み切り連続バーディ。前半スコアを4つ伸ばして折り返すと、10番Par5でもグリーンサイドバンカーからのアプローチを寄せて3連続バーディ。雷雨による中断明けの14番Par4でピンハイからのミドルパットを決めてバーディを奪うと、続く1オン可能な15番Par4でも左サイドからの難しいアプローチを確実に寄せて連続バーディ。しかし、16番Par3で3パットのボギーを叩くと、17番Par4では絶好のバーディチャンスを外し、最終18番Par5では左サイドのラフからの2打目をスタンドの中に打ち込み、ドロップしたグリーン奥からの難しいアプローチがグリーンに届かず、更にパターでの4打目も寄らず、まさかのボギーフィニッシュ。15番Par4まで危なげないプレーを続けながら、上り3ホールでスコアを2つ落とし、最終日1イーグル、6バーディ、3ボギー(67)とスコアを5つ伸ばしたものの、通算26アンダーでリン・シユとのプレーオフに持ち込まれた。
トップと1打差の2位タイからスタートしたリン・シユは、出だしの1番Par5でスコアを伸ばせなかったものの、4番Par3でバーディを奪うと、7番Par5でも3打目のアプローチを確実に寄せてバーディ。前半を2バーディで折り返す。後半の10番Par5でも3打目のアプローチを確実に寄せてバーディを奪うと、12番Par3でもバーディ、13番Par4で3パットのボギーを叩いたものの、中断明けの1オン可能な15番Par4でバーディ、更に17番Par4では2打目をピンそばにつけバーディ、最終18番Par5でも2オンに成功、確実にバーディを奪い、最終日7バーディ、1ボギー(66)をマーク、通算26アンダーでフィニッシュし、ナンナ・コルツ・マドセンとのプレーオフに持ち込んだ。
プレーオフ1ホール目は、惜しくもチップインイーグルを逃したリン・シユとバーディパットを決めたナンナ・コルツ・マドセンが互いに譲らず迎えた2ホール目、3打目を寄せてバーディを奪ったリン・シユに対し、2オンに成功し、ピン奥からの下りのイーグルパットを決めたナンナ・コルツ・マドセンがLPGAツアー初優勝を飾った。
4日間通じてスタートホールの1番Par5でスコアを伸ばせなかった渋野日向子は、相性の良い2番Par4でも絶好のバーディパットを決めきれずパー。続く3番Par4でグリーン左サイドからのアプローチを寄せきれずボギー。先にスコアを落とす展開となる中、距離の短い7番Par5で3打目をピンそばにつけ最初のバーディを奪うと、続く8番Par3でもミドルパットを決めて連続バーディ。前半スコアを1つ伸ばし折り返す。後半10番Par5と13番Par4でバーディチャンスを逃したものの、14番Par4の2打目をピンそばにつけバーディ、更に1オン可能な15番Par4でグリーン右サイド手前からのアプローチを直接決めてイーグル、17番Par4では2打目をグリーン右奥のバンカーに入れたものの、パーセーブに成功。最終18番Par5ではグリーン手前から3打目のアプローチを確実に寄せてバーディフィニッシュ。最終日はフェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パット数(28)と安定したショットとパッティングで序盤はスコアを伸ばせず苦労したものの、1イーグル、4バーディ、1ボギー(67)とスコアを5つ伸ばし、通算20アンダー・8位タイまで順位を上げて4日間の大会を終えた。
9アンダー・34位タイからスタートした笹生優花は、出だしの10番Par5でグリーン手前からの3打目のアプローチをピンそばに寄せてバーディを先行させると、13番Par4でもミドルパットを決めてバーディ、更に1オン可能な15番Par4でイーグルを奪い勢いに乗ると、17番Par4と18番Par5で連続バーディ。前半1イーグル、4バーディとスコアを6つ伸ばして折り返すと、後半の10番Par5でも3打目をピンそばにつけ3連続バーディ。その後4ホールをパーで通過し迎えた6番Par4と7番Par5で連続バーディ、8番Par3で絶好のバーディチャンスを逃したものの、9番Par4の2打目をピン手前につけてバーディフィニッシュ。3日目はフェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率94.44% (17/18)、パット数(25)とショット・パッティングともに素晴しく、ボギーフリーとなる1イーグル、8バーディとコースレコードタイの(62)をマーク、通算19アンダー・12位タイで4日間の大会を終えた。
トップと3打差の通算18アンダーからスタートした畑岡奈紗は、1番Par5でスコアを伸ばせず迎えた3番Par4で2打目をグリーン左サイドに外すと、3打目のアプローチをミスしグリーンオーバー、フリンジから3パットのダブルボギーと出だしで大きくつまづく。7番Par5でも3打目のアプローチを寄せきれずパーで迎えた8番Par3でティーショットをピンそばにつけバーディを奪うものの、続く9番Par4でも3打目のアプローチを寄せきれずボギー。前半スコアを1つ落として折り返す。後半に入り10番Par5と11番Par4で連続バーディを奪い、スタートの18アンダーに戻すと、1オン可能な15番Par4でアプローチを寄せきれずパーとしたものの、続く16番Par3でティーショットをピンそばにつけバーディ、最終18番Par5でも3打目のアプローチを寄せきれずパーと最終日はフェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率83.33% (15/18)ながら、パット数(31)とショートゲームとパッテイングに苦労し、4バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(71)とスコアを1つしか伸ばせず、通算19アンダー・12位タイで4日間の大会を終えた。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREEN IN REG
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
PPR:PUTTS PER ROUND
(ラウンドあたりのパット数)
1位
ナンナ・コルツ・マドセン(Nanna Koerstz Madsen)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
83.33% (15/18) |
299.0y | 27 |
ROUND2 | 92.86% (13/14) |
88.89% (16/18) |
308.0y | 28 |
ROUND3 | 78.57% (11/14) |
88.89% (16/18) |
277.0y | 31 |
ROUND4 | ― | ― | N/A | 0 |
TOTAL | 62.50% (35/56) |
65.28% (47/72) |
295.0y | 21 |
2位
リン・シユ(Xiyu Lin)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 92.86% (13/14) |
100.00% (18/18) |
255.0y | 29 |
ROUND2 | 71.43% (10/14) |
66.67% (12/18) |
268.0y | 24 |
ROUND3 | 78.57% (11/14) |
83.33% (15/18) |
266.0y | 27 |
ROUND4 | ― | ― | N/A | 0 |
TOTAL | 60.71% (34/56) |
62.50% (45/72) |
263.0y | 20 |
3位
セリーヌ・ブティエ(Celine Boutier)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
83.33% (15/18) |
257.0y | 26 |
ROUND2 | ― | ― | N/A | 0 |
ROUND3 | ― | ― | N/A | 0 |
ROUND4 | 78.57% (11/14) |
77.78% (14/18) |
251.0y | 27 |
TOTAL | 37.50% (21/56) |
40.28% (29/72) |
254.0y | 13 |
8位タイ
渋野 日向子(Hinako Shibuno)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
77.78% (14/18) |
265.0y | 28 |
ROUND2 | 71.43% (10/14) |
66.67% (12/18) |
265.0y | 26 |
ROUND3 | 50.00% (7/14) |
88.89% (16/18) |
257.0y | 28 |
ROUND4 | 85.71% (12/14) |
83.33% (15/18) |
272.0y | 28 |
TOTAL | 71.43% (40/56) |
79.17% (57/72) |
265.0y | 27 |
12位タイ
笹生 優花(Yuka Saso)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
72.22% (13/18) |
268.0y | 27 |
ROUND2 | 78.57% (11/14) |
66.67% (12/18) |
270.0y | 30 |
ROUND3 | 57.14% (8/14) |
77.78% (14/18) |
271.0y | 28 |
ROUND4 | 85.71% (12/14) |
94.44% (17/18) |
272.0y | 25 |
TOTAL | 69.64% (39/56) |
77.78% (56/72) |
270.0y | 27 |
12位
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 100.00% (14/14) |
100.00% (18/18) |
262.0y | 27 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
83.33% (15/18) |
259.0y | 26 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
61.11% (11/18) |
251.0y | 28 |
ROUND4 | 92.86% (13/14) |
83.33% (15/18) |
256.0y | 31 |
TOTAL | 82.14% (46/56) |
81.94% (59/72) |
257.0y | 28 |
※1位と2位の最終日、3位の2日目と3日目のデータは掲載されていません。
優勝したナンナ・コルツ・マドセンは飛距離、2位のリン・シユはショット、3位のセリーヌ・ブティエはショートゲームとそれぞれ持ち味を活かしたプレーを見せていた。日本人選手たちも数値も素晴しく、安定したプレーだった。
※2022年大会(2022シーズン)
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