2020年8月20日(木)~8月23日(日)にかけてスコットランド・トゥルーンのロイヤルトゥルーン・ゴルフクラブで開催される2020シーズン最初のメジャー・トーナメント「AIG全英女子オープン」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、放送予定を紹介します。
2019年大会覇者:渋野日向子
2019年LPGA米国女子ツアー賞金ランク上位30人:畑岡奈紗
2020年3月16日付の世界ランク50位以内:鈴木愛
2019年日本ツアーの賞金ランキング上位5人(有資格者を除く):河本結、上田桃子、勝みなみ、小祝さくら、穴井詩
※青色マーカーの選手3名は今大会欠場
AIG全英女子オープン
毎年8月に開催されるメジャー・トーナメントの1つです。男子の全英オ-プンとは異なり、2001年にメジャー・トーナメントに昇格して20年目と歴史は浅い。大会の特徴としては、コースセッティングは厳しくはなく、ラフも短く、グリーンスピードも平均的と言えます。数多く大会で使用されているウォーバーンゴルフ&カントリークラブは1984年に岡本綾子(メジャー昇格前)、2019年に渋野日向子(メジャー)が優勝したように日本のコースと似ていますし、全体的に日本人選手が得意とする大会だと言えます。しかし、今大会はリンクスコースと言うことで2019年大会のような楽なコースコンディションとはならない為、総合的な実力差が顕著に出る大会になるでしょう。
また、今大会は新型コロナウイルスの影響により無観客での開催となり、2020シーズン最初のメジャー・トーナメントとなります。
連覇を狙う渋野日向子、LPGA米国女子ツアーでの実績もある畑岡奈紗ら日本人選手たちには堂々としたプレーを望むと共に、強力な海外勢を含めたレベルの高い大会となる事を期待したいです。
AIG全英女子オープン 開催会場
【スコットランド・トゥルーン】
ロイヤルトゥルーン・ゴルフクラブ(Yardage: 6,649 Par: 71)
スコットランド・トゥルーンにある「ロイヤルトゥルーン・ゴルフクラブ」は、港湾都市グラスゴーから南西に約50km、車で約40分の場所にあり、全英オープン9回、全英シニア・オープン1回と開催してきた名門コースです。コースの特徴は、リンクスならではの海からの強い風、硬くアンジュレーションのきついフェアウェイとグリーンになります。また、巧みに配置されたバンカー、フェアウェイを横切るバーン(小川)、ブッシュなどがよりプレーを難しくするでしょう。特に8番パー3は、ロイヤルトゥルーン・ゴルフクラブを象徴するホールです。130ヤード程の距離ながら、グリーンを大小、5つの深いバンカーと複雑な起伏の丘が取り囲んでいます。更に、強い海風のアゲンストの時は、とてつもなく長いプレイング・ディスタンスとなり、その難度は非常に高くなります。よって、選手たちには正確なショットのクオリティとメンタル、コースマネジメントなど総合的な能力が要求されます。
AIG全英女子オープン スケジュール
2020年8月20日(木)~23日(日)
8月20日(木) 大会1日目 予選ラウンド
8月21日(金) 大会2日目 予選ラウンド
8月22日(土) 大会3日目 決勝ラウンド
8月23日(日) 大会最終日 決勝ラウンド
AIG全英女子オープン 賞金
【賞金総額】
450万ドル
【優勝賞金 】
67万5000ドル
出場選手一覧
最終エントリーが確定した144名の出場選手はPDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2020年8月19日時点
ダニエル・カン(Danielle Kang)
国籍:アメリカ
生年月日:1992年10月20日(27歳)
身長:167.6cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:1勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
ツアーの中でも約260y前後と平均的な飛距離ながら抜群のパーオン率を誇るショットメーカーです。また、アプローチ・パッティングのクオリティの高さ、メンタル面でも粘り強くプレーできるのも強さの1つでしょう。2020シーズンも優勝2回(2週連続)、トップ10入り4回と素晴らしい結果を残しています。前哨戦となったスコットランド女子オープンでも1打差の5位に入るなど好調を維持している。今大会は自身2つ目のメジャー・トーナメント制覇と世界ランキング2位(最上位)、優勝候補筆頭として活躍が大いに期待できる選手です。
ネリー・コルダ(Nelly Korda)
国籍:アメリカ
生年月日:1998年7月28日(22歳)
身長:177.8cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
父親のペトル・コルダはテニスの全豪オープンシングルス優勝を飾るなど、スポーツ一家に生まれ、現在は姉のジェシカと共にツアーに参戦している。恵まれた体格とパワーから生み出される飛距離はツアー屈指、2019年シーズンは安定した成績で常に上位に顔を出していた。しかし、課題とされるアプローチとパッティングが依然改善されないまま2020シーズンは成績不振に陥っている。今大会は世界ランキング上位選手(4位)として良いプレーを期待したです。
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
国籍:日本
生年月日:1999年1月13日(21歳)
身長:157.5cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
ショットの前に小刻みにジャンプする独特のルーティンを持ち、ツアー3勝を積み上げた原動力は日本選手に良くみられる様に100y以内のショットのクオリティの高さでしょう。アプローチやバンカーショット、パッティングにも定評があります。課題とされるティーショットに難がある上、平均的な飛距離だけにフェアウェイキープ率がスコアに大きく作用するでしょう。2020年シーズンは好調を維持しているので期待したいです。
パク・インビ(In Bee Park)
国籍:韓国
生年月日:1988年7月12日(32歳)
身長:167.6cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:20勝
② メジャー・トーナメント:7勝
・ANAインスピレーション:1勝
・全米女子オ-プン:2勝
・全米女子プロゴルフ選手権:3勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:1勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:2回(2012,2013)
数々のタイトルを有し、実績・経験において今大会NO.1の選手です。平均飛距離はツアーの中でも低いランクにありますが、フェアウェイキープ率、パーオン率、アプローチ、パッティングのすべてにおいてクオリティの高いレベルにあります。また、マネジメント能力も高く、メンタルも強いので複雑なコースコンディションが予想される今大会でも十分に実力を発揮してくるでしょう。再開後、最初の試合と言うことで不安要素もある中、世界ランキング上位の韓国選手で唯一の参加でどのようなプレーをするのか楽しみです。
渋野 日向子(Hinako Shibuno)
国籍:日本
生年月日:1998年11月15日(21歳)
身長:167.0cm
体重:62.0kg
① LPGA米国女子ツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:1勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2019年のAIG全英女子オープンを制覇し、一気にスターダムに駆け上がった彼女の特徴は、体幹の強さを活かした安定したショットと強気な姿勢でしょう。課題はアプローチなどショートゲームのクオリティの向上にあるでしょう。前哨戦となったスコットランド女子オープンでは、スウィング改造による影響なのか特徴であったショットの不安定さが際立った結果となった。早急の改善は難しいとは思いますが、今大会は挑戦者としてではなく、ディフェンディングチャンピオンとして1段階上のゴルフを見せてくれることを期待しています。
ステイシー・ルイス(Stacy Lewis)
国籍:アメリカ
生年月日:1985年2月16日(35歳)
身長:165.1cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:13勝
② メジャー・トーナメント:2勝
・ANAインスピレーション:1勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:1勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:1回(2014)
2014年にLPGAツアーの賞金女王に輝くなど長年ツアーのトップを走り続けてきたトッププレーヤー。抜群のショット力を誇るショットメーカーである。特にアイアンショットのクオリティは高く、別格のレベルと言えるでしょう。前哨戦となったスコットランド女子オープンの強風と硬いグリーンでも唯一ボールを止めることが出来るショットを放っていた。
結婚、出産を経て2019年シーズン途中からツアーに復帰した35歳のベテランが前哨戦となったスコットランド女子オープンで2017年以来となるツアー通算13勝目を手にし、2週連続優勝がかかる今大会でも気性のコントロールが上手くできれば楽しみな存在となるでしょう。
野村 敏京(Harukyo Nomura)
国籍:日本
生年月日:1992年11月25日(27歳)
身長:162.6cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
日本人の父と韓国人の母を持ち、2011年に日本国籍を選択。2016年にLPGAツアー初優勝を含む2勝を挙げ、賞金ランキングも自身最高の11位を記録する。また、この年行われた2016 Rio Olympicsでは日本代表として4位に入る活躍を見せた。その後、持病とも言える腰痛に苦しみツアーからの長期離脱を余儀なくされたが、2020年シーズンのツアー再開後は結果が残せている。プレーの特徴としては、パッティングの上手さを活かしたプレースタイルと言えるでしょう。今大会も粘りのプレーとパッティングの上手さで上位進出に期待したい。
AIG全英女子オープンのテレビ放送
WOWOW、CS放送ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
地上波テレビ放送はテレビ朝日系例にて連日放送!!
【地上波】 テレビ朝日系列
8月21日(金) 第1日 予選ラウンド
- 0:20〜1:50
8月22日(土) 第2日 予選ラウンド
- 0:20〜1:50
8月23日(日) 第3日 決勝ラウンド
- 0:5〜3:00 ※一部地域を除く
8月23日(日) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 23:00〜翌2:00
【BS放送】WOWOW
全ラウンド生中継!!※日本時間
8月20日(木) 第1日 予選ラウンド
- 19:00~23:00 ライブ
- 23:00~翌2:15 ライブ
8月21日(金) 第2日 予選ラウンド
- 19:00~23:00 ライブ
- 23:00~翌2:15 ライブ
8月22日(土) 第3日 決勝ラウンド
- 22:00~翌0:30 ライブ
8月23日(日) 第3日 決勝ラウンド
- 0:30~3:30 ライブ
8月23日(日) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 21:00~翌0:00 ライブ
8月24日(月) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 0:00~3:00 ライブ
【CS放送】 ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!!※日本時間
8月20日(木) 第1日 予選ラウンド
- 18:30~21:30
- 23:00~翌2:00
8月21日(金) 第2日 予選ラウンド
- 18:30~21:30
- 23:00~翌2:00
8月22日(土) 第3日 決勝ラウンド
- 22:00~翌3:00
8月23日(日) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 21:00~翌2:00(最大延長 6:30まで)
LPGA米国女子ツアー次の試合日程は?
AIG全英女子オープン 試合結果
(Yardage: 6,649 Par: 71)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
06:52(14:52) C.ナイト、K.スピルコバ、M.マクラーレン
07:14(15:14) J.ソング、勝みなみ、T.ダフィンルード
07:36(15:36) G.ドライバーグ、C.マッソン、J.コルダ
07:47(15:47) A.ジュタヌガーン、S.ルイス、C.ハル
07:58(15:58) ミンジー・リー、A.ムニョス、エイミー・ヤン
08:09(16:09) 畑岡奈紗、N.コルダ、G.ホール
08:31(16:31) 上田桃子、M.カン、J.E.シャドフ
11:43(19:43) M.K.ペダーセン、U.ウィキストロム、C.エルバン
12:16(20:16) I.K.キム、C.ブティエ、B.ロウ
12:27(20:27) D.カン、リウ・ユ、リディア・コ
12:38(20:38) L.トンプソン、パク・インビ、稲見萌寧
12:49(20:49) 渋野日向子、B.ヘンダーソン、A.ブハイ
13:00(21:00) M.リード、河本結、A.ヴァン・ダム
15:06(23:06) 野村敏京、M.トムソン、D.フィンケルステイン
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約8時間で計算すると現地時間8:00だと日本時間8月20日(木)の16:00あたり、現地時間13:00だと日本時間8月20日(木)の21:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 | エイミー・オルソン | -4 | 67 |
2T | ソフィア・ポポフ | -1 | 70 |
マリナ・アレックス | -1 | 70 | |
4T | カトリーナ・マシュー | E | 71 |
アレーナ・シャープ | E | 71 | |
ダニエラ・ホルムクビスト | E | 71 | |
リーアン・ペース | E | 71 | |
ヌリア・イトゥリオス | E | 71 | |
ジャスミン・スワンナプラ | E | 71 | |
ギャビー・ロペス | E | 71 | |
アンナ・ノルドクビスト | E | 71 | |
リンゼイ・ウェーバー | E | 71 | |
エミリー・クリスティン・ペダーセン | E | 71 |
畑岡奈紗: (+3)33位タイ 1バーディ、4ボギー(74)
野村敏京: (+3)33位タイ 1バーディ、4ボギー(74)
上田桃子: (+4)51位タイ 0バーディ、4ボギー(75)
河本結: (+4)51位タイ 0バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(75)
勝みなみ: (+5)71位タイ 3バーディ、6ボギー、1ダブルボギー(76)
渋野日向子:(+5)71位タイ 3バーディ、5ボギー、1トリプルボギー(76)
稲見萌寧: (+6)88位タイ 2バーディ、6ボギー、1ダブルボギー(77)
10m/sの強風が吹きつける中、スタートした大会1日目は通常よりも距離を200y近く短くし、グリーンスピードも9.5フィートと物凄く遅くて簡単なカップの位置にもかかわらずアンダーパが3人だけと言う女子には難しすぎるコースコンデションとなった。そんな中、初日トップに立ったのは世界ランキング55位のエイミー・オルソン。2020年シーズンはトップ10に2回入り、前哨戦のスコットランド女子オープンでは2打差の7位タイ(-3)に入るなど、リンクスコースでも安定したプレーを見せていた。今日もコースコンデションの厳しい午後のスタートにもかかわらず5バーディ、1ボギーと素晴らしいプレーを展開した。1打差の2位タイには好調の世界ランキング28位のマリナ・アレックスとソフィア・ポポフ。2打差の3位タイには今後、注目したいデンマークの24歳、エミリー・クリスティン・ペダーセンがつけた。世界ランキング10位のレクシー・トンプソンが7オーバー、世界ランキング12位のパク・インビと世界ランキング7位のブルック・ヘンダーソンが6オーバーと出遅れたが、主な世界ランキング上位選手たちは順調なスタート切った。日本から出場の7名は難しいコースコンデションの中、粘り強くプレーしてスコアをまとめたのではないでしょうか。2日目も厳しいコンデションでのプレーが予想されるが、何とか予選を通過してもらいたいと思います。全体的には1日目を終了して予想通りの大混戦となった。
アメリカ期待の19歳、世界ランキング97位のイエリミ・ノーにも注目したい。
天候:くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
07:03(15:03) M.K.ペダーセン、U.ウィキストロム、C.エルバン
07:47(15:47) D.カン、リウ・ユ、リディア・コ
07:58(15:58) L.トンプソン、パク・インビ、稲見萌寧
08:09(16:09) 渋野日向子、B.ヘンダーソン、A.ブハイ
08:20(16:20) M.リード、河本結、A.ヴァン・ダム
08:31(16:31) M.アレックス、A.イン、A.ノルドクビスト
09:09(17:09) A.オルソン、リン・シユ、M.サグストロム
09:31(17:31) P.リンドベリ、Y.ノー、M.イトゥリオス
10:26(18:26) 野村敏京、M.トムソン、D.フィンケルステイン
11:54(19:54) J.ソング、勝みなみ、T.ダフィンルード
12:27(20:27) A.ジュタヌガーン、S.ルイス、C.ハル
12:38(20:38) ミンジー・リー、A.ムニョス、エイミー・ヤン
12:49(20:49) 畑岡奈紗、N.コルダ、G.ホール
13:11(21:11) 上田桃子、M.カン、J.E.シャドフ
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約8時間で計算すると現地時間8:00だと日本時間8月21日(金)の16:00あたり、現地時間13:00だと日本時間8月21日(金)の21:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 | ダニエラ・ホルムクビスト | -1 | 70 |
2T | オースティン・アーンスト | E | 70 |
ソフィア・ポポフ | E | 72 | |
4T | ミンジー・リー | +1 | 69 |
リディア・コ | +1 | 71 | |
エミリー・クリスティン・ペダーセン | +1 | 72 | |
リンゼイ・ウェーバー | +1 | 72 | |
ジャスミン・スワンナプラ | +1 | 72 | |
9T | 野村 敏京 | +2 | 70 |
ネリー・コルダ | +2 | 72 |
野村敏京: (+2) 9位タイ 5バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(70)
上田桃子: (+8) 52位タイ 3バーディ、5ボギー、1ダブルボギー(75)
畑岡奈紗: (+9) 64位タイ 1バーディ、7ボギー(77)
渋野日向子:(+12)105位タイ 1バーディ、6ボギー、1ダブルボギー(78)
勝みなみ: (+13)116位タイ 0バーディ、4ボギー、2ダブルボギー(79)
河本結: (+13)116位タイ 0バーディ、4ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギー(80)
稲見萌寧: (+14)123位タイ 0バーディ、6ボギー、1ダブルボギー(79)
予選CUTライン:+9
渋野日向子、勝みなみ、河本結、稲見萌寧は予選落ちとなりました。
大会2日目も10m/sを超える強風と時より降る雨という厳しいコースコンデションの中、スタートされた。トップに立ったのは世界ランキング270位のダニエラ・ホルムクビスト。今日もコースコンデションの厳しいスタートにもかかわらず4バーディ、3ボギーと素晴らしいプレーを展開した。1打差の2位タイにはオースティン・アーンストとソフィア・ポポフ。2打差の4位タイにはミンジー・リー、リディア・コといった実力者と今後、注目したいデンマークの24歳、エミリー・クリスティン・ペダーセン、キャディをつけず自らカートを押してプレーするリンゼイ・ウェーバー、ジャスミン・スワンナプラの5人がつけた。3打差の9位タイには世界ランキング4位のネリー・コルダと世界ランキング160位、日本の野村敏京がつけた。1日の中で最も厳しいコースコンデションの中でのプレーにもかかわらず5バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(70)と素晴らしいスコアをマークし、決勝ラウンドも楽しみです。4オーバー17位タイにはこの日ベストスコア69をマークした世界ランキング12位のパク・インビがつけるなど優勝は全く分からない大混戦となった。上田桃子は18番でのダブルボギーが痛かったが全体的には良いプレーだったと思います。畑岡奈紗も思い通りのプレーとはならなかったものの粘り強いプレーで予選を通過できたことは良かったと。2人とも早いスタートとなるだけに少しでも上位に食い込んでもらいたいです。
アメリカ期待の19歳、世界ランキング97位のイエリミ・ノーがこの日も2オーバー(73)をマークし通算3オーバー、11位タイにつけた。
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:47(16:47) 畑岡奈紗、L.フェニフストゥーク
09:37(17:37) 上田桃子、J.シン
12:17(20:17) C.マシュー、チョン・インジ
12:37(20:37) A.ジュタヌガーン、L.サラス
13:17(21:17) E.ゾコル、パク・インビ
13:52(21:52) Y.ノー、A.ノルドクビスト
14:02(22:02) N.コルダ、野村敏京
14:12(22:12) ミンジー・リー、J.スワンナプラ
14:22(22:22) リディア・コ、L.ウェーバー
14:32(22:32) M.K.ペダーセン、S.ポポフ
14:32(22:32) A.アーンスト、D.ホルムクビスト
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約8時間で計算すると現地時間8:00だと日本時間8月22日(土)の16:00あたり、現地時間13:00だと日本時間8月22日(土)の21:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ソフィア・ポポフ | -4 | 67 |
2T | ミンジー・リー | -1 | 69 |
ジャスミン・スワンナプラ | -1 | 69 | |
4T | キャロライン・マッソン | +1 | 68 |
リンゼイ・ウェーバー | +1 | 71 | |
オースティン・アーンスト | +1 | 72 | |
7T | クリスティン・ギルマン | +2 | 68 |
リディア・コ | +2 | 72 | |
エミリー・クリスティン・ペダーセン | +2 | 72 | |
10T | キャサリン・カーク | +3 | 67 |
ジェニファー・ソング | +3 | 68 | |
シドニー・クラントン | +3 | 69 |
上田桃子: (+5) 19位タイ 5バーディ、0ボギー、1ダブルボギー(68)
野村敏京: (+7) 33位タイ 0バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(76)
畑岡奈紗:(+13) 63位タイ 4バーディ、5ボギー、1トリプルボギー(75)
大会3日目は初日、2日目に比べ多少ではあるが気温・風が緩やかの中、スタートされた。トップに立ったのは世界ランキング304位でシメトラツアー(下部ツアー)が主戦場となるソフィア・ポポフ。4番ホールパー5ではセカンドショットをドライバーで2オンさせるとイーグルパットを難なく決めて波に乗ると、その後も安定した素晴らしいプレーを展開し1イーグル、2バーディ(67)をマークした。3打差の2位タイには世界ランキング8位のミンジー・リーとジャスミン・スワンナプラ。5打差の4位タイにはキャディをつけず自らカートを押してプレーするリンゼイ・ウェーバーとオースティン・アーンストがつけ、6打差の7位タイには復調してきた実力者リディア・コと全米女子アマを2回も制し、2018年に初出場した日本ツアーでアマチュア優勝を果たしたクリスティン・ギルマンと今後、注目したいデンマークの24歳、エミリー・クリスティン・ペダーセンがつけた。日本勢は5バーディ、0ボギー、1ダブルボギー(68)と素晴らしいプレーを見せた上田桃子が通算5オーバー19位タイに浮上した。トップと3打差でスタートした野村敏京だったが思うようなプレーが出来ず33位タイに後退。畑岡奈紗も出入りの激しいプレーで順位を上げることが出来ず13オーバー、63位タイと沈んだ。優勝争いはソフィア・ポポフが1歩リードした展開だが、後続には実力者が顔を揃え、天候・風というコースコンデションの状況変化を考えれば、まったくわからない展開が予想されます。
天候:くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:20(16:20) G.ロペス、畑岡奈紗
10:25(18:25) ヤン・ジン、野村敏京
11:50(19:50) A.ノルドクビスト、Y.ノー
12:10(20:10) B.アルトマーレ、上田桃子
12:20(20:20) N.コルダ、M.カン
12:30(20:30) パク・インビ、A.ジュタヌガーン
13:05(21:05) K.カーク、M.K.ペダーセン
13:15(21:15) リディア・コ、K.ギルマン
13:25(21:25) A.アーンスト、L.ウェーバー
13:35(21:35) C.マッソン、J.スワンナプラ
13:45(21:45) ミンジー・リー、S.ポポフ
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約8時間で計算すると現地時間8:00だと日本時間8月23日(日)の16:00あたり、現地時間13:00だと日本時間8月23日(日)の21:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ソフィア・ポポフ | -7 | 68 |
2 | ジャスミン・スワンナプラ | -5 | 67 |
3 | ミンジー・リー | -3 | 69 |
4 | パク・インビ | -1 | 66 |
5 | オースティン・アーンスト | E | 70 |
6 | 上田 桃子 | +1 | 67 |
7T | アンドレア・リー | +2 | 69 |
チョン・インジ | +2 | 69 | |
ジェニファー・ソング | +2 | 70 | |
キャロライン・マッソン | +2 | 72 |
上田桃子: (+1) 6位 4バーディ、0ボギー(67)
野村敏京: (+6) 22位タイ 2バーディ、1ボギー(70)
畑岡奈紗:(+14) 64位タイ 3バーディ、4ボギー(72)
4日間の中で最も穏やかな風(2m/s)となった最終日は気温13.0℃と冷え込んだコンデションの中、2位に3打差をつけ、単独トップでスタートした世界ランキング304位、シメトラツアー(下部ツアー)を主戦場としている27歳のソフィア・ポポフ。1番でティーショットがポットバンガーにつかまり、いきなりボギースタートとなったが、続く2番、3番で連続バーディを奪い、一気に波に乗ると安定したショットと好調なパッティングでスコアを伸ばし、最終日5バーディ、2ボギー(68)をマークし通算7アンダーでドイツ人女性初のメジャー・トーナメントを制した。単独の2位には見事なパッティング技術を見せたジャスミン・スワンナプラが入った。3位のミンジー・リーは、またしてもメジャー・タイトルに手が届かなかった。最終日ベストスコアタイの5ンダーをマークしたパク・インビは実力通りのプレーで4位に入った。また、2015年に欧州女子ゴルフツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたエミリー・クリスティン・ペダーセン(24歳)、全米女子アマを2回制したクリスティン・ギルマン(22歳)、アンドレア・リー(22歳)と言った若手の活躍も光った。そして、上田桃子が素晴しいプレーを展開し、通算1オーバー単独6位に入り、来年の出場権を獲得した。全体を通して強風の中で見事予選を通過し、決勝ラウンド2日間を68、67と7アンダーでプレーしたことは素晴しかったと思います。2日目の18番のセカンドショットのミスなど優勝を狙う上で悔やまれるところもありましたが、素晴らしかったです。
安定した曲がらないショット(3日目はティーショット14/14)とメンタル、冷静なコースマネジメントを見せたソフィア・ポポフは、LPGAツアーへの出場権(復帰)を手にし、大きくキャリアを変えることになった。
2019年大会は笑顔で、2020年大会は涙の優勝でした。
STATISTICS
ソフィア・ポポフ(Sophia Popov)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 85.71% (12/14) | 77.78% (14/18) | 285.0y |
ROUND2 | 78.57% (11/14) | 50.00% (9/18) | 276.0y |
ROUND3 | 78.57% (11/14) | 100.00% (18/18) | 262.0y |
ROUND4 | 57.14% (8/14) | 83.33% (15/18) | 245.0y |
TOTAL | 75.00% (42/56) | 77.78% (56/72) | 267.0y |
エミリー・クリスティン・ペダーセン(Emily Kristine Pedersen)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) | 72.22% (13/18) | 304.0y |
ROUND2 | 64.29% (9/14) | 66.67% (12/18) | 266.0y |
ROUND3 | 57.14% (8/14) | 61.11% (11/18) | 259.0y |
ROUND4 | 57.14% (8/14) | 77.78% (14/18) | 275.0y |
TOTAL | 60.71% (34/56) | 69.44% (50/72) | 276.0y |
上田 桃子(Momoko Ueda)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) | 50.00% (9/18) | 257.0y |
ROUND2 | 42.86% (6/14) | 44.44% (8/18) | 261.0y |
ROUND3 | 64.29% (9/14) | 88.89% (16/18) | 244.0y |
ROUND4 | 78.57% (11/14) | 94.44% (17/18) | 252.0y |
TOTAL | 64.29% (36/56) | 69.44% (50/72) | 253.0y |
野村 敏京(Harukyo Nomura)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) | 61.11% (11/18) | 244.0y |
ROUND2 | 57.14% (8/14) | 55.56% (10/18) | 250.0y |
ROUND3 | 64.29% (9/14) | 55.56% (10/18) | 234.0y |
ROUND4 | 57.14% (8/14) | 66.67% (12/18) | 211.0y |
TOTAL | 62.50% (35/56) | 59.72% (43/72) | 234.0y |
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) | 55.56% (10/18) | 280.0y |
ROUND2 | 57.14% (8/14) | 50.00% (9/18) | 292.0y |
ROUND3 | 42.86% (6/14) | 66.67% (12/18) | 257.0y |
ROUND4 | 50.00% (7/14) | 61.11% (11/18) | 259.0y |
TOTAL | 57.14% (32/56) | 58.33% (42/72) | 272.0y |
渋野 日向子(Hinako Shibuno)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) | 50.00% (9/18) | 300.0y |
ROUND2 | 78.57% (11/14) | 50.00% (9/18) | 292.0y |
ROUND3 | ー | ー | ー |
ROUND4 | ー | ー | ー |
TOTAL | 75.00% (21/28) | 50.00% (18/36) | 296.0y |
勝 みなみ(Minami Katsu)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 28.57% (4/14) | 44.44% (8/18) | 291.0y |
ROUND2 | 42.86% (6/14) | 33.33% (6/18) | 275.0y |
ROUND3 | ー | ー | ー |
ROUND4 | ー | ー | ー |
TOTAL | 35.71% (10/28) | 38.89% (14/36) | 283.0y |
河本 結(Yui Kawamoto)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) | 38.89% (7/18) | 285.0y |
ROUND2 | 42.86% (6/14) | 71.43% (10/18) | 275.0y |
ROUND3 | ー | ー | ー |
ROUND4 | ー | ー | ー |
TOTAL | 53.57% (15/28) | 47.22% (17/36) | 280.0y |
稲見 萌寧(Mone Inami)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) | 38.89% (7/18) | 284.0y |
ROUND2 | 64.29% (9/14) | 50.00% (9/18) | 260.0y |
ROUND3 | ー | ー | ー |
ROUND4 | ー | ー | ー |
TOTAL | 67.86% (19/28) | 44.44% (16/36) | 272.0y |
※FWキープ率:フェアウェイキープ率
優勝したソフィア・ポポフと 日本選手を比較してもわかるように、パーオン率の差が大きかった。予選落ちとなった選手たちとの差は特に顕著にでました。厳しいコースコンデションの中ではチャンスを活かせる状況が早々来ないのでスコアを落とさないプレーが求められる。特にセカンドショットのクオリティの差が大きかった大会だったと思います。ティーショットの差はさほど感じられなかったので、環境の違うコースでのプレーを見てみたいです。
エミリー・クリスティン・ペダーセンは安定していたとは思いましたが、やはりパッティングに苦労していました。メンタル面とパッティングが向上すれば楽しみな存在となることを期待したい。
※STATISTICSは、LPGATOUR公式ホームページを参照
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