2021年1月28日(木)~1月31日(日)にかけてアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴにあるトーリー・パインズ・ゴルフコース(Torrey Pines GC)のサウス・コース(South Course)とノース・コース(North Course)で開催される2020-2021シーズン第16戦「ファーマーズ・インシュランス・オープン(Farmers Insurance Open)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは松山英樹(8年連続8回目の出場)と小平智が出場
※松山英樹は、PGAツアー参戦から毎年出場している大会。
ファーマーズ・インシュランス・オープン
名門コース「トーリー・パインズ・ゴルフコースのサウス・コース、ノース・コース」が舞台となる今大会。
1952年にスタートし、タイガー・ウッズが4連覇(2005年~2008年)を含む7勝、フィル・ミケルソンが2連覇(2000年~2001年)を含む3勝を挙げている大会としても知られています。
今大会は、世界ランキング2位ジョン・ラーム、同6位ザンダー・シャウフェレ、同7位ロリー・マキロイを始め、世界ランキングトップ30のうち、15名が参戦する強力なフィールドとなっています。
日本からは松山英樹と小平智が出場。
松山英樹は2014年のPGAツアー参戦から8年連続出場となり、2014年は16位タイ、2018年は12位タイ、2019年には3位タイと結果を残しています。一方、小平智は2019年、2020年と3年連続出場を果たしているが、過去2回はいずれも予選落ちと結果が残せていません。
ノース・コースは予選の第1ラウンドと第2ラウンドを共催します。
サウス・コースは予選の第1ラウンドと第2ラウンドを共催、決勝の第3ラウンドと第4ラウンドを行います。
ファーマーズ・インシュランス・オープン 開催会場
【アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ】
トーリー・パインズ・ゴルフコース(Torrey Pines GC)の中にある①、②で行われます。
コース | Yardage | Par | ラウンド | |
① | サウス・コース (South Course) |
7,765 | 72 | 予選・決勝 |
② | ノース・コース (North Course) |
7,258 | 72 | 予選 |
アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴにあるトーリー・パインズ・ゴルフコースはサウス・コースとノース・コースと言う2つの有名なコースで構成される市営のゴルフコースです。
サウス・コースは、1957年にウィリアム・ベルシニアによって設計され、2001年と2019年にリース・ジョーンズによって改修・再設計されました。
ノース・コースは、2016年にトム・ワイスコフによって改装され、サウス・コースよりも風光明媚として有名です。
PGAツアー最長の上、狭いフェアウェイ、アンジュレーションのあるグリーン、巧みに配置されたバンカーが特徴であり、近年、距離が伸びたことで、更に難しさを増したコースとなりました。海岸線の美しい景色が印象的な一方、海からの強風など、ショットの正確性、パッティング、メンタルすべてに高いクオリティが求められます。
※フェアウェイ:キクユ芝
グリーン:ベントグラス・ポアナ芝
Hole | Yardage | Par |
1 | 451 | 4 |
2 | 389 | 4 |
3 | 201 | 3 |
4 | 490 | 4 |
5 | 454 | 4 |
6 | 564 | 5 |
7 | 462 | 4 |
8 | 177 | 3 |
9 | 615 | 5 |
10 | 454 | 4 |
11 | 225 | 3 |
12 | 505 | 4 |
13 | 621 | 5 |
14 | 437 | 4 |
15 | 480 | 4 |
16 | 227 | 3 |
17 | 443 | 4 |
18 | 570 | 5 |
OUT | 3,803 | 36 |
IN | 3,962 | 36 |
Total | 7,765 | 72 |
サウス・コースに比べ、距離も短く、フラットなフェアウェイ、アンジュレーションのあるグリーンは健在ながら、全体的に優しいコースとなっています。終盤の15番、16番は海岸線の美しい景色が印象的なホールと言えます。一方で、海からの強風が吹けば、コースの難易度は一気に増すでしょう。
※フェアウェイ:キクユ芝
グリーン:ベントグラス・ポアナ芝
Hole | Yardage | Par |
1 | 421 | 4 |
2 | 495 | 4 |
3 | 241 | 3 |
4 | 479 | 4 |
5 | 525 | 5 |
6 | 416 | 4 |
7 | 322 | 4 |
8 | 214 | 3 |
9 | 556 | 5 |
10 | 536 | 5 |
11 | 339 | 4 |
12 | 203 | 3 |
13 | 459 | 4 |
14 | 451 | 4 |
15 | 202 | 3 |
16 | 393 | 4 |
17 | 520 | 5 |
18 | 486 | 4 |
OUT | 3,669 | 36 |
IN | 3,589 | 36 |
Total | 7,258 | 72 |
ファーマーズ・インシュランス・オープン スケジュール
2021年1月28日(木)~1月31日(日)
1月28日(木) 大会1日目(予選ラウンド)
1月29日(金) 大会2日目(予選ラウンド)
1月30日(土) 大会3日目(決勝ラウンド)
1月31日(日) 大会最終日(決勝ラウンド)
ファーマーズ・インシュランス・オープン 賞金
【賞金総額】
$7,500,000
【優勝賞金 】
$1,350,000
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した156名の出場選手はPDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2021年1月24日時点
ジョン・ラーム(Jon Rahm)
国籍:スペイン
生年月日:1994年11月10日(26歳)
身長:188.0cm
体重:99.8kg
① PGAツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
恵まれた体格とパワーでコンパクトなスウィングながら平均300ヤードの飛距離を飛ばし、安定した成績で常に上位に顔を出しています。
メンタル面の充実により、2019-2020シーズンには世界ランキング1位も経験、2020-2021シーズンもPGAツアーで5試合中トップ10入り3回と安定した成績を残しています。
5年連続5回目の出場となる今大会は、初出場した2017年にいきなり優勝、その後、2018年は29位タイ、2019年は5位タイ、2020年は2位と成績は抜群の成績を残しています。
パワーランキングは1位。
ロリー・マキロイ(Rory McIlroy)
国籍:北アイルランド
生年月日:1989年5月4日(31歳)
身長:177.8cm
体重:72.6kg
① PGAツアー:18勝
② メジャー・トーナメント:4勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:1勝
・全米プロゴルフ選手権:2勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:2回(2016,2019)
PGAツアーの選手としては小柄ながら抜群の飛距離と見惚れるほどの素晴しいスウィングで観客を魅了しています。
2018-2019シーズン最終戦のツアー・チャンピオンシップの覇者で年間王者に輝いています。
2020-2021シーズンに入り、9月の全米オープンでは8位タイ、11月のマスターズでは5位タイとPGAツアーでは4試合に出場し、トップ10入り2回と復調の兆しが見えてきているが、2020年の「World Golf Championships-HSBC Champions」以来、1年2カ月もの間、優勝から遠ざかっています。
今大会は、2019年に5位タイ、2020年は3位タイと成績は良好で久々の優勝に向け、期待が持てます。
パワーランキングは2位。
ハリス・イングリッシュ(Harris English)
国籍:アメリカ
生年月日:1989年7月23日(31歳)
身長:190.5cm
体重:83.9kg
① PGAツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
長身と言う恵まれた体格でありながら、ゆったりとしたスウィングから正確なショットを放つショットメーカー。また、パッティングも上手く、どんな状況でもポーカーフェイスを維持できるメンタルも持ち合わせています。
2013年、2014年と優勝し、期待された若手だったが、伸び悩み、2019年にはシード落ちを喫するなど、近年は苦しいシーズンを送ってきたが、2019-2020年シーズンは最終戦のプレーオフに進出し、復活を遂げました。
2020-2021シーズンも9試合に出場し、優勝2回、トップ10入り4回と抜群の成績を挙げています。セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンで約7年2カ月ぶりのツアー優勝を果たし、FedexCupポイントでも3位と好位置をキープしています。
今大会は、2015年に2位タイに入っています。
パワーランキングは4位。
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
国籍:日本(愛媛県)
生年月日:1992年2月25日(28歳)
身長:180.3cm
体重:89.8kg
① PGAツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
日本人最高のプレーヤーとしてPGAツアーで8年目のシーズンを迎えます。
抜群の精度を誇るアイアンショットは健在でツアー屈指の実力を誇るショットメーカー。
2019-2020シーズンに復調の兆しが見え、2020-2021シーズンに入って8試合に出場し、トップ20入り4回、予選落ち1回と結果も安定しています。
2週間前の「ソニ・ーオープン・イン・ハワイ」では、パッティングは決まらなかったものの、ショットは完璧で最後まで優勝を狙える位置をキープ出来ていました。
今大会は2019年に3位タイに入るなど、十分に優勝が期待できるでしょう。
パワーランキングは6位。
最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!
ファーマーズ・インシュランス・オープンのテレビ放送
【BS放送】NHK BS1で3日目・最終日のラウンドライブ放送!!
【CS放送】ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
生:生中継
【BS放送】NHK BS1
1月31日(日) 第3日
- 6:00~8:00 (101ch) 生
※延長あり
2月1日(月) 第4日(最終日)
- 6:00~7:49 (101ch) 生
- 7:49~8:00 (SUB102ch) 生
※延長あり
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
1月29日(金) 第1日
- 5:00~9:00 生
1月30日(土) 第2日
- 5:00~9:00 生
1月31日(日) 第3日
- 3:00~8:15 生
※延長あり
2月1日(月) 第4日 (最終日)
- 3:00~8:45 生
※延長あり
【動画配信】GOLFTV
全日程LIVE配信
ファーマーズ・インシュランス・オープン 試合結果
コース | Yardage | Par | ラウンド | |
① | サウス・コース (South Course) |
7,765 | 72 | 予選・決勝 |
② | ノース・コース (North Course) |
7,258 | 72 | 予選 |
天候:晴れのちくもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
【①サウス・コース】
1番ホールスタート
10:30(03:30)
J.ラーム、M.リーシュマン、J.デイ
10:40(03:40)
R.マキロイ、B.ケプカ、M.ウルフ
10番ホールスタート
09:30(02:30)
H.イングリッシュ、R.パーマー、J.B.ホームズ
10:30(03:30)
C.ハウエルⅢ、S.ピアシー、小平智
10:40(03:40)
C.オルティス、T.ダンカン、松山英樹
【②ノース・コース】
1番ホールスタート
09:30(02:30)
V.ホブランド、L.グリフィン、M.キム
10:30(03:30)
J.コクラック、C.スミス、D.フリテッリ
10:40(03:40)
A.スコット、R.ノックス、J.ウォーカー
10番ホールスタート
09:20(02:20)
キム・シウ、M.レアード、G.ウッドランド
09:30(02:30)
F.ミケルソン、X.シャウフェレ、J.スピース
09:40(02:40)
P.リード、R.ファウラー、B.ワトソン
10:40(03:40)
イム・ソンジェ、C.チャンプ、M.ヒューズ
※時差:日本は17時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月28日(木)の9:00だと日本時間1月29日(金)の2:00あたり、現地時間1月28日(木)の11:00だと日本時間1月29日(金)の4:00になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目
首位 | パトリック・リード(NC) | -8 | 64 |
アレックス・ノレン(NC) | -8 | 64 | |
3 | スコッティ・シェフラー(NC) | -7 | 65 |
4T | ボー・ホスラー(NC) | -6 | 66 |
ピーター・マルナティ(SC) | -6 | 66 | |
テイラー・グーチ(NC) | -6 | 66 | |
ルーク・リスト(NC) | -6 | 66 | |
サム・バーンズ(NC) | -6 | 66 | |
ゲーリー・ウッドランド(NC) | -6 | 66 | |
ライアン・パーマー(SC) | -6 | 66 | |
ラント・グリフィン(NC) | -6 | 66 | |
ライン・ギブソン(NC) | -6 | 66 | |
キャメロン・スミス(NC) | -6 | 66 | |
チェ・キョンジュ(NC) | -6 | 66 | |
ブランドン・ハジー(NC) | -6 | 66 | |
69T | 小平 智(SC) | -1 | 71 |
119T | 松山 英樹(SC) | +2 | 74 |
SC:サウス・コース
NC:ノース・コース
【詳細】
小平智
3バーディ、2ボギー(71)
松山英樹
3バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(74)
2つのコース(サウス・コースとノース・コース)で行われる予選ラウンドの1日目は、難易度の低いノース・コースをラウンドした選手が上位を占めた。
その中でトップに立ったのは、通算8アンダーで並んだパトリック・リードとアレックス・ノレン。
パトリック・リードは、ショットもパーオン率83.33% (15/18)と安定し、平均パッティングも1.533と好調、PGAツアーで1、2位と言われるアプローチも100.00%と素晴しく、8バーディ、0ボギー(64)をマーク、アレックス・ノレンもフェアウェイキープ率が28.57% (4/14)と苦しみながらもパーオン率88.89% (16/18)とショットが好調、平均パットも1.500と冴え、1イーグル、7バーディ、1ボギー(64)をマークし、ともに1日目のラウンドを終えた。
1打差の単独3位には、2019-2020シーズン新人王のスコッティ・シェフラー。2打差の4位タイには、難易度の高いサウス・コースをラウンドした2020-2021シーズン好調の44歳ライアン・パーマー、ここまで不調が続いているゲーリー・ウッドランド、キャメロン・スミスら12人が並んだ。
パワーランキング1位のジョン・ラームは3アンダー・32位タイ、ロリ-・マキロイは4アンダー・21位タイ、前年優勝者マーク・リーシュマンは1アンダー・69位タイで1日目を終えた。一方で過去2度の優勝を手にしているジェイソン・デイは4オーバー・136位タイ、マシュー・ウルフが6オーバー・147位タイ、ハリス・イングリッシュが7オーバー・152位タイと大きく出遅れた。
大会1日目、ともに難易度の高いサウス・コースでのラウンドとなった日本選手。松山英樹は、フェアウェイキープ率35.71% (5/14)、パーオン率55.56% (10/18)とショットに苦しみ2番、3番ボギー、4番ダブルボギーと一時4オーバーとしながらも、5番、6番連続バーディで盛り返し、2オーバー・119位タイでラウンドを終えた。小平智は難易度の高いサウス・コースを粘り強くラウンドし、1アンダー69位タイで終えた。2日目はともに比較的難易度の低いノース・コースでのラウンドとなるため、巻き返しと上位進出に期待したい。
天候:くもりのち雨
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
【①サウス・コース】
1番ホールスタート
09:30(02:30)
イム・ソンジェ、C.チャンプ、M.ヒューズ
10:20(03:20)
キム・シウ、M.レアード、G.ウッドランド
10:30(03:30)
F.ミケルソン、X.シャウフェレ、J.スピース
10:40(03:40)
P.リード、R.ファウラー、B.ワトソン
10番ホールスタート
09:20(02:20)
J.コクラック、C.スミス、D.フリテッリ
09:30(02:30)
A.スコット、R.ノックス、J.ウォーカー
10:30(03:30)
V.ホブランド、L.グリフィン、M.キム
【②ノース・コース】
1番ホールスタート
09:20(02:20)
C.ハウエルⅢ、S.ピアシー、小平智
09:30(02:30)
C.オルティス、T.ダンカン、松山英樹
10:30(03:30)
H.イングリッシュ、R.パーマー、J.B.ホームズ
10番ホールスタート
09:20(02:20)
J.ラーム、M.リーシュマン、J.デイ
09:30(02:30)
R.マキロイ、B.ケプカ、M.ウルフ
※時差:日本は17時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月29日(金)の9:00だと日本時間1月30日(土)の2:00あたり、現地時間1月29日(金)の11:00だと日本時間1月30日(土)の4:00になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目
首位 | ヴィクトル・ホブランド(SC) | -9 | 65 |
2T | ジョン・ラーム(NC) | -8 | 67 |
アダム・スコット(SC) | -8 | 69 | |
トニー・フィナウ(NC) | -8 | 67 | |
ラント・グリフィン(SC) | -8 | 70 | |
ライアン・パーマー(NC) | -8 | 70 | |
パトリック・リード(SC) | -8 | 72 | |
8T | ウィル・ゴードン(SC) | -7 | 70 |
ロビー・シェルトン(NC) | -7 | 64 | |
ピーター・マルナティ(NC) | -7 | 71 | |
40T | 松山 英樹(NC) | -2 | 68 |
80T | 小平 智(NC) | E | 73 |
SC:サウス・コース
NC:ノース・コース
【詳細】
松山英樹
7バーディ、3ボギー(68)
小平智
2バーディ、3ボギー(73)
予選CUTライン:-1
小平智は予選落ちとなりました。
天候はくもりのち雨、気温16℃、風速5.4m/sというコンデションの中、予選ラウンド2日目も2つのコース(サウス・コースとノース・コース)に分かれて行われ、上位79名が難易度の高いサウス・コースで行われる決勝ラウンドに進んだ。
大会2日目は、途中、悪天候による約1時間の中断を余儀なくされる難しいコンデションの中、単独トップに立ったのは、通算9アンダーとスコアを伸ばしたヴィクトル・ホブランド。
ヴィクトル・ホブランドは、雨交じりで、次第に気温も低下していくタフなコンデションにおいてもフェアウェイキープ率78.57% (11/14)、パーオン率88.89% (16/18)としっかりとしたプレーを披露し、平均パッティングも1.500と要所でバーディを奪うなど、更に難易度の増したサウス・コースで8バーディ、1ボギー(65)をマーク、1打差をつけ2日目を終えた。
1打差の2位タイには、比較的難易度の低いノース・コースをラウンドした世界ランキング2位のジョン・ラーム、トニ-・フィナウ、ライアン・パーマーの3人とタフなサウス・コースで粘り強くプレーしたアダム・スコット、ラント・グリフィン、パトリック・リードの合わせて6人が通算8アンダーで並んだ。
1日目トップタイのアレックス・ノレンは、スコアを2つ落とし、11位タイに後退。ロリ-・マキロイはスコアを1つ伸ばし、5アンダー・14位タイ、前年優勝者マーク・リーシュマンも2つスコアを伸ばし3アンダー・29位タイで決勝ラウンドに進出した。一方で過去2度の優勝を手にしているジェイソン・デイは4オーバー・122位タイ、ハリス・イングリッシュが6オーバー・138位タイ、マシュー・ウルフは途中棄権で予選落ちとなった。
松山英樹は、2日目もフェアウェイキープ率42.86% (6/14)、パーオン率61.11% (11/18)とショットの安定感に欠けたものの、7バーディ、3ボギー(68)でラウンドし、通算2アンダー・40位タイで3日目に進んだ。一方、小平智はフェアウェイキープ率71.43% (10/14)、パーオン率66.67% (12/18)とショットは好調を維持していたが、平均パット2.000とパッティングに精彩を欠き、2バーディ、3ボギー(73)とスコアを1つ落とし、通算イーブンパー・80位タイ、1打及ばず、2週連続の予選落ちとなった。比較的難易度の低いノース・コースでのラウンドだっただけに悔しい結果となった。
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
【①サウス・コース】
1番ホールスタート
07:40(00:40)
松山英樹、チェ・キョンジュ、D.マッカーシー
09:00(02:00)
R.マキロイ、A.ハドウィン、R.サバティーニ
09:10(02:10)
R.ワレンスキー、W.ザラトリス、J.コクラック
09:30(02:30)
P.リード、W.ゴードン、R.シェルトン
09:40(02:40)
T.フィナウ、L.グリフィン、R.パーマー
09:50(02:50)
V.ホブランド、J.ラーム、A.スコット
10番ホールスタート
09:20(02:20)
R.ファウラー、T.ルイス、F.モリナリ
※時差:日本は17時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月30日(土)の7:40だと日本時間1月31日(日)の0:40あたり、現地時間1月30日(土)の09:50だと日本時間1月31日(日)の2:50になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
※全選手のスタート時間は下記をご覧ください
大会3日目
首位 | カルロス・オルティス(SC) | -10 | 66 |
パトリック・リード(SC) | -10 | 70 | |
3T | サム・バーンズ(SC) | -8 | 70 |
ラント・グリフィン(SC) | -8 | 72 | |
ヴィクトル・ホブランド(SC) | -8 | 73 | |
ジョン・ラーム(SC) | -8 | 72 | |
アダム・スコット(SC) | -8 | 72 | |
8T | サム・ライダー(SC) | -7 | 69 |
ロリー・マキロイ(SC) | -7 | 70 | |
ウィル・ザラトリス(SC) | -7 | 70 | |
ライアン・パーマー(SC) | -7 | 73 | |
45T | 松山 英樹(SC) | E | 74 |
SC:サウス・コース
NC:ノース・コース
【詳細】
松山英樹
1バーディ、3ボギー(74)
天候は晴れ、気温14℃、風速2.8m/sという2日目とはうってかわって穏やかなコンデションの中、難易度の高いタフなサウス・コースで決勝ラウンド(3日目)がスタートした。
3日目を終えてトップに立ったのは、通算10アンダーで並んだカルロス・オルティスとパトリック・リード。
ビビント・ヒューストン・オープンでPGAツアー初優勝を飾ったカルロス・オルティスは、パーオン率72.22% (13/18)、平均パッティングも1.615とショット・パッティングともに安定したプレーで15番ホールから3連続バーディを含む、7バーディ、1ボギー(66)という3日目のベストスコアをマークした。同じくトップに並んだパトリック・リードは、前半で1イーグル、3バーディを奪い、13アンダーまでスコアを伸ばすが、後半は一転、4つのボギーを叩くなどスコアを崩し、結果、1イーグル、4バーディ、4ボギー(70)とスコアを2つ伸ばすだけに留まった。
単独トップでスタートしたヴィクトル・ホブランドは5バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(73)と出入りの激しいプレーでスコアを1つ落とし、サム・バーンズ、ラント・グリフィン、ジョン・ラーム、アダム・スコットらと並び、通算8アンダー・3位タイに後退した。
実力者のロリ-・マキロイは7アンダー・8位タイ、ザンダ-・シャウフェレとトニ-・フィナウが6アンダー・12位タイにつける一方、前年優勝者マーク・リーシュマンは3アンダー・2位タイと連覇は苦しい状況となった。
松山英樹は、4番、7番でボギーとスコアを2つ落とし前半を折り返すと、後半12番でもボギー。一時1オーバーまでスコアを落としたが、最終18番でバーディを奪い、3日目は、1バーディ、3ボギー(74)の通算イーブンパーでホールアウト。フェアウェイキープ率42.86% (6/14)、パーオン率50.00% (9/18)と数値的にもさほど良くはなく、45位タイに順位を下げた。
天候:晴れのちくもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
【①サウス・コース】
1番ホールスタート
09:50(02:50)
W.ザラトリス、R.パーマー、X.シャウフェレ
10:00(03:00)
A.スコット、S.ライダー、R.マキロイ
10:10(03:10)
L.グリフィン、V.ホブランド、J.ラーム
10:20(03:20)
C.オルティス、P.リード、S.バーンズ
10番ホールスタート
08:10(01:10)
L.リスト、F.モリナリ、松山英樹
※時差:日本は17時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月31日(日)の8:10だと日本時間2月1日(月)の1:10あたり、現地時間1月31日(日)の10:20だと日本時間2月1日(月)の3:20になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
※全選手のスタート時間は下記をご覧ください
大会最終日
優勝 | パトリック・リード(SC) | -14 | 68 |
2T | トニー・フィナウ(SC) | -9 | 69 |
ヘンリク・ノーランダー(SC) | -9 | 69 | |
ライアン・パーマー(SC) | -9 | 70 | |
ザンダー・シャウフェレ(SC) | -9 | 69 | |
ヴィクトル・ホブランド(SC) | -9 | 71 | |
7T | ウィル・ザラトリス(SC) | -8 | 71 |
ラント・グリフィン(SC) | -8 | 72 | |
ジョン・ラーム(SC) | -8 | 72 | |
10T | ルーク・リスト(SC) | -7 | 66 |
フランチェスコ・モリナリ(SC) | -7 | 66 | |
ロリー・サバティーニ | -7 | 70 | |
ピーター・マルナティ | -7 | 71 | |
アダム・スコット | -7 | 73 | |
サム・ライダー | -7 | 72 | |
53T | 松山 英樹(SC) | +1 | 73 |
SC:サウス・コース
NC:ノース・コース
【詳細】
松山英樹
3バーディ、4ボギー(73)
天候は晴れ時々くもり、気温18℃、風速2.7m/sという3日目に続いて穏やかなコンデションの中、難易度の高いタフなサウス・コースでの決勝ラウンド(最終日)がスタートした。
優勝争いは、序盤から中盤にかけて混戦模様だったが、終盤にかけてトップからスタートしたパトリック・リードと1打差2位タイでスタートしたヴィクトル・ホブランドの2人に絞られた。
パトリック・リードは、フェアウェイキープ率64.29% (9/14)、パーオン率61.11% (11/18)とショット出来はそれほど良くはなかったが、PGAツアーで1、2位と言われるアプローチは85.71%%と素晴しく、平均パッティングも1.636と安定、6番でイーグルを奪う前半で3つ伸ばしバックナインへ。後半は12番、15番をアプローチで凌ぐなど、ショートゲームが安定し、粘り強いプレーで、1イーグル、3バーディ、1ボギー(68)をマークし、通算14アンダ-、2位に5打差をつけ圧勝。今大会初優勝とともにPGAツアー9勝目を飾った。
中盤までマッチレースを繰り広げていたヴィクトル・ホブランドは、14番セカンドショットをペナルティーエリアに打ち込んでボギー、15番はティーショットが右の木の真後ろに行って、セカンドショットを出すだけのボギーと終盤に失速。トニー・フィナウ、ヘンリク・ノーランダー、ライアン・パーマー、ザンダー・シャウフェレとともに、通算9アンダ-・2位タイに終わった。
優勝したパトリック・リードと並んでトップでスタートしたカルロス・オルティスは、ショット・パッティングともに安定性を欠き、3バーディ、7ボギー、1ダブルボギー(78)と大きく崩れ、通算4アンダー・29位タイでフィニッシュ。PGAツアー2勝目はならなかった。
世界ランキング2位のジョン・ラームは、ウィル・ザラトリス、ラント・グリフィンとともに7位タイ、実力者のロリ-・マキロイは6アンダー・16位タイで大会を終えた。
10番からスタートした松山英樹は、13番、14番連続ボギーとスコアを2つ落とす展開から後半もボギーが先行。6番から2バーディを奪うものの、通算1オーバー・53位タイでフィニッシュ。6月の全米オープンの舞台となるサウス・コースではアンダーパーでラウンドすることはできなかった。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREENS IN REGULATION
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
PPG:PUTTS PER GIR
(パーオン時の平均パット数)
1位
パトリック・リード(Patrick Reed)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
83.33% (15/18) |
286.0y | 1.533 |
ROUND2 | 50.00% (7/14) |
44.44% (8/18) |
283.4y | 1.500 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
55.56% (10/18) |
301.2y | 1.700 |
ROUND4 | 64.29% (9/14) |
61.11% (11/18) |
282.8y | 1.636 |
TOTAL | 64.29% (36/56) |
61.11% (44/72) |
288.3y | 1.591 |
RANK | T13 | T89 | T87 | 3 |
2位タイ
トニ-・フィナウ(Tony Finau)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) |
66.67% (12/18) |
289.4y | 1.750 |
ROUND2 | 42.86% (6/14) |
77.78% (14/18) |
295.5y | 1.714 |
ROUND3 | 21.43% (3/14) |
61.11% (11/18) |
305.7y | 2.000 |
ROUND4 | 57.14% (8/14) |
72.22% (13/18) |
305.2y | 1.538 |
TOTAL | 41.07% (23/56) |
69.44% (50/72) |
298.9y | 1.740 |
RANK | T125 | T28 | 30 | T31 |
2位タイ
ヘンリク・ノーランダー(Henrik Norlander)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
88.89% (16/18) |
295.1y | 2.125 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
77.78% (14/18) |
291.5y | 1.714 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
290.0y | 1.714 |
ROUND4 | 78.57% (11/14) |
61.11% (11/18) |
291.0y | 1.727 |
TOTAL | 67.86% (38/56) |
76.39% (55/72) |
291.9y | 1.836 |
RANK | T9 | T6 | T64 | 84 |
2位タイ
ライアン・パーマー(Ryan Palmer)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
83.33% (15/18) |
307.8y | 1.667 |
ROUND2 | 42.86% (6/14) |
77.78% (14/18) |
290.0y | 1.786 |
ROUND3 | 57.14% (8/14) |
55.56% (10/18) |
298.0y | 1.900 |
ROUND4 | 50.00% (7/14) |
66.67% (12/18) |
300.9y | 1.750 |
TOTAL | 57.14% (32/56) |
70.83% (51/72) |
299.2y | 1.765 |
RANK | T40 | T24 | 27 | 45 |
2位タイ
ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
72.22% (13/18) |
309.5y | 1.923 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
55.56% (10/18) |
290.1y | 1.800 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
66.67% (12/18) |
302.7y | 1.750 |
ROUND4 | 42.86% (6/14) |
72.22% (13/18) |
310.5y | 1.692 |
TOTAL | 53.57% (30/56) |
66.67% (48/72) |
303.2y | 1.792 |
RANK | T55 | T40 | 13 | T58 |
2位タイ
ヴィクトル・ホブランド(Viktor Hovland)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
77.78% (14/18) |
305.0y | 1.786 |
ROUND2 | 78.57% (11/14) |
88.89% (16/18) |
305.0y | 1.500 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
61.11% (11/18) |
296.3y | 1.636 |
ROUND4 | 57.14% (8/14) |
77.78% (14/18) |
294.0y | 1.786 |
TOTAL | 69.64% (39/56) |
76.39% (55/72) |
300.1y | 1.673 |
RANK | T7 | T6 | T20 | 9 |
53位タイ
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
83.33% (15/18) |
307.3y | 1.667 |
ROUND2 | 78.57% (11/14) |
88.89% (16/18) |
335.6y | 1.625 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
88.89% (16/18) |
325.8y | 1.813 |
ROUND4 | 78.57% (11/14) |
72.22% (13/18) |
313.6y | 1.846 |
TOTAL | 69.64% (39/56) |
83.33% (60/72) |
320.5y | 1.733 |
RANK | T10 | T3 | 6 | 39 |
80位タイ
小平 智(Satoshi Kodaira)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
72.22% (13/18) |
284.8y | 1.769 |
ROUND2 | 35.71% (5/14) |
66.67% (12/18) |
295.7y | 2.083 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 42.86% (12/28) |
69.44% (25/36) |
290.3y | 1.92 |
RANK | ― | ― | ― | ― |
今大会は、優勝したパトリック・リードはショートゲームとパッティングが良く、ヘンリク・ノーランダーはショットが良く、ヴィクトル・ホブランドは、ショット・パッティングともに良かったりと数値と結果の差異が面白かった。松山英樹は数値で見るとパッティングの不調が感じられる。
※STATISTICSは、PGATOUR公式ホームページを参照
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