大分県日田の夏の風物詩といえば、300年以上もの間受け継がれてきた夏の伝統行事『日田祇園』の夏祭り。
日田の4大祭りの一つとして地元の人はもちろん、県外や外国の方からも観光に訪れる人気のお祭りです。
大分県日田市ってどんなところ?
大分県日田市は九州のほぼ真ん中に位置し、済んだ空気と良質な天然水が採れる自然豊かな町です。
特に豆田町は、白壁の旧家が立ち並び、城下町の風情を色濃く残し「九州の小京都」とも呼ばれるており、観光地としても人気のある場所です。
大分の三大祭り「日田祇園」
大分の三大祭りのひとつ「日田祇園」は、300年の伝統をもち国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産に選定されているお祭りです。
日田の夏の伝統行事として、疫病や風水害を払い安泰を祈念する祭りとなっています。
日田祇園祭の山鉾は、同じ九州の博多祇園山笠とは異なり、京都の祇園山・鉾を手本として本格的な山鉾が造られるようになったそうです。
豆田地区4基、隈地区2基、竹田地区2基と平成山鉾1基の計9基の豪華絢爛な山鉾が各地区で巡行し祭りを賑わします。
日田祇園の日程
7月初旬からの「小屋入り行事」から始まり、
2週間前に、山鉾の組立前(飾り付け)が行われます。
1週間前に、山鉾に人形が乗せられます。
2日前に、「日田祇園山鉾集団顔見世」が行われます。
午後7時から、豆田地区、隈地区、竹田地区と平成山鉾の全9基が、山鉾に提灯をともした「晩山」でJR日田駅に一堂に会します。絢爛豪華な光景は圧巻です。
当日は2日間にわたり「日田祇園祭典」が行われます。
各地区ごとに朝から夜遅くまで、狭い路地を多くの男衆が祇園囃子の音色と共に山鉾を勇壮に曳き回します。
午後は、提灯を飾り付け、山鉾をライトアップした「晩山」での巡行となり、夜の日田の町をさらに彩ります。
日田祇園祭の翌日は、「藪入り」が行われ祭りの行事が終わります。
日田祇園祭に行ってきました!
2019年7月27日(土)、豆田地区に行ってきました。
日が沈みかけた夕方、橋の架かった川沿いを提灯が飾られた晩山が祇園囃子の音色と共に巡行していました。
狭い道幅を高さ10メートルほどの晩山が通る様はとても迫力があります。
見上げると、電線がかなり高い位置にあったので地元の方にたずねてみると、この祭りのために電線が張り替えられたんだそうです。
さらに町中のわずかな空間を使って、晩山を自在に方向転換させていく技も見ものです。
日も沈みまわりが暗くなっても、提灯のライトアップで遠くからでも巡行の様子がわかるので、少し離れたところからでも楽しめますよ。
豆田地区では、巡行の途中、各場所で4基の山鉾が集まり、夜空の下にそれぞれが祇園囃子を鳴らしながら煌々と輝く山鉾を前後に揺らす光景は圧巻です。
手が届くほどの距離で、勇壮な姿や息づかいが感じられ一体感が味わえるのも、この祭りの醍醐味だと思います。
「集団顔見世」では、さらに9基が集合するので、さらに迫力があるのでしょう。
とても美しい光景にすっかり魅了されてしました。
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