2020年8月6日(木)~8月9日(日)にかけてアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコにあるTPCハーディング・パークで開催されるメジャー・トーナメント「全米プロゴルフ選手権」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは松山英樹、石川遼の2名が出場。
全米プロゴルフ選手権
毎年8月中旬に開催されていたが、2018-2019シーズンから5月中旬に開催時期が変更になった4大メジャー・トーナメントの1つです。オープン競技とは違い、プロゴルフ選手のみが参加可能であるため、大会全体としてレベルの高い試合が展開されます。
また、今大会は新型コロナウイルスの影響により8月の無観客での開催となり、2019-2020シーズンで唯一のメジャー・トーナメントとなります。
2017年大会では、松山英樹が絶好の位置(3日目最終組、最終日1打差の2タイ)からスタートしたが、悔し涙を流す場面もあり、結果は5位タイに終わった。この試合は、2014年テニスの全米オープン(グランドスラム)決勝で何か思うようにいかない錦織圭の試合(準優勝)を思い起こさせた。また、2018年、2019年と連覇を達成したブルックス・ケプカは、ウォルター・ヘーゲン以来、史上2人目の3連覇への期待がかかる。
全米プロゴルフ選手権 開催会場
【アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ】
TPCハーディング・パーク(Yardage: 7,251 Par: 70)
カリフォルニア州サンフランシスコにある「TPCハーディング・パーク」は、マーセッド湖公園の中にあり、道路を挟んだ西の方にはフォート・ファンストンと太平洋が広がっている。全米プロゴルフ選手権は初開催となるが、2009年にはプレジデント・カップが行われるなど市営ゴルフコースの代表格として有名である。コースは細かいアンジュレーションはあるものの、比較的フラットである。この地域特有な高いサイプレス(イトスギ)によってセパレートされたレイアウトが特徴となります。
全米プロゴルフ選手権 スケジュール
2020年8月6日(木)~9日(日)
8月6日(木) 大会1日目 予選ラウンド
8月7日(金) 大会2日目 予選ラウンド
8月8日(土) 大会3日目 決勝ラウンド
8月9日(日) 大会最終日 決勝ラウンド
全米プロゴルフ選手権 賞金
【賞金総額】
1,100万ドル (約11億6060万円)
【優勝賞金 】
198万ドル (約2億890万円)
出場選手一覧
最終エントリーが確定した156名の出場選手はPDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2020年8月3日時点
ロリー・マキロイ(Rory McIlroy)
国籍:北アイルランド
生年月日:1989年5月4日(31歳)
身長:177.8cm
体重:72.6kg
① PGAツアー:18勝
② メジャー・トーナメント:4勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:1勝
・全米プロゴルフ選手権:2勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:2回(2016,2019)
PGAツアーの選手としては小柄ながら抜群の飛距離と見惚れるほどの素晴しいスウィングで観客を魅了します。2018-2019シーズン最終戦のツアー・チャンピオンシップの覇者で年間王者に輝いています。2019-2020シーズンもすでに1勝し、幸先良いスタートを切った。2012年、2014年に今大会のタイトルを獲得しているが、ここ5年間はメジャータイトルに縁がない。相性の良い全米プロゴルフ選手権で久々のメジャー制覇に期待がかかります。
ジョン・ラーム(Jon Rahm)
国籍:スペイン
生年月日:1994年11月10日(25歳)
身長:188.0cm
体重:99.8kg
① PGAツアー:4勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
恵まれた体格とパワーでコンパクトなスウィングながら平均300ヤードの飛距離を飛ばす。安定した成績で常に上位に顔を出しでいる。2019年も予選落ちで早々に大会を去るなど、全米プロゴルフ選手権との相性は良くないが、世界ランキング上位者として是が非でも初のメジャータイトルを獲得したいところです。
ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)
国籍:アメリカ
生年月日:1990年5月3日(30歳)
身長:182.9cm
体重:93.0kg
① PGAツアー:7勝
② メジャー・トーナメント:4勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:2勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:2勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
恵まれた体格だけに頼ることのないしなやかな体から繰り出される高弾道で曲がらない飛距離と安定したパッティングの上手さが魅力のです。日本のダンロップフェニックストーナメントで2連覇(16年、17年)し、その後、メジャーを初制覇し、一気に世界のトップへと駆け上がった。2019-2020シーズンはスタートから調子も成績も良くないが、今大会はウォルター・ヘーゲン以来、史上2人目の3連覇への期待がかかる。
※全米オープン連覇(2017年、2018年)全米プロゴルフ選手権連覇(2018年、2019年)全米オープン連覇は史上7人目
ジャスティン・トーマス(Justin Thomas)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年4月29日(27歳)
身長:177.8cm
体重:72.6kg
① PGAツアー:13勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:1勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2017年、松山英樹との優勝争いを制し全米プロゴルフ選手権初優勝、メジャー初タイトルを獲得した。4日間の中でビッグスコアを出せる爆発力に加え、近年は安定性を武器に2019-2020シーズンはすでに2勝と絶好調。再開後の調子次第では、2017年以来のメジャータイトルも十分に可能でしょう。
ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)
国籍:アメリカ
生年月日:1984年6月22日(36歳)
身長:193.0cm
体重:86.2kg
① PGAツアー:21勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
PGAツアー屈指の飛ばし屋で恵まれた体格から放たれる飛んで曲がらない低弾道のスライスが魅力の選手で他にもアプローチも上手く器用な面も見せる。これまでメジャータイトルに縁がないことで知られていたが2016年の全米オープン優勝を機に常にメジャー大会の優勝候補に名前を連ねる。2019-2020シーズンもトップ10入りするなど調子も上向きで、再開後の3戦目で優勝を飾るなど2つ目のメジャータイトルに向け上々の滑り出しではないでしょうか。
タイガー・ウッズ(Tiger Woods)
国籍:アメリカ
生年月日:1975年12月30日(44歳)
身長:185.4cm
体重:83.9kg
① PGAツアー:82勝
② メジャー・トーナメント:15勝
・マスターズ:5勝
・全米オープン:3勝
・全英オープン:3勝
・全米プロゴルフ選手権:4勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:2回(2007,2009)
ゴルフ界のスーパースター。実績は出場選手中No.1であり、すべてのプロゴルファー憧れの存在です。
技術、メンタルすべてにおいて最高の選手です。最終日のウェアが最高です!(赤のシャツに黒のパンツ)飛距離において他を圧倒する程の存在ではなくなったものの正確なショット、パッティングは以前として素晴らしく何といってもファンを魅力するカリスマ性は健在である。今シーズンの出だしはあまり良い感じではない。再開後も試合に出ていないが、得意とする全米プロゴルフ選手権でどんなプレーをするのか楽しみである。
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
国籍:日本(愛媛県)
生年月日:1992年2月25日(28歳)
身長:180.3cm
体重:89.8kg
① PGAツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
日本人最高のプレーヤーとしてPGAツアーで7年目のシーズンを迎える。抜群の精度を誇るアイアンショットは健在でツアー屈指の実力を誇る。今シーズンはスタートから調子も良く何か掴みつつあるように見える。再開後もショットのクオリティは高くパッティングの調子次第では十分にメジャータイトルを狙えるでしょう。全米プロゴルフ選手権との相性も良いので頑張ってほしいです。
ブライソン・デシャンボー (Bryson DeChambeau)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年9月16日(26歳)
身長:185.4cm
体重:106.7kg
① PGAツアー:6勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
ゴルフに対するユニークな考え方(アイアンの長さがすべて6アイアンと同じ)と強力なフィジカルトレーニングによって筋力が9kg増と強靭な体へと変貌をとげ、再開後に約20y伸びた平均飛距離は驚異的(平均飛距離323.0yと1位マーク)、ショートゲーム・パッティングも良く、全体的にウィークポイントが無くなり、新しいゴルフスタイル(圧倒的な飛距離のアドバンテージによるゴルフの変化)で臨む全米プロゴルフ選手権でどのようなゴルフを展開するのか非常に楽しみでワクワクします。
ジョーダン・スピース (Jordan Spieth)
国籍:アメリカ
生年月日:1993年7月27日(27歳)
身長:185.4cm
体重:79.4kg
① PGAツアー:11勝
② メジャー・トーナメント:3勝
・マスターズ:1勝
・全米オープン:1勝
・全英オープン:1勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:1回(2015)
2013年にPGAツアーに参戦すると、いきなり初優勝を挙げ、2015年から2017年の間に3つのメジャータイトルを獲得するなど輝かしい成績を上げていたが、パッティングの不調から低迷し、2017年の全英オープン以降、タイトルから遠ざかっている。2019-2020シーズンにはいって、パッティングの調子は戻ってきたが、ドライバーショットに不安が残る。キャリア・グランドスラムがかかる全米プロゴルフ選手権制覇は本人にとって最大の目標となるでしょう。ドライバーショットの出来とパッティングのクオリティの高さがかみ合えば、史上6人目のキャリア・グランドスラム達成も可能ではないでしょうか。
海外メジャー4大会(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権)のタイトルをすべて獲得すること。
【キャリア・グランドスラム達成した選手】
●ジーン・サラゼン(アメリカ)
●ベン・ホーガン(アメリカ)
●ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)
●ジャック・ニクラウス(アメリカ)
●タイガー・ウッズ(アメリカ)
【キャリア・グランドスラム達成に必要なタイトル】
◎ロリー・マキロイ(マスタ-ズ)
◎フィル・ミケルソン(全米オープン)
◎ジョーダン・スピース(全米プロゴルフ選手権)
全米プロゴルフ選手権のテレビ放送
CS放送ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
地上波テレビ放送はテレビ東京、BSテレ東が連日放送!!
【地上波】テレビ東京
8月7日(金) 第1日 予選ラウンド
- 8:00~9:11 テレビ東京
8月8日(土) 第2日 予選ラウンド
- 4:30~6:00 テレビ東京
8月9日(日) 第3日 決勝ラウンド
- 6:00~7:30 テレビ東京
8月10日(月) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 7:35~10:00 テレビ東京
(※延長の可能性あり)
【BS放送】BSテレ東
8月7日(金) 第1日 予選ラウンド
- 8:53~10:55 BSテレ東
8月8日(土) 第2日 予選ラウンド
- 11:30~12:30 BSテレ東
8月9日(日) 第3日 決勝ラウンド
- 7:30~10:55 BSテレ東
8月10日(月) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 12:56~13:56 BSテレ東
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
8月7日(金) 第1日 予選ラウンド
- 2:00~11:00
(※最大延長:12:00まで)
8月8日(土) 第2日 予選ラウンド
- 3:00~11:00
(※最大延長:12:00まで)
8月9日(日) 第3日 決勝ラウンド
- 1:00~11:00
(※最大延長:12:00まで)
8月10日(月) 第4日(最終日) 決勝ラウンド
- 0:00~10:00
(※最大延長:14:00まで)
全米プロゴルフ選手権 試合結果
(Yardage: 7,251 Par: 70)
天候:くもり 時々 晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:17(0:17) R.カブレラ・ベロ、石川遼、J.コクラック
13:36(5:36) T.フリートウッド、V.ホブランド、松山英樹
13:47(5:47) R.ファウラー、B.デシャンボー、A.スコット
13:58(5:58) J.ラーム、F.ミケルソン、S.ガルシア
10番ホールスタート
08:11(0:11) B.ケプカ、G.ウッドランド、S.ローリー
08:22(0:22) J.スピース、D.ジョンソン、J.ローズ
08:33(0:33) T.ウッズ、R.マキロイ、J.トーマス
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約16時間で計算すると現地時間8月6日(木)の8:00だと日本時間8月7日(金)の0時あたり、現地時間8月6日(木)の13:00だと日本時間8月7日(金)の5時あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 | ジェイソン・デイ | -5 | 65 |
ブレンドン・トッド | -5 | 65 | |
3T | スコッティ・シェフラー | -4 | 66 |
マーティン・カイマー | -4 | 66 | |
ザンダー・シャウフェレ | -4 | 66 | |
バド・コーリー | -4 | 66 | |
ザック・ジョンソン | -4 | 66 | |
ブルックス・ケプカ | -4 | 66 | |
ジャスティン・ローズ | -4 | 66 | |
ブレンダン・スティール | -4 | 66 | |
マイク・ロレンゾ=ヴェラ | -4 | 66 |
T.ウッズ:(-2)20位タイ 5バーディ、3ボギー(68)
松山英樹:(E)48位タイ 2バーディ、2ボギー(70)
石川遼: (+2)92位タイ 2バーディ、4ボギー(72)
初日、トップに立ったのは3週連続でトップ10フィニッシュで復調の兆しが見えるジェイソン・デイとブレンドン・トッド。1打差の3位タイには3連覇がかかるブルックス・ケプカがつけた。世界ランキング1位のジャスティン・トーマスが1オーバー、リッキー・ファウラーが3オーバーと出遅れたが主な世界ランキング上位選手たちは順調なスタート切った。特に、ブライソン・デシャンボーのプレーにはワクワクさせられ、とても楽しみです。日本から出場の松山英樹は再開後からも状態の良くないショットとパッティングに苦しみましたが、13番のラッキーなチップインなどもあり結果はイーブンパーと強風の吹く厳しいコンデションのなか、まずまずのスタートを切った。石川遼は実践感覚の不備によるイージーミスも絡み出遅れたが、2日目は後半スタートと厳しいコンデションでのプレーが予想されるが、何とか予選を通過してもらいたいと思います。1日目を終了して予想通りの大混戦となった。
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
13:36(5:11) B.ケプカ、G.ウッドランド、S.ローリー
13:47(5:22) J.スピース、D.ジョンソン、J.ローズ
13:58(5:33) T.ウッズ、R.マキロイ、J.トーマス
10番ホールスタート
08:11(0:11) T.フリートウッド、V.ホブランド、松山英樹
08:22(0:47) R.ファウラー、B.デシャンボー、A.スコット
08:33(0:58) J.ラーム、F.ミケルソン、S.ガルシア
13:42(5:17) R.カブレラ・ベロ、石川遼、J.コクラック
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約16時間で計算すると現地時間8月7日(金)の8:00だと日本時間8月8日(土)の0時あたり、現地時間8月7日(金)の13:00だと日本時間8月8日(土)の5時あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 | リ・ハオトン | -8 | 65 |
2T | トミー・フリートウッド | -6 | 64 |
ジェイソン・デイ | -6 | 69 | |
ダニエル・バーガー | -6 | 67 | |
ブルックス・ケプカ | -6 | 68 | |
ジャスティン・ローズ | -6 | 68 | |
マイク・ロレンゾ=ヴェラ | -6 | 68 | |
8T | キャメロン・チャンプ | -5 | 64 |
ポール・ケーシー | -5 | 67 | |
ブレンドン・トッド | -5 | 70 |
T.ウッズ:(E)44位タイ 2バーディ、4ボギー(72)
松山英樹:(-3)16位タイ 4バーディ、1ボギー(67)
石川遼: (+2)80位タイ 5バーディ、3ボギー、1ダブルボギー(70)
予選CUTライン:+1
石川遼は予選落ちとなりました。
決勝ラウンド進出をかけた予選ラウンド2日目は、世界ランキング114位のリ・ハオトンが5バーティ、ノーボギー(65)と素晴らしいプレーを見せ、単独トップで決勝ラウンド3日目に進んだ。2位以下は大混戦となり世界ランキング上位選手がひしめき合っているため、3日目も大きな順位変動が予想される展開となった。その中、2位タイにつけ、3連覇がかかるブルックス・ケプカはプレー中、何度かトレーナーを読んで治療を受ける場面があり、3日目以降に不安が残った。2日目に好調なプレーを見せた松山英樹は昨日と違ってショットの精度が良くなり、パッティングに関しても、2m前後のパッティングをしっかり決められていた。8番では9.95mのダブルブレイクのロングパットを決めるなど、決勝ラウンドに期待が持てるプレーを披露した。石川遼はスタートからスコアを3つ落とし、苦しいラウンドを強いらえたが、好調のパッティングで終盤まで5バーティを奪い一時はイーブンパーまで盛り返し、予選通過が見えたが、最大の課題であるティーショットが左に引っ掛けるミスが最後まで影響し、1打及ばず、通算2オーバーで予選落ちとなった。特に6番ホールのティーショットは上空のハザードと言われる空間に引っ掛かってしまって悔やまれた。(197y地点に落下)しかし、課題が明確に見えたことで修正が上手くいけば今後、9月に行われる全米オープンも含め、十分に活躍が期待できるでしょう。
天候:くもり 時々 晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:40(0:40) J.スピース、J.トーマス
10:00(2:00) T.ウッズ、K.ミッチェル
11:30(3:30) R.マキロイ、V.ぺレス
12:00(4:00) D.マッカーシー、J.ラーム
12:30(4:30) A.スコット、C.モリカワ、
12:40(4:40) P.リード、B.デシャンボー
13:30(5:30) 松山英樹、キム・シウ
14:40(6:40) J.デイ、D.バーガー
14:50(6:50) P.リード、B.デシャンボー
15:00(7:00) リ・ハオトン、T.フリートウッド
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約16時間で計算すると現地時間8月8日(土)の8:00だと日本時間8月9日(日)の0時あたり、現地時間8月8日(土)の13:00だと日本時間8月9日(日)の5時あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ダスティン・ジョンソン | -9 | 65 |
2T | スコッティ・シェフラー | -8 | 65 |
キャメロン・チャンプ | -8 | 67 | |
4T | コリン・モリカワ | -7 | 65 |
ポール・ケーシー | -7 | 68 | |
ブルックス・ケプカ | -7 | 69 | |
7T | ブライソン・デシャンボー | -6 | 66 |
トニー・フィナウ | -6 | 67 | |
ジャスティン・ローズ | -6 | 70 | |
ジェイソン・デイ | -6 | 70 | |
ダニエル・バーガー | -6 | 70 | |
トミー・フリートウッド | -6 | 70 |
T.ウッズ:(+2)59位タイ 2バーディ、4ボギー(72)
松山英樹:(-4)18位タイ 3バーディ、2ボギー(69)
気温13.3℃と3日間で最も冷え込んだコンデションの中で行われた大会3日目は、トップから5打差の中に20人がひしめき合う大混戦となった。そんな中、今季1勝しているものの直前まで調子の良くなかった世界ランキング5位のダスティン・ジョンソンが8バーティ、1ボギー、1ダブルボギー(65)をマークし、通算9アンダーで単独トップに立った。1打差の2位タイには期待の若手2人(スコッティ・シェフラー、キャメロン・チャンプ)が続き、2打差の4位タイには、今季素晴らしい活躍を見せ、15番から3連続バーディを含む7バーティ、2ボギー(65)をマークした23歳のコリン・モリカワと13番から3連続ボギーを叩いたものの4バーティ、3ボギー(69)と意地を見せた3連覇の偉業に挑むブルックス・ケプカ、ポール・ケーシーがつけた。3打差の7位タイにもブライソン・デシャンボーやトニー・フィナウなど今季好調な2人が控えるなど最終日も最後まで激戦が予想される展開となった。期待の松山英樹は、フロントナインからスコアを伸ばし、一気に上位を伺ったが、13番、14番の連続ボギーが響き、通算4アンダー、18位タイで3日目を終えた。全体的にショットとパッティングのクオリティは高くなってきているので、どれだけ多くフェアウェイからのショットが打てるかがビッグスコアのカギになるのではないでしょうか。期待したいです。
天候:くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:30(0:30) T.ウッズ、T.ホージー
11:50(3:50) W.シンプソン、J.ラーム
12:20(4:20) リ・ハオトン、松山英樹
12:40(4:40) M.ウルフ、X.シャウフェレ
13:00(5:00) D.バーガー、T.フリートウッド
13:10(5:10) J.ローズ、J.デイ
13:20(5:20) B.デシャンボー、T.フィナウ
13:30(5:30) P.ケーシー、B.ケプカ
13:40(5:40) C.チャンプ、C.モリカワ
13:50(5:50) D.ジョンソン、S.シェフラー
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約16時間で計算すると現地時間8月9日(日)の7:00だと日本時間8月9日(日)の23時あたり、現地時間8月9日(日)の13:00だと日本時間8月10日(月)の5時あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | コリン・モリカワ | -13 | 64 |
2T | ポール・ケーシー | -11 | 66 |
ダスティン・ジョンソン | -11 | 68 | |
4T | マシュー・ウルフ | -10 | 65 |
ジェイソン・デイ | -10 | 66 | |
ブライソン・デシャンボー | -10 | 66 | |
トニー・フィナウ | -10 | 66 | |
スコッティ・シェフラー | -10 | 68 | |
9 | ジャスティン・ローズ | -9 | 67 |
10T | ザンダー・シャウフェレ | -8 | 67 |
ジョエル・ダーメン | -8 | 67 | |
キャメロン・チャンプ | -8 | 70 |
T.ウッズ:(-1) 37位タイ 5バーディ、2ボギー(67)
松山英樹:(-4)22位タイ 4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(70)
気温12.8℃と冷え込んだコンデションの中、目まぐるしくトップが入れ替わる大混戦から抜け出したのは23歳のコリン・モリカワ。1番で約6.5mのパーパットを決めてピンチを凌ぐと、10番までに3バーディを奪い、一気にトップに並んだ。そして14番セカンドショットをミスし、難しいアプローチショットが要求される状況から見事なチップインバーディで1歩抜け出すと、16番で見事なティーショットで1オンに成功し、約1.8mのイーグルパットを決め、最終日1イーグル、4バーディ(64)をマークし通算13アンダーで初のメジャー・トーナメントを制した。2つ目のメジャー制覇を目指したダスティン・ジョンソンとメジャー挑戦64回目のとなったポール・ケーシーが2位タイ、ジェイソン・デイが4位タイに入り復調を見せた。また、優勝したコリン・モリカワをはじめ、マシュー・ウルフ、スコッティ・シェフラー、キャメロン・チャンプと言った若手の活躍も光った。期待された松山英樹は、1番でバーディを決めて最高のスタートを切ったが2番のティーショットのミスからボギーにしたことが痛かった。14番から3連続バーディを奪ったが、フェアウェイキープ率の低さが最後まで響いた。3連覇を目指したブルックス・ケプカは4オーバーとスコアを落とし通算3アンダーの29位タイで大会を終えた。
安定したショットとメンタル、的確なコースマネジメント能力を見せたコリン・モリカワは、世界ランキングも5位に上昇し、フェデックスランキングでも2位となり、年間王者に向けたプレーオフシリーズに弾みをつけると共に、2020年9月、11月に行われる残り2つのメジャー・トーナメントでの素晴らしいプレーに期待したいです。
STATISTICS
コリン・モリカワ(Collin Morikawa)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) | 72.22% (13/18) | 286.0y |
ROUND2 | 64.29% (9/14) | 66.67% (12/18) | 281.8y |
ROUND3 | 57.14% (8/14) | 77.78% (14/18) | 293.0y |
ROUND4 | 85.71% (12/14) | 66.67% (12/18) | 301.2y |
TOTAL | 69.64% (39/56) | 70.83% (51/72) | 290.5y |
RANK | 1 | T7 | T40 |
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 21.43% (3/14) | 66.67% (12/18) | 288.2y |
ROUND2 | 42.86% (6/14) | 66.67% (12/18) | 289.8y |
ROUND3 | 28.57% (4/14) | 38.89% (7/18) | 283.4y |
ROUND4 | 50.00% (7/14) | 50.00% (9/18) | 279.9y |
TOTAL | 35.71% (20/56) | 55.56% (40/72) | 285.3y |
RANK | T76 | T68 | 60 |
タイガー・ウッズ(Tiger Woods)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) | 66.67% (12/18) | 313.8y |
ROUND2 | 64.29% (9/14) | 61.11% (11/18) | 293.8y |
ROUND3 | 28.57% (4/14) | 66.67% (12/18) | 303.6y |
ROUND4 | 64.29% (9/14) | 55.56% (10/18) | 304.9y |
TOTAL | 51.79% (29/56) | 62.50% (45/72) | 304.0y |
RANK | T29 | T44 | 9 |
石川 遼(Ryo Ishikawa)
FWキープ率 | パーオン率 | 平均飛距離 | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) | 50.00% (9/18) | 290.3y |
ROUND2 | 21.43% (3/14) | 55.56% (10/18) | 276.4y |
ROUND3 | — | — | — |
ROUND4 | — | — | — |
TOTAL | 35.71% (10/28) | 52.78% (19/36) | 283.3y |
RANK | — | — | — |
※FWキープ率:フェアウェイキープ率
優勝したコリン・モリカワと松山英樹を比較してもわかるように、フェアウェイキープ率の差が顕著だった。予選落ちとなった石川遼も同じでパーオン率の差にも表れ、チャンスを活かせる状況を数多く作り出せているかがポイントだったように思える。タイガー・ウッズの例のようにパッティングの状態もあるので、一概にフェアウェイキープ率の状況だけとは言えませんが、この狭いコースでのフェアウェイキープ率は今大会のカギとなっていたのは確かな気がします。9月に行われる全米オープンもタフなセッティングが予想されるだけに、上手く改善されて良い結果が出ることを期待したいです。
※STATISTICSは、PGATOUR公式ホームページを参照
全選手の結果
同伴のセップ・ストラカ(オーストリア)がハイタッチしようか、もどかしい仕草をしていたのも印象的でした。
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