2021年11月11日(木)~11月14日(日)にかけてアメリカ・フロリダ州ベレルにあるペリカン・ゴルフクラブ(Pelican Golf Club)で開催される2021年シーズン第33戦「ペリカン女子選手権(Pelican Women’s Championship)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは、畑岡奈紗、笹生優花の2名が出場。
※畑岡奈紗:2020年から2年連続2回目の出場
※笹生優花:初出場
※笹生優花の国籍は、LPGA公式サイトをもとにしています。
ペリカン女子選手権
2020年に新規大会としてスタートし、今大会で2回目とまだまだ歴史の浅いトーナメントとなります。
2020年に行われた第1回大会は、当時、世界ランキング1位だったコ・ジンヨンを始め、数多くのトップ・プレーヤーが参戦する中、韓国のキム・セヨンが初日からトップをキープし、通算14アンダーで初代チャンピオンに輝いでいます。
今大会は、賞金総額:$1,750,000、CMEポイント:500、108名による予選・決勝ラウンドを含む4日間72ホールのストローク・プレーで行われます。
3大会連続優勝を狙う世界ランキング1位に返り咲き、絶好調のコ・ジンヨンを始め、同2位のネリー・コルダ、初代チャンピオンとして連覇のかかる同4位のキム・セヨン、同5位でメジャ優勝を含むトップ10入り6回と安定した成績を残している笹生優花、同8位で今季2勝の畑岡奈紗ら世界ランキングトップ10から7名が出場する強力なフィールドとなっています。
日本からは畑岡奈紗、笹生優花の2名が出場します。
前回大会の畑岡奈紗は、3オーバー・34位タイ、笹生優花は、今大会が初出場となります。
ペリカン女子選手権 開催会場
【アメリカ・フロリダ州ベレル】
ペリカン・ゴルフクラブ(Pelican Golf Club)
コース | Yardage | Par |
ペリカン・ゴルフクラブ (Pelican Golf Club) |
6,353 | 70 |
アメリカ・フロリダ州の西海岸ベレル・ビーチの東、住宅街の中にある「ペリカン・ゴルフクラブ」は、クラシカルとインフラストラクチャーが融合した美しいコースとなっています。
世界的な建築家ドナルド・ロスによって設計され、1925年にオープンした歴史のあるコースをもとに、2018年にボー・ウェリングによって大改修が行われ、豊かな緑と起伏のある地形を活かし、バミューダグラスの美しいフェアウェイと切れ目のないラフが特徴的となっています。
【特徴のあるホール】
・2番Par4:砲台グリーンの距離のあるホール。
・16番Par4:フェアウェイ左サイドの木とグリーン左サイドの池。
・18番Par4:池の絡む難しいフィニッシングホール。
【芝の種類】
・フェアウェイ:ラティチュード・バミューダ
・ラフ:ラティチュード・バミューダ
・グリーン:ティフイーグル・バミューダ
ペリカン女子選手権 スケジュール
2021年11月11日(木)~11月14日(日)
11月11日(木) 大会1日目(予選ラウンド)
11月12日(金) 大会2日目(予選ラウンド)
11月13日(土) 大会3日目(決勝ラウンド)
11月14日(日) 大会最終日(決勝ラウンド)
ペリカン女子選手権 賞金
【賞金総額】
$1,750,000
【優勝賞金 】
$262,500
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した108名の出場選手は、PDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2021年11月8日時点
コ・ジンヨン(Jin Young Ko)
国籍:韓国
生年月日:1995年7月7日(26歳)
身長:非公開
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:11勝
② メジャー・トーナメント:2勝
・ANAインスピレーション:1勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:1勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:1回(2019)
2017年シーズンに非会員ながら「LPGA KEB Hana Bank Championship」に勝利し、2018年シーズンからLPGA米国女子ツアーに本格参戦すると、この年の1勝を皮切りに2019年シーズンにはメジャー・トーナメント2勝を含む4勝をあげ、一気に世界のトップへと駆け上がりました。
あらゆる状況の変化にも柔軟に対応可能なショットのクオリティの高さとコース・マネジメント能力、冷静な判断が可能な強いメンタルを持っています。
2021年シーズンは、17試合に出場し、優勝4回を含むトップ10入り11回、予選落ちは僅かに1回と安定感のある抜群の成績を残しています。特に、直近の5試合では、優勝3回、2位タイ、6位タイと文句なしの結果を残しており、更に14ラウンド連続60台というLPGAツアー記録タイの成績を残すなど、ほぼ完璧なプレーを見せています。
初開催となった2020年の第1回大会では、34位タイに終わったものの、3大会連続優勝のかかる今大会では、優勝候補筆頭と言って良いでしょう。
ネリー・コルダ(Nelly Korda)
国籍:アメリカ
生年月日:1998年7月28日(23歳)
身長:177.8cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:6勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:1勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
父親のペトル・コルダはテニスの全豪オープン・シングルス優勝、姉のジェシカはLPGAツアー6勝、弟のセバスチャンはテニスとスポーツ一家に生まれ、現在は姉のジェシカと共にLPGAツアーに参戦しています。
恵まれた体格とパワーから生み出される飛距離はツアー屈指であり、キレのあるショットでチャンスを演出しています。課題とされるアプローチとパッティングは改善されつつあり、非常に良い状態と言えるでしょう。
2021年シーズンは15試合に出場して優勝3回を含むトップ10入り8回と安定した成績を残していますが、東京オリンピックでゴールド・メダルを手にしたものの、直近の4大会では、トップ10入りはなく、前半戦の勢いが感じられません。
世界ランキング・CMEポイントランキングで熾烈なトップ争いを演じているだけに初出場で迎える今大会で、どの様なパフォーマンスを見せるのか注目です。
笹生 優花(Yuka Saso)
国籍:フィリピン
生年月日:2001年6月20日(20歳)
身長:166.0cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:1勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
8歳でゴルフを始め、アマチュア時代には、2018年アジアン・ゲームズ(アジア大会)にフィリピン代表の一員として金メダルを獲得。2019年には、オーガスタ・ナショナル女子アマチュアゴルフ選手権で3位タイ、ガールズ・ジュニアPGAチャンピオンシップで優勝を飾っています。
プロ転向後の2020年国内女子ツアーで2勝を挙げる活躍を見せる中、2021年シーズン「全米女子オープン」でメジャー初優勝、LPGAツアー初勝利を飾りました。
キム・アリム(2020年 全米女子オープン)、ソフィア・ポポフ(2020年 AIG全英女子オープン)、渋野日向子(2019年 AIG全英女子オープン)に続き、3年ぶりに非会員としてメジャー優勝を果たしたプレーヤーとなります。
体格は決して大きくないが、平均飛距離270ヤードを超える力強いティーショットと深いラフからでも方向性を出せる正確なアイアンショットに加え、ショートゲームも安定しています。
2021年シーズンは11試合に出場してメジャー優勝1回を含むトップ10入り6回とここまでは素晴しい成績を残しています。直近の3試合でも4位タイが2回と優勝争いを演じる活躍を見せています。
初出場となる今大会は、距離も短く、アイアンショットの出来が重要な要素の1つとなるため、パッティング次第では、優勝争いも十分に可能ではないでしょうか。
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
国籍:日本
生年月日:1999年1月13日(22歳)
身長:157.5cm
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・ANAインスピレーション:0勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2016年に最年少18歳のアマチュアで日本女子オープンのタイトルを獲得すると2017年からLPGAツアーに参戦し、これまでにLPGAツアー3勝を挙げています。
ショットの前に小刻みにジャンプする独特のルーティンを持ち、ツアー3勝を積み上げた原動力は日本選手に良くみられる様に100y以内のショットのクオリティの高さでしょう。更に、アプローチやバンカーショット、パッティングにも定評があります。
平均的な飛距離だけに課題とされるティーショット出来(フェアウェイキープ率)がスコアに大きく作用するでしょう。今季もここまでフェアウェイキープ率71.59%で78位、パーオン率68.38%で101位とショットに苦労している印象です。
2021年シーズンは、19試合に出場して序盤はショットも安定せずに結果も出ていなかったものの、マッチプレーでベスト16に入り、きっかけを掴むと、「全米女子オープンゴルフ」では、プレーオフで敗れ、2位に終わったが、その後、優勝1回を含むトップ10入り4回と復調の兆しの見えた素晴しいプレーを見せています。しかし、今季2勝目を飾った後の2試合は、パッティングに精彩を欠き、予選落ちと51位タイと結果を残せていません。
2020年シーズンの第1回大会では34位タイの結果に終わっています。
パティ・タヴァタナキット(Patty Tavatanakit)
国籍:タイ
生年月日:1999年10月11日(22歳)
身長:非公開
体重:非公開
① LPGA米国女子ツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・ANAインスピレーション:1勝
・全米女子オ-プン:0勝
・全米女子プロゴルフ選手権:0勝
・エビアン・チャンピオンシップ:0勝
・全英女子オープン:0勝
③ LPGA米国女子ツアー賞金女王:0回
2018年全米女子オープンでローアマチュア(5位タイ)を獲得するなど、若くして才能を開花させると2019年シーズンのシメトラ・ツアー(下部ツアー)では、3週連続優勝を果たし、平均スコア(69.382)、Par4の平均スコア(3.931)、Par5の平均スコア(4.583)で1位を獲得。2019年「Gaelle Truet Rookie of theYear」に選ばれ、賞金ランキング2位に入り、2020年シーズンからLPGAツアーに本格参戦しているタイ出身で注目の若手選手。
2021年シーズン最初のメジャー・トーナメント「ANAインスピレーション」で今大会4人目となる完全優勝を達成し、LPGAツアー初勝利を飾りました。
体格は決して大きくないが、ゆっくりとしたテイクバックから一気にフリ抜かれるティーショットの平均飛距離は、ここまで275.49y(7位)とツアー屈指であり、飛んで曲がらない安定感を持っています。ショートゲームとパッティングもそつなくこなします。
2021年シーズンは17試合に出場して優勝1回を含むトップ5入り9回と素晴らしい成績を残していますが、後半は、上位争いを演じた後は下位に低迷するなど、ムラのある結果となっています。
初出場となる今大会でのパフォーマンスが、どの様な結果となるのか注目です。
最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!
ペリカン女子選手権のテレビ放送
【BS放送】WOWOWが全ラウンド生中継放送!!
【動画配信】WOWOWオンデマンドで全ラウンドLIVE配信!!
【動画配信】GOLFTVが全ラウンドLIVE配信!!
【BS放送】WOWOW
全ラウンド生中継!! ※日本時間
WOWOWプライム:191ch
WOWOWライブ:192ch
生:生中継
11月12日(金) 第1日
0:00~3:15
WOWOWライブ 生
11月13日(土) 第2日
0:00~3:00
WOWOWライブ 生
11月14日(日) 第3日
3:00~6:30
WOWOWプライム 生
11月15日(月) 第4日 (最終日)
3:00~7:00
WOWOWライブ 生
【動画配信】WOWOWオンデマンド
WOWOWオンデマンド:ライブ配信
・11月12日(金) 0:00~3:15
・11月13日(土) 0:00~3:00
・11月14日(日) 3:00~3:30
・11月15日(月) 3:00~4:00
※見逃し配信についてはWOWOW公式サイトをご覧ください。
【動画配信】GOLFTV
全ラウンド生中継ライブ配信 ※日本時間
11月12日(金) 第1日
0:00~3:00
11月13日(土) 第2日
0:00~3:00
11月14日(日) 第3日
3:00~6:00
11月15日(月) 第4日 (最終日)
3:00~6:00
ペリカン女子選手権 試合結果
コース | Yardage | Par |
ペリカン・ゴルフクラブ (Pelican Golf Club) |
6,353 | 70 |
大会1日目(予選ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:22(21:22)
イ・ジョンウン6/ジ・ウンヒ/J.クプチョ
07:33(21:33)
A.ジュタヌガーン/B.M.ヘンダーソン/畑岡奈紗
07:44(21:44)
J.コルダ/P.タヴァタナキット/A.アーンスト
07:55(21:55)
L.トンプソン/キム・セヨン/L.マグワイア
12:10(02:10)
チョン・インジ/R.オトゥール/ユ・ソヨン
10番ホールスタート
07:22(21:22)
スヒョン・オー/Y.ノー/G.ロペス
07:33(21:33)
N.K.マドセン/P.アナナルカルン/M.カストレン
11:48(01:48)
リディア・コ/S.ポポフ/A.ユーイング
11:59(01:59)
コ・ジンヨン/B.リンシコム/M.サグストロム
12:10(02:10)
N.コルダ/D.カン/笹生優花
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月11日(木)の7:00だと日本時間11月11日(木)の21:00あたり、現地時間11月11日(木)の12:43だと日本時間11月12日(金)の02:43になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 | レオナ・マグワイア | -8 | 62 |
2 | キム・セヨン | -6 | 64 |
T3 | ローレン・コフリン | -5 | 65 |
クリスティーナ・キム | -5 | 65 | |
ダニエル・カン | -5 | 65 | |
ネリー・コルダ | -5 | 65 | |
レクシー・トンプソン | -5 | 65 | |
畑岡 奈紗 | -5 | 65 | |
ジェニファー・クプチョ | -5 | 65 | |
T10 | リウ・ユ | -4 | 66 |
エスター・ヘンセライト | -4 | 66 | |
ウェイリン・スー | -4 | 66 | |
ギャビー・ロペス | -4 | 66 | |
T23 | 笹生 優花 | -2 | 68 |
【詳細】
畑岡 奈紗
5バーディ(65)
笹生 優花
5バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(68)
10時00分時点での天候は晴れ、気温22.0℃、湿度87%、風速3.6m/s(東南東)というコース・コンディションの中、107名(1名棄権)による予選ラウンド1日目が行われた。
予選ラウンド1日目を終えてトップに立ったのは、アマチュア時代には世界アマチュアランキング135週1位という最高記録を樹立し、LPGAツアー初優勝を目指すレオナ・マグワイア。
出だしの1番からバーディを奪い、3番Par3でもバーディと好スタートを切ったレオナ・マグワイアは、7番Par5と9番Par3でもバーディを奪い、前半スコアを4つ伸ばして折り返す。後半に入り、12番Par3でグリーン奥のフリンジからバーディパットを決めて単独トップに立つと、距離の短い14番Par5で確実にバーディ、続く15番Par3でもキレのあるショットで2打目をピンハイにつけ連続バーディを奪い、再び単独トップに立つと、最終18番でも左に曲がるラインを読み切りバーディフィニッシュ。2つのPar5と4つのPar3すべてがバーディからも分かるように、フェアウェイキープ率100.00% (14/14)、パーオン率77.78% (14/18)、パット数 (24)とショットとパッティングがかみ合った素晴しいプレーを見せ、ボギーフリーとなる8バーディ、コースレコード(62)をマーク、8アンダー単独トップで初日を終えた。
2打差の2位には、出だしの1番から3連続バーディと絶好のスタートを切り、7番Par5ではバーディ、後半の14番Par5では、2打目が手を放すショットとなりながらも2オンに成功し、長めのパットを決めてイーグルを奪うなど、決して良くはないショットに対して抜群のアプローチとパッティングで確実にスコアを伸ばし、ボギーフリーとなる1イーグル、4バーディ(64)でラウンド、6アンダーで初日を終えた。
3打差の3位タイには、賞金女王と世界ランキング1位争いで熾烈な戦いを見せているネリー・コルダとボギーフリーとなる5バーディ(65)でラウンドしたレクシー・トンプソン、ダニエル・カン、畑岡奈紗ら7名が5アンダーで並んだ。
約1カ月ぶりの試合となった畑岡奈紗は、1番で2打目をピンハイにつけるスーパーショットを見せ、バーディ・スタート、続く2番でアプローチを寄せきれなかったものの、長めのパーパットを決めてリズムを掴むと、3番Par3でも距離のあるパットを決めてバーディ、7番Par5、9番Par3でもバーディを奪い、前半スコアを4つ伸ばしてトップタイで折り返す。後半に入り、11番でバーディチャンスを活かせなかったものの、危なげなくパープレーを続ける中、距離の短い14番Par5で確実に2オンに成功、楽々バーディ、上りの3ホールではチャンスを活かせなかったものの、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率94.44% (17/18)、パット数 (31)と数値的には安定したショットと要所で決まったパッティングでボギーフリーとなる5バーディ(65)でラウンド、スコアを5つ伸ばし、初日を終えた。
日本での大会に続き、連戦となった笹生優花は、12番Par3でティーショットを池に入れ、ダブルボギー、距離の短い14番Par5もパーと幸先の良くないスタートとなったものの、15番Par3で最初にバーディ、16番はボギーとしたものの、17番、18番と連続バーディを奪い、前半をイーブンパーで折り返すと、後半の7番、8番で連続バーディを奪い、5バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(68)でホールアウト。2アンダー・23位タイで初日を終えた。
ネリー・コルダとの賞金女王と世界ランキング1位争いで熾烈な戦いを演じているコ・ジンヨンは、4バーディ、2ボギー(68)で2アンダー・23位タイで初日のラウンドを終えた。
大会2日目(予選ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:33(21:33)
リディア・コ/S.ポポフ/A.ユーイング
07:44(21:44)
コ・ジンヨン/B.リンシコム/M.サグストロム
07:55(21:55)
N.コルダ/D.カン/笹生優花
11:37(01:37)
スヒョン・オー/Y.ノー/G.ロペス
11:48(01:48)
N.K.マドセン/P.アナナルカルン/M.カストレン
12:10(02:10)
E.ヘンセライト/M.ジュタヌガーン/キム・アリム
10番ホールスタート
11:37(01:37)
イ・ジョンウン6/ジ・ウンヒ/J.クプチョ
11:48(01:48)
A.ジュタヌガーン/B.M.ヘンダーソン/畑岡奈紗
11:59(01:59)
J.コルダ/P.タヴァタナキット/A.アーンスト
12:10(02:10)
L.トンプソン/キム・セヨン/L.マグワイア
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月12日(金)の7:00だと日本時間11月12日(金)の21:00あたり、現地時間11月12日(金)の12:43だと日本時間11月13日(土)の02:43になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 | レクシー・トンプソン | -11 | 64 |
ジェニファー・クプチョ | -11 | 64 | |
T3 | ウェイリン・スー | -10 | 64 |
レオナ・マグワイア | -10 | 68 | |
T5 | イ・ミヒャン | -9 | 62 |
マチルダ・カストレン | -9 | 64 | |
クリスティーナ・キム | -9 | 66 | |
ネリー・コルダ | -9 | 66 | |
キム・セヨン | -9 | 67 | |
T10 | イ・ジョンウン6 | -8 | 64 |
スヒョン・オー | -8 | 64 | |
笹生 優花 | -8 | 64 | |
マリア・ファッシ | -8 | 65 | |
ダニエル・カン | -8 | 67 | |
T23 | 畑岡 奈紗 | -5 | 70 |
【詳細】
笹生 優花
8バーディ、2ボギー(64)
畑岡 奈紗
3バーディ、3ボギー(70)
予選CUTライン:E
イエリミ・ノー、ソフィア・ポポフ、オースティン・アーンストは、予選落ちとなりました。
10時00分時点での天候は晴れ、気温22.0℃、湿度90%、風速0.6m/s(東北東)というコース・コンディションの中、107名(1名棄権)による予選ラウンド2日目が行われた。
予選ラウンド2日目を終えてトップに並んだのは、2年5カ月ぶりのLPGAツアー12勝目を狙うレクシー・トンプソンとアマチュア時代、オーガスタナショナル女子アマチュアゴルフ選手権で初代女王に輝き、LPGAツアー初優勝を目指すジェニファー・クプチョ。
トップと3打差の3位タイからスタートしたレクシー・トンプソンは、課題であるショートゲームには不安が残るものの、持ち味のショット力に加え、パッテイングでも好調を維持、出だしの12番、13番で連続バーディ、距離の短い14番Par5ではバーディを奪えなかったものの、17番、18番で連続バーディを奪い、前半スコアを4つ伸ばして折り返す。後半に入り、タフな2番でボギーを叩いたものの、5番から3連続バーディ、8番ボギー後の9番でバーディフィニッシュ。2日目は、8バーディ、2ボギー(64)でラウンド、通算11アンダートップタイで決勝ラウンド進出を決めた。
レクシー・トンプソンと同じくトップと3打差の3位タイからスタートしたジェニファー・クプチョは、序盤からフェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率100.00% (18/18)、パット数 (30)と抜群のショット力を活かしたプレーを展開し、13番でバーディを先行させると、17番、18番で連続バーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入っても、2番、4番、7番でスコアを伸ばし、2日目は、危なげないプレーでボギーフリーとなる6バーディ(64)でラウンド、通算11アンダートップタイで決勝ラウンド進出を決めた。
3位タイには、今季LPGAツアーで初優勝を飾り、2日目も持ち味を活かしたプレーで、ボギーフリーとなる6バーディ(64)をマークしたウェイリン・スーと単独トップからスタートし、レオナ・マグワイアが、通算10アンダーで並んだ。
5位タイには、11番で2打目を直接決めてイーグルを奪うなど、素晴しいプレーを見せ、1イーグル、7バーディ、1ボギー、コースレコードタイの(62)をマークしたイ・ミヒャン、今季初優勝を飾ったマチルダ・カストレン、クリスティーナ・キム、賞金女王と世界ランキング1位争いで熾烈な戦いを見せているネリー・コルダ、連覇の期待がかかるキム・セヨンが通算9アンダーで並んだ。
2アンダー・23位タイからスタートした笹生優花は、出だしの1番で長めのバーディパットを決めて幸先の良いスタートを切ると、5番、6番ではキレのあるアイアンショットからピンそばにつけバーディ、7番Par5では、距離の残った左に曲がるラインを読み切り3連続バーディ、前半スコアを4つ伸ばして折り返す。後半に入り、フェアウェイから2打目をミスする場面も見られたものの、10番ではクオリティの高いロブショット、11番ではパッティングでパーセーブ。しかし、続く12番Par3では、ティーショットをグリーン奥に外しボギー、13番では絶好のバーディチャンスからまさかの3パットで連続ボギー。続く14番Par5で確実にバーディを奪い、流れを取り戻すと、15番で連続バーディ、17番、18番はともに2打目をピンそばにつけ連続バーディフィニッシュ。途中ショットが乱れる場面もあったものの、フェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パット数 (27)と安定したプレーで8バーディ、2ボギー(64)でラウンド、通算8アンダー・10位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
トップと3打差の3位タイからスタートした畑岡奈紗だったが、出だしの10番を3パットのボギーとすると、距離の短い14番Par5ではバーディを奪えず、16番でもボギーを叩き、前半スコアを2つ落とし、折り返す。後半に入り、1番でバーディを奪い、流れを戻したいところだったが、2番でボギー。4番でバーディを奪ったものの、最後までリズムをつかめず、何とか9番でバーディを奪い、スコアをイーブンパーに戻し、2日目は3バーディ、3ボギー(70)でホールアウト。決勝ラウンドでの巻き返しに期待したい。
また、12番ホールでのホールインワンを達成したオースティン・アーンスト(プロアマ戦)と世界ランキング322位のパバリサ・ヨクタン(大会2日目)がランボルギーニ(2年間のリース)を獲得した。
大会3日目(決勝ラウンド)
天候:くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:36(23:36)
畑岡奈紗/J.E.シャドフ/A.シャープ
10:09(00:09)
L.コフリン/C.ブティエ/コ・ジンヨン
10:20(00:20)
L.コ/P.パットラム/G.ロペス
10:31(00:31)
M.ファッシ/D.カン/P.タヴァタナキット
10:42(00:42)
イ・ジョンウン6/スヒョン・オー/笹生優花
10:53(00:53)
N.コルダ/C.キム/キム・セヨン
11:04(01:04)
L.マグワイア/イ・ミヒャン/M.カストレン
11:15(01:15)
J.クプチョ/L.トンプソン/ウェイリン・スー
10番ホールスタート
09:36(23:36)
C.ナイト/B.リンシコム/C.イングリス
10:42(00:42)
チョン・インジ/P.レト/E.タリー
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月13日(土)の9:03だと日本時間11月13日(土)の23:03あたり、現地時間11月13日(土)の11:15だと日本時間11月14日(日)の01:15になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ネリー・コルダ | -16 | 63 |
レクシー・トンプソン | -16 | 65 | |
3 | ジェニファー・クプチョ | -15 | 66 |
T4 | クリスティーナ・キム | -14 | 65 |
キム・セヨン | -14 | 65 | |
T6 | パティ・タヴァタナキット | -13 | 64 |
リディア・コ | -13 | 64 | |
8 | レオナ・マグワイア | -12 | 68 |
T9 | ポーナノン・パットラム | -10 | 67 |
マリア・ファッシ | -10 | 68 | |
T17 | 笹生 優花 | -8 | 70 |
T23 | 畑岡 奈紗 | -7 | 68 |
【詳細】
笹生 優花
4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(70)
畑岡 奈紗
5バーディ、3ボギー(68)
13時00分時点での天候はくもり、気温22.0℃、湿度90%、風速4.4m/s(南西)というコース・コンディションの中、73名による決勝ラウンド3日目が行われた。
短くセッティングされたコース全長と途中、雨による中断の影響を受け、柔らかくなったグリーンによって、スコアの伸ばし合いとなった決勝ラウンド3日目を終えてトップに並んだのは、賞金女王と世界ランキング1位、CMEポイントランキング1位争いでコ・ジンヨンとの熾烈な戦いを展開しているネリー・コルダと2年5カ月ぶりのLPGAツアー12勝目を狙うレクシー・トンプソン。
トップと2打差の5位タイからスタートしたネリー・コルダは、出だしの1番、2番で連続バーディを奪う。3番Par3でボギーを叩いたものの、483.0yと短い7番Par5で確実にバーディ、94.0yと短くセッティングされた9番Par3でも狙い通り、奥からスピンバックでピンに寄せてバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、チャンスホールの11番でバーディ、12番、13番では絶好のバーディチャンスを活かせなかったものの、14番Par5で3打目のアプローチをよせ、確実にバーディを奪うと、15番、16番ではチャンスを活かせなかったものの、244.0yと1オン可能な17番Par4で1オンに成功しバーディ、最終18番も2打目をピンの根元につけ、連続バーディでフィニッシュ。安定したショットに加え、2日目と打って変わってパッティングに冴えを見せ、8バーディ、1ボギー、3日目のベストスコア(63)をマーク、一気にスコアを7つ伸ばし、通算16アンダートップタイで3日目を終えた。
トップタイで決勝ラウンド3日目を迎えたレクシー・トンプソンは、出だしの1番でバーディと幸先の良いスタートを切ると、好調なパッテイングを活かし、5番でグリーン手前から上りのロングパットを決めてバーディ、6番も長めのパットを決めてバーディ、483.0yの7番par5でも2打目をグリーン手前まで運び、3連続バーディ。前半スコアを4つ伸ばして折り返す。後半に入り、消極的なパッティングが見られる中、11番の2打目をスピンバックでピンハイにつけ、楽々バーディ。13番、14番Par5でのチャンス活かせず、迎えた15番Par3で3パットのボギー。しかし、続く16番で長めのバーディパットを決めてバウンスバックに成功。244.0yと1オン可能な17番Par4ではグリーン手前から寄せきれず、パー、最終18番でもバーディチャンスを逃したものの、安定感のあるショットと好調なパッティングで6バーディ、1ボギー(65)とスコアを5つ伸ばし、通算16アンダーでホールアウトした。
レクシー・トンプソンと同じく、トップタイで決勝ラウンド3日目を迎えたジェニファー・クプチョは、出だしの1番でバーディと幸先の良いスタートを切ったものの、その後はピンチを凌ぎながらのプレーを展開。483.0yの7番par5では確実にバーディを奪い、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半12番Par3で右の傾斜を利用してピンによせてバーディを奪うものの、13番、14番のチャンスを活かせず、パー。15番でもグリーン奥に外し、ピンチを迎えながらパーセーブに成功すると、16番ではバンカーからの2打目をピンハイにつけバーディ、244.0yと1オン可能な17番Par4でもグリーン手前から確実に寄せて連続バーディ。トップタイに並んだものの、最終18番で難しいラインから3パットのボギー。5バーディ、1ボギー(66)でラウンドし、トップと1打差の通算15アンダーで3日目を終えた。
2打差の通算14アンダー・4位タイには、クリスティーナ・キムと初代チャンピオンのキム・セヨン、3打差の通算13アンダー・6位タイには、パティ・タヴァタナキットとリディア・コが並んだ。
トップと3打差の10位タイからスタートした笹生優花は、出だしの1番で2打目をトップし、アプローチも寄せきれずボギーとしたものの、続く2番でバーディを奪い、バウンスバックに成功。5番でもバーディを奪い、リズムを取り戻したかと思われた中、優しい7番Par5をパーとすると、94.0yと短くセッティングされた9番Par3でティーショットを池に打ち込み、ボギー。前半スコアを伸ばせず、折り返す。アイアンショットの縦距離が合わず、パーで凌ぐ苦しい展開の中、14番Par5の3打目をピンによせ、バーディ、15番Par3でもピンハイにつけ連続バーディ。しかし、続く16番でティーショットを右に曲げると、パインスローのライからの2打目を池に打ち込み、4オン2パットのダブルボギー。244.0yと1オン可能な17番Par4でもティーショットを右のバンカーに打ち込みパー。最終18番は長めのパーパットを決めてピンチを凌ぎ、ホールアウト。4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(70)通算8アンダー・17位タイで3日目を終えた。
畑岡奈紗は、出だしの1番で2打目がグリーンオーバー、アプローチも寄せきれずボギー。4番でバーディ、6番はチャンスを活かせなかったものの、7番で確実にバーディを奪う。続く8番でボギーとし、前半はスコアを伸ばせず、折り返す。後半に入り、10番でバーディ、16番、17番と連続バーディを奪ったものの、数多くのチャンスを活かせず、5バーディ、3ボギー(68)通算7アンダーでホールアウト。23位タイで3日目を終えた。
大会最終日(決勝ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:47(23:47)
J.M.グリーン/畑岡奈紗/M.カストレン
10:09(00:09)
キム・アリム/笹生優花/D.カン
10:42(00:42)
M.ファッシ/B.M.ヘンダーソン/コ・ジンヨン
10:53(00:53)
L.コ/L.マグワイア/P.パットラム
11:04(01:04)
C.キム/キム・セヨン/P.タヴァタナキット
11:15(01:15)
N.コルダ/L.トンプソン/J.クプチョ
10番ホールスタート
09:14(23:14)
I.ガブサ/M.アレックス/B.リンシコム
09:58(23:58)
L.サラス/C.ナイト/R.オトゥール
※時差:日本は14時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間11月14日(日)の9:03だと日本時間11月14日(日)の23:03あたり、現地時間11月14日(日)の11:15だと日本時間11月15日(月)の01:15になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | ネリー・コルダ | -17 | 69 |
T2 | リディア・コ | -17 | 66 |
キム・セヨン | -17 | 67 | |
レクシー・トンプソン | -17 | 69 | |
5 | ブルック・ヘンダーソン | -14 | 65 |
T6 | アディティ・アショク | -13 | 64 |
コ・ジンヨン | -13 | 66 | |
ギャビー・ロペス | -13 | 66 | |
ポーナノン・パットラム | -13 | 67 | |
パティ・タヴァタナキット | -13 | 70 | |
14 | 笹生 優花 | -11 | 67 |
T40 | 畑岡 奈紗 | -5 | 72 |
【詳細】
笹生 優花
5バーディ、2ボギー(67)
畑岡 奈紗
1バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(72)
13時00分時点での天候は晴れ、気温17.0℃、湿度62%、風速3.6m/s(北北西)というコース・コンディションの中、73名による決勝ラウンド最終日が行われた。
最終組の2名によるマッチレースから終盤、思わぬ展開となった大会最終日、4名によるプレーオフを制しLPGAツアー7勝目を飾ったのは、ネリー・コルダ。
最終日最終組トップタイからスタートしたネリー・コルダは、出だしの1番で長めのパットを決めてバーディを先行させるものの、続くタフな2番でピン奥から約13.0mある下りのバーディパットをショート、パーパットも外し、3パットのボギーとする。しかし、好調なショットを活かし、4番と6番でピンハイにつけバーディを奪うと、7番Par5ではスコアを伸ばせなかったものの、9番Par3でもピンハイにつけてバーディ。ショットが素晴しく、2番、8番以外、常にチャンスにつけるなど、アグレッシブなプレーで前半スコアを3つ伸ばし単独トップに立つと、後半10番では、ティーショットを右に曲げ、前方に木の枝がかかる2打目を低いボールでピン奥につけ連続バーディ、2位に2打差をつける。しかし、12番Par3でティーショットをグリーン左奥に外すと、アプローチを寄せきれず、ボギーとし、トップに並ばれる。その後、14番Par5で2オンしながら3パットのパーとスコアを伸ばせないまま、迎えた17番Par4のフェアウェイからの2打目を難しいショートサイドに外すと、ギリギリを狙わないといけないシビアな状況からダフり、手前のグリーンサイドバンカー、4オン後、短いパットを立て続けに外し、まさかの3パットでトリプルボギー、トップと2打差の4位に後退。しかし、最終18番でバーディを奪い、最終日6バーディ、2ボギー、1トリプルボギー(69)でラウンド終了、通算17アンダーでプレーオフに持ち込んだ。
トップと3打差の6位タイからスタートしたリディア・コは、出だしの1番でバーディを奪うと、6番でもバーディ、7番Par5ではスコアを伸ばせなかったものの、安定感のあるプレーで前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入っても、タフな11番で2打目をショートサイドに落としたものの、見事なリカバリーでピンチを凌ぐ。12番では長めのパーパット、13番は絶好のバーディパットを外すなど、パーで通過し、迎えた14番Par5で3打目をピンハイにつけ、楽々バーディ、続く15番も長めのパットと決めて連続バーディ。終盤の17番、18番のチャンスは活かせなかったものの、安定感のあるプレーで、最終日ボギーフリーとなる4バーディ(66)でラウンド、通算17アンダーでプレーオフに持ち込んだ。
連覇のかかる初代チャンピオンのキム・セヨンは、3番Par3と7番Par5でバーディ、9番Par3では、絶好のバーディチャンスを活かせなかったものの、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入り、タフな11番で2打目をショートサイドに落とし、アプローチを寄せきれず、ボギーとしたものの、13番でバーディ、そして、最終18番で右に曲がる難しいラインを読み切りバーディ。最終日4バーディ、1ボギー(67)とスコアを3つ伸ばし、通算17アンダー、4名で行われるプレーオフに持ち込んだ。
ネリー・コルダと同じくトップタイでスタートしたレクシー・トンプソンは、序盤の2番で2打目がグリーン手前20.0yほど戻ってきたが、パターでのアプローチから約4.0mのパーパットを決めてピンチを凌ぐと、前回大会でホールインワンを達成している3番Par3であわやホールインワンかというスーパーショットを放ち、楽々バーディ、7番Par5でも確実にバーディを奪う。8番では登りの最高の位置、9番Par3でもピンハイにつけたものの、絶好のバーディチャンスを活かせずパーとしながらも、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半10番では、ティーショットを右に曲げ、2打目を前方の木の上を通し、グリーンオン、かなり距離のある難しいパットが残るが、2パットのパーで凌ぐと、12番Par3でピン手前の長めのパットを決めてバーディ、19アンダーでトップに並ぶ。その後、13番から16番にかけてバーディチャンスを掴むものの、活かせず、迎えた17番Par4で2オンしながら、短いパーパットを外し、3パットのボギー。更に最終18番では、2打目をグリーン左サイドに外し、マウンド越えの登ってかなり下る上、右に曲がる難しいラインを残したフリンジから連続3パットのボギー。最終日3バーディ、2ボギー(69)でラウンド、通算17アンダーでプレーオフが決定した。
4名によるプレーオフとなった1ホール目、ともにグリーンを外し、アプローチを決めきれなかったリディア・コとキム・セヨン、そして、2打目を最もピンそばにつけたレクシー・トンプソンがバーディパットを外したのに対して72ホール目とほぼ同じ位置からのバーティパットをしっかり決めたネリー・コルダが優勝、LPGAツアー7勝目、今季4勝目を飾った。
8アンダー・17位タイからスタートした笹生優花は、2番で幸先の良いバーディを奪う。7番Par5では、下りの約2.0mのバーディパットから3パットのボギー。しかし、続く8番でバーディを奪い、バウンスバックに成功すると、11番でピンそばにつけてバーディ、12番Par3では、下りの右に曲がるラインを読み切り連続バーディ、13番は絶好のバーディチャンスを活かせずパーとしたものの、14番Par5では、アプローチを寄せて確実にバーディ。15番Par3で右サイドからのタフなバーティパットが寄らず3パットのボギーとしたものの、最終日は、フェアウェイキープ率100.00 (14/14)、パーオン率100.00 (18/18)と安定したショットを見せ、5バーディ、2ボギー(67)でラウンド、通算11アンダー・14位で大会を終えた。
7アンダー・23位タイからスタートした畑岡奈紗は、多くのチャンスを掴むものの、アプローチを寄せきれず、3パットのダブルボギーを叩いた8番が象徴するようにパッテイングに苦しみ、1バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(72)とスコアを2つ落とし、通算5アンダー・40位タイで大会を終えた。
また、最終日も12番ホールでのホールインワンを達成したスヒョン・オーが、オースティン・アーンスト(プロアマ戦)と世界ランキング322位のパバリサ・ヨクタン(大会2日目)に続き、ランボルギーニ(2年間のリース)を獲得した。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREEN IN REG
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
PPR:PUTTS PER ROUND
(ラウンドあたりのパット数)
1位
ネリー・コルダ(Nelly Korda)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 85.71% (12/14) |
83.33% (15/18) |
285.0y | 28 |
ROUND2 | 100.00% (14/14) |
88.89% (16/18) |
270.0y | 31 |
ROUND3 | 85.71% (12/14) |
88.89% (16/18) |
268.0y | 28 |
ROUND4 | 85.71% (12/14) |
83.33% (15/18) |
341.0y | 32 |
TOTAL | 89.29% (50/56) |
86.11% (62/72) |
291.0y | 29 |
2位タイ
リディア・コ(Lydia Ko)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
72.22% (13/18) |
245.0y | 28 |
ROUND2 | 85.71% (12/14) |
83.33% (15/18) |
249.0y | 29 |
ROUND3 | 92.86% (13/14) |
77.78% (14/18) |
245.0y | 26 |
ROUND4 | 85.71% (12/14) |
83.33% (15/18) |
315.0y | 29 |
TOTAL | 85.71% (48/56) |
79.17% (57/72) |
263.0y | 28 |
2位タイ
キム・セヨン(Sei Young Kim)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 85.71% (12/14) |
72.22% (13/18) |
261.0y | 26 |
ROUND2 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
262.0y | 29 |
ROUND3 | 92.86% (13/14) |
77.78% (14/18) |
255.0y | 27 |
ROUND4 | 78.57% (11/14) |
88.89% (16/18) |
308.0y | 31 |
TOTAL | 82.14% (46/56) |
79.17% (57/72) |
271.0y | 28 |
2位タイ
レクシー・トンプソン(Lexi Thompson)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
72.22% (13/18) |
274.0y | 26 |
ROUND2 | 85.71% (12/14) |
83.33% (15/18) |
274.0y | 27 |
ROUND3 | 92.86% (13/14) |
66.67% (12/18) |
269.0y | 25 |
ROUND4 | 92.86% (13/14) |
77.78% (14/18) |
332.0y | 31 |
TOTAL | 87.50% (49/56) |
75.00% (54/72) |
287.0y | 27 |
14位
笹生 優花(Yuka Saso)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 92.86% (13/14) |
61.11% (11/18) |
272.0y | 25 |
ROUND2 | 85.71% (12/14) |
83.33% (15/18) |
270.0y | 27 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
50.00% (9/18) |
254.0y | 25 |
ROUND4 | 100.00% (14/14) |
100.00% (18/18) |
321.0y | 33 |
TOTAL | 85.71% (48/56) |
73.61% (53/72) |
279.0y | 27 |
40位タイ
畑岡 奈紗(Nasa Hataoka)
FH | GIR | DD | PPR | |
ROUND1 | 85.71% (12/14) |
94.44% (17/18) |
253.0y | 31 |
ROUND2 | 85.71% (12/14) |
72.22% (13/18) |
248.0y | 32 |
ROUND3 | 85.71% (12/14) |
77.78% (14/18) |
248.0y | 30 |
ROUND4 | 100.00% (14/14) |
72.22% (13/18) |
297.0y | 33 |
TOTAL | 89.29% (50/56) |
79.17% (57/72) |
261.0y | 31 |
優勝したネリー・コルダ、2位タイに入ったリディア・コ、キム・セヨン、レクシー・トンプソンともに、フェアウェイも広いこともあり、4日間通じて安定したショットとパッティングでスコアを伸ばした。笹生優花は、4日間で良し悪しの変化があり、畑岡奈紗は、パッティングが決まっていなかった。
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