2021年 「全豪オープンテニス」のテレビ放送予定と試合結果 錦織圭、大坂なおみも参戦!

全豪オープンテニス2021 テニス
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2021年2月8日(月)~2月21日(日)にかけてオーストラリア・メルボルンにあるメルボルン・パーク(Melbourne Park)で開催される2021年シーズン最初のグランドスラム「全豪オープン(Australian Open)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、ドロー(トーナメント表)、テレビ放送予定を紹介します。

日本からは錦織圭、大坂なおみを含む複数の選手が出場。

(2021.2.21)
・ノバク・ジョコビッチが3年連続9回目の全豪オープン制覇を達成。

(2021.2.20)
・大坂なおみが2年ぶり2回目の全豪オープン制覇を達成。

(2021.2.19)
・大坂なおみが2月20日(土)の決勝(日本時間17:30開始予定)に登場。対戦相手はジェニファー・ブレイディーに決定。

(2021.2.17)
・大坂なおみが準決勝の第1試合(日本時間12:00開始予定)に登場。対戦相手はセレナ・ウィリアムズに決定。決勝進出を決めた。

(2021.2.15)
・大坂なおみが準々決勝の第1試合(日本時間10:30開始予定)に登場。ベスト4進出を決めた。

(2021.2.14)
・大坂なおみが4回戦の第1試合(日本時間09:00開始予定)に登場。ベスト8進出を決めた。

(2021.2.12)
・大坂なおみが第2試合(日本時間11:30開始予定)に登場。4回戦進出を決めた。

(2021.2.10)
・日比野菜緒が第4試合(日本時間15:00開始予定)に登場。2回戦敗退。

(2021.2.9)
・大坂なおみが10日のナイトセッション第1試合(日本時間17:00開始予定)に登場。
3回戦進出を決めた。

(2021.2.9)
・日比野菜緒が第1試合(日本時間9:00開始予定)に登場。2回戦進出。

(2021.2.8)
・錦織圭、西岡良仁、杉田祐一、内山靖崇、ダニエル太郎、大坂なおみ、土居美咲、日比万葉が登場。2回戦進出は大坂なおみだけ。

(2021.2.5)
・男女シングルス各128名の出場選手一覧、ドローを掲載しました。

(2021.2.3)
・【地上波】NHK総合の放送時間とWOWOWオンデマンドの配信開始時間を掲載しました。

(2021.1.17)
・【BS放送】WOWOWの放送時間を掲載しました。

(2021.1.17)
・全豪オープン予選が行われ、日比万葉選手が予選を突破し、初のグランドスラム本戦出場を決めた。


(2021.1.6)
・予選は、男子がドーハ(カタール)、女子がドバイ(アラブ首長国連邦)で、それぞれ2021年1月10日から開催されます。

(2020.12.16)
・例年とは異なり、2021年2月8日からの開催となります。

(2020.11.27)
・全豪オ-プンは開催予定。
 
【日本人出場選手】(男女シングルス)
《男子本戦》
 錦織圭、西岡良仁、杉田祐一、内山靖崇、ダニエル太郎(ラッキールーザー)

《男子予選》
 ダニエル太郎、添田豪、伊藤竜馬、守屋宏紀

《女子本戦》
 大坂なおみ、土居美咲、日比野菜緒、日比万葉(予選突破)

《女子予選》
 奈良くるみ、日比万葉、内藤祐希、村松 千裕、岡村恭香、大前綾希子


※赤文字は、予選敗退になった選手
 
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全豪オープンテニス

新シーズン最初のグランドスラムとして例年1月にオーストラリアのメルボルンで開催されるテニスの4大大会「グランドスラム」の1つです。真夏の炎天下での試合の過酷さが特徴の1つとなります。優勝を手にするためには、いかに体力を温存し、セカンドウィークに進めるかがカギとなるでしょう。

男子は今大会を得意とするノバク・ジョコビッチの連覇なるか、ドミニク・ティームを筆頭に若手選手の躍進が見られるのか、見どころ満載です。怪我から復帰した錦織圭の活躍にも期待がかかります。また、女子は地元オーストラリアのアシュリー・バーティを筆頭に大坂なおみ、2020年覇者のソフィア・ケニン、2020年全仏オープンで衝撃の優勝を成し遂げたイガ・シフィオンテクなど大混戦が予想されなます。

今大会は、ハッピースラムと呼ばれ、温かい雰囲気の中、多彩なイベントも充実していてテニス観戦以外でも存分に楽しめます。

今大会は、1日全体の観客動員数3万人を予定し、全コートで線審を置かない「エレクトリック・ラインコール」を導入。ホーク・アイによる自動ライン判定が行われるため、チャレンジ・システムがなくなります。

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全豪オープンテニス 開催会場

【オーストラリア・メルボルン】
メルボルン・パーク(Melbourne Park)

メルボルン中心部に位置するメルボルン・パーク(Melbourne Park)は全豪オープンテニスの会場として知られ、33のハードコートと6のクレイコートの合計39のコートがあります。

【今大会で使用されるコート】
・ロッド・レーバー・アリーナ(センターコート)
・マーガレット・コート・アリーナ
・ジョン・ケイン・アリーナ
・1573アリーナ
・コート(3、5~8、10、12~17)

全豪オープンテニス スケジュール

日程:2021年2月8日(月)~2月21日(日)

男女シングルス

月日 日程 男子 女子
2/8(月) 第1日 1回戦 1回戦
2/9(火) 第2日 1回戦 1回戦
2/10(水) 第3日 2回戦 2回戦
2/11(木・祝) 第4日 2回戦 2回戦
2/12(金) 第5日 3回戦 3回戦
2/13() 第6日 3回戦 3回戦
2/14() 第7日 4回戦 4回戦
2/15(月) 第8日 4回戦 4回戦
2/16(火) 第9日 準々決勝 準々決勝
2/17(水) 第10日 準々決勝 準々決勝
2/18(木) 第11日 準決勝 準決勝
2/19(金) 第12日 準決勝  
2/20() 第13日   決勝
2/21() 第14日 決勝  


男女・ミックスダブルス

月日 日程 男子 女子
2/19(金) 第12日   決勝
2/20() 第13日 ミックス決勝
2/21() 第14日 決勝  


男女車いすシングルス・ダブルス

月日 日程 男子 女子
2/16(火) 第9日 決勝(S) 決勝(S)
2/17(水) 第10日 決勝(D) 決勝(D)

(S):シングルス
(D):ダブルス

全豪オープンテニス 賞金

大会賞金総額 A$80,000,000



【男女シングルス賞金】

優勝 A$2,750,000
準優勝 A$1,500,000
ベスト4 A$850,000
ベスト8 A$525,000
ベスト16 A$320,000
3回戦 A$215,000
2回戦 A$150,000
1回戦 A$100,000


【男女ダブルス賞金】

優勝 A$600,000
準優勝 A$340,000
ベスト4 A$200,000
ベスト8 A$110,000
3回戦 A$65,000
2回戦 A$45,000
1回戦 A$30,000


【ミックスダブルス賞金】

優勝 A$600,000
準優勝 A$340,000
ベスト4 A$200,000
ベスト8 A$110,000
3回戦 A$65,000
2回戦 A$45,000
1回戦 A$30,000

 

出場選手一覧

最終エントリーされた男子128名の出場選手はPDFをご覧ください。

最終エントリーされた女子128名の出場選手はPDFをご覧ください。

注目選手

男子シングルス

※選手情報及び世界ランキングは2021年2月1日時点
※PRIZE MONEYは2021年2月1日時点

ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)
世界ランキング 1位
国籍:セルビア
生年月日:1987年5月22日(33歳)
身長:188.0cm
体重:77.1kg

① ATPツアー:81勝(シングルス)

② グランドスラム:17勝
 ・全豪オープン:8勝
 ・全仏オープン:1勝
 ・ウィンブルドン:5勝
 ・全米オープン:3勝

③ ATP FINALS:4回(2012,2013,2014,2015)

④ PRIZE MONEY:$145,656,177(Singles & Doubles)

リタ-ンゲ-ムで見せる圧倒的な力と戦術におけるドロップショットの効果、状況の変化にも対応可能な強靭なメンタル、経験に加えネットプレ-など新しいことにも挑戦し進化し続ける世界最高のオ-ルラウンダ-。

ベテランの域に達しても尚、体のケアは十分で戦いへのアプロ-チも少しずつ変えているし新しいプレ-を取り入れて進化しています。

近年は特にサーブ&ボレ-も見せ、下がって守れるし攻撃も出来るようになっています。

最も相性の良い今大会で2連覇を達成し、世界No1の実力を見せつけるか注目です。

ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)
世界ランキング 2位
国籍:スペイン
生年月日:1986年6月3日(34歳)
身長:185.4cm
体重:84.8kg

① ATPツアー:86勝(シングルス)

② グランドスラム:20勝
 ・全豪オープン:1勝
 ・全仏オープン:13勝
 ・ウィンブルドン:2勝
 ・全米オープン:4勝

③ ATP FINALS:0回

④ PRIZE MONEY:$123,482,764(Singles & Doubles)

強烈なトップスピンのショットと驚異的なフットワークを活かし、勝つために最善の努力をし、常にベストを尽くすことが出来るフィジカルとメンタルを持ち合わせ、長く男子テニス界のトップを走り続けるクレイキング。

近年は特にサーブ&ボレ-も積極的に取り入れ、更なる進化を求めている。全豪オープンとの相性は決して良くないが、優勝候補の一角であることは間違いないでしょう。

また、男子の現役選手で唯一ゴールデンスラムを達成しています。

ゴールデンスラム:すべてのグランドスラムとオリンピック金メダルを手にすることです。

ドミニク・ティーム(Dominic Thiem)
世界ランキング 3位
国籍:オーストリア
生年月日:1993年9月3日(27歳)
身長:185.4cm
体重:78.9kg

① ATPツアー:17勝(シングルス)

② グランドスラム:1勝
 ・全豪オープン:0勝
 ・全仏オープン:0勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:1勝

③ ATP FINALS:0回

④ PRIZE MONEY:$28,163,125(Singles & Doubles)

近年、急速に力を付けてきている中堅の1人。大きなテイクバックから放たれる強烈なフォアハンドと多彩なショットを打ち分ける片手バックハンドは相手にとって脅威となります。

フィジカルトレーニングも順調に進められているため、5セットのフルセットマッチにも十分に対応できる体力を持ち合わせています。

2020年の全米オープンで悲願のグランドスラム初タイトル獲得し、世界ランキング3位に浮上、ビッグ3の一角に割って入りました。2020年準優勝と後一歩届かなかった、今大会のタイトルも十分可能性を秘めています。

ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)
世界ランキング 4位
国籍:ロシア
生年月日:1996年2月11日(24歳)
身長:198.1cm
体重:82.6kg

① ATPツアー:9勝(シングルス)

② グランドスラム:0勝
 ・全豪オープン:0勝
 ・全仏オープン:0勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:0勝

③ ATP FINALS:1回(2020)

④ PRIZE MONEY:$14,130,584(Singles & Doubles)

2019年全米オープン準優勝の実績を持つ期待の選手。

大きなテイクバックから繰り出される正確なフォアのショットとバックハンドは素晴しく、特にストレートへのショットは正確です。

体格に似合わず、コートの後ろから追いつく足の速いフットワークも持ち合わせており、試合によって我慢強く、とても大人しい性格を見せる一方で、感情の起伏を前面に出すという一面もあり、裏表がありすぎるが、良くも悪くも他人を気にせず、自分を貫く個性的なプレーとパフォーマンスが魅力です。

今大会は、グランドスラム決勝の舞台も経験し、2020年ATP FINALSも制したことで、遜色ないプレーを展開できるでしょう。

ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)
世界ランキング 6位
国籍:ギリシャ
生年月日:1998年8月12日(22歳)
身長:193.0cm
体重:88.9kg

① ATPツアー:5勝(シングルス)

② グランドスラム:0勝
 ・全豪オープン:0勝
 ・全仏オープン:0勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:0勝

③ ATP FINALS:1回(2019)

④ PRIZE MONEY:$12,532,057(Singles & Doubles)

2018年ネクスト・ジェネレーション・ATPファイナルズを制し、次世代のNo.1候補として期待される中、2019年にはATPファイナルズに初出場を果たし準決勝でロジャー・フェデラーを下すと、その勢いのまま初優勝を飾りました。

プレ-の特徴はフォアハンドを軸にオールラウンドに試合を展開します。全体的なクオリティの高さが際立ちます。

2020年は、期待された程のパフォーマンスは披露されなかったが、2020年全仏オープンで見せたプレーがコンスタントにできれば、今大会もベスト4以上が期待できるでしょう。

アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)
世界ランキング 7位
国籍:ドイツ
生年月日:1997年4月20日(23歳)
身長:198.1cm
体重:89.8kg

① ATPツアー:11勝(シングルス)

② グランドスラム:0勝
 ・全豪オープン:0勝
 ・全仏オープン:0勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:0勝

③ ATP FINALS:1回(2018)

④ PRIZE MONEY:$23,308,531(Singles & Doubles)

これまでATP Masters1000で3勝、ATP FINALSで1勝と素晴らしい成績を収めてきた若手のホープ。

プレーの特徴は、ベースラインでのプレーを軸としたストロークプレーヤーです。

フォアハンドのクロスや相手ベースライン深く打ち返す正確なショット、長身で手足の長さを活かした守備力は素晴しいです。一方でダブルフォルトの多さが目立つサービスの改善には至っていません。

2020年全米オープンでは、タイトルに手をかけたところで精神面の弱さから自滅、今大会も上位進出のカギは、サービスと精神面でしょう。

アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)
世界ランキング 8位
国籍:ロシア
生年月日:1997年10月20日(23歳)
身長:188.0cm
体重:74.8kg

① ATPツアー:7勝(シングルス)

② グランドスラム:0勝
 ・全豪オープン:0勝
 ・全仏オープン:0勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:0勝

③ ATP FINALS:0回

④ PRIZE MONEY:$6,666,124(Singles & Doubles)

2020年ATPツアー最多の5勝をマークし、一気にトップ10入りを果たした23歳。

プレースタイル最大の魅力は、どの場所、体勢、ボールの質でも全て強打する超攻撃的なテニス。

2020年には、初のATP FAINALSも経験し、大きな大会でのパフォーマンスにも期待できます。

今大会でも高い打点から鋭いスウィングのハードヒットでベスト4以上へ駆け上がるか注目です。

錦織 圭(Kei Nishikori)
世界ランキング 41位
国籍:日本
生年月日:1989年12月29日(31歳)
身長:177.8cm
体重:73.0kg

① ATPツアー:12勝(シングルス)

② グランドスラム:0勝
 ・全豪オープン:0勝
 ・全仏オープン:0勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:0勝

③ ATP FINALS:0回

④ PRIZE MONEY:$24,020,635(Singles & Doubles)

日本男子テニス界が誇る世界的テニスプレーヤー。

2014年には全米オープン準優勝に輝くなど日本選手において数多くの偉業を達成しています。

特徴は、ベースラインでのプレーを軸としたストロークプレーヤーです。

フォアハンド・バックハンドともにクオリティが高く、バックハンドでのダウン・ザ・ラインは素晴しいです。特にリターンゲームの強さと戦術におけるグレバー(頭の良さ)なプレーは世界トップクラスを誇ります。

近年は、不安要素でもあるサーブの質の強化と説教的なネットプレーへのスタイルの改善に取り組んでいる。ハードコートのイメージが強い錦織圭ですが、以外にクレイコートでの勝率が1番良く、ハードコート、グラスコ-トと勝率が悪くなっています。

2020年はケガからの復帰と言うことで成績は振るわなかったが、2021年はどこまで活躍できるか期待したいです。

今大会については、世界ランキング41位とシードが付かない状況なので、苦戦は必至ですが、頑張ってほしいです。

 

女子シングルス

※選手情報及び世界ランキングは2021年2月1日時点
※PRIZE MONEYは2021年2月1日時点

アシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)
世界ランキング 1位
国籍:オーストラリア
生年月日:1996年4月24日(24歳)
身長:165.1cm
体重:非公開

① WTAツアー:8勝(シングルス)

② グランドスラム:1勝
 ・全豪オープン:0勝
 ・全仏オープン:1勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:0勝

③ WTA FINALS:1回(2019

④ PRIZE MONEY:$17,594,569(Singles & Doubles)

ジュニア時代から卓越した技術とセンスを持ち合わせていた若き天才。

2011年、15歳でウィンブルドンジュニアで優勝し、輝かしい未来を歩むと思われたが、燃え尽き症候群になり19歳から2年間テニスを離れることになります。この間、クリケットの選手として2年間プレーしていました。(この2年間テニスから全く離れていたわけではなくジュニア選手のコ-チも行っていた。後に復帰する際、フィーリングがそれほど落ちなかった要因でもある)

2016年にテニス界に戻ってきた珍しい経歴の持ち主でもある若き天才は、新たに強化されたメンタルと共に、ダウンザラインでエースが取れる低くてスピ-ドがあり外に逃げていくバックハンドのスライスと卓越した戦術眼で輝きを放ちます。彼女の放つスライスは世界最高であり、素晴しいの一言に尽きます。

今大会は、久々の試合と言うことで試合勘の不安は残りますが、優勝候補の一角で間違いないでしょう。

大坂 なおみ(Naomi Osaka)
世界ランキング 3位
国籍:日本
生年月日:1997年10月16日(23歳)
身長:180.3cm
体重:非公開

① WTAツアー:6勝(シングルス)

② グランドスラム:3勝
 ・全豪オープン:1勝
 ・全仏オープン:0勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:2勝

③ WTA FINALS:0回

④ PRIZE MONEY:$17,770,234(Singles & Doubles)

日本人初のグランドスラム制覇と世界ランク1位の偉業を成し遂げたニュ-ヒロイン。

強力なサ-ビスとフォアハンドで相手を圧倒します。更に、軸を崩さないフィジカルトレーニングによって体のキレが良くなり、フットワークを活かした、パワーに頼るだけのテニスではなくなってきています。

2020年シーズン再開後の全米オープンテニスでは本来の身体能力の高さが更にパワーアップされ、素晴らしいプレーを発揮し、2度目の制覇を達成しました。

今大会も2019年に制しており、優勝候補筆頭と言って良いでしょう。

ソフィア・ケニン(Sofia Kenin)
世界ランキング 4位
国籍:アメリカ
生年月日:1998年11月14日(22歳)
身長:170.2cm
体重:非公開

① WTAツアー:5勝(シングルス)

② グランドスラム:1勝
 ・全豪オープン:1勝
 ・全仏オープン:0勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:0勝

③ WTA FINALS:0回

④ PRIZE MONEY:$7,221,702(Singles & Doubles)

2020年全豪オープンを制覇して一気にトップ10入りすると、再開後の全仏オープンでも決勝に進むなど1年で大きく成長を遂げた22歳。

試合の中での状況判断と修正能力は素晴しいです。一方で一球一球に気合を前面に押し出すファイターであるにもかかわらず得意のドロップショットや緩急を織り交ぜた多彩な攻撃で相手のリズムを崩すなどプレーは冷静です。

戦い方にも幅がありドロップショットや相手の隙を見て上手くロブショットを打つなど攻守の切り替えが上手く、素晴らしいディフェンス力とこれらを支えるフィジカルの強さ、強靭なメンタル、高い集中力と次のプレ-を想定したフットワ-クを活かした戦術眼を持っています。

今大会はディフェンディングチャンピオンとして臨む大会だが、近年、女子の大混戦を考えると決して連覇は簡単ではないでしょう。そんな中でどの様なパフォーマンスを見せてくれるのか注目です。

ビアンカ・アンドレースク(Bianca Andreescu)
世界ランキング 8位
国籍:カナダ
生年月日:2000年6月16日(20歳)
身長:170.2cm
体重:非公開

① WTAツアー:3勝(シングルス)

② グランドスラム:0勝
 ・全豪オープン:0勝
 ・全仏オープン:0勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:1勝

③ WTA FINALS:0回

④ PRIZE MONEY:$6,720,038(Singles & Doubles)

初出場した2019年の全米オープンを19歳で制したカナダの若き女王。

2006年のシャラポワ以来となる10代でのグランドスラム制覇を果たすと、2019年シーズンWTAツアー3勝(Indian Wells, Toronto, US Open)をマークし、才能を開花させました。

恵まれた体格から繰り出される力負けしない強烈なショットをサーブ・リターン・ストロークでも存分に発揮できる力を持っています。

まだまだ粗削り(プレーや精神面での浮き沈みが多い)ながら底知れぬポテンシャルを秘めた才能は、男子のデニス・シャポバロフやフェリックス・オジェ・アリアシムと共に次世代のカナダを牽引する存在となるでしょう。

2020年シーズンは全く大会に出場しておらず、今大会は2019年WTA FINALS以来となります。試合勘など不安は拭えないが、どの程度のパフォーマンスが出来るのか気になる所です。

イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek)
世界ランキング 17位
国籍:ポーランド
生年月日:2001年5月31日(19歳)
身長:175.3cm
体重:非公開

① WTAツアー:1勝(シングルス)

② グランドスラム:1勝
 ・全豪オープン:0勝
 ・全仏オープン:1勝
 ・ウィンブルドン:0勝
 ・全米オープン:0勝

③ WTA FINALS:0回

④ PRIZE MONEY:$2,936,402(Singles & Doubles)

2020年全仏オープンでWTAツアー初優勝、ポーランド人初のグランドスラム制覇を果たした19歳のニューヒロイン。

プレースタイル最大の特徴は、きゃしゃな体格から放たれる強烈なフォアハンドになります。

コンパクトな振りにより、打つタイミングが早く、高い打点でのショットが多く見受けられ、ウィナーが取れます。また、テンポの良いラリーから突如、繰り出されるタイミングと速いボールスピードによるバックのドロップショットも武器の1つです。

力強いショット、攻守のバランスの良さ、多彩なショット(ドロップ・アングルショット)、冷静なプレーが光り、今後、更にプレーが洗練されていくと親友の大坂なおみと共に世界No.1に向けて、女子テニスの新時代を駆け抜けていくことでしょう。

今大会で最も期待される若手選手でしょう。

 

全豪オープンテニスのテレビ放送

地上波NHK総合が連日録画放送。
※生中継あり(錦織圭、大坂なおみ)

WOWOW、が連日生中継放送!!

※日本との時差は2時間(日本より2時間進んでいます)

:生中継

【地上波】NHK総合 

2月08日(月) 第1日 男女シングルス1回戦

  • 09:00~11:00 (大坂なおみ戦)
  • 15:10~16:50 (錦織圭戦)
  • 23:45~25:55

2月09日(火) 第2日 男女シングルス1回戦

  • 23:45~25:55

2月10日(水) 第3日 男女シングルス2回戦

  • 16:50~19:00 (大坂なおみ戦)
  • 23:45~25:55

2月11日(木) 第4日 男女シングルス2回戦

  • 23:45~25:55

2月12日(金) 第5日 男女シングルス3回戦

  • 11:30~13:40 (大坂なおみ戦)

2月13日(土) 第5日 男女シングルス3回戦

  • 00:15~02:25

2月14日(日) 第6日 男女シングルス3回戦

  • 00:40~02:50

2月14日(日) 第7日 男女シングルス4回戦

  • 08:56~11:00 (大坂なおみ戦)

2月15日(月) 第7日 男女シングルス4回戦

  • 00:40~02:50

2月15日(月) 第8日 男女シングルス4回戦

  • 23:45~25:55

2月16日(火) 第9日 男女シングルス準々決勝

  • 10:15~11:53 (大坂なおみ戦)
    NHK総合1
  • 11:53~12:20 (大坂なおみ戦)
    NHK総合2
  • 23:45~25:55

2月17日(水) 第10日 男女シングルス準々決勝

  • 23:45~25:55

2月18日(木) 第11日 男女シングルス準決勝

  • 12:00~12:20 (大坂なおみ戦)
    NHK総合2
  • 12:20~12:44 (大坂なおみ戦)
    NHK総合1
  • 12:44~13:40 (大坂なおみ戦)
    NHK総合2
  • 23:45~25:55

2月20日(土) 第12日 男子シングルス準決勝/女子シングルス決勝

  • 00:15~02:25
  • 17:25~18:44 (大坂なおみ戦)
    NHK総合1
  • 18:44~19:30 (大坂なおみ戦)
    NHK総合2

2月21日(日) 第13日 女子シングルス決勝

  • 00:35~02:45

2月22日(月) 第14日男子シングルス決勝

  • 00:40~02:50

【BS放送・ライブ配信】WOWOW 

全試合生中継!!※日本時間

WOWOWオンデマンドにてライブ配信

WOWOWライブ:192ch
WOWOWオンデマンド:ライブ配信
:生中継

2月8日(月) 第1日 男女シングルス1回戦

  • 08:30~13:00
    WOWOWライブ
  • 13:00~16:45
    WOWOWライブ
  • 16:45~24:00
    WOWOWライブ
    ※終了時間変更の場合あり

  • 08:30~配信開始
    WOWOWオンデマンド


2月9日(火) 第2日 男女シングルス1回戦

  • 08:50~13:00
    WOWOWライブ
  • 13:00~16:45
    WOWOWライブ
  • 16:45~24:00
    WOWOWライブ
    ※終了時間変更の場合あり

  • 08:50~配信開始
    WOWOWオンデマンド


2月10日(水) 第3日 男女シングルス2回戦

  • 08:50~13:00
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2月11日(木) 第4日 男女シングルス2回戦

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2月12日(金) 第5日 男女シングルス3回戦

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2月13日(土) 第6日 男女シングルス3
回戦

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2月14日(日) 第7日 男女シングルス4
回戦

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2月15日(月) 第8日 男女シングルス4
回戦

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2月16日(火) 第9日 男女シングルス準々決勝

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2月17日(水) 第10日 男女シングルス準々決勝

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  • 13:00~17:15
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2月18日(木) 第11日 男女シングルス準決勝

  • 11:50~17:15
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  • 17:15~24:00
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2月19日(金) 第12日 女子ダブルス決勝/男子シングルス準決勝

  • 13:50~17:15
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  • 17:15~24:00
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    ※終了時間変更の場合あり

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2月20日(土) 第13日 女子シングルス決勝/ミックスダブルス準決勝

  • 09:05~17:15
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  • 17:15~24:00
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    ※終了時間変更の場合あり

  • 17:15~配信開始
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2月21日(日) 第14日男子シングルス決勝/男子ダブルス決勝

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全豪オープンテニス 試合結果

男子シングルス

男子シングルス ドロー

※世界ランキングは2021年2月1日時点

全豪オープンテニス 男子ドロー

シングルスドロー表のPDFはこちら

 

1回戦(注目カード)
 
WR Player 1 2 3 4 F
41 錦織 圭 5 6⁴ 2    
16 P.カレーニョ・ブスタ[15] 7 7⁷ 6    

ツアーに復帰してまだ100%の状態ではなく、前哨戦でも2連敗と本来のプレーからは程遠い錦織圭と2年前の対戦で大激戦を演じた第15シード・スペインのP.カレーニョ・ブスタの対戦は、第1セットからお互いにサービスキープに苦労する中、ブレークでも常に先手を取ったP.カレーニョ・ブスタが7-5で先取する。サービスの精度・ストロークでブレークを与えないP.カレーニョ・ブスタに対して第2セットも先にブレークを許す苦しい展開となった錦織圭だったが、第6ゲームに相手の40-0からブレークバックに成功すると、ネットプレーを含めた積極的な攻撃を仕掛けるがブレークには至らず、タイブレークの末、6-7で落とした。後がなくなった第3セットも先にブレーク(第2ゲーム)を許す苦しい展開となった錦織圭は、ネットプレーなど新しいプレースタイルで活路を探るが、セットを取るまでには至らず、セットカウント0-3のストレートでP.カレーニョ・ブスタに敗れ、2015年全米オープン以来の初戦敗退となった。

WR Player 1 2 3 4 F
57 西岡 良仁 7⁷ 1 1 1  
87 P.マルティネス 6 6 6  

巧みな戦術とクレバーなプレーを見せる日本の西岡良仁と23歳スペインのP.マルティネスの対戦は、第1セット、2ブレークを許す苦しい立ち上がりの西岡良仁だったが、内容が良くないながらも7-6と逆転で先取する。しかし、第2セットに入り、思うようなプレーの出来ない西岡良仁に対して4ゲームを連取し、6-1とセットを奪い返したP.マルティネスは、第3セットも5ゲームを連取し、このセットも6-1で奪う。第4セットも一気に6ゲームを連取したP.マルティネスがセットカウント3-1で2回戦進出を決めた。西岡良仁は、最後までフラストレーションの溜まるプレーに感情を押さえられなかった。

WR Player 1 2 3 4 F
104 杉田 祐一(RET) 6 1 1    
229 バーナード・トミック(Q) 3 6 4    

地元オーストラリアのB.トミックと日本の杉田祐一の対戦は、杉田祐一が第1セットを6-3で先取する。続く第2セットはB.トミックが6-1で奪い、セットカウント1-1で第3セットに突入する。しかし、右脇腹を痛めた杉田祐一は、試合を続けることが出来ず棄権。無念の1回戦敗退となった。

WR Player 1 2 3 4 F
106 内山 靖崇 3 4 7⁷ 3  
32 U.アンベール[29] 6 6 6  

2回目の対戦となる日本の内山靖崇とフランスの22歳U.アンベールの対戦は、U.アンベールが持ち味のサーブのキレ、フォアハンドの上手さを活かし、第1、第2セットを奪う。第3セットは内山靖崇がタイブレークの末、ものにするが、試合を通して安定したプレーを続けたU.アンベールがセットカウント3-1で完勝し、2回戦進出を決めた。内山靖崇の本戦初勝利は次回にお預けとなった。

WR Player 1 2 3 4 F
117 ダニエル 太郎(LL) 4    
171 マキシム・クレッシー(Q) 7⁷ 7⁷ 6    

ラッキールーザーとして本戦出場を果たした日本のダニエル太郎と予選を勝ち上がったM.クレッシーの対戦は、お互いに譲らず第1セットからタイブレークに突入。M.クレッシーが第1セットを先取すると、第2セットもタイブレークをものにしたM.クレッシーが第3セットも奪い、セットカウント3-0のストレートで2回戦進出を決めた。ダニエル太郎にも勝つチャンスは十分にあっただけに惜しい敗戦となった。

WR Player 1 2 3 4 F
12 デニス・シャポバロフ[11] 3 6 6 4 6
36 ヤニク・シンネル 6 3 2 6 4

21歳のD.シャポバロフと19歳のJ.シンネルという次世代のスター候補同士の対戦となった1回戦屈指の好カードは、第1セットから好調を維持しているJ.シンネルが、広角に打ち分ける冷静な試合運びで6-3で先取する。第2セット1ゲームのピンチを凌いだD.シャポバロフが試合の流れを引き戻し6-3で奪い返すと、続く第3セットもフィジカルの強さとネットプレーを活かして6-2で奪う。完全に主導権を握り、第4セットも先にブレークしたD.シャポバロフだったが、J.シンネルが逆転でセットを奪い返しファイナルセットに突入。第1ゲームをブレークしたD.シャポバロフが6-4で粘るJ.シンネルを振り切りセットカウント3-2で大激闘を制した。

G.モンフィス 、R.バウティスタ・アグート、D.ゴファンらシード選手の敗退があったものの比較的順当な勝ち上がりとなった。一方で錦織圭を始め、日本選手5名はすべて1回戦敗退という悔しい結果となった。
 
2回戦(注目カード)
 
WR Player 1 2 3 4 F
47 N.キリオス 5 6 3 7⁷ 6
32 U.アンベール[29] 7 4 6 4

地元オーストラリアのN.キリオスとフランスの22歳U.アンベールの対戦は、U.アンベールが持ち味のサーブのキレ、フォアハンドの上手さを活かし、第1、第3セットを奪い、セットカウント2-1とリードするが、N.キリオスが第4セットをタイブレークの末、ものにすると、ファイナルセットも6-4で奪いセットカウント3-2で逆転勝利。3回戦進出を決めた。若手期待のU.アンベールは序盤の展開を維持することが出来ず、惜敗した。

WR Player 1 2 3 4 F
6 S.チチパス[5] 6⁵ 6 6 6⁵ 6
266 T.コキナキス(WC) 7⁷ 4 1 7⁷ 4

第5シードのS.チチパスとワイルドカードで出場の地元オーストラリアのT.コキナキスの対戦は、第1セットから縺れ、終始、優勢だったS.チチパスに対して7-6でT.コキナキスが奪う。第2、第3セットは本来の力を見せたS.チチパスが奪い、セットカウント2-1とする。第4セットに入っても優勢に試合を進めるS.チチパスはマッチポイントを掴むが、またしても活かせずタイブレークの末、セットを落とし、ファイナルセットに突入する。ファイナルセットは地力に勝るS.チチパスが粘るT.コキナキスを振り切りセットカウント3-2の接戦を制し、3回戦進出を決めた。

WR Player 1 2 3 4 F
146 C.アルカラス(Q) 6 4 4 6⁵  
95 M.イーメル 2 6 6 7⁷  
2020年ATP年間最優秀新人賞に輝き、全豪オープン初出場で1回戦を突破した注目の若手、スペインの17歳C.アルカラスと22歳M.イーメルの対戦となった2回戦は、身長185cmと申し分ない体格から放たれる強烈なサーブとフォアハンドで第1セットを奪ったが、続く第2、第3、第4セットを落とし、セットカウント3-1で2回戦敗退となった。負けはしたが、ディフェンス力も素晴らしく、今後の活躍も期待できる。

N.ジョコビッチ、R.ナダル、D.ティーム、D.メドベージェフ、A.ズベレフ、A.ルブレフら上位シードが順当に勝ち上がっている中で、第17シードのS.ワウリンカが18回ものマッチポイントを得ながら活かせず、セットカウント2-3でM.フチョビッチに惜敗した
 
3回戦(注目カード)
 
WR Player 1 2 3 4 F
3 D.ティーム[3] 4 4 6 6 6
47 N.キリオス 6 6 3 4 4

1回戦から順当に勝ち上がってきた第3シードのD.ティームと苦しみながらも3回戦まで勝ち進んだ地元オーストラリアのN.キリオスの対戦は、第1セットの1ゲームからブレークに成功したN.キリオスが4-6で奪うと、第2セットに入っても意外性とユニークなプレー、そして観客の後押しを受けるN.キリオスの勢いは止まらず4-6で奪い、セットカウント2-0とする。後がなくなったD.ティームは第3セットの第2ゲーム、相手のブレークに成功すると、エラーが僅か1本と本来の調子を取り戻し6-3で取ると、第4セットもお互いのサービス・キープが続く中、ワンチャンスを活かし第9ゲームをブレークし、6-4でものにする。ファイナルセットにもつれ込んだ試合は、最後まで手に汗を握る展開となる中、第7ゲームをブレークしたD.ティームが地力を見せ6-4で奪うと、セットカウント3-2で大接戦を制し、ベスト16進出を決めた。N.キリオスは、敗れはしたが最後までプレーで観客を魅了した。

WR Player 1 2 3 4 F
12 D.シャポバロフ[11] 5 5 3    
21 F.オジェ=アリアシム[20] 7 7 6    

D.シャポバロフとF.オジェ=アリアシムという次世代のテニス界の中心で活躍が期待されるカナダの若き才能の激突となった3回戦は、サーブ・ストローク・フットワークとすべてに高いレベルのプレーを見せたF.オジェ=アリアシムが粘りを見せるD.シャポバロフを振り切り、セットカウント3-0のストレートで全豪オープン初のベスト16進出を決めた。

試合途中で脇腹を痛めるアクシデントがありながらベスト16進出を決めたN.ジョコビッチ、R.ナダル、苦しみながら勝利したD.ティーム、D.メドベージェフ、S.チチパス、A.ズベレフ、A.ルブレフ、M.ベレッティーニら上位シードが勝ち上がっている中で、第8シードのD.シュワルツマンが0-3のストレート負けを喫し、大会を後にした。
 
4回戦(注目カード)
 
WR Player 1 2 3 4 F
3 D.ティーム[3] 4 4 0    
19 G.ディミトロフ[18] 6 6 6    

3回戦で激闘を制したD.ティームとここまで危なげなく勝ち上がったG.ディミトロフの対戦は、第1セットの序盤にリードされながらも落ち着いたプレーを展開したG.ディミトロフが4-6の逆転で先取すると、第2セットも第1セットと全く同じ展開から4-6の逆転で奪い、セットカウント0-2と優勢に試合を進める。第3セットは0-6と一方的な展開となり、セットカウント0-3のストレートでG.ディミトロフが
準々決勝進出を決めた。昨年準優勝のD.ティームは、本来の力を発揮できないままベスト16で大会を終えた。

WR Player 1 2 3 4 F
1 N.ジョコビッチ[1] 7⁷ 4 6 6  
15 M.ラオニッチ[14] 6⁴ 6 1 4  

3回戦で脇腹を痛めた影響が不安視されるN.ジョコビッチとここまで順調に勝ち上がってきたM.ラオニッチの対戦は、第1セットから両者譲らずタイブレークに突入し、勝負強さを見せたN.ジョコビッチが
7-6で先取する。第2セットは序盤に相手のブレークに成功したM.ラオニッチが4-6で取り返す。第3セットはN.ジョコビッチが5ゲームを連取し6-1と圧倒。第4セットはお互いのサービスキープの展開から終盤ブレークに成功したN.ジョコビッチが6-4で奪い、セットカウント3-1で勝利。全豪オープン9度目の制覇に向けて準々決勝進出を決めた。また、グランドスラム通算300勝(歴代2位)をマークした。

WR Player 1 2 3 4 F
17 F.フォニーニ[16] 3 4 2    
2 R.ナダル[2] 6 6 6    

第16シードのF.フォニーニ(イタリア)とここまで全てストレートで勝ち上がってきた第2シードのR.ナダル(スペイン)の対戦となったベスト8をかけた戦いは、第1セットからお互いファーストサービスに苦労する中、ストロークで優位に立ったR.ナダルが3-6で先取する。第2セット、先にブレークしたF.フォニーニだったが、わずかなミスを突いたR.ナダルがペースを握り、終盤4ゲームを連取して4-6で奪い、2セットアップとした。第3セットも先に3ゲーム目をブレークしたR.ナダルがセットを通じて
F.フォニーニを寄せ付けず2-6で奪い、セットカウント0-3のストレートで勝利し、全豪オープン5年連続13回目の準々決勝を決めた。一方のF.フォニーニも部分的には良い場面も作れたが、試合全体を通して完敗。自身初の準々決勝進出は叶わなかった。

第1シードN.ジョコビッチ、同2位R.ナダル、同4位D.メドベージェフ、同5位S.チチパス、同6位A.ズベレフ、同7位A.ルブレフら上位シードが順当に勝ち上がっている中で、第3シードのD.ティームが0-3のストレート負け、M.ベレッティーニが不戦敗で大会を後にした。
 
準々決勝
 
WR Player 1 2 3 4 F
19 G.ディミトロフ[18] 6 4 1 2  
113 A.カラツェフ(Q) 2 6 6 6  

今大会がグランドスラムデビューで予選から快進撃を続けるA.カラツェフ(ロシア)と11年連続出場で2017年以来となる2度目の準決勝進出を狙うG.ディミトロフ(ブルガリア)の初対戦となった準々決勝は、第1セット序盤からお互いブレークを取り合う落ち着かない展開の中、第6ゲームをブレークしたG.ディミトロフが5ゲームを連取し6-3で先取。G.ディミトロフの遅いスライスと自らのミスによって流れに乗れなかったA.カラツェフだったが、第2ゲームの12分を超えるサービスゲームのキープに成功すると、得意の強烈なフォアハンドでリズムを取り戻し、4-6で第2セットを取り返す。第3セットに入り、左背筋の痛みから終盤まともなプレーが出来ないG.ディミトロフに対して、流れを掴んだA.カラツェフが6ゲームを連取し、1-6でこのセットをものにする。第4セットは、まともにプレーできないG.ディミトロフに対して、2-6でものにしたA.カラツェフがセットカウント1-3で勝利。オープン化以降、初となるグランドスラムデビュー大会での準決勝進出を決めた。

WR Player 1 2 3 4 F
1 N.ジョコビッチ[1] 6⁶ 6 6 7⁸  
7 A.ズベレフ[7] 7⁸ 2 4 6⁶  

3回戦で脇腹を痛め、回復の状態が気になる第1シードのN.ジョコビッチとここまで1セットしか落とさず、順調に勝ち上がってきた若手筆頭のA.ズベレフの対戦となった準々決勝は、いきなり第1ゲームをブレークしたA.ズベレフが強力なサービスを軸に試合を優勢に進め、ミスの多いN.ジョコビッチとのタイブレークを制し、6-7で第1セットを先取する。第2セットは、エラーが僅か2本(第1セットは21本)と修正能力の高さを見せたN.ジョコビッチが2ブレークを奪い、6-2でものにする。第3セット、フラストレーションの溜まるN.ジョコビッチに対して1-4とリードしたA.ズベレフだったが、プレッシャーから動きが悪くなると5ゲームを連取され、逆転でセットを落とす。第4セットも先に3ゲーム連取したA.ズベレフだったが、またしてもプレッシャーから追いつかれる。その後、お互いにサービスキープを繰り返し、タイブレークに突入する。お互いに良いプレーを続ける中、最後はサービスエースを決めたN.ジョコビッチがセットを奪い、セットカウント3-1で粘るA.ズベレフを振り切った。勝ったN.ジョコビッチは全豪オープン・マッチ19連勝、9回目の準決勝進出を決めた。A.ズベレフは、またしてもプレッシャーからくるメンタルの弱さが響いた。

WR Player 1 2 3 4 F
8 A.ルブレフ[7] 5 3 2    
4 D.メドベージェフ[4] 7 6 6    

抜群の攻撃力のもと、ここまで盤石の試合で勝ち上がってきた第8シードのA.ルブレフと鉄壁の守備力で安定した勝ち上がりを見せる第4シードのD.メドベージェフという2021年に入って両者負けなしのロシア勢同士の対戦となった準々決勝は、お互い1ブレークずつ取り合って終盤までもつれた第1セットはボールを中央に集める効果的な戦術でA.ルブレフの強力なフォアハンドを封じたD.メドベージェフが5-7で先取する。第2セットに入っても第1セット同様、D.メドベージェフの効果的な戦術と読みの良さ、ポイント獲得に43本のラリーを擁するなど体力とメンタルにダメージを与えるプレーによってA.ルブレフを圧倒し、このセットも3-6で奪う。完全に体力とメンタルにダメージを受けたA.ルブレフに反撃する力は残っておらず、生命線であるフォアハンドを完全に封じ込めたD.メドベージェフが2-6で奪い、セットカウント0-3のストレートで完勝。全豪オープンでは初の準決勝進出を決めた。A.ルブレフはストロークだけでなくネットプレー、ドロップショットなどプレーの幅をいかに広げていくかが課題となった。

WR Player 1 2 3 4 F
6 S.チチパス[5] 3 2 7⁷ 6 7
2 R.ナダル[2] 6 6 6⁴ 4 5

2回戦ではフルセットを戦ったものの、4回戦は不戦勝と体力的には問題ない第5シードのS.チチパスと
ここまで危なげなく全てストレート勝ちで調子の良い第2シードのR.ナダルとの対戦となった準々決勝最後の試合は、サービスキープに苦労するR.ナダルとほぼ完璧な出来のS.チチパスという対照的な立ち上がりながら、両者キープで迎えた第7ゲームをブレークしたR.ナダルが3-6で第1セットを先取する。第2セットに入り、攻撃的に出たS.チチパスに対して試合運びの上手いR.ナダルは、フットワークを生かしたショットのキレ(パッシングショット)で圧倒。2ブレーク含む2-6で奪い、2セットアップとする。第2セットの中盤からほぼ完璧なサービスゲームをみせるR.ナダルに対して負けじとS.チチパスも対抗。両者サービスキープのままタイブレークに突入し、最後は7-6でS.チチパスがものにする。第4セットに入り、ゾーンに入ったS.チチパスが第8ゲームをブレーク、6-4でものにする。試合はファイナルセットに突入する。お互いに素晴しいサービスキープを繰り返す中で第11ゲームをブレークしたS.チチパスが7-5で奪い、セットカウント3-2で逆転勝利。4時間5分の激闘を制したS.チチパスが全豪オープン2年ぶり2回目の準決勝進出を決めた。R.ナダルは、第3セットのタイブレークに入って、1ポイント目をミニブレークした後の2ポイント目、まさかのスマッシュミスによって、その後、セットを落としたことが最後まで響いた。

第1シードN.ジョコビッチ、同4位D.メドベージェフ、同5位S.チチパス、上位シードが順当に勝ち上がっている中で、予選から勝ち上がってきたA.カラツェフの快進撃が続いた。一方で第2シードR.ナダルが敗れ、ダブル・グランドスラムは2022年に持ち越しとなった。
 
準決勝
 
WR Player 1 2 3 4 F
1 N.ジョコビッチ[1] 6 6 6    
113 A.カラツェフ(Q) 3 4 2    

全豪オープン9度目の制覇を狙う第1シードのN.ジョコビッチと予選から快進撃を続けるA.カラツェフの準決勝第1試合は、序盤からサービスキープが続く中で、冷静に相手のプレーを見極め、自信のエラーが僅か1つだったN.ジョコビッチが終盤3ゲームを連取し、6-3で第1セットを先取する。第2セットも主導権を握ったN.ジョコビッチが一気に5ゲームを連取し、A.カラツェフを突き離すと終盤追い上げられたものの6-4でものにし、2セットアップとする。第3セット序盤はお互いに1ブレーずつ取り合う展開を見せたものの、最後まで主導権を渡さないN.ジョコビッチが一気に4ゲームを連取して6-2で取り、セットカウント3-0のストレートで完勝。試合を通して、要所を抑えたサーブ、エラーの少ないストローク、冷静な状況判断と完璧な試合運びを展開し、全豪オープン9度目の制覇へ向けて最高のパフォーマンスを披露した。ここまで快進撃を続けたA.カラツェフは準決勝で大会を後にした。

WR Player 1 2 3 4 F
4 D.メドベージェフ[4] 6 6 7    
6 S.チチパス[5] 4 2 5    

3回戦で2セットを落としたものの、準決勝までほぼ危なげなく勝ち上がってきた第4シードのD.メドベージェフ(ロシア)と準々決勝でフルセットを戦い、逆転でR.ナダルを下し、初の決勝進出を目指す第6シードのS.チチパス(ギリシャ)の対戦となった準決勝第2試合は、消極的なプレーのS.チチパスに対して、D.メドベージェフはミスの少ない安定したストロークを武器に第5ゲームをブレークすると、主導権を握ったまま、第1セット6-4で先取する。第2セットに入ってもD.メドベージェフは、S.チチパスのプレーを全く寄せ付けず、2ブレーク(3・7ゲーム)を奪い圧倒。セットカウント2-0とする。第3セット第1ゲームを幸先よくブレークしたD.メドベージェフは、途中、S.チチパスに追いつかれる場面もありましたが、第10ゲームをバックのダウンザラインのスーパーショットでブレークし、勝負を決めた。このセットも7-5で奪ったD.メドベージェフがセットカウント3-0のストレートで完勝。決勝進出を決めた。

第1シードN.ジョコビッチ、同4位D.メドベージェフが順当に決勝戦に勝ち上がった。特に、D.メドベージェフは、マッチ20連勝、対トップ10プレーヤー11連勝を飾った。決勝の対戦成績はN.ジョコビッチの4勝3敗となっている。A.カラツェフとS.チチパスは完敗と言って良いでしょう。
 
決勝
 
WR Player 1 2 3 4 F
1 N.ジョコビッチ[1] 7 6 6    
4 D.メドベージェフ[4] 5 2 2    
準決勝から最高の状態に仕上がってきた第1シードのN.ジョコビッチとここまで危なげなく勝ち上がってきた第4シードのD.メドベージェフの対戦となった決勝戦は、序盤3ゲームを連取したN.ジョコビッチが、中盤に追い上げを見せたD.メドベージェフに一度は並ばれるものの、勝負所を押さえたプレーで最後は相手サービスをブレークし、7-5で第1セットを先取する。第2セットに入り、先にブレークしたD.メドベージェフだったが、すぐさまブレークバックされると4ゲームを連取され、N.ジョコビッチの巧みな戦術の前に2-6で落とす。第3セットも先にブレークし、3ゲームを連取したN.ジョコビッチが、試合を通して常に主導権を握り、要所を抑えた巧みな戦術をメンタルを披露。このセットも6-2で奪ったN.ジョコビッチが、セットカウント3-0のストレートで快勝。全豪オープン3年連続9度目のタイトルを獲得し、2度目の3連覇を達成した。

N.ジョコビッチは、全豪オープン2度目の3連覇、9度目のタイトル獲得。D.メドベージェフは初のグランドスラム・タイトル獲得はならなかった。
【グランドスラム優勝回数】
  選手 優勝 全豪 全仏 全英* 全米
1 R.フェデラ― 20 6 1 8 5
2 R.ナダル 20 1 13 2 4
3 N.ジョコビッチ 18 9 1 5 3
全英*:ウィンブルドン

 

女子シングルス

女子シングルス ドロー

※世界ランキングは2021年2月1日時点

全豪オープンテニス 女子ドロー

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1回戦(注目カード)
 
WR Player 1 2 F    
39 A.パブリュチェンコワ 1 2      
3 大坂 なおみ[3] 6 6      

前哨戦の棄権を挟んでマッチ14連勝中の大坂なおみと2017年、2019年、2020年と全豪オープンで3度の準々決勝進出を果たしているA.パブリュチェンコワの対戦は、第1セットから力強く、落ち着いたストロークで4ゲームを連取した大坂なおみは、焦りからミスを重ねるA.パブリュチェンコワを圧倒し、6-1で先取すると第2セットに入っても試合の流れは変わることはなく、フットワークを活かしたストロークとリターン、冷静な判断で6-2で奪い、セットカウント2-0のストレートで相手を寄せ付けず完勝。2回目の全豪オープン制覇へ好スタートを切った。

WR Player 1 2 F    
84 土居 美咲 2 1      
69 A.トムヤノビッチ 6 6      

日本の土居美咲と地元オーストラリアのA.トムヤノビッチの対戦は、第1セットからA.トムヤノビッチの強打の前に2-6で落とすと、第2セットに入ってもウィナーは取れるが、ミスも多い流れを変えられず1-6で落とし、セットカウント0-2のストレートで完敗。2回戦進出はならなかった。

WR Player 1 2 F    
182 日比 万葉(Q) 4      
136 A.K.シュミエドロバ(LL) 7⁷ 6      

予選を勝ち上がり、全豪オープン本戦初出場の日比万葉とA.カロリナ・シュミエドロバの対戦は、第1セットからA.カロリナ・シュミエドロバの質の高いプレーに苦しみながらも、タイブレークまで持ち込んだが、6-7で先取される。第2セットも4-6で奪われ、セットカウント0-2で惜敗。2回戦進出はならなかったものの、最後まで善戦し、今後に期待できる内容だった。

WR Player 1 2 F    
73 日比野 菜緒 2 6 7    
129 アストラ・シャルマ(WC) 6 3 5    

初対戦となった2020年全仏オ-プン以来の試合となる日比野菜緒とワイルドカードでの出場となった地元オーストラリアのA.シャルマとの対戦は、第1セット、A.シャルマのサービスを崩せず2-6で落とすが、第2セットに入り、ミスの少なさとメンタルの強さによる粘り強さでセットを奪い返すと、ファイナルセットも我慢強いプレーで7-5で取り、フルセットの接戦を制し、全豪2年連続初戦突破を果たした。

大坂なおみ、日比野菜緒が2回戦進出を決めたが、土居美咲、日比万葉は1回戦敗退となりました。また、シードダウンが7名と女子にしてはほぼ順当な1回戦となりました。
 
2回戦(注目カード)
 
WR Player 1 2 F    
44 C.ガルシア 2 3      
3 大坂 なおみ[3] 6 6      

1回戦を危なげなく勝ち上がった大坂なおみとフランスのC.ガルシアとの対戦は、第1セットから力強く、落ち着いたストロークと強烈なサーブで主導権を渡さず6-2で奪うと、第2セットに入っても流れは変わらず、サービスゲームが安定していたこともあり、6-3で奪い、セットカウント2-0のストレート、試合時間わずか1時間1分という早さで終え、3回戦進出を決めた。大坂なおみは前哨戦の棄権を挟んでマッチ16連勝、グランドスラムに限ってはマッチ9連勝となった。

WR Player 1 2 F    
73 日比野 菜緒 5 1      
50 K.ムラデノビッチ 7 6      

2年連続2回戦進出の日比野菜緒とフランスのK.ムラデノビッチとの対戦は、第1セットの序盤からメンタルの弱さからプレーが崩れるK.ムラデノビッチに対して、積極的なプレーを見せ、5-3とリードしたが、追い込まれて吹っ切れたK.ムラデノビッチが本来の攻撃的なテニスを披露。4ゲームを連取し、5-7の逆転でセットを奪うと、第2セットも攻撃的なフォアハンドでリズム良くプレーをしたK.ムラデノビッチが6ゲームを連取し6-1で奪い、セットカウント2-0のストレートで勝利した。自身初の3回戦進出を目指した日比野菜緒にとっては惜敗となった。

WR Player 1 2 F    
48 C.ガウフ 4 3      
5 E.スビトリーナ[5] 6 6      

世界ランキング5位のE.スビトリーナと16歳のC.ガウフという注目の対戦となった2回戦は、第1セット序盤からE.スビトリーナの卓越した戦術とC.ガウフの攻撃的なプレーがぶつかり、お互いに譲らない展開から10ゲームにブレークに成功したE.スビトリーナが6-4で奪う。第2セットに入っても、お互いの持ち味を出し合い接戦となったが、最後は世界ランキング5位のテニスを見せたE.スビトリーナが6-3で奪い、セットカウント2-0のストレートでC.ガウフを下し、3回戦進出を決めた。負けはしたが、C.ガウフはサーブ、ストローク、ネットプレーと試合を通じて素晴しいプレーを演じた。

シェイ・スーウェイが巧みな戦術と完璧なプレーで第8シードのB.アンドレースクを6-3、6-2のストレートで破るなど、前回大会優勝で第4シードのS.ケニン、第9シードのP.クビトバ、第17シードのE.リバキナなどシードダウンが目立つ、一方でS.ハレプ、A.サバレンカ、S.ウィリアムズ、I.シフィオンテクなど上位シードが順当に勝ち上がっている。
 
3回戦(注目カード)
 
WR Player 1 2 F    
30 O.ジャバー[27] 3 2      
3 大坂 なおみ[3] 6 6      

お互いに1回戦から順当に勝ち上がってきたO.ジャバーと大坂なおみのシード勢の対戦となった3回戦。序盤からサービス・キープに苦労する大坂なおみだったが、O.ジャバーのサービスの急な乱れに助けられ、2ブレークを奪い6-3で取ると、第2セットに入っても相変わらず自身のサービス・キープに苦労する大坂なおみは、再三のピンチ(ブレーク)を凌ぐと、O.ジャバーから2ブレークを奪い6-2で取ると、セットカウント2-0のストレートでベスト16進出を決めた。

WR Player 1 2 F    
1 A.バーティ[1] 6 6      
33 E.アレクサンドロワ[29] 2 4      
地元の声援を受けてここまで順調に勝ち上がってきた第1シードのA.バーティと前哨戦でS.ハレプを破るなど、ここまで好調を維持しているE.アレクサンドロワの対戦は、第1セットの1ゲームをいきなりブレークされる展開となったA.バーティだったが、得意のスライスを活かし、相手のミスを引き出す効果的なプレーで6ゲームを連取し6-2で奪うと、第2セットに入って2-4とリードされるもその後、主導権を握ったA.バーティが腹筋を痛めたE.アレクサンドロワから4ゲームを連取し6-4の逆転で取り、セットカウント2-0のストレートでベスト16進出を決めた。
 
第1シードのA.バーティ、S.ハレプ、大坂なおみ、E.スビトリーナ、A.サバレンカら上位シードが順当にベスト16進出を決めた。一方で、Ka.プリスコバが0-2のストレートで敗れ、大会を後にした。
 
4回戦(注目カード)
 
WR Player 1 2 F    
15 G.ムグルッサ[14] 6 4 5    
3 大坂 なおみ[3] 4 6 7    

初対戦となったG.ムグルッサと大坂なおみのシード勢同士の対戦となったベスト8をかけた戦いは、第1セット序盤からお互いに1ブレークを許すものの、サービスの内容は素晴しく中盤までは全く譲らない展開を見せる。そんな中、第5ゲームにブレークしたG.ムグルッサが第1セットを6-4で奪う。第2セットに入り、この日、ストリークとリターンに冴えを見せているG.ムグルッサが第1ゲームでいきなりブレークに成功すると、中盤まで8割を超えるファーストサービスを軸に安定したキープを続ける。しかし、ミスが多いながら粘りを見せる大坂なおみが2ブレークから6-4で取り返し、セットカウント1-1に戻す。ファイナルセットに入ってミスが重なり、先にブレークを許し、苛立ちを隠せない大坂なおみを後目に、安定したサービスとストロークで第10ゲームでマッチポイントを掴む。しかし、大事なポイントで大きなミスをすると流れが変わり、結果5-7で大坂なおみが奪い、セットカウント1-2で大坂なおみが逆転勝利。準々決勝進出を決めた。終始、優勢だったG.ムグルッサにとって悔しい敗戦となった。

WR Player 1 2 F    
7 A.サバレンカ[7] 4 6 4    
11 S.ウィリアムズ[10] 6 2 6    

パワーで相手をねじ伏せてきたA.サバレンカとフットワークの良さが光るS.ウィリアムズという優勝候補同士で初対戦となったベスト8をかけた戦いは、第1セットの序盤からお互いの持ち味を出した打ち合いを展開する中で、終盤にかけてプレッシャーのかかる場面でミスを連発したA.サバレンカを後目にS.ウィリアムズが4-6で先取する。第2セットに入り、A.サバレンカのメンタル面の変化によって攻撃的になり、リードすることで更に余裕が生まれ6-2で奪い返し、ファイナルセットに突入した。序盤、先にブレークし、優勢に進めるS.ウィリアムズに対し、中盤、追いついたA.サバレンカ。最後は、相手サービスをブレークしたS.ウィリアムズがセットカウント1-2で勝利した。全豪オープンテニス2年ぶりの準々決勝進出を決めた。A.サバレンカはパワーを活かした攻撃は素晴しかったが、メンタル面の弱さが課題となった。

WR Player 1 2 F    
17 I.シフィオンテク[15] 6 1 4    
2 S.ハレプ[2] 3 6 6    

2020年全仏オープンの再現となったI.シフィオンテクとS.ハレプのベスト8をかけた戦いは、第1セット序盤から拮抗した展開となる中、第7ゲームにブレークに成功したI.シフィオンテクが6-3で先取する。第1セットは取られたものの、感触の良かったS.ハレプは第2セットの2ゲームをブレークし、プレーに余裕ができた。一方のI.シフィオンテクは攻撃的なプレーが裏目に出てミスを連発。S.ハレプの3に対して12のエラーとなり、結果1-6でS.ハレプが取り、試合はファイナルセットに突入した。ファイナルセットも終始、先手を握ったS.ハレプが最後まで冷静にプレーし、4-6で奪うとセットカウント1-2でリベンジを果たし、全豪オープン2年連続準々決勝進出を決めた。I.シフィオンテクの攻撃力は魅力で今後の活躍に期待したい。

WR Player 1 2 F    
1 A.バーティ[1] 6 6      
60 S.ロジャース 3 4      

1回戦から全てストレート勝ちと順調に勝ち上がってきた地元オーストラリア期待の第1シードA.バーティと2020年全米オープンベスト8で今大会もここまで全てストレート勝ちのS.ロジャースの対戦となった4回戦(ベスト16)は、お互いにスムーズな立ち上がりを見せた第1セット序盤の4ゲーム目に相手サービスをブレークしたA.バーティが高度なテクニックとサービス技術を活かし、S.ロジャースのパワーを封じて6-3で奪うと、第2セットに入ってもA.バーティのプレーリズムの変化と相手の動きをギリギリまで見極めてから冷静に対処できるストロークは健在で第3ゲームのブレークに成功すると、第5ゲームもブレーク、4ゲームを連取する。第2セットも6-4とほぼ完璧なペース・コントロールと組み立てを見せたA.バーティがセットカウント2-0のストレートでS.ロジャース相手に圧勝。全豪オープン3年連続準々決勝進出を決めた。

第1シードのA.バーティ、S.ハレプ、大坂なおみ、S.ウィリアムズの上位シードが準々決勝進出を決めた。一方で、第5シードのE.スビトリーナ、第7シードのA.サバレンカが大会を後にした。
 
準々決勝
 
WR Player 1 2 F    
68 シェイ・スーウェイ 2 2      
3 大坂 なおみ[3] 6 6      

1回戦から並みいる強豪を撃破して勝ち上がってきたダブルスにおいて世界ランキング1位のシェイ・スーウェイと4回戦ではG.ムグルッサとの対決を制し、全体的に順調に勝ち上がってきた大坂 なおみの対戦となった準々決勝は、サービスゲームに苦労する大坂なおみだったが、第4ゲームのブレークに成功すると、2-6で第1セットを先取する。第2セットに入って3ゲームを連取するなど、要所を抑え、落ち着いたプレーを見せた大坂なおみが第2セットも2-6で取り、セットカウント0-2のストレートで圧勝。2年ぶり2度目の準決勝進出を決めた。敗れたシェイ・スーウェイはミスが目立ち、本来の高度な戦術と巧みなプレーが出来なかった。

WR Player 1 2 F    
11 S.ウィリアムズ[10] 6 6      
2 S.ハレプ[2] 3 3      

4年ぶりの準決勝進出をかけたS.ウィリアムズと2年連続の準決勝進出を狙うS.ハレプの2年ぶり12回目となる注目の対戦は、1ゲームから攻撃力を前面に出してくるS.ウィリアムズが2ゲーム連取するとS.ハレプも持ち前の粘りを見せ、2-2と食い下がる。しかし、サーブとフットワークを活かした強力な攻撃力でS.ハレプを圧倒したS.ウィリアムズが6-3で第1セットを先取する。第2セットの序盤、フットワークを活かした粘り強いストロークでS.ウィリアムズのミスを誘ったS.ハレプが1-3とリードするものの、中盤にかけて強化してきたフットワークで幾つものロングラリ-を制したS.ウィリアムズが4-3と逆転に成功すると最後もブレークで決めた。試合を通じてS.ハレプを圧倒したS.ウィリアムズがセットカウント2-0のストレートで圧勝。4年ぶりの準決勝進出を決めた。S.ハレプは強力なサーブとストロークの前に粘りを見せたが、プレーのバリエーションに少なさが響いた。

WR Player 1 2 F    
1 A.バーティ[1] 6 3 2    
27 K.ムチョバ[25] 1 6 6    

多彩な攻撃で上位シードと対戦しながらここまで全てストレートで勝ち上がってきたK.ムチョバとこちらも危なげなくストレートで勝ち上がってきた第1シード、地元オーストラリアのA.バーティの対戦となった準々決勝は、試合開始早々、いきなり5ゲームを連取すると、ミスも少なく、ほぼ完璧なプレーを見せたA.バーティがK.ムチョバを寄せ付けず6-1で先取する。第2セット序盤は優勢に進めていたA.バーティだったが、K.ムチョバのメディカルタイムアウト後の第4ゲームから急にミスが増え、19回もの信じがたいエラーにより、3-6でセットを落とした。完全に流れを失ったA.バーティは、自らのプレーを立て直すことが出来ず、ファイナルセットも2-6で落とし、セットカウント1-2で逆転負け。37回(第1セット:6回、第2、3セット:31回)ものエラーと共に、全豪オープン初優勝はならなかった。メディカルタイムアウト後、息を吹き返したK.ムチョバはグランドスラム初の準決勝進出を決めた。

WR Player 1 2 F    
24 J.ブレイディ[22] 4 6 6    
64 J.ペグラ 6 2 1    

ここまで全てストレート勝ちで勝ち上がってきたJ.ブレイディと上位シードを次々に撃破してきたJ.ペグラという共に全豪オープン初の準決勝進出を狙うアメリカ勢同士の対戦となった準々決勝は、先にブレークするなど、今までと変わらないスピードを活かしたストロークと安定したプレーを見せたJ.ペグラが4-6で第1セットを奪う。対するJ.ブレイディは1STサービス確率45%、エラー17回と得意のプレースタイルで安定感を欠いた。第2セット序盤、苦しみながらサービスゲームをキープしたJ.ブレイディが3ゲームを連取してリードを奪う。中盤にJ.ペグラの追い上げを受けるものの、最後は突き放して6-2で奪い返した。第2セット終盤からミスが増えてきたJ.ペグラは、ファイナルセットに入って、得意のロングラリーでも安定感を欠き、ミスを連発。対照的にJ.ブレイディはストローク戦でも攻守(威力・深さ・粘り)のバランスが良くなり、J.ペグラに付け入る隙を与えず、一気に6ゲームを連取。6-1でものにするとセットカウント2-1で逆転勝利。全豪オープン初の準決勝進出を決めた。大会前の完全隔離(ベスト8の中で唯一1人)という逆境をはねのけた見事な勝利となった。J.ペグラは勝利が見え隠れする中で、ストロークのミス(32回)が多く出てしまった。

大坂なおみ、S.ウィリアムズの上位シードとK.ムチョバ、J.ブレイディーが準決勝進出を決めた。一方で、第1シードの第1シードのA.バーティ、第2シードのS.ハレプが大会を後にした。
 
準決勝
 
WR Player 1 2 F    
3 大坂 なおみ[3] 6 6      
11 S.ウィリアムズ[10] 3 4      

2019年大会以来の決勝進出を目指す第3シードの大坂なおみと1回戦から動きの素晴らしい第10シードのS.ウィリアムズの対戦となった準決勝第1試合は、序盤から硬さの見える大坂なおみは、S.ウィリアムズのリターンに苦戦し、0-2とリードを許す。しかし、今大会はメンタルも充実し、落ち着いたプレーを見せる大坂なおみは、36%と低い1STサービスながら、焦ることなく、強烈なフォアハンドやストロークを軸に一気に5ゲームを連取し、中盤にかけミスの多くなったS.ウィリアムズを圧倒。6-3で第1セットを先取する。第2セットに入り、いきなり第1ゲームをブレークするとサーブとストロークでS.ウィリアムズを圧倒。セットカウント2-0のストレ-トで完勝。全豪オープン2年ぶりの決勝進出を決めた。最多に並ぶ24回目のグランドスラム・タイトルを目指したS.ウィリアムズだったが、獲得はお預けとなった。

WR Player 1 2 F    
27 K.ムチョバ[25] 4 6 4    
24 J.ブレイディ[22] 6 3 6    

準々決勝で第1シードのA.バーディを逆転で下し、初のグランドスラム準決勝に臨むK.ムチョバと15日間の完全隔離という逆境の中で、ここまで勝ち進んできたJ.ブレイディの対戦となった準決勝第2試合は、両者とも1ブレークずつ奪い合う序盤の展開から終盤にかけてキープが続いた中でJ.ブレイディのミスを恐れない攻撃的なプレーが、K.ムチョバの多彩なテニスを封じ込んで第1セットを4-6で奪う。第2セットは、序盤からブレークを奪うなどK.ムチョバが主導権を握り、エラーも僅か1本と安定したプレーを見せ6-3で取り返す。ファイナルセットに入り、序盤の第3ゲームのブレークに成功したJ.ブレイディがセットを優位に進める中で、瞬発力と力強いストロークで攻撃的なプレーを見せるJ.ブレイディとネットプレーやドロップショットなど身体能力の高さと器用さを持ち合わせたオールラウンドなプレーを見せるK.ムチョバの最後まで息を突かせぬ攻防が続いた。結果、デュース6回、12分35秒続いた第10ゲームを制したJ.ブレイディが4-6で奪い、セットカウント1-2で勝利。自身初となるグランドスラム決勝進出を決めた。敗れたK.ムチョバですが、今後、大いに期待できるテニスを見せてくれました。

大坂なおみ、J.ブレイディーが決勝進出を決めた。2020年全米オープン準決勝以来(大坂なおみの勝利)の対戦となりました。通算対戦成績は大坂なおみの2勝1敗となります。
 
決勝
 
WR Player 1 2 F    
24 J.ブレイディ[22] 4 3      
3 大坂 なおみ[3] 6 6      

完全隔離という逆境を乗り越え、グランドスラム初の決勝進出で初優勝を目指すJ.ブレイリーと2019年大会以来、2年ぶりの優勝を狙う第3シードの大坂なおみの対戦となった決勝戦は、大坂なおみがサービスキープに苦労し、途中、追いつかれるものの、最後は振り切り4-6で第1セットを先取すると、第2セットに入っても、サービス、ストロークで圧倒した大坂なおみが、4ゲームを連取し、一気に突き放すと、試合を通して主導権を渡さなかった大坂なおみがセットカウント0-2で完勝。2年ぶり2回目の全豪オープンチャンピオンに輝いた。J.ブレイリーは、力の差を見せつけられ、完敗に終わった。

大坂なおみは、4度目のグランドスラムタイトル獲得。(全豪2回、全米2回)J.ブレイディーは初のグランドスラム準優勝に輝いた。

各部門の優勝者/賞金

部門 優勝者 賞金
男子(S) ノバク・ジョコビッチ A$2,750,000
女子(S) 大坂なおみ A$2,750,000
男子(D) イバン・ドディグ
フィリップ・ポラセク
A$600,000
女子(D) エリーゼ・メルテンス
アリーナ・サバレンカ
A$600,000
ミックス
(D)
バルボラ・クレイチコバ
ラジーブ・ラム
A$185,000
車いす
男子(S)
ヨアヒム・ジェラール
車いす
女子(S)
ディータ・デ・グロート
車いす
男子(D)
アルフィー・ヒューイット
ゴードン・リード
車いす
女子(D)
ディータ・デ・グロート
アニーク・ファン・クート

(S):シングルス
(D):ダブルス

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