2022年1月13日(木)~1月16日(日)にかけてアメリカ・ハワイ州オアフ島ホノルルにあるワイアラエ・カントリークラブ(Waialae Country Club)で開催される2021-2022シーズンの第11戦「ソニー・オープン・イン・ハワイ(Sony Open in Hawaii)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは、松山英樹、金谷拓実、星野陸也、小平智、石過功一郎、中島啓太(アマチュア)の6名が出場
※松山英樹は、2011年大会の初出場から4年連続9回目の出場となります。
※金谷拓実は、2019年大会の初出場から2年連続3回目の出場となります。
※星野陸也は、2019年大会の初出場から2年ぶり3回目の出場となります。
※小平智は、2016年大会の初出場から7年連続7回目の出場となります。
※石過功一郎は、初出場となります。
※中島啓太(アマチュア)は、初出場となります。
ソニー・オープン・イン・ハワイ
1965年から開催された「ハワイアン・オープン」が前身となる今大会は、1983年の「ワイアラエの奇跡」として青木功が最終18番のセカンドショットを直接入れて逆転イーグルを奪い、日本人初のPGAツアー優勝を飾った日本人には馴染みのある大会です。
ウィンターブレーク明けの2戦目の大会として、ハワイ州オアフ島ホノルルにある名門ワイアラエ・カントリークラブ(Waialae Country Club)で開催されます。
2017年大会でジャスティン・トーマスは、コースレコードに加え、36ホール、54ホール、72ホールでのトーナメント記録を打ち立て、23歳の若さで「サブ60(59-64-65-65)」のラウンドを達成した史上最年少のプレーヤーになりました。
・トーナメント・レコード:27アンダー(253)ジャスティン・トーマス(2017年大会)
・コースレコード:59(大会1日目)
優勝者には、2023-2024シーズンまでの2年間のシード権、フェデックスカップポイントが500ポイントと4つのトーナメント(セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ、ザ・プレーヤーズ選手権、マスタ-ズ・トーナメント、全米プロゴルフ選手権)の出場権が付与されます。
世界トップランカーの出場こそ少ないものの、2週連続優勝を狙うキャメロン・スミス、前回大会覇者のケビン・ナ、2021-2022シーズン1勝のジェイソン・コクラックとイム・ソンジェ、賞金ランキングとフェデックスカップポイントでトップを走るテイラー・グーチら2021-2022シーズン好調なプレーヤーが出場します。
日本からは、2021-2022シーズン1勝の松山英樹に加え、金谷拓実、星野陸也、小平智、石過功一郎、アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権を制した中島啓太(アマ)ら6名が出場します。
【パワー・ランキング】
1位:コーリー・コナーズ
2位:マーク・リーシュマン
3位:ウェブ・シンプソン
4位:キャメロン・スミス
5位:イム・ソンジェ
6位:松山 英樹
7位:ケビン・ナ
8位:ラッセル・ヘンリー
9位:テイラー・グーチ
10位:ケビン・キスナー
11位:チャールズ・ハウエルIII
12位:ビリー・ホーシェル
13位:マット・ジョーンズ
14位:エイブラハム・アンサー
15位:シーマス・パワー
ソニー・オープン・イン・ハワイ 開催会場
【アメリカ・ハワイ州オアフ島ホノルル】
ワイアラエ・カントリークラブ(Waialae Country Club)
コース | Yardage | Par |
ワイアラエ・カントリークラブ (Waialae Country Club) |
7,044 | 70 |
ハワイ州ホノルルにある「ワイアラエ・カントリークラブ」は、オアフ島の南東、雄大なクーラウ山脈と太平洋の間に位置し、近くには観光名所のダイアモンドヘッドがあります。
1927年、セス・レイナ―によって設計され、1992年にデズモンド・ミュアヘッドが改修したコースは、ハワイ特有の特徴でもあるココナッツとモンキーポッド、キアウェの木によって囲まれた緑豊かなフェアウェイと特徴的な山脈、青い海が美しい歴史と伝統を持つ素晴しいコースです。また、バック9は、西に沈むハワイの太陽の美しさを最もよく協調しています。
「セントアンドリュース」や「ナショナル・ゴルフリンクス・オブ・アメリカ」、「ノース・バーウィック・ゴルフクラブ」、「ビアリッツ・ゴルフクラブ」と言った有名なコースからインスピレーションされたホールが幾つかあります。
【特徴のあるホール】
・4番Par3:200yを越える難しく、特徴的なホール。
・16番Par4:グリーン奥のWのマークのヤシの木が特徴的な最も美しいホール。
・18番Par5:日本人には馴染みの深い伝説のホール。
【芝の種類】
・フェアウェイ:バミューダ
・ラフ:バミューダ
・グリーン:バミューダ
Hole | Yardage | Par |
1 | 480 | 4 |
2 | 423 | 4 |
3 | 422 | 4 |
4 | 204 | 3 |
5 | 467 | 4 |
6 | 460 | 4 |
7 | 176 | 3 |
8 | 454 | 4 |
9 | 506 | 5 |
10 | 351 | 4 |
11 | 194 | 3 |
12 | 440 | 4 |
13 | 477 | 4 |
14 | 430 | 4 |
15 | 398 | 4 |
16 | 417 | 4 |
17 | 194 | 3 |
18 | 551 | 5 |
OUT | 3,592 | 35 |
IN | 3,452 | 35 |
Total | 7,044 | 70 |
ソニー・オープン・イン・ハワイ スケジュール
2022年1月13日(木)~1月16日(日)
1月13日(木) 大会1日目(予選ラウンド)
1月14日(金) 大会2日目(予選ラウンド)
1月15日(土) 大会3日目(決勝ラウンド)
1月16日(日) 大会最終日(決勝ラウンド)
ソニー・オープン・イン・ハワイ 賞金
【賞金総額】
$7,500,000
【優勝賞金 】
$1,350,000
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した144名の出場選手は、PDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2022年1月9日時点
キャメロン・スミス (Cameron Smith)
国籍:オーストラリア
生年月日:1993年8月18日(28歳)
身長:180.3cm
体重:78.0kg
① PGAツアー:4勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2014-2015シーズンに非会員としてPGAツアーに参戦し、全米オープンで4位タイに入るなどの活躍を見せ、スペシャル・テンポラリー・メンバーを獲得。2015-2016シーズンからは、PGAツアーメンバーとして活躍し、2016-2017シーズンのペアマッチ「Zurich Classic of New Orleans」でPGAツアー初優勝。2019-2020シーズンの「Sony Open in Hawaii」では、個人戦で初優勝を飾り、これまでにPGAツアー4勝を飾っています。
パッティングの上手さに加え、ショットのクオリティもレベルアップ、高いレベルのプレーを見せるオーストラリアの28歳。
2020-2021シーズンは、平均飛距離85位(297.9y)パーオン率103位(65.72%)のショット力に対して、平均パット1位(1.689)、SG:パッティング(0.573)で10位とパッティングが素晴しく、バーディ・アベレージも4.48で4位に入っています。
2020-2021シーズンは、24試合に出場し、優勝1回、2位2回を含むトップ10入り8回、予選落ち3回と安定した結果を残し、最終戦のツアーチャンピオンシップでは14位タイ、獲得賞金も$5,851,867と充実したシーズンとなりました。
2021-2022シーズンは、4試合に出場し、「Sentry Tournament of Champions」の優勝1回を含むトップ10入り3回、すべての大会でトップ15入りするなど、最高のスタートを切っています。
2016年大会の初出場から7年連続7回目の出場となる今大会での成績は、2020年大会で今大会初優勝を飾っています。全体的に相性の良く、ハワイでの2週連続優勝に期待がかかります。
パワーランキングは、4位。
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
国籍:日本(愛媛県)
生年月日:1992年2月25日(29歳)
身長:180.3cm
体重:89.8kg
① PGAツアー:7勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:1勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2010年アジア・パシフィックア・マチュアで日本人として初優勝を含む2連覇を達成し、2011年マスタ-ズ・トーナメントで日本人初のローアマチュアを獲得するなどアマチュア時代から活躍し、2013-2014シーズンから世界最高峰の舞台であるPGAツアーに参戦、日本人最高のプレーヤーとしてPGAツアーで9年目のシーズンを迎えます。
本格参戦となった2013-2014シーズンの「the Memorial Tournament presented by Nationwide Insurance」で初優勝を飾り、3年間のシード権を獲得。2016-2017シーズンには、世界ゴルフ選手権で優勝したアジア人初のプレーヤーとなり、年間3勝をあげ、世界ランキング2位まで上り詰めました。
その後、通算5勝を飾る活躍を見せる中、2020-2021シーズン4月に行われたメジャー・トーナメント「マスターズ・トーナメント」で初のタイトルを獲得し、日本人初の男子メジャー・チャンピオンになりました。更に、ケリー・ミドルコフ(アメリカ)、ジャック・ニクラス(アメリカ)、ベン・クレンショー(アメリカ)、タイガー・ウッズ(アメリカ)、フィル・ミケルソン(アメリカ)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)に次ぐ、ロー・アマチュア獲得からチャンピオンになった7番目のプレーヤーとなりました。
また、ダスティン・ジョンソンに次いで、デビュー以来、8年連続でツアーチャンピオンシップに進出し、大記録と言える素晴しい成績を残しています。
抜群の精度を誇るアイアンショットは健在でPGAツアー屈指の実力を誇るショットメーカー。更に、アプローチのクオリティも高く、多彩なショットでスコアメイクに繋げます。
2020-2021シーズンは、平均飛距離62位(299.9y)フェアウェイキープ率80位(62.25%)パーオン率69位(67.03%)とショットは良し悪しが頻繁に見られ、SG:パッティング(-0.433)とパッティングが決まらない印象でした。
2021-2022シーズンは、5試合に出場し、「ZOZOチャンピオンシップ」の優勝1回を含むトップ10入り2回と順調なスタートを切っています。
2011年大会の初出場から4年連続9回目の出場となる今大会での成績は、2020年大会の12位タイが最高でトップ10入りはありません。
パワーランキングは、6位。
最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!
ソニー・オープン・イン・ハワイのテレビ放送
【BS放送】NHK BS1で3日目・最終日のラウンドをライブ放送!!
【CS放送】ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
【動画配信】GOLFTVが全ラウンドLIVE配信!!
生:生中継
【BS放送】NHK BS1
1月16日(日) 第3日
- 10:00~12:30 (101ch) 生
1月17日(月) 第4日(最終日)
- 10:00~11:50 (101ch) 生
- 11:50~12:00 (SUB102ch) 生
※延長あり
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
1月14日(金) 第1日
- 09:00~12:30 生
1月15日(土) 第2日
- 09:00~12:30 生
1月16日(日) 第3日
- 09:00~12:45 生
※延長あり
1月17日(月) 第4日 (最終日)
- 08:00~12:15 生
※延長あり
【動画配信】GOLFTV
全ラウンド生中継ライブ配信 ※日本時間
1月14日(金) 第1日
- 02:00~12:30 生
1月15日(土) 第2日
- 02:00~12:30 生
1月16日(日) 第3日
- 06:00~12:30 生
1月17日(月) 第4日 (最終日)
- 06:00~12:00 生
【GDOサイトで無料ライブ配信】
1月14日(金) 第1日
- 09:00~11:30 生
1月15日(土) 第2日
- 09:00~11:30 生
ソニー・オープン・イン・ハワイ 試合結果
コース | Yardage | Par |
ワイアラエ・カントリークラブ (Waialae Country Club) |
7,044 | 70 |
大会1日目(予選ラウンド)
天候:晴れ
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
12:10(07:10)
小平智/R.サバティーニ/M.ハバード
12:40(07:40)
イム・ソンジェ/M.リーシュマン/M.ジョーンズ
12:50(07:50)
C.スミス/T.グーチ/K.ナ
13:00(08:00)
R.ヘンリー/E.グリジョ/H.ノーランダー
13:10(08:10)
M.マクグリービー/D.スキンズ/中島 啓太(アマ)
10番ホールスタート
08:00(03:00)
A.アンサー/H.イングリッシュ/B.ホーシェル
08:10(03:10)
松山英樹/K.キスナー/W.シンプソン
08:30(03:30)
A.ライ/J.クリール/金谷拓実
09:00(04:00)
S.イエーガー/J.ウルフ/石過功一郎
12:20(07:20)
S.パワー/C.デービス/C.ハウエルIII
12:30(07:30)
S.シンク/C.コナーズ/G.マクドウェル
12:40(07:40)
J.コクラック/R.ストレブ/Z.ジョンソン
13:20(08:20)
J.ブラムレット/K.キタヤマ/星野陸也
※時差:日本は19時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月13日(木)の07:10だと日本時間1月14日(金)の02:10あたり、現地時間1月13日(木)の13:40だと日本時間1月14日(金)の08:40になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目(予選ラウンド)
首位 | ケビン・ナ | -9 | 61 |
T2 | ジム・フューリック | -8 | 62 |
ラッセル・ヘンリー | -8 | 62 | |
T4 | ケビン・チャペル | -7 | 63 |
パットン・キザイア | -7 | 63 | |
マイケル・トンプソン | -7 | 63 | |
シーマス・パワー | -7 | 63 | |
リ・ハオトン | -7 | 63 | |
T9 | タイラー・ダンカン | -6 | 64 |
J.T.ポストン | -6 | 64 | |
ライアン・パーマー | -6 | 64 | |
マット・クーチャー | -6 | 64 | |
コーリー・コナーズ | -6 | 64 | |
ジェイソン・コクラック | -6 | 64 | |
アダム・スベンソン | -6 | 64 | |
T24 | 松山 英樹 | -4 | 66 |
金谷 拓実 | -4 | 66 | |
T40 | 中島 啓太(アマ) | -3 | 67 |
T100 | 星野 陸也 | E | 70 |
T119 | 小平 智 | +1 | 71 |
T132 | 石過 功一郎 | +2 | 72 |
【詳細】
松山 英樹
5バーディ、1ボギー(66)
金谷 拓実
6バーディ、2ボギー(66)
中島 啓太(アマ)
5バーディ、2ボギー(67)
星野 陸也
4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(70)
小平 智
2バーディ、3ボギー(71)
石過 功一郎
1バーディ、3ボギー(72)
9時00分時点での天候は、晴れ、気温23.3℃、湿度78%、風速2.2m/s(北北東)というコース・コンディションの中、144名による予選ラウンド1日目が行われた。
予選ラウンド1日目を終えてトップに立ったのは、大会連覇を狙うケビン・ナ。
初日、フェアウェイキープ率100.00% (14/14)、パーオン率83.33% (15/18)、パーオン時における平均パットが1.467とショット・パッティングともに抜群の安定感を見せたケビン・ナは、2番と3番のPar4で2打目を2.0m、71cmにつけ連続バーディと好スタートを切ると、5番Par4では69cmにつけるスーパーショットでバーディ、6番Par4でもバーディを奪うと、9番Par5では2打目をピンそば1.8mにつけイーグル。前半スコアを6つ伸ばして折り返す。後半に入ってもプレーに変化はなく、10番と12番のPar4で1.3m、2.1mを決めてバーディ。13番以降はチャンスを活かせなかったものの、最終18番Par5をバーディで締め、ボギーフリーとなる1イーグル、7バーディ(61)でフィニッシュ。9アンダートップでラウンドを終えた。
1打差の2位タイには、17番Par3でホールインワンを達成するなど、14番からの4ホールでスコアを5つ伸ばし、1イーグル、7バーディ、1ボギー(62)でラウンドしたジム・フューリックとボギーフリーとなる8バーディ(62)でラウンドしたラッセル・ヘンリーが8アンダーで並んだ。
2週連続出場の松山英樹は、11番Par3で段の下から7.7mのパットを決めてバーディと幸先の良いスタートを切るものの、その後は、チャンスとピンチを繰り返しながら、4ホールをパーで通過。迎えた16番Par4で3.4mのパットを決めてバーディ、17番Par4のピンチをパーで凌ぐと、18番Par5でも3.7mを決めてバーディ。前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、4番Par3でこの日、再三のピンチを救ってきたバンカー後のパッティング(3.7mのパーパット)が決まらず、最初のボギーを叩いたものの、8番Par4では2打目を2.1mにつけバーディ、続く9番Par5でも残り92yの3打目をピンそば30cmにつけるスーパーショットを放ち、連続バーディでフィニッシュ。5バーディ、1ボギー(66)とスコアを4つ伸ばし、4アンダー・24位タイで初日を終えた。
金谷拓実は、12番Par4で9.9mのバーディパットを大きくオーバーし、3パットのボギーとスタートでつまづいたものの、15番Par4で4.4mを決めてバーディ、17番Par3では、ピンぞば2.1m、18番Par5でも3打目を2.6mにつけ連続バーディとし、前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半に入り、1番と3番のPar4でそれぞれ2.9mと3.5mを決めてバーディ、7番Par3でティーショットをショートサイドに外し、難しいアプローチを寄せきれずボギーとしたものの、続く8番Par4で3.6mを決めてバーディ。ショットの出来に対して、得意のパッティングが冴え、6バーディ、2ボギー(66)とスコアを伸ばし、4アンダー24位タイで初日を終えた。
アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権を制した中島啓太(アマ)は、出だしの1番Par4で6.5mのバーディパットを決めて幸先の良いスタートを切ると、3番Par4でも2打目を1.3mにつけバーディ、その後、5番と6番のPar4、7番Par3と絶好のバーディチャンスを活かせなかったものの、9番Par5でバンカーからの3打目を1.1mにつけバーディ。前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番Par3でティーショットをグリーン奥のブッシュに打ち込みボギー、14番Par4で5.0mのバーディパットを決めてスコアを戻したものの、直後の15番Par4では、フェアウェイからの2打目を右サイドのバンカーに入れ、寄せきれずボギー。最終18番Par5でも2打目を左サイドに曲げたものの、3打目を上手く寄せてバーディでホールアウト。後半はアイアンショットが乱れることもあったが、要所でパッティングも決まり、5バーディ、2ボギー(67)の3アンダー・40位タイで初日を終えた。
星野陸也は、4バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(70)とスコアを伸ばせず、イーブンパー・100位タイ、小平智は、Par5でスコアを伸ばせず、2バーディ、3ボギー(71)の1オーバー・119位タイと出遅れた。
マンデーを突破した石過功一郎は、13番Par4で最初にボギーを叩くと、17番Par3と18番Par5でもショットが乱れて連続ボギー。前半スコアを3つ落とす苦しい展開で折り返す。4番Par3で2.9mを決めてバーディを奪ったものの、ショット・パッティングともに精彩を欠き、1バーディ、3ボギー(72)とスコアを2つ落とし、通算2オーバー・132位タイで初日を終えた。
大会2日目(予選ラウンド)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
07:40(02:40)
S.パワー/C.デービス/C.ハウエルIII
07:50(02:50)
S.シンク/C.コナーズ/G.マクドウェル
08:00(03:00)
J.コクラック/R.ストレブ/Z.ジョンソン
08:40(03:40)
J.ブラムレット/K.キタヤマ/星野陸也
12:40(07:40)
A.アンサー/H.イングリッシュ/B.ホーシェル
12:50(07:50)
松山英樹/K.キスナー/W.シンプソン
13:10(08:10)
A.ライ/J.クリール/金谷拓実
13:40(08:40)
S.イエーガー/J.ウルフ/石過功一郎
10番ホールスタート
07:30(02:30)
小平智/R.サバティーニ/M.ハバード
08:00(03:00)
イム・ソンジェ/M.リーシュマン/M.ジョーンズ
08:10(03:10)
C.スミス/T.グーチ/K.ナ
08:20(03:20)
R.ヘンリー/E.グリジョ/H.ノーランダー
08:30(08:30)
M.マクグリービー/D.スキンズ/中島 啓太(アマ)
12:50(07:50)
R.パーマー/A.ロング/J.フューリック
※時差:日本は19時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月14日(金)の07:10だと日本時間1月15日(土)の02:10あたり、現地時間1月14日(金)の13:40だと日本時間1月15日(土)の08:40になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目(予選ラウンド)
首位 | ラッセル・ヘンリー | -15 | 63 |
2 | リ・ハオトン | -12 | 65 |
3 | マット・クーチャー | -11 | 65 |
4 | マイケル・トンプソン | -10 | 67 |
T5 | クリス・カーク | -9 | 65 |
シーマス・パワー | -9 | 68 | |
スチュワート・シンク | -9 | 63 | |
コーリー・コナーズ | -9 | 67 | |
アダム・スベンソン | -9 | 67 | |
中島 啓太(アマ) | -9 | 64 | |
デービス・ライリー | -9 | 66 | |
ディラン・ウー | -9 | 66 | |
ブラント・スネデカー | -9 | 65 | |
パットン・キザイア | -9 | 68 | |
松山 英樹 | -9 | 65 | |
T48 | 小平 智 | -5 | 64 |
T79 | 金谷 拓実 | -3 | 71 |
T118 | 星野 陸也 | E | 70 |
T139 | 石過 功一郎 | +3 | 71 |
【詳細】
中島 啓太(アマ)
7バーディ、1ボギー(64)
松山 英樹
7バーディ、2ボギー(65)
小平 智
6バーディ(64)
金谷 拓実
1イーグル、2バーディ、5ボギー(71)
星野 陸也
3バーディ、3ボギー(70)
石過 功一郎
2バーディ、3ボギー(71)
予選CUTライン:-5
金谷 拓実、星野 陸也、石過 功一郎、A.アンサー、イム・ソンジェ、C.スミスは、予選落ちとなりました。
9時00分時点での天候は、晴れ、気温23.3℃、湿度76%、風速0.4m/s(南東)というコース・コンディションの中、143名(1名棄権)による予選ラウンド2日目が行われた。
予選ラウンド2日目を終えてトップに立ったのは、2016-2017シーズン「Shell Houston Open」以来、PGAツアー4勝目を狙う32歳アメリカのラッセル・ヘンリー。
風も穏やかな条件のもとスタートしたラッセル・ヘンリーは、出だしの10番Par4で2打目を1.1mにつけ
バーディと幸先の良いスタートを切る。その後、5ホールをパーで通過、16番Par4をボギーとし、迎えた18番Par5でグリーン手前のバンカーからの3打目を直接決めてイーグルを奪取。前半スコアを2つ伸ばして折り返す。後半スタートの1番Par4でボギー、2番と3番のPar4でチャンスを活かせず、流れ掴めないまま迎えた4番Par3でバーディを奪うと、続く5番Par4もバーディ。一気に流れに乗ると、7番Par3と8番Par4の連続バーディで迎えた9番Par5では、8.8mを決めて2つ目のイーグルでホールアウト。好調なパッティングでスコアを伸ばし、2イーグル、5バーディ、2ボギー(63)をマークし、通算15アンダートップで決勝ラウンド進出を決めた。
トップと3打差の2位には、6バーディ、1ボギー(65)でラウンドした中国のリ・ハオトン、通算11アンダー・3位には、ボギーフリーとなる5アンダー(65)をマークしたPGAツアー9勝のマット・クーチャーが並んだ。
3アンダー・40位タイからスタートした中島啓太(アマ)は、10番からの4ホールをパーで通過し、迎えた14番Par4、ティーショットを左サイドのフェアウェイバンカーに入れ、3打目のアプローチも寄せきれず、ボギーが先行。しかし、17番Par3でピン奥から3.9mのバーディパットを決めてスコアを戻すと、続く18番Par5でも2オンに成功し、連続バーディ。前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、3番Par4でピンハイ2.3m、4番Par3では、ピン手前2.1m、5番Par4では、残り106yの2打目を91cmにつけて3連続バーディ、ラフ・バンカーとショットが乱れた6番Par4をパーで凌ぐと、8番Par4では、2打目を1.2mつけてバーディ、9番Par5でも5.4mのパットを決めて連続バーディでホールアウト。後半圧巻のプレーを見せ、全体的にショットもパッティングも素晴らしく、7バーディ、1ボギー(64)とスコアを6つ伸ばし、通算9アンダー・5位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
風が強くなった予選ラウンド2日目の後半、出だしの1番Par4で4.9mのバーディパットを決めて、好スタートを切った松山英樹は、2番Par4でティーショットを右に曲げると、2.8mのパーパットも外しボギー。続く3番Par4では、6.2mのバーディパットを決めてバウンスバックに成功。6番Par4では、2打目をグリーン左サイドに外したものの、ロブショットを直接決めてバーディ、7番Par3も1.4mにつけて連続バーディ。8番Par4は、ショートサイドのバンカーから寄せきれずボギーとしたものの、9番Par5でバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。351yの10番Par4で1オンに成功したものの、3パットのパー。その後、12番Par4と18番Par5でバーディを奪い、2日目も7バーディ、2ボギー(65)とスコアを5つ伸ばし、通算9アンダー・5位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
初日1オーバー・119位タイと出遅れた小平智は、出だしの10番Par4で1.3mのバーディパットを決めて幸先の良いスタートを切ると、6ホールをパーで迎えた17番Par3で10.6mのロングパットを決めてバーディ、続く18番Par5でもバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半も4番Par3で28cmにつけるスーパーショットを放ち、バーディ。続く5番Par4も1.7mを決めて連続バーディ、8番Par4でも6.2mを決めてバーディと2日目はボギーフリーとなる6バーディ(64)でラウンド、ショットとパッティングがかみ合ったプレーで通算5アンダー・48位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
4アンダー・24位タイからスタートした金谷拓実は、3番Par4でボギー、4番Par3でも3パットのボギーと苦しい展開の中、9番Par5で4.9mのイーグルパットを決めて前半スコアを戻して折り返したものの、2日目は、パーオン率66.67% (12/18)の低さに加えて、パーオン時における平均パットが1.917とアイアンショットとパッティングに精彩を欠き、後半もスコアを伸ばせず、1イーグル、2バーディ、5ボギー(71)とスコアを落とし、通算3アンダー・79位タイで予選落ちとなった。
星野陸也は、2日目も3バーディ、3ボギー(70)とスコアを伸ばせず、通算イーブンパー・118位タイ、石過 功一郎も2バーディ、3ボギー(71)とスコアを落とし、通算3オーバー・139位タイでともに予選落ちとなった。
大会3日目(決勝ラウンド)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:40(04:40)
P.バルホン/小平智
12:10(07:10)
K.ナ/M.マクニーリー
12:20(07:20)
C.ハウエルIII/J.コクラック
12:30(07:30)
松山英樹/C.デービス
13:00(08:00)
A.スベンソン/中島 啓太(アマ)
13:10(08:10)
S.シンク/C.コナーズ
13:20(08:20)
C.カーク/S.パワー
13:30(08:30)
M.クーチャー/M.トンプソン
13:40(08:40)
R.ヘンリー/リ・ハオトン
※時差:日本は19時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月15日(土)の08:15だと日本時間1月16日(日)の03:15あたり、現地時間1月15日(土)の13:40だと日本時間1月16日(日)の08:40になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目(決勝ラウンド)
首位 | ラッセル・ヘンリー | -18 | 67 |
2 | 松山 英樹 | -16 | 63 |
T3 | アダム・スベンソン | -14 | 65 |
シーマス・パワー | -14 | 65 | |
マット・クーチャー | -14 | 67 | |
リ・ハオトン | -14 | 68 | |
T7 | ルーカス・グローバー | -13 | 64 |
ケビン・キスナー | -13 | 65 | |
T9 | ラッセル・ノックス | -12 | 64 |
キャム・デービス | -12 | 66 | |
T18 | 小平 智 | -10 | 65 |
T39 | 中島 啓太(アマ) | -7 | 72 |
【詳細】
松山 英樹
7バーディ(63)
小平 智
5バーディ(65)
中島 啓太(アマ)
1バーディ、3ボギー(72)
13時00分時点での天候は、晴れ、気温25.6℃、湿度66%、風速2.7m/s(南西)というコース・コンディションの中、65名による決勝ラウンド3日目が行われた。
決勝ラウンド3日目を終えてトップをキープしたのは、2016-2017シーズン「Shell Houston Open」以来、PGAツアー4勝目を狙う32歳アメリカのラッセル・ヘンリー。
1番Par4からの3ホールをパーで通過したラッセル・ヘンリーは、4番Par3でアプローチを寄せきれず、ボギーと嫌な流れのスタートとなったが、7番Par3で3.6mのパットを決めてバーディ、8番Par4でのバーディチャンスは活かせなかったものの、9番Par5では、2オンに成功し、バーディと前半スコアを1つ伸ばして折り返す。後半に入り、11番Par3で4.3mを決めてバーディを奪ったものの、13番Par4では、ティーショットを左に曲げ、バンカー越えとなった3打目のアプローチをバンカーに入れる痛恨のミスでボギーとリズムに乗れない。15番Par4で3.4m、17番Par3で5.0mを決めてバーディを奪ったものの、最終18番Par5では、ティーショットを右のラフに入れ、結果パーと3日目は、ショットと好調だったパッティングに精彩を欠き、5バーディ、2ボギー(67)とスコアを3つしか伸ばせず、フィニッシュ。通算18アンダーでトップはキープしたものの、2位に2打差まで追いつかれ、最終日を迎えることとなった。
トップと6打差の9アンダー・5位タイからスタートした松山英樹は、スタートの1番Par4で2打目をミスしながら、1.5mのパーパットを決めてピンチを凌ぐと、続く2番Par4で2.9mのパットを決めてバーディ、7番Par3では、2打目をピン手前1.5mにつけバーディ、9番Par5も2オンに成功し、14.0mを2パットで沈めバーディ。5番と8番のPar4でティーショットを右に曲げるなど、ショットが不安定になる場面も見られたが、前半ノーボギーのスコアを3つ伸ばして折り返す。後半も12番Par4で2打目を1.3mにつけてバーディを先行させると、続く13番Par4では、11.6mのロングパットを決めて連続バーディ、15番Par4も4.0mの右に切れるラインを決めてバーディ、最終18番Par5も4.1mのバーディパットを決めてホールアウト。後半は、ティーショットでフェアウェイを1度も外さない修正力の高さを見せ、全体的に決まっていたパッティングでボギーフリーとなる7バーディと3日目のベストスコア(63)をマーク、スコアを7つ伸ばし、通算16アンダー・2位と一気に順位を上げた。
トップと4打差の3位タイには、ともにボギーフリーとなる5バーディ(65)でラウンドしたアダム・スベンソンとシーマス・パワー、PGAツアー9勝のマット・クーチャー、中国のリ・ハオトンが並んだ。
2021年10月の「ZOZOチャンピオンシップ」以来の出場で決勝ラウンドに進んだ小平智は、出だしの1番と2番のPar4でそれぞれ5.5m、4.5mのパットを決めて連続バーディと好スタートを切る。3番Par4でティーショットを右に曲げながらパーをセーブすると、6番Par4で2打目をピンそば1.2mにつけバーディ、9番Par5でスコアを伸ばせなかったが、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半の10番Par4では、2.1mのバーディパットを決めきれなかったが、12番Par4では、2.5mをしっかり決めてバーディ、13番と14番のPar4のピンチをパーで通過すると、15番のPar4で2.1mを決めてバーディ、16番Par4では、ティーショットを右に曲げ、3打目も寄せきれずとピンチを迎えるが、ピン奥からの4.3mを決めてパーセーブ。最終18番Par5では、1.2mを決めきれずパー。2つのPar5でスコアを伸ばせず、ティーショットの乱れからピンチも多かったものの、3日目もボギーフリーとなる5バーディ(65)でラウンド、通算10アンダー・18位タイに順位を上げた。
9アンダー・5位タイと絶好の位置からスタートした中島啓太(アマ)だったが、スタートからの4ホールをパーで迎えた5番Par4でティーショットを左の林に打ち込むと、ペナルティ後の3打目は出すだけ、5.2mのパットは決まったものの、ボギーが先行する展開となる。7番Par3ではティーショットを1.4mにつけバーディを奪ったものの、続く8番Par4では、またしてもティーショットを大きく左の林に打ち込み、1.9mのパーパットも外しボギー。9番Par5もティーショットから2打目、3打目のバンカーショットまでショットが乱れてパー。前半スコアを1つ落として折り返すと、後半も13番Par4でティーショットのミスからボギーが先行。15番と16番のPar4もチャンスを活かせず、最終18番Par5でもバーディを奪えず、フィニッシュ。3日目は、SG: OFF THE TEEが-1.907、SCRAMBLINGも25.00%、SG: PUTTINGも-0.790とショットとアプローチ、パッティングに苦しみ、1バーディ、3ボギー(72)とスコアを2つ落とし、通算7アンダー・39位タイに後退した。
スウィングリズムは問題なかったが、難しいホールロケーションに対して、メンタルの弱さからピンをアグレッシブに攻めることが出来ず、耐える苦しいプレーとなった。
大会最終日(決勝ラウンド)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ ※()内は日本時間
1番ホールスタート
09:15(04:15)
P.キザイア/中島 啓太(アマ)
11:45(06:45)
K.ヒコック/小平智
12:05(07:05)
J.コクラック/B.スネデカー
12:15(07:15)
T.グーチ/K.ナ
12:35(07:35)
R.ノックス/C.デービス
12:55(07:55)
M.クーチャー/リ・ハオトン
13:05(08:05)
A.スベンソン/S.パワー
13:15(08:15)
R.ヘンリー/松山英樹
※時差:日本は19時間進んでいます
・スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。
・現地時間1月16日(日)の07:50だと日本時間1月17日(月)の02:50あたり、現地時間1月16日(日)の13:15だと日本時間1月17日(月)の08:15になると思います。
・詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
※全選手のスタート時間は下記をご覧ください
大会最終日(決勝ラウンド)
優勝 | 松山 英樹 | -23 | 63 |
2 | ラッセル・ヘンリー | -23 | 65 |
T3 | ケビン・キスナー | -19 | 64 |
シーマス・パワー | -19 | 65 | |
T5 | マイケル・トンプソン | -18 | 63 |
ルーカス・グローバー | -18 | 65 | |
T7 | キース・ミッチェル | -17 | 63 |
ラッセル・ノックス | -17 | 65 | |
マット・クーチャー | -17 | 67 | |
アダム・スベンソン | -17 | 67 | |
T12 | 小平 智 | -15 | 65 |
41 | 中島 啓太(アマ) | -10 | 67 |
【詳細】
松山 英樹
7バーディ(63)
小平 智
6バーディ、1ボギー(65)
中島 啓太(アマ)
5バーディ、2ボギー(67)
13時00分時点での天候は、晴れ時々くもり、気温26.1℃、湿度63%、風速3.1m/s(南)というコース・コンディションの中、65名による決勝ラウンド最終日が行われた。
ラッセル・ヘンリーとのマッチレースとなった最終日、プレーオフまでもつれた戦いを制し、優勝を飾ったのは、2021年「マスタ-ズ・トーナメント」を含むPGAツアー7勝を誇る松山英樹。
トップと2打差の2位と好位置でスタートした松山英樹は、2番Par4で2.2mを決めてバーディを先行させると、4番Par3でも2.3mを決めてバーディ、8番Par4でも2.3mを決めてバーディ、9番Par5では、3パットでスコアを伸ばせなかったものの、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半に入り、10番Par4と11番Par3でそれぞれ2.2mと3.7mのパットを決めて連続バーディ、12番Par4では、ティーショットを左の木に当ててラフ、2打目も右サイドの難しいバンカー方向に飛んだが、ラッキーなバウンドでグリーン横のフェアウェイに止まり、このホールパー。運を味方につけると、14番Par4では、バーディチャンスを活かせなかったが、続く15番Par4では5.5mの左に曲がるラインを読み切りバーディ、1打差に詰め寄る。16番Par4では2.2mのバーディパットがカップに切られ、トップに並ぶことが出来なかったが、最終18番Par5で2オンに成功、2パットでバーディを奪い、3日目に続き、最終日もボギーフリーとなる7バーディでラウンド、ベストスコアタイの(63)をマークし、通算23アンダーでフィニッシュ。土壇場でプレーオフに持ち込んだ。
プレーオフ1ホール目、ティーショットを右サイドのバンカーに入れ、3打目勝負となったラッセル・ヘンリーに対して、ユーティリティでのティーショットで確実にフェアウェイをキープし、残り276yを3Wのフェードでピンハイ81cmにつけるスーパーショットを放ち、イーグルパットを決めた松山英樹が逆転優勝。1983年の青木功のPGAツアー初優勝以来となる39年ぶりの日本人選手2人目の優勝、2021-2022シーズン2勝目、K.J.チョイ(韓国)の持つアジア人最多タイに並ぶPGAツアー8勝目を飾り、フェデックスカップポイントランキングと賞金ランキングでトップに立った。
2位に2打差をつけ、単独トップでスタートとしたラッセル・ヘンリーは、2番Par4の2打目をピン奥2.0mにつけ、幸先よくバーディを先行させる。その後、5番Par4で2打目をピン奥に外し、3打目のアプローチも寄せきれなかったものの、3.2mのパーパットを決めてピンチを凌ぐと、6番Par4では2打目をピンハイ61cmにつけバーディ、7番Par3ではピンハイ2.6m、8番Par4でもピン手前99cmにつけるスーパーショットを放ち、3連続バーディ。極めつけは9番Par5、残り205yの2打目をピン奥91cmにつけるスーパーショットを放ち、イーグルを奪取。ショット・パッティングともにほぼ完璧なプレーで4ホールで5つスコアを伸ばす圧巻のプレーを見せるなど、2位に5打差をつけ前半を折り返す。しかし、後半は10番Par4の2打目のミスショットから流れが変わり、一転してショットが乱れ、11番Par3でティーショットをショートサイドのバンカーに入れ、アプローチも寄らずボギー、13番と14番のPar4では、ティーショットをラフに打ち込み、3打目のアプローチも寄らなかったが、それぞれ2.6m、1.3mのパーパットを決めてピンチを凌ぐなど苦しい展開となる。その後もバーディを奪えず、最終18番Par5でも3.0mのウィニングパットが惜しくも決まらず、最終日1イーグル、4バーディ、1ボギー(65)とスコアを5つ伸ばしたものの、通算23アンダーでフィニッシュ。松山英樹とのプレーオフに持ち込まれ、最後は逆転負けを喫し、過去15か月で4回目の54ホールでのリードを維持できず、4日間を終えた。
3位タイには、大混戦を抜け出したケビン・キスナーとシーマス・パワーが通算19アンダーで並んだ。
初日出遅れたものの、最終日もフェアウェイキープ率85.71% (12/14)、パーオン率88.89% (16/18)、パーオン時における平均パットが1.625と安定感のあるプレーを見せた小平智は、1番Par4で3.4mのバーディパットを決めると、2番Par4でも6.3mを決めて連続バーディと好スタートを切る。4番Par3でティーショットのミスからボギーを叩いたものの、7番Par3と9番Par5でバーディを奪い、前半スコアを3つ伸ばして折り返す。後半も安定したプレーは続き、数多くのチャンスを迎える中、14番と16番のPar4でそれぞれ3.6m、3.0mを決めてバーディ。最終18番Par5ではスコアを伸ばせなかったものの、6バーディ、1ボギー(65)とスコアを5つ伸ばし、通算15アンダー・12位タイで4日間の大会を終えた。
7アンダー・39位タイからのスタートとなった中島 啓太(アマ)は、出だしの1番Par4で2打目をピン奥2.5mにつけバーディ、4番Par3でティーショットをショートサイドのバンカーに入れ、6.0mのパーパットも外してボギー、8番Par4では3.0m、続く9番Par5では2オンしながら3パットとチャンスを逃し、前半スコアを伸ばせず、折り返す。後半に入り、10番Par4で2.9m、11番Par3では1.3mにつけるスーパーショットを放ち、連続バーディ。13番Par4でこの日、唯一ティーショットでフェアウェイを外し、3打目のアプローチも7.7mと寄せきれず、ボギーを叩いたものの、15番Par4でショートサイドから4.5mのアプローチを直接決めてバーディを奪うと、最終18番Par5でも2オンに成功、8.6mのイーグルパットは惜しくも決まらなかったものの、バーディでホールアウト。パーオン時における平均パットは1.846だったものの、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率72.22% (13/18)とショットには安定感があり、最終日5バーディ、2ボギー(67)とスコアを3つ伸ばし、通算10アンダー・41位で大会を終えた。
STATISTICS
(フェアウェイキープ率)
GIR:GREENS IN REGULATION
(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE
(平均飛距離)
LD:LONGEST DRIVE
(最大飛距離)
PPG:PUTTS PER GIR
(パーオン時の平均パット数)
1位
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 78.57% (11/14) |
72.22% (13/18) |
284.3y (334.0y) |
1.615 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
66.67% (12/18) |
319.3y (346.0y) |
1.750 |
ROUND3 | 78.57% (11/14) |
72.22% (13/18) |
309.5y (318.0y) |
1.667 |
ROUND4 | 71.43% (10/14) |
83.33% (15/18) |
309.0y (338.0y) |
1.538 |
TOTAL | 71.43% (40/56) |
73.61% (53/72) |
305.5y (346.0y) |
1.642 |
RANK | T20 | T63 | T57/T31 | 7 |
2位
ラッセル・ヘンリー(Russell Henley)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 85.71% (12/14) |
94.44% (17/18) |
319.0y (343.0y) |
1.529 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
72.22% (13/18) |
310.1y (344.0y) |
1.385 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
311.4y (330.0y) |
1.643 |
ROUND4 | 78.57% (11/14) |
77.78% (14/18) |
311.8y (328.0y) |
1.714 |
TOTAL | 75.00% (42/56) |
80.56% (58/72) |
313.0y (344.0y) |
1.569 |
RANK | T10 | T10 | 23/T39 | 1 |
3位タイ
ケビン・キスナー(Kevin Kisner)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
66.67% (12/18) |
292.9y (333.0y) |
1.917 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
77.78% (14/18) |
293.8y (315.0y) |
1.571 |
ROUND3 | 85.71% (12/14) |
77.78% (14/18) |
287.9y (317.0y) |
1.647 |
ROUND4 | 85.71% (12/14) |
94.44% (17/18) |
298.0y (321.0y) |
1.643 |
TOTAL | 73.21% (41/56) |
79.17% (57/72) |
293.1y (333.0y) |
1.684 |
RANK | T16 | T17 | 114/T82 | 17 |
3位タイ
シーマス・パワー(Seamus Power)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 42.86% (6/14) |
88.89% (16/18) |
314.0y (334.0y) |
1.563 |
ROUND2 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
318.5y (349.0y) |
1.786 |
ROUND3 | 85.71% (12/14) |
88.89% (16/18) |
308.7y (329.0y) |
1.600 |
ROUND4 | 85.71% (12/14) |
55.56% (10/18) |
309.9y (354.0y) |
1.813 |
TOTAL | 71.43% (40/56) |
77.78% (56/72) |
312.8y (354.0y) |
1.696 |
RANK | T20 | T21 | 25/T13 | T21 |
12位タイ
小平 智(Satoshi Kodaira)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
77.78% (14/18) |
279.8y (322.0y) |
2.000 |
ROUND2 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
293.6y (323.0y) |
1.571 |
ROUND3 | 71.43% (10/14) |
72.22% (13/18) |
285.0y (320.0y) |
1.625 |
ROUND4 | 85.71% (12/14) |
88.89% (16/18) |
282.0y (325.0y) |
1.615 |
TOTAL | 73.21% (41/56) |
79.17% (57/72) |
285.1y (325.0y) |
1.702 |
RANK | T16 | T17 | 135/T118 | T25 |
41位
中島 啓太(Keita Nakajima)*
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
77.78% (14/18) |
306.9y (339.0y) |
1.643 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
77.78% (14/18) |
306.3y (342.0y) |
1.571 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
77.78% (14/18) |
305.4y (328.0y) |
1.846 |
ROUND4 | 92.86% (13/14) |
72.22% (13/18) |
292.8y (324.0y) |
1.929 |
TOTAL | 69.64% (39/56) |
76.39% (55/72) |
302.8y (342.0y) |
1.745 |
RANK | T30 | 43 | T68/T47 | T52 |
79位タイ(予選カット)
金谷 拓実(Takumi Kanaya)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
61.11% (11/18) |
300.2y (315.0y) |
1.545 |
ROUND2 | 71.43% (10/14) |
66.67% (12/18) |
317.9y (328.0y) |
1.917 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 71.43% (20/28) |
63.89% (23/36) |
309.0y (328.0y) |
1.739 |
RANK | T19 | T117 | 38/T107 | T49 |
118位タイ(予選カット)
星野 陸也(Rikuya Hoshino)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
66.67% (12/18) |
290.7y (327.0y) |
1.833 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
55.56% (10/18) |
282.6y (323.0y) |
1.800 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 64.29% (18/28) |
61.11% (22/36) |
286.6y (327.0y) |
1.818 |
RANK | T51 | T127 | 131/T111 | T102 |
139位タイ(予選カット)
石過 功一郎(Koichiro Ishika)
DA | GIR | DD/LD | PPG | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
72.22% (13/18) |
313.1y (331.0y) |
1.923 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
77.78% (14/18) |
307.7y (325.0y) |
1.929 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 57.14% (16/28) |
75.00% (27/36) |
310.4y (331.0y) |
1.926 |
RANK | T83 | T46 | 30/T88 | T138 |
*:アマチュア
優勝した松山英樹は、バンカーショットとアプローチで本来の素晴らしさが見られなかったものの、3日目と4日目に入り、ショットに加えて、パッティングでも安定感のあるプレーを見せた。2位のラッセル・ヘンリーは、優勝できるだけの数値だったが、唯一最終日のバックナインだけが良くなかった。12位タイに入った小平智は、初日を除くとショットとパッティングがかみ合ったプレーを見せてたが、4日間で僅か2つしか伸ばせなかったPar5での取りこぼしが悔やまれる。中島啓太は、ショットのリズムは良かったが、経験が必要でしょう。これからも頑張ってほしい。
※2022年大会(2021-2022シーズン)
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