2021年1月14日(木)~1月17日(日)にかけてアメリカ・ハワイ州・オアフ島・ホノルルにあるワイアラエ・カントリークラブ(Waialae Country Club)で開催される2020-2021シーズン第14戦「ソニー・オープン in ハワイ(Sony Open in Hawaii)」の大会概要、大会日程(スケジュール)、出場選手一覧、テレビ放送予定を紹介します。
日本からは松山英樹、石川 遼、金谷拓実、木下稜介、香妻陣一朗、小平 智の6名が出場。
ソニー・オープン in ハワイ
1965年から開催されたPGAツアー「ハワイアン・オープン」として知られ、日本人には1983年、「ワイアラエの奇跡」として青木功が最終18番のセカンドショットを直接入れた逆転のイーグル、日本人初のPGAツアー優勝が馴染みがある大会です。名門コース「ワイアラエ・カントリークラブ(Waialae Country Club)」でウィンターブレーク明けの1月の2戦目の大会としてハワイ州ホノルルで開催される。
今大会は、新型コロナウイルスの影響もあり、無観客での開催が予定されている中、日本からはPGAツアーから松山英樹、小平 智、JGTOから石川 遼、金谷拓実、香妻陣一朗、木下稜介の6名が参戦します。
日本人選手にも馴染みのある大会だけに期待が膨らみます。
ソニー・オープン in ハワイ 開催会場
【アメリカ・ハワイ州・オアフ島・ホノルル】
ワイアラエ・カントリークラブ(Waialae Country Club)
(Yardage: 7,044 Par: 70)
ハワイ州ホノルルにある「ワイアラエ・カントリークラブ(Waialae CC)」は、オアフ島の南東に位置し、近くには観光名所のダイアモンドヘッドがある。セス・レイナーが1927年に設計した名門コースで、距離はそれほど長くなく、全体的にフラットでありながら、ドッグレッグ、ハザード、多く深いバンカー、そして、海から吹きつける特有の風とバミューダ芝が特徴のコースとなっています。正確な方向性と距離感と共に、風のジャッジメントも重要な要素となってくるでしょう。
ソニー・オープン in ハワイ スケジュール
2021年1月14日(木)~1月17日(日)
1月14日(木) 大会1日目(予選ラウンド)
1月15日(金) 大会2日目(予選ラウンド)
1月16日(土) 大会3日目(決勝ラウンド)
1月17日(日) 大会最終日(決勝ラウンド)
ソニー・オープン in ハワイ 賞金
【賞金総額】
$6,600,000
【優勝賞金 】
$1,188,000
※全選手の獲得賞金は下記PDF(出場した全選手のリザルトと獲得賞金)に掲載しています。
出場選手一覧
最終エントリーが確定した144名の出場選手はPDFをご覧ください。
注目選手
※選手情報及び世界ランキングは2021年1月10日時点
コリン・モリカワ(Collin Morikawa)
国籍:アメリカ
生年月日:1997年2月6日(23歳)
身長:175.3cm
体重:72.6kg
① PGAツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:1勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:1勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
日系4世で2018-2019シーズン6月にプロ転向し、PGAツアーに参戦すると、タイガ-・ウッズが1997年8月に記録した25戦連続予選通過の最長記録に次ぐ22戦連続予選通過するなど目覚ましい活躍をみせ、全米プロゴルフ選手権を含む3勝をあげている。平均的な飛距離と身長175cmと決して大きくはない体格でありながらプレーに自信と品を感じ、技術的にクオリティが高く、メンタルもポジティブで平常心で戦える。マネジメントに関してもクレバーさを感じる将来が期待される逸材です。プロ転向後、わずが29試合目しかもメジャートーナメント2戦目でメジャー・タイトル(2019-2020全米プロゴルフ選手権)を獲得した。一方、唯一のウィークポイントはパッティングになります。2020-2021シーズンは、6試合に出場して予選落ち2回と調子は良くないが、先週7位タイに入り復調の兆しも見えてきている。多くの知り合いがいるハワイでの優勝なるか、期待がかかります。パワーランキングは2位。
ハリス・イングリッシュ(Harris English)
国籍:アメリカ
生年月日:1989年7月23日(31歳)
身長:190.5cm
体重:83.9kg
① PGAツアー:3勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
長身と言う恵まれた体格でありながら、ゆったりとしたスウィングから正確なショットを放つショットメーカー。また、パッティングも上手く、どんな状況でもポーカーフェイスを維持できるメンタルも持ち合わせている。2013年、2014年と優勝し、期待された若手だったが、伸び悩み、2019年にはシード落ちを喫するなど、近年は苦しいシーズンを送ってきた。2019-2020年シーズンは最終戦のプレーオフに進出し、復活を遂げた。2020-2021シーズンも8試合に出場し、優勝2回、トップ10入り4回と抜群の成績を挙げている。先週のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンで約7年2カ月ぶりのツアー優勝を果たし、最も勢いに乗っている。2週連続優勝の可能性も十分でしょう。パワーランキングは5位。
イム・ソンジェ(Sungjae Im)
国籍:韓国
生年月日:1998年3月30日(22歳)
身長:182.9cm
体重:90.7kg
① PGAツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
2018-2019シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤー。松山英樹に憧れ、2016年から2017年まで日本ツアーで活躍し、2018年からPGAツアーに参戦した、日本人にも馴染みのある選手。若さも踏まえたタフさをもち、年間30試合以上をこなす体力とゆっくりと上げる独特のテークバックから正確なショットを放つショットメーカー。パッティングにも定評がある。2020年のThe Honda ClassicでPGAツアー初優勝を手にすると、安定感のあるプレーで世界ランキングも18位と一気に上位へと駆け上がった。2020-2021シーズンもここまで9試合に出場、予選落ち1回と安定している。特に、2020年11月に行われたマスターズでは、2位タイに入り、自信も深めている。先週も5位タイに入り調子は良いので今大会で2勝目も期待できる。パワーランキングは1位。
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
国籍:日本(愛媛県)
生年月日:1992年2月25日(28歳)
身長:180.3cm
体重:89.8kg
① PGAツアー:5勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
日本人最高のプレーヤーとしてPGAツアーで8年目のシーズンを迎える。抜群の精度を誇るアイアンショットは健在でツアー屈指の実力を誇る。2019-2020シーズンの終盤から復調してきたショット・パッティングで2020-2021シーズンは7試合に出場し、トップ20入り3回と安定感が出てきた。今大会は、2020年は12位タイに入ったものの、2019年は51位タイ、2017年は27位タイと、それほど相性の良い大会とは言えない。先週もパッティングに苦しみ、思うようなプレーではなかったが、最終日にきっかけが見えたようなプレーを見せてくれた。日本人に馴染みのある大会でPGAツアー6勝目を期待したい。パワーランキングは15位以下。
ホアキン・ニーマン(Joaquin Niemann)
国籍:チリ
生年月日:1998年11月7日(22歳)
身長:非公開
体重:69.9kg
① PGAツアー:1勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・マスターズ:0勝
・全米オープン:0勝
・全英オープン:0勝
・全米プロゴルフ選手権:0勝
③ FEDEXCUP CHAMPION:0回
世界アマチュアランキング1位を経験し、PGAツアーメンバーとなった2019-2020シーズンに21歳と言う若さで、2020年A Military Tribute at The Greenbrierを制し、PGAツアー初優勝を手にした。PGAツアーの中で飛びぬけて低い、60フィート(18メートル)という超低弾道約のティーショットと切れ味のあるショットが特徴のプレーヤーと言えます。2020-2021シーズンもここまで8試合に出場し、トップ10入り2回、予選落ち0回と安定した成績を収めている。特に、先週のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンでは、プレーオフで敗れたものの、素晴しいプレーで2位に入った。今大会も期待がかかるプレーヤーです。パワーランキングは4位。
金谷 拓実(Takumi Kanaya)
国籍:日本(広島県)
生年月日:1998年5月23日(22歳)
身長:170.0cm
体重:62.0kg
① JGTOツアー:2勝
② メジャー・トーナメント:0勝
・日本ゴルフツアー選手権:0勝
・日本プロゴルフ選手権:0勝
・日本オープン:0勝
・ゴルフ日本シリーズ:0勝
③ JGTO国内男子ツアー賞金王:0回
松山英樹以来、史上4人目となるアマチュア優勝達成やマスターズ・トーナメント予選通過などアマチュアとしての実績は十分。特徴は、飛距離の低さを補うショット力とパッティングにあるでしょう。特にパッティングはリズムも良く素晴らしいです。2020年10月のプロ転向後の2020年ダンロップ・フェニックス・トーナメントを制し、日本ツアー2勝目を手にし、日本のトッププロへと着実に成長を続けている。2019年に初出場、予選落ちを喫した以来、2年ぶり2回目となる今大会は、プロとして、どの様なプレーと結果を残せるのか、期待したい。パワーランキングは15位(日本人最高)。
2020年9月9日時点まで世界アマチュア・ランキング1位を維持し、2020年の世界ナンバーワンアマチュア選手の称号「マーク・マコーマックメダル」を受賞。日本人史上初の快挙を遂げた。
最新の世界ランキングはこちらをご覧ください!
ソニー・オープン in ハワイのテレビ放送
【BS放送】NHK BS1で3日目・最終日のラウンドライブ放送!!
【CS放送】ゴルフネットワークが全ラウンド生中継放送!!
【BS放送】NHK BS1
1月17日(日) 第3日
- 10:00~12:30(SUB102ch)
1月18日(月) 第4日(最終日)
- 10:00~11:50 (101ch)
- 11:50~12:00 (SUB102ch)
延長あり
【CS放送】ゴルフネットワーク
全ラウンド生中継!! ※日本時間
1月15日(金) 第1日
- 9:00~12:30
1月16日(土) 第2日
- 9:00~12:30
1月17日(日) 第3日
- 9:00~12:45(※延長あり)
1月18日(月) 第4日 (最終日)
- 8:00~12:15(※延長あり)
ソニー・オープン in ハワイ 試合結果
(Yardage: 7,044 Par: 70)
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
08:50(03:50) R.ギブソン、R.スローン、金谷拓実
12:30(07:30) M.リーシュマン、W.シンプソン、C.モリカワ
12:40(07:40) S.ガルシア、松山英樹 、J.ニーマン
10番ホールスタート
07:50(02:50) C.オルティス、C.スミス、イム・ソンジェ
08:00(03:00) M.クーチャー、A.スコット、H.イングリッシュ
08:50(03:50) R.カンポス、M.アンダーソン、木下稜介
12:00(07:00) Y・E・ヤン、石川遼 、S.ストラカ
12:30(07:30) 小平智、キム・シウ、D.バーガー
13:40(08:40) C.ベーカー、香妻陣一朗 、K.ヒコック
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約19時間で計算すると現地時間1月14日(木)の7:00だと日本時間1月15日(金)の2:00あたり、現地時間1月14日(木)の12:00だと日本時間1月15日(金)の7:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会1日目
首位 | ピーター・マルナティ | -8 | 62 |
ジェイソン・コクラック | -8 | 62 | |
ホアキン・ニーマン | -8 | 62 | |
4T | ボーン・テイラー | -6 | 64 |
ジム・ハーマン | -6 | 64 | |
アーロン・バデリー | -6 | 64 | |
パットン・キザイア | -6 | 64 | |
ダニエル・バーガー | -6 | 64 | |
キム・シウ | -6 | 64 |
松山英樹:(-4) 23位タイ 5バーディ、1ボギー(66)
木下稜介:(-2) 55位タイ 1イーグル、3バーディ、1ボギー、1ダブルボギー(68)
小平智:(-1) 72位タイ 5バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(69)
香妻陣一朗:(-1) 72位タイ 4バーディ、3ボギー(69)
金谷拓実:(E) 99位タイ 3バーディ、3ボギー(70)
石川遼:(E) 99位タイ 3バーディ、3ボギー(70)
風もなく、穏やかな天候の中でスタートした大会1日目、素晴しいプレーを見せトップに立ったのは、世界ランキング169位ピーター・マルナティ、今シーズン1勝を挙げているジェイソン・コクラック、先週、惜しくもプレーオフで敗れ、2位に終わったホアキン・ニーマンの3人。ピーター・マルナティはショットは、そこそこだったが、平均パットが1.273と素晴しく、9バーディ、1ボギー(62)、ジェイソン・コクラックは、ティーショットこそフェアウェイキープ率が低かったものの、持ち前の飛距離を活かしてショット、パッティングともに安定し、8バーディ、0ボギー(62)、ホアキン・ニーマンはショット、パッティングともに、先週からの好調を維持し、1イーグル、7バーディ、1ボギー(62)と3人が8アンダーの好スタートを切った。注目されたコリン・モリカワは4アンダー、23位タイ、イム・ソンジェは2アンダー、55位タイとまずまずのスタートに対して2週連続優勝がかかるハリス・イングリッシュは、イーブンパー、90位タイと出遅れた。日本から6人が出場し、松山英樹は、苦しんだパッティングに復調の兆しが見え、4アンダー、トップと4打差の23位タイと上々の滑り出しとなった。初出場の木下稜介は2アンダー55位タイ、今シーズン7戦目となる小平智は1アンダー72位タイとそれぞれ出入りの激しいゴルフながらスコアをまとめた。初出場の香妻陣一朗も安定したプレーで1アンダー、72位タイで初日を終えた。期待された金谷拓実は得意のパッティングも不調で、ティーショットに安定性を欠いた石川遼とともにイーブンパー、99位タイと出遅れた。日本選手全員の予選通過に期待したい。
天候:晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
07:20(02:20) Y・E・ヤン、石川遼 、S.ストラカ
08:20(03:20) 小平智、キム・シウ、D.バーガー
09:00(04:00) C.ベーカー、香妻陣一朗 、K.ヒコック
12:30(07:30) C.オルティス、C.スミス、イム・ソンジェ
12:40(07:40) M.クーチャー、A.スコット、H.イングリッシュ
13:30(08:30) R.カンポス、M.アンダーソン、木下稜介
10番ホールスタート
07:50(02:50) M.リーシュマン、W.シンプソン、C.モリカワ
08:00(03:00) S.ガルシア、松山英樹 、J.ニーマン
13:30(08:30) R.ギブソン、R.スローン、金谷拓実
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約19時間で計算すると現地時間1月15日(金)の7:00だと日本時間1月16日(土)の2:00あたり、現地時間1月15日(金)の12:00だと日本時間1月16日(土)の7:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会2日目
首位 | ニック・テイラー | -12 | 62 |
2T | スチュワート・シンク | -10 | 63 |
ウェブ・シンプソン | -10 | 65 | |
ラッセル・ヘンリー | -10 | 64 | |
ボーン・テイラー | -10 | 66 | |
クリス・カーク | -10 | 65 | |
7T | チャーリー・ホフマン | -9 | 65 |
コリン・モリカワ | -9 | 65 | |
マーク・リーシュマン | -9 | 65 | |
ホアキン・ニーマン | -9 | 69 | |
松山 英樹 | -9 | 65 | |
ピーター・マルナティ | -9 | 69 | |
ビリー・ホーシェル | -9 | 66 | |
ブレンダン・スティール | -9 | 66 |
松山英樹:(-9) 7位タイ 1イーグル、6バーディ、3ボギー(65)
小平智:(-5) 46位タイ 6バーディ、2ボギー(66)
木下稜介:(-4) 57位タイ 4バーディ、2ボギー(68)
金谷拓実:(-3) 74位タイ 5バーディ、2ボギー(67)
石川遼:(+4) 133位タイ 1バーディ、5ボギー(74)
香妻陣一朗:(+4) 133位タイ 1バーディ、4ボギー、1ダブルボギー(75)
予選CUTライン:-4
金谷拓実、石川遼、香妻陣一朗が予選落ちとなりました。
大会1日目にトップに立ったピーター・マルナティ、ジェイソン・コクラック、ホアキン・ニーマンなど上位勢がスコアを伸ばせない展開の中、大会2日目に単独トップに立ったのは、2020年 AT&T Pebble Beach Pro-Am以来、PGAツアー3勝目を目指すカナダのニック・テイラー。フェアウェイキープ率こそ57.14% (8/14)と低かったが、ショットは安定しており、18番ホールでは、約21mのイーグルを決めるなど、特にパッティングが素晴しく、1イーグル、7バーディ、1ボギー(62)で一気に浮上し、通算12アンダーで抜け出した。2打差の2位タイには、今季の開幕戦と制したスチュワート・シンク、世界ランキング8位のウェブ・シンプソン、ラッセル・ヘンリー、ボーン・テイラー、クリス・カークが並走している。日本からは松山英樹が、前半こそ3連続ボギーなどでスコアを落としたものの、後半は3連続バーディを含む1イーグル、4バーディ(28)とチャージ。1イーグル、6バーディ、3ボギー(65)でラウンドし、世界ランキング5位のコリン・モリカワ、好調を維持しているホアキン・ニーマンらと並びトップに3打差の7位タイに浮上した。小平智は5アンダー46位タイ、初出場の木下稜介は4アンダー57位タイで予選を通過し、決勝ラウンドに進出した。期待された金谷拓実は、5バーディ、2ボギー(67)通算3アンダーとスコアを3つ伸ばしたが、74位タイでカットラインに1打及ばず決勝ラウンドに進出はならなかった。2日目もフェアウェイキープ率35.71% (5/14)とティーショットに安定性を欠いた石川遼は、パッティングでも平均パット(2.100)と苦しみ、同じくショット、パッティングに苦しんだ初出場の香妻陣一朗と共に、通算4オーバー、133位タイで予選落ちとなった。前回覇者のキャメロン・スミスは、アダム・スコットらと共にトップと5打差の通算7アンダー、19位タイで決勝ラウンドに進出した。
天候:晴れ時々くもり
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
11:20(06:20) A.スコット、C.オルティス、C.スミス
12:20(07:20) 松山英樹 、P.マルナティ、J.ニーマン
12:30(07:30) C.ホフマン、M.リーシュマン、C.モリカワ
12:50(07:50) S.シンク、N.テイラ-、W.シンプソン
10番ホールスタート
11:20(06:20) B.ハーマン、小平智、K.ヒコック
12:40(07:40) S.ブラウン、木下稜介
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約19時間で計算すると現地時間1月16日(土)の7:00だと日本時間1月17日(日)の2:00あたり、現地時間1月16日(土)の12:00だと日本時間1月17日(日)の7:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会3日目
首位 | ブレンダン・スティール | -18 | 61 |
2T | ケビン・ナ | -16 | 61 |
ホアキン・ニーマン | -16 | 63 | |
4T | ピーター・マルナティ | -15 | 64 |
チャーリー・ホフマン | -15 | 64 | |
ラッセル・ヘンリー | -15 | 65 | |
クリス・カーク | -15 | 65 | |
スチュワート・シンク | -15 | 65 | |
9T | キース・ミッチェル | -14 | 63 |
ダニエル・バーガー | -14 | 64 | |
マーク・リーシュマン | -14 | 65 | |
ニック・テイラー | -14 | 68 |
松山英樹:(-13) 13位タイ 1イーグル、3バーディ、1ボギー(66)
小平智:(-6) 60位タイ 5バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(69)
木下稜介:(-5) 66位タイ 2バーディ、1ボギー(69)
4.4m/sと風も緩やかで、穏やかな天候に恵まれた大会3日目もスコアの伸ばし合いの展開となる中、フェアウェイキープ率92.86% (13/14)、パーオン率83.33% (15/18)、平均パット1.533とショット・パッティングともにほぼ完璧なプレーでラウンドしたブレンダン・スティールが9バーディ、0ボギー(61)をマークし、通算18アンダーで単独トップに立ち、2020年に続いて最終日をトップで迎えた。2位タイには、4連続バーディを含む1イーグル、7バーディ、0ボギー(61)とほぼ完璧なプレーを見せたケビン・ナが急浮上し、好調なホアキン・ニーマンとともに2打差の通算16アンダーで並走している。日本からは、惜しいパッティングが続きながらも3日間を通して完璧なショット(3日間平均パーオン率87.04% ”47/54”)で数多くのチャンスを演出した松山英樹が、1イーグル、3バーディ、1ボギー(66)と、この日も着実にスコアを伸ばし、約3年ぶりの優勝に向け、首位と5打差の13位タイで最終日に挑む。小平智は、終盤もったいないボギーを叩くなど、5バーディ、2ボギー、1ダブルボギー(69)と大きくスコアを伸ばせず通算6アンダー60位タイ、初出場の木下稜介もスコアが伸びず5アンダー66位タイと順位を落とした。最終日、松山英樹の優勝と小平智、木下稜介の上位進出に期待したい。前回覇者のキャメロン・スミスは、9打差の通算9アンダー、39位タイで3日目を終えた。
天候:くもりのち晴れ
注目の組み合わせ
1番ホールスタート
09:20(04:20) P.キザイア、N.ハドリー、C.モリカワ
09:40(04:40) A.バデリー、B.ホーシェル、松山英樹 、
09:50(04:50) N.テイラ-、M.リーシュマン、D.バーガー
10:00(05:00) S.シンク、C.カーク、K.ミッチェル
10:10(05:10) C.ホフマン、R.ヘンリー、P.マルナティ
10:20(05:20) K.ナ、B.スティール、J.ニーマン
10番ホールスタート
09:20(04:20) S.ブラウン、小平智、H.ヒッグス
10:00(05:00) 木下稜介、M.トレーナー
※スタートは現地時間(()内は日本時間)を記載しています。時差が約19時間で計算すると現地時間1月17日(日)の7:00だと日本時間1月18日(月)の2:00あたり、現地時間1月17日(日)の12:00だと日本時間1月18日(月)の7:00あたりになると思います。詳しくは公式ホームページでご確認下さい。
大会最終日
優勝 | ケビン・ナ | -21 | 65 |
2T | クリス・カーク | -20 | 65 |
ホアキン・ニーマン | -20 | 66 | |
4T | ウェブ・シンプソン | -19 | 64 |
マーク・リーシュマン | -19 | 65 | |
ブレンダン・スティール | -19 | 69 | |
7T | パットン・キザイア | -18 | 64 |
コリン・モリカワ | -18 | 64 | |
ビリー・ホーシェル | -18 | 65 | |
ダニエル・バーガー | -18 | 66 |
松山英樹:(-15) 19位タイ 1イーグル、1バーディ、1ボギー(68)
小平智:(-9) 56位タイ 3バーディ、0ボギー(67)
木下稜介:(-6) 67位タイ 5バーディ、4ボギー(69)
4.0m/sと風も緩やかで、穏やかな天候に恵まれた最終日もスコアの伸ばし合いの展開が予想されたが、ピンの位置が厳しく設定されたこともあり、さほどスコアが伸びない展開で大混戦となる中、2打差の2位タイからスタートしたケビン・ナが12番ホールをボギーにしながら13番ホールから3連続バーディで盛り返し、18番ホールできっちりバーディを奪うなど、要所でしっかりバーディを奪うメリハリのついたプレーを見せ、6バーディ、1ボギー(65)でラウンドし、通算21アンダーで逆転勝利。PGAツアー5勝目を手にした。1打差の2位タイには、公傷制度の適用を受け、この試合3位以内がラストチャンスだったクリス・カークと2週連続で優勝争いを演じたホアキン・ニーマンが通算20アンダーで並んだ。最終日トップでスタートしたブレンダン・スティールは、前半、1イーグル、1バーディと順調に3つスコアを伸ばしたが、後半、ショット・パッティングに精彩を欠き、終わってみれば、1イーグル、1バーディ、2ボギー(69)と1つしかスコアを伸ばせず、通算19アンダー、4位タイで終了、2020年に続いて悔しい大会となった。日本からは、4日間を通して完璧なショット(4日間平均パーオン率83.33% ”60/72”)で数多くのチャンスを演出した松山英樹が、3年ぶりの優勝に向け、好位置からスタートした。最終日も数多くのチャンスを作るが、中々パッティングが決まらず、結果、1イーグル、1バーディ、1ボギー(68)とスコアを伸ばせず、通算15アンダー、19位タイで大会を終えた。優勝こそできなかったが、ショットは素晴しく、全体のゴルフがマッチすれば、優勝も近いのではと感じる大会だった。小平智は、3バーディ、0ボギー(67)通算9アンダー56位タイだったが、これで2週連続予選通過を果たし、来週は上位進出に期待したい。初出場の木下稜介も7番ホールから3連続バーディを見せるなど健闘し、6アンダー67位タイで大会を終えた。
STATISTICS
GIR:GREENS IN REGULATION(パーオン率)
DD:DRIVING DISTANCE(平均飛距離)
PPG:PUTTS PER GIR(パーオン時における平均パット数)
ケビン・ナ(Kevin Na)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
66.67% (12/18) |
310.5y | 1.833 |
ROUND2 | 57.14% (8/14) |
77.78% (14/18) |
277.7y | 1.571 |
ROUND3 | 50.00% (7/14) |
83.33% (15/18) |
304.1y | 1.533 |
ROUND4 | 64.29% (9/14) |
77.78% (14/18) |
293.1y | 1.643 |
TOTAL | 55.36% (31/56) |
76.39% (55/72) |
296.3y | 1.636 |
RANK | T50 | T29 | 64 | 6 |
クリス・カーク(Chris Kirk)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
310.7y | 1.500 |
ROUND2 | 35.71% (5/14) |
83.33% (15/18) |
297.1y | 1.733 |
ROUND3 | 57.14% (8/14) |
66.67% (12/18) |
314.6y | 1.500 |
ROUND4 | 71.43% (10/14) |
83.33% (15/18) |
310.1y | 1.733 |
TOTAL | 58.93% (33/56) |
77.78% (56/72) |
308.1y | 1.625 |
RANK | T39 | T20 | 34 | 4 |
ホアキン・ニーマン(Joaquin Niemann)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
83.33% (15/18) |
336y | 1.533 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
88.89% (16/18) |
329.8y | 1.938 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
77.78% (14/18) |
309.6y | 1.643 |
ROUND4 | 35.71% (5/14) |
72.22% (13/18) |
323.2y | 1.769 |
TOTAL | 58.93% (33/56) |
80.56% (58/72) |
324.6y | 1.724 |
RANK | T39 | T10 | 4 | 35 |
松山 英樹(Hideki Matsuyama)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 57.14% (8/14) |
83.33% (15/18) |
307.3y | 1.667 |
ROUND2 | 78.57% (11/14) |
88.89% (16/18) |
335.6y | 1.625 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
88.89% (16/18) |
325.8y | 1.813 |
ROUND4 | 78.57% (11/14) |
72.22% (13/18) |
313.6y | 1.846 |
TOTAL | 69.64% (39/56) |
83.33% (60/72) |
320.5y | 1.733 |
RANK | T10 | T3 | 6 | 39 |
小平 智(Satoshi Kodaira)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 71.43% (10/14) |
77.78% (14/18) |
320.0y | 1.786 |
ROUND2 | 64.29% (9/14) |
83.33% (15/18) |
286.5y | 1.733 |
ROUND3 | 85.71% (12/14) |
61.11% (11/18) |
303.4y | 1.636 |
ROUND4 | 64.29% (9/14) |
77.78% (14/18) |
312.6y | 1.929 |
TOTAL | 71.43% (40/56) |
75.00% (54/72) |
305.6y | 1.778 |
RANK | T7 | T34 | 39 | T56 |
木下 稜介(Ryosuke Kinoshita)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
72.22% (13/18) |
306.3y | 1.769 |
ROUND2 | 50.00% (7/14) |
66.67% (12/18) |
309.1y | 1.833 |
ROUND3 | 64.29% (9/14) |
61.11% (11/18) |
288.1y | 1.909 |
ROUND4 | 85.71% (12/14) |
66.67% (12/18) |
293.5y | 1.750 |
TOTAL | 62.50% (35/56) |
66.67% (48/72) |
299.2y | 1.813 |
RANK | T27 | T66 | 58 | 65 |
金谷 拓実(Takumi Kanaya)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 64.29% (9/14) |
72.22% (13/18) |
306.5y | 1.769 |
ROUND2 | 50.00% (7/14) |
72.22% (13/18) |
308.4y | 1.692 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 57.14% (16/28) |
72.22% (26/36) |
307.4y | 1.731 |
RANK | ― | ― | ― | ― |
石川 遼(Ryo Ishikawa)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
61.11% (11/18) |
317.9y | 1.727 |
ROUND2 | 35.71% (5/14) |
55.56% (10/18) |
277.3y | 2.100 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 42.86% (12/28) |
58.33% (21/36) |
297.6y | 1.905 |
RANK | ― | ― | ― | ― |
香妻 陣一朗(Jinichiro Kozuma)
DA | GIR | DD | PPG | |
ROUND1 | 50.00% (7/14) |
72.22% (13/18) |
284.8y | 1.769 |
ROUND2 | 35.71% (5/14) |
66.67% (12/18) |
295.7y | 2.083 |
ROUND3 | ― | ― | ― | ― |
ROUND4 | ― | ― | ― | ― |
TOTAL | 42.86% (12/28) |
69.44% (25/36) |
290.3y | 1.920 |
RANK | ― | ― | ― | ― |
今大会は、松山英樹はショットに関しては完璧で優勝したケビン・ナ及び上位2選手と比較しても、数値で見る限り、ショットに関しては松山英樹の方が素晴しかった。パッティングの出来が勝敗を決めたと言って良いのではないでしょうか。
※STATISTICSは、PGATOUR公式ホームページを参照
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