2025年KPMG全米女子プロゴルフ選手権(KPMG Women’s PGA Championship)の開催地は、アメリカ・テキサス州の最新鋭コース「フィールズランチ・イースト(Fields Ranch East)」です。
全長6604ヤードの現代的な設計美と戦略性を融合させたレイアウトです。
本記事では、フィールズランチの所在地・設計者・ヤーデージなどの基本情報、過去の大会開催歴、そして攻略のポイントや注目ホールを詳しく解説します。
コース概要
アメリカ・テキサス州フリスコに位置する「フィールズランチ・イースト(Fields Ranch East)」は、2023年にオープンしたばかりの新設コースながら、今後のアメリカゴルフ界を担う重要な舞台として注目を集める最新鋭のゴルフコースです。
名匠ギル・ハンスによって設計されたこのコースは、現代的な設計美と戦略性を融合させたレイアウトが特徴で、自然の起伏を生かしたフェアウェイ、計算されたグリーン周りの造形が、プレーヤーに高い技術と判断力を求めます。気候や風の影響も大きく、毎ラウンド異なる表情を見せる設計となっています。
このフィールズランチ・イーストは、PGA of Americaの新本部が置かれる「PGAフリスコ」内に位置しており、その中核施設として、2023年のシニアPGA選手権を皮切りに、2027年、2034年の全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)の開催が決定しています。
設計の新しさと、PGA直轄の本部施設という格式を併せ持つ本コースは、今後数十年にわたり、メジャー大会や全米ジュニア・アマチュア選手権などの開催地として活用される予定で、次世代のゴルフ史における重要な舞台となることが期待されています。
コースデータ
- 所在地:アメリカ・テキサス州フリスコ
- 設立:2023年
- 全長:6604ヤード
- パー:72
【基本セッティング】
Hole | Yardage | Par |
1 | 526 | 5 |
2 | 388 | 4 |
3 | 515 | 5 |
4 | 154 | 3 |
5 | 428 | 4 |
6 | 442 | 4 |
7 | 317 | 4 |
8 | 171 | 3 |
9 | 484 | 5 |
OUT | 3425 | 37 |
10 | 351 | 4 |
11 | 371 | 4 |
12 | 417 | 4 |
13 | 185 | 3 |
14 | 517 | 5 |
15 | 316 | 4 |
16 | 456 | 4 |
17 | 123 | 3 |
18 | 443 | 4 |
IN | 3179 | 35 |
Total | 6604 | 72 |
※2025年 HOLE LOCATIONS
【地図】
各ホールの概要
1番ホール:
- 距離:526ヤード
- パー:5
- 特徴:タフな右ドッグレッグ
2番ホール:
- 距離:388ヤード
- パー:4
- 特徴:コースで最も深いグリーン右サイドのバンカー
3番ホール:
- 距離:515ヤード
- パー:5
- 特徴:大きく曲がる左ドッグレッグ
4番ホール:
- 距離:154ヤード
- パー:3
- 特徴:起伏のあるグリーン
5番ホール:
- 距離:428ヤード
- パー:4
- 特徴:難易度の高いグリーン
6番ホール:
- 距離:442ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
7番ホール:
- 距離:317ヤード
- パー:4
- 特徴:1オン可能なミドル
8番ホール:
- 距離:171ヤード
- パー:3
- 特徴:ドラマチックなホールの1つ
9番ホール:
- 距離:484ヤード
- パー:5
- 特徴:グリーンを取り囲む深いバンカー
10番ホール:
- 距離:351ヤード
- パー:4
- 特徴:グリーン右サイドは要注意
11番ホール:
- 距離:371ヤード
- パー:4
- 特徴:傾斜のきついコース内で最小のグリーン
12番ホール:
- 距離:417ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
13番ホール:
- 距離:185ヤード
- パー:3
- 特徴:左サイドに注意を要する打ち上げのショート
14番ホール:
- 距離:517ヤード
- パー:5
- 特徴:すべてのショットで正確性が求められる
15番ホール:
- 距離:316ヤード
- パー:4
- 特徴:グリーン手前に広がるバンカー群
16番ホール:
- 距離:456ヤード
- パー:4
- 特徴:左から右への急激な傾斜のフェアウェイ
17番ホール:
- 距離:123ヤード
- パー:3
- 特徴:風の影響を受けやすいコース最小ショート
18番ホール:
- 距離:443ヤード
- パー:5
- 特徴:すべてが要求される最難関ホール
芝の種類
フェアウェイ:
- ノースブリッジ・バミューダ
ラフ:
- ノースブリッジ・バミューダ
グリーン:
- ティフイーグル・バミューダ
コース攻略のポイント
フィールズランチイーストは、緑豊かな林間に広がるコースで、巧みに配置されたバンカーや池、そして自然のクリークが戦略性を高めています。フェアウェイは細かい起伏と左右の傾斜が絶妙に絡み合い、プレーヤーのショット精度を強く要求する設計です。深く張り出したラフはミスショットを容赦なく捕らえ、硬くて速いグリーンは繊細なパッティング技術を求められます。
全18ホールの中でも特に上りの3ホールは難易度が高く、打ち上げのミドルホールや池越えのショートホールが続くため、正確なクラブ選択と戦略的なマネジメントが必須となります。また、68箇所に及ぶ高い土手のバンカーは、単なる障害物としてだけでなく、ショットのリスクとリターンを読み解く重要な要素として機能しています。13ホールに絡む池とクリークが随所に散らばり、プレーヤーのメンタルと技術の両方にプレッシャーをかけるでしょう。
全体として、フィールズランチイーストは美しい自然の中に高度な戦略性が融合したコースで、パワーと精度をバランスよく求められる設計となっています。ティーショットからグリーン周りまで、あらゆる局面で集中力を切らさず、冷静なプレーがスコアメイクのカギとなります。
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