2025年全米女子オープン(U.S. Women’s Open)の開催地は、アメリカ・ウィスコンシン州の名門コース「エリンヒルズ(Erin Hills)」です。
全長6829ヤードの広大なリンクス風レイアウトで知られ、風の影響と起伏の激しいフェアウェイが難易度を高めます。
本記事では、エリンヒルズの所在地・設計者・ヤーデージなどの基本情報、過去の大会開催歴、そして攻略のポイントや注目ホールを詳しく解説します。
コース概要
アメリカ・ウィスコンシン州エリンにあるエリンヒルズ(Erin Hills)は、2006年に開場した有名なパブリックゴルフコースです。
氷河が残したケトルモレーン地形の上に設計されており、周囲は湿地や川に囲まれています。
地表は、砂や小石を含む多様な氷河性堆積物(グレイシャル・ティル)で構成されています。
マイケル・ハードザン博士、ダナ・フライ、ロン・ウィッテンによって設計されたこのコースは、地形の自然な起伏を最大限に活かした、チャレンジングなレイアウトとなっています。
2006年に開場したエリンヒルズは、ゴルフ界で急速に名声を高め、これまでに2011年の全米アマチュア選手権、2017年の全米オープン、そして2025年の全米女子オープンなど、数々の主要トーナメントの開催地となっています。
コースデータ
- 所在地:アメリカ・ウィスコンシン州エリン
- 設立:2006年
- 全長:6829ヤード
- パー:72
【基本セッティング】
Hole | Yardage | Par |
1 | 532 | 5 |
2 | 321 | 4 |
3 | 435 | 4 |
4 | 405 | 4 |
5 | 439 | 4 |
6 | 184 | 3 |
7 | 550 | 5 |
8 | 408 | 4 |
9 | 139 | 3 |
OUT | 3413 | 36 |
10 | 419 | 4 |
11 | 412 | 4 |
12 | 394 | 4 |
13 | 168 | 3 |
14 | 510 | 5 |
15 | 349 | 4 |
16 | 176 | 3 |
17 | 447 | 4 |
18 | 541 | 5 |
IN | 3416 | 36 |
Total | 6,829 | 72 |
※2025年 HOLE LOCATIONS
【地図】
各ホールの概要
1番ホール:
- 距離:532ヤード
- パー:5
- 特徴:チャンスホール
2番ホール:
- 距離:321ヤード
- パー:4
- 特徴:コース最小のグリーン
3番ホール:
- 距離:435ヤード
- パー:4
- 特徴:最難関ホール
4番ホール:
- 距離:405ヤード
- パー:4
- 特徴:連続する最難関ホール
5番ホール:
- 距離:439ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
6番ホール:
- 距離:184ヤード
- パー:3
- 特徴:コース最長のショート
7番ホール:
- 距離:550ヤード
- パー:5
- 特徴:難関ロング
8番ホール:
- 距離:408ヤード
- パー:4
- 特徴:高低差の大きい左ドッグレッグ
9番ホール:
- 距離:139ヤード
- パー:3
- 特徴:ウィスコンシン州で最も短いパー5と称される
10番ホール:
- 距離:419ヤード
- パー:4
- 特徴:チャンスホール
11番ホール:
- 距離:412ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
12番ホール:
- 距離:394ヤード
- パー:4
- 特徴:チャンスホール
13番ホール:
- 距離:168ヤード
- パー:3
- 特徴:正確なショットが鍵
14番ホール:
- 距離:510ヤード
- パー:4
- 特徴:リスク&リワード
15番ホール:
- 距離:349ヤード
- パー:4
- 特徴:リスク&リワード
16番ホール:
- 距離:176ヤード
- パー:3
- 特徴:難関ショート
17番ホール:
- 距離:447ヤード
- パー:4
- 特徴:唯一バンカーのない難関ミドル
18番ホール:
- 距離:541ヤード
- パー:5
- 特徴:23個のバンカーと難関グリーンを備えた象徴的な最終パー5
芝の種類
フェアウェイ:
ラフ:
グリーン:
コース攻略のポイント
エリンヒルズは、広々とした起伏のあるフェアウェイと長く密集したフェスキュー芝のラフ、そして戦略的に配置されたバンカーを備えた、アイルランドやスコットランドの伝統的なコースを彷彿とさせるリンクススタイルのレイアウトです。風を遮るものがなく、風向きや強さが刻々と変化するため、選手たちは風の読みで頭を悩ませます。こうした特徴が、全米女子オープンにふさわしい高難度のセッティングを生み出しています。
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