「日本の渚百選」にも選ばれている日南海岸の一つ、絶景の石波海岸の対岸に浮かぶ小さな島、幸島。芋を洗うサルとして世界的に有名になった島に生息する野生のサルに会いに行く九州の旅。
絶景の石波海岸
宮崎市の海岸から、日南市の海岸を経て、宮崎県最南端の都井岬までの延長約110㎞の海岸の総称を日南海岸と呼び、「日本の渚百選」にも選ばれている、とても美しい海岸があります。
その中の一つ、宮崎の南端に位置する「石波海岸」は、日南海岸の中でも特に絶景を誇る海岸で、きれいな弧を描いて続く砂浜が特徴的です。
時を忘れてしまうほど、とても素晴らしい景観です。
美しい砂浜を誇る石波海岸ですが、沖では潮の流れが複雑で、とても危険なんだそうです。ですが、だからこそ美しい自然の景観がいつまでも保たれているのでしょうか。
遊泳は禁止となっています。
また砂浜以外にも、海岸に沿って広がる亜熱帯樹林は、「石波の海岸樹林」として、国の天然記念物にも指定されています。
幸島(こうじま)について
幸島は、日向灘に面した石破海岸の沖合300m先に浮かぶ小さな島。
周囲3.5㎞ほどの無人島で、野生のニホンザル生息地として天然記念物に指定されています。
世界的な発見
ある日、幸島に生息するサルの海水で芋を洗うというめずらしい行動が発見され、「文化を持つサル」として世界の注目となり世界的に有名な島となりました。
現在は京都大学によって調査が行われており、島に生息する約100頭すべてのサルに名前があり、それぞれの体重測定も行い観測をしているそうです。
そんな野生のサルに、間近で見ることができるのです。
幸島猿生息地
幸島の周囲3.5㎞、主として第三期の砂岩室からなり、亜熱帯性の照葉樹林に覆われ、約100頭のニホンザルが生息しています。幸島で最初のニホンザル調査が行われたのは1948年のことで、それ以来、世界に先駆けた個体識別に基づく研究が京都大学等によって続けられており、ニホンザルの社会構造の解明や、イモ洗いや麦洗いといった文化的行動の発見など、数多くの成果を上げてきました。幸島にいつ頃からサルが住みついたかは判っていませんが、限られた環境の中で折々の変化に適応しながら生活しています。
串間市教育委員会
幸島への行き方
島へは、この渡し船で渡ります。
対岸から渡し船に乗ること5分、船頭さんの「幸島の豆知識」などの楽しいはなしを聞きながらあっという間に到着です。
お問い合わせ:串間市観光物産協会 TEL:0987-72-0479
野生のサルに会う
到着すると、岩陰などからたくさんのサルが寄ってきます。
とても近い距離でサルの表情や行動の様子を観察することができます。
ただし野生のサルなので、目を合わせてしまうとケンカをうられたと思い攻撃をしてくるそうなので、目を合わさなければかなりの近さで見ることができますよ。
上下関係があるのか、様子をうかがうサルがいたり、子ザルが岩の小さな隙間から様子を見ていたり、とってもほほえましい姿が見られます。
人慣れしているところもあるのか、人にはあまり気にせず自由気ままに過ごしている感じです。
野生のサルをこんなに間近で見られるのは貴重な体験ですね。
ただし、自然のまま、生態系を崩さないためにも餌を与えるのは禁止されています。
・サルと目を合わさないこと!
ただし、サルが見れるのは午前中で、午後からは森の奥に入ってしまうそうです。
ゆったりと静かな時間を過ごしながら、自然を学べて満喫できる、オススメのスポットです。
おまけ
幸島のサルたちを優しく見守ってくれているのでしょうか!?
この岩、サルの顔にみえませんか?
石波海岸にある岩で、「猿岩」と呼ばれているそうです。
こちらは島へ渡らなくても見れますよ。
アクセス
住 所 : 宮崎県串間市市木150
車で宮崎市内から石波海岸まで・・・1時間30分
船で石波渡船から幸島・・・5分
おすすめドライブコース
(国道220号経由)
宮崎市内 ~ 青島神社 ~ 堀切峠 ~ 道の駅 フェニックス ~ サンメッセ日南 ~ 鵜戸神宮 ~ 幸島 ~ 都井岬
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