2025年AIG全英女子オープン(AIG Women’s Open)の開催地は、イギリス・ウェールズの名門コース「ロイヤルポースコール・ゴルフクラブ(Royal Porthcawl Golf Club)」です。
全長6748ヤードの海風と自然地形の影響を強く受ける純粋なリンクスコースです。
本記事では、ロイヤルポースコール・ゴルフクラブの所在地・設計者・ヤーデージなどの基本情報、過去の大会開催歴、そして攻略のポイントや注目ホールを詳しく解説します。
コース概要
ウェールズ南部、ブリジェンドの海沿いに位置する「ロイヤルポースコール・ゴルフクラブ(Royal Porthcawl Golf Club)」は、1891年創設の長い歴史と伝統を誇るリンクスコースで、イギリス国内でも屈指の名門として知られ、海を望む壮大なロケーションと厳しくも美しいコースセッティングが特徴です。
このコースは、初期にチャールズ・ギブソンやハリー・コルトらの手によって改良が重ねられ、その後も複数回の改修を経て、現在の完成度の高いリンクスデザインに至っています。複雑な地形と風の影響がショットの精度精度を左右する、伝統的なリンクスです。
ロイヤルポースコールは、これまでに全英アマチュア選手権、全英女子オープン、ウォーカーカップなど多くの格式高い大会を開催しており、近年ではシニア・オープン選手権の開催地としても定着。ウェールズを代表するリンクスとして、今後もR&A主催の主要大会や国際競技の舞台となることが見込まれています。
コースデータ
- 所在地:イギリス・ウェールズ
- 設立:1891年
- 全長:6748ヤード
- パー:72
【基本セッティング】
Hole | Yardage | Par |
1 | 418 | 4 |
2 | 353 | 4 |
3 | 425 | 4 |
4 | 388 | 4 |
5 | 212 | 3 |
6 | 556 | 5 |
7 | 380 | 4 |
8 | 122 | 3 |
9 | 474 | 5 |
OUT | 3328 | 36 |
10 | 400 | 4 |
11 | 361 | 4 |
12 | 158 | 3 |
13 | 549 | 5 |
14 | 433 | 4 |
15 | 163 | 3 |
16 | 422 | 4 |
17 | 430 | 4 |
18 | 504 | 5 |
IN | 3420 | 36 |
Total | 6748 | 72 |
※2025年 HOLE LOCATIONS
【地図】
各ホールの概要
1番ホール:
- 距離:418ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
2番ホール:
- 距離:353ヤード
- パー:4
- 特徴:左サイドからの海風
3番ホール:
- 距離:425ヤード
- パー:4
- 特徴:コース屈指の難関ミドル
4番ホール:
- 距離:388ヤード
- パー:4
- 特徴:左サイドのOBに注意
5番ホール:
- 距離:212ヤード
- パー:3
- 特徴:コース最長のショート
6番ホール:
- 距離:556ヤード
- パー:5
- 特徴:左サイドに注意が必要
7番ホール:
- 距離:380ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
8番ホール:
- 距離:122ヤード
- パー:3
- 特徴:グリーン手前と両側にある6つのポットバンカー
9番ホール:
- 距離:474ヤード
- パー:5
- 特徴:グリーン手前約75ヤード地点に並ぶポットバンカー
10番ホール:
- 距離:400ヤード
- パー:4
- 特徴:傾斜の強いグリーン
11番ホール:
- 距離:361ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
12番ホール:
- 距離:158ヤード
- パー:3
- 特徴:グリーン左サイドに並ぶ深いポットバンカー
13番ホール:
- 距離:549ヤード
- パー:5
- 特徴:ティーショットが鍵
14番ホール:
- 距離:433ヤード
- パー:4
- 特徴:最難関ホールの1つ
15番ホール:
- 距離:163ヤード
- パー:3
- 特徴:横風に注意が必要
16番ホール:
- 距離:422ヤード
- パー:4
- 特徴:風に逆らう長くてタフなミドル
17番ホール:
- 距離:430ヤード
- パー:4
- 特徴:クラブ選択が重要
18番ホール:
- 距離:504ヤード
- パー:5
- 特徴:クラブ選択が重要な屈指の最終ホール
芝の種類
フェアウェイ:
- フェスキュー
ラフ:
- インディジェニス・リンクス・スピーシーズ
グリーン:
- ベント
- フェスキュー
- ポアナ
コース攻略のポイント
ロイヤルポースコール・ゴルフクラブは、全体を通して海風と自然地形の影響を強く受ける、極めて純粋なリンクスコースです。1番ホールから海沿いに展開されるレイアウトは視覚的にも圧倒される美しさがあり、フェアウェイはうねりと傾斜が複雑に絡み、ボールのライは常に変化します。ティーショットには弾道の高さと方向性、グリーン周りでは風と硬い地面に対応した精度の高いアプローチが求められます。
特に後半のホールでは、海風が変化する中でのクラブ選択がスコアに大きな影響を与え、打ち上げや狭いアングルのショットが続く場面では、冷静な判断力が問われます。深いバンカーや長く絡みつくラフは、18ホールを通して常に緊張感を与えます。
全体として、ロイヤルポースコールは美しさと厳しさを兼ね備えた、戦略性に富む名リンクス。風、地形、設計のすべてが選手の技術と精神力を試す、本格的なチャンピオンシップコースです。
コメント