【ヒアリ対策】発見時や刺された時の対処方法についての注意事項

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2017年6月に兵庫県尼崎市で中国・南沙港から運ばれてきたコンテナ内から南米に生息する外来生物「ヒアリ」が日本国内で初めて発見されました。

この「ヒアリ」は、特定外来生物に指定されており、強毒を持ち繁殖力が高いとても危険な生き物です。

特定外来生物とは、海外起源の外来種であって、生態系、人の命や身体、農作物へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものとされています。

この「ヒアリ」について、特徴や予防、発見、刺された時の対処法などを調べてまとめました。

環境省ホームページ(特定外来生物ヒアリに関する情報TOP)を参照しています。

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ヒアリについて

【原産国】

 南米

【大きさや特徴】

  • 体長は2~6㎜
  • 色は赤茶色で、体は赤褐色、腹部が黒色で全体的に光沢がある

【生息地】

公園や農地など、やや開けた場所に巣をつくります。

昆虫・クモ・ムカデなどの節足動物、トカゲなどの爬虫類、甘露、樹液、花蜜、種子などをエサとし、攻撃的な性格で刺激を与えると集団で攻撃をしてきます。

ヒアリの女王は、複数の女王アリで巣を作る場合もあり、繁殖力が高く、また羽アリとして1キロほど飛ぶこともできるため、定着してしまうと広範囲に拡散されてしまいます。

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外来生物が侵入・定着するとどうなる?

本来存在しない外来生物が侵入し定着すると、まず毒を持つ外来生物に噛まれたりさされたりすることにより、外傷を負いアレルギーやアナフィラキシーショックによる重症化する恐れもあります。

さらに、国内では存在しなかった病気や感染の危険も起こります。

また、外来生物の増大すると、もともとその土地に生息していた在来種の減少や絶滅の恐れがあったり、田畑を荒らしたり農済物を食べられたりするなどの被害も起こります。

世界のヒアリ事情

1930年代にアメリカに侵入・定着した後、カリブ海、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、中国に広がっています。

現在、アメリカではヒアリの定着により農作物の被害、電気設備等の配線をかじりショートさせるなど経済被害が出ています。

しかし、ニュージーランドは唯一、定着前に駆除に成功したそうです。

2001年にオークランド空港の敷地近くでヒアリの巣が発見され、迅速に対策チームを結成し、徹底的な調査と駆除を行ったことで2003年の夏には「根絶宣言」を出すことができました。

オーストラリアについても、2001年にブリスベンに定着が確認された後、駆除等の対策を行ったが、ニュージーランドに比べて発見時の巣の数が多く駆除に難航し、99%駆除ができたと発表したが完全には駆除できておらず、その後も侵入が確認され現在も継続的に駆除を行い、膨大な対策費を費やしているようです。

初期対応の違いで大きな結果が出ているようです。

定着してしまうと駆除にかかる膨大な費用と、完全に駆除することが困難な状態のようです。

全国で確認された場所

日本で初めて確認されたのは、2017年6月に兵庫県尼崎市で中国・南沙港から運ばれてきたコンテナ内で初めて確認されました。

その後も、全国の港で水揚げされる主に中国・南沙港から運ばれてくるコンテナや荷物にから発見、侵入しているようです。

2017年6月から2019年10月までに発見された都道府県

兵庫県
愛知県
大阪府
東京都
愛知県
神奈川県
福岡県
大分県
岡山県
埼玉県
広島県
静岡県
千葉県
北海道

ヒアリに刺されたらどうなる?

刺されると、アルカロイド系の毒によって非常に激しい痛みを覚え、水疱状すいほうじょうに腫れる。

アナフィラキシーショックを引き起こす場合もある。

ヒアリに刺されたらどうする?対処法

刺されたらすぐに病院を受診する

駆除方法

  • 殺虫剤(液剤が望ましい、スプレーでも可)を散布する。
  • 熱湯をかける。

ただし、ヒアリは攻撃的な性格のため、安易に巣を壊したり刺激を与えないように気をつけましょう。

ヒアリや巣を発見したら

環境省のヒアリ相談ダイアル

  0570-046-110

もしくは、自治体や地方環境事務所に通報しましょう。

国立環境研究所の五箇(ごか)公一室長も、初期の段階からメディア等で、ヒアリ定着への危険性や注意喚起をされています。

まずは、正しい知識を身に着けることが大切ではないでしょうか。

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