2025年ワールドワイドテクノロジー選手権(World Wide Technology Championship)の開催地は、メキシコ・ロスカボスのディアマンテ・リゾート内の名門コース「エルカルドナル at ディアマンテ(El Cardonal at Diamante)」です。
全長約7452ヤード、なだらかな丘陵と壮観な景色、戦略的なマネジメントが求められるオールドスタイルのレイアウトが特徴的です。
本記事では、ワールドワイドテクノロジー選手権の所在地・設計者・ヤーデージなどの基本情報、過去の大会開催歴、そして攻略のポイントや注目ホールを詳しく解説します。
コース概要
メキシコのバハ・カリフォルニア半島南端、リゾート地ロスカボスに位置する「エルカルドナル at ディアマンテ」は、2014年にオープンしたディアマンテリゾート内の名門コースです。太平洋を望む雄大なロケーションにあり、2023年からPGAツアー「ワールドワイドテクノロジー選手権」の開催地となっています。
設計を手掛けたのは、タイガー・ウッズ。自身の設計会社「TGR Design」による初のゴルフコースとして知られています。コンセプトは「戦略性と楽しさの両立」で、プレーヤーの力量に応じてさまざまなルートや攻略法が選べる設計になっています。フェアウェイ幅が広く、視覚的なプレッシャーを与えるバンカー配置や高低差のある地形を生かしたホール構成が特徴です。
コースは砂漠と海が融合したようなダイナミックな地形に広がり、全ホールから太平洋や砂丘の絶景を望むことができます。年間を通じて温暖で乾燥した気候に恵まれ、晴天率も高いため、世界中のゴルファーが訪れる人気リゾートエリアの中心に位置しています。
コースデータ
- 所在地:メキシコ・ロスカボス
- 設立:2014年
- 全長:7452ヤード
- パー:72
【基本セッティング】
| Hole | Yardage | Par |
| 1 | 582 | 5 |
| 2 | 208 | 3 |
| 3 | 351 | 4 |
| 4 | 483 | 4 |
| 5 | 438 | 4 |
| 6 | 601 | 5 |
| 7 | 489 | 4 |
| 8 | 474 | 4 |
| 9 | 200 | 3 |
| OUT | 3826 | 36 |
| 10 | 344 | 4 |
| 11 | 189 | 3 |
| 12 | 401 | 4 |
| 13 | 475 | 4 |
| 14 | 554 | 5 |
| 15 | 462 | 4 |
| 16 | 154 | 3 |
| 17 | 462 | 4 |
| 18 | 585 | 5 |
| IN | 3626 | 36 |
| Total | 7452 | 72 |
【地図】
各ホールの概要
1番ホール:
- 距離:582ヤード
- パー:5
- 特徴:最も優しいロング
2番ホール:
- 距離:208ヤード
- パー:3
- 特徴:距離のあるショート
3番ホール:
- 距離:351ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが重要
4番ホール:
- 距離:483ヤード
- パー:4
- 特徴:距離のある難関ホール
5番ホール:
- 距離:438ヤード
- パー:4
- 特徴:距離の短いミドル
6番ホール:
- 距離:601ヤード
- パー:5
- 特徴:600ヤードを超えるロング
7番ホール:
- 距離:489ヤード
- パー:4
- 特徴:難関ミドル
8番ホール:
- 距離:474ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが重要
9番ホール:
- 距離:200ヤード
- パー:3
- 特徴:横長の大きなグリーン
10番ホール:
- 距離:344ヤード
- パー:4
- 特徴:1オン可能なミドル
11番ホール:
- 距離:189ヤード
- パー:3
- 特徴:グリーン左手前の大きなバンカー
12番ホール:
- 距離:401ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが重要
13番ホール:
- 距離:475ヤード
- パー:4
- 特徴:最難関ミドル
14番ホール:
- 距離:554ヤード
- パー:5
- 特徴:左サイドに広がるバンカー
15番ホール:
- 距離:462ヤード
- パー:4
- 特徴:大きなグリーン
16番ホール:
- 距離:154ヤード
- パー:3
- 特徴:谷越え
17番ホール:
- 距離:462ヤード
- パー:4
- 特徴:打ち下ろし
18番ホール:
- 距離:585ヤード
- パー:5
- 特徴:長くて狭いグリーン
芝の種類
フェアウェイ:
- プラチナム・パスパラム
ラフ:
- プラチナム・パスパラム
グリーン:
- プラチナム・パスパラム
コース攻略のポイント
エル・カルドナルはリゾートコースでありながら戦略性が高く、特にグリーン周りのアンジュレーションと巧妙に配置された48個のバンカーがスコアメイクを難しくしています。フェアウェイは広いものの、風向きによってショットの難易度が大きく変化します。タイガー・ウッズらしい「考えるゴルフ」を体現したコースであり、攻めと守りのバランス、そして選手自身の判断力が試される舞台です。特に終盤の17番・18番ホールは、勝負を左右する緊張感ある設計になっています。



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