2025年PGAツアー選手権(TOUR Championship)の開催地は、アメリカ・ジョージア州アトランタのプライベートコース「イーストレイク・ゴルフクラブ(East Lake Golf Club)」です。
全長約7440ヤード、中央にある大きな湖を挟んで左右に展開するレイアウトが特徴的です。
本記事では、PGAツアー選手権の所在地・設計者・ヤーデージなどの基本情報、過去の大会開催歴、そして攻略のポイントや注目ホールを詳しく解説します。
コース概要
アメリカ・ジョージア州アトランタにある「イーストレイク・ゴルフクラブ」は、1928年に設立した会員制のプライベートゴルフクラブです。伝説的ゴルファー「ボビー・ジョーンズ(唯一の年間グランドスラム達成者)」のホームコースとして知られ、アトランタで最も古い歴史を持つプライベートゴルフコース、「PGAツアー選手権」の開催地としても知られています。
ボビー・ジョーンズ・ルームには数々の記念品が展示されています。
イーストレイク・ゴルフクラブは、トム・ベンデローによって設計され、1928年にオープンしました。1913年にドナルド・ロスとリース・ジョーンズによって改修が行われ、その後も1994年、2008年、2016年と現代的現代的な要素が加えられています。
このコースは、縦に約640m、横に1,300mの長方形のブロックで囲まれた中で構成され、中央にある大きな湖を挟んで左右に展開される特徴を持ち、2004年からは、フェデックスカップ・プレーオフシリーズの最終戦であるPGAツアー選手権の開催地としても知られています。これまでにも数々の名だたる大会が行われており、1950年の全米女子アマチュア、1963年のライダーカップ、2001年の全米アマチュアなどが開催されました。
また、急傾斜の円形グリーンは、独特な傾斜と形状のグリーンへと変更が加えられるなど、2024年にいくつかの改修が行われています。
コースデータ
- 所在地:アメリカ・ジョージア州アトランタ
- 設立:1928年
- 全長:7440ヤード
- パー:70
【基本セッティング】
Hole | Yardage | Par |
1 | 510 | 4 |
2 | 205 | 3 |
3 | 415 | 4 |
4 | 465 | 4 |
5 | 450 | 4 |
6 | 525 | 5 |
7 | 495 | 4 |
8 | 390 | 4 |
9 | 260 | 3 |
OUT | 3715 | 35 |
10 | 425 | 4 |
11 | 225 | 3 |
12 | 390 | 4 |
13 | 450 | 4 |
14 | 530 | 4 |
15 | 215 | 3 |
16 | 460 | 4 |
17 | 445 | 4 |
18 | 585 | 5 |
IN | 3725 | 35 |
Total | 7440 | 70 |
【地図】
各ホールの概要
1番ホール:
- 距離:510ヤード
- パー:4
- 特徴:距離のあるタフなミドル
2番ホール:
- 距離:205ヤード
- パー:3
- 特徴:改修されたグリーンと周辺
3番ホール:
- 距離:415ヤード
- パー:4
- 特徴:短いミドル
4番ホール:
- 距離:465ヤード
- パー:4
- 特徴:縦距離が重要
5番ホール:
- 距離:450ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
6番ホール:
- 距離:525ヤード
- パー:5
- 特徴:右ドッグレッグ
7番ホール:
- 距離:495ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
8番ホール:
- 距離:390ヤード
- パー:4
- 特徴:左サイドに池が広がる1オン可能なミドル
9番ホール:
- 距離:260ヤード
- パー:3
- 特徴:池と大きく難しいグリーン
10番ホール:
- 距離:425ヤード
- パー:4
- 特徴:ストレートなミドル
11番ホール:
- 距離:225ヤード
- パー:3
- 特徴:ティーショットが鍵
12番ホール:
- 距離:390ヤード
- パー:4
- 特徴:短いミドル
13番ホール:
- 距離:450ヤード
- パー:4
- 特徴:チャンスホール
14番ホール:
- 距離:530ヤード
- パー:4
- 特徴:長くてタイトなミドル
15番ホール:
- 距離:215ヤード
- パー:3
- 特徴:バンカーのないアイランドグリーンへと改修された難関ホール
16番ホール:
- 距離:460ヤード
- パー:4
- 特徴:チャンスホール
17番ホール:
- 距離:445ヤード
- パー:4
- 特徴:ティーショットが鍵
18番ホール:
- 距離:585ヤード
- パー:5
- 特徴:大きな改修が行われた最終ホール
芝の種類
フェアウェイ:
- マイヤー・ゾイシア
ラフ:
- コモン419バミューダ
グリーン:
- 328バミューダ
コース攻略のポイント
アップダウンがきつく、大きな木々でセパレートされた狭いフェアウェイ(狭いところで幅25y)と奥からの傾斜が特に強く速いグリーン、深いラフと74個の巧みに配置された深いバンカー、4ホールに池が絡むなど、フェアウェイキープ率の高さがスコアメイクの絶対条件となるため、ティーショットのクオリティの高さが求められる非常に難易度の高いPGAツアー屈指の難コースとなっています。また、バンカーをなくすなど、2024年に大きな改修が行われた200yを超えるアイランドグリーンの15番パ-3は、更に威圧感が増し、風が吹くと選手にとって厳しいホールとなるでしょう。スロープと高低差のあるホール・ロケーションとバミューダ芝のラフがスコアに良し悪しに影響を及ぼすため、フェアウェイキープが絶対条件となります。
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