2025年全米オープン(U.S. Open)の開催地は、アメリカ・ペンシルベニア州オークモントの名門コース「オークモント・カントリークラブ(Oakmont Country Club)」です。
全長約7372ヤード、戦略性と美しさを兼ね備えたレイアウトを誇り、“全米屈指の難コース”として知られています。
本記事では、オークモント・カントリークラブの所在地・設計者・ヤーデージなどの基本情報、過去の大会開催歴、そして攻略のポイントや注目ホールを詳しく解説します。
コース概要
アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外に位置する「オークモント・カントリークラブ」は、1903年に設立され、1904年の開場以来、120年を超える歴史を誇る全米屈指の名門ゴルフコースです。
ヘンリー・ファウンズによって設計されたこのコースは、極めて高速なグリーンと戦略性の高いバンカー群で知られ、多くのトップ選手から“最も難しいコースのひとつ”と評されています。設計以降も幾度かの改修が施されましたが、その厳しさと伝統は今もなお保たれています。
これまでに全米オープンを最多となる9回開催しており、1953年のベン・ホーガン、1962年のジャック・ニクラス、1994年のアーニー・エルス、2016年のダスティン・ジョンソンなど、多くの名勝負の舞台となってきました。
その伝統と格式から、現在もメジャー大会や全米アマチュアなどのビッグトーナメントの開催地として選ばれ続けています。
コースデータ
- 所在地:アメリカ・ペンシルベニア州オークモント
- 設立:1903年
- 全長:7372ヤード
- パー:70
【基本セッティング】
Hole | Yardage | Par |
1 | 488 | 4 |
2 | 346 | 4 |
3 | 462 | 4 |
4 | 611 | 5 |
5 | 408 | 4 |
6 | 200 | 3 |
7 | 485 | 4 |
8 | 289 | 3 |
9 | 472 | 4 |
OUT | 3761 | 35 |
10 | 461 | 4 |
11 | 400 | 4 |
12 | 632 | 5 |
13 | 182 | 3 |
14 | 379 | 4 |
15 | 507 | 4 |
16 | 236 | 3 |
17 | 312 | 4 |
18 | 502 | 4 |
IN | 3611 | 35 |
Total | 7372 | 70 |
【地図】
各ホールの概要
1番ホール:
- 距離:488ヤード
- パー:4
- 特徴:2016年全米オープンでは最難関ホール
2番ホール:
- 距離:346ヤード
- パー:4
- 特徴:とても狭く、グリーンの傾斜も厳しいミドル
3番ホール:
- 距離:462ヤード
- パー:4
- 特徴:“Church Pew”と呼ばれる100ヤード級の名物バンカー
4番ホール:
- 距離:611ヤード
- パー:5
- 特徴:ティショットが鍵
5番ホール:
- 距離:408ヤード
- パー:4
- 特徴:小さく、非常にアンジュレーションの強いグリーン
6番ホール:
- 距離:200ヤード
- パー:3
- 特徴:左右6つのバンカーに囲まれた小さなグリーン
7番ホール:
- 距離:485ヤード
- パー:4
- 特徴:長くてタフな最難関ホールの1つ
8番ホール:
- 距離:289ヤード
- パー:3
- 特徴:全米オープン史上最長のショート
9番ホール:
- 距離:472ヤード
- パー:4
- 特徴:正確なショットが鍵
10番ホール:
- 距離:461ヤード
- パー:4
- 特徴:狭いフェアウェイ
11番ホール:
- 距離:400ヤード
- パー:4
- 特徴:チャンスホールの1つ
12番ホール:
- 距離:632ヤード
- パー:5
- 特徴:コース最長ホール
13番ホール:
- 距離:182ヤード
- パー:3
- 特徴:グリーンの形状
14番ホール:
- 距離:379ヤード
- パー:4
- 特徴:乱立するバンカー群
15番ホール:
- 距離:507ヤード
- パー:4
- 特徴:長くてタフな最難関ホールの1つ
16番ホール:
- 距離:236ヤード
- パー:3
- 特徴:右サイドは注意が必要な大きなグリーン
17番ホール:
- 距離:312ヤード
- パー:4
- 特徴:チャンスホールの1つ
18番ホール:
- 距離:502ヤード
- パー:4
- 特徴:すべての要素が求められる最終ホール
芝の種類
フェアウェイ:
- ペレニアル・ポアナ
- ベント
ラフ:
- ケンタッキー・ブルー
- ライ
- ポアナ
グリーン:
- ペレニアル・ポアナ
コース攻略のポイント
左右の傾斜と起伏に富んだフェアウェイ、8000スクエアフィートを超える大きな高速グリーン、168個の戦略的に配置された大きくて深く、土手の高いバンカーがプレッシャーを与える超難関コース。
特に終盤の上がり3ホールは難易度が高く、精度の高いショットと冷静な判断力が求められます。
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